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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2013.01.27
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カテゴリ: 文芸

 展開も緩やかで明解。
 それでも、しっかり読ませてしまうのは、さすがに五十嵐さん。
 本当に様々なジャンルを、広く手がけておられるが、青春ものも実にイイ。

 ところが、Vol.5に至って「えっ……」。
 そして、「これで本当にイイのか?」
 相当切羽詰まった状況とは言え、高校生が無免許運転、道交法違反、
 さらには、公務執行妨害にまで及ぶとは……

例えが古くて申し訳ないが、
これが 岬美由紀 の行動なら、私もこんな感覚にはならなかったはず。
彼女が、どんなに車や戦闘機で無謀な運転や操縦をして、結果それが触法行為に繋がろうが、
さらには、そのことが、周囲の色んなものを破壊してしまうことに繋がろうがだ。

それは、 両津勘吉 が、例えビルの上から飛び降りても決して死なず、
何をどれだけ壊そうが、笑って済ませてしまえるのと同じ感覚。
そう、岬美由紀も両津勘吉も、そういう世界の住人であり、
そういう世界を描いたお話しの中のキャラクターだからである。

では、なぜこのお話しでは、そうは思えなかったのか。
それは、このお話しが、Vol.4まで、実にリアルに進行していたからである。
もちろん、「国際電話をかけまくって、目当ての人に辿り着くのがリアルなのか?」と聞かれれば、
「現実問題としては、可能性はほぼゼロ」と答えるしかない。

それでもなお、このお話しの愛すべきキャラクターたちに、
無免許で高速道路を時速150kmでぶっ飛ばさせた挙げ句、
警官二人に暴行まではたらかせてしまうのは、本当に如何なものか?
そして、逮捕された後、「説諭」だけで本当に事が収まるものなのか?

ラスト寸前まで、折角よいお話しだったのに、
その読後感は、私としては、スッキリしないものになってしまった。





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Last updated  2013.01.27 13:42:52
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