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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 夫婦の日。ちなみに4月22日は「よい夫婦の日」、11月22日は「いい夫婦の日」。年に3回も記念日を作って啓発しなければならないほど夫婦仲というのは脆いものだ。 ☆ 斎藤隆夫が、衆議院で時の政権や軍部に喧嘩を売る演説を打って、結果的に圧倒的多数の議員によって議事堂の外へと叩き出される(1940年)。 ☆ 庄内駅で阪急宝塚線の冷遇振りにキレた乗客が実力行使、阪急王国のボスが自ら説得に乗り出して3時間で何とか事を収め(1956年)、 昼食で一息入れた主婦がちょっとした暇に視るトーク番組が、黒タマネギ頭のおばさんによって放映開始(1976年)される。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年02月02日 】 学生時代からの親友を亡くし、喪心・気力喪失古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401300000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/02/02
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ブラジルでリアルタワーリング・インフェルノが発生、高層ビルだからって安心できないことを世の人に知らしめる(1974年)。 ☆ 愛国心と幸福がなくなり、日本は絶望のどん底に……、なるわけもなかったのは、日本人にとって「愛国心と幸福だけが友達さー♪」ってわけではなかったから(1987年)。 ☆ スペースシャトル・コロンビア号に搭乗していた7人のクルーが、テキサス州上空でお星さまになる(2003年=コロンビア号空中分解事故)。 翌年、 肉体言語を天空に繰り出す白と黒の魔法少女のアニメの初放送日(2004年)。以後15年以上もシリーズでロングランを重ねることに。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年02月01日 】 = 学生時代からの親友を亡くし、喪心・気力喪失 =古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401300000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/02/01
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 弓道の腕比べのための聖地、京都・三十三間堂が落慶(1165年)。 おぉ慶賀落涙、なれど 武道の華を示さんとする赤穂からやって来た47名の不逞浪人が吉良上野介の屋敷に押し入ってリンチ殺人(1703年=赤穂事件)を起こす。 ☆ マハトマ・ガンディーが、やって来た刺客に対し非暴力を貫いて死亡(1948年)するも、平和ボケの豊国では長電話の好きな女性を追放するために、公衆電話で10円でかけられる市内通話を3分に制限(1970年)。 ☆ 世界的に権威ある科学雑誌『Nature』に、小保方晴子と笹井芳樹のSTAP細胞をネタとした作文が掲載(2014年)、結果的に同誌がただの週刊誌並みのマスゴミであることが暴露されることに。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月30日 】発災10日後も寝具が届かず...能登入りした医師が断言、災害支援成功に不可欠な「ある人材」とは? =後節==NewsWeek_ Opinion / 2024年1月26日 國井 修(医師、公益社団法人「グローバルヘルス技術振興基金」CEO)「1週間に1日は休むべき」珠洲市災害対策本部で毎晩実施された会合にも参加したが、自衛隊、中央省庁や他の自治体からの応援、DMATやPWJなどがそれぞれの活動を報告し、孤立集落の捜索・救出・救命から、ライフラインの復旧、支援物資の物流、2次避難所への搬送まで、現在直面しているさまざまな問題点や課題を議論し、解決策を模索し翌日の行動に移していった。昼夜を徹して、みんな必死に努力していた。それでも現場を訪れると、発災10日を過ぎても寝具が届かず新聞紙の上で寝ている、食事はおにぎりと菓子パンのみ、排泄物が垂れ流しの高齢者にまともな介護ができない、といった問題が散見された。また必要な物資が届かず、逆に急を要しない物があり余るほど届いている避難所もあった。市の支援物資集積所を見ると、使った毛布や医薬品、古着、ぬいぐるみなどの個人からの寄付が、限られたスペースを占領している。これらの仕分けや分配には時間や手間がかかるわりに、現地の膨大なニーズは満たせない。個人が自らの車で支援物資を運んでくることもあるが、被災地までの交通渋滞につながることもある。必需品を大量に提供できない限り、原則として個人のモノの寄付は避けるべきだ。被災した自治体や真に貢献できる民間団体にカネを寄付してまとまった支援に使ってもらうのがいい。現場で必要としている物を、優先順位を付けながら迅速に現場まで届ける。繰り返すが、その鍵はロジであり、珠洲市においてもそれが大きな課題だった。私は欧米に住んでいたが、日本の物流業界の技術や専門性の高さには驚かされる。大も小も、生ものも壊れやすいものも、多くは注文した翌日に、好きな時間帯に受け取ることができる。このような優れた技術や知見を災害支援に応用できないだろうか。マニュアル・アナログではなく、デジタル化して「抜け漏れ」を避け、分析や統合を自動化し、簡単に可視化できるロジのシステム、必要としている物資やサービスを最も困っている人々により早くより効率よく送り届けるシステム。日本でできないはずはない。今回も、自ら被災しながら支援活動の中心になっている自治体職員や、学校長など避難所の施設責任者の本音を現場で聞いた。自分の家族と会って話す時間もないほど働き、夜に避難所で休もうとしても周りの避難者から頼られて休めない。外部からの支援者は1週間程度で被災地を離れられるが、彼らはずっとそこで支援を続ける。復旧・復興を考えると年の単位だ。彼らの負担をいかに減らすか。これも外部支援者の役割として重要だ。支援者を受け入れる受援体制が整備されていないことも多い。被災した自治体が外部にどんな支援を依頼したらいいか分からない、遠慮してしまう、支援に来てもらうこと自体を負担に感じてしまうこともある。援助受け入れ体制を支援することもまた重要なのだ。今回、「少なくとも1週間に1日は何も考えずに休んでください」と話したら、ある自治体幹部が「休めるわけがないだろう」と声を荒らげた。真面目で責任感のある日本人の典型だろう。周りが働いているのに申し訳ない、周りの目が気になると感じる人もいる。これも日本人の特徴だ。しかし、災害支援においてこれは決していい習慣とはいえない。NGOや国連を通じて大規模災害に関わってきた私は、過酷な環境下で休まず仕事をし続けた結果、燃え尽きてしまった人を何人も知っている。メンタルも体力も強靭で、ダウンするとは誰も思っていなかったような人たちだ。だから国連では、ハードな環境下で活動する場合、定期的また強制的に職員を休ませる。現場を離れ、ストレスを発散させる時間を持たせるのだ。自分がやらないと仕事が回らないと考えるのは幻想だ。誰が抜けても、それをみんなで埋め合わせられるようにするのがチームでありマネジメントである。緊急時の責任ある仕事でも、それをチームと分かち合い、外部の支援者にも頼り、自分が抜けても活動が続く体制をつくる。これまでいつもそう自分に言い聞かせてきた。被災者のニーズ、それに対する支援体制は時間とともに変化していく。緊急フェーズを過ぎても、能登半島には復旧・復興フェーズでの新たな課題、新たなニーズが生まれる。今後、気候変動などの影響もあり、日本を含めた世界で災害が頻発化、甚大化するのは避けられない。自然災害以外にも、世界中に地政学的なリスクがあり、日本の周りでもその緊張感は高まっている。新型コロナウイルス感染症の次のパンデミックも来るか来ないかではなく、いつ来るかの問題といわれている。今回の地震は、過疎化・高齢化が深刻で、かつ交通網が脆弱な「陸の孤島」のような場所で発生し、しかも最悪の厳冬期に発災したため被害が甚大になった。今後、災害や緊急事態で被災する人々や地域の高齢化・脆弱化は避けられないかもしれない。今の防災体制、緊急支援体制のままで本当によいのだろうか?危機管理の司令塔が必要だ新型コロナのような感染症危機に十分な対応ができなかったとの教訓から、内閣感染症危機管理統括庁が内閣官房に創設され、米疾病対策センター(CDC)の日本版ともいうべき国立健康危機管理研究機構が来年以降に発足する。1つの案は、日本版CDCならぬ日本版FEMA(フィーマ、米連邦緊急事態管理庁)を創設することだ。危機管理には過去の教訓や知見を集積し、司令塔また監理役としてさまざまな関係機関・組織の連携・協力を促し、課題を把握し、それを改善・修正するプロ集団が必要である。新たな機構をつくるのが困難であれば、現在、防災や災害対応に関連する組織や機関の連携・協力体制が十分なのか、より迅速で効率の高い災害対応をするには何が足りないのかを検討する必要がある。緊急対応の中心となる被災市町村、都道府県レベルの対応をいかに迅速化し、不足する能力を満たし、効率性を高めるか。先述のとおり、これまでどおりの人海戦術、アナログ・マニュアルだけでは限界がある。ITや新たなイノベーションを活用し、どうすれば情報を早く入手できるか、どうすれば物資を早く運べるか、どうすればミスマッチを解消できるかなどを考える必要がある。次の災害は自分のところにやって来るかもしれない。「自分ごと」として能登半島地震を見つめ、考え、できれば行動したい。(國井氏はジュネーブにある国際機関「グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)」の前戦略投資効果局長。元長崎大学熱帯医学研究所教授。これまで国立国際医療センターやユニセフなどを通じて緊急援助、感染症対策、母子保健などに従事し、110カ国以上で開発援助活動を行ってきた)<本誌/「グローバルヘルス技術振興基金」 2024年1月30日号掲載>古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401290000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/30
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ Hyde!!?の誕生日。だが、依然としてhydeの身長は156cm。 ハハハー お判りかな、16歳の少女が、フルメタル・ジャケットのジョーカー宜しく銃を乱射(1979年)。ホント 月曜日は憂鬱だぜ! フゥハハハーハァー!! ☆ インスブルックオリンピック開幕(1964年)。そして四年後 ノンポリな東大医学部の学生が無期限ストに突入(1968年=東大紛争)。バリケードを築いて、インテリの行動とは思えぬ景色が・・・・ ☆ 金正日が、サダム・フセインやアリー・ハーメネイーと並んで悪の組織のボスに認定される(2002年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月29日 】発災10日後も寝具が届かず...能登入りした医師が断言、災害支援成功に不可欠な「ある人材」とは? =中節==NewsWeek_ Opinion / 2024年1月26日 國井 修(医師、公益社団法人「グローバルヘルス技術振興基金」CEO)技術と経験が奇跡を生んだその後、被災地の珠洲市に入った。震災発生後1日目に救出すれば生存確率は74.9%、2日目は24.2%、3日目は15・1%、5日目ではわずか4.8%に低下するといわれている。今回、地震発生から5日、124時間ぶりに救出された珠洲市の93歳の女性がいる。奇跡に近い話である。ただし、これは自衛隊や消防隊による救出だけでは、また普通の医師の立ち会いでは助からなかっただろう。救出・救命は単に人を捜し当て、瓦礫の中から救い出せばいい話ではない。特に、長時間足や手など体の一部が挟まれている場合、組織が破壊され、また血流が遮断されている。急いで救出すると圧迫した部分が開放され、挫滅した組織からカリウムなどが大量放出、また循環血液量が急に変化する。その結果、挟まれているときは話すことができたのに、救出後に突然ショック状態に陥り、心停止を起こすことがある。これを圧挫症候群(クラッシュ・シンドローム)と呼ぶ。救出時にはこれを適切に処置できる医師が必要だ。このケースでは倒壊した家の2階の窓を割って家の中に入り込み、狭く暗く危険な閉鎖空間で負傷者を処置しなければならなかった。これにはCSM(confined space medicine=瓦礫の下の医療)という特殊な技能と特別な装備・器具類が必要だ。医師自らが身を守り、閉鎖空間で動けない負傷者に対して診察をし、必要な点滴や酸素吸入、低体温症への処置などをする。専門の救急医でもそのような状況下での特殊訓練を受けた者は少ない。今回、幸運なことにそのような技術と経験を持つ稲葉基高医師がこの救助・救命に関わった。彼はピースウィンズ・ジャパンのプロジェクトである「空飛ぶ捜索医療団(ARROWS)」のリーダーで、19年に発足したARROWSを専属で指揮を執り、近年ほぼ全ての国内大災害に出動。国外でもウクライナ危機、トルコ・シリア地震などの自然災害や紛争地域で活動してきた。平時にも全国の医療従事者向け災害派遣のトレーニングや、水も電気もない被災地で仮設病院を設営する多機関との合同訓練を企画運営していた彼だったからこそ、この困難な状況で冷静沈着に処置をして救命できたのだろう。今回、さまざまな自治体や病院、そしてNGOから医療チームが派遣されたが、このPWJ・ARROWSの支援はその迅速性と機動性で秀でていた。災害派遣医療チームの活躍通常、DMATなどの災害時の派遣医療チームは、平時には病院などで働き、災害時にボランティアとして1週間ほど派遣される。しかし、ARROWSは平時から約20名の常勤者と約500名の登録者を抱え、レスキュー隊から災害救助犬、ロジスティシャン、ヘリコプターや固定翼機、船、四輪駆動車両を持ち、捜索・救出・救命から物資支援・医療支援まで、現場で必要なさまざまな支援を独自に展開できる。今回も孤立集落や避難所への物資・医療支援から、救出・救命、そして救急患者のヘリ搬送など大活躍だった。国際的にはこのようなロジの力・機動力を持つNGOは少なくない。固定翼機やヘリで大量の物資を運び、「野戦病院」を造り、大量のシェルターや水衛生器材で大きな難民キャンプを設営してしまうNGOまである。日本でも大規模災害の際には自衛隊だけでは足りず、国内外の災害支援にたけたPWJ・ARROWSのようなプロフェッショナルの民間組織がもっと必要かもしれない。各自治体の緊急支援に関わる人材やロジの力を高めるためにも、このような経験値と専門性の高い民間団体の協力が重要だ。発災10日後。珠洲市には小・中学校、高校、保育所、公民館、集会場を含め70以上の避難所が林立していた。私もそのいくつかを回り、アセスメント(評価)や物資支援、感染症対策などに関わった。自衛隊やDMATチームも各避難所を回り、物資や医療支援を行っていたのだが、簡単にはニーズを満たせない。往々にして、大規模災害ではアクセスのいい避難所には多くの支援が集まり、アクセスの難しい避難所には支援がなかなか届かない。04年のスマトラ島沖地震・津波の際にスリランカを訪れた時、最大都市コロンボの近郊にある避難所には世界中からの医療チームが入って、両手いっぱいに薬をもらっている避難者を見る一方、南東部の辺地では津波に巻き込まれて誤嚥性肺炎になっても治療する医療チームがおらず、死んでいった人たちがいた。程度の差はあるが、阪神淡路大震災でも全国から集まった医療者やチームは行きやすい避難所に集中し、車や徒歩で行きにくい場所にはなかなか到達しなかった。この教訓を受けて、96年に兵庫県で制度化されたのが災害医療コーディネーターで、その後研修が始まり、全国的に広がっていった。災害急性期に一人でも多くの命を助けられる機動性を持った組織としてつくられたのが05年に発足した災害派遣医療チーム(DMAT)である。災害拠点病院などで研修を受けた医師、看護師、調整員などがチームを編成し、現在、全国に700隊以上あり、今回の能登半島にもこれまで100隊以上が派遣されている。避難所などで災害関連死や感染症などを防ぐ保健医療活動も重要である。そこで18年に設置されたのが、災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)。専門研修を受けた医師や薬剤師、保健師など主に保健所職員が、被災地で保健所が行う保健医療行政の指揮調整機能等を応援する。今回の災害でもDHEAT、さらに他の自治体から派遣された保健師などの役割は大きかった。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401280000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/29
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 京都から土佐へと公務で赴任中の紀貫之、女を装って日記を書き始め(934年)世界最初のネカマとなる。曰く、『土佐日記』の旅へ・・・・・ ☆ 東京・銀座で一洋菓子店が風船を配っていたところ、中に入れる水素が漏れて死者が出るほどの爆破パフォーマンスに(1953年)。 ☆ こちらの史実は流石にUSA/宇佐八幡宮。 勇んで乗り込んだ宇宙飛行士三名のペースシャトル・チャレンジャー号が打上げ花火になる。 結構きれいだったって(1986年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月28日 】発災10日後も寝具が届かず...能登入りした医師が断言、災害支援成功に不可欠な「ある人材」とは? =前節==NewsWeek_ Opinion / 2024年1月26日 國井 修(医師、公益社団法人「グローバルヘルス技術振興基金」CEO)__NGOや国連などを通じて世界中の災害や紛争で医療支援活動を続けてきた公益社団法人「グローバルヘルス技術振興基金」の國井修CEOが能登半島地震の発災後、珠洲市で被災者支援のアドバイザーとして活動した。数々の災害現場を知る國井医師が見た「陸の孤島」の現状と課題は。__ ◇ ◇ ◇1月7日、能登半島地震の被災地である石川県珠洲市に入った。地震による道路の陥没や土砂崩れ、交通渋滞などで金沢市から車で10時間もかかる。そこで七尾港から船で移動した。到着した珠洲市の飯田港は震度6強の揺れで防波堤や岸壁が破損し、4メートルともいわれる津波で船が横転して打ち上げられていた。道路には亀裂や大きな段差があり、パンクや転落の恐れがある。ゆっくり車を運転しながら避難所に向かった。道路脇には倒壊した家が横たわる。能登には厳しい自然、塩分を含む風雨にさらされても半世紀はもつという耐久性の高い「能登瓦」がある。家屋1棟の瓦屋根は通常5トン(乗用車2~3台分)ほどの重さになるというが、能登瓦はサイズが大きく、さらに重い。地震でその重さに耐えられず、多くの古い家がぺちゃんこにつぶれていた。1995年の阪神淡路大震災で被災地を訪れた時のことがよみがえる。避難所には被災者と共に多くの遺体が横たわる。医師が死体検案書を書かなければ火葬することもできない。被災者を診る前にたくさんの亡くなった方々を検死した。多くの方が1階で寝ていたのだろう。ほこりと泥まみれで、時に顔も挟まれて損傷が大きかったため、一見男性か女性か、老人か子供かも区別がつかなかった。阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災に比べると被害は小さいが、能登半島での捜索・救助活動は難航した。山間や海岸沿いに小さな集落がいくつもあり、道路の陥没や崖崩れなどで道が遮断され、捜索や救助も入れず孤立した。自衛隊がやっとたどり着いた集落には、電気もない寒い小さな集会所で、地震で亡くなった人と生き残った人が寄り添うように寝ていた所もあった。鍵は「ロジスティシャン」能登半島地震発生から4日後の1月5日。私は気が付けば被災地に向かっていた。これまで国内外でユニセフ(国連児童基金)や国際協力機構(JICA)、大学、NGOを通じて地震、津波、洪水、紛争、テロなどの緊急支援に関わってきた。テレビで現場の映像を見ているだけで居ても立ってもいられない。一度でも大規模災害発生後の現場を体験した人なら、おそらく同様の衝動に駆られたことだろう。今回は国際協力NGOピースウィンズ・ジャパン(PWJ)のアドバイザーとして現地入りした。まず石川県庁内に設置された災害派遣医療チーム(DMAT)本部を訪れ、近藤久禎本部長などから情報収集をし、DMATの調整会議などに参加。DMAT関連の支援物資の物流の問題点と、被災地から要配慮者などを搬送する2次避難についてアドバイスを求められた。早速、DMATのロジスティクス班と県の担当者と一緒に金沢市の石川県産業展示館にある支援物資集配所と、いしかわ総合スポーツセンターの1.5次避難所を見て回った。以前ユニセフで働いていた時、私はいかに経験値が高く優秀なロジの専門家「ロジスティシャン」を雇うかが災害支援成功の鍵だと確信していた。死者約14万人を生んだミャンマーのサイクロン災害や200万人以上が危機的状況に陥ったソマリアの一連の緊急事態(紛争、干ばつ、感染症のアウトブレイク)では、飛行機、ヘリコプター、船、トラック、時には牛やラクダなど状況に合わせてありとあらゆる輸送手段を使って、山の奥深くから砂漠の果てまで、食料から医薬品までさまざまな必需品を迅速に送り届けることが、一人でも多くの命を助ける方法だった。これまで日本の緊急支援を見てきたが、往々にして被災地または応援に駆け付けた自治体職員がこのロジを担当し、必ずしも深い経験や専門性を有していない、また十分な訓練を受けていないという印象を受けた。被災地からの要望と企業や他の自治体などからの物資の提供をマニュアル・アナログでマッチングしているが、それには限界がある。機動力のある自衛隊の能力にも限りがある。緊急事態で真に活躍できるプロのロジスティシャンを育成してロジの「抜け漏れ」を防ぎ、現場のニーズと外部からの支援に関する情報を迅速かつ効率的に収集・マッチングするためIT化を含むシステム改善を今後進めていくべきだろう。1.5次避難所とは、災害関連死を防ぐとともに、当面の落ち着いた生活環境を確保するため、被災地以外の避難所に移ってもらう「2次避難」の受け入れ先が決まるまでの短期間、被災者が滞在する避難所である。その場所として指定された金沢のいしかわ総合スポーツセンターは400人を優に収容できるほど広く、冷暖房・空調設備も整ったメインアリーナ、多目的・多機能・バリアフリーのトイレやシャワー・更衣室、救護室といった施設が充実していた。ほかにもサブアリーナや多目的ルーム、会議室などもある。感染症の隔離や要介護者などを集約した支援もでき、広い駐車場があるので被災地から要介護者などを搬送するためのヘリも使えそうだ。ただ避難所開設に当たっては、単に準備した災害対策用テントを並べ、そこにマットや毛布を置いて人々を収容すればいいという話ではない。そこに滞在する人にどのような配慮や介助が必要か。トイレや食事配給場所までの距離などを考え、どこに要配慮者を滞在させればいいか、などを考慮する必要がある。また、できれば食寝を分離して、食事や談話スペース、子供がいる場合は遊び場も設置を検討したい。感染症予防や寒冷地対策を考えると、床にそのまま寝るよりも段ボール製ベッドなどを利用して床から一定の高さを保ちたい。金沢市内の病院にある簡易ベッドも必要に応じて提供してもらおうという話にもなった。高齢者が落下しないよう、ベッドの大きさに合った敷布団を用意することも必要だ。希望者の受け入れは、私が現場を視察した2日後の予定だった。準備を手早く進めつつ、被災者を受け入れながらニーズを基に改善していこうという結論になった。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401270000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/28
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 我がまま言ったオペラ歌手のために、帝国ホテルのグリルのシェフがタマネギでカサ増しした軟らかいステーキを出す(1936年)。 ☆ 名古屋城のてっぺんまで登って金のシャチホコからウロコをちょろまかしてきた不届き者が御用に(1937年)。 ☆ アポロ1号が打上げもしないうちから火だるまに、搭乗していた3人の宇宙飛行士はロケットに飛ばされることなくお星様となった(1967年)。 “火だるま”といわば、ロッキード事件丸紅ルート初公判で田中角栄が出廷(1977年)火だるまに。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月27日 】【解説】 富士通と英郵便局スキャンダル どう関係しているのか =後節==BBC News Japan / 2022年10月14日 更新 2024年1月14日 / 大井真理子、BBCニュース(東京)ホライゾンは同時期にポスト・オフィスに導入されたが、その問題点はすでに知られていた。なぜなら、ホライゾンは元々は1994年に発表された給付金支払いの自動システムに使われるはずだったが、その基準をクリアできていなかったからだ。長年IT業界を取材しているトニー・コリンズ氏は、「ポスト・オフィスはホライゾンという失敗作を押し付けられた」と話した。2004年には、富士通UKは国民保健サービス(NHS)のデジタル化を他3社と任される。しかし度重なる遅れのためNHSが契約を断ち切ると、富士通は訴訟を提起。NHSが敗訴し、イギリス政府は7億ポンドの支払いを命じられた。その時の経験から、ポスト・オフィスのことで富士通を訴えることを避けているのではないか、と言う専門家もいる。しかしこれほどの問題を抱えているにもかかわらず、英政府は富士通を断ち切るつもりはないとコリンズ氏は言う。「もし富士通がポスト・オフィスのプラグを抜けば、そういうことはしないだろうが、郵便局は機能しなくなる。政府は富士通なしでやっていけない」コリンズ氏によると、富士通は税務当局、歳入税関庁(HMRC)、労働・年金省などの政府機関に大規模なITシステムを提供しているという。日本国内でも問題に富士通のソフトウェアは、日本国内でも話題になっている。昨年は、マイナンバーカードを使ってコンビニで証明書を交付するサービスで、別の人の証明書が発行される不具合が相次いだ。また2020年には、東京証券取引所と富士通が共同開発したシステムの障害で、株式全銘柄の売買が終日停止となった。2005年にも東証が誤発注を取り消せず、400億円を超える損失が出たが、当時の基幹システムを開発したのは富士通だった。また、2002年のみずほ銀行のシステム障害では、富士通など3社が批判を浴びた。NTTとマイクロソフトで勤務していたソフトウェア・エンジニアの中島聡氏は、「エンジニアを正社員として雇いたがらないビジネスモデル」に原因があると言う。終身雇用制が根強い日本では、アメリカのように社内でエンジニアを雇用すると固定費が増えてしまうため、企業は社外のシステムインテグレーションベンダー(SIer)に外注してきた。その結果、多重の下請け構造が生まれ、クオリティーにも影響がでていると言う。池上純平氏は東京大学を卒業後、2015年に富士通にシステムエンジニア(SE)として入社した。「最先端の技術を使っているというよりは、昔の技術を使って大きいシステムを保守している現場を目の当たりにしました。最先端の生産性の高いシステム開発を経験できない気がして、成長できる環境を探して転職活動をしました」と、池上氏は話す。それでも富士通は、日本ではなお大きなIT企業だ。「富士通の強みは政府との強いつながりだ」と中島氏は言う。「政府との関係がなければ、競争性はない。自由で開かれた市場では、富士通のような会社は何十年も前に消えていたと私は思う」富士通の対応に注目が集まるイギリスでは、現地法人がかつてのような政府の優遇を受け続けることは難しそうだ。(英語記事 How a Japanese firm became part of the Post Office scandal)「近代」が崩れゆく世界で、日本の青年は民主主義を守れるか?=NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2024年01月23日 / 木村正人世界は大変動中。17世紀以来、西欧が紡いだ「近代」、つまり自由・民主主義の価値観やシステムが、西欧でのポピュリズム、アメリカでのトランプ台頭などでボロボロと崩れつつある。背景には、18世紀以来の産業革命で成立した工業がアジア諸国に流出し、民主主義の基盤だった中産階級が窮乏化したことがある。日本にしてみれば、明治以来の「近代化」、そして「民主主義を守るための」日米同盟体制とは何だったのか、ということになる。今年、日本では106万人が新成人となる。「これからの日本を支える青年たちは大丈夫か? 混乱の中で方向を見失い、戦後の日本が手にした人権や民主主義を自ら捨て去りはしないだろうか?」と問いかけたくなる。自分たちの世代がこれまで何をしてきたかは、ひとまず棚に上げてだ。大谷翔平のようなアスリート、外国語を駆使して世界でNPOの活動をする青年たち、そしてAI(人工知能)開発。最近の若手の先端部分は「すごい」の一言に尽きる。日本を突き破って、グローバルに活動している。しかし若者全員が大谷並みになったわけではないし、世代の先端部分が体制を突き破ってグローバルに活動するのは、科学・学問の世界では以前から見られた。今は起業が褒めそやされるが、若い頃の団塊世代の先端部分は革命家となって、日本の枠全体を壊そうとする気概があった。一方、街で見る高校生・中学生は50年前とあまり変わっていない。小さい頃から偏差値で自分の居場所を固定され、大学に入ると3年生からもう就活。外国留学はおろか、ゼミナールで物事の見方、考え方を磨く時間もない。卒業するとその4月には、幼稚園よろしく一斉に、「入社式」とやらでおとなしく座っている。国家は所詮、利権構造の集成枠を破り新しい価値をつくり出そうとする者は、どの社会、どの世代でも、印象で言えば人口の3%前後だろうか。10%程度は、日本という体制の枠内で、エリートとして企業、政府を回していく人々。40%程度は体制の枠内で、勤勉に務めていく人たち。20%程度は体制に寄生して、できるだけ働かずに給料を得ようとする。この青年たちが日本の経済を活性化させ、日本の安全を守っていけるかどうか。経済を活性化するには、転社、転職、中途採用が当たり前の社会にしないといけない、と言われる。だが、それもバランスの問題だ。終身雇用は企業が人材を確保するのに必要だし、特に「とがっていない」人たちにとっては、そのほうが安心できる。問題はIT分野など急速に人材確保が必要な場合、柔軟な中途採用とその後の社内での昇進制度が必要になることだ。こうして、経済は何とか回っていくだろう。ラーメン店などで見ていても、日本の若い店員は「ちゃんとしている」。責任を持って働くのが当たり前の社会は安泰だ。では、日本の青年に国を守る気概はあるか。そこは問題だ。全体主義といわれるロシアでさえ、ウクライナ侵攻以来、約100万人が国外へ逃避し、今も半分以上は帰国していない。日本でも、自衛隊に応募する若者はますます減っている。「国家」は所詮、利権構造の集成なのだから、そこから特に利益を得ていない人は簡単に捨ててしまう。それでも国境を守ろうとするなら、軍隊は無人化に進むしかない。では、日本が戦争の犠牲の上に手にした民主主義を、今の青年たちは守ってくれるだろうか。民主主義という手あかの付いた言葉はともかく、自分の権利を大事にし、人間らしい生活を目指すという基本は日本の若者に刷り込まれていると思うが。古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024012650000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/27
