フリーページ

2016年02月27日
XML
テーマ: ニュース(100344)
カテゴリ: 政治問題
 日韓両国政府が慰安婦問題を外交上の障壁にすることは避けようという合意をした矢先に、日本政府が相変わらず「慰安婦を軍や官憲が強制連行した証拠はない」などと発言を続けることを、韓国政府が批判したと、18日の東京新聞が報道している;




 韓国外務省は、日本政府の説明に対する具体的な言及は避けつつ 「慰安婦動員の強制性は国際社会で判断された歴史的事実だ。(1993年の)河野洋平官房長官談話でも明白に認定している」と指摘。 「被害者の名誉と尊厳を回復し傷を癒やしていくという立場を、行動で示すよう求める」と表明した。

 一方、聯合ニュースは「強制連行の証拠はないと断定するなら、真実を隠しているという批判は避けられない」と指摘。「強制性の否定には、女性の人権侵害という問題の本質をぼかす意図があるのではないか」と疑問を呈した。


2016年2月18日 東京新聞朝刊 12版 6ページ「国連委説明に反発『強制 歴史的事実』」

 韓国外務省が指摘するとおり、旧日本軍の慰安所の設置、運営は日本軍が行ったもので、そこに動員された慰安婦は、本人の意に反して強制的に働かせられたものであることは河野談話が発表された時点で日本政府も認めていた史実であり、だからこそ、今日の安倍政権も「河野談話を継承」しているわけである。そのような状況の中で、わざわざ「証拠はない」と発言するのは、狡獪で卑怯なやり方だ。じゃあ慰安婦問題を否定するのかと追求されると「いや、河野談話は継承している」と、逃げ道を用意しておいて、「でも、軍や官憲が強制連行をやったという証拠はない」と、自分たちが言ってるのはあくまでも「強制連行」のことであって、慰安婦問題全体を否定するわけではないという見苦しい言い訳を用意している。安倍政権がこういう言動を繰り返すのは、理屈では否定できなくても、日本軍や日本政府の責任を軽く見せる印象操作を目的としているもので、こんなことを繰り返していては国際社会の信用を失うばかりである。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年02月27日 11時42分28秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

佐原

佐原

コメント新着

捨てハン @ 潰れそうな新聞なら東京、朝日、毎日が挙がるかなぁ >全国紙は世論のありかを明らかにし、国…

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: