音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2020年06月25日
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テーマ: THE 80's(49)
北欧メタル/ハードロック有名バンドの有名ヒット作


 スウェーデン出身のバンド、ヨーロッパ(Europe)最大のヒット作が、この『ザ・ファイナル・カウントダウン(The Final Countdown)』である。1986年に発売され、その当時780万枚(通算では1500万枚)を売り上げている。ヨーロッパは、1979年に結成されたバンドに由来し、1982年にこの名称にバンド名を改称後、1983年のファースト作、1984年のセカンド作と順調に作品を吹き込み、人気を集めていった。

 そんな中、音楽性のポップ化が進み、大ヒットとなったのが、このアルバムだった。この年から翌年にかけてシングルも次々に発表され、表題曲の1.「ザ・ファイナル・カウントダウン」は、全米8位となり、母国スウェーデンを含めヨーロッパでは8か国でシングルチャート1位を記録した。また、3.「キャリー」は全米3位のシングル・ヒットとなったほか、都合、アルバム収録曲のうち計5曲がシングル・リリースされた(加えて、日本限定で10.もシングル・カットされた)。

 聴きどころとしては、日本でもCM曲などで親しみのある1. 「ファイナル・カウントダウン」 (参考過去記事は こちら )、万人受けしやすそうなロック調の2.「ロック・ザ・ナイト」、そして、名バラードの3.「キャリー」といったところになるだろうか。とはいえ、有名ヒット曲だけでは面白くないので、他の曲も少し触れておくと、5.「ニンジャ」は、タイトルこそ一昔前の日本のステレオタイプ像を反映しているようでなんだかなという感じではあるが、曲の演奏としてはなかなかよくできている。さらに個人的に聴き逃がせないと思うのは、6. 「チェロキー」 。曲の展開もいいし、アメリカのバンドでもないのにこういう詞のテーマ(19世紀、アメリカ先住民族強制移住のいわゆる“涙の旅路”)を取り上げる思い切りにも脱帽する。

 このアルバムの発売後、ジョーイ・テンペスト(ヴォーカル)とともに中心メンバーだったジョン・ノーラム(ギター)はバンドを脱退してしまう。ある意味ではこのヒット(音楽のポップ化、バンドのアイドル的人気)が原因でバンドは安定しなくなっていき、1990年代初頭に解散してしまう(ただし、2003年に復活)。“ヒットし過ぎがバンドを殺す”の典型例になってしまったヨーロッパだが、往時が遠い過去となった今となっては、この作品、これはこれで悪くなかったどころかよかったようにも思うのだけれど。


[収録曲]

1. The Final Countdown
2. Rock the Night
3. Carrie
4. Danger on the Track
5. Ninja
6. Cherokee
7. Time Has Come
8. Heart of Stone
9. On the Loose
10. Love Chaser

1986年リリース。




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Last updated  2020年08月23日 20時04分57秒
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