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 帝国銀行椎名町支店で推理小説の様な難事件を某氏が実行。容疑者はタイーホ・服役に至るも真相は未だ藪の中(1948年=帝銀事件)。 ☆ 三菱銀行北畠支店でマルキ・ド・サドの向こうを張った酒池肉林ショーを梅川昭美が開始するも、42時間目で銃弾によって強制的に幕となる(1979年=三菱銀行人質事件)。曰く、本日は金融機関の特異日。 ☆ 日本一のヤクザ組織の内紛からそこのドンがイワされ(1985年)、日本全土を巻き込む大喧嘩に発展。そう言えば、東京都でショバ代を払うことを引き換えとして路上駐車が認められた(1959年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月26日 】【解説】 富士通と英郵便局スキャンダル どう関係しているのか =前節==BBC News Japan / 2022年10月14日 更新 2024年1月14日 / 大井真理子、BBCニュース(東京)「イギリス史上最大の冤罪(えんざい)事件」と呼ばれる郵便局スキャンダルで、会計システムを提供していた富士通が下院で証言するにあたり、その対応に再度注目が集まっている。しかし、900人以上の郵便局長らが横領や不正経理の無実の罪を着せられたこの事件を知る人は、富士通の本社がある日本では少ない。富士通は、イギリスで郵政の窓口業務を担当する会社「ポスト・オフィス」にソフトウェア「ホライゾン」を納入した。その欠陥が大規模な冤罪につながったが、同社では誰も責任を問われておらず、被害者への補償金も一切支払っていない。その一方で、富士通は英政府のITサービス関連の高額契約を獲得し続けている。「ホライゾン? ホライゾンって?」これは、「ホライゾン」の欠陥について、富士通の元社長に質問した時の反応だ。郵便局長らは、窓口の現金とこのシステム上の記録額に不整合が生じていたことから犯罪者とされた。40年近く富士通に勤務し、英コンピューター企業ICLを買収した時のことは覚えている彼も、システム欠陥については知らなかったと言う。英政府が横領罪で収監された郵便局長たちの上訴を迅速化しようとする中、富士通本社は堅く口を閉ざしている。2022年に取材依頼を広報IR室に断られた後、時田隆仁現社長に直接、話を聞かせてもらいたいと幾度もメールをした。「理不尽な有罪判決を受けた方たちに対して、例え一言だけでもコメントがないか」と。しかし答えは、「本件英国現地法人が一元的に対応しておりますため当社からの具体的なご回答は控えさせて頂きたく存じます」というものだった。そして今週、再び取材依頼を断られた際のコメントは以下のようなものだった。「富士通はこの問題を厳粛に受け止めています。法定調査では長年に及ぶ複雑で機微な出来事の調査が進められており、英国子会社が全面的に協力しております。調査への影響を考慮して、これ以上のコメントは差し控えさせて頂きます」と述べた。裁判になるまで、本当に本社のトップが知らなかったのだろうか? 疑問に思う人も多いだろう。しかし現地法人の社員と話すと、そうだとしてもあまり驚きはない。「日本には言うな」「富士通UKは、名前が変わっただけで、今でもICLのままだ」と言うのは、匿名ならと取材に応じてくれた元社員。彼女いわく、2004年から2008年まで富士通UKの社長だったデイヴィッド・コートリー氏の口癖は「Keep Japan out(日本には言うな)」だった。入社当初、同僚の多くが日本に一度も行ったことがないことを知って、彼女は驚いたという。ICLと富士通の関係は何十年も前にさかのぼり、両社のオペレーションには似ている部分も多い。1970年代、日本とイギリス両国は米IBMに対抗しようとしていた。英政府はICLを設立した。日本では通産省(当時)による行政指導の下、1972年3月に国内6社が3つの企業連合(富士通・日立、日本電気・東芝、三菱電機・沖電気)を構成し、技術研究組合を創立した。国際競争力を付けるための補助金制度が整えられ、企業連合は1976年までに約570億円の補助金を受けた。政府のバックアップを受け、日本企業は海外で買収を繰り返した。当時の為替レートも手助けとなった。ちょうどその頃、イギリスではICLが金銭問題を抱え出した。1981年に赤字を出した際、当時のマーガレット・サッチャー首相は支援を拒んだと言われている。よって、富士通とICLは完璧な組み合わせだった。ICLを買収した富士通は、イギリスで並外れた存在感と英政府との緊密な関係を得た。一社応札のかたちで政府から受注することも多かった。「富士通ICLは英サプライヤーとしてイギリス政府に優遇されていた」と、ソフトウェアコンサルタントのジェイムズ・クリスティ氏は話す。「私がIBMに勤めていた時、我々はスコットランドでコンピューターを作っているのにアメリカ企業として扱われ、日本でコンピューターを作っているICLがイギリス企業として扱われるのは皮肉だと同僚と笑っていた」と言う。「富士通なしにはまわらない」郵便局スキャンダル後も、富士通UKは英政府から受注を続けている。政府の契約などを分析している英タッセルによると、富士通は過去4年間で101件の契約を獲得し、総額は20億ポンドに上る。ホライズンの延長契約には9500万ポンドが支払われた。ただ、富士通側が開発したシステムには、ホライゾン以前から問題が生じていた。たとえば1999年に富士通ICLは、英治安判事裁判所の事案管理ソフトウェア「リブラ」の開発契約を1億8400万ポンドで受注したが、予想の約3倍のコストがかかった上、最終的に会計検査院はリブラについて、基本的な財務情報も提示できないと結論付けた。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401250000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/26
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 余りの寒さから旭川市で焼酎が凍ってしまうほどに(1902年=日本の観測史上最低気温-41℃を観測)。流石にこの程度でウォッカは凍らないが・・・・・参加者210名中199名が死亡するという八甲田雪中行軍遭難事件(1902年)が発生。 ☆ 資本家と労働者の激突がエスカレートして、三井三池炭鉱が全山挙げての操業停止(1960年)。以後10か月近くも大騒ぎして3年後の大爆発の端緒を作る。 ☆ この年の正月にボクシングのチャンピオンを防衛したばかりの大場政夫が、高速道路上で大型トラックにKOされる(1973年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月25日 】世界に不可欠な存在となった台湾の「半導体」産業... 「中国リスク」の高まりで、どんな影響が?=NewsWeek_ / 2024年01月19日/ マーシー・クオ(ディプロマット誌コラムニスト)台湾経済の発展に欠かせない重要な戦略産業である半導体産業。台湾の半導体は、グローバル経済でどのような位置を占め、世界にどんな影響を与えているのか。そのリスクはどこにあるのか。NPOの米台商業協会(USTBC)副会長で、同協会が昨年6月に共同発表した報告書「アメリカと台湾と半導体──決定的サプライチェーンパートナーシップ」をまとめたロッタ・ダニエルソンに、ディプロマット誌コラムニストのマーシー・クオが話を聞いた。──半導体サプライチェーンにおける台湾の重要な役割とは?この40年間に半導体産業を強化した台湾では、政府や企業、外国企業がこぞって半導体部門に投資した。おかげで幅広い技術領域で相当な生産量を担い、膨大な数のサプライヤーや製造業者が強力な半導体エコシステム(生態系)を作り上げている。台湾は米企業のアップルやNVIDIA(エヌビディア)の重要な供給元で、世界各地の主要テクノロジー企業にとって不可欠な存在だ。台湾積体電路製造(TSMC)、UMC、世界先進積体電路(バンガード)、力晶半導体の4社の半導体受託製造(ファウンドリ)市場シェア率は昨年1~3月期、合わせて69%に達した。TSMCを代表格とする台湾のファウンドリ企業は世界生産量の大部分を占めている。プロセス(半導体チップの微細さ)で最小の加工精度の最先端技術や、300ミリウェハーの分野では、特に顕著だ。10ナノメートル未満の半導体の生産量に台湾が占める割合は、世界最大の63%。7ナノと5ナノの半導体では92%に上る。5ナノ以下の場合、量産しているのはTSMCと韓国のサムスンの2社だけだ。TSMCは最先端の3ナノ半導体の利用拡大を推し進め、新たな技術も開発している。先端半導体での優位性が注目されるが、自動車・家電製品向け半導体でも台湾の存在感は大きい。2022年の半導体設備投資先ランキングでは、台湾が世界2位だった。台湾には、生産能力とノウハウが集中している。半導体産業の複雑性や生産能力の新規構築に要する巨額のコストを考えると、台湾製半導体に代わる存在をつくり上げるのはすぐにできることではなく、数年単位の時間がかかるだろう。台湾製半導体へのアクセスを失えば、アメリカのGDPは5~10%低下しかねず、新型コロナのパンデミックを上回る打撃を受ける可能性がある。米情報当局の推定では、台湾製半導体が入手不能になれば、グローバル経済は当初の数年間、1年当たり最大1兆ドルの損失を被る見込みだ。半導体アクセスは先端兵器生産の原動力であるため、アメリカの安全保障にも深刻な影響が出るだろう。──半導体産業での台湾の役割を脅かす主なリスクは?半導体供給網にとってのリスクは人材不足や知的財産・企業秘密の盗用、天災、原材料・装置不足、需給の不均衡だ。台湾の場合、現在進行形の人材不足、悪天候や地震によるインフラ・設備の破損が大きなリスクに挙げられる。部分的な混乱が起きる可能性は高いが、影響は短期的で、深刻度もより低いだろう。さらに、そこまで現実的ではないものの、中国の攻撃的行動が危機を招く2つのシナリオが想定できる。中国が経済封鎖で物品・サービス貿易を制限しようとした場合、台湾の半導体産業は重大かつ中期的な混乱に陥りかねない。中台戦争が勃発すれば、大きな混乱が1年以上続くだろう。とはいえ、中国による侵攻が台湾の半導体業界に与えるダメージや、戦争長期化の影響をめぐっては見解が一致しない。台湾の半導体生産に中国経済も大きく依存している現状では、近い将来に侵攻があるかどうかも疑問だ。──企業は混乱に備えているか。半導体製造、なかでもファウンドリ企業は地理的な多様化を図っている。TSMCが米アリゾナ州で建設中の新工場がいい例だ。台湾の半導体企業は既に大規模な防災投資を行い、水循環の強化や電力アクセス確保を進めている。人材確保を狙って、政府と企業が大学の教育プログラムに資金提供も行う。リスク管理チームを設立し、サプライチェーンの多様化や強化にも努めている。多くの半導体企業にとって、今やレジリエンス(回復力)構築が最重要課題だ。──国際的な半導体エコシステムを地政学的リスクから守る、台湾政府の取り組みの効果は?基幹産業である半導体業界が「空洞化」する可能性と、国際エコシステムのチームプレーヤーという位置付けの間で、台湾はバランスを取らなければならない。台湾はアメリカ主導の各種措置を支持してきた。中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)への製品供給制限を遵守し、米韓日台の半導体供給網構想「チップ4同盟」に中核メンバーとして参加している。台湾は一貫してアメリカや同盟国と手を組み、中国に対抗しようとしている。花形産業がむしばまれかねないとの懸念が足元にあるが、問題解決の一助になることを望んでいる。──米政府は同盟国を交えて、半導体分野での台湾の貢献を維持しようとしている。この戦略への評価は?米政府が半導体部門と台湾の役割を重視しているのは心強い。CHIPSおよび科学(CHIPSプラス)法の助成対象に台湾企業を含めたことも、チップ4同盟に台湾を加えたことも前向きなステップだ。台湾は発言権を持つべきだ。だが、懸念もある。半導体のフレンドショアリング(同盟国・友好国に限定した供給網の構築)をめぐる議論から、台湾は除外されているようだ。他国が台湾のスキルや経験を活用できるよう、アメリカは台湾を輪に加える必要がある。台湾は当分の間、重要な半導体パートナーであり続けるはずだ。アメリカだけでなく、アメリカの同盟国と台湾の密接な関係を維持するため、できる限りのことをしなければならない。古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401240000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/25
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ カリフォルニア州で金の粒が見つかったぞ!で、アメリカ中が大騒ぎ(1848年)。黄金狂時代の幕開け。 ☆ CIAからの援助によって日本社会党から脱けた連中が政権与党の別動隊を結成(1960年)。 ☆ 横井庄一が「よっこいしょういち」を流行らせるために長いバカンスを終えグアムから帰国(1972年)。& Appleから高級ゴミ箱Macintoshが発表される(1984年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月24日 】日本の探査機、月面に軟着陸 ただし太陽電池が作動せず=BBC News Japan / 2024年1月20日 / ジョナサン・エイモス、科学担当編集委員日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日未明、月探査機「SLIM(スリム)」が月面着陸したと発表した。ただし、太陽電池の発電ができていないことから、任務は数時間しか続けられない可能性がある。JAXAの小型月着陸実証機SLIM (Smart Lander for Investigating Moon) は、月の赤道に近いクレーター周辺に軟着陸した。これによって日本は、アメリカ、旧ソヴィエト連邦、中国、インドに続き、月面着陸を成功させた五つ目の国となった。ただし、搭載した太陽電池からの発電ができず、原因が不明な状態で、JAXAの技術者たちはミッションの成果を確保しようと努めている。太陽電池の発電がないSLIMは、バッテリー電力に依存しており、その電力はいずれ尽きる。そうなると、SLIMは指令を受けることも、地球と交信することもできなくなる。技術者たちは現在、データ収集活動を優先させている。バッテリー電力を温存するために、ヒーターの電力を切るなどの延命作業を行ったうえで、撮影した画像をダウンロードしたり、着陸のためのナビゲーション・データを優先的に取得している。SLIMとの交信が途絶えても、JAXAはミッション継続に努める方針。太陽電池が発電していないことについて、想定の方向をSLIMが向かなくなった可能性が考えられるといい、データの分析を進めている。月面に差す太陽光の角度が変われば、SLIMの太陽電池が起動する可能性もあるという。ソフトランディング成功と言えるのかと記者会見で質問されたJAXA宇宙科学研究所の國中均所長は、「うまくいっていないなら、高速で激突していたはずだ。そうなれば、探査機の機能はすべて失われていたはずだが、着陸後もデータが地球に送り届けられているということは、当初の目的としていたソフトランディングに成功した証左だと考えている」と答えた。SLIMは、独立して月面を移動する2台の小型プローブ(月面探査車)を搭載しており、着陸直前にこの2台は正常に分離できたことが送信データからうかがえる。SLIMには赤外線カメラも搭載されており、これで数日間かけて月面を撮影し、月面の岩石の組成などを調べる予定だった。バッテリー電力のみでこの調査がいつまで続けられるのかは、不透明な情勢となっている。過去の事例から統計的に、月面着陸は非常に困難なことが分かっている。成功例は約半数にとどまっている。JAXAは新しい高精度の「ピンポイント着陸」技術に望みを託した。「画像照合航法」といい、SLIM搭載のコンピューターがカメラ撮影データを高速処理し、クレーターなどの地形を読み取り、障害物を回避しながら目的地へ向かう技術だ。技術者たちは、着陸目的地から誤差100メートル以内の着陸を目標としていた。SLIMが実際にどの程度の精度で着陸できたのか、これからデータを検証することになるものの、これまでに得られている情報から、この技術は想定通りに機能した様子だ。JAXAの國中所長はピンポイント着陸について、「ほぼできただろうと考えられる」と記者会見で話した。ただ、情報を正確に分析するには、約1カ月はかかるという。SLIMは20日午前0時ごろに降下をはじめ、午前0時20分ごろに高度が0メートルに位置しているとデータが表示された。「シオリ」と呼ばれるクレーター近くの着陸地点は現在、太陽光を浴びているものの、月末には「夜」が訪れる。それに伴う急速な気温低下で、SLIMの電気系統が壊れるおそれもある。JAXAは今回の月面着陸に先立ち、すでに2回、探査機の小惑星着地を成功させている。今後は、アメリカの航空宇宙局(NASA)が進める50年以上ぶりの有人月面着陸と持続的な月面駐留の計画、「アルテミス」計画にJAXAも重要な役割を果たしていく。昨年には日本の民間企業、ispace (アイスペース)が月面着陸を試みた。しかし同社の「HAKUTO-R」は、搭載コンピューターのソフトウェア不具合で月面上の正しい高度が判断できず、月面に落下した。アメリカの民間会社アストロボティック・テクノロジーは18日、月着陸機「ペレグリン」の着陸を断念。ペレグリンは推進システムの故障のため、着陸を試みることができないまま、地球の大気圏に突入して燃え尽きた。イギリスのオープン大学のシメオン・バーバー博士は、ペレグリンに計測器を乗せていた。バーバー博士はJAXAの成功を祝し、「自分にとって、この月面着陸で何より大事なのが高精度の着地だった。見事な成功だったので、自分が担当者だったら大喜びしている」とBBCに話した。「今ではさまざまな組織が当事者となって、月面を目指している。任務の成否を問わず、いろいろな人がそうやって得ている知識をすべて集積すれば、将来的にもっと成功するミッションをどうすれば組み立てられるか、私たちはコミュニティーとして学習できる」と、博士は意義を強調した。同様に、デジタル誌「スペース・ウォッチ・グローバル」のエマ・ガッティ博士は、日本にとって「歴史的な成果」だとたたえた。「威信がかかっているし、日本にとって国として大事なことだ。これまで多大な投資をしてきただけに、日本にとって大事なことだ。それに、中国やアメリカほどの大国でなくても、可能なのだと証明したことになる」。(英語記事 Japan lands on Moon but glitch threatens mission)古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401230000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024012 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/24
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 八甲田山にて日露戦争の予行演習をしたら1個部隊が丸ごとエクストリーム・遭難となり、戦端を開くはるか以前に大日本帝国陸軍が打撃を受ける。(1902年)。 ☆ 偉大なる将軍様の指導によって、アメリカ合衆国のぴーが乗っていた船ごと一網打尽に(1968年)。 ☆ 大阪民国の東部に住む職人たちが宇宙空間に鉄くずを放棄する(2009年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月23日 】ウクライナからガザへ 戦時下で儲けるエネルギー商人 フーシ派の紅海での動きでエネルギー価格に影響も =後節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 / 2024年1月19日 / 山本隆三 (常葉大学名誉教授)ロシア産原油を買いたたく中印 ロシアのウクライナ侵略前の2021年のロシア産原油の輸出相手国は、欧州諸国が約50%を占め、中国が約30%で続いていた(図-4)。 欧米諸国のロシア産原油の輸入禁止(EUでは東欧諸国向けのパイプラインによるロシア産原油は対象外)により、ロシア産原油の輸出相手国は大きく変わった。 昨年末に地元のテレビに出演したロシアのノバク副首相は、石油輸出の40%から45%が中国向け、約40%がウクライナ侵略前にはほぼ輸出がなかったインド向けになったと明かした。 23年に中国はロシアに石油代金として約600億ユーロ(約9.6兆円)、インドは400億ユーロ(6.4兆円)、トルコは200億ユーロ(3.2兆円)を支払っている(図-5)。 中国、インドなどがロシアから大きく購入量を増やしたのは、欧米市場を失ったロシアから安く原油を購入できたからだ。 ロシア産原油はウクライナ侵略以降大きな値引きを強いられた。図-6に、侵略前の22年1月から禁輸になる22年12月までの米国産(WTI)とリビア産(Miscellaneous)、ロシア産(ウラル)原油のEUの月間平均輸入価格を示した。 侵攻前まで、3原油はほぼ同じ価格で取引されていたが、侵攻後ロシア産原油の値引き額は最大バレル当たり30ドルを超えた。 中印もこの価格レベルでロシア産原油を購入した。中印に限らず、産油国のサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、リビアまでロシア産原油を購入した。値差を利用し、儲けられるからだ。オイルロンダリングを進める国々 EUはディーゼル油を中心に石油製品の輸入を行っている。ロシアへの制裁発動前、ロシアは20%のシェアを持っていたが、昨年2月5日の石油製品の輸入禁止以降、ロシア産ディーゼル油の輸入量は大きく落ち込み、23年1月から8月の輸入数量はウクライナ侵略前の21年同期間から89%の落ち込みとなった。 インドなどがロシアの数量を埋めた。インド、中国、米国、サウジアラビア、UAEの23年1月から8月の数量は、21年同期比それぞれ4.1倍、5.3倍、3.5倍、1.3倍、2.1倍に伸びている(図-7)。 インドの数量が最も増えており、21年の月間平均11万トンが23年に45万トンになった。 ロシアに制裁を科した米国以外の国は、ロシアから安価で仕入れた原油を精製しEUに輸出することで大きな利益を上げた。 マネーロンダリング(資金洗浄)並みのオイルロンダリングだ。北アフリカの国の中にはロシア産原油あるいはディーゼル油を購入し自国産とブレンドし、EUに輸出したケースもあると報道された。 昨年1月から8月の間、サウジアラビアに次ぐ量のディーゼル油をEU向けに輸出したインドは、昨年からの中東紛争により影響を受けている。今までの儲けの構造も変わってきた。中東紛争で高まるコスト 昨年インドの原油輸入におけるロシアシェアは35%に達し、中東諸国を抜き最大になった。インドがロシア産原油購入により2022年2月のロシアの侵略後の10か月間で節約した資金は36億ドル(約5300億円)と発表されている。 ロシア産の安い原油を元にしたビジネスでの儲け頭と言えるインドだが、ロシアが値引き額を縮小し始めた。ブルームバーグによると、11月のインドのロシア産原油購入額はバレル当たり85.90ドル、イラク産85.70ドル、サウジアラビア産93.30ドルだった。 インド石油相は値引きがなければ、他の原油を購入すると明言しているが、利益が減少する頭が痛い問題がもう一つでてきた。フーシ派が船舶を攻撃する紅海だ。 紅海経由でインド、中国に輸出されているロシア産原油が喜望峰回りとなれば、海上運賃が上昇し競争力を失う可能性がある。インド西部の製油所があるジャームナガルからオランダ・ロッテルダムまでのスエズ運河経由の航海日数24日は、42日になるので、インドからの輸出にも影響が生じ儲けの構造が大きく変わる。世界にも大きな影響 1月11日に米英軍がイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点を攻撃した。フーシ派もさらに船舶にミサイルを発射し、緊張が高まっている。 既に、石油大手である英BP、ノルウェーのエクイノールはスエズ運河経由の輸送を中止していたが、英国のシェル、カタールエナジーも中止すると発表した。 スエズ経由の物流は世界の海上輸送量の12%、LNG輸送量の8%ある。12月前半との比較で1月にスエズを通過した船舶数は44%落ち込んだ。喜望峰回りにより最大8000万バレルの石油が海上に置かれるので、エネルギー市場も影響を受ける。 海上運賃の上昇もあり、原油価格が上昇する。さらに、原油以外にも多くの商品の輸送に影響が生じ、インフレ圧力が一段と高まりそうだ。 最大の懸念は、イランの関与だ。世界の原油の5分の1、LNGの4分の1が通過するホルムズ海峡が封鎖されれば、価格上昇だけでなく、供給面の懸念も生じる。戦争の影響は全世界に及ぶ古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401220000】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/23
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ イギリスに60年以上も君臨していたお婆さんが亡くなり、バッキンガムで肩身の狭い思いをしていた愛煙家が狂喜乱舞(1901年)。 ☆ 浜田国松と寺内寿一が、前日からの腹を割った口論の果てに時の総理大臣を内閣ごと血祭りに挙げる最期を遂げる(1937年)。ところで、『ラストサムライ』ほどオモシロイ映画はないよね、ハハ。 ☆ 8人もの女性をア〜ン♥♥して血祭りに挙げた画家のコスプレしたおっさんが13階段を上って彼女たちの許へお詫び行脚に出かける(1976年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月22日 】ウクライナからガザへ 戦時下で儲けるエネルギー商人 フーシ派の紅海での動きでエネルギー価格に影響も =前節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 / 2024年1月19日 / 山本隆三 (常葉大学名誉教授)新年から地震、航空機衝突と大きな災難に見舞われたが、ウクライナとガザではクリスマスも新年もなく戦争が続いている。 戦争は多くの人を不幸に追いやるが、間接的な影響まで考えるとエネルギー価格の上昇を通し、世界中の人に災いをもたらしている。ロシアのウクライナ侵略は、欧米によるロシア産原油・石油製品と石炭の禁輸を招き、欧州諸国は天然ガス購入量も削減した。結果は、石炭と天然ガス価格の高騰だった。 しかし、こんな時にも儲けのネタを探すエネルギー商人がいる。 ロシアのウクライナ侵略を受け、欧米諸国はロシア産化石燃料を対象に制裁措置を導入した。対ロシア制裁に加わっていない国は、欧米市場を失ったロシアから安く原油を購入し石油製品に加工した後、欧州諸国に販売するビジネスを作り出した。産油国の中にも、ロシア産原油を輸入し自国の消費に当て、自国産の原油を輸出する国が登場した。 ロシアへの制裁を行っている米国も欧州諸国も迂回され原産地が分からなくなった安価なロシア産の石油を購入している。制裁逃れは明らかだが、それだけ、エネルギー供給と価格は重要なのだろう。 しかし、ウクライナの戦争で一儲けしたエネルギー企業も、ガザの戦争により異なる戦略が必要になった。 ガザでの戦争は、パレスチナを支持するイエメンの反政府武装組織フーシ派による紅海を航行する船舶への攻撃を引き起こし、スエズ運河経由ではなく喜望峰経由での輸送を選択するエネルギー企業も現れた。 欧州向けに石油製品を輸出しているインド企業の一部は、紅海ルートを避ける必要が生じたため、欧州向け輸出を諦めアフリカ、アジアに販売先を変えた。インドから欧州向けの石油製品の1月の輸出量は、大きく落ち込んでいる。市況にも影響を与える。 停戦、終戦の見通しもない状況下、エネルギー供給への戦争の影響はこれからどうなるのだろうか。戦争とエネルギーの歴史 戦争は、エネルギー供給にもしばしば影響を与えてきた。第一次世界大戦時に認識されたのは、航空機、軍用車両の燃料として利用された石油の重要性だった。産業、家庭では産業革命以来石炭が利用されていたが、軍事用に石油の確保が重要課題になり日本が太平洋戦争に踏み切る一因にもなった。 戦後1950年代まで、日本、西欧州諸国のエネルギー供給の中心は石炭だった。日本では傾斜生産政策により、欧州では欧州石炭鉄鋼共同体により、石炭と鉄の生産が国の重要政策課題になった。 50年代からの戦後復興と60年代の経済成長により急増した日本と西欧のエネルギー需要を支えたのは、中東から産出される価格競争力のある石油だった。 73年の第4次中東戦争が引き金となった石油危機により、石油に依存していた主要国は供給、価格面でエネルギー分散の必要性に直面し、原子力、天然ガス、石炭に供給を分散した。 その結果、石油からのエネルギー源の分散が進み石油への依存度が下がった。とはいえ、現在日本をはじめとしたエネルギー多消費国は一次エネルギー供給の8割前後を化石燃料に依存している。欧州諸国は、天然ガス需要量の半分弱、石油、石炭需要量の約4分の1を世界最大の化石燃料輸出国ロシアに依存していた。 欧米日はロシアに戦費を渡さないためロシア産化石燃料の輸入量の削減に乗り出した。ロシア依存度が高い欧州連合(EU)は、脱炭素もあり脱ロシア産化石燃料を急いでいる。欧州の脱ロシアはほぼ実現したが ロシアのウクライナ侵略後、EUはロシアからの化石燃料輸入量削減を進め、ロシアは欧州諸国が先に音を上げるようにEU向け輸出量の削減に乗り出した。 その結果は、石炭、天然ガス価格の大きな上昇だったが、価格上昇も覚悟の上だったEUは22年8月にロシア産石炭、22年12月に船舶によるロシア産原油、23年2月にロシア産石油製品の輸入を禁止した。 EUのロシア産化石燃料輸入量は禁輸措置によりロシア侵攻1年後の23年3月には大きく減少した(図-1)。ロシア産原油の輸入量も大きく減った(図-2)。米国などからの液化天然ガス(LNG)、原油の調達も進み、化石燃料価格は22年の大幅上昇期から落ち着きを取り戻している(図-3) ただし、石炭の価格はロシア侵略前のレベルまで下がりきっていない。脱石炭の動きを受け輸出国豪州において労働者不足が顕著になっていること、また港湾、鉄道のインフラの能力にも限度があることから出荷増は簡単ではないからだろう。 天然ガス価格も、フーシ派による攻撃のリスクを避けるためスエズ運河に代え喜望峰回りを強いられるLNG船が登場していることから、上昇する可能性が高い。石炭、LNGは、それぞれ日本の電力供給の31%と34%を占める燃料であり、価格動向が電気料金に影響を与える。・・・・・・明日に続く・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401210000//】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/22
