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2017年04月03日
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テーマ: ニュース(100341)
カテゴリ: ニュース
元ワイドショープロデューサーの仲築問卓蔵氏は、森友学園・籠池理事長が記者会見するのと同じ時刻に安倍首相が「南スーダンからの自衛隊の撤退」を発表したことについて、3月19日の「しんぶん赤旗」に次のように書いている;




 その夜の「報道ステーション」は、「突然の発表」だと、首相の「南スーダンに派遣中の自衛隊は5月末を目途に活動を終了」という会見内容を紹介。菅義偉官房長官は「治安の悪化が理由ではない」といいますが、同番組は「先月から南スーダンでは政府高官や軍幹部の辞任が相次いでいる」とし、現地のジャーナリストは「正直、いまは紛争中」とコメント。日本政府と現地の情勢の見方には大きなズレがあることが鮮明です。

 NHKの「ニュースウオッチ9」は、日本共産党の小池晃書記局長の「安倍首相は正直に 南スーダンヘのPKO派兵、武器使用の拡大の路線の破たん を認めるべきだ」とのコメントを紹介。河野憲治キャスターも「国民は現地の情勢がわからないだけに、なんでこのタイミングなのかわかりづらい」と指摘しています。

 なぜこのタイミングなのか-。稲田朋美防衛相によれば「最終的に撤退を決めたのはきのう(9日)の安全保障会議」(「報道ステーション」)。 緊急ならば9日にやればよかったのに、10日の籠池氏の緊急会見とほぼ同時刻にぶつけたのは、「ニュースつぶし」「情報操作」だ と勘繰られても仕方がありません。それほどまで両ニュースを小さくしたかったのか。首相への「疑問」はここでも深まりました。政治リテラシー(読解力)に磨きをかけ、「目くらまし」に惑わされないようにしたいものです。

 筆者は12年間、このコラムを担当してきましたが、ここらでひとまず一段落。またどこかでお会いしましょう。
(なかつくま・たくぞう=元ワイドショープロデューサー)


2017年3月19日 「しんぶん赤旗」日曜版 35ページ「メディアをよむ-首相会見は情報操作?」から引用

 南スーダンと言えば、昨年秋の国会で変な法律をでっち上げて「かけつけ警護」が可能になったなどと報道されたものでしたが、専門家が解説するところによると、PKOに参加するということで派遣された場合は、自衛隊と言えども国連の指揮命令に従って行動することが義務づけられるので、邦人が危険な状態になったからといって勝手に「かけつけ」することは許されないとのことですから、「かけつけ警護」をするなどということはあり得ないことで、単に国会を強行突破するための口実に過ぎなかったということです。このような観点からも、自衛隊の南スーダンへのPKO派兵、武器使用の拡大路線は破綻したことは間違いありません。また、今回の自衛隊が武器を使用しないで帰国できれば結構なことですが、もし万が一武力衝突に巻き込まれて自らも武器を使用して、それで一般市民が巻き添えで死傷した場合、自衛隊は軍隊ではないとの理由から日本は軍法を整備していないため、一般市民の死傷に対しては、その場で武器を使用した自衛隊員が個人的に責任を負って一般人と同じ「刑法」で裁かれるという羽目になります。日本政府の命令で海外派遣されたのに、コトが起ったら責任は個人で、というのはひどい話です。やはり、自衛隊は海外派遣するべきではありません。





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最終更新日  2017年04月03日 20時05分39秒


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