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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.02.04
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カテゴリ: 社会・政治・時事
​ 2011年11月、一人の女性が交番に駆け込み助けを求めた。
 これを機に発覚した「尼崎連続変死事件」。
 当時、マスコミでも連日さかんに取り上げられていたはずだが、
 私の記憶には、詳細な情報がほとんど残っていない。

 それは、この事件があまりにも複雑で、全体像を掴めなかったからだろう。
 本著のp.39、53、55、57には、事件に関係する人々が系図で示されているが、
 それは、角田家、皆吉家、谷本家、橋本家、猪俣家、川村家、大江家の7家にも及ぶ。
 読書開始早々の段階では、これを見ただけで大いに戸惑い、混乱してしまうものだ。

しかし、著者の粘り強い取材によって明らかになっていく事実を読み進めるうちに、
この複雑な人間関係が、読む者の頭の中で次第に整理されていくことになる。
もちろん、最初の段階では、これらの系図と照らし合わせながら読まないと理解不能。
(p.342には年表、p.352には主要関係者一覧、p.366には人物相関図が掲載されている)

これまでにも、事件を扱った作品は色々と読んできたが、
本著ほど、そこに描き出される光景に、気分を悪くさせられた作品はなかった。
そして、「何故?」と思わずにはいられない作品もなかった。
さらには、人間の弱さや脆さを感じさせられた作品もなかった。

美代子に家や家族を絡み取られた人々は、なぜそこから逃げ出そうとしなかったのか?
あるいは、逃げ出すことが出来なかったのか?
それは、美代子の狡猾さ故なのか、それとも追い詰められた人間の弱さ・脆さ故なのか。
特に、川村さんなどは、そんな風になりそうもなさそうな人なのに……

本著にしばしば登場する「民事不介入」と言う言葉。
これも、とても恐ろしいものだった。
意を決し、警察に駆け込み窮状を訴えても、この一言で片づけられてしまった。
もし、どこか早い段階で警察が動いていればと考えるのは、私だけではあるまい。

新版で追加された『文庫版補章 その後の「家族喰い」』は、
2013年に出版された単行本を既に読んだという方も、
この部分を読むためだけに、本著を再度購入して、読む価値があるもの。
瑠衣の変貌ぶりには、この事件のもつ怖さを、改めて認識させられた。





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Last updated  2018.02.04 10:39:08
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