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ のど自慢で腕を鳴らす一少女が世に生を享け(1980年)、成長して声優ヲタクファンから崇めたてられ紅白歌合戦に出場するまでになる。 ☆ ウサーマ・ビン=ラーディンがアメリカに向かう飛行機を火の玉にしてしまうパフォーマンスを1995年のこの日にやろうとするも、パフォーマーが相次いでお縄になったためニューヨークの摩天楼などを舞台とするカミカゼに変更することに。 ☆ 宮崎県でそのまんま東によるワンマンショーが始まり(2007年)、以後4年間にわたるロングランを記録。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月21日 】化石燃料から脱却は絵空事 再エネ先進国・中国が示す現実 =後節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 2024年1月18日 / 堀井伸浩 (九州大学経済学研究院准教授)再エネが化石燃料を完全代替するのは非現実的 再生可能エネルギーを含む非化石エネルギーでは、2010年代以降の中国のエネルギー需要の増加を支えることが出来なかったということだ。非化石エネルギーは年平均10.2%と非常に高い成長率であったにもかかわらず、である。 結局のところ、非化石エネルギーはこれだけの高成長を遂げてきた22年時点においてさえ、一次エネルギーの15%をカバーするに過ぎず、非化石エネルギー、とりわけ小規模電源である風力や太陽光といった再エネが中国の8割以上のエネルギー需要を支える化石燃料を代替するのは一朝一夕にいかないということだ。中国で再エネの導入が本格化したのは風力が06年から、太陽光が12年からで、20年弱という時間を経ても、水力と原子力と合わせても、2割にも満たない供給量に過ぎないのだ。 また再エネ、非化石エネルギーがいずれも電力という形態での出力に限られているため、石炭をはじめとする化石燃料に取って代わるにはそもそも限度がある。例えば石炭消費のうち発電および熱供給に用いられているのは全体の55.8%に過ぎず、残りの4割強は主に石炭を直接燃焼させて熱や動力を得るという形態であり、電力で代替するのは困難である。主要な工業国である中国では依然としてこうした化石燃料に拠らなければ成り立たない巨大なエネルギー需要が存在するのである。 さらに再エネの欠点として、出力が自然任せで大きく変動し、人為的に出力調整ができない間欠性があることは周知の通りである。その結果として再エネは稼働率が非常に低い。 下記の図は電源別の年間稼働時間数の推移を示したものであるが、風力は25.5%、太陽光は14.6%の稼働率に過ぎない。原子力の89.1%はもちろんのこと、火力の50.8%、水力の41.3%と比べても大幅に低い。 再エネが稼働していない時間は当然ながら他のバックアップ電源の稼働が必要となる。9割近い高稼働率の原子力は出力を引き上げる余地がほとんどなく、水力は日本と同様、中国でも基本的には出力を大きく変動させないベースロード電源として運用されている。したがって、再エネの出力変動に応じて出力を調整するカバー電源は中国でも火力が中心である。 上図の通り、火力の稼働率は再エネ導入が本格化した06年の少し前、04年に68.4%で90年代以降のピークを付け、その後は低下傾向が明らかである。火力の稼働率が20ポイント近く大幅に低下したのは再エネの稼働が優先され、火力が出力を落として調整せざるを得ないためである。再エネ導入が急拡大してきた過去20年弱の期間、火力は再エネ優先の下で稼働率の低下を強いられ、採算性が大きく悪化した。 とは言え、石炭火力による発電量が前年比マイナス成長となったのは15年のみであり、一次エネルギー需要のみならず、電力に絞っても再エネの急成長だけでは需要の増加分すべてをまかなうことが出来なかったことを意味する。すなわち再エネによる石炭火力のphase outはおろかphase downすら実現できなかったというのが現実である。再エネの間欠性という運転特性から、例えば太陽光は夕方以降は全く発電できなくなるわけで、その出力消失をカバーする電源として石炭火力が役割を果たしてきたということである。中国のエネルギー構造におけるアンカーとしての石炭 以上のように、中国の今後の石炭需給を考える上で、①発電・熱供給「以外の」石炭需要は中国の石炭消費量の45%程度を占め、こうした石炭を直接利用する需要については再エネをはじめとする非化石エネルギーでは代替が容易でなく、②電力についても再エネの急激な導入拡大にもかかわらず、石炭火力の発電量が前年比でマイナス成長となったのはわずか1年だけで、再エネの出力低下時のカバー電源として化石燃料の中でも中心的な役割を果たしてきた、という点を踏まえなければならない。24年以降は再エネの供給増で石炭消費量は減少していくとするIEA見通しに根拠があるのか疑問に思う。 確かに、化石燃料消費が減らなかったのは、これまで再エネによる発電量の増加を上回ってエネルギー需要全体が成長したことが原因であり、中国経済の不振でエネルギー需要全体が低迷すれば再エネの発電増だけでまかなわれ、化石燃料の需要減につながる可能性もある。しかし近年導入されている再エネの重心が風力よりも出力変動が極めて大きく稼働率も低い太陽光に傾倒していることを考えれば、依然としてカバー電源としての化石燃料の需要は底堅いと考えられる。 そもそも中国経済の不振が続いた場合に、再エネに対する投資がこれまでの成長率を維持できるかどうかも疑問である。既存の再エネ設備は以前と異なり、出力抑制をほとんど受けておらず、新規導入の拡大がなければ再エネの発電量の増加は期待できない。 そうすると、石炭需要の今後は化石燃料間の競合性次第ということになる。特にガスとの競争ということになるが、米国と異なり、中国では石炭はガスよりも大幅に経済性に優れており、ガスは発電にも一部利用されているものの、都市ガスや製造業用途が中心である。 中国経済の不振はむしろ経済性に優れた石炭がますます選好されることになりそうだ。先の図を見ると20年と21年は火力の稼働率はわずかながら上昇しているが、これは主に水力が渇水により稼働率を低下させたため、水力の出力低下を石炭火力が埋め合わせたことによる。 中国政府は13年から21年までの性急な脱石炭路線を修正したことで、22年のウクライナ戦争に始まる国際エネルギー市場の波乱による打撃を中国は大幅に抑えることができた。経済性や供給安定性という観点で中国政府は石炭の重要性を再評価しており、まだ当面は石炭を活用し続けていく可能性が高い。 こうした点を考えると、元々非現実的な目標を巡ってphase out か、phase downか、あるいはtransition awayか、などと言葉遊びを繰り広げるのではなく、石炭をはじめとする化石燃料の「低」炭素化をまずは進めつつ、中国そしてインドが現実的に導入可能なスケジュールでの化石燃料からの移行と具体的な国際協力の内容こそ、COPで話し合うべき事柄である。ましてや加盟国の自己アピールに終始し、非加盟国に圧力をかけるだけで建設的な提案をすることもないPPCAのような組織は有害無益である。古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401200000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/21
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★☆ 自分とこの商品を勝手に廃棄したと清朝に言い掛かりをつけたイギリスが、香港に乗り込み(1841年)以後158年にわたって居座り続ける。 ☆ 国鉄の小荷物や郵便小包・日本通運に対して、黒猫が家から家へ小荷物をお届けするサービスが新規参入(1976年)。 ☆ バーモント州でピーナッツ農場やってるおっさんがホワイトハウスの主となり、以後4年間で素人に政治を任せるとどれだけ危ういかをアメリカ人が学習することに(1979年)。しかしその学習効果は長続きせず、2017年には性懲りも無く不動産屋のボンボンを大統領に当選させてしまった。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月20日 】化石燃料から脱却は絵空事 再エネ先進国・中国が示す現実 =前節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 2024年1月18日 / 堀井伸浩 (九州大学経済学研究院准教授) 国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)は昨年12月13日に閉幕したが、その際、新聞・テレビといった大手メディアは「化石燃料からの脱却に合意」という画期的な成果が得られたとの報道を展開していた。しかし合意された決定文書では、「科学に沿った形で2050年までに排出ネットゼロを達成すべく、エネルギーシステムにおいて化石燃料からこの10年間で行動を加速させ、公正で秩序ある、かつ公平な方法で移行すること(transition away from fossil fuels)を呼びかける」との記述であった。 前々回のCOP26において、欧米諸国は石炭火力の段階的撤廃(phase out)という文言を決定文書に盛り込もうと試みたものの、インドをはじめ途上国の反対に遭い、段階的削減(phase down)にトーンダウンさせられたように、COP28でも欧米諸国や島嶼国は当初、化石燃料のphase outという文言の採用を企図したものの、特にサウジアラビアやロシアの反対により今回も押し込めなかったということになる。妥協の結果、transition awayという表現が採用された経緯を踏まえれば、脱却という表現が適切ではないことは明白だろう。 決定文書の表現は回りくどいが、今後10年間で行動を加速するものの(ただし、加速のスピードには何の規定もない)、移行を経て脱却が実現するスケジュールは何ら合意していないと解釈するのが自然だ。決定文書はCOP28が化石燃料からの移行を各国に呼びかけたと書いているだけで、各国が移行に向けていかなる対策をするのか、移行の最終ゴールである脱却への具体的なスケジュールは全くコミットされていない(杉山大志「COP28『化石燃料からの脱却に合意』とは本当か」『アゴラ 言論プラットフォーム』 )。 化石燃料からの移行(いつかは脱却)がCOPで初めて決定されたのは評価できると考える向きもあるかもしれないが、決定文書には「再エネ、原子力、炭素回収・貯留(CCS)、低炭素水素製造等のゼロ・低排出技術加速」等が盛り込まれ、さらに「エネルギー安全保障に配慮しつつ、エネルギー移行を進めるための『移行燃料』(天然ガス等)の役割」も明記されている。原子力、CCS、天然ガスがポジティブな意味で決定文書において言及されるのも初めてであり(有馬純「COP28の結果と評価」『アゴラ 言論プラットフォーム』)、化石燃料のひとつである天然ガスはむしろ当面活用されるべきとお墨付きを得たと言える。またCCS技術が実用的なレベルにコストダウンすれば、化石燃料を活用できる時期は伸びる可能性もある。やり玉に挙げられる石炭の消費量は史上最多に COP26でやり玉に挙げられた石炭は、COP28でも開幕当初は石炭火力をphase outに追い込もう(すなわちCOP26のphase downから巻き返そう)と狙い撃ちにされていた。その後phase outのターゲットが化石燃料全体に広がった経緯は日本の報道を見ているだけではよく分からない。最終的に決定文書では、「排出削減対策が講じられていない石炭火力はphase downさせる」と結局COP26と同じ表現に止まった。 一部メディアは、COP28において脱石炭連盟(Powering Past Coal Association:PPCA)に米国が加盟を表明し、主要7カ国(G7)で加盟していないのは日本だけと、あたかも日本が孤立しているかの印象操作の記事を配信したりもした。しかしPPCAという組織は加盟国のほとんどが石炭の主要消費国「でない」国々で構成されており(消費量ゼロの国も多い)、率直に言えば石炭の重要性を認識する機会もない国々や自治体が集まって勝手なことを言っているだけである。 もっとも米国は世界第3位の石炭消費国であり、米国が加盟したことでようやくPPCAの影響力に現実性が生まれたと考えられなくもない。しかし米国は国内ではガスが石炭よりも安く、何年も前から経済性によって石炭火力はガス火力に代替される趨勢で、いずれ石炭火力を撤廃することは既定路線である。これまでは撤廃へのスケジュールに口出しされることを嫌って未加盟だったと思われるが、バイデン大統領のレガシー作りの一環で今回加盟したのだろう。 しかし世界の主要石炭消費国、とりわけ2カ国で世界の石炭消費の7割を超える中国とインドが未加盟である以上、PPCAの枠組みの中でやれることはごく限定的である。COP28閉幕の2日後、国際エネルギー機関(International Energy Agency:IEA)が2023年は世界の石炭消費量が前年比1.4%増加して史上最多となる見込みと公表したが、世界全体の消費増分1億2100万トンに対し、中国は2億2000万トン(前年比成長率4.9%)、インドは9800万トン(同8.4%)で両国合わせて3億1800万トンの消費増となっている。 要するに、中印を除けば世界で石炭消費の削減は進んだが、中印両国が石炭利用を拡大したため全体として石炭消費量が増加しているということだ。PPCAが何をやろうとも、中印が加盟しなければ全く意味がないということは容易に理解できよう。再エネの導入拡大も桁違いの中国だが? IEAによれば24年以降は太陽光や風力など再生可能エネルギー(再エネ)の導入が引き続き進むので、中国の石炭消費量は減少する見通しとしている。しかし本当にそうなのか? 中国は世界の石炭消費の過半を占める一方、太陽光・風力ともに世界最大の導入量を誇る。そして23年は中国の太陽光・風力の新規導入量が史上最高の230ギガワット(GW)を記録した。欧州全体で75GW、米国で40GWというから(いずれも速報値)、中国の再エネの成長力は群を抜いている。 そして中国が再エネの導入を本格化させた2000年代後半以降、中国の一次エネルギー消費に占める石炭の比率は急激に低下してきた。同比率の2000年代以降のピークは07年の72.5%で、その後上下しつつも11年には70.2%まで低下した後、それ以降は一貫して低下し続け、21年には55.9%とわずか10年で15ポイントも急減したのであった。 しかしながら、22年は11年ぶりに石炭の比率の低下傾向が反転、わずか0.3ポイントであるが、56.2%へと上昇した。この22年の再エネの導入状況はと言えば、太陽光の新規設備容量が86GW、風力が同37GW、合計123GWであった。 先に述べた23年の新規設備容量230GWと比べると半分程度に過ぎないが、同じ22年の太陽光および風力の欧州における新規導入量59GW、米国の同25GWと比べるとやはり桁違いの進展と言えよう。重要なことは、これだけの再エネの導入拡大を達成したにもかかわらず、石炭の絶対量を減らすことはおろか、エネルギー構成における石炭の比率を下げることも叶わなかったということである。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401190000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/20
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★☆ NHKが、素人のヘタウマな歌を公共の電波に乗せる暴挙を始める(1946年)。 ☆ 日本社会党が都合75日間にわたる大喧嘩(1950年)。これが後まで尾を引いて翌年には右と左に枝分かれ。 ☆ 平日正午にちびっ子が受けるくそまづいパンと牛乳の試練に、冷や飯が加わって余計に苦痛が増大(1970年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月19日 】ウクライナ戦争 停戦を探るべき時期なのか? =後節==Wedge_Online 【世界潮流を読む 岡崎研究所論評集】 2024年1月16日 / 岡崎研究所ウクライナのNATO加盟はまだ遠い その上、確かに停戦はウクライナのEU加盟に道を開くと言えると思われるが、ウクライナのNATO加盟については必ずしもそうは言えない。NATO条約はその第5条で、加盟する1カ国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなし、共同で反撃することを規定している。 それゆえ、ウクライナが現在攻撃されていないという状態にならないと、加盟できない。ウクライナが停戦合意をしたからといって、そういうことにはならないのではないか。 停戦の問題は、戦況と見通しを踏まえたうえで、ウクライナのゼレンスキー大統領が決断すべき問題であり、ウクライナにそうするように迫ったり勧告したりする時期はまだ来ていないのではないかと考えられる。 なお、ガルストンが示唆するように、士気だけでは戦争はできないというのも真実であるが、「戦争で最も大切なのは士気である」というナポレオンの主張は今なお有効であると思われる。あまりに理不尽な冤罪事件...イギリス「郵便局スキャンダル」に怒り再燃=NewsWeek_ コラム: Edge of Europe / 2024年01月17日(水) / コリン・ジョイスイギリス史上最大規模の冤罪事件と言われる「郵便局スキャンダル」が今、政治の最重要事項に急浮上している。10年以上も前に発覚していた事件だけに、奇妙なことだ。英政府が公聴会を開始した2021年の時点では既に、悲惨な事件がこんなにも長く解決されていない驚愕の状況に衝撃が広がっていた。だから現在の急展開はあまり理にかなっていないように見えるが、実はこの事件を題材にした真に迫るドキュメンタリードラマが最近放送されたのだ。これが話題を呼び、国民の怒りがついに爆発し、政治家も対応せざるを得なくなっている。これは、あまりに長く続いた、カフカ的悪夢さながらの物語だ。2000年から14年までの間に、700人以上の郵便局長が横領の罪で訴追された。実際には、新導入の会計システムに不具合があり、窓口の現金とシステム上の記録額に不整合が生じていたというのが真相だ。なお悪いことに、ソフトウェアを開発した富士通はシステムの欠陥を承知していたらしい。郵便局長らは当初から、国有企業ポストオフィス(PO)に、システムの不具合を報告していた。過去数十年でイギリスでは他にも重大な不当判決があったが、単純に被害人数で見ればこの郵便局スキャンダルが最大の事件だ。各郵便局長の事例はどれも悲劇的で、いたたましい詳細を挙げればきりがない。服役した人もいれば、執行猶予で犯罪歴が付き、キャリアが台無しになった人もいる。彼らは仕事も社会的評判も失った。裁判を避けるために罪を認め、「不足額」の「返済」を迫られた人も多かった。屈辱を受け、経済的に破綻し、無実を訴えても無駄に終わった。被害者の中には自殺したり、精神的にまいってしまった人もいる。郵便局長たちは巨大な国有組織と執拗な刑事司法に追及され、無力さを痛感したに違いない。1つ細かな点ながら僕がぞっとしたのは、各被害者が「自分だけ」に起こった事件だと思い込まされていたこと。彼らは自分と同じ境遇の仲間が何十人も、後には何百人にもなることを知る由もないまま苦闘していた。常識に反しているのはまさにここだ。POはその情報を持っていた。詐欺事件の異常な増加が不安定なこのシステムの導入時期と重なっていることに気付いていたのだ。被告の郵便局長たちは、そのソフトウェア上の証拠に基づいて有罪判決を言い渡された。POは、郵便局長たちを訴追するために多額の法的費用すら費やした。システムの異常を認めるよりも、局員の人生を破壊するほうが容易だったかのようだ。これは単なる無能を通り越して、悪意の域にまで達する。その後、面倒な訴訟を経て、93人の有罪判決が覆った。既に遅すぎだが、全員の有罪判決を一挙に取り消す法案が現在進められている。被った苦しみの償いとして財政的な補償も必要だ。残酷なことに、補償を受けるどころか汚名もそそげないままに亡くなった人々もいる。そして、誰かが責任を問われなければならないという問題もある。長期にわたり異なる立場や組織の人々がさまざまな度合で大勢関与してきたため、複雑なプロセスをたどるだろう。POの幹部はもちろん、閣僚や富士通の経営陣も含まれる。彼らは大きな役割に見合う地位と報酬を享受してきた。今や大惨事の統括者として報いを受けなければならない。元CEOは勲章を返還したが現在、2012~19年にPOのCEOを務めたポーラ・ベネルズに過度な注目が集まっている。ドキュメンタリードラマの中で「悪玉」の代表格たる主要人物として描かれたからだ。彼女は最近、所持していた勲章を返還した。このささやかな行動は国民の怒りをなだめるどころか、スキャンダルが既に公になっていたにも関わらず2019年に彼女が勲章を授与されたことに対して、かえって不信感を高めてしまった。人々の非難の声は「他人への同情」を超えている。これは社会に対する深刻な背信だ。こんなにも多くの無実の人々が、ばかげて悪意に満ちたやり方で公権力に人生を破壊される可能性があるのなら、同じことが誰に起こってもおかしくないだろう。古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401180000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xxxxx /】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/19
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 冥王星の日(1930年冥王星発見)。 たかが準惑星に記念日なんかいらないよね~えと思った貴方は、発見者がアメリカ人であるから愛国心溢れるアメリカ人にバキューン!!。 ☆ 田沼意次が老中となって(1772年)、江戸幕府界隈で贈ったり贈られたりの風習が当たり前になることに。 ☆ イギリスが時計の針を1時間進ませる(1968年)ものの、世界標準時を擁する国のプライドが許さなかったのか3年後に元へ戻す。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月18日 】揺らぐ西側のウクライナ支援 もしトランプ勝利なら…… =後節==Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年1月12日 / 西村六善 (元外務省欧亜局長 しかし、抑々なぜこんなことになるのか? 戦争研究所の分析によれば、クレムリンの中心的戦略は「米国の利益についての米国人の理解を打撃して破壊し、それを変えることで米国の意志を破壊することである」という。西側の援助不足のせいでロシアがウクライナで勝利するとしたら、それは、ロシア側の計略に米国が引っ掛かった結果だというのだ。どういうことか? それはロシアが、米国が自らの利益や価値観に反する行動をとっていることに気付かずに進んでいくように巧みに仕向けているからだという。 ロシア人はそれを計画して実行しているのだ。 要するにロシアは米国人の現実感覚をネジ曲げることに成功したのだ。 ロシアは米国を操作して、米国が勝てるはずだった戦いにおいて、自分の利益を放棄するよう仕向けたのだ。つまり米国人はロシア人に騙されたのだ。 だからトランプ氏のような人間に米国人が振り廻されていると云うことだ。 この論文はさらに、この作戦は今後、中国、イラン、その他の米国の敵対国が学ぶであろう教訓であり、そのこと自体が米国にとっては恐るべき事態である。 現在および将来、アジア、中東、さらにはヨーロッパにおける米国の安全保障は、米国が米国の戦略的利益と価値観の堅固なつながりを堅持し、それらの利益認識を外部から操作してかかろうとする外国の試みの餌食にならないことが不可欠だと論じている。 そして、ウクライナがロシアの侵略から自国を守ることに専念し続ける限り、米国にとって最善の行動は、ウクライナの勝利を支援する道にコミットすることだ、と結論付けている。 これは抑々孤立化に向かう米国思想の動きに正面から向き合い、それを押しとどめようとする重要な議論である。 戦争研究所は問題の究極的論点を抉り出している。 私見ではもちろん、ロシアの勝利は保証されていない。国際法違反の侵略が無罪で罷り通る訳には行かない。プーチン氏は国際司法裁判所(ICJ)に出廷しなければならない。 侵略が報酬を受けるという事態は受け入れられない。 しかし現実は容易ならざるモノがある。肝心の米国がトランプ氏のロシア宥和論に引きずられてしまっているからだ。ウクライナ戦争の行方は日本の安全保障に関係する この論考はウクライナ戦争の行方はアジアの安全保障環境に大きな影響があることを示している。 戦争研究所はロシアが勝利する展開においては、アジア・極東用に配備されているステルス戦闘機を欧州戦域に動員する必要性があると数回論じている。 ウクライナ戦争の帰趨はアジアの安保体制というより日本自身の安全保障に強い関係があることを明らかにしている。 米国を孤立主義の方向に向かわせようとする勢力の動向に日本はよくよく目を凝らすべきだ。 そして日本自身はどう行動するべきかについて議論を始める時が来ているようだ。 ウクライナのゼレンスキー大統領は米国内の冷淡な姿勢を受けて「侵略者には最後まで自力で戦う」と述べている。 日本や西側は最後までウクライナを支援するべきだ。 最後に付言しておきたいが、戦争研究所の論考ではロシアが世界秩序を変えようとしているとも論じている。 これも日本および自由世界にとって軽視できない展望だ。 しかし、プーチン氏の専制独裁的なロシアが将来長く続くとは想定出来ない。 それにロシアの専制独裁が主導する世界秩序が上手くいくとはとても思えない。 一方、ロシアという国は制度として民主化しなくても欧米と融合的に協力する国柄に変わって行く可能性は現に十分ある。 日本を含め欧米側は当然その方向でロシアに働きかけるであろう。 あらゆる機会を捕らえてそうするだろう。 国際社会は今回の戦争研究所の議論を咀嚼して、ロシアとの建設的な関係構築に努力するべきだ。 表面化していないだけで現にそういう流れが生まれてきていると期待したい。ウクライナ戦争 停戦を探るべき時期なのか? =前節==Wedge_Online 【世界潮流を読む 岡崎研究所論評集】 2024年1月16日 / 岡崎研究所ウォールストリート・ジャーナル紙コラムニストのウィリアム・ガルストンが1月2日付け同紙掲載の論説‘Ukraine May Have to Accept a Cease-Fire’で、ウクライナは停戦を受け入れなければならないかもしれないが、良いニュースはそれが最終的に欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の加盟国への道を開くことである、と述べている。その論旨は、次の通り。 ウクライナの前線部隊は弾薬が尽きてきている。あるウクライナ軍高官は、ウクライナ軍は高い士気を保っているが、「動機だけで戦争には勝てない」として、彼らが陣地を保持し得るか疑問視した。 ウクライナがもがく中、その同盟国は迷っている。米議会はウクライナへの米国の支援の継続についての行き詰まりを解決することなく休暇に入った。ハンガリーのオルバン首相はEUの520億ドルの援助パッケージに拒否権を行使した。 ウクライナへの支援が再開されても、戦争の現実的な終結を考えることは不可欠である。ウクライナは2014年以降ロシアが奪った領土を取り返すと主張しているが、この目標が近いうちに達成されないことは明らかだ。 昨年、ウクライナの反転攻勢は失敗した。ロシア経済は予想より回復力があり、ロシアはウクライナとその同盟国よりもずっと早く軍事生産を行っている。紛争は西側の防衛産業基盤が空洞化していることを明らかにした。 ゼレンスキー大統領は最近ウクライナ軍が追加で50万人を動員したいと明らかにしたが、ロシアのマンパワーはウクライナの4倍であり、経済は9倍もある。 最近の報道はプーチンが現在の戦闘ラインでの停戦に合意する準備があることを示唆している。これは、プーチンは撤退する意思はないがウクライナ全土を支配するとの目的を棚上げしたことを示す。 西側の指導者は戦闘の終結についてプーチンが真剣かどうか、探るべきである。西側の世論が無期限に膠着した紛争を支持すると想定することは賢明ではない。停戦はロシアの領土要求を承認することを意味しない。 それはウクライナをEUとNATO加盟国にし、ウクライナを西側にとどめ置く措置に扉を開けるだろう。その間、ロシアの凍結資産はウクライナ再建のために使われ得る。 この取り決めはウクライナ人にとっても、プーチンにとっても苦いクスリであろう。しかしこれが欧州での永続する平和への唯一の現実的な道である。 この論説はウクライナ戦争の今後についての核心的問題に触れている。注意深く読む必要がある。 ウクライナは昨年、反転攻勢をきっかけに事態を一気に好転させることを目指したが、反転攻勢は失敗に終わった。こうした中で多くのことを考える必要があるが、上記のガルストンの論拠には少し疑問がある。 たとえばロシアとウクライナを比べればマンパワーで4倍、経済規模で9倍と言っているが、マンパワーはともかく経済については、ウクライナには米国、EUなどの支援国がついている。これに対し、ロシアは中国、北朝鮮、イランの支援国しかない。 またロシアの経済規模は韓国以下である。必ずしもウクライナが劣勢とは言えない。EUがオルバンにブレーキを掛けられ、米国が共和党のサボタージュで適切な支援ができないことは大問題であるが、これはまだ是正される可能性がある。 軍事生産能力についても、ロシアは早めに戦時体制に移行したが、米国を含むNATOの弾薬生産量が少ないというようなことは双方の生産能力に鑑み、長く続くとは思われない。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401170000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024011 xx000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/18
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ きゃあ!顔はやめてぇー!!と悲鳴を上げながら、大日本帝国海軍のアイドル・那珂ちゃんが引退に追い込まれる(1944年)。 ☆ 横浜市の聖母の園が火の海となり、98人ものお婆さんが聖母マリアの許へと召されることに(1955年)。 ☆ ヒトラーのカブトムシがアメリカの丁車を繁殖数で上回り、ヒトラーとも御縁があったフォードがあの世で歯痒い思いをすることに(1972年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月17日 】揺らぐ西側のウクライナ支援 もしトランプ勝利なら…… =前節==Wedge_Online 【プーチンのロシア】 2024年1月12日 / 西村六善 (元外務省欧亜局長 2023年12月6日、米国連邦議会の上院は、ウクライナへの軍事支援法案を51対49で否決した。野党・共和党がウクライナ支援と引き換えに求めていた米国国境での移民流入阻止をめぐって合意に至らなかったためだ。 1060億ドル(約15兆6000億円)の支出案には、ウクライナ支援のほか、イスラエルと台湾への軍事支援も含まれていた。バイデン政権は、ウクライナへの支援金が間もなく枯渇すると警告していた。 米国議会によるウクライナへの追加支援拒否は現代国際関係史上最も深刻な事態の一つだといえる。この背後にトランプ氏がいることは誰の目にも明らかだった。 果せるかな、この米国議会の決定はロシアを大いに喜ばせた。翌日のロシアTVでは鬼の首を取ったといわんばかりの様相だった。 「これでウクライナ戦はロシアの勝利だ」、「米国共和党がロシアを勝利に導いてくれた」、「共和党万歳」という叫び声がロシアTVに充満し、勝利の祝賀ムードだった。後日、情報通のツイート記事によると、ロシアの学校の教科書が一斉に書き換えられ、「2020年の米国総選挙は違法選挙であったため、トランプ氏は勝利を盗まれてしまった」と書かれているという。プーチン大統領にとってはトランプ氏に謝意を伝えることはいとも簡単なことなのだ。ぐらつく米国の行動 その3日後、ニューヨーク・タイムズ紙は衝撃的な記事を掲載した。トランプ氏が大統領に再選されれば、米国は北大西洋条約機構(NATO)から離脱し、NATO自体を崩壊させるという記事だ(’Fears of a NATO Withdrawal Rise as Trump Seeks a Return to Power’)。同紙の3人の看板記者が連名で書いた。 十分な根拠が無ければどの新聞もこの手の記事を掲載することはまず無い。現にこうなるかどうかは疑問がある。しかしこの時点ではそういうダイナミズムが現にあるのだということを同紙は伝えたかったのだ。 筆者はこれを読んですぐ、日米安保同盟も崩壊すると思った。なおトランプ氏は19年当時もNATO離脱論をやっていた(’Trump Discussed Pulling U.S. From NATO, Aides Say Amid New Concerns Over Russia’)。 単純化すると、トランプ氏は米国を「孤立化」させようとしている。米国自身が長年にわたり構築してきた「西側自由圏の連帯」などという概念は同氏の視界にはなさそうだ。しかし、米国と西側諸国の運命をトランプ氏が勝手に決められる訳ではない。案の定、ただちに対抗措置が取られた。 米国議会は12月14日採択された24年度の国防権限法案(NDAA)に、大統領がNATO脱退を決める際、議会との事前協議を義務付ける条項を盛り込んだ。これはティム・ケイン(民主党)、マルコ・ルビオ(共和党)の両上院議員が共同で提案したものだ。 トランプ氏のやりたい放題は許さないということだろう。 米国議会がトランプ氏の危険性を正しく認識し、素早く対応した。日米安保体制との関係でも非常に重要な動きだ。しかし、この措置でもトランプ氏が大統領としてNATO離脱を決めれば阻止できないとする議論がある。 今やこれまでの自由民主同盟の盟主であった米国の行動はぐらついている。 余程しっかりと注意していく必要がある。 世界はそういう時代に入ったのだ。 日本は絶対に目を離すことは出来ない危険なダイナミズムが生まれている。 そう考えて行動するべきだ(『激変する世界情勢と日本の安全保障政策 ―バイデン政権の対外戦略と日本の重点課題―』石川 卓、防衛大学校教授) (’NATO and Donald Trump’ The Editorial Board, Dec. 18, 2023 6:37 pm ET)。 それから、米国議会が拒絶したウクライナへの援助についても事態を挽回し、手当てする方策が検討されている。米欧側はロシアによるウクライナ攻撃開始で凍結したロシア資産の活用を検討中だ。 ハーバード大学法学部で最優秀学生だったオバマ元大統領の恩師としても著名な憲法学者ローレンス・トライブ教授まで乗り出してきて、凍結資産の活用は法律的に可能だと論じている有様だ(’The REPO Act: Confiscating Russian State Assets Consistent With U.S. and International Law’ Yuliya M. Ziskina, October 12, 2023)。 なお、ロシア中央銀行の資産で西側諸国によって凍結された資産は3000億ドル(約41兆円)にのぼるとされている('U.S. intensifies push to use Moscow’s $300 billion war chest for Kyiv' The Washington Post October 11, 2023)。「ロシアの勝利はあり得る」戦争研究所の警告 12月14日、ワシントンにある戦争研究所(Institute for the Study of War、ISW)は「ウクライナ戦争で米欧側がウクライナを喪失したら高価な代償を払う必要が生ずる」という強い警告を発信した。 ロシアへの親近感を隠さないトランプ氏の言動、彼の影響力下にある米国議会の特定勢力がウクライナへの追加支援を拒否したという現実。この重要な局面で、米国の防衛・安全保障問題の専門家集団が米国内のロシア寄りの空気を強く警戒し、それに対抗する冷静な分析を米国世論と国際社会に示した。 二部にわたる非常に浩瀚で構築的な論考’THE HIGH PRICE OF LOSING UKRAINE’ Dec 14, 2023 - ISW Press)(’THE HIGH PRICE OF LOSING UKRAINE: PART 2 — THE MILITARY THREAT AND BEYOND’ Dec 22, 2023 - ISW Press)の趣旨はこうだ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401156000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/20240xxxxxxxx/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/17
