音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2018年02月10日
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テーマ: THE 80's(49)
日本語に定着していなかった頃の“リヴェンジ”


 “リヴェンジ(リベンジ)”(本来は“復讐・報復する”だけれど、日本ではもっぱらスポーツなどの“雪辱する”に使われる)という語を日本語で使い始めたのは、どこかの総合格闘技だったような気がするが、一般に広くというと松坂大輔だろう。1999年の流行語になったが、それをさかのぼること10数年の“リヴェンジ”が今回のテーマである。

 さて、ユーリズミックス(Eurythmics)は、主に1980年代に大きな人気を獲得したイギリスの2人組。バンド名の由来はシュタイナー教育で提唱されたパフォーミング・アーツ(総合芸術)のオイリュトミー(英語読みではユーリズミー)だとのこと。アニー・レノックス(Annie Lennox)とデイヴ・スチュワート(Dave Stewart)からなるデュオで、いわゆる“第二次ブリティッシュ・インヴェイジョン”の波に乗って全米に進出した。彼らの6枚目(サントラ盤を4枚目に含む)となり、彼らにとって世界で最も売れたとされる作品が、1986年リリースの『リヴェンジ(Revenge)』という盤である。

 さて、何に対する“リヴェンジ”なのか、結論から言うとはっきりしない。確かに、本盤の直前にアニーが離婚した。しかもその相手は“宣教師”で、ヒット曲となった1. 「ミッショナリー・マン」 が宣教師を歌ってはいるものの、別れた夫へのリヴェンジみたいな単純な話ではないようだ。他の曲の詞の中にも“悲しみ”や“痛み”といった表現が見られるものの、一方で、アルバム表題の『リヴェンジ』はファースト作(1981年)に収録されていた曲の表題で、しかもその曲の詞の一部が本盤の曲(8.「リトル・オブ・ユー」)にも出てくるというから、もっと複雑な理由があるのだと思われる。

 音楽面では、ユーリズミックスの作品のうち、とりわけ“生の音”を重視していて、曲調もロック寄りのナンバーが耳につく。そのため、これを代表的な作品と呼んでいいかどうか、賛否両論がある。ただし、個人的にはこちらに寄った方が好みであるのは事実だったりする。そんな私的観点も含め、お薦めを何曲か挙げると、1.「ミッショナリー・マン」、3.「ホエン・トゥモロー・カムズ」、5.「ミラクル・オブ・ラヴ」、8.「ア・リトル・オブ・ユー」といったところ。これらのうち、最初の3曲(さらには収録曲2.も)はシングルカットされた。余談ながら、時代背景もあるが、ユーリズミックスのシングルのビデオはインパクトの強いものが多いので、機会があればそれらもお試しあれ。


[収録曲]

1. Missionary Man
2. Thorn in My Side
3. When Tomorrow Comes
4. The Last Time
5. The Miracle of Love
6. Let's Go!
7. Take Your Pain Away
8. A Little of You
9. In This Town
10. I Remember You
*2000年のスペシャル・エディションでは6曲追加収録(筆者は未聴)。

1986年リリース。




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Eurythmics ユーリズミックス / Revenge 【LP】




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Last updated  2018年02月10日 08時32分52秒
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