乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.11.30
XML
カテゴリ: 経済・ビジネス

 1990年代前半まで、旧日本的経営「プロジェクトX」の時代は、
 メランコリー親和型仕事倫理に基づき、
 柔軟(曖昧)な職務構造で、良好な職場集団性が発揮されていた。

 メランコリー親和型倫理を構成するのは、
 「対人的配慮」「役割同一性」「秩序への固着」の三点である。
 「対人的配慮」の精神は、「気配り」「頼まれたら断れない」
 「自分本位ではなく他人本位」等、人に尽くそうとする姿勢。

「役割同一性」は、「仕事でも家庭でも全力投球」「強い責任感」
「組織への忠誠心」等、自分の役割に忠実に振る舞おうとする性質。
「秩序への固着」は、まじめさ、几帳面、完璧主義のような
型にはまった「秩序性」を重んじる姿勢。

ところが、1980年代後半に入ると、
職務構造に非対称性が現れ(ひとり「ぼっち仕事」の増加、職務構造の硬直化)、
職場集団性が変容・解体した(人間関係の葛藤・摩擦、相互配慮性の欠如)。
メランコリー型は孤立化し(職場・社会環境の二極分化)、過労死が増加する。

メランコリー型孤立化の背景は、「過労」と「寡労」の共存。
長時間労働と短時間労働の格差拡大。
そして、「メランコ仕事倫理」に対して「ナルシス仕事倫理」が台頭。
伝統的メランコリー型の絶対数が減少し、
仕事と責任の一方的背負い込みによる過剰労働が発生した。

2000年代に入ると、自己愛と「やりたいこと」思考の働き方が目立つように。
「ナルシス仕事倫理」の一般化。
その代表が、ヒルズ族による自己中心的で「キャラ立ち」する仕事ぶり。
自己愛型上司によるパワハラも問題となり始める。

  かつてのメランコリー親和型うつ病とは違って、
  最近の軽症うつは、責任を自己に引き受ける重圧感よりも
  他者の視線と評価におびえる不安感を基調としている。
  現代の職場では、管理の強まった業績評価や顧客からのクレームに常におびやかされ、
  しかもそれを自分ひとりで対処する必要に迫られる。
  孤独と不安が常態化しているのだ。(p.31)

このように、職場の構造や環境の変化といった観点から、
「うつ」の変化を捉えようとする試みは、とても興味深いものである。
これからの、更なる研究が大いに期待されたのだが、
残念ながら、著者の大野正和氏は、2010年7月に50歳という若さで亡くなられた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.11.30 11:16:53
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: