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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.03.20
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​ 「ここで静かに待っていなさい。時が来たら、迎えに来てあげよう
  怖がる必要はあらない。ここにある衣服が諸君を護ってくれる」
  騎士団長に促され、まりえはクローゼットの中で息を潜める。
  目の前にある花柄のワンピースの裾をそっと握りながら。

  部屋の中の暗さが増した頃、廊下に足音が聞こえ、部屋のドアが開いた。
  部屋のドアは閉められ、部屋の明かりをつけることをしないまま、
  男がクローゼットに近付いてきて、その扉の前で長い間じっと立っていた。
  しかし、男は扉を開けることなく、部屋を出ていった。

「諸君はここを出るのだ」
気が付くと騎士団長がおり、今、免色はシャワーを浴びていると言う。
まりえはテラスで双眼鏡と専用台を元に戻し、床の上の靴を拾い上げた。
そして階段を2階分下り、メイド用の部屋に身を隠す。

「免色さんは危険な人なのですか?」
まりえが騎士団長に尋ねると、彼の心の中には特別なスペースのようなものがあり、
それが結果的に、普通でないもの、危険なものを呼び込む可能性があると言う。
ここは普通の場所ではなく、やっかいなものが徘徊していると言う。

  騎士団長に言われたとおり、しばらくのあいだはここに留まって、
  おとなしく様子をうかがっていることにしよう。
  そして機会が訪れるのを待つのだ。
  そのときが来れば、諸君にはわかるはずだ。
  今がまさにそのときなのだ、と。
  諸君は勇気のある、賢い女の子だ、それは知れる。
  そうだ、私は勇気のある賢い女の子にならなくてはならない。(p.492)

   ***

免色にも「白いスバル・フォレスターの男」に通ずる
「二重メタファー」的な部分があるようです。
そして、まりえの冒険はまだ継続中。
やはり、彼女がトリックスターだったのですね。

さて、騎士団長なき今、
どうやって「私」とまりえは「環」を閉じるのでしょうか?
それが、このお話の終着点?
でも、まだまだ不明な部分は多いです。





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Last updated  2017.03.20 15:06:20
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