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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.12.23
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カテゴリ: その他

 その時の実体験を、専門家の視点から描いているので、
 「うつ病」になると、どんな風に感じ、考えてしまうものなのか、よく伝わってくる。
 そう言う意味で、たいへん貴重な一冊。

 本著の記述は、自分自身に、その兆候が現れた時にも、
 また、自分の周囲にそのような人が現れた時にも、
 どのように対処していけばよいのか、
 大きなヒントとなるはずである。

私自身が、本著の中で、最も共感したのは、
著者が、精神科医になりたての頃、指導医の先生に教わった
  『治療とは患者さんを愛すること』
  『川の流れは止めることはできないが、その流れを変えることができる。
   それが精神科医だ。』
の二点について、O病院で出会った、デイケア主任で、
二十年以上の経験を持つ、ベテラン看護士岩崎さんが、想い川の前で言った言葉。

  「一つ目は賛成です。しかし、二つ目はちょっとどうかなと思いますね。
   先生、この川を見てくださいよ。一人で流れを変えられるわけないでしょう。
   小さなドブなら話は別ですが。たとえ医者でも無理がありますね。
   強引ですよ。そりゃ、病気にもなります。僕だったらこう言いますね。
   『川の流れを、そっとそばで見守ってあげる精神医療もある』ってところですかね。
   川は、激しく流れることも涸れそうになることもあるでしょ。
   でも、温かい目で見つめながらどんな時でもずっとそばに居続けるんです。
   それで十分だと僕は思いますよ。川の流れるままにですよ」

人に接する仕事、人の心と向き合う仕事をしている人全てに、
この岩崎さんの言葉は、当てはまると思った。
「鳴かぬなら……」における、織田信長と豊臣秀吉、
徳川家康の違いに、ある部分通ずるところがあるような気もするが、
さすがに、ベテランの一言である。   

   ***

さて、私は、この著者のようなタイプの人間は、基本的にあまり好きでない。
自分が患者になっても、この先生にだけは見て欲しくないと思う。
本著を読んでいて、この人は、何と傲慢でナルシストで、我が儘で、
物事を斜に構えて見ようとする人間なのかと、感じたからだ。

父に対し、学校に対し、大人に対し、世の中に対し、かなり歪んだ見方をしたまま、
著者は成長し、社会人になってからも、それに基づいて行動している。
そのような人間形成に至った、著者の生育歴には、気の毒な面もあるが、
それだけでは済まされない、著者の持つ独特な個性が感じられる。

終章の「二人への手紙」など、私には、とても受け入れ難い内容・存在だ。
現代風に言うなら、全くもっての「KY」である。
それでも、6年後、文庫版発行に際しての「あとがき」を読んで、少しホッとした。
彼も、曲がりなりにも成長し、少しは大人になってきていると、十分に感じられたから。





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Last updated  2008.12.23 17:15:43
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