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 恐れ多くも、ロケット愛好家の偉大なる将軍様の御生誕(とされる)の日(1942年)。 ☆ 国会に呼ばれた闇将軍・田中角栄のフンケイのマブダチが記憶にございませんとボケをかますものの、滑って不評を買う(1976年)。 ☆ ホリエモンと自民党の秘密の関係を追及するあまり、民主党の一代議士が偽メールに釣られる(2006年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月16日 】ジャニーズ問題は「氷山の一角」... =後節= いまだ日本の会社内で見て見ぬふりされる「時代遅れの価値観」はこんなに=NewsWeek_ Opinion / 2024年1月11日(木) ジェヨブ・S・クァック(韓国在住ジャーナリスト)DEIの専門家によれば、多くの企業が毎年ダイバーシティ研修を実施しているが、自分の経験を自発的に語る従業員はほぼいない。このため、性的少数者を自任する人が人口の10%程度に達し、企業が積極的な取り組みをしても、依然としてマイナーな問題と見なされている。これに関しては経営幹部のサポートが決定的に重要だと、法律事務所フレッシュフィールズブルックハウスデリンガーの中尾雄史・東京オフィス代表パートナーは語る。「同性愛者であることがキャリアを傷つける可能性が0.1%でもあれば、誰もカミングアウトしたがらない」中尾はLLANの理事を務めるが、勤務する事務所のパートナー(共同経営者)になるまでは、自分の性的指向を職場で明かさなかったと言う。「全ての上司と同僚が私のことを、ストレート(異性愛者)の弁護士と同じように優秀な仲間だと認めてくれるまで待ちたかった」。ついに中尾がカミングアウトすると、同様の行動を起こす弁護士が続いた。アフターコロナの職場では、必要最低限の仕事しかしない「クワイエット・クイッティング(静かな退職)」が世界的なトレンドになったが、日本のように終身雇用が根強い文化圏では、仕事にやる気を感じない従業員は珍しい存在ではない。米ギャラップが昨年6月にまとめた報告によると、日本人の仕事に対する熱意は世界最低レベルで、仕事に熱意や愛着を感じると答えた人はわずか5%だった。仕事への「積極的な不関与」を実践する人は25%にも達した。そうした勤務態度は組織にとってマイナスになる。日本の従業員は、「自分には変えることのできない職場に捕らわれ、抜け出せないと感じている」と、ギャラップ東南アジア・日本地域ディレクターのカニカ・シンは指摘する(旧ジャニーズ事務所もそうした性質の職場だったのかもしれない)。いまだ日本の会社内で見て見ぬふりされる「時代遅れの価値観」はこんなに =後節==NewsWeek_ Opinion / 2024年1月11日(木) ジェヨブ・S・クァック(韓国在住ジャーナリスト)DEIの専門家によれば、多くの企業が毎年ダイバーシティ研修を実施しているが、自分の経験を自発的に語る従業員はほぼいない。このため、性的少数者を自任する人が人口の10%程度に達し、企業が積極的な取り組みをしても、依然としてマイナーな問題と見なされている。これに関しては経営幹部のサポートが決定的に重要だと、法律事務所フレッシュフィールズブルックハウスデリンガーの中尾雄史・東京オフィス代表パートナーは語る。「同性愛者であることがキャリアを傷つける可能性が0.1%でもあれば、誰もカミングアウトしたがらない」中尾はLLANの理事を務めるが、勤務する事務所のパートナー(共同経営者)になるまでは、自分の性的指向を職場で明かさなかったと言う。「全ての上司と同僚が私のことを、ストレート(異性愛者)の弁護士と同じように優秀な仲間だと認めてくれるまで待ちたかった」。ついに中尾がカミングアウトすると、同様の行動を起こす弁護士が続いた。アフターコロナの職場では、必要最低限の仕事しかしない「クワイエット・クイッティング(静かな退職)」が世界的なトレンドになったが、日本のように終身雇用が根強い文化圏では、仕事にやる気を感じない従業員は珍しい存在ではない。米ギャラップが昨年6月にまとめた報告によると、日本人の仕事に対する熱意は世界最低レベルで、仕事に熱意や愛着を感じると答えた人はわずか5%だった。仕事への「積極的な不関与」を実践する人は25%にも達した。そうした勤務態度は組織にとってマイナスになる。日本の従業員は、「自分には変えることのできない職場に捕らわれ、抜け出せないと感じている」と、ギャラップ東南アジア・日本地域ディレクターのカニカ・シンは指摘する(旧ジャニーズ事務所もそうした性質の職場だったのかもしれない)。旧日本軍から続く悪しき伝統同時に、日本の若者はこれまで以上に個人主義的になり、社会から孤立している。SNSのおかげで不満を吐き出したり、遠く離れた場所に共感し合える仲間を見つけたりすることはできるが、親の世代よりも選挙に投票したり、抗議デモに参加したりする意欲は乏しい。内閣府が22年末に実施した「社会意識に関する世論調査」によると、地域とのつながりを重視する若者も大幅に減っている。18~29歳では、「地域での望ましい付き合い」のレベルは「挨拶をする程度」と答えた人が36.4%と最も多かった。これに対して、40~50代つまりおおむね「昭和世代」では「地域の行事や会合に参加したり、困ったときに助け合う」レベルが望ましいという答えが最多だった。見方を変えれば、これは企業が若者にとって社会との重要な接点になる可能性を示している。だが企業が改善するべき点は多い。厚生労働省が20年に実施した「職場のハラスメントに関する実態調査」によると、パワハラやセクハラを経験した後、誰にも相談しなかった人は35%を超えた。また、勤務先に通報しても、「特に何もしてくれなかった」と答えた人はパワハラで47%に上った。日本型組織に関する資料として一橋大学の小野が挙げるのが、太平洋戦争時の日本軍の敗因を分析した『失敗の本質』(中公文庫)だ。6人の学者からなる著者チームは、極めて均質で閉鎖的な軍上層部の決定が、日本軍という巨大組織を間違った方向に率いてしまったことを論じている。なまじ緒戦で勝利を上げたために日本軍上層部は、その後さまざまな戦線で敗北を喫しても戦略を見直そうとしなかった。また陸・海・空という組織がそれぞれ縦割りで「サイロ化」しており、横断的な情報共有がなかった。これとは対照的に、米軍の海兵隊は陸・海・空の三部隊を融合した組織であり、前線と司令部が活発に意思疎通を図り、実力主義に基づく昇進を奨励し、戦略を適宜見直した。とりわけ真珠湾攻撃で戦艦の大きな損失を被ったことが、空母と戦闘機を中心とする組織の再編を促した。日本海軍は、こうした米軍の戦術のシフトに対応できなかった。専門家は、日本型組織の行動を変えるため、トップと従業員の意識のギャップを解決する必要があると指摘する。いわゆる「空気を読む組織」になるのではなく、お互いに正直なフィードバックを頻繁にやりとりすることが重要だというのだ。『失敗の本質』の著者の1人で、世界的に有名な経営学者である野中郁次郎は、日本企業の組織構造には情報の冗長性が組み込まれていると指摘する。「組織全体やその活動に関する情報」が、組織のメンバー間に「意図的に重複共有」されていたというのだ。このため複数のチームが同一プロジェクトに取り組み、組織内で競争と知識創造が促された。人材は戦略的ローテーションにより数十年かけて育成され、ノウハウが集団的に蓄積され、そのおかげで世界に冠たる技術と成長を実現できた。だが今、人口動態の変化と人々の考え方の変化は、従来の日本型組織の在り方に変化を迫っている。古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401150000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/2024070000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/16
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 西郷隆盛とそのゆかいな仲間たちが、明治維新Ver.2.0を実現すべく鹿児島を後にする(1877年=西南戦争開戦)。 ☆ アメリカ軍がイタリアで文化財を破壊(1944年=モンテ・カッシーノの戦い)、自分たちが焼かれなかったのはただの気まぐれと全京都が恐怖した。 ☆ 国民に馬鹿が増えたため、イギリスはポンドを12進法や20進法から10進法の単純なものに(1971年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月15日 】ジャニーズ問題は「氷山の一角」... =中節= いまだ日本の会社内で見て見ぬふりされる「時代遅れの価値観」はこんなに=NewsWeek_ Opinion / 2024年1月11日(木) ジェヨブ・S・クァック(韓国在住ジャーナリスト)変革への圧力が高まるかしかし、世界規模の人材争奪戦が激化するなかで、日本は十分な労働力を確保できるのか。ほぼ全ての先進国がさらなる労働力を求めている一方で、中国やベトナムなどの国でも10年代半ばを境に生産年齢人口が減り始めている。リクルートワークス研究所が昨年示した予測によると、日本の労働力不足は30年には341万人に、40年には1100万人に達する見込みだ。1100万人といえば、現在の近畿地方の全就業者に匹敵する人数だ。日本企業は国内外の働き手たちに、日本が働きやすく、暮らしやすい場所だと思わせるために努力を払わなくてはならなくなる。ここで無視できない要素の1つが人権だ。旧ジャニーズのスキャンダルが大々的に報じられる前から、日本企業に対しては投資家、外国政府、人権団体などから厳しい目が注がれていた。ウイグル人を強制労働させていると批判される中国・新疆ウイグル自治区産の綿花を使用する日本企業へのボイコット・キャンペーンが展開されたことは記憶に新しい。「人権尊重に対応しない多国籍企業は国際市場での競争力を失っていく」と、ある国連関係機関の日本人職員(匿名希望)は言う。こうした状況の下、石井によれば、当初は前向きではなかった日本企業の間でも、変化のペースが加速し始めたように見えるという。日本政府は22年9月、「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」を策定した。このガイドラインに法的拘束力はないが、企業には、①人権方針の策定、②人権デューデリジェンスの実施、③救済メカニズムの構築、が要求されることになった。アメリカの雇用・労働法専門の法律事務所リトラー・メンデルソンによれば、日本の大企業の64.8%が既に、このガイドラインに沿って人権方針を策定しているという。変革を求める圧力はさらに高まりそうだ。国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は、昨夏に日本の状況を調査していて、今年半ばに報告書を公表する予定だ。作業部会によると、報告書では女性や先住民族、被差別部落出身者、障害者、外国人労働者、性的少数者への差別など、日本社会で長年続いてきた問題を取り上げる方向だという。「品質だけでなく、人権に配慮しているかということも見て、製品やサービスを選ぶ時代になってきている」と、石井は言う。近年注目が高まっている人権問題の1つは、性的少数者の権利だ。米世論調査会社ピュー・リサーチセンターの調査によると、日本では同性婚の合法化を支持する人の割合がアジアで最も高い(68%)。この割合は、19年にアジアで初めて同性婚を合法化した台湾を上回っている。昨年4月には、性的少数者への偏見・差別解消を目指す「東京レインボープライド」のイベントに、大手企業の幹部を含む20万人以上が参加した。10月に東京で開かれた「LGBTとアライのための法律家ネットワーク(LLAN)」のイベントには、国会議員や東京都の小池百合子知事、俳優の鈴木亮平といった面々からメッセージが寄せられた。同性婚の法制化に賛同する企業を可視化することを目指すキャンペーン「ビジネス・フォー・マリッジ・イクオリティ」(LLANを含む3つの団体が共同で運営)によると、昨年11月の時点で、同性婚の権利の法制化に賛同すると表明した企業・団体は456に達している。仕事への熱意は世界最低?東京で働く千葉県出身の20代、高橋洋輝は、このような潮流の恩恵を受けているといえるだろう。外資系の人材紹介会社ロバート・ウォルターズに勤めている高橋は、同性愛者であることを公表しているイギリス人男性の上司、そしてアライ(性的少数者の理解者・支援者)である同僚たちと一緒に働いた後に、カミングアウトした。「この職場では最初から、同性愛者の男性であることに不安を感じたことがない。ずっと心理的安全性があった」と、高橋は言う。しかし、同性愛者への偏見が日本社会から消えたわけではない。性的少数者のほとんどは、逆風を恐れてカミングアウトしていない。日本企業で働く人は、特にその傾向が強い。宮崎県出身の20代のH(仮名)がある友人にカミングアウトしたときには、こんな言葉が戻ってきたという。「へー。見た目は普通なのに」。Hはこれまで2人の同僚に同性愛者だと打ち明けたが、今後はもう職場でカミングアウトするつもりはない。DEIの専門家によれば、多くの企業が毎年ダイバーシティ研修を実施しているが、自分の経験を自発的に語る従業員はほぼいない。このため、性的少数者を自任する人が人口の10%程度に達し、企業が積極的な取り組みをしても、依然としてマイナーな問題と見なされている。・・・・・・明日に続く・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ・・・・・・・・・・ ---------【 前節 並びに 後節 】への閲覧は下記のURL -------------- 【前節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401155000/】【後節; https://plaza.rakuten.co.jp/bogoda5445/diary/202401156000/】---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・・・・・・・・・OVER・・・・・・・・
2024/01/15
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ローマでヴァレンタイン司教が処刑され(269年)、ハワイでジェームズ・クックが殺されて(1779年)、シカゴでアル・カポネが銃撃戦を繰り広げた(1929年)という血塗られた日。因みに、製菓会社の陰謀で資本主義に毒された最悪の日となった。 ☆ 東京と箱根の間を学生達に代わる代わる走らせて無駄に苦しむ姿を楽しもうというサディスティックなイベントが初開催(1920年)。翌年からは開催時期が繰り上がり今では正月の風物詩だったりする。 ☆ 世界最初のデジタル電子計算機ENIACが公開(1946年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月14日 】ジャニーズ問題は「氷山の一角」... =前節=いまだ日本の会社内で見て見ぬふりされる「時代遅れの価値観」はこんなに=NewsWeek_ Opinion / 2024年1月11日(木) ジェヨブ・S・クァック(韓国在住ジャーナリスト)旧ジャニーズ事務所は長らく日本のエンターテインメントの頂点に君臨していた。その栄光を支えたのは同社が巧みにスターダムにのし上げた男性アイドルたちだ。だがタレントマネジメントの辣腕ぶりとは裏腹に、同事務所では目を覆うようなずさんな経営と舞台裏での人権侵害がまかり通っていた。具体的には、ジャニー喜多川こと創業者の故喜多川擴の少年たちに対する長年の性加害とその隠蔽だ。このスキャンダルは被害者に深刻な心的外傷を及ぼしただけではない。同事務所の信用は地に落ち、企業スポンサーやテレビ局に見放されて財政状況も一気に悪化した。エンタメ業界は特殊と思われがちだが、同様のガバナンスの欠如はどの国のどの業界にも見られる。カリスマ的トップが絶対的な力を持ち、その取り巻きが社内の異論を封じ込め、メガトン級のスキャンダルが勃発するまで知らぬ存ぜぬを押し通すのだ。旧ジャニーズの場合、タレントの生殺与奪の権を握る家父長的なボスと、タレント志望の10代の訓練生という圧倒的な力の差の下、ひどい虐待が長年繰り返された。被害者への補償手続きは進行中で、スキャンダルがもたらす社会的変化はまだ明確になっていない。ただ、この問題が日本企業に何らかの教訓を与えたとすれば、労使関係を根本的に見直す必要がある、ということだろう。少子高齢化で労働市場の変化が不可逆的に進む一方で、人権に対する企業の姿勢が厳しく問われるようになっている。職場環境の改善に本腰を入れなければ優秀な人材を確保できず、投資家や消費者にそっぽを向かれかねない。ショービジネス以外の業界では、ここ10年ほどで労使の力関係の変化が徐々に進んできたと、専門家は指摘する。求人が増えたおかげで、求職者の選択肢は広がった。ソーシャルメディアの普及で内部告発がやりやすくなり、集団主義的な職場でさえ不正行為を隠蔽しにくくなった。業種を問わず、どの企業も、サプライチェーンにおける強制労働から社内のハラスメントまで種々の倫理規定を重視せざるを得なくなっている。若年層の雇用見通しは明るいが昭和の「サラリーマン」は愛社精神に燃え「24時間戦う」覚悟だったが、今の20代、30代はワークライフバランスを重視することが調査で分かっている。また今の若者は地縁・血縁のつながりにさほど縛られていないが、その分帰属先の企業の文化や価値観は彼らにとって大きな意味を持つ。企業側もそれに応えてダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)の頭文字を取ったDEIとサステナビリティー(持続可能性)の推進に注力する姿勢をアピールする。同様に機関投資家と国際的な調査機関が環境、社会、ガバナンスの頭文字を取ったESGなどの基準で企業を評価するようにもなった。今のところESGやDEIの取り組みは大企業のほうがはるかに活発だが、今後は中小企業にもそうした動きが波及し、資源の乏しい零細企業も対応を迫られるようになるだろう。1970年代までの高度経済成長期には頑張って働けば終身雇用が保証され、勤続年数に伴って自動的に給与は上がった。「経済が成長するなかではハードワークに耐えて当然」という空気があったと、企業の人権デューデリジェンス(事業を通じて及ぼし得る人権への悪影響を特定し、防止・軽減する取り組み)を専門とするオウルズコンサルティンググループの石井麻梨マネジャーは話す。「企業戦士」という言葉があるように日本では理想的な社員は常に男性だったと、一橋大学大学院経営管理研究科の小野浩教授は指摘する。男たるもの家事子育ては妻に任せ、会社のために死力を尽くすべし、という風潮があった。だが日本経済が長期の停滞に陥った上、婚姻率が下がり働く女性が増えて、この想定は崩れつつある。今では、社員の事情に配慮して転勤のないポストを用意する企業も出てきた。コロナ禍でリモートワークが広く導入されたことも働き方を見直すきっかけとなった。昭和の就労形態に固執している企業は「転換を進められず、競争力が低下するだろう」と、小野は手厳しい。人口の減少と少子高齢化が進むなか、企業は潜在的な労働力の掘り起こしに力を入れているようだ。その証拠に英シンクタンク「公的通貨・金融機関フォーラム」(OMFIF)の2023年8月のレポートによれば、日本の雇用者数は16年6月の6500万人から23年4月には6740万人に増えた。これはパートや契約社員が減り、正社員が290万人増えた結果だ。労働供給が逼迫しているため、若い世代の求職者はバブル後世代よりも強気で雇用側と渡り合える。OMFIFは、今の日本の若者は親世代よりも所得水準が高くなると予測し(これは世界でも例外的な現象だ)、日本は「人口統計上のスイートスポット(最適な場所)にある」と結論付けている。=下図参照=・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/14
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ エミール・ゾラがフランス大統領に公開の弾劾状を送ったところ、逆に国中の右翼から弾劾される破目に(1898年=『我弾劾す』)。このためイギリスに亡命するが、翌年帰国彼の別荘には多くの文学者が集まった。 ☆ 前年暮れの地震の打撃から立ち直っていないうちに、中部地方が地震に襲われる。だが、国策により当局は誰も気にしない(1945年=三河地震)。 ☆ 美空ひばりが、浅草で観客に塩酸で歓迎される椿事(1957年=神戸芸能社の看板を掲る山口組三代目・田岡一雄が美空ひばりを専属=同年4月契約=にする陽動作戦)が起こる。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月13日 】「違法な取り立て」に心折れ、自殺者も... 富士通のシステムが招いた巨大「冤罪」事件に英国民の怒りが沸騰=NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2024年01月10日 / 木村正人[ロンドン発]富士通が提供した英国のポストオフィス(郵便事業のうち窓口業務を引き受ける国有非公開会社)の勘定系システム「ホライズン」の欠陥が原因で、民間郵便局長ら700人以上が「現金を横領した」などの疑いをかけられ冤罪になった事件。これについてロンドン警視庁は5日、無実の民間郵便局長らから不足分の資金を違法に取り立てたポストオフィスの行為が詐欺罪に当たるかどうか捜査していることを明らかにした。ロンドン警視庁の発表は「偽証罪と偽計業務妨害罪の可能性について捜査中だ。これらの犯罪の可能性はポストオフィスによって行われた捜査や起訴から生じたものだ。訴追や民事訴訟の結果として民間郵便局長らから回収された資金についても、これらの訴追によってもたらされた詐欺罪の可能性を捜査している」という。この事件では元民間郵便局長が集団訴訟を起こし、2019年12月、ロンドンの高等法院でポストオフィスは元局長555人に対し5800万ポンドを支払うことで和解が成立。判事は「富士通社員が提出したホライズンの欠陥に関する証拠の信憑性に重大な懸念がある」と検察当局に書類を送付し、ロンドン警視庁は偽証の疑いで富士通元社員2人を事情聴取している。地位も財産も信用もすべて失った民間郵便局長らが無実を証明するまでの約23年に及ぶ闘いを描いた英民間放送ITVのテレビドラマ『ミスター・ベイツ vsポストオフィス』が1月1日から4日連続で放映された。これまで動きが鈍かったロンドン警視庁の反応はドラマの放映でポストオフィスや富士通への批判が一段と高まることに備えたためだろう。少なくとも4人の元民間郵便局長が自殺リシ・スナク英首相は7日、英BBC放送の政治番組でアレックス・チョーク司法相が元民間郵便局長らの冤罪を晴らすとともに、ポストオフィスから公訴権を取り上げることを検討しているかと司会者から質問され、「法的な複雑さがあるのは明らかだが、司法相はそのような分野を検討している」と答えた。13年間、民間郵便局長を務めた元クリケット選手マーティン・グリフィス氏はホライズンの端末から現金不足が生じるようになり、不足分計8万ポンドを支払った。13年5月、目出し帽をかぶった2人組の強盗に3万9000ポンドを奪われ、防犯を怠ったとして経営権を剥奪された。強奪金の一部負担も求められ、心が折れたグリフィス氏は自ら命を絶った。グリフィス氏ら少なくとも4人が自殺した。これまでに覆った有罪判決はわずか93件だ。「彼らが行ったことを(ドラマで)視て誰もがショックを受けている。実際にそれを見たり、またその話を聞いたりすれば、いかにひどい誤審だったかが分かる。今こそ、無実の元民間郵便局長らに正義がもたらされることが重要だ」とスナク首相は話した。ケビン・ホリンレイク英企業・市場・中小企業担当閣外相はX(旧ツイッター)に「すでに分かっている被害者全員が最高16万8000ポンドの暫定的な支払いを受け、スキームの対象者の100%が提示を受け、80%以上が受諾している。すでに分かっている被害者の64%が完全和解を受諾したが、さらに多くのことを行うため日夜努力している」と投稿した。富士通の技術者が端末から民間郵便局長の口座を操作全国民間郵便局長連盟幹部マイケル・ルドキン氏は08年8月、富士通英国のオフィスを訪れ、ホライズン担当の技術者が端末から民間郵便局長の口座を操作するデモンストレーションを目撃した。その翌日、4万4000ポンドの現金不足が見つかったとポストオフィスの抜き打ち検査を受けた。妻のスーザンさんは不正会計罪で起訴され、有罪判決を受けた。ホリンレイク氏は8日、下院で富士通について「このスキャンダルに責任があると証明された者は被害者救済のためのすべての支払いについて義務を負うべきだ」と答弁した。最初から完全無欠なIT(情報技術)システムなど存在しない。バグや欠陥を見つけて、そのたび更新するのが当たり前だが、ポストオフィスは「ホライズンに欠陥はない」と起訴を続けた。12~19年にかけてポストオフィスの最高経営責任者(CEO)を務め、サービスの近代化と合理化を進めたポーラ・ヴェネルズ氏について、100万人以上の人々が大英帝国勲章のコマンダー(CBE)を剥奪するよう署名活動を展開。恥知らずのヴェネルズ氏も世論の批判にさらされ、CBEの返上をチャールズ国王に申し出た。受章の理由は「ポストオフィスへの貢献と慈善活動」だった。ポストオフィスと富士通は負担すべき開発コストを馬鹿正直な民間郵便局長に押し付けた。最初から局長を犯罪者扱いし、ポストオフィスの捜査権と公訴権を乱用して不法な取り立てが行われた。弁護士費用がべらぼうに高い英国では社会的弱者は泣き寝入りするしかない。主犯はホライズンを運用したポストオフィスだが、富士通はどこまで責任を負うべきなのか。システムに欠陥があることを抱え込んだのは誰なのか英国国教会の司祭でもあるヴェネルズ氏はホライズンの欠陥を調査するよう圧力を受けていた。富士通は1998年、ホライズンを開発した英国企業ICLを完全子会社化した。68年に世界の主要メーカーに対抗できる英国のコンピューター産業を育てるため設立されたICLは大型コンピューターシステムやソフトウェアなどを手掛けていたが、国際競争力を失っていた。富士通英国ソフトウェア・サポート・センターに01~04年にかけ勤務したリチャード・ロール氏の証言では一晩で50万件もの修正が行われることが度々あった。ロール氏は「ホライズンがクソだということはみんな知っていた。システムを一から書き直す必要があったが、そのようなことは起きなかった。そのための資金もリソースもなかったからだ」という。ポストオフィス最高顧問弁護士の依頼でホライズンの調査を担当した法廷監査事務所セカンドサイト社長だったロン・ワーミントン氏は筆者に「富士通はICLを買収した時に問題(ホライズン)を受け継いだ。それはひどいものだった。修復されたバグやエラーに関する情報を抱え込んだ責任がいったい誰にあるのか私には分からない」と打ち明けた。問題の核心はここにある。「システムに欠陥があることを抱え込んだのは誰なのか責任の所在が明らかになることを願っている。富士通が自主的にホライズンの欠陥のため冤罪に苦しんだ被害者に名誉ある補償を行えば、非常に好意的に受け止められるだろう」。富士通にはまだそうする機会が残されているが、もう時期を失したのかもしれない。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/13
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 桜島が出るものを出し過ぎた挙句、島ですらなくなることに(1914年=桜島の大正大噴火)。 oHH!! 今日はスキーの日。オーストリア陸軍のレルヒ少佐による、日本初のスキー指導(1911年) ☆ 日経平均株価が上がりもせず下がりもせず前日比そのまんまだった世にも珍しい日(1989年)。 この特異な現象は、日本医師会が前年(1988年)に生態の臓器移植を認めた資本主義に屈服したことで起きるであろうと噂されていた。 ☆ アメリカ合衆国はイリノイ州にてHAL 9000が完成するも、人命に関わる重大なバグが見過ごされてえらいことに(1997年)。お判りかなお立合い・・・・。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月12日 】米国も巻き込む?ネタニヤフが紛争拡大を求める理由=Wedge_Report 【教養としての中東情勢】 2024年1月10日 / 佐々木伸 (星槎大学大学院教授) イスラエル軍とパレスチナのイスラム組織ハマスのガザ戦争は1月7日で開戦から3カ月が経過した。終息にはほど遠く、レバノンにまで戦火が拡大する様相だ。背景には「戦争継続だけが政治生命を保つ道」というイスラエルのネタニヤフ首相の追い込まれた事情がある。だが、ガザの戦後統治や「ハマス攻撃調査委員会」の発足をめぐって政権は分裂、崩壊の瀬戸際だ。戦争が終われば政治生命も消失 3カ月間の戦争では、パレスチナ自治区ガザ側の民間人の死者が約2万3000人。この他ハマスの戦闘員約8000人が死亡した。イスラエル側の死者は開戦時のハマスの攻撃による約1200人に加え、イスラエル兵185人が戦死した。イスラエル軍はガザ北部のハマスを解体したと発表、中部と南部に攻撃を集中しているが、まだ指導者らを発見できないままだ。 イスラエル軍は1日、ガザに侵攻していた部隊のうち4個旅団(約2万人)を撤兵した。これは部隊の再編という意味もあるが、イスラエル北部のレバノンのイスラム組織ヒズボラとの戦線拡大に備えるためでもある。ヒズボラとの交戦はハマスがイスラエルを奇襲攻撃した昨年10月7日の翌日から始まった。 イスラエルは新年早々、ベイルート在住のハマス幹部を殺害した。これにハマスを支援するヒズボラがイスラエルへのロケット弾攻撃を強め、1月6日には軍の基地などに向け40発を発射。イスラエルは8日にヒズボラの著名な司令官を空爆で殺害、本格的な戦争の危機が迫っている。 元々ネタニヤフ政権内部では、ハマスに攻撃された後、ヒズボラを先制攻撃すべきだとの主張が高まった。ハマス同様、ヒズボラから不意打ちを食らうのではないかと恐れたためだった。ベイルートからの情報によると、米国のバイデン大統領が開戦後、急きょイスラエルを訪問したのは、ネタニヤフ首相にヒズボラへの先制攻撃をさせないことが大きな目的だった。 ネタニヤフ首相はハマスの奇襲攻撃を許したことで、ガザ戦争が終われば、責任を問われて辞任に追い込まれるのは必至。首相に留まることを支持する国民はわずか15%(世論調査)しかいない。このため「政治生命を維持するには戦線を拡大して戦い続ける以外にない」(中東専門家)という状況だ。米国を引きずり込む〝裏戦略〟 「絶体絶命の窮地に立たされているネタニヤフにとって、戦線拡大は首相職に留まる方法であり、及び腰のバイデンを紛争に引きずり込む〝裏戦略〟だ」(ベイルート筋)。バイデン政権はイスラエルを支持しながらも、直接紛争に巻き込まれることを避けてきた。ブリンケン国務長官が現在、中東諸国を歴訪しているのもそうした試みの一環だ。 同筋によると、イスラエルがヒズボラと本格的に戦端を開いた場合、ヒズボラを育成してきたイランが直接的に参戦することはない見通しだ。しかし、イランはその代わり、ヒズボラ支援のためシリアやイラクの親イラン民兵軍団をレバノンに大挙派遣し、大規模な戦争に発展する可能性がある。 「この状況こそネタニヤフが望むものだ。そうなれば、米国はイスラエルを軍事的に助けるしかない。バイデンにしても、大統領選挙戦で弱腰と批判されたくないからだ。米国を引き込めれば、イランを直接叩くチャンスが生まれるかもしれない。ネタニヤフの責任問題は吹っ飛び、権力の座に留まることが可能になる」というのだ。 米紙によると、こうしたシナリオを懸念するバイデン政権はブリンケン国務長官に先立ってこのほど、大統領特使をイスラエルに急派し、ネタニヤフ首相に自制を求めている。だが、北大西洋条約機構(NATO)欧州連合軍のスタブリデス元最高司令官が「戦線拡大の可能性はこれまでの15%から30%に高まった」と指摘するように、イスラエルとヒズボラの衝突は現実味を帯びている。 イスラエル軍は2006年、ヒズボラと大規模衝突し、レバノン側が1000人以上、イスラエル兵ら約160が死亡した。今度戦争になれば、レバノン側の死傷者が50万人にもおよぶとの試算もある。しかしヒズボラは当時と比べて、戦闘員数も装備も格段に増強しており、イスラエル軍機が地対空ミサイルの犠牲になるなどイスラエル側の損害も甚大なものになるだろう。パレスチナ人を他国に移住させよ 緊張が高まる中で、ネタニヤフ政権内の対立も目立ってきた。極右政党出身のベングビール国家治安相とスモトリッチ財務相が発火点だ。 2人は戦後について「ガザのパレスチナ人を他国に移住させ、ユダヤ人の入植を復活させる」と主張し、米国務省から強く批判された。首相もガザ占領を表明しており、この意を汲んでの発言だとの見方も強い。だが、ガンツ元国防相らは反対だ。 220万人もの住民を移住させることなど不可能と思われるが、イスラエル紙によると、ネタニヤフ政権は水面下で移民先を物色し、アフリカの某国とは実際に交渉しているという。労働力不足のサウジアラビアも候補地の1つとみられている。 これまでにも政府の情報部門で、エジプトのシナイ半島に住民を追放する秘密計画を策定していたことが明らかになっており、ネタニヤフ政権がこうしたパレスチナ人の「追放」を検討しているのは確かなことだろう。「民族浄化」との批判が出る所以だ。 戦後のガザ統治問題では、首相の占領続行に対し、米国はパレスチナ自治政府に委ねるよう求めて対立。穏健派のガラント国防相が最近、双方の間を取ったような新提案を公表した。ガザの境界はイスラエル軍が管理し、内政はハマスと関係ないパレスチナ人が運営、それを多国籍軍が監視するという提案だ。気になる「調査委員会の行方」 もう1つ、ネタニヤフ政権を揺るがす難題がある。軍がハマスの奇襲攻撃を阻止できなかった原因を究明する「調査委員会」の設置問題だ。イスラエル紙によると、1月4日の閣議で、ハレビ軍参謀総長が設置を提案したのに対し、右派の閣僚らが猛反対し、激しい応酬になったという。 この際、首相が参謀総長への批判を放置したことにガンツ氏が激怒、「国の結束か、政治をもてあそぶのか、どちらかを選べ」と首相に迫った。首相が批判を制止しなかったのは自身も委員会設置に反対だからだ。調査で首相の治安対策の不手際や怠慢が明るみに出るのを恐れているためだろう。 ガンツ氏は戦時内閣からの辞任も視野に入れ始めたとみられており、権力にしがみ付く首相の振る舞いが政権の崩壊を招くかもしれない。イスラエルは戦争拡大の緊張が高まる中で、政治危機も深まってきた。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/12
