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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.07.11
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カテゴリ: 文芸

 これぞ、村上ワールド!
 混沌とした精神世界。 
 そして、所在のない自分。

『ノルウェイの森(上)』 を読み終えたあと、
ある事情 で、しばらく(下)は読めずにいたが、
 その後、何とか読書再会に漕ぎ着け、
 そして、大きな感動とともに読み終えた。

直子、緑、レイコさん、ハツミさん。
主人公である僕を取り巻く女性たちは、それぞれ個性的で美しくあるものの、
共通して、その内面の奥底には、大きな闇をたたえている。
その闇の深さが、逆に主人公・僕を惹き付けていく。

男性陣では、何といっても永沢さんが際立っている。
この作品を読み進めるとき、
この人物のことを、好意的に見つめ続けることができる人は、そう多くはないだろうが。
それに比べると、キズキくんは重要人物でありながら、結構影が薄い。

   ***

単行本として発売された頃、「100パーセントの恋愛小説」と紹介されたこの作品。
しかし、実際に村上さんが目指していたのは「100%のリアリズム小説」。
それは、『羊をめぐる冒険』や『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とは、
ラインが違うという意味において。

それ故、 『羊をめぐる冒険』 や、後の作品となる 『海辺のカフカ』 等における世界観、
つまり、私が村上ワールドの神髄と信じ、愛してやまない「?」が、
ストーリーが展開していく中で、ほぼ皆無と言っていいほど顔を覗かせない。
まさに「リアリズム小説」。

一人の大学生をめぐる、現実的なエピソードが、次々に展開していくだけ。
しかし、そこに描き出されていく、
登場人物たちの内面・精神世界の描写は、あまりにも見事。
でなければ、こんな大ベストセラー作品になろうはずがない。

私がこれまでに読んだ村上作品とは違って、
「ハッピーエンド」と呼んでよいものかどうか、ちょっと一概には言えないものの、
誰もが納得できそうな結末を迎えるのだとばかり思い込んでいたところへ……
あまりにも見事なエンディングである。

   ***

2010年には、 映画作品 として公開される予定。
主人公を松山ケンイチ君が演じるので、かなり話題になっている。
女性陣のキャスティングは、私的にはちょっと微妙か。
ところで、最近、本著の売れ行きの方も、好調のようである。





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Last updated  2009.07.11 10:56:09
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