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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.05.17
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 そして、話題になり、売れているだけのことはあると感じた。
 もちろん、一般的でないと思われるようなカタカナ語が所々に登場し、
 「こんな言葉、知ってて当然でしょ!」という圧迫感も感じずにはおれないが……。

 『断る力』というタイトルからは、
 「どうやって上手く断るか?」という、安直な啓発本を連想しがちだが、
 本著は、決してそういう「ハウ・ツー」本ではない。
 これから、ビジネスに立ち向かう時の、あるべき姿勢を説いた著作である。

それは、自分というものについて、しっかりとした「行動の軸」を持ち、
他人による、余分な干渉の力で、その軸がぶれてしまわないよう、
余分なものは、出来るだけ削ぎ落とすべく「断り」、スリム化していこう。
そして、自分にとって必要なところに、大いにエネルギーを注ぎ込もう、ということ。

   ***

さて、本著の中で、私が、特に興味を持ったのは次の部分。

  私の住んでいる地区では子どもの学校が選択制で、
  自分の割りあてられている学区とその隣まで選ぶことが出来ます。
  その時に親同士の合い言葉になっているのは
  「1学年1クラスの小学校は避けよう」ということです。
  少子化で、いくつかの学校は1クラスの学校も増えているのですが、
  1クラスの中で何かトラブルがあると、そこから親が救うことは、
  ずっとついていることができないのですから、不可能だからです。(p.76)

「学校選択制」と「学校の統廃合」という二つの問題について、注目すべき記述です。

  「ネットの掲示板は一般的に、
   ◎見ているだけの人=85パーセント
   ◎悪意を持った人=5パーセント
   ◎サポーター=2パーセント
   ◎愉快犯=8パーセント がいるとき、
   悪意による増殖が最も活発になる」という分析があることです。
  すなわち、わずか5パーセントの人が悪意をもっただけで、
  ものすごく活発な批判掲示板が出来てしまうということです。
  そして、これはクチコミでも同じです。(p.114)

この5%のいう数字は、その裏付けがどの程度のものであるかは、
その前後の文面からだけでは、判明しなかったが、
私自身は、結構、様々な場面において、この数字に信憑性があることを体験してきた。
本当に「5%の力、恐るべし!」なのである。

  大事なことは、すべての問題を解決する必要はないという割り切りです。すなわち、
  ・嫌われることはあるという割り切り
  ・嫌った人の一定割合は批判者にまわるという割り切り
  ・批判者の一定割合の悪意はこちらに直接まわってくるという割り切り
  を行い、それでも、NPSを計測して、割り切りを思い切って行っていくのです。
  断る力、とはすなわち、割り切る力でもあります。(p.122)

続いて、次も「嫌われる」ことについての記述。

  Q:「自分を嫌う相手」を、いついかなる場面においても、徹底的に押しやり、
     退治するというリスクを負うべきでしょうか。(中略)
  A:むやみに反応せず、時間と距離を置いて、
    相手が飽きるまで待つことを第一の戦略とする。(p.154)

話題の人となり、それが故に、叩かれる場面も少なくない勝間さん。
そんな人による記述だけに、なかなかの説得力!

  すなわち、努力については、以下の2点に集約されます。
  ◎自分がそういった時間を配分してもいないのに、
   他人が得意なことをうらやましがってもしようがない。
  ◎どの分野が得意か不得意かというのは、
   自分のこれまでの時間配分の結果である。(p.174)

これは、大いに納得した部分。
特に一つ目の◎部分については、自らを大いに反省せねば……。

  そうすると、人間は必ず自分の客観的評価を見失います。ある意味、バカになります。
  そして、自分に対する絶対的かつ盲目的な過信が始まり、
  しかもそれが無意識に起こるものですから、
  「自分はなんて優れているのだろう」
  「優れている自分のことが分からないのは、相手がバカだからだ」
  と考えてしまい、そのように行動してしまいます。(p.198)

この後に、例として、若手実業家やタレントの等のことが述べられているが、
いざ、そういう立場になってしまうと、
どんな人でも、そんな風になってしまう確率が高いようだ。
普段から、大いに自戒すべきことであろう。

  「断る力」というのはある意味、
  自分の限界を知り、自分の足りないところを認めた上で、
  相手からよりよいところを学びあい、自分のよいところを活用いてもらい、
  お互いに専門分野を築き上げ、その統合力として固めていくわけです。
  心から感じるのは、自分たちの限界を知るからこそ、◎お互いに学び合っていく
  という考え方、謙虚さ、姿勢が生まれ、それが人間関係において、
  「好循環」が生まれると確信しています。(p.173)

あまりにも早々に、自分の力に見切りを付けてしまうのは問題だし、
かと言って、どこまでも自信過剰であり続けるのも、大いに問題だ。
現時点における「自分の力」を、しっかりと把握した上で、
足らないところを、どのような方法で補っていくのを決定し、そこから先へと歩を進める。

その方法は、「自分の力を伸ばす」ということもあるだろうし、
「他人の力を借りる」ということもあるだろう。
勝間さんは、後者の方法を推奨されているわけであり、
それだからこそ、コモディティ(汎用品)でなく、「スペシャリティ」を目指せと言うわけである。

この助言は、アラサーの女性OLたちにとっては、たいへん的確なものと感じる。
しかし、それより若い年代の人たち、
ましてや、未成年者への助言としては、
伸びる力を、早まって、制限してしまう可能性もあり、考えものとなってしまう。

もちろん、勝間さんは、そのような若年層に、
そして、未就労のティーンエージャーに向けて、
この本を書いたわけでは、決してないのだが。





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Last updated  2009.05.17 13:43:10
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