2024/11/01
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☆ サンリオ・キティちゃんの誕生日。今年もまたひとつ年を取って48才(2022年現在)。ただし中の人のそれは粛清されましたが、外皮『ハローキティ』のみが外世界で健在。 ☆ 千島で難破して漂着した光太夫が、日本人のサンプルとしてロシア宮廷で見世物にされ、ご褒美として紅茶を口にすることに(1791年=エカチェリーナ2世の茶会にて)。 ☆ 長らく日本銀行券の代表的アイドルの座にあった聖徳太子が、お役御免になる(1984年)。福沢諭吉、新渡戸稲造、夏目漱石が登場する
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年10月31日 】

「プーチンはロシアを救ってなどいない」”圧倒的支持”は真実か? ロシア人の本音から見える「すべてが恐怖を基盤に成り立つ」生活 =終節=
『空爆と制裁』4章「狂気の皇帝 プーチン」 =連載第2/4回
Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年9月9日 黒川信雄( 産経新聞社 元モスクワ特派員)



疑問に目を閉ざすロシア人 / アンドレイさん(40代、男性)
 「僕はあまり政治には詳しくないし、ニュースを見る人間でもありません。しっかりと答えられるかどうかわからないので、それは理解して下さい。

 だけれども、プーチン氏が1990年代の混乱からロシアを救ったという考え方は、間違っているのではないでしょうか。確かに、プーチン氏がロシアを強く、安定させた、などと考える人はいます。2000年代は、1990年代と比べて犯罪率も低下したのは事実です。

 それでも、それは彼が理由なのでしょうか。路上でのあからさまな犯罪行為などは減ったかもしれません。しかし、組織的な犯罪などが減ったかどうか、定かではないです。

 僕は1990年代からロシアを離れていて、ロシアに住む家族を繰り返し訪れていました。思い出すのは、当時はロシア社会が急激に変化していたということです。経済が、資本主義に変わって、人々は商売を始めました。その基盤を作ったのは、(旧ソ連の)ゴルバチョフ大統領でした。プーチン氏が変化をもたらしたわけではないのです。

 なぜ、多くの人々がプーチン氏を支持しているのか。最大の理由はメディアです。テレビをつければ、ラジオを聞けば、〝特定の構図〟が提供されます。そして、この〝特定の構図〟というものは、事実に反しています。テレビから発せられるメッセージというのは、「あなたは、自分を(西側から)守らなくてはならない」というものです。だから、ウクライナに軍を送れというものなのです。

 誰もが、そのような内容に疑問を持っています。だけど、テレビを見る人々もまた、自分の人生を肯定したい。自分たちの人生を心地よいものにしたいし、自分たちがやっていることを、〝良いもの〟だと感じたい。とてもシンプルなんです。

 ロシアでの生活は、すべてが〝恐怖〟を基盤に成り立っています。普通の人が普通の人生を送りたいなら、恐ろしい目に遭いたくないでしょう。だからみんな、ほかの人たちと同じように流されて、生活をしているのです」



​​ ​ 「 ロシア人の4割は戦争に反対だ」それでも反対意見を封殺する
「恐怖・貧困・プロパガンダ」によるプーチンの統治システム =前節=
『空爆と制裁』4章「狂気の皇帝 プーチン」=連載第2/4回=
 プーチン氏は本当にロシアを一九九〇年代の混乱から救ったのか? 同氏に対するロシア国内の高い支持率は、どれほど実態を伴うものなのか?
 そのような疑問への答えを見つけようと、海外に在住する数人の三〇~四〇代の一般のロシア人に、率直な意見を語ってもらった。

恐怖とプロパガンダで国を統治 / セルゲイさん(50代、男性)
 「プーチン氏がロシアを1990年代の混乱から救ったという意見は、絶対に違うと思います。なぜ2000年代にロシア経済が回復したのか。それは1998年のデフォルト(債務不履行)後に外貨が国に流入し始めたからです。

 ソ連崩壊後、ロシアは自由に利用できる石油や天然ガスなどの天然資源を受け継ぎました。その資源という財産は、当時のロシアの指導者のもとに突然転がり込み、当時のオリガルヒ(新興寡占資本家)の間で分割が始まりました。

 プーチン氏が権力を握ると、メディア、石油、天然ガス、その他のさまざまな産業で、競争相手を排除していきました。オリガルヒであった、ホドルコフスキー氏が投獄され、ベレゾフスキー氏が排除されたのです。その結果、プーチン氏は彼らが保有していた資産を自身の取り巻きらに与え、自身もまた、これらの産業の公然、または影の、トップであり続けています。

 天然資源を輸出するという行為は正しいです。しかし、結果としてこれがロシア経済を〝殺した〟のだと僕は考えています。例えばノルウェーを見てください。ロシアと同様に、この国は天然資源を輸出する国です。しかし、資源輸出で得られた資金は、特別な基金に送られ、国内で使われることはありません。国家予算の主な収入源は資源輸出ではなく、テクノロジーやサービスといった、ほかの産業から得られています。一方でロシアは、これらの産業は発展していません。天然資源以外の分野への投資は、汚職などの問題で、うまくいかなかったからです。
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 汚職こそが、プーチン氏の主な功績です。彼は、垂直型の統治構造を構築し、その管理を円滑にするために、〝汚職〟や〝横領〟を容認しました。これは、外貨収入に対しても行われています。プーチン氏は、自分とその取り巻きを裕福にするためにすべてを行ったが、ロシア自体のためには何もしなかったのだと思います。

〝高尚〟なテーマに目を向ける余裕などない
 なぜ多くのロシア人が今でもプーチン氏を支持しているのか。それは、簡単に言えば、恐怖とプロパガンダ、そして貧困です。これらは、プーチン氏が精密に構築した、国家管理のシステムだと言えるでしょう。

 貧困層は普通、十分な教育を受けていないから、彼らのような選挙民を管理するのは簡単なことです。プーチン氏は、大多数の人々が政治に興味を持たないように仕向けました。つまり、政治や経済といった、〝高尚〟なテーマに目を向ける前に、彼らは自分の問題に目を向けなくてはいけない。人々が心配しているのは、自分自身を今日、どうやって養うかであって、国の未来をいかに良くするか、ということではないのです。

 ここでいう〝人々〟というのは、小さな町や村、農村の選挙民のことを指しています。ロシア人の大多数は、このような環境に住んでいるからです。モスクワやサンクトペテルブルクといった大都市では、人々はより良い生活をして、ほかの人々よりは教育を受けているので、プーチン氏の政策への支持はいくらか低い。
ただ、ロシア人の100人中、99人は海外に行ったことがありません。だから、テレビで言われていることをすべて信じています。つまり、すべての困難な事象が起きているのはプーチン氏が悪いからではなく、アメリカやヨーロッパが邪魔をしているからだと考えているのです。

・・・・・・・・明日に続く・・・・・


○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/11/01 05:10:08 AM
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