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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.05.17
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カテゴリ: 文芸

 「いつか読まねば」と思っていたのだが、今回、やっと読むことが出来た。
 巻末の「解説」最終ページが、p.531という、ズッシリくるボリューム感。
 そして、中身はと言うと、その見た目をさらに上回る、とっても深淵なもの。

 期待していた以上の、たいへん素晴らしい作品で、本当に感激!
 今年に入って読んだ著作の中で、現時点では、文句なしのNo.1。
 どの本で見かけ、本著を読もうと思ったのか、どうしても思い出せないのだが、
 その本の著者には、心から感謝したい気持ちでいっぱいだ。

   ***

  弘世志摩 シーマ、シーマチカ
  東京在住の42歳の離婚子持ち女性。少女時代の1960~64年、チェコスロバキアに在住、
  プラハのソビエト大使館付属8年制普通学校へ通う。帰国後、ダンサーになる夢破れて、
  今はロシア語の翻訳をしながら食いつないでいる。
  ソ連邦が崩壊した翌年の92年秋、
  長年胸に秘めてきたオリガとエレオノーラの謎を解くためロシアを訪れる。

これが、冒頭の「主な登場人物」における、主人公の紹介。
文中の「オリガ」が、本著タイトルの「オリガ・モリソヴナ」であり、
志摩をダンサーの道へと歩ませる切っ掛けとなった、名物舞踏教師。
「エレオノーラ」は、オリガと仲がいいフランス語教師。

30数年後、志摩は、オリガがどのような人物であったのかを、調査中。
その中で、ナターシャというダンサーやマリヤという劇場の衣装係等と出会い、
さらには、かつて同級生であったカーチャとも再会して、協力を得る。
そして、遂には、オリガやエレオノーラを「ママ」と呼んでいたジーナに会うことに成功。

ここに至って、オリガの半生が、ほぼ明らかになるのだが、
それまでの展開が、まさに、ミステリー小説。
読み始めると、ページを捲る手を、なかなか止めることが出来ず、
睡眠不足に陥りながらも、かなりの短期間で読破することが出来た。

さらに、舞台として描かれるスターリン時代の景色や出来事は、
現在の日本に過ごす者にとっては、隔世の感がある。
もちろん、日本においても、60年代には、その影が感じられる部分も多々あったはずだが、
それにしても、やはり、ソ連は「別世界」であったかと感慨深い。

途中、日本に帰国してきた志摩が、
日本の学校や、そこで生活する級友たちの有り様に、大いに違和感を感じる部分が出てくるが、
この辺りは、現在の帰国子女が、日本に戻ってきた際に抱く印象と大差がないのかも知れない。
さすがに、ブルマは根絶されたが、学校という場に求められるものは、あまり変化していないようだ。





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Last updated  2009.05.17 11:35:58
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