Under the Baobab Tree

Under the Baobab Tree

2004.12.04
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カテゴリ: Uganda
とうとう寒くなりました。先日は、風邪を引いて仕事を休んでしまいました。私は、あまり体調を崩してしごとを休むことは無いのですが...これ以前に、風邪で休んだのは2年前のウガンダのブシアという国境の町の近くでした。仕事柄、アフリカやアジアの田舎にいることも多いのですが、体調を崩したことはあまりありませんでした。ですが、この日だけは、どうも調子がおかしかったのです。

ブシアは、ケニアのから、陸路ウガンダに向かうときに国境を越えられるところは、マラバというところとここの2箇所です。国境は、ブシアの町の中心からすぐのところですから、通り過ぎるたびに5年ほど前に私もアカンバのバスで通ったな~と思ったりもしました。あの時は、初めて陸路国境を越えるという経験がしたくて、飛行機でなくバスでナイロビから戻ってきたのを覚えています。ケニア側からバスを降りてウガンダ側まで、徒歩で通過します。これが国境の幅なんだな~などと思いました。

そして、ブシアといえばカンパラで、ボダボダと呼ばれる、バイクタクシーが始まったところだとも聞いています。推測するに、Border to Border(国境から国境へ)というフレーズがなまったものかもしれません。ここは、様々な物資の中継地でもあり、平坦な土地なので、自転車での移送が発達し、坂の多いカンパラではオートバイになって、同じボダボダという名前でとっているのかもしれませんね。最近は、カンパラの周辺にも自転車のボダボダが多くなりましたが、市内の交通量の多さからか、従来のボダボダとの競争関係からか、市内での営業は禁じられているそうです。ちなみに、ガソリンの値段はブシアに近づくにつれて安くなり、カンパラに近づくにつれて高くなると聞いています。ウガンダは内陸国で、物資はほとんどケニアからやってきますが、輸送費がかかるので、それが、物価に反映されています。

そんな、ブシアですが、経済的に発展して、社会基盤が整備されているかというとそうでもありません。ブシアの町の中心には、公共のヘルスセンターが2ヶ所と、あとは、町の中の数件の民間のクリニックです。病院は、車で1時間ほど飛ばしたトロロというところまで行かないとないのです。これは、ブシアはもともとはトロロ県の一部だったのが、最近、ブシア県として成立したため、まだ、ブシアを中心とした基盤整備が十分行われていないからなのかもしれません。

さて、前置きがながくなりましたが、私は、その日、ブシアのとある郡で、村の生活や農業の様子を調査する予定でした。前の晩から異様な寒気が襲い、風邪薬もきかないため、ひょっとして、また、マラリアかと思いました。ですが、現地で調査を行なう場合には、日程に余裕がないため、貴重な時間を無駄にしないためにも、「休む」ということは最後の手段です。コミュニティーの人々も時間をわざわざ割いてくれるわけですから、それを無駄にしないためにも、休むわけにはいきませんし、幸いにも、車での移動ですから、乗ってしまえば到着するわけですから、なんとか自分をだましだまし、宿泊していたトロロの街を出発しました。

ですが、視察のために車から降りて稲作の行なわれている田んぼの周辺を歩き始めようとしたときに、体がいうことを利かず立っているのがやっとの自分に気づきました。そして、もう、だめかもしれないと観念し、近くにヘルスセンターを探しました。とりあえずマラリアの検査をしてもらい、マラリアならば、薬を飲む必要があります。通常は、郡の中心部には何かしらの簡易診療所のようなものがあることが大半ですが(といって、機能しているかどうかは別ですね。^^;)、この日の現場付近には何もありませんでした。

結局は、ブシアの町の赤十字のヘルスセンターに行きました。ドクターはいたのですが、臨床検査師がいませんでした。診察室は、薬も何もない、机といすと血圧計と聴診器と、藁半紙が散らかった、がらんとした部屋で、ドクターは体温と血圧を測ってくれました。「ひょっとしたら、マラリアかもしれない。熱は39度近い。ただ、検査ができないので、とりあえずマラリアを疑って薬を飲んでみるか?」と聞きました。でも、マラリアの薬は以前にかかったときに飲んで、かなりきつい薬だったので、できれば飲みたくないという意識がありました。ほかに、民間のクリニックでマラリアの検査のできるところを探しましたが、あいにく、検査技師がどこも留守でした。

そこで、とりあえず解熱剤を飲んで、トロロという町に行くことにしました。すでに書きましたが、ここは、民間・公共のクリニックが数箇所あります。そこに到着するまでに1時間。解熱剤が良く効いて、道中はずっと寝ていました。トロロでは、すぐに検査をし、幸いにマラリアではないと言われ、ほっと胸をなでおろし、そのまま宿舎にもどって休みました。その後、知人から「最近は携帯用のマラリアテストキットがあって、薬局で簡単に入手できるから、念のために持っていったほうがいいわよ。」といわれました。

ウガンダの地にはもう何度となく足を踏み入れていて、ちょっと油断したのかもしれません。それにしても、村のなかで病気になったことは、とても不安で、しかも、車がなければ自由に移動もできずにいたことと思うと、村人の生活を思いやらずにはいられません。良くて自転車。公共の交通機関にはほとんどアクセスがないようなところに住んでいる人々がほとんどですから、急に病気になっても、どうしようもないのが容易に想像できます。時々、調査に村に入ると、「子供が病気だから車で町まで乗せて言ってくれ、町まで帰るついででよいから。」というお母さんがいます。そういうときには、もちろん町まで一緒に行くのですが、私の仕事は一体、この人々の役にたっているのだろうかと、ふと思ったりします。





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Last updated  2004.12.04 09:27:06
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