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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2013.02.02
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カテゴリ: 社会・政治・時事
『B層の研究』 を読んで、その著者に興味を持ち、
 彼には、本著や『ニーチェの警鐘』といった著作があることを知った。
 ゲーテやニーチェという名前は知っていても、果たしてどんな人なのか?
 哲学というものに、まともに接したことのない私に理解できるのだろうか?

 まぁ、それでも何とかなるだろうと2冊とも購入、本著から読み始めた。
 まず、本著であるが、2011月8月20日に第1刷が発行されている。
 その頃は、まだ民主党が政権を握っており、首相は菅さんだった。
 それ故、著者の非難の矛先の多くは、民主党やその所属議員に向いている。

ただ、著者が非難する原点は、民主党議員以前に、小泉元首相と郵政民営化である。
「B層」というネーミング自体、「郵政民営化を進めるための企画書」に由来し、
「B層」の支持を得ることで進められたのが、郵政民営化だったからである。
著者は、小泉さんをB層政治家、民主党をB層政党と言う。

  B層社会では、簡単に理解できないもの、難しいもの、一流のものは
  「つまらない」とけなされるようになります。
  そして、砂糖でコーティングされたようなものばかりがもてはやされるようになる。(p.64)

政治家同様、著者はB層グルメやB層カルチャーも否定し、「一流」や「教養人」を重んじる。

  ですから、B層グルメに対しては、女子供向けとして、
  一定の距離を置くことが大人の態度ではないでしょうか。(p.85)

この辺りの表現には、著者の本音・本心が透けて見える。
これでは、なかなか世間に受け入れてもらうのは難しいだろう。
まぁ、著者は「B層に受け入れてもらおうなどとは考えていない」とでも言いそうだが、
B層に読んでもらわないと、本も売れず、自分の主張も広がっていかないのだが……。

  西欧には教養人の系譜があります。
  彼らは民主主義の危険性に警鐘を鳴らし続けました。
  まともな哲学者・思想家は、例外なく民主主義を否定しています。
  彼らは民主主義が、この世における地獄を生み出すことを知り抜いていたからです。(p.142)

  西欧の教養人は、宗教に出自を持つ「民主主義」に対する警戒心を持っていた。
  そこで、民意を背景にした議会の暴走から、社会・共同体を守るために、
  三権分立(立法権、行政権、司法権が互いに抑制均衡する仕組み)や
  二院制の導入といったセーフティーネットを歴史的に築いてきたわけです。(p.149)

なるほど。
著者も本著の中で述べているように、
私自身も「民主主義=正義」「民主主義=善」であると思い込んでいたが、
一度、それを疑ってみてみるという姿勢も、必要なことなのかも知れない。





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Last updated  2013.02.02 13:11:14
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