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そもそも一冊の教科書だけで歴史観や思想が固定化されてしまうほど、人間はやわな存在ではないはずだ。子どもたちの歴史への関心は、現場の教師の指導、広範な読書や芸術鑑賞、旅行などによっていくらでも開かれうるものである。
自らの信条に反するものは、何としても排除しようとする行動は、正義は自分たちのみにあると信じるおごりに通じる。古来、正義のもとに多くの流血がくり返されたが、「戦前への回帰」を防ごうとするあまり、道がそちらに行ってしまっては何にもならない。
子を持つ親としては、どんな教科書が自治体で採択されようと大した問題ではない。ただ、わが子が偏狭で独善的な人間にだけは育たぬよう、心がけるのみである。この事態が不毛の争いにならぬよう強く望んでいる。
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