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 昨年の暮れに伸し餅で味わった苦痛を、再度鏡餅で味わう日=鏡開き=。 労苦の後のお汁粉は格別。 ☆ ノーパンツデー。パンツじゃないから恥ずかしくないもん!という意思を身を以て示す日。 2002年に米国ニューヨークでわずか7人で始まり、以来 “パンツを穿かずに地下鉄に乗ろうよ運動”が毎年5月の最初の金曜日に文明世界を席巻。 ☆ ソビエト連邦が宇宙空間での人工衛星の3Pに成功(1978年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月11日 】これでは日本は国際的サプライチェーンから「外される」... 不十分な脱炭素政策に、企業などで強まる危機感 =後節==NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2024年01月05日 / 木村正人EU ETSの導入で、主な対象部門である発電・熱供給とエネルギー集約型産業で排出量は大幅に削減された。「多くの米政治家は炭素価格の導入が消費者の負担するコストを押し上げ、反動を引き起こすのではないかと懸念している。しかし驚くべきことに炭素価格は富める国にも貧しい国にも広がっている」と同誌は報告している。EU ETSの導入で、主な対象部門である発電・熱供給とエネルギー集約型産業で排出量は大幅に削減された。「多くの米政治家は炭素価格の導入が消費者の負担するコストを押し上げ、反動を引き起こすのではないかと懸念している。しかし驚くべきことに炭素価格は富める国にも貧しい国にも広がっている」と同誌は報告している。二酸化炭素換算で年間6億2000万トンを排出する世界9位の排出大国インドネシアでも排出量取引制度を導入し、炭素市場を立ち上げる際、炭素取引のハブになる夢をぶち上げた。地元銀行は地熱エネルギー会社のクレジットを買い取った。23年初頭には世界の排出量の23%に炭素価格が適用された。10年のわずか5%から急拡大していると同誌は指摘する。日本メーカーは再エネがないと輸出できなくなってしまう国際通貨基金(IMF)によると、50カ国近い先進・新興市場が炭素価格制度を導入しており、さらに20カ国以上が導入を検討中だ。EUによる炭素国境調整メカニズムの移行期間が10月1日に始まった。炭素国境調整メカニズムはEU ETSに基づき域内の製造事業者に課されるのと同等の炭素価格をEU域外から輸入される対象製品に課す仕組みだ。「カーボンプライシングにはドミノ効果がある。輸出国の政府にも国内企業が海外で関税を支払うのではなく自国で炭素価格を支払うインセンティブが働く。問題はドミノ倒しが十分に迅速に行われるかどうかだ。将来の政策立案者は気候変動の影響を最小限に抑えたいのであれば、対策をさらに強力なものにするしかない」(エコノミスト誌)自然エネルギーを促進する日本の自然エネルギー財団(孫正義会長)シニアコーディネーター、高瀬香絵氏は「世界で戦っている製造業は日本国内の再エネがないと輸出できなくなってしまう恐れがある。その中で排出量の多い石炭を保とうとするインセンティブはいったいどこから来るのか。日本には浪費する時間もお金もない」と筆者に語る。「2000年代、日本はエネルギー安全保障のため国内に石炭火力発電所をたくさん新設した。石炭火力を残すためアンモニア混焼という技術に莫大なお金を出している。それでは排出削減措置を講じたことにはならない。アンモニアや水素の100%燃焼にするのか。それより再エネの方が安上がりだ。移行ボンドを利用して再エネと脱石炭を進めるべきだ」「政府は“伝統的な声”に耳を傾け過ぎ」「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は「排出削減措置が講じられていない(unabated)」の定義について「発電所から排出される二酸化炭素の90%以上を回収あるいはエネルギー供給から排出されるメタンの50~80%を回収」と例示しており、高瀬氏は「日本独自の解釈は許されない。90%回収がスタンダードになる」と強調した。第7次エネルギー基本計画が24年にも策定される。高瀬氏は「政府関係者にはこれまでの策定プロセスを見直し、基本政策分科会のメンバー選考を見える化することを求めたい。政府は“伝統的な声”に耳を傾け過ぎだ。ソニーやAGC(旧旭硝子)のような企業や気候イニシアティブに代表される新しい時代の声を聞くべきだ」と訴える。ニッセイアセットマネジメントの大関洋社長は「私たちの株式ポートフォリオを見ると、わずか10%の企業が温室効果ガスの90%を排出している。10%の企業から投資を引き揚げれば90%の排出量を削減できる。これは容易な方法だが、全体としては排出削減につながらない」と語る。大関社長によるとソニーや資生堂はネットゼロ(実質排出ゼロ)の目標を実現しているものの日本では多数派ではない。同社のポートフォリオで排出量の70%を占める世界の70社のうち43社が日本の企業。このうちネットゼロへの明確な戦略を立てているのはわずか3社だ。「なぜかと言えば、インセンティブを欠いているからだ」と解説する。「欧州では再エネが普及しており、それを活用すれば対応できる。しかし日本では再エネの割合が極めて低い。そうした環境下でネットゼロを考えるのは難しい。政府が再エネのアクセルを踏まないと日本企業も立ち行かなくなる。米国企業も炭素税などの負担がかかれば、高排出の企業との取引を削らないと、重い負荷が財政にかかることになる」「日本企業に世界からどうして(再エネに転換)できないのですかという圧力もかかってくる。グローバルにビシネスを展開する企業は政府に動いてもらわないと困るから仕方なく声を上げているのが実情だ」と大関社長は打ち明けた。気候イニシアティブは「25年を目処に実効性の高いカーボンプライシング制度を導入すべきだ」と提言している。【気候イニシアティブが求める6原則】(1)30年削減目標達成に向け25年を目処に実効性の高いカーボンプライシング制度を導入(2)公平性担保のため一定の要件を満たす企業を一律に制度の対象に(3)世界に比肩する水準で将来の炭素価格を明示(例えば30年130ドル/二酸化炭素トン)(4)EUの炭素国境調整メカニズムなどの対象とならないよう国際的なルールに適合した制度に(5)公正な評価のもと排出削減が困難な中小企業などをカーボンプライシング制度の収入で支援(6)カーボンプライシングの立案・評価・更新の透明性を確保 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/11
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆本邦では十日戎。 &so 「賽は投げられた」と部隊に檄を飛ばしてユリウス・カエサルがルビコン川を渡りイタリアに侵入(紀元前50年)。 ☆ 武士のみならず町人・農民の別無く、一定期間兵士となることを義務付けられる(1873年=明治政府が徴兵令公布)。無論、その支払いは戦場での血と生命だったりするが・・・・・・。 ☆ 不審な商品に「どくいり きけん」と親切なことをしてくれるキツネ目の男が、キツネ目萌えもしくはキツネ萌えの対象になるかどうかの議論が巻起こり収拾がつかなくなる(1985年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月10日 】「軍事ケインズ主義」進めるプーチン 2024年のロシア経済 =後節==Wedge_Report 【プーチンのロシア】 / 2024年1月5日/ 服部倫卓 (北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授)大砲とバターの両立 23年の連邦財政の歳出は、過去最大の32.2兆ルーブルに膨らむ見通しである。それでも、上述のとおり歳入が確保できているので、屋台骨は揺らいでいない。 23年のロシア連邦予算は元々、対GDP比2.0%の赤字で編成されていた。しかし、実際にはそれよりも良好に推移しており、先日シルアノフ財務相が述べたところによると、対GDP比1.5%程度の赤字で済みそうということであった。かくして、財政が破綻しプーチンが戦争を続けられなくなるというシナリオもまた、遠のきつつある。 24年のロシア連邦予算では、前年をさらに上回る36.7兆ルーブルの歳出が計上されている。とりわけ、物議を醸しているのが、国防費の大幅増である。 24年の国防費は10.8兆ルーブルに上っており、これはGDPの実に6.0%に相当する。ロシアの国防費は22年まではGDPの3%程度だったから、そこから倍増する形だ。しかも、軍事関連の歳出は他の費目の中にも隠れており、実際の国防費はもっと多いはずという指摘もある。 それでは、軍事費が肥大化している分、国民生活にしわ寄せが及んでいるかというと、これが必ずしもそうなってはいないのだ。少なくとも、大統領選が終わる24年3月までは、国民にそれを実感させないように配慮している。その典型例は公共料金の光熱費であり、23年はずっと据え置きで、次回の値上げは24年7月に決まっている。 18年5月にスタートした現プーチン政権において、国民の支持率がガクっと下がった出来事があった。同年6月、受給年齢を10年間かけて段階的に5歳引き上げるという年金改革を決定し、国民の大反発を食らったものである。サッカー・ワールドカップ開幕のどさくさに紛れて発表したにもかかわらず、それでも国民の反発はすさまじかった。おそらくプーチン政権のトラウマになっていると思われる。 最近、プーチン政権が神経質になっているものに、卵の値上がりがある。23年に卵は59%ほど値上がりし、国民の不満が募っている。政府は慌ててトルコやアゼルバイジャンから関税を免除して卵を緊急輸入することを決めた。ウクライナ侵攻や反体派弾圧では情け容赦ないこわもてプーチンが、卵ショックにはうろたえているというのは、興味深い現象である。ナワリヌイは北極送り プーチン大統領は12月8日、24年3月の大統領選に出馬する考えを表明した。ウクライナでの戦況という不確定要素はあるにしても、再選に向け、これといった死角は見当たらない。公正な選挙をやっても、プーチンは過半数くらいとれるはずであり、ましてや公正な選挙ではないのだから、80%以上を得票して圧勝するのが既定路線である。 暮れになり、反体制派のリーダーであるナワリヌイ氏が、西シベリア北部のヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に移送されたことが明らかになった。政治犯をシベリア送りにするのはロシアの伝統だが、今回は北極送りである。これでは日本は国際的サプライチェーンから「外される」... 不十分な脱炭素政策に、企業などで強まる危機感 =前節==NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2024年01月05日 / 木村正人[ロンドン発]アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で日本の「気候変動イニシアティブ」のメンバー186団体が、2030年温室効果ガス排出削減目標と国際競争力の強化を同時に達成する「カーボンプライシング(排出する二酸化炭素に価格をつけ、企業に行動変容を迫る制度)提言」を発表した。23年5月に成立した岸田政権の「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律(GX推進法)」でカーボンプライシング導入の道筋が示された。しかし世界的に広がる炭素税や排出量取引制度に比べると日本の取り組みは不十分という。そこで東証プライム企業61社を含む140社と東京都など9自治体、37団体・NGO(非政府組織)が声を上げた。GXは「グリーントランスフォーメーション」の略だ。岸田政権が示しているカーボンプライシング構想では、26年度に排出量取引制度を本格的に稼働させ、28年度に化石燃料の輸入事業者に対する賦課金制度を導入、33年度から発電事業者を対象に排出枠の有償割り当てを行う計画だ。これに対して「気候変動イニシアティブ」の加藤茂夫共同代表は「現在示されている自主的な制度では削減効果が限定的で、導入も遅いため30年削減目標が未達に終わる懸念がある。自主的な制度参加ではコストを負担して排出削減に取り組む企業が参加しない企業に競争上劣後し、不利益を被る恐れがある」との懸念を示す。日本はカーボンプライシング構想の強化をさらに加藤氏は「不十分な炭素価格では日本の企業が炭素国境調整措置の対象となることや国際的なサプライチェーン・投資先から除外される恐れがある。世界では排出削減と再生可能エネルギーの導入が進んでおり、ビジネスの場として日本の魅力を向上させる制度が必要である」とカーボンプライシング構想の強化を求めている。英誌エコノミスト(10月1日付電子版)は「いかに炭素価格が世界を支配しているか。世界の排出量の4分の1に適用され、その割合は急速に増加している」と指摘する。欧州連合(EU)の排出量取引制度(ETS)は「キャップ・アンド・トレード」の原則に基づき05年に導入された。温室効果ガスの排出量に上限(キャップ)を設定して取引する制度だ。EU ETSの導入で、主な対象部門である発電・熱供給とエネルギー集約型産業で排出量は大幅に削減された。「多くの米政治家は炭素価格の導入が消費者の負担するコストを押し上げ、反動を引き起こすのではないかと懸念している。しかし驚くべきことに炭素価格は富める国にも貧しい国にも広がっている」と同誌は報告している。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/10
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 内村鑑三が教育勅語のバカらしさに呆れて型通りの礼をしたところ、礼の角度が足りない!とブーイングの嵐を浴びる(1891年=内村鑑三不敬事件)。 ☆ 時計代わりに発破をやったら、雪崩で村一つが消えて無くなったでござる(1918年)。 ☆ 百合な女子校生のカップルが三原山からエクストリーム・自殺、これを切っ掛けに三原山でのエクストリーム・自殺が大流行(1933年)。 大流行を飛び越えた携帯品/Appleのスティーブ・ジョブズ、初代iPhoneを発表(2007年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月09日 】「軍事ケインズ主義」進めるプーチン 2024年のロシア経済 =前節==Wedge_Report 【プーチンのロシア】 / 2024年1月5日/ 服部倫卓 (北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授)ロシアのRIAノーヴォスチ通信は暮れに、2023年のロシア経済十大ニュースを発表した。それを整理すると、以下のとおりとなる。1. 経済の崩壊ではなく成長が生じた2. 記録的な失業率の低さ(それと裏表の人手不足)3. 物価沈静化に奔走も年末には卵が高騰4. ガソリン不足5. 為替安定のため対策に追われる6. 過去最大の財政歳出7. 冶金・化学の大企業中心に超過利潤税を課税8. 富豪YouTuberの課税逃れに対する取締強化9. 石油輸出国機構(OPEC)+の枠組みでの石油減産続く10. 対露制裁拡大、ロシアは友好国との連携強化 トップの項目にあるとおり、無謀なウクライナ侵攻を続け、国際的な制裁包囲網を敷かれながら、23年もロシア経済が崩壊することはなかった。23年に国内総生産(GDP)が3%前後のプラス成長を記録することは、確実視されている。プーチン大統領に至っては3.5%成長という見通しまで示している。 「プーチンの言うことは信用できない」という読者のために、コンセンサス予測というものを紹介しておこう。これは、ロシアの「発展センター」というシンクタンクが、内外の専門家を対象に主要経済指標の見通しに関するアンケート調査を実施し、それを平均して定期的に発表しているものなので、一定の信憑性がある。 表に見るのは、最新の11月2~14日の調査結果であり、これによれば23年の成長率は2.6%となっている。24年以降も、1%台半ばと決して高くはないものの、一応はプラスの成長が続くという見通しである。 ロシア経済に関する最近の論評を眺めていると、しばしば目にするのが、「経済の過熱」という言葉である。むろん、そこにはさまざまなひずみが潜んでいるにしても、今のロシア経済が「不況」から程遠いことだけは、認識しておくべきだろう。ロシア軍の弾は切れなかった もっとも、マクロ経済的に考えれば、ロシアが悪くない成長率を示しているのも、道理ではある。戦争は究極の景気対策とも言える。 今のロシアのように、財政赤字を厭わず、軍事支出を拡大すれば、目先の経済が成長するのは当然だ。経済を牽引する役割を意図的に戦争に託そうとする路線は、「軍事ケインズ主義」と呼ばれるが、プーチン・ロシアは確実にその道を歩み始めている。 実際、最新のロシア鉱工業生産統計を参照しても、伸びが目覚ましいのは軍需部門である。ある専門家によれば、現状で鉱工業生産の伸びの少なくとも3分の2は、軍需および関連部門によってもたらされているという。 そこで、鉱工業生産の中で、特に軍需と結び付いていると考えられる部門を選び、それぞれの生産水準がどう推移してきたかを、グラフにまとめた。選んだのは、「その他の完成金属製品」(砲弾などはここに含まれると思われる)、「コンピュータ・電子・光学機器」、「航空・宇宙機器」の3部門である。 グラフに見るとおり、軍需関連部門は、きわめて特徴的な季節変動を示している。ロシアでは年初に経済活動が落ち込むのが通例だが、軍需関連部門はとりわけ1月、2月の生産水準が低調である。それが年の後半にかけて拡大していき、年末にピークを迎えるというのが、軍需のパターンとなっている。 ロシアの財政は1月始まり・12月終わりなので、国家発注を年度内に消化するために、年末に生産が急増するものと考えられる。23年はまだ11月の数字までしか出ていないが、12月の生産が再び顕著に伸びるのは確実だろう。というわけで、軍需生産は一直線に伸びているわけではなく、大きな季節変動を伴ってはいるが、その生産水準が全般的に高まっていることは歴然である。 12月19日にロシア国防省で恒例の拡大幹部評議会が開催され、プーチン大統領、ショイグ国防相が演説を行った。この席でプーチン大統領は、23年の国防発注は約98%達成される見通しだと述べ、軍需産業の成果を誇ってみせた。 ショイグ国防相はさらに具体的に、軍需産業の稼働状況について語っている。国防相によると、22年2月の開戦以来、ロシア軍需産業における生産は、戦車で5.6倍、歩兵戦闘車で3.6倍、装甲兵員輸送車で3.5倍、ドローンで16.8倍、砲弾で17.5倍に拡大したという。 むろん、これらの数字は慎重に吟味すべきであるものの、現時点でプーチン政権が軍需産業の面からの継戦能力に自信を深めていることは、間違いないと思われる。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/09
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 本日になっても正月な気分でいる貴方は、日常に復ることを自覚すべき。 なに、平成に改元(1989年)。 &so ドサクサ紛れに唐を脱け出して西域・インドを徘徊していた玄奘三蔵が、16年ぶりに数多くのお経をお土産に戻って来る(645年)。 ☆ シャルル・ド・ゴールが7年間限定ながらフランスの絶対君主となり(1959年)、その後10年に亘ってフランスに君臨した。 ☆ 北の将軍様、どこかで生まれる (1984年)。 そんなことより、「韓人愛国団」の李奉昌が恐れ多くも昭和天皇の暗殺を狙った襲撃事件である桜田門事件(1932年)発生。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月08日 】シナリオなき2024年〝第5次中東戦争〟の危機迫る =後節==Wedge_Report 【教養としての中東情勢】 2024年1月5日 / 佐々木伸 (星槎大学大学院教授) 数の上ではとっくに事実上の〝第5次中東戦争〟と言えるだろう。しかもパレスチナ住民の犠牲者の70%は女性と子どもというのは悲劇的だ。 だが、ガザ戦争が終息に向かう兆候は全くない。イスラエルのネタニヤフ首相は米紙への寄稿で、戦争目的として「ハマスの壊滅」「ガザの非武装化」「パレスチナ人社会の非過激化」挙げ、「誰もわれわれを止めることができない」と戦争続行を宣言。イスラエル軍のハレビ参謀総長は「もう数カ月かかる」と長期化を明らかにし、ガザ中部と南部を激しく攻撃している。 これに対しハマスのガザ代表のシンワル氏はこのほど、軍事衝突後初めてメッセージを出し「絶対に降伏しない」と徹底抗戦を呼び掛けた。ガザと接するエジプトがガザ戦争の解決に向けた「3段階提案」を発表したが、イスラエル、ハマスとも歩み寄りは見せず、長期化は避けられない情勢だ。イランとヒズボラの報復が焦点 だが、ここにきて戦争がガザを超えて中東全域に拡大しかねない事態となった。イスラエルは確認を避けているが、イラン側の発表などによると、シリア駐在の革命防衛隊のムサビ将軍が23年12月25日、イスラエル軍のミサイル攻撃を受けて死亡した。ダマスカス郊外の住居にいるところを狙われたという。 将軍はシリア駐留軍の事実上のトップ。30年間シリアに滞在し、イランが支援するレバノンのシーア派組織ヒズボラへのミサイル供与など軍事援助を監督する立場にあった。シリア国防省にも自分のオフィスを持ち、20年に米軍の無人機攻撃で暗殺されたイランの英雄ソレイマニ将軍と親しい関係にあった。 イランのライシ大統領は声明で「イスラエルは代償を払うことになる」と報復を警告した。ベイルート筋によると、イランの最高指導者ハメネイ師がこれまでに革命防衛隊や軍に報復することを承認した。ソレイマニ将軍が暗殺された際にも同師が報復を許可し、その後イラクの米軍基地がイランの弾道ミサイル攻撃を受けて米兵約100人が負傷した。 さらにイスラエルは公式には認めていないが、レバノンの首都ベイルートで1月2日、ハマスの最高幹部の1人である政治局副代表のサレハ・アルーリらを無人機(ドローン)で攻撃、殺害した。アル―リはハマス随一の軍事戦略家で、ヒズボラとの連絡係という重要な役割を担っていた。ヒズボラの指導者ナスララ師は報復を示唆、「戦争を恐れない」と表明した。 イスラエルがなぜあえて戦線拡大につながるような暗殺に踏み切ったのかは明らかではないが、イスラエルは現在、ヒズボラやイエメンの親イラン反政府組織フーシ派、イラク、シリアの民兵軍団らイランの「配下」とされるグループからの敵対行動にさらされており、イランがこれ以上介入しないよう警告したものとみられている。しかし、逆に戦線が拡大する恐れは十分にあり、イスラエルにとっては大きな賭けだ。 この他、イラン南東部ケルマンで3日、95人が死亡する爆弾事件があった。現場は米軍によって暗殺されたソレイマニ将軍の墓地付近。爆発が起きた時は同将軍の追悼式が行われ、多くの人が参列していた。事件はこれを狙ったテロとみられている。イスラエルの関与は不明だ。 ヒズボラは最近、イスラエル北部へのミサイル攻撃を強め、新年に入ってからもイスラエルとの交戦が激化。フーシ派も紅海での船舶攻撃やイスラエルへの無人機攻撃を加速しており、米紙によると、米軍はフーシ派のミサイル基地などを攻撃する計画をすでに策定した。 イランもフーシ派支援で紅海に艦船を派遣したと伝えられている。こうした一連の不穏な動きに中東情勢は緊迫の度合いを深めている。沈黙のサウジ こうした緊迫する情勢の中、事態の推移を見守っているのがアラブの大国サウジアラビアだ。フーシ派がハマス支援として攻撃を繰り返している紅海はスエズ運河を通じて世界の貿易量の12%が通過する海上輸送の大動脈だ。 同派は日本企業が運営する船舶など、10月以来20回以上も攻撃を続けたため、約200隻がルートの変更を余儀なくされた。紅海の一部が領海であるサウジにとっても欧州に石油を輸出する重要なルートだ。 米国は12月、フーシ派の攻撃から守るため多国籍部隊を創設したが、サウジは本来ならこの部隊に参加してもおかしくない。だが、サウジは動こうとしていない。同国を牛耳るムハンマド皇太子にとって最優先事項は「ビジョン2030」など自ら主導する経済発展で、ガザ戦争から距離を置きたいというのが本音だろう。 その目的達成に向け、皇太子は14年に開始したフーシ派との戦争の終結を決断、和平交渉を続けてきた。3月に同派の後ろ盾であるイランと和解したのもそのためだ。だからフーシ派の船舶攻撃も批判せず、和平交渉に影響を与えないよう「賢く振る舞っている」(ベイルート筋)というのが実情だ。 ガザ戦争前まで、サウジがイスラエルとの国交樹立を真剣に検討していたのは事実だろう。これに危機感を深めたことがハマスのイスラエル奇襲攻撃の動機の1つだった。 だが、中東全域に戦線が拡大するような事態になった時、サウジにとって「対岸の火事」というわけにはいかない。降り注ぐ火の粉をどう避けるのか。ガザ戦争は各国の思惑を交錯させながら、シナリオなき新年に入った。古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/08
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 正月の御馳走で胃腸が究極のグルメに走ってしまうのを戒めるため、野菜に加えて雑草が入ったお粥の摂取を全国で強要される日。曰く、人日(七草の節句)であり、クリスマス(東方正教会など)。 ☆ 明治政府の消滅によって日本武尊と共にお払い箱となった千円札が、聖徳太子によって復活する(1950年)。&so ポル・ポトによるカンボジア零年が隣国の強制執行によって結末を迎える(1979年=ポル・ポト政権崩壊し、カンボジア・ベトナム戦争終結)。 ☆ リー・アイアコッカが、美国政府に自分の会社の尻拭いをさせることに成功する(1980年=クライスラー会長として小型車へ舵を切る)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月07日 】2024年も世界を見るためインドの動きに注目か =後節==Wedge_Report 【インドから見た世界のリアル】 2024年1月4日 / 長尾 賢 (米ハドソン研究所 研究員)新たな戦争・危機 最後に、無視しえない要素がある。それは新しい戦争や危機が起きることだ。ここ3年、毎年、大きな危機が生じ続けているから、次の1年で何も起きないとみるのは楽観すぎるだろう。21年に米軍のアフガニスタン撤退とタリバン政権の成立、22年にロシアのウクライナ侵略、23年にハマスによるテロ大規模攻撃が起きている。 これらの戦争や危機は、米国の対中戦略と関係して起きている。米国はアフガニスタンやヨーロッパ、中東から撤退し、インド太平洋に戦力や労働時間を集中させようとしている。しかし、この再配置は、上手にやらないと、問題を作り出す難しいものになってしまう。 まず、アフガニスタンでは撤退の際に米国の権威は失墜してしまった。権威が失墜すると、他の国も動き出す。 ロシアのウクライナ侵略は、米国がアフガニスタン撤退で権威を失ったころから、準備が進められてきた。もともと、米軍のヨーロッパ駐留兵力は、以前いた10万人から2万人減少させていたから、ヨーロッパが手薄な状況になりつつあった。そこにアフガニスタンからの撤退が起き、バイデン政権の実力が低くみえてしまった。プーチン大統領は「勝てる」と思い込んだ可能性がある。 さらに、米国の中東からの撤退も、ハマスの攻撃につながってしまった。米国は中東でイスラエルの保護とイラン封じ込めをできるようにしてきた。そのために、イスラエルとサウジアラビアを国交正常化させ、米国が撤退しても「留守番」ができるように画策した(「中立なインドがハマス攻撃でイスラエルを支持する理由」)。 トランプ政権末期に、米国がイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化をアレンジした時は、それがイスラエルとサウジアラビアの合意に結びつくようにみえた。政権の動きが早く、勢いがあったからだ。しかし、その後、バイデン政権になって、人権問題でサウジアラビアに制裁をかけ、この勢いは断たれてしまった。 その後3年、イスラエルとサウジアラビアの国境正常化は実現しなかった。その時間はハマスに味方したのである。 ハマスにとっては、イスラエルとサウジアラビアの国交正常化は、ぶち壊しにしたい合意であった。イスラエルと合意したアラブ各国は、パレスチナ問題への関心を失うことが予測されたからだ。 ハマスは2年かけて周到なテロ攻撃を準備し、イスラエル対アラブ、といった形での戦争を起こし、この国交正常化交渉をぶち壊しにすることに成功したのである。多くのケースで絡むインドの存在 このような経緯を見る限り、現在のバイデン政権は、反米勢力から狙われている。米国の次の大統領が決まる前に、バイデン政権の下で、次の戦争や危機が起きる可能性はある。 それは中国がらみであれば、台湾周辺かも知れないし、印中国境かも知れない。動くのは北朝鮮かも知れないし、イランかも知れない。 どの戦争や危機が起きたとしても、インドは対応を迫られる。その決断は、インド外交が今後、どういう方向性に進むか、影響を与える可能性があろう。 具体的には、米国が頼りないことが強調されると、インドは、QUADとの協力よりも、独自の道へ進もうとする傾向を強めるかもしれない。そうではなく、QUADが協力して対中国政策を一致させることができるよう、強く望むものである。シナリオなき2024年〝第5次中東戦争〟の危機迫る =前節==Wedge_Report 【教養としての中東情勢】 2024年1月5日 / 佐々木伸 (星槎大学大学院教授) イスラエル軍とパレスチナのイスラム組織ハマスのガザ戦争は〝第5次中東戦争〟への危機をはらみながら新年を迎えることになった。中東全域に緊張が高まっているのはイスラエルがシリア駐在のイラン革命防衛隊の将軍やベイルート在住のハマス政治局副代表らを相次いで「暗殺」、これにイランやレバノンのシーア派組織ヒズボラが報復を示唆しているためだ。死者数はイスラエル建国以来最悪に 2023年10月7日のハマスの攻撃で始まったガザ戦争はイスラエルの無差別攻撃でパレスチナ人住民らの死者は2万2000人を超えた。これには崩れた建物の下に埋まっている行方不明者7000人やイスラエル側の死者1200人は含まれていない。戦闘で死んだハマス戦闘員数千人とイスラエル兵約170人を合計した犠牲者数は3万5000人を超え、今後も増えるのは必至。 ニューヨーク・タイムズなどによると、イスラエル建国直後に起きた第1次中東戦争(1948年)から第4次中東戦争(73年)までのそれぞれの戦争の死者は1万5000人から1万9000人。82年のレバノン戦争での死者は1万8000人弱。今回のガザ戦争の死者はこうした歴史的な大戦争よりもはるかに多い。 数の上ではとっくに事実上の〝第5次中東戦争〟と言えるだろう。しかもパレスチナ住民の犠牲者の70%は女性と子どもというのは悲劇的だ。 だが、ガザ戦争が終息に向かう兆候は全くない。イスラエルのネタニヤフ首相は米紙への寄稿で、戦争目的として「ハマスの壊滅」「ガザの非武装化」「パレスチナ人社会の非過激化」挙げ、「誰もわれわれを止めることができない」と戦争続行を宣言。イスラエル軍のハレビ参謀総長は「もう数カ月かかる」と長期化を明らかにし、ガザ中部と南部を激しく攻撃している。 これに対しハマスのガザ代表のシンワル氏はこのほど、軍事衝突後初めてメッセージを出し「絶対に降伏しない」と徹底抗戦を呼び掛けた。ガザと接するエジプトがガザ戦争の解決に向けた「3段階提案」を発表したが、イスラエル、ハマスとも歩み寄りは見せず、長期化は避けられない情勢だ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/07
