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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.03.20
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​ 4日間ずっと免色の家にいたと、秋川まりえは言う。
 なぜ、彼は毎晩私の家を双眼鏡で覗いているのか、
 そしてそのためだけに、なぜあの大きな家を買ったのか。
 彼のことをもっと知るために、家に忍び込んだのだと。

  まりえは目をこらして自分の家のある方を眺めた。
  彼女の家は谷を隔ててすぐそこにあった。
  空中に手を伸ばせば(そしてもしその人物がかなり長い手を持っていれば)、
  ほとんど届いてしまいそうなところに。(p.456)

免色が銀色のジャガーに乗って出かけた後、
まりえは家の中に足を踏み入れ、テラスに出た。
靴を床に置いて、ケースに入っていた双眼鏡を取り出し、
それを専用台に固定してから、近くにあったスツールに座って彼女の家を見た。

その家に今すぐ戻りたいという気持ちが急に激しくわき起こった時、
彼女はスズメバチの存在に気付き、あわてて家の中に駆け込む。
それから居間、階下の書斎やいくつかの部屋を次々に探っていく。
そして、ある部屋のウォークイン・クローゼットに一昔前の女性服を見つける。

その時、ガレージのシャッターが上がる音が突然耳に届く。
まりえは、テラスに靴を置いたままで、双眼鏡もそのままだったことに思い至る。
どうすればいいのか分からず、頭の中が真っ白になったとき、
騎士団長が姿を現したのだった。

   ***

普段のまりえからは想像できないような大胆な行動。
彼女の目を通して描かれる初めての免色の家の中の様子は、
彼の生活ぶりを表してはいますが、まだまだ核心には届いていません。
もう少し、彼女には頑張ってほしかったのですが……

でも、もう騎士団長の手を借りて、彼女はどこかへ行ってしまうのでしょう。
それは「メタファー通路」なのでしょうか?
そして、免色にはまだ未知の何かがありそうです。
それが暴かれることは、もうないのでしょうか?

残るは、あと4節。
先は気になりますが、まだまだ終わってほしくない!!





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Last updated  2017.03.20 12:55:08
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