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2017年03月23日
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テーマ: ニュース(100769)
カテゴリ: ニュース
世の中には「国民道徳協会」というものがあって、これが教育勅語を現代語訳すると称して勝手に中身を改ざんして、元の勅語とは似ても似つかぬ内容になっているというので、「脱『愛国カルト』のススメ」というブログでは、明治の日本政府が翻訳したいわば公式の「教育勅語・英語版」を、現代語に再度翻訳して公開しています。明治の文語体の文章を現代語に置き換える場合は、訳者の主観が作用して「国民道徳協会」のように、恣意的な翻訳になる危険性が大きいわけですが、その点、英語からの翻訳であれば一定の客観性が期待できるというわけです。その結果、出来上がった現代語訳を当ブログに引用させていただくことにしました;




お前たち臣民は、以下のことを守らなければならない。

1.親孝行せよ
2.兄弟仲良くせよ
3.夫婦仲良くせよ
4.友達に誠実であれ
5.謙虚かつ温和に自制せよ
6.善行をすべての人に向けよ
7.学問を修め、技術を発展させよ
8.知的な才能を伸ばせ
9.人格の発展に努めよ
10.公益を推し進め、世の中の務めを果たせ
11.常に憲法を尊重し、法を順守せよ
12.緊急事態が起きたら、勇敢にその身を国家に捧げよ。

以上をもって、天地とともに永遠に続く我が皇室の繁栄を守り、維持せよ。

これは、天皇の忠実な臣民として務めであるだけでなく、お前たちの先祖の伝統を輝かせることでもある。以上のことは、まさに我が皇室の先祖の残した教えであり、皇室の子孫と臣民によって守られなければならない。

これは時代と場所に関わらず、常に正しいことである。私(天皇)は、我が臣民とともに、この教えをしっかりと心に留め、同じ徳を成し遂げることを望む。


「脱『愛国カルト』のススメ」から引用
http://datsuaikokukarutonosusume.blog.jp/archives/1064876704.html?p=2

 あまりものを深く考えない人は、教育勅語にも良いことが書いてあると、よく言いますが、それは上の現代語訳の「1.親孝行せよ」から「11. 常に憲法を尊重し、法を遵守せよ」を指して言っているわけです。しかし、そういう解釈はまったくの「誤解」であることは、上の現代語訳を見ることで理解出来ると思います。勅語の文章構成から言って、「1.親孝行せよ」から「11. 常に憲法を尊重し、法を遵守せよ」までの、誰もが知っている徳目を並べた目的は、「12. 緊急事態が起きたら、勇敢にその身を国家に捧げよ」を国民の心に抵抗なく受け入れさせるためです。また、この勅語の冒頭では、日本という国は皇室の先祖が始めたもので、天皇に対する忠義と孝行に欠けるものは国民ではないかのような記述は、民主主義の社会の価値観とは相容れないものであることも明らかです。しかも、「1」から「11」までに記述された「徳目」も、天皇が国民を臣民と位置づけて命令する形になっているわけですから、戦後間もなくの国会で廃止されたのは当然であったわけです。





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最終更新日  2017年03月23日 12時42分44秒
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