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2022.06.21
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カテゴリ: 政治
ソ連の崩壊、英国のEU離脱や米国におけるトランプ政権の誕生などを予言したとされるエマニュエル・トッド先生のウクライナ問題に関する記事が文春オンラインに掲載されていました。

対岸の火事とばかり思っていましたが、「我々はすでに第三次世界大戦に突入した」と言われると、少しずつ準備が必要に思えてきました。金地金でも買って置いたらよいのか。自分の生きているうちに戦争だけは経験したくないものです。

トッド先生ご紹介の米国の国際政治学者・ジョン・ミアシャイマー先生の解説は大変わかりやすいです。

冷戦終結後30年でいろいろロシアと西側諸国はあったようです。先日キッシンジャー元米国務長官がウクライナに「領土割譲」を提案したのではとの報道があり、おや?と、思いましたが、ウクライナの人々をこれ以上犠牲にすることを避けるためにはなんらかの妥協点を探す必要があるように思いました。また、キューバ危機の解決方法を参考に、西側諸国も解決策を考えないと、フィンランド、スウエーデン、リトアニア等で、第2のウクライナ誕生をきっかけに、本当に第3次世界大戦が起きるのが心配です。

■参考リンク
文春オンライン:「我々はすでに第三次世界大戦に突入した」エマニュエル・トッドが指摘した世界戦争を激化させる“アメリカの無責任”2022.6.21
抜粋
ウクライナは「NATOの“事実上”の加盟国」
 ウクライナ問題は、元来は、ソ連崩壊後の国境の修正という「ローカルな問題」でした。1991年当時、ロシアがソ連解体を平和裏に受け入れたことに世界は驚いたわけですが、ロシアからすれば、1990年代前半に行なうべきだった国境の修正をいま試みている、とも言えるでしょう。
 しかしこの問題は、初めから「グローバルな問題」としてもありました。
 アメリカの地政学的思考を代表するポーランド出身のズビグネフ・ブレジンスキーは、「ウクライナなしではロシアは帝国にはなれない」と述べています(The Grand Chessboard、邦訳『地政学で世界を読む──21世紀のユーラシア覇権ゲーム』日経ビジネス人文庫)。アメリカに対抗しうる帝国となるのを防ぐには、ウクライナをロシアから引き離せばよい、と。
 そして実際、アメリカは、こうした戦略に基づいて、ウクライナを「武装化」して「NATOの“事実上”の加盟国」としたわけです。つまり、こうしたアメリカの政策こそが、本来、「ローカルな問題」に留まるはずだったウクライナ問題を「グローバル化=世界戦争化」してしまったのです。
 いま人々は「世界は第三次世界大戦に向かっている」と話していますが、「我々はすでに第三次世界大戦に突入した」と私は見ています。
 ウクライナ軍は、アメリカとイギリスの指導と訓練によって再組織化され、歩兵に加えて、対戦車砲や対空砲も備えています。とくにアメリカの軍事衛星による支援が、ウクライナ軍の抵抗に決定的に寄与しています。
 その意味で、ロシアとアメリカの間の軍事的衝突は、すでに始まっているのです。ただ、アメリカは、自国民の死者を出したくないだけです。

「ウクライナ軍の成功が戦争をより暴力的な方向に向かわせる」エマニュエル・トッドが語った“この戦争が長期化する”理由『第三次世界大戦はもう始まっている』 #1 文春オンライン:2022.6.21


第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書 1367) 新書 – 2022/6/17エマニュエル・トッド (著), 大野 舞 (翻訳)


Wikipedia:エマニュエル・トッド
エマニュエル・トッド (Emmanuel Todd, 1951年5月16日 - ) は、フランスの人口統計学者、歴史学者、人類学者。学位はPh.D.(ケンブリッジ大学・1976年)。研究分野は歴史人口学、家族人類学。人口統計を用いる定量的研究及び家族類型に基づく斬新な分析によって広く知られている。フランスの国立人口学研究所に所属していたが、2017年に定年退職した[1]。2002年の『帝国以後』は世界的なベストセラーとなった。経済現象ではなく人口動態を軸として人類史を捉え、ソ連の崩壊、英国のEU離脱や米国におけるトランプ政権の誕生などを予言した。



Wikipedia:ジョン・ミアシャイマー
ジョン・ジョゼフ・ミアシャイマー(John Joseph Mearsheimer、1947年12月4日 - )は、アメリカの政治学者、国際関係学者、空軍軍人。シカゴ大学政治学部教授。国家が他国に対してパワーの拡大を試みる行為主体だと想定して安全保障を研究する攻撃的現実主義(オフェンシブ・リアリズム)の代表的論者。
来歴
ニューヨーク・ブルックリン生まれ。1970年陸軍士官学校卒業後、将校として空軍に5年間在籍。1974年、南カリフォルニア大学国際関係論修士。1981年コーネル大学Ph.D.。
1982年以来、シカゴ大学で教員を務めている。
1994年のウクライナの核放棄に反対し、ロシアの侵略を予言した。実際に20年後の2014年にはロシアによってクリミアが併合された。
2003年のイラク戦争時には反対に回った。
2019年の民主党予備選挙ではバーニー・サンダースが望ましい候補者であるとし、経済的不平等をアメリカが直面する最大の問題であると結論付けた[1]。





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Last updated  2022.06.24 22:38:11


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