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2016年09月15日
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テーマ: ニュース(100344)
カテゴリ: ニュース
 7月の参議院選挙に野党統一候補として長野県の選挙で勝利した杉尾秀哉氏は、4日の「しんぶん赤旗」で、次のように体験を語っている;




 公示10日前の6月14日には、下村博文・総裁特別補佐が自民党県連の選挙対策会議に乗り込んできて、「50万票」目標という大号令をかけ、業界団体に割り振りし、地方議員のノルマも決めました。自公が猛然と組織を締めて首相先頭にのべ約100人の幹部などがきました。安倍首相夫人までね。

◆個人攻撃

 デマ、ウソを含めたビラや街頭演説が激しくて、私を東京から来た「落下傘だ」と攻撃して、「落下傘より健太さん(自民の若林健太候補)」なんていう。自民党議員らはそれが”選挙の大争点”と演説し、安倍首相も繰り返しました。 そんなことがありえますか。憲法とか安保法制とか、アベノミクスと格差の問題とか、TPP(環太平洋連携協定)とか、そういうことに全く触れずに個人攻撃が選挙の「大争点」なんて。 そんな選挙があるのか、と心の底から憤りました。だから”絶対に負けられない。こんなのに負けたらだめだ”と奮い立ちましたね。

 こういう攻撃をはね返して当選できた最大の要因は、県民が選挙に行ってくれたことです。長野県の投票率は62・86%で全国一でした。無党派層・支持なし層といわれる人たちが多く投票に行って、出口調査ではその層の6割超が私に投票してくれました。 まさに長野県民の良識が勝った と思っています。

 そういう状況をつくることができた大きな要因が「市民と野党の共闘」だったと思います。

 市民グループの人たちがいろんなところで「勝手連」を立ち上げ、電話かけとか集会を開いたりしてくれました。それが県民のみなさんに浸透して、「激戦区だ」とのメディアの報道と相まって、全国一の投票率に結び付いたのです。

◆支援呼ぶ

 無党派層からの支援を呼び込んだのは、市民の運動とともに野党間の共闘でした。 民進党、共産党、社民党、生活の党との野党共闘 がなければ、私の当選はありえませんでした。とくに長野県の共産党の比例代表選挙得票は13万5千票。私と自民党候補の得票差は7万4000。共産党などの大きな支援がきわめて重要でした。

 次は衆院選です。私は、自分の選挙を市民と野党の共闘で勝ちました。ですから衆院選でも野党共闘の路線はぜひ進めてほしい。それが長野県民の負託にこたえる道だと思っています。


2016年9月4日 「しんぶん赤旗」日曜版 7ページ「卑劣な攻撃退け 良識が勝つ」から引用

 憲法や安保法制の議論を避けて、相手候補が落下傘候補だから、それでいいのかが最大の争点と主張した自民党のやり方は、明らかな争点隠しでしかも卑劣な個人攻撃です。そういう下品なやり方が有権者に嫌われて野党候補の勝利になったと思われます。もともと自民党もそんなに強いわけでもないようですから、次の総選挙でも野党共闘は十分勝算ありと考えて間違いないと思います。









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最終更新日  2016年09月15日 14時25分10秒


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