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 親方への不満で鬱屈していた幕内力士の大多数が、初場所を前にストライキを起こす(1932年)。結局リーダーが断髪させられたため、その後の大相撲の体質は変わらず現在に至る。 ☆ 中国で国民党と共産党がドンパチやっているのを、国連が高みの見物を決め込むことで決定(1949年)。 ☆ 不動産屋の親父の口からデマかせを真に受けて、全米から変態さんがウンカの如く連邦議事堂に集合してトランプバンザイ!偉大なアメリカをトリモロス!!とドンチャン騒ぎ。ハメを外しすぎて死者が出たものの、万事恙無くジョー・バイデンがアメリカ合衆国の大統領に選出された由(2021年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月06日 】2024年も世界を見るためインドの動きに注目か =前節==Wedge_Report 【インドから見た世界のリアル】 2024年1月4日 / 長尾 賢 (米ハドソン研究所 研究員) 2024年はどのような年になるだろうか。特にインドを念頭に置いた場合、インドの外交は変化するだろうか。日本で関心を集める点があるとすれば、インドの対中戦略が変化するか、ということであろう。高まるインドと中国の警戒感 23年、インドの対中戦略は、非常に強いものだったといえる。20年に死傷者多数だした衝突以降続く、印中国境における緊張によって、モディ首相は、習近平国家主席との接触を極力避けてきた。 両指導者が直接会談したのは、南アフリカで開かれた新興5カ国(BRICS)首脳会談の際だけである。そのBRICS首脳会談で緊張緩和に進むかと思われたが、その直後に中国が出した自国領を示す地図にインドが主張する領土が含まれていたこともあって、その雰囲気は一瞬で消し飛んだ。 インドは23年、7月の上海協力機構と9月の主要20カ国・地域(G20)の議長国であった。だから、その際に、インドと中国の指導者が会談する可能性もあった。しかし、インドは上海協力機構の首脳会談はオンラインにしたし、9月のG20に習氏が出席しなかった。もともと中国が自国の存在感を示す場として利用してきたG20は、今年、インド主導で、主要7カ国(G7)とグローバルサウス各国の首脳が中国抜きで話し合う場になったのである(「G20からの中国追い出しと西側へ顔向けた議長国・インド」)。 インドはグローバルサウス各国に呼び掛けた会議も行ったが、自国もグローバルサウスと主張する中国には招待状を出さなかった。グローバルサウスにおけるインドと中国の影響力争いが激化しつつあり、インドの警戒感と中国の警戒感は双方とも激化しつつある。 一方、インドは日米豪印4カ国による連携の枠組み「クアッド(QUAD)」各国との間で防衛協力を進めつつある。23年春には、中国全土を爆撃できるB-1爆撃機がインドに展開し、日本もオブザーバー参加して、日米印共同演習を実施した(「印中国境の米印軍共同演習に日本が参加する意義」)。 24年1月26日のインド共和国記念日の軍事パレードの主賓として、インドはQUAD各国の首脳を招待している(ただ、結局調整がうまくいかず、24年はフランスのマクロン大統領になった)。23年実施は見送られたものの、24年に日米豪印英仏空軍の戦闘機と6カ国のオブザーバーを含む共同演習「タラング・シャクティ」も企画している。 問題はこうしたインドの外交姿勢が24年に変化するか、である。もしこのような姿勢が変化するとしたら、何が考えられるだろうか。多くの要因があり得るが、少なくとも以下の3つは影響を与えるだろう。モディ首相のタクトに影響する総選挙 インドは今年の春、総選挙を迎える。現在、下院の過半数はモディ首相率いるインド人民党(BJP)が握っており、上院も意見の近い政党との協力をするだけで過半数を獲得できる状況にある。 モディ首相は、比較的自由に政策を決めることができる状態にある。しかし、逆に言えば、状況が変われば、インドの政策は変わるかもしれない。 インドの世論調査を見る限り、モディ首相個人の人気は揺るがないものがあるが、与党BJPの人気はそれほどでもない。インドは広い国なので、地方に行けば、地方に有力な政党がいる。だから、最終的にBJPは過半数とることができるのか、さまざまな予測が出ている。 もし仮に、モディ首相もBJPも圧勝するならば、現在の政策は引き継がれることになろう。もし、BJPが過半数をとれず、連立する場合でもモディ政権が維持されるなら、政策的には継続する可能性がある。ただ、現在見せているようなモディ首相の実行力は落ちるだろう。 1990年代のバジパイ政権はBJP主導の連立政権だった。そのころに近く、連立相手に配慮しながらの政策決定になろう。 一方、野党が連立を組む場合、インドの政治は大きく変わる可能性がある。野党の場合、強力なBJPを倒すために、政治的な意見が違ってもいいから手を組むことになる。そうなると、右派から左派までいろいろな意見が集まった、「烏合の衆」的な政権が樹立されるかもしれない。 2014年にモディ政権が成立する前、インドの政治はまさにさまざまな意見の政党が含まれた連立政権だった。それは実行力に反映された。 特に、米国との防衛協力関係には、常に共産党などの左派政党が反対し、思い切った政策ができなかったのである。米国との防衛協力を進めるために、大きく3つの協定が協議されていたのであるが、交渉開始は2000年代初めなのに、15年近く交渉は進まず、成立したのはすべて、14年にモディ政権が成立してからだ。 24年の選挙で野党が勝った場合は、そのような時代に戻る可能性がある。左派やロシアとつながりのある、いわばQUAD強化に反対する政党が連立に入る可能性は、野党の連立政権の方が、右派のBJP主導の政権に比べ、高いだろう。米国や他のQUADとの協力関係は、進まない時代になるかもしれない。軋轢の火種がくすぶる米国の選挙結果 24年のインドの外交姿勢に大きな影響を与える要素として、やはり米国大統領選挙がどうなるか、その予測が影響を与えることになるものと思われる。 過去の経緯を見ると、一見すると、米印関係は、米国政権が共和党であろうと、民主党であろうと、関係ないようにみえる。実際、米印関係は、民主党のクリントン政権、共和党のブッシュ政権、民主党のオバマ政権、共和党のトランプ政権、民主党のバイデン政権と、一貫して強化されてきた。中国からの挑戦に対抗するためにインドと組む必要があるという認識は、米国の共和党・民主党を問わないものだから、と考えられる。 しかし、細かな点を見ると、火種がくすぶりつつある。特に、米国では、インドの民主主義が後退しているとの指摘がでている。また、西側各国に潜伏するシーク教徒過激派指導者に対する暗殺にインド政府が関与しているという疑惑も取り上げられるようになっている。 このような火種に対する対応は、米国の政権が共和党、民主党によって異なるものになるかもしれない。民主党の方がイデオロギー的な色彩が強く、共和党の方が防衛問題重視の傾向がある。民主党政権では、インドの民主主義、シーク教徒過激派暗殺の問題がよりクローズアップされるかもしれない。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/06
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 天声人語の第1回が大阪の朝日新聞で掲載され(1904年)、試験のネタ作りに悩まされていた先生などから好評を得ることに。 ☆ ドイツ・ミュンヘンでオカルティストたちが団体を作るが(1919年)、15年くらい経ってドイツを支配する独裁政党と化した。 ☆ 韓国で34年ぶりに夜遊びが公認され、家庭を守る主婦に午前様を待つ負担が増える(1982年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和6年01月05日 】2024年スタート 心機一転図るために読みたい3冊=Wedge_Online 【オトナの教養 週末の一冊】 2023年4月24日 / 池田 瞬 (経済ジャーナリスト・書評家) 2024年の始まりである。年の初めは多くの人が心機一転、新しいことに取り組もうと考える節目でもある。そんな年明けに読みたい3冊の本を紹介する。〝正月の風物詩〟にドラマ満載 まずは『箱根駅伝100年史』(工藤隆一著、KAWADE夢新書)。今年は恒例の箱根駅伝が第100回大会を迎える。毎年1月2日と3日に行われる大会を、正月気分に浸りながらテレビで観戦したり、沿道で応援したりする人も多いだろう。その百年余の歴史を本書はたどった。 草創期に試行錯誤して実施されるまでの舞台裏や戦争の影響、そして戦後に復活してから現在に至るまでの動きなど、時の流れを追いながら時代ごとの特徴を描いている。 読み進めると、百年という時間の中で、実に多くの出来事があったことがわかる。もともとこの大会はアメリカ大陸横断構想を目論んでいた日本マラソンの父、金栗四三らが、当初その予選会と位置付けていたことや(同構想は諸事情で実現せず)、選手に替え玉が使われるなど驚くべきこともあった。 戦争の影響も見逃せない。戦況悪化で大会は1944年から中断され、再開したのは47年の第23回大会からであった。選手として活躍したランナーが戦場で命を落としたケースも少なくない。この時代の記述からは、当時の関係者の複雑な胸の内が伝わってくる。著者はこう記す。 考えれば考えるほど無念な気持ちにさせられるが、彼らの「遺志の襷」は今日に至るまで、後継者たちが脈々とつなぎ続けているのである。 長い歴史の中で育まれた多くの関係者の気持ちのリレーがあってこそ第100回の大会を迎えることができたとも言え、その来し方を思うと感慨深いものがある。 大会に大きな影響を与えたエポックになったのはテレビ中継であった。日本テレビは87年から箱根駅伝を中継し、区間ごとのドラマを映し出してきた。 「山の神」「大ブレーキ」など、世の中が動いていない正月のゆったりした時間の中に、躍動感あふれるドラマがライブで届けられる。こうした臨場感も箱根駅伝が根強い人気を誇る要因になっているのだろう。 出場すれば注目度が上がるため、大学がPRや学生集めに戦略的に箱根駅伝を活用していることや、チーム運営や選手育成に向けた監督の采配ぶりが注目されていることも近年の特徴である。予選会から盛り上がった100回大会はどんな展開になるのか。わくわくする年明けである。自ら動き人生を変える 二冊目は『何度でもリセット』(安永雄彦著、ディスカバー・トゥエンティワン)。銀行員出身で、その後経営コンサルタントを経て僧侶になった著者が発想の転換による人生への向き合い方を記した。 現在、京都の西本願寺で執行長を務めている著者は、企業勤めから仏道へと人生の歩みを変えてきた自身の経験をもとに、発想を「会社軸」から「自分軸」へと転換する重要性を指摘している。 会社や組織に勤める人は、人生の長い時間をそこで過ごすがゆえに会社中心の発想になりがちだが、今の時代、会社は永遠に存在するものではない。将来性に不安を感じる人に対して著者はこう説く。 会社を“主語”にした「?」が次から次へと襲ってくるとしたら、あなたは自分の人生の大部分を会社に依存している可能性があります。そして、依存の前提となっているのは「会社は余程のことがなければなくならない」という思い込みでしょう。はっきりと言ってしまうと、その思い込みは“幻想”であり、一日でも早く断ち切ったほうがいいと私は勧めます。 具体的には自らと向き合い、意識と訓練によって「自分の軸」を持つことが重要だと説く。自分自身のセンサーを意識的に働かせる時間を持つことで、変化に敏感になり、自分の心の状態を観察する力が磨かれるという。 さらに自分で自分の能力を限定しないことの重要性についても強調する。人にはそれぞれ多くの可能性があり、自ら動き出すことで人生は確実に変わるという著者の強い思いがある。 年末年始の休みで仕事がオフになり、自らと向き合う時間ができると、自身の生きる方向性について悩む人も多いだろう。自分は本当は何をしたかったのか問い直し、生き方をリセットしようと考える時に大いに役立つ本である。 三冊目は『おとな六法』(岡野武志・アトム法律事務所著、クロスメディア・パブリッシング)である。弁護士である岡野氏の「質問きてた」というセリフで始まるショート動画がYouTubeとTikTokで広く人気を集めており、それらの内容を書籍化して詳しくまとめた。 内容は一見バカバカしい質問から、真面目で硬派な質問までさまざまだが、全100問にわたって丁寧に回答している。生活の多くの局面で法的トラブルが増えており、基本的な法律知識が必要な時代になっている中、素朴な疑問に法律の専門家がわかりやすく答えた。 質問は多岐にわたる。「図書館で借りた本を返さなかったら犯罪ですか?」「損害賠償請求ってどうやってやるんですか?」「裁判で『異議あり!』って本当に言うんですか?」などである。答えは本書を参照してほしいが、それぞれにわかりやすい解説が記されている。 著者の岡野武志弁護士は高校卒業後、フリーター生活10年を経て司法試験に合格した。30歳の時に「アトム法律事務所」を設立し、現在グループで全国に12拠点を構える法律事務所に成長させた。 本書で著者の岡野氏はこう述べる 法律の世界には、「法の不知は罰する」という格言があります。~中略~分かりやすく言うと、法律違反をしてしまったときに、「法律を知らなかったので許してください」という言い訳は通用しないということです。 ただ、法律は、内容を正確に規定しようとするがあまり、どうしても文章が複雑・難解になってしまします。現実問題として、法律を正しく知り、理解することは、とてもハードルが高いと言わざるを得ません。 本書はこうしたニーズに応えるべく4年間に及んだ動画配信と、15年の弁護士経験をまとめた。動画先行のこうした法律本はこれまで例がなかったためか短期間で版を重ねるなど読者の関心も高い。新たな年にこうしたわかりやすい本を入り口にして勉強を始め、法律的な理解を深めるのも悪くない。古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/05
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 天声人語の第1回が大阪の朝日新聞で掲載され(1904年)、試験のネタ作りに悩まされていた先生などから好評を得ることに。 ☆ ドイツ・ミュンヘンでオカルティストたちが団体を作るが(1919年=共産主義団体のスパルタクス団が蜂起、一方でドイツ労働者党/ドイツ労働者党)、15年くらい経ってドイツを支配する独裁政党と化した。 ☆ ふつか韓国で34年ぶりに夜遊びが公認され、家庭を守る主婦に午前様を待つ負担が増える(1982年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和6年01月04日 】 新春幕開けに 神国は暗転・奈落に自失 そして世界は、ウクライナ戦争 ガザ戦争 アフリカの混迷 民族の理想が互いに角突き合い殺しあう 地球環境は温暖化で・・・・・死者62人、不明者捜索続く 家屋倒壊、 被害全容見えず―石川県内3万人超避難・能登半島地震 最大震度7を観測した能登半島地震で、警察や自衛隊、消防などは3日も行方不明者の捜索を続けた。石川県によると、同日午前8時までに確認された死者は62人。家屋の倒壊が相次ぎ、安否不明の人も多く、被害の全容は分かっていない。 死者の内訳は、輪島市29人、珠洲市22人、七尾市5人、穴水町と能登町が各2人など。県内の355カ所に避難所が開設され、約3万3000人が避難した。 輪島市で約200棟、約4000平方メートルが焼けたほか、珠洲市や能登町でも火災が発生したが、おおむね鎮火した。輪島市と珠洲市では家屋の倒壊が多数報告されており、自治体が被害状況の確認を急いでいる。 北陸電力によると、3日午前10時5分時点で約3万3900戸が停電。各地で断水が発生しており、自衛隊などが給水支援を実施した。 石川県は4日朝にかけ、低気圧の影響でやや強い雨が降る所がある見込み。気象庁は土砂災害に警戒し、突風や落雷に注意するよう呼び掛けている。輪島市には大雨警報を出した。全員脱出「奇跡の18分」世界が称賛 「驚くべき」「CAは素晴らしい仕事」日航の事故対応英ガーディアン紙は「まず第一に、私たちは奇跡を目撃したと言わなければならない。あの飛行機から乗客全員を降ろした方法は、ほとんど信じられないほどだ」との元民間パイロットの談話を伝えた。米ニューヨーク・タイムズ紙は旅客機の安全教育の専門家の話として「驚くべきだ。CAたちの反応速度は目を見張るものがあった。本当に奇跡だった」。またロイター通信は「CAたちは素晴らしい仕事をしたに違いない。乗客全員が降りられたのは奇跡的だった」との航空分析会社の専門家の話を伝えた。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/04
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 竹槍でドンと突き刺す2分5厘(1878年=地租改正/伊勢暴動をはじめとした大規模な暴動で地租を100分の3から100分の2.5に減額)。☆ 明治天皇が大日本帝国の軍人に、「忠節を尽くせ」「礼儀を守れ」など西周が作った5か条の作文を読み上げる(1882年)が、何時の間にやら忘れ去られてしまう。☆ 竹中平蔵の陰謀によってUFJ銀行が東京三菱銀行に凌辱されることに(2006年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月03日 】 = 今年も一年 よいお年をお迎えください。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 = 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/03
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 徳川慶喜の政権投げ出しにブチ切れた明治天皇が、王政復古の大号令で俺様自身でやりたい様に統治すると宣言(1868年)。☆ 泥酔して赤くなったフィデル・カストロにアメリカがブチ切れて縁切りを宣言(1961年)、翌年にはローマ教皇からも破門される目に。☆ 唐十郎のアングラ劇団が公園にテントを張って劇を上演したところ、現行犯でお縄になる(1969年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月02日 】 = 今年も一年 よいお年をお迎えください。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 = 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/02
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ この日を迎えるたび必ず新しい年になってしまう、なんだか不思議な日。 &so 昭和天皇の人間宣言(1946年)。☆ 新年早々に弥彦神社で初詣の参拝者に福餅を撒いた筈が、厄災を撒き散らす縁起でもないことに(1956年)。☆ 手塚治虫の原作による日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』が放送開始(1963年)。その4年前(1959年)に放送された実写版は黒歴史である。&so タンカー・ナホトカから臭い物が流出して、裏日本では正月早々臭いものを柄杓と桶で汲み取る大変な目に(1997年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年01月01日 】 = 今年も一年 よいお年をお迎えください。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。= 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2024/01/01
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 豊臣秀頼が寄進して建造した寺の鐘に刻まれた文字をめぐって、徳川家康がクレーマーとなって火蓋を切る切っ掛けに(1614年)。 ☆ パリでダイアナ妃に田代まさし(指定暴力団の住吉会元総裁だった西口茂男が母方の叔父。「シャネルズ」の一員なれど覚醒剤がらみで現在服役中)の神罰が下る(1997年)。 ☆ 奴隷的専属契約に反旗を掲げたSMAP解散(2016年)。解散後も五名はソロタレントとしてジャニーズ事務所に籍を置く。 因みに、昨日 香取慎吾が婚約発表。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月31日 】知っていますか?脱石炭の活動が脱炭素を妨害する事実 =後節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 2023年7月28日 山本隆三 (常葉大学名誉教授) 今年4月に米国・ボストンの高級住宅街で43台のSUVが被害に遭った際には、メモが残されていた。その要旨は次だ。 「気候変動、大気汚染、安全問題を引き起こす、都市近郊では不必要な大型車なので迷惑だ。清潔で安全な通りの街に住みたいとお願いしてきたが、うまく行かなった。今行動すべきだ。参加しよう」 被害に遭った人は怒り心頭だ。「温暖化に関する主張は理解できるが、病院に行かなければいけない人も、病院などに勤めている人もいることを考えるべきだ」とのコメントも紹介されている。 環境団体は、温暖化により途上国、なかでも最貧国の人が被害に遭うと主張しているが、環境団体がエネルギー価格を上昇させ被害を拡大していることは忘れているようだ。途上国は燃料が買えない 欧州発のエネルギー危機により天然ガス価格が急上昇した結果、西アジアの国は液化天然ガスの購入ができず、計画停電の実施を迫られた。世界の石炭の発電量は天然ガスよりも大きく、世界の発電量の36%は石炭火力が担っている(図-2/ (出所)国際エネルギー機関)。依然石炭に依存する途上国も多い。 石炭輸出国は寡占化が進んでおり、インドネシア、豪州、ロシアが3大輸出国だ。日本も燃料用一般炭の7割以上を豪州に依存している(図-3が2023年1月から5月の輸入実績を示している)。 その豪州の石炭生産量が減少している。石炭価格が史上最高値を記録した22年の生産数量は、前年比マイナス4%。19年からはマイナス12%だ(図-4)。最大の石炭港湾ニューキャッスルからの22年の輸出数量は21年から13%減の1億3600万トンだった。 生産減の理由の一つは、悪天候だが、労働者不足も大きな要因として指摘されている。22年前期、豪州の大手石炭会社の生産コストは前年比平均22%増と報告されているが、コストアップ要因の一つは人手不足だ。 豪州政府が発表している労働者不足の上位20職種の中に、鉱山技師、電気工、機械工が含まれており、統計局によると鉱山では1700人が不足している。 炭鉱で働く人の高齢化も進んでいるとされるが、脱炭素に加え環境団体による石炭への攻撃もあり、働く人を見つけるのも難しくなっている。コストアップが石炭価格上昇を引き起こすことになり、石炭火力に依存する途上国のみならず、日本の電気料金にも影響が及ぶ。 気候変動問題、環境団体の行動は鉱業全般に影響を与え、鉱山技師などのエンジニアが不足し始めている。脱炭素には、リチウム、コバルト、銅など必要な資源が多くあるが、採掘できるのだろうか。脱炭素の邪魔をする環境団体 英国ロンドン大学バークベック校は、昨年9月に学内の環境団体「人たちと惑星」の要望を受け、大学は石油、天然ガス、あるいは鉱山会社へ就職のための学生の紹介活動を行わないと発表した。オックスフォードなどの大学でも、鉱山会社が開催する就職関連イベントが学生などの妨害を受け開催できなくなってきている。 鉱業は地球を壊すとのイメージが強くなり、資源国において鉱山学を専攻する学生数が大きく減少している。専攻への入学者数が、米国では13年から19年にかけ50%、豪州では12年から20年に80%減少した。カナダ、南アフリカなどの資源国でも減少している。 米アリゾナ大学が20年秋に工学部の入学者を対象に関心があるコースを5段階で評価させたところ、最高は航空宇宙の3.5。鉱山学・地質は15コース中最低の2.0となった。 脱炭素のためには、風力、太陽光発電設備、電気自動車、蓄電池などが必要になるが、その原材料の多くは中国が供給している。主要国は、脱中国のため重要鉱物を同盟国とともに生産する方針を示しているが、エンジニアがいなければ生産できない。 今年4月に送電を開始した米ボーグル原発3号機の工事に際し、米国では約30年間原発の新設が途絶えたため、エンジニアがおらず中国からエンジニアを招聘せざるを得なかった。脱中国が課題の重要原材料の生産時に中国のエンジニアに頼ることはできない。 ニュースが過激な環境団体の行動を取り上げる度に、学生は鉱業に関心を失い、脱炭素を支える原材料の生産が遠のく。気候変動への関心を呼び起こす過激な行動は、世間に迷惑をかける上に思わぬ効果を生み出し、気候変動問題の解決を遅らせることにもなっている。あまりに馬鹿げていないだろうか。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/31
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ シカゴのイロコイ劇場でミュージカルがエキサイトし過ぎてファイヤー、600人以上が興奮のあまりお逝きになる(1903年=米国史上で最悪の劇場火災)。燃えている建物からの脱出を試みた大衆のパニックが続き、遺体の山をよじ登り越えようとした。地獄絵図だ!!? ☆ 下町切っての繁華街と東京の北のターミナルの間に地下を走る電車が走り始める(1927年=日本初の地下鉄)。浅草寺への初詣客が殺到するのを前にしての開業だったが、窓の外は何もねえやと不平を買う。 ☆ 当局の追及やら敵の攻撃やら何度ともなく切り抜けては生き延びていたサッダーム・フセインの伝説を、完全に終わらせることに成功(2006年=死刑執行)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月30日 】知っていますか?脱石炭の活動が脱炭素を妨害する事実 =前節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 2023年7月28日 山本隆三 (常葉大学名誉教授) 環境、気候変動問題に係わる活動家の中には、気候変動問題を世間に訴えるためであれば何をやっても許されると考える人たちがいる。 美術館に展示されている絵画にスープをかける行動は日本でも大きく報道されたが、他にも活動家が起こした多くの事件がある。今年7月に海外であった活動家の違法行為は以下だ。 ウインブルドンのテニスコートへ乱入し、紙吹雪とジグソーパズルのピースをぶちまけた。ゴルフの全英オープン中にホールに侵入した。ミュンヘンの道路で座り込み、接着剤で体を道路に固着させた。ハンブルグとデュッセルドルフ空港に侵入し、滑走路近くに体を接着し航空機の発着を妨害した。 いずれの違法行為も迷惑をかけることになり、多くの人が眉をひそめている。気候変動の活動を支持する人も離れていくと英国では報道されている。 活動家は気候変動問題に注目を集めるための行動と主張しているが、その結果回りまわって石炭価格が上昇し、石炭に依存する途上国の貧困問題を悪化させることに気がついているのだろうか。石炭火力が全供給量の4分の1を供給する日本の電気料金まで上昇するのも大きな迷惑だ。 加えて、脱石炭を主張している活動家は結果として脱炭素を妨害している。活動家の行為が報道され鉱業は地球環境に悪いとのイメージが広がっている。 エネルギー資源に限らず鉱業が盛んな米国、カナダ、豪州、南アフリカでは鉱山学、地質学を専攻する学生が大きく減少し、脱炭素に必要な資源を採掘する技術者が不足し始めている。活動家のおかげで再生可能エネルギー(再エネ)設備導入が進まず脱炭素も遅れる。ターゲットはスポーツイベントから名画まで 気候変動問題への取組の遅れを批判する環境団体の中から過激に行動するグループが登場し注目され始めたのは、4、5年前だ。 フランスの環境団体「最後の革新」のメンバーが、昨年7月にテニスの全仏オープンの試合中にコートに乱入しネットに体をくくりつけた。自転車の世界大会ツール・ド・フランスのコースに何度も立ち入り競技を妨害した。 「最後の革新」は、フランスのすべての建物を省エネのため40年までに改装するよう政府に要求している。全仏オープンでの妨害では、チェーン状のカギを首の周りに巻きネットにくくり付けたが、英国の環境団体「ジャスト・ストップ・オイル」が昨年3月の英国プレミアリーグのサッカーの試合の妨害に用いた方法の模倣だ。ゴールポストと自分の首をチェーン状のカギで結びつけ試合を中断させた。 ジャスト・ストップ・オイルは、今年も妨害活動を継続中だ。テニスのウインブルドン大会で7月5日にコートに乱入した。団体の4人が7月21日、ゴルフの全英オープンの17番ホールのグリーン横でオレンジ色の粉をまいた。6月28日にはロンドンで行われた英国対豪州のクリケットの試合に2人が乱入し、選手につまみ出された。 ジャスト・ストップ・オイルはメディアに取り上げられるイベントであれば、F1のグランプリからビリヤードの世界選手権まで妨害活動を行っている。世界中で大きく報道されたのは、昨年11月にジャスト・ストップ・オイルのTシャツを着た2人が、ロンドンのナショナル・ギャラリーに展示されているゴッホの「ひまわり」にトマトスープをかけた事件だ。 過激な環境団体はゴッホ以外の名画もターゲットにし、豪州・メルボルンではピカソ、ドイツ・ポツダムではモネなど世界の名画にスープとかマッシュポテトが投げつけられた。絵画はガラスで保護されていたので大きな損傷をいずれも受けなかったが、貴重な額縁が破損したケースがあった。ルーブルなど世界の約100の美術館長が抗議声明を出す事態になったが、活動家は全く懲りていないようで、今度は世界中でタイヤの空気を抜いている。活動家はSUVを許さない 米国の自動車市場では、SUVとピックアップトラックの販売シェアが伸びている。15年にSUVなどのシェアが初めて乗用車を上回ったが、今年前半には乗用車が2割強まで落ち、SUVなどが8割近くまで増えた(図-1 上部記載図表左下部)。販売上位10車種の中に乗用車はトヨタ・カムリ(8位)だけ。残りは全てSUVとピックアップトラックだ。トヨタ、ホンダ、日産のSUVも1車種ずつ上位10車にランクインしている。 活動家は世界中で販売が伸びているSUV車を目の敵にしている。大型で頑丈なので歩行者には危険で、おまけに燃料消費が大きいという理由だ。活動家はタイヤの空気を抜く「タイヤ絶滅」を組織し、世界18カ国で1万5000人のメンバーがSUVのタイヤの空気を抜く活動をしている。 18カ国の大半は英仏独などの欧州諸国だが、米国、カナダ、ニュージーランドにも組織があるとされる。日本に組織がないのは幸いだ。昨年11月には、パリ、ニューヨーク、ロンドンなど8カ国19都市で900台のSUVのタイヤから空気を抜いたと発表している。 今も毎月多くの都市で活動を行っており、6月と7月は、ドイツ、英国、ポルトガル、デンマークの都市で被害が出ている。団体のホームページには、タイヤからの空気の抜き方まで掲載されている。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/30
