乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2019.11.17
XML
カテゴリ: その他
​ 副題は「理解と改善のためのプログラム」
 著者は、精神科医の 岡田尊司 さん。
 「社交不安障害」について、その要因や経過、診断について説明し、
 それを乗り越える手立てを提示してくれています。

 まず、「社交不安障害」とは何か。 

  人とかかわる場面において、不安や緊張が強いために、
  社会生活に支障が出る状態のことを社交不安障害と言う。
  「社会不安障害」という訳語が長く用いられていたので、
  そちらの方が、なじみがあるという人もいるだろう。
  それ以前は、「社会恐怖」や「対人恐怖」といった用語も使われた。
  やや年配の方だと、
  「対人恐怖症」という言葉を聞かれたことが多いかもしれない。
  ほとんど同じ状態を指すのだが、対人恐怖という用語は、
  人間そのものを恐れるというニュアンスになるが、
  実際には人前で話すのが苦手なだけで、
  それ以外の友人付き合いは普通に楽しめるという人も多いわけで、
  用語として対人恐怖という言い方は廃れ、
  適用範囲が広い社会(社交)不安という言い方に
  変わってきたという経緯がある(p.15)

「私は『やや年配の方』だったのだ」と、あらためて認識させられた一文。
でも、とても理解しやすい説明です。
この後、「社交不安障害」の診断基準についても丁寧に説明してくれており、
第2章を読み終える頃には、バッチリ理解できているはずです。

そして、第3章では、病状のメカニズムについて説明。

  注意が向くほど、身体感覚の異変は強まり、制御できなくなっていく。
  感覚とは、それを意識すればするほど敏感になり、
  強まる性質をもつものだからだ。(p.60)

「気にすれば気にするほど、そこから抜け出せなくなってしまう」負の連鎖反応。
そこから脱却するには……

  うまくいこうがいくまいが、
  笑われようが喝采されようが、
  聴衆の反応ではなく、自分が伝えたい思いの方に集中する。(p.64)

「言うは易く行うは難し」のような気もしますが、
実際、それしか手立ては無いのでしょう。

  馬から落ちたら、すぐ馬に乗れ。
  さもないと、もう馬に乗れなくなる、と言われる。
  回避しなければ、失敗体験を成功体験に変え、
  自信を取り戻せたかもしれないのだが、
  回避してしまうことによって、チャレンジすることさえ困難な恐怖の対象になる。
  これが、苦手意識と回避による症状の固定化のプロセスだ。(p.92)

そして、これもそう簡単なことではないように思いますが、
実際に、乗り越えて行くしかない山なのでしょう。
本著では、この山を乗り越えていくための道標として、
認知行動療法やACTの手法を提示してくれています。

  このK君のように、
  不登校やひここもりといった適応障害に陥った社交不安障害のケースは、
  背後に、いじめなどのトラウマ体験だけでなく、
  家庭の安全基地機能の低下があることも多い。
  その結果、誰に対しても心を開けないという状況に置かれてしまっている。(中略)
  専門的なトラウマケアを行う場合も、
  安全基地となる存在の役割が重要である。(p.166)

とても明確で、重たい一言です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.11.17 11:43:17
コメント(0) | コメントを書く
[その他] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: