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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.07.09
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​ 身近な人が認知症になったとき、
 どのように接すればよいのかを知るため、
 本著を手にしようとする人は多いでしょう。
 20もの事例が示されており、とても示唆に富んでいるので。

 しかし、本著が優れているなと感じたのは、
 「認知」という脳の機能そのものについて、
 分かりやすく丁寧に記されていることです。
 特に「記憶」についての知識は、認知症を理解する上で欠かせないと思いました。

  そして、現場までの道順を調べて地図に書き込んだり、
  何枚も何枚もメモを書いたりと、さまざまな手だてを講じます。
  しかし、メモしたこと自体を忘れてしまったりするため、
  トラブルを防ぐことはできません。
  つまり、自分で自分の行動をコントロールすることができないのです。(中略j)
  自分で自分の行動をコントロールできない状態は、
  人間にとって非常につらいものです。
  なぜならば、人間は自律的な存在だからです。(p.39)

「自分を自分でコントロールできない」感覚というのは、
「自分が自分でなくなっていく」という感覚に通じるものであり、
それは言葉で言い表せないほどに、とても恐ろしいものです。
肉体としての「自分」は残っていても、本当の意味での「自分」は消失してしまう。

  私も大変だけれど、本当はこの人がいちばん大変なのだ。
  そのような共感が介護には必要であり、
  相手を思いやる気持ちは、共感から生まれるのです。(p.47)

そう、介護される側になった人は大変なのです。
でも、介護する側になった人も本当に大変。

  介護は美談ではありません。
  「お優しいですね」「偉いですね」と介護する人に向かって言うことは、
  そのような仮面を、介護する人に被らせようとすることでもあります。
  介護は、誤解を招くことを承知であえて言うならば、悲惨なことです。
  悲惨なことだと思っているからこそ、
  周囲の人は、その現実から目を背けるために、
  介護する人を褒めて美談に仕立て、
  自分はいい気持ちになって去っていくのです。(p.52)

本著を読んだところで、辛い現実が変わることはないでしょう。
それでも、これまで理解不能だった行動の真の意味を知ることで、
介護される側の気持ちを思いやったり、
介護する側の気持ちを、少しは和らげてくれることに繋がると思います。





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Last updated  2017.07.09 12:14:55
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