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ☆ エジソンが壊れかけの電波受信機の特許を取得(1891年)。後日 人々は無線通信により音声を送受信する技術ならびに、無線を利用した放送および、それを受信する受信機=ラジオ=と呼び、甘受。 ☆ 連合国軍占領下の日本: 第一次農地改革(1945年)。 &so 連合国軍に遠慮して、キラキラネームの撲滅を狙って出生届の人名を当用漢字に限定(1947年)する。 が、逆にキラキラネームの方が別方向に進化した模様。 ☆ 日経平均株価の最盛期(1989年)。その後持ち直したこともあったが、バブル経済崩壊を経て2021年現在に至るまで38,915円どころか20,000円台にも迫らず、年金をなおつぎ込んでも回復に至っていない。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月28日 】邪悪で安定した悪夢の習路線は続く=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月26日(火) 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者)現代中国の指導者は国事の際、紳士然としたスーツで装うことがしばしばだ。だが彼らは、盗用を恥じない長い伝統を持つ中国共産党の末裔にほかならない。盗用の一例が、軍や政府や民間組織、さらには営利企業にも党細胞を送り込む手法だ。発案者はウラジーミル・レーニン率いるボリシェビキで、ロシア革命直後の1918年、反革命派と戦う赤軍に、思想教育や規律強化目的で「政治委員」を配置したのが始まりだった。対象はすぐに軍以外にも広がり、25年の党規約で正式な制度になった。27年、中国共産党の武装蜂起である「秋収蜂起」に失敗した毛沢東は、傘下の寄せ集めの兵士を強力な戦闘部隊に鍛え上げるため、ボリシェビキの案を借用した。中国共産党では、これは天才的な毛が考案したものとされている。同じモデルは49年の中国建国以降、新たに誕生した共産党政府にも導入された。巨大な官僚機構を担う人的資源が党になく、旧体制の生き残りである非党員の役人に国家運営を頼るしかなかった事情のせいだ。現在も、中国の統治構造は2つに分かれている。上から下まで、あらゆる「政府チーム」が「党チーム」に支えられ、監視される仕組みだ。こうした体制は無駄が多く、チーム間の対立を招きやすい。毛時代もそうだし、2023年10月に死去した李克強(リー・コーチアン)が、習近平(シー・チンピン)国家主席の下で首相を務めていた近年でもそうだ。時間の経過とともに共産党員が膨大な数に増え、政府上層部には党員しかいない状態になると、二分化体制は重複化した。今や、内閣に相当する国務院のトップレベルも含めて、2つのチームの責任者が同一人物ということもある。極端(だが、ごく一般的)なケースでは、全く同じ組織が対外的には「政府」、国内では「党」の名の下で機能している。最高軍事指導機関の中央軍事委員会が、中国中央軍事委員会と党中央軍事委員会という名称を使い分けているのがいい例だ。こうした事実を踏まえると、習の「権力掌握」の新たな意味が見えてくる。国務院金融安定発展委員会を廃止して中央金融委員会を新設するなど、習は国務院系のグループの業務を党中央に吸収してきた。李が首相の座にあった13年3月から23年3月まで、これは李の出身母体、中国共産主義青年団(共青団)の力をそぐのが目的だという解釈が一般的だった。だがこうした動きは、習の側近の李強(リー・チアン)が後任首相に選ばれた後も続いている。となると、共青団の弱体化狙いという説は不自然だ。より説得力があるのは「脱盗用」を図っているという解釈だ。習はレーニン流の二分化した統治モデルから、巨大な一枚岩の構造へ移行しようとしているのではないか。そうした構造は党中央が掲げる一元的指導体制、意思決定機関に非党員がほぼ存在しない現実、および「中華帝国」の伝統とはるかによくかみ合う。だが、全体主義的効率の改善を目指す習の取り組みが成功しても、良策かどうかは疑問だ。党と政府の二分化体制は、権力分配が偏っているとはいえ、チェックアンドバランス(権力の抑制と均衡)制度がわずかながら存在する。そのため、毛時代の中国は完全な混乱に陥らずに済んだ。習はその上を行けるのか?経済がはるかに豊かになった分、習のスタート地点は有利だ。とはいえ全体主義的効率で誤った政策を実行すれば、破壊の速度と致命度が増すだけだろう。わずか10年ほどの間に、中国経済が好調から危険水域へ落ち込んでいるのは、まさに習の構造改革が原因なのかもしれない。債務まみれでも軍備拡張「中国経済の奇跡」には終焉が迫り、今や地方政府の深刻な債務問題、不動産バブル崩壊と金融危機の懸念、外国直接投資(FDI)の急減、特に若年層で目立つ失業率の上昇に見舞われている。その象徴が、GDP成長率の伸び悩みだ(公式発表では、22年の成長率は前年比3%だった)。中国の共産主義体制においては、どれほど必要不可欠でも、経済問題の解決のために党の主義主張を犠牲にすることは許されない。それ故に、毛時代の経済的惨事から中国を救い出そうと力を尽くした鄧小平は、民主化要求デモによって体制の政治的生き残りが問われた89年、ためらわずに自国民を虐殺した。一方、自らの政治生命も体制も全く脅かされていない習の立場はずっと強い。おかげで、中国経済の4つの大問題に取り組みながらも、自身の政治計画を実行する余地がある。だからこそ、地方政府が債務まみれでも、習は巨額を投じて外国の港湾を買収し、戦略的な軍事ルートや国外基地を建設している。台湾の不安定化を目的に軍備を増強し、領土拡張策を阻む近隣国に脅しをかけ、戦争を見据えた備蓄も進めている。中国では22年半ば以降、景気停滞が既に明らかだったにもかかわらず、穀物や原油の輸入が拡大傾向にある。こうした動きは新年も続くどころか、強化されるだろう。激減した経済力と、より効率的かつ悪質な独裁的統治マシン──そんな邪悪ながらも安定した平衡状態へ中国は向かっている。その効果は? 国内での抑圧と外国への攻撃を強めるほかに、期待できることはほとんどない。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/29
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 妻の裸体を実寸で記録写真に残そうとヴィルヘルム・レントゲンが撮影。この記録を“X線の発見”と報告(1895年)。その結果、妻や子供からは排斥されるも1901年、第1回ノーベル物理学賞を受賞す。 ☆ 迫りくる通勤ラッシュを殲滅するため、最強の通勤型多人数運搬用モビルスーツ103系/ウグイス色を日本国有鉄道が山手線でリリース(1963年)。 ☆ 山陰地方で美方香美を誇る日本国有鉄道のお座敷列車「みやび」が餘部鉄橋/兵庫県美方郡香美町香住区で絶景を堪能するあまり、線路から真っ逆さまに転落する(1986年)。事故後に機関士の上司が自殺し、鉄橋下にはお釈迦様が佇む。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月27日 】先進国の「恵まれない人々」と「世界的な貧困の克服」が歓迎されない世界が 必要とする、「新しい世界経済秩序」とは? =後節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月25日(月) / アンガス・ディートン(経済学者)民主主義が捨てられる日欧米の多くの労働者は、世界で多数の人々が極貧から脱却したのは、自分たちを犠牲にして実現したこと、つまり自分たちから仕事を奪い、自分たちの社会を空洞化させることで可能になったことだと考えている。そして、そんな形の「援助」に同意した覚えはないとして、選挙で不満を表明している。こうした認識が正しくないとか、誇張だとかいったことは重要ではない。政治的に重要なのは、世界的な貧困からの脱却が、豊かな国々ではさほど歓迎されていないことだ。移民とグローバル化は多国籍企業や高学歴エリートを利しているだけで、自分たちにはプラスになっていないと考える多くの人たちは、民主主義の仕組みさえ放棄しようとしている。アメリカでポピュリズムが台頭するに従い、中国はパートナーから脅威に変わってきた。米中の対立激化は、今や世界の安定(と平和さえも)を脅かしつつある。だが、中国経済はかつての成長の勢いを失いつつある。コロナ禍の影響もあるが、それ以上に内政と人口動態が大きなネックになっている。このため中国指導部は権威主義的な色彩を一段と強めており、反体制派や香港の政治的自由を厳しく弾圧するようになった。政治の世界では皮肉な態度がはびこっているが、私たちは貧困脱却の流れを維持・拡大する新しい世界経済秩序が必要だ。また国内政治にもっと注意を払い、富裕国に住んでいるが経済的にはあまり豊かではない、教育水準の低い大多数の暮らしにもっと配慮する必要がある。最後に目先の問題として、正確なデータ把握が脅かされている。これまでにも、中国政府が発表する統計は慎重に解釈する必要があったが、最近はインドも同様の傾向にある。インド政府が公表する経済成長率は信じ難く、操作されている可能性が高い。アメリカでは政治の二極化で貧困の尺度がばらばらになり、貧困の存在を否定するものさえある。50年後の世界も非自由主義的で非民主主義的だったら、貧困からの脱却が続いているか、それともストップしたのかを知る方法さえ、なくなっているかもしれない。(刊行から10年目を迎える『大脱出──健康、お金、格差の起原』の2024年版序文より抜粋)©Project Syndicate2024年、習近平が迫られる究極の選択 債務膨張か低成長か=Reuter Report / ビジネス / 2023年12月25日(月)中国は昨年末に新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ政策」を解除したが、その後の景気回復は期待外れだった。このことは、数十年にわたる目覚ましい経済成長の根幹に疑問を突きつけており、政府は来年以降、「債務を増やすか、低成長に甘んじるか」という究極の選択を迫られるだろう。ゼロコロナ政策が解除されれば、消費者はこぞってショッピングモールに押し寄せ、外国からの投資は再開し、工場はフル稼働して土地入札と住宅販売も安定する──。当初の期待はこうだった。ところが現実には、中国の消費者は万が一の事態に備えて貯蓄し、外国企業は資金を引き揚げ、工場は西側諸国からの需要減退に見舞われ、不動産開発業者はデフォルト(債務不履行)を起こしている。この展開は、中国の成長モデルに長年疑問を呈してきたエコノミストの見方をある程度裏付けている。中には、中国経済を日本のバブル崩壊と「失われた数十年」になぞらえるエコノミストもいる。中国経済の「懐疑派」は、中国は10年前に建設主導から消費主導の成長モデルに切り替えるべきだったのに、それを怠ったと主張している。この10年、債務は経済成長をしのぐペースで膨らみ、地方政府と不動産企業が返済に苦慮する水準に達した。政策当局者は今年、消費を押し上げ、経済の不動産セクター依存を減らすと約束。銀行に対しては、不動産から高性能製品を作る製造業へと、貸し出しをシフトするよう指導した。しかし、債務一掃と経済再構築に向けた具体的かつ長期的なロードマップは依然として描かれていない。中国がどのような選択を採るにせよ、人口縮小と高齢化、そして西側が対中ビジネスへの警戒感を強めているという地政学的環境を考慮に入れる必要がある。何が問題なのか2023年の中国の成長率は5%程度と、世界経済全体をしのぐペースとなりそうだ。しかしその裏に潜むのは、国内総生産(GDP)の40%以上を投資が占めるという実態だ。これは米国の2倍であり、投資の大きな部分が非生産的であることを意味する。つまり多くの国民は成長を実感していない。若者の失業率は6月に21%を超えた。当局はそれ以来、若年層失業率の発表をやめ、物議を醸している。高度な職に就くために学んだ大卒者は今、低スキル労働に従事せざるを得ず、他の労働者らは賃下げの憂き目に遭っている。不動産が家計資産の70%を占める中国にあって、住宅所有者は貧しくなっていると感じている。数少ない明るいセクターである電気自動車(EV)産業でも、価格競争がサプライヤーと労働者を苦しめている。アナリストによると、国民に広がる悲観論は、習近平国家主席に社会不安のリスクを突きつけかねない。中国が日本型の経済停滞に陥っているのだとすれば、日本のような経済発展を達成する前にそうなってしまうということだ。世界中の産業が中国のサプライヤーに大きく依存している以上、このことは幅広い影響を及ぼすだろう。アフリカと中南米は、中国がコモディティーを買ってくれて、工業化の資金を出してくれると期待している。2024年はどうなる中国が究極の選択を行うための時間はほとんど残されていない。政策当局者は経済の構造改革に意欲を燃やすが、中国において改革は常に難しかった。地方からの出稼ぎ労働者向けに社会保障を増やす試みは、社会不安とコストへの懸念から既に頓挫(とんざ)しつつある。出稼ぎ労働者が都市部住民と同様の公共サービスにアクセスできるなら、家計消費を通じてGDPを1.7%増大させるとの試算もあるのだが。不動産および債務の問題を解決しようとする試みも、同様の懸念に突き当たっている。つまり、失敗した投資の代償をだれが払うのか、という問題だ。銀行か、国有企業か、中央政府か、はたまた民間企業や家計か──。エコノミストによれば、どの選択を採っても将来の成長率は押し下げられかねない。中国は今のところ、改革のために成長を犠牲にする選択に及び腰なようだ。政府の顧問らは、来年の成長率目標を5%前後とするよう求めている。これは今年と同水準だが、今年の成長率はロックダウンによって低迷していた前年と比較したものだ。来年はその効果が消える。5%前後の目標を立てれば、債務を増やさざるを得ないかもしれない。ムーディーズは今月、そうした財政の緩みを理由に中国の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ、これを嫌気して中国株は5年ぶりの安値に沈んだ。借りた資金を何に回すかによって、中国が姿勢を変化させているのか、もしくは行き詰まりが懸念されている成長モデルへさらに軸足を置いているのかが分かるだろう。 [ロイター] 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/28
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 桓武天皇が平城京から長岡京へ遷都(784年)、しかし禁則事項ですや〇●◎なこと他 近親者の不幸・祟りが起こり、その原因を天皇の徳がなく天子の資格がないことにあると民衆が判断。僅か10年で放棄されて平安京へ再遷都する破目に。 ☆ 石炭と鉄を増産させ、その後で政治献金や賄賂を増やそうとする政策を閣議決定した上で、庶民の懐をも倍増させるとの所得倍増政策を池田勇人が発表(1960年)。 &so 日本相撲の横綱双羽黒が失踪(1987年=第60代横綱, 北尾 光司)。 ☆ 3年前に出来たばかりの新進党を小沢一郎が爆発させ(1997年)、新進党内は混乱に陥り、分党を決定した両院議員総会は、混沌 以後の政界における壊し屋としてのキャリアがスタート。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月27日 】先進国の「恵まれない人々」と「世界的な貧困の克服」が歓迎されない世界が 必要とする、「新しい世界経済秩序」とは? =前節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月25日(月) / アンガス・ディートン(経済学者)過去250年間に人類の生活がいかに向上したかについて論じた『大脱出──健康、お金、格差の起原』(邦訳・みすず書房)を私が執筆してから、10年がたった。しかし、「歴史上のどの時代よりも今の生活が良い」という私の圧倒的にポジティブな見解は、10年後の今、ごく普通の人にさえ当てはまらないだろう。現在の脅威に目を奪われ、過去を無視するのはたやすい。しかし、現代の私たちにはどの時代の人々よりも、有用な知識の膨大な蓄積があることを忘れてはならない。それで喫緊の課題を全て解決できるわけではないが、簡単に失われたり忘れられたりもしない。貧困、病気、死から逃れたいという願望は、着実な改善をもたらしてきた。啓蒙主義以降、無思慮な服従や独断的な教義に理性が打ち勝ち、信頼できる答えを生み出した。多くの病気は細菌が原因であるという説が確立したことは、とりわけ有用な知識を人類に与えた。ただし、長期的な進歩の流れは明らかだが、歴史は無批判の楽観主義を支持しない。人類の幸福の向上は幾度となく後退し、時には想像を絶する惨状に見舞われた。20世紀だけでも2つの世界大戦、ホロコースト、スターリンと毛沢東の残忍な政策が何千万人もの死者を出した。1918~20年に世界的に流行したインフルエンザでは、20億人弱の世界人口のうち約5000万人が死亡した。WHOの推計によると最近では、新型コロナウイルスで既に700万人近くが死亡している。パンデミックは多くの国で経済成長を止め、世界で進んでいた貧困からの脱却の歩みをほぼ確実に止めた。通常、こうした大惨事の後は進歩が再開され、回復を経て、以前の最高水準を上回る健康と富の成果がもたらされる。もちろん、進歩が過去の恐怖を消し去ることはない。しかし生き残った人々やその後の世代には、より良い生活が送れるという希望が残される。19世紀末に細菌説が公衆衛生の基礎となり、多くの病気を予防するワクチンが開発された。エイズなど死の宣告に等しかった病気を新薬が救っている。新型コロナのワクチンが1年足らずで開発されたことは、こうした進歩を物語っている。同様に、1930年代のジョン・メイナード・ケインズの洞察のおかげで、マクロ経済運営は時代とともに改良されてきた。長期的な経済成長の要因はまだ分からないことのほうが多いが、こんにちの中央銀行の金融政策は昔より優れていると、多くの人が言うだろう。しかし、この進歩が今後も続く保証はどこにもない。「過度な自信は諸悪の前兆だ」今から1000年後には、あるいはもっと早く、この250年間は過ぎ去った黄金時代となり、歴史のパノラマの例外的な一瞬になるのかもしれない。私たちは聖職者や軍閥に支配されていた啓蒙以前の世界に戻りつつあるのだろうか。それとも昨今の暗い見通しは、やがて克服する一時的な後退にすぎないのか。進歩の継続に対する最大の脅威は、気候変動だ。私たちは何をするべきかを知っており、そのために必要な技術は急速に改良されてコストも抑えられている。だが、政治は必要な行動を支持しようとしない。それでも有望な変化の1つは、罰則ではなくインセンティブに基づく気候政策の導入が進んでいることだ。これは極めて重要な変化である。民主主義国では、たとえ一時的でも、大多数の人々の生活を悪化させるような政策の実施は常に難しいからだ。気候政策は、非民主的な社会のほうが実施しやすいかもしれない。過激な公衆衛生対策もそうだった。貧困国の民主的なガバナンスを弱体化させるような援助を長年続けてきた豊かな国々が、自分たちの民主的な有権者が今なお抵抗している気候政策をトップダウンで押し付けるための援助をするとしたら、それは恥ずべきことだ。健康面での脅威も、進歩と後退の物語の中心的な要素であり続けるだろう。コロナ禍では驚異的なスピードでワクチンが開発され、比較的迅速に経済が回復するという人間のレジリエンス(再起力)が示された。その一方で、パンデミックは今後私たちを待ち受ける災厄の予告にすぎない。歴史的に疫病は貿易ルートをたどって広がってきたが、それは現代も変わっていない。1990年代以降、世界の貿易はかつてないペースで拡大し、グローバルな価値の連鎖だけでなくウイルスの連鎖も確立してきた。私たちは新型コロナワクチンの迅速な開発に過度の自信を抱くのではなく、エイズウイルスが確認されてから40年以上たってもワクチンがないことを思い出すべきだ。コロナ禍の教訓の1つは、「過度な自信は諸悪の前兆」だろう。コロナ禍がもたらした明るいストーリーと暗い予兆のどちらを信じるべきなのかは分からない。だが、未来の疫病は罹患率や死亡率が高くなり得ることを強調しておきたい。世界の政治体制は、この四半世紀に深いところで変化を遂げてきた。豊かな民主主義国で右派ポピュリズムが広がり、国内外の機構を脅かしている。とりわけ不満の種になっているのはグローバル化だ。グローバル化により貧困はこれまでになく減少したが、豊かな国々ではむしろ不満が高まっている。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/27
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 曾我兄弟・赤穂浪士・鍵屋の辻の決闘と並べれば、これ即ち 日本三大仇討ち。理不尽が二重三 重に重なり、義憤に駆られた剣術指南役荒木又右衛門が義弟の渡辺数馬に助太刀(1634年)。 ☆ 新参者とは言えない様なベテランの5歳馬/シンザンに、全国の競馬ファンの投票によって有馬記念を制し五冠馬となる(1965年)。 ☆ ソビエト連邦の死が宣告された日。政府樹立から満74年の祝いの1ヶ月後、連邦結成から満69年の寿を迎える4日前で力尽きた。連邦政府の完全閉鎖という正式な死は大晦日(1991年=ソ連崩壊)。年明けの1992年元旦以後は、美しい国の身勝手やりたい放題に。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月26日 】ハマスはイスラエルに「必要」な存在だった... パレスチナ「75年間の歴史」で、紛争を基礎から理解する =後節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月21日(木)/ イアン・ラスティック(ペンシルベニア大学名誉教授〔中東政治〕)イスラエルにガザは必要かガザを「超過密なイスラエルの監獄」とする見方をとっぴだと決め付ける前に、イスラエルの実際の刑務所がどうなっているかを考えてみよう。収容者の大半がパレスチナ人である刑務所では、看守ではなくパレスチナの囚人組織が仕切っている。イスラエルの刑事司法制度に詳しい人なら、これが事実だと知っている。ハマスが内政を支配するガザ地区として知られる約365平方キロの監獄も、同様にイスラエル国内にある。脱獄囚がどれだけ残忍になれるのか。刑務所の反乱がいかに冷酷に鎮圧され、結果として暴力に無関係な多くの受刑者がいかに苦しむのか。それらは誰もが知っている。私たちは前者を既に目撃し、いま後者を目撃している。しかし刑務所の反乱は、そこがいかに非効率的に、残酷に、そして非生産的に運営されているかを示す生々しい証拠でもある。反乱は常にではないが、しばしば刑務所改革や、場合によっては刑務所の閉鎖につながる。「ガザ監獄」の場合、これが必要だ。イスラエルは決断を迫られている。イスラエルにガザが不要ならば国連に引き継がせ、イスラエルからの賠償金、湾岸諸国の資金、国際的な安全保障支援により、ガザが実現し得る最善の未来に向けて援助すべきだ。イスラエルがガザを維持したいなら、20年1月にドナルド・トランプ米大統領(当時)が提唱したパレスチナ人のための計画の中にあるとおり(無視されがちな部分だが)、イスラエル南部ネゲブ砂漠の居住者の少ない一帯を、そこに祖先の家があった数十万人のガザ人に開放すべきだ。そして統治国であるイスラエルの市民生活に参加する権利を、平等に与える必要がある。いま地中海とヨルダン川の間には、ユダヤ人よりもアラブ人のほうが多く住んでいる。彼らがどのように共生するか、そして共生することが最終的に彼らの共有する国家の名前と性格にとって何を意味するかは、非常に難しい問題だ。それでもこれらは、いま抱えている問題より、そして、このまま大惨事という恐ろしい結果だけに対処し、その原因に対処しないことで将来抱えることになる問題よりはましだ。From Foreign Policy Magazine古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/26
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 今朝未明にかけて、白髭に変装した男性が地球連邦各国で、子供部屋に不法侵入する事件が多発。 &so 英国東印度会社のW・マイノースがジャワ島沖の小島に到達し、クリスマス島と命名する(1643年) そして、ジェームス・クックがキリスィマスィ島に到達(1777年)ハワイ諸島発見の足掛かりとす。 ☆ 大正天皇が崩御されたため、早まって年賀状を出した人たちが改めて新しい年号で出し直す破目になる(1926年)。 ☆ ルーマニアの独裁者・ニコラエ・チャウシェスクが奥さん共々銃弾でブッ殺された日。民衆の手で殺されたので、「Xデー」とは呼ばれない(1989年)。&so 人気者の大統領が、自身の辞任とソビエト連邦の解体を表明(1991年=ソ連崩壊)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月24日 】ハマスはイスラエルに「必要」な存在だった... パレスチナ「75年間の歴史」で、紛争を基礎から理解する =中節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月21日(木)/ イアン・ラスティック(ペンシルベニア大学名誉教授〔中東政治〕)93年9月のオスロ合意は、イスラエルがそれまでの戦略を転換したものと言えた。この合意は、イスラエル軍が占領地のヨルダン川西岸とガザ地区から撤退し、パレスチナ側が暫定的な自治を始めるものとした。その際、イスラエル政府は、受動的に見えていたムスリム同胞団ではなく、野心的なPLOのリーダーたちを自治政府の担い手として承認し、頼りにすることにしたのだ。イスラエル政府としては、PLOに自治を認めれば、パレスチナ大衆の反イスラエル感情を抑え込んでくれると期待していた。しかし、イスラエルはこの構想の失敗を運命づける行動を取った。ヤセル・アラファト率いる暫定自治政府に十分な権限を与えず、PLOがパレスチナの人々の間で正統性を獲得することを妨げてしまったのだ。オスロ合意の後、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地が拡大の一途をたどり、95年11月にはオスロ合意に署名したイスラエルのイツハク・ラビン首相(当時)が和平反対派により暗殺され、2000年に第2次インティファーダが始まって暴力が爆発的に増加した。これにより、交渉を通じてヨルダン川西岸とガザにパレスチナ国家を建設し、オスロ合意でうたわれた「2国家共存」モデルを実現できる可能性は完全についえた。監獄の「看守」と「囚人組織」02年には、イスラエル軍がヨルダン川西岸ラマラに侵攻して自治政府議長府を包囲し、アラファトを軟禁状態に置いた(アラファトは04年に、移送先のフランスで死去)。イスラエル政府は05年、貧困にあえぎ、イスラエルに敵意を抱くガザの膨大な数のパレスチナ人を支配下に置くことの負担を取り除くために、ガザから軍の部隊と8500人の入植者を引き揚げた。この措置には、ガザとヨルダン川西岸を切り離すという狙いもあった。+06年1月に実施されたパレスチナの総選挙でハマスが勝利すると、イスラエルはアメリカの力を借りて新政権の転覆を試みた。ハマスに代えて、PLO主流派のファタハにガザを統治させたいと考えたのだ。しかし、この試みは失敗に終わり、ハマスはファタハの部隊を破ってガザを制圧し、同地区での政治的優位を確かなものにした。それを受けて、イスラエルはガザを封鎖し、イスラエルとの間での人やモノの出入りを厳しく制約した。こうして、ガザは天井のない監獄になった。ここで暮らす人たちは、食料、水、電気、交易、郵便、漁業へのアクセス、医療、外界との接触など全てをイスラエルに依存せざるを得なくなった。イスラエル政府は、ハマスを監獄の囚人組織のように扱い始めた。そしてこの監獄の囚人たち──裁判も経ずに、全員が終身刑を宣告されているに等しい──がイスラエルに害を及ぼすことを防ぐために、ハマスに一定の役割を期待するようになったのだ。このような関係は、イスラエルがガザに繰り返し攻撃を加えることにより強化されてきた。イスラエルは、08~09年に23日間、12年に8日間、14年に50日間、21年に11日間軍事行動を行い、08年から今年9月までの間に合計で6400人以上のパレスチナ人を殺害した。その一方で、このような対ハマスの軍事行動──「芝刈り」とイスラエル側は呼ぶ──の間の時期には、イスラエル政府とハマスはそれなりに協力し合い、人道上の惨事を回避し、ハマス幹部に給料を支払い、イスラム聖戦と過激派組織「イスラム国」(IS)を抑え込んできた。刑務所ではたいてい、看守は刑務所の管理に役立つ囚人組織と手を組むものだ。自国領土だからできたことイスラエルの首相らがパレスチナ自治政府よりハマスに好意的な発言を述べていることから、最近のネタニヤフ政権がガザ統治について、過去のどの政権よりもハマスに依存していることが分かる。「鉄のドーム」による対ミサイル防衛と、多額の予算を投じた地下防護壁によって、ハマスがロケット弾を発射したり、トンネルを掘ってイスラエルを攻撃したりする力をほぼ奪ったネタニヤフは、ハマスを「手なずけた」というイメージをつくり上げた。イスラエル紙ハーレツによると、ネタニヤフは19年3月の国会議員の会合で、「パレスチナ国家の樹立を阻止したい者は、ハマスの強化やハマスへの送金を支持しなければならない」と述べた。「これは、ガザのパレスチナ人をヨルダン川西岸のパレスチナ人から孤立させるというわれわれの戦略の一部だ」ガザの「監獄」を爆発させないためにハマスに頼るというネタニヤフの方針によって、イスラエル政府はいくつかの施策に集中できた。まずヨルダン川西岸の入植を進めること、パレスチナ人に市民権や政治的権利を与えることなく併合を可能にするために司法制度の見直しを推進すること、そしてパレスチナ当局にはもはや制御を期待できない過激派を逮捕・殺害するためにパレスチナの都市や難民キャンプを急襲することなどだ。将来の暴力的な反乱を防ぐには、このように現在を考えることが必要になる。現実を見れば、ガザはイスラエルの問題だ。それはガザがイスラエルの一部だからだ。大半の政府やメディアはこの戦いを国家間の戦争だと言うが、そうではない。イスラエルは、ガザ(あるいはパレスチナ)を国家として承認しているわけではない。その住民を統治する正当な権力者として、ハマスを承認しているわけでもない。この攻撃に対するイスラエルの最初の対応は、ガザへの電気、食料、医薬品、水などの供給を遮断するというものだった。どんな国も他国にそのようなことはできないが、自らが取り囲んで支配している領域に対してはできる。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/25
