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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.05.05
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カテゴリ: 文芸

 前作の 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 が、
 少々肩すかしの感のあった作品だったのに対し、
 本著は、短編集でありながら、まさに村上ワールド。

 ただ、現在の私にとって、本著に収められた作品群は、
 難解過ぎるものであったり、ある意味、恐怖を覚えるものが多かった。
 もちろん、この感覚は、これまでの村上さんの作品でも味わってきたものだが、
 特に、今回、現在の私には、その感覚が強烈に引き起こされたということ。

最初の『ドライブ・マイ・カー』は、まだ、何とか平静を保ち、読み進めることができた。
お話しは、家福の亡くなった妻が、なぜ高槻と関係を持っていたのかを問うものだが、
「北海道中頓別町」が「北海道**郡上十二滝町」になっていても、違和感はなかった。
そして、みさきが、女性として、家福の妻や自分自身について語り、話は収束している。

それに比べると、『イエスタディ』の方は、関西弁の訳詞が大幅に削られたのは残念。
特に

  あの子はどこかに
  消えてしもた
  さきおとといのあさってには
  ちゃんとおったのに

が、作品に残っているのと、削られてしまっているのでは、随分違いがあるように感じた。

そして、このお話しと、次の『独立器官』は、
共に谷村視点で、お話しが進んで行くわけだが、
『イエスタディ』の木樽は、栗谷えりかとは離ればなれの人生を歩んでいるものの、
まだ、世界のどこかで寿司職人をして、生きているのだろうという救いがある。

しかし、『独立器官』の渡会医師は、それまでの順風満帆過ぎる程の人生を、
十六歳年下で、夫も子どももいる女性に心を奪われてしまい、
そのことが、あまりにも痛々しい命の失い方をする引き金となる。
もう、この辺りになると、私は得体の知れない恐怖感を感じずにはおれなかった。

『シェエラザード』は、難しかった。
『女のいない男たち』は、本著のために書き下ろされた作品だが、
やはり、これも私には難しかった。
と言うか、『木野』で終わってしまった方が、本著全体として納まりが良かったのでは?

何故なら、『木野』は、本著の中で、私に最も村上さんを感じさせてくれた作品だから。
「柳」「灰色の猫」「蛇」「神田」「叔母」「火傷の痕のある女」「妻」。
不思議なお話で、最後は読者を路頭に迷わせたまま終わってしまう。
まさに、村上ワールド。





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Last updated  2014.05.05 20:13:06
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