よく言われるように、レイ・ブライアントには、ブルースやゴスペルに根差した独特のフィーリングがある。ジャズの世界では“やっぱりブルース感覚なんだよな”なんて声が聞こえてくる一方で、本盤のようなどこか肩の力が抜けていて、かつ大衆迎合的な要素を含む盤には否定的評価が下される傾向にある。本盤『ライヴ・アット・ベイズン・ストリート・イースト(Live at Basin Street East)』は、R&B系のスー(Sue)・レーベルの録音ということもあるせいか、いっそうそういう判断を下されがちな盤だと思う。
1. What Is This Thing Called Love? 2. C Jam Blues 3. Sister Suzie 4. This Is All I Ask 5. Love for Sale 6. Blowin' in the Wind 7. Satin Doll 8. Days of Wine and Roses 9. Blue Azurte 10. All the Young Ladies