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 男が子供や女を喜ばせようと頑張ってみるものの、その7割方が失敗して凹むクリすまス慰撫。因みに、グルーバーの『きよしこの夜』初演(1818年) &so ヴェルディの『愛だ!!?/アイーダ』初演(1871年)。 ☆ リンカーン一派に郷土を踏み荒らされた南部の荒くれ者どもが、黒人をリンチするためのコスプレ団体を結成(1865年=K.K.K.設立)。 ☆ リア充を爆発させようとした非モテが、クリスマスツリーに仕掛けた爆弾を作動(1971年)。革命的非モテ同盟の先駆的活動として今日では語り継がれている。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月24日 】ハマスはイスラエルに「必要」な存在だった... パレスチナ「75年間の歴史」で、紛争を基礎から理解する =前節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月21日(木)/ イアン・ラスティック(ペンシルベニア大学名誉教授〔中東政治〕)イスラム組織ハマスとイスラム聖戦が10月7日、イスラエルに仕掛けた奇襲攻撃──その驚くべき光景と恐怖のせいで、この事件の原因と再発防止策を正しく理解するのが困難になっている。この襲撃に関する報道は、残虐性と半世紀前の第4次中東戦争との不気味な類似を強調してきた。1973年当時、イスラエルの情報機関は全知全能で、プロ集団の軍は事態をしっかり管理しているという「神話」が流布していたが、スエズ運河付近やゴラン高原で勃発した緊急事態はそんな評判を粉々に打ち砕いた。だが今回の失敗のショックはさらに大きい。この攻撃が占領地の駐留軍ではなく、イスラエル領内の民間人に対するものだったからだ。目撃した虐殺の原因を知りたい、この問題に対処したいと私たちが本気で願うのであれば、視点の「時間枠」を変えなくてはならない。さもなければ、私たちは同じ光景を再び目撃することになる。物語の語り手ならば、誰もが知っている。どこから話を始めるかを決めれば、語り手の仕事の大半は完了するということを。この事件を10月7日、安息日の祝日の朝から始めるなら、アメリカの9.11同時多発テロ(2001年)と同じ物語──いわれのない野蛮な暴力にさらされた無垢な犠牲者の物語になる。しかし、もし始まりが1948年だったとしたら? かつて祖父母が暮らしていた土地に、武装した子や孫が一瞬だけ戻り、暴力行為を働いたとしたら? 物語の倫理的意味と、納得のいく結末の条件は一変する。ハマスらが始めたのは戦争ではない?この長い時間枠で見れば、ハマスとイスラム聖戦は戦争を始めたのではない。監獄で反乱を起こしたのだ。それを理解するためには、歴史的背景を少しだけ知る必要がある。48年5月にイスラエルが建国を宣言する以前、ガザ周辺の土地にはパレスチナ系アラブ人の町や村が数十あった。最大の人口集積地はアル・マジュダル──現在は完全にユダヤ人の都市となったアシュケロンだ。国連総会がパレスチナをユダヤ人国家とパレスチナ系アラブ人国家に分割する決議を採択した47年11月、この地域(ガザとその周辺、ネゲブ砂漠の一部を含む)はアラブ人国家に振り分けられた。だが国連には、この決議を実現するための資金、軍、行政機構を提供する力がなかった。この地域を30年近く委任統治していたイギリスは、パレスチナを放り出し、都市や地域から次々と軍を撤退させた。その過程でユダヤ人とアラブ人は、どの地域が自分たちに帰属するかをめぐり血なまぐさい内戦に突入した。この内戦と、イスラエル軍と48年5月にパレスチナに侵攻したアラブ諸国軍の戦闘(第1次中東戦争)、そしてアラブ人国家となるはずだった土地のアラブ系住民に対するイスラエルの追放キャンペーンの結果、75万人のパレスチナ人が故郷を追われた。そのうち20万人は、エジプト軍が占領した地中海沿いの狭い土地に逃げ込んだ──ここが後のガザ地区だ。イスラエルは避難または追放された住民の帰還を拒み、彼らの村や町を破壊したため、故郷を追われたパレスチナ人は難民となった。49年の休戦以降、この地区の支配者はエジプト、イスラエル、エジプト、そして再びイスラエルと次々に入れ替わった。一方、難民の人口はすぐに元からの住民を上回った。イスラエルがハマスを「誕生させた」思惑70年代前半にはイスラエルの占領に対する激しい抵抗運動が続いた。これに対し、後にイスラエル首相となるアリエル・シャロン南部方面軍司令官は建物の密集したガザをブルドーザーで破壊して回り、数百人のパレスチナ人を殺害し、難民キャンプを拠点にしていた過激派のパレスチナ・ゲリラを粉砕した。イスラエルはムスリム(イスラム教徒)の宗教的アイデンティティーをパレスチナ人のナショナリズム以下の脅威と見なし、イスラム組織ムスリム同胞団のガザ支部を支援した。87年末に始まった第1次インティファーダ(パレスチナ人の反イスラエル闘争)までに、同胞団がPLO(パレスチナ解放機構)の主流派ファタハに対抗するハマス(正式名イスラム抵抗運動)を創設できたのも、この政策のおかげだった。イスラエルが宿敵であるハマスの誕生に一役買ったと聞くと、驚くかもしれない。しかし、今回のハマスによる攻撃以前の段階でベンヤミン・ネタニヤフ首相らが公然と述べていた言葉を知れば、それほど意外には感じられなくなるだろう。それは、真の敵と見なすべきはハマスよりパレスチナ自治政府であるという趣旨の発言だ。自治政府はパレスチナ人ナショナリズムを強く抱いていて、イスラエルと別にパレスチナ国家を樹立することを目指している。それに対し、ハマスは、自治政府の政治的立場を脅かす存在として有益だ、というわけだ。93年9月のオスロ合意は、イスラエルがそれまでの戦略を転換したものと言えた。この合意は、イスラエル軍が占領地のヨルダン川西岸とガザ地区から撤退し、パレスチナ側が暫定的な自治を始めるものとした。その際、イスラエル政府は、受動的に見えていたムスリム同胞団ではなく、野心的なPLOのリーダーたちを自治政府の担い手として承認し、頼りにすることにしたのだ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/24
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 立憲同志会(後の憲政会)結党(1913年) &so 立憲同志会→立憲民政党の流れをくむ石橋湛山が取り敢えず全閣僚をひとりで兼任するエクストリーム・組閣作業を実行(1956年)、この時の無理がたたったか僅か65日で石橋は総理大臣をリタイアすることに。 ☆ 産経新聞の手によって芝公園に通天閣が竣工(1958年=東京タワー完工式)。同時に首都圏一帯に電波が撒き散らされあれな事態に。 ☆ アフガニスタンの政権の内紛からソビエト連邦の兵隊が首都にまで土足で踏み込む事態となり、アフガン航空相撲の力士たちが一斉に蜂起する切っ掛けとなる(1979年=ソ連軍が首都カーブルを占領)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月23日 】「2024年のインド」とモディ首相を読み解く4つのキーワード==記載原稿元 / 2023年12月21日(木) / グレン・カール(本誌コラムニスト、元CIA工作員)インドのナレンドラ・モディ首相の世界観と2024年における行動は、「イスラム教」「イギリスによる旧植民地支配」「インドナショナリズム」「国力の増大」という4つのキーワードから読み解くことができる。デリー南郊には、クトゥブ・ミナールという高さ72メートルの塔がそびえ立っている。12世紀末にインドで初となるイスラム王朝のスルタンが建てたもので、建設には破壊されたヒンドゥー教寺院の石が使われた。これは、イスラム教徒による征服と支配の象徴だ。西部ムンバイのアラビア海沿いには、19〜20世紀にかけてのイギリスの建築様式で建てられた高級ホテルのザ・タージ・マハル・パレス・ムンバイや、イギリス国王でインド皇帝でもあったジョージ5世の1911年インド訪問を記念して建てられたインド門が並ぶ。いずれも大英帝国とそのインド支配の強大さと栄光を今に伝える。一方、ヒンドゥー教の聖地ハリドワールでは、たそがれ時になると10万人もの信徒たちがガンジス川のほとりに集まり、ヒンドゥー教の火の儀式を行う。人々は両手を上げて、「内なるエネルギーを目覚めさせ、富を与えたもうた」神に対して歌をささげるのだ。ヒンドゥー教徒が国民に占める割合は70%を超える。インドは独立以来、世俗的な多宗教・多民族国家だったが、モディの与党インド人民党(BPJ)にとって、インドはヒンドゥー教の国だ。イスラム王朝の成立に始まる従属と融合の1000年を経て、ヒンドゥー教徒はようやく、自分たちこそがインドの文化と宗教であると規定し、「インドの力」を思いどおりに振るえるようになったというわけだ。内政面では2024年、BPJのヒンドゥトバ(ヒンドゥー至上主義、ヒンドゥー教こそインド文化と社会の基盤と見なす思想)はますますナショナリスティックに、そして狭量になり、今後もモディの政策を形づくっていくだろう。イスラム教徒やイギリスによる支配の残した「悪影響」に対するBPJの考え方によっても、政策は左右される。モディはBJPのヒンドゥー至上主義に基づく政策をメディアがつついたり、誰であれ異議を唱えたりするのを好まない。2023年1月に英BBCは、グジャラート州で02年に起きた暴動でイスラム教徒を中心に約1000人の死者が出た問題について、州首相だったモディとBPJの関わりを問うドキュメンタリーを放送。モディ政権は内容を批判。その数週間後、インド各地のBBCのオフィスは税務当局の家宅捜索を受けた。ネオファシズム的な側面も6月、訪米中のモディはアメリカの記者からインド国内の人権問題に関する質問を受けた。するとインド政府関係者らがこの記者を激しく攻撃し、ネットでも記者への中傷が飛び交った。中傷のひどさは、ホワイトハウスの報道官が「民主主義の原則に対する非倫理的な」攻撃だと記者をかばったほどだ。だがインドのメディアは今後も、極端に愛国主義的な論調を掲げ、モディを問い詰めることもなく政権の応援団であり続けるだろう。2024年、モディはイスラム教徒や一部に分離独立運動もあるシーク教徒にとって不利な内政政策を推し進めるだろう。メディアに対しては、BPJのヒンドゥー至上主義政策を批判する気が起きない(つまりそんなことをすれば罰せられかねない)ような政策を取り続ける。民族や宗教に基づくナショナリストは常にそうだが、モディとBPJには非常に権威主義的で、ネオファシズム的とさえ言える側面がある。これは今後も変わらず、宗教的少数派にとって厳しい時代が続く。一方で規制緩和と経済成長を背景に、モディは国民の強い支持を勝ち取り続けるとみられる。外交面では、モディは2024年も世界に向けてインドの利害を主張していく。それも、インド史上過去に例がないほどに。中国との力のバランスを保つため、インドは今後もアメリカや日本との戦略的関係、特に軍事的な関係を深めていくだろう。一方でインドは「グローバルサウス」の擁護者であり続ける。インド経済と国際経済との一体化が進むなかで、インドにとって自由で公正な貿易ルールの重要性は高まっていく。モディ率いるインドは、世界の貿易システムを形成し、それを守るために、今よりもさらに積極産が占めている。モディ率いるインドの2024年の動きは、国内では時に驚くほどナショナリスティックで、権威主義的なものになるだろう。国際社会では必ずしもスマートとは言えない動きに出ることもあるだろう。その一方で欧米と手を組むことも増え、インドは世界の大国に肩を並べたと自負するようになる。「世界的指導者」ゼレンスキー大統領に立ちはだかる、 もう1つの敵「米議会共和党」との「消耗戦」ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にとって、2024年の最大の戦場の1つは米議会になるだろう。反民主主義的で、ドナルド・トランプ前米大統領にとことんまで忠誠を誓い、支離滅裂な孤立主義を掲げる十数人の超ポピュリストの共和党議員が、議会の機能を麻痺させ、ウクライナに対する新たな支援も阻止しようとするからだ。アメリカの支援がなければ、ゼレンスキーとウクライナ軍がロシアとの消耗戦に耐えるのは難しい。なにしろ、ロシアに制圧・占領されている地域を奪還するための戦線は全長1000キロにも及ぶ。米議会が追加支援にゴーサインを出して、ウクライナ軍がロシア軍に対して質的優位を確保しない限り、ロシアを追い出すのは難しいだろう。ロシアを倒して占領地を取り戻さなければ、ウクライナは国も国民もロシアに滅ぼされると人々は考えており、ゼレンスキーを強く支持している。実際、ゼレンスキーはウクライナの人々が驚異的な結束を示して、ロシアの侵攻を食い止めている立役者であり、24年も英雄的なリーダーであり続ける可能性が高い。しかし、ロシアも23年に戦時経済体制に移行して「本気」になってきたし、そもそもウクライナの3倍以上の人口を持つ。戦争が3年目に入り、ますます多くの遺体が戦場から戻ってくるなか、24年はプーチンとゼレンスキーの意志、そしてロシア、ウクライナ両社会の耐久性が試されることになりそうだ。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/23
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』と交響曲第6番『田園』が初演される(1808年)。ホントの真実;オーストリア・ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場にて「交響曲第6番」として初演。現在の第6番『田園』は同じ演奏会で第5番として初演された。 ☆ 大日本帝国海軍の金食い虫ぶりに文句を言うばかりの代議士に海軍大臣が逆ギレ、2年前に選ばれたばかりの衆議院を解散する破目に(1891年)。 ☆ 車寅次郎に感化されたのか、毛沢東がインテリは一度田舎に行って百姓でもすりゃ良いんじゃねぇの?と若者を田舎へ流刑に処す(1968年=毛沢東、知識青年の農村部下放を指示)。これで被害を被った青年たちは、12年後のこの日に人民日報にて名指しで恨み節を語った。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月22日 】COP28の成果は?化石燃料めぐる攻防と議長国UAE =後節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 / 2023年12月19日 / 高橋雅英 (中東調査会 主任研究員) UAEは欧米諸国と連携して、再エネの拡大を最終合意に盛り込むことに成功した。各国は再エネの発電設備容量を、30年までに現在比の3倍に拡大する方針である。この先、太陽光発電や風力発電プロジェクトが増加していくことが予想される。COP28での最大の注目点は、化石燃料の扱いに関する議論が進展するかであった。石炭について、21年のCOP26で石炭火力の段階的削減に合意した一方、石油や天然ガスへの具体的な対応は先送りされてきた。 22年2月のロシアによるウクライナ侵攻を機に、欧州諸国は脱ロシア産化石燃料というエネルギー面の課題に直面した。同年、エジプトのシャルムエルシェイクで開催されたCOP27では、天然ガスの利用継続を示唆する「低排出エネルギー」への転換という文言が成果文書に入り、化石燃料の脱却に足踏みした。 COP28は従来通り、主に欧米諸国と小島嶼国連合が化石燃料の「段階的廃止」を主張する一方、石油輸出国機構を中心とする産油国が化石燃料全般に対するいかなる規制にも反対していた。石油輸出国機構(OPEC)側は、化石燃料の消費・生産を抑えるのではなく、排出量抑制に重点を置くべきだと主張する。このためUAEは、COP議長国としての役割と産油国同士の連帯との間で揺れ動きながら、全会一致が原則であるCOPでの合意形成に向けて奮闘した。 UAEは双方の言い分を汲み取りつつ、化石燃料の扱いを段階的廃止から、「代替に向けた努力」や「削減」といった文言に置き換え、産油国に理解を求めた。しかし、サウジアラビア主導の産油国グループはいかなる譲歩も示さなかった。 そして、当初の閉幕日から1日遅れた12月13日、「化石燃料からの脱却」という文言に修正することで、COP28の成果文書は採択された。欧米諸国が当初求めていた段階的廃止からはトーンダウンしたが、石油・天然ガスも含めた化石燃料全般の扱いに言及した初の合意となった。今後注視すべき具体的行動指針 UAEとしては、石油生産プロセスでの脱炭素化を行うことで、化石燃料の利用と脱炭素政策が両立する点を強調してきた。このため、生産継続への道筋をつくるとともに、欧米主導の過度な化石燃料規制を封じたことで、他産油国との関係も維持できた。 今般の成果文書については、明記された「脱却」が化石燃料全体をどれほど減少させるのか、具体的な行動指針は次回以降のCOPで定めていくのかという問いが残る。また各国にはそれぞれのアプローチを尊重することで、広い裁量権が認められるため、実効性にも疑問が生じる。 いずれにせよ、途上国を巻き込んだパリ協定のように、まずは化石燃料全般の扱いを議題に乗せることに成功した点に着目し、産油国UAEの交渉努力は評価されるべきだろう。「中国の感謝祭」と卵チャーハンの謎すぎる関係=NewsWeek_ Superpower Satire(China) 風刺画で読み解く中国の現実 2023年12月14日/ ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)「今日は中国の感謝祭なので、卵チャーハンを作ろう」 毎年11月25日になると、中国語のX(旧ツイッター)上に決まってこのような投稿が現れる。由来がある。1950年11月25日、毛沢東が最も信頼した長男・毛岸英(マオ・アンイン)は従軍していた朝鮮戦争で28歳の若さで戦死した。彼は卵チャーハンの調理中に立ち上った煙が米軍機に発見され、爆撃を受け死亡したという説がある。毛岸英が死亡したその日はアメリカの感謝祭前後。なので、中国の自由・民主派、特に毛沢東独裁が大嫌いな人々は冗談交じりに11月25日を「中国の感謝祭」と命名し、感謝の気持ちで卵チャーハンを食べなければならないと揶揄する。卵チャーハンのおかげで、中国は北朝鮮のような世襲制の国になることを避けられた、と考えるからだ。卵チャーハン戦死説はいつの間にか毛岸英の代名詞になった。ただあまりに不栄誉なので、中国政府はそれを全力で否定し、毛岸英は国のために犠牲となった革命の英雄だと主張。愛国者、特に毛沢東の崇拝者らに支持されている。そのため、今年の11月27日に王剛(ワン・カン)という人気グルメブロガー・料理人が「おいしい卵チャーハンの作り方」という動画を投稿すると、ネットで激しい批判が巻き起こった。毛岸英の命日に近い日を選んで卵チャーハン動画を投稿したことに愛国的なネットユーザーは憤慨し、「英雄侮辱罪ではないか、告発しろ」と王を威嚇。恐れた王はその投稿をネットから削除して、公開謝罪した。とんでもない話だ。「人生で数え切れないほど卵チャーハンを食べたが、僕も英雄侮辱罪か」「中華料理から卵チャーハンを除名したほうが良い」。そんな投稿もあったが、愛国者たちの声にかき消された。そして、今の中国SNS上で「卵チャーハン」は習近平を指す「クマのプーさん」同様、政府と愛国者が反応する「敏感詞」になった。笑える話、というより悲しい話だ。毛岸英の死亡は確かに中国を世襲制から救った。しかし中国人が伝統的な帝王崇拝思想や洗脳から脱却できなければ、永遠に「非世襲的な独裁統治」は続き、「敏感詞」の列が長くなるだけだ。【ポイント】 蛋炒犯 ; 蛋炒饭は卵チャーハン。「蛋炒犯」は、中国語の発音で「饭」と「犯」が同じ「ファン」であることに掛けている。風刺画は卵チャーハンが古いメディア同様、自由のない囚人になったことを示す。 毛岸英 ; 毛沢東と2番目の妻・楊開慧の息子。8歳の時に母が国民党に殺され浮浪児となった後、共産党によってソ連に留学。赤軍に入隊しドイツ軍とポーランドで戦った。1946年に帰国。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/22
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 英国王ジェームズ1世のいびりに耐えかねたピルグリム・ファーザーズ率いる102名様が、現在プリマス・ロックとして知られる岩に上陸(1620年)。翌年4月までに半数程が病死した。 ☆ リビア政府が、パンアメリカン航空を廃業させるべくスコットランド上空でジャンボ機を攻撃(1988年=パンアメリカン航空103便爆破事件/ロッカビー事件)。3年後にその野望は現実のものとなった。 ☆ 元評論家の都知事の思いつきで都バスの24時間営業が試験的に始まる(2013年)が、予想外の不入りで1年もしないうちに終了。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月21日 】COP28の成果は?化石燃料めぐる攻防と議長国UAE =前節==Wedge_Report 【World Energy Watch】 / 2023年12月19日 / 高橋雅英 (中東調査会 主任研究員) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されていた第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)は、12月13日の成果文書の採択をもって閉幕した。COP28では、産油国でありながら脱炭素政策を牽引するUAEが議長国を務め、化石燃料の扱いに注目が集まっていた。化石燃料全般の段階的廃止を主張する欧米諸国等と、それに反対する産油国との間で、最終合意をめぐって攻防が繰り広げられた。これまでのCOPにおける議論 COPの歴史は1990年代に遡る。国連環境開発会議(地球サミット)が92年にブラジルのリオデジャネイロで開催され、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が批准された。その後、95年より締結国会議(COP)が毎年開催され、気候変動対策の国際協議の場となった。 歴代COPで注目されたのは、97年に京都で開催されたCOP3と、2015年にパリで実施されたCOP21である。まずCOP3では、欧州や日本などの先進国が温室効果ガスの排出削減義務を負うことを定めた「京都議定書」が採択された。一方、経済成長の過程にある中国などの途上国には、制約が課されなかった。それに不満を抱いた主要排出国の米国は、同議定書の批准を拒否した。 次にCOP21では、途上国も対象とした地球温暖化の防止に向けた国際条約「パリ協定」が採択された。同協定の目標は、世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2度より低く保ち、1.5度以下に抑えることである。同協定により、先進国と途上国が一丸となって気候変動対策に動き出し、各国は自主的に温室効果ガス削減・抑制目標を策定することになった。 しかし、京都議定書とパリ協定の大きな相違点は、罰則規定の有無である。京都議定書には罰則規定があるものの、パリ協定は国連に削減目標を提出する義務しかない。このため、2030年に向けた各国の数値目標が緩めに設定されるケースがあるなど、パリ協定の実効性が問われている。 パリ協定以降の世界的な脱炭素化の流れの中、世界有数の石油・ガス産出地域である中東のUAEで、COPが開催された。COP28に際し、世界各国の首脳クラスもUAEを訪れ、気候変動対策の重要性を訴えた。現地で見たCOP28の多様な側面 現在、筆者は調査・研究のため、UAEの首都アブダビに滞在することから、COP28の会場を訪問した。会場の場所は、ドバイ国際博覧会場の跡地である、エキスポシティ・ドバイ(Expo City Dubai)となり、ドバイ中心部からも公共交通機関などで容易にアクセスできる立地である。 現場から見たCOP28は、気候変動対策に関する有益な機会を提供していた。まず、COP28の会場には、企業が自社の製品を宣伝するブースが多く設けられ、国際会議の傍らでビジネス交流が活発化していた。こうした商談の機会を活用することで、再生可能エネルギーや水素、原子力といった分野での取引が交わされている。 次に、COP28開催に併せて会場内外で、気候変動対策に関連するワークショップが開催された。世界各地の大学や研究機関、国際機関から、環境やエネルギー分野を専門とする研究者と実務者が一堂に集結し、活発な協議が行われた。来場者は登壇者に質問することができ、国際会議では直に聞けない、専門家の率直な見解を得られる貴重な機会であった。 そして、COP28の会場には多くの一般来場者の姿が見られたことから、今回のイベントが環境意識の向上に一役買っていると考えられる。特に、教育機関による団体ツアーが開催されており、児童生徒らが会場で環境学習を実施できるようになっていた。会場ではドバイ万博に続き、ゴミの分別が徹底されていた他、VR(仮想現実)を通じて、地球温暖化や海水上昇、旱魃といった気候変動の悪影響を目の前で体験できる取り組みも行われていた。 UAEは年間平均降水量が極めて少ないものの、主に海水淡水化を通じて飲料水を確保できることから、現時点で水不足に直面していない。一方、気候変動がもたらす自然災害は、他人事ではない。 たとえば22年7月、過去27年間で最多の降水量が記録され、シャルジャ首長国やフジャイラ首長国などが大きな被害を受けた。こうした大規模自然災害の増加や地域的被害の拡大を防ぐためにも、一人ひとりが気候変動対策を意識していくことが大切である。最終合意に向けた攻防 UAEはCOP28の議長国として、成果文書の最終合意取り付けに向け、加盟国間の意見調整を行っていた。COP28では、気候変動の被害を受けた途上国を支援する「損失と損害」基金の設立で合意し、各国・国際機関が運用金の拠出を相次いで表明した。 UAEも「損害と損失」基金に1億ドルの拠出を表明した他、途上国向けの気候変動対策への支援目的とした300億ドル規模の基金「アルテラ(Alterra)」の設立を発表するなど、豊富な資金力を駆使して、気候変動対策での存在感を強めている。UAEはこれまで国内で太陽光発電の新設や、アラブ湾岸諸国初となる原発の導入を行い、中東地域で脱炭素政策を率先してきた国である。 また、UAEは欧米諸国と連携して、再エネの拡大を最終合意に盛り込むことに成功した。各国は再エネの発電設備容量を、30年までに現在比の3倍に拡大する方針である。この先、太陽光発電や風力発電プロジェクトが増加していくことが予想される。 COP28での最大の注目点は、化石燃料の扱いに関する議論が進展するかであった。石炭について、21年のCOP26で石炭火力の段階的削減に合意した一方、石油や天然ガスへの具体的な対応は先送りされてきた。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/21
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ローマ内戦で対抗者が殺されたため、公衆便所(ウェスパシアヌス)が皇帝になる事が確定する(69年=皇帝ネロが野望失墜で自殺、「四皇帝」時代に。されど、一年以内に三皇帝が失墜す)。 ☆ アメリカが、核兵器の原料を作るついでに電気も作り始める。出力は1kW弱、200Wの電球が4個灯せる程度だった(1951年=原子力発電に成功)。 ☆ フィリピン沖にて日本製の素性のよく解らない客船ドニャ・パスが貨物船と衝突して沈没、タイタニックやヴィルヘルム・グストロフを大きく上回る大惨事に(1987年=4,375名の死者)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月20日 】「日本の技術は最前線にいる」と専門家... CO2を「回収・貯留・有効利用」するCCUS技術に環境団体は反発も =後節==NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2023年12月16日 / 木村正人「二酸化炭素の排出量を減らすことと回収・貯留技術を確立すること、その両方を行うことが非常に重要だ。この両方への投資を確保する方法は二酸化炭素の削減と化石燃料の継続的な使用を結びつけることだ。両者は別個のものではない」――そのための資金はどうするのですか。「まだ化石燃料を生産、使用しているのであれば、まだ化石燃料で儲けているのであれば、安全で恒久的な二酸化炭素処理を拡大する責任がある。このつながりを人々の心に定着させる必要がある。将来、化石燃料の利用と、発生した二酸化炭素の責任ある処理との間におそらく政策的なつながりができるはずだ」――CCSとCCUSの現状を教えてください。「現在、私たちは年間約4000万トンの二酸化炭素を地中に貯留している。この数字はあまり変わっていない。しかし30年までに地中に貯留する二酸化炭素を年間10億トンまで増やすことを約束している。これは非常に大きな増加だ。約6年で25倍になる。私たちにはこの技術が必要だ。再エネは3倍、炭素回収・貯留は実に25倍だ」「それは必要なことであり、私たちはそれに取り掛かる必要がある。なぜ炭素回収のコストが高止まりしているのか、なぜ導入がまだかなり限定的なのか。これまで炭素回収は常に国民、納税者の負担、補助金によって賄われてきた。ある技術から利益を得る人々がその費用を支払うべきなのだ」「二酸化炭素を処理するために炭素回収・貯留を利用することで利益を得るのは化石燃料を使用し、生産し、販売する人々だ。二酸化炭素の処理コストを化石燃料のバリューチェーンに組み込む必要がある。そうすることで二酸化炭素の排出量を減らすことができる」「二酸化炭素の処理コストを考慮すれば化石燃料の現在の利用の多くが経済的に意味をなさないことがすぐに分かる。そうなれば化石燃料の使用量は減り、自然にネットゼロの未来へと進んでいく」「CCSへの投資は税金ではなく、産業界がそのコストを顧客に転嫁し、化石燃料のバリューチェーンを通じてコストを分配すべきだ。化石燃料産業に補助金を出すのは経済的に良くない。CCSにお金を払うことは一種の補助金だ。化石燃料を売りたければ、その燃料から発生する二酸化炭素を処理しなければならないという単純な許認可制に移行する必要がある」「化石燃料がより高価なものになることを強調することは非常に重要だが、明日やる必要はない。今後25年間は化石燃料がより高価になることを予測し、国民は化石燃料への依存度を減らすために使用量を減らしたり、電気自動車に切り替えたり、その他できることをすべて考える必要がある」「今世紀半ばまでには、地球温暖化の原因となる製品の販売、生産、購入、使用は一切許されないという原則を確立する必要がある。その原則が確立されればネットゼロの未来はごく自然に実現する」──あなたが率いるオックスフォード大学のチームが唱えるカーボン・テイクバック・オブリゲーションについて教えてください。「基本的に拡大生産者責任の原則を化石燃料産業に適用するものだ。カーボン・テイクバック制度では二酸化炭素を生産したり輸入したりする人は誰でも、つまり化石燃料を生産したり輸入したりする人は誰でも、その燃料が使用された時に発生する二酸化炭素の一定割合が安全かつ永久的に地下に廃棄されたことを示す必要がある」「小さい割合から始める。最初は1%程度の低いコストから始め、徐々に上げていく。30年代には10%、40年代初頭には50%にする必要がある」「引き取り義務によって化石燃料からの継続的な排出に対処するのであれば、業界は最も安価な方法を見つけるインセンティブを持つ。経済学は最も効率的な結果を見出すために協力し合う」──日本は「今日の化石賞」の常連になりました。日本政府は化石燃料と水素やアンモニアの混焼を提唱しています。CCS/CCUSと混焼のどちらの方がいいと思いますか。「日本はまだ化石燃料をたくさん使っている。日本は今後も化石燃料を使い続けるだろう。アンモニアや水素、炭素を含まない燃料を使うという約束に加えて、日本は化石燃料を使い続けることで発生する二酸化炭素を安全かつ恒久的に処分するべきだ」「回収と貯留だ。日本にはその機会がいくつかある。化石燃料を供給する日本の企業に炭素の引き取り義務という原則を導入すれば、日本は一夜にして世界の気候変動リーダーになれる。とても簡単な法律だ。日本では化石燃料の生産はあまり行われていない。だから輸入に頼るしかない。輸入したいのであれば発生する二酸化炭素の一部を取り除かなければならない」「日本は化石燃料の多くを中東から輸入している。二酸化炭素の一部を中東で処理しても構わないから燃料が輸送される前に二酸化炭素を処理してほしいということも選択肢の一つになるかもしれない。これは非常に興味深い展開だ。おそらく最も低コストの方法だろう。中東の多くの貿易相手国が興味を持つだろう」──三菱重工グループのCCUSについてどう評価しますか。「日本企業はCCS/CCUS技術の最前線にいる。この技術の迅速な展開に向けた真の世界的な後押しを望んでいるはずだ。今のところ、この技術の普及は政府がお金を出してくれるのを待っているという事実によって制限されている」「しかし化石燃料産業が製品を販売し続けたいのであればCCSを導入しなければならないというライセンス条件を付ければCCS技術の導入は爆発的に伸びるだろう」 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/20
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 日本の空に初めて飛行機が飛ぶ(1910年=日野熊蔵大尉、ドイツ製グラーデ単葉機で、高度10m、飛行距離60mの飛行成功)。以後30年余で世界に伍する飛行機大国となったが、太平洋戦争で負けたお陰で今やMRJで夢よもう一度と…。 ☆ ヴァスコ・ダ・ガマが胡椒目当てに土足で踏み込んで以来500年近くも居座っていたポルトガル人を、インドが平和的な手段と称する実力行使で海の外へと叩き出す(1961年)。 ☆ 英中共同声明で両国が香港返還で合意(1984年)。100年間の店子が後ろ髪を引かれて出たのだが、居残った人々は鉄柵に囲まれた。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月19日 】アングル:中国船に南シナ海追われ、「借金の網」絡まるフィリピン漁師=後節= =Reuter Report / / 2023年12月17日 / Mariejo Ramos <権利のため団結する >漁師らも静観してはいない。2020年、環礁で漁を行う自由を求め、ザンバレス州や周辺地区の漁師1000人以上が「ビッキス漁民連盟」を設立した。「連盟を設立したのは、私たちの切実な願いが聞き届けられなかったためだ。私たちは無視された」とマシンロックの漁師で連盟の広報を担当するエンレリト・エンポックさんは言う。同連盟はフィリピン政府に対し、自国のEEZを改めて主張し、管理する積極的なアプローチを取るよう要請したという。また、スカボロー礁にフィリピン沿岸警備隊を常時配備し、マシンロックなどの地域で苦しい生活を送る漁師らに代替的な生計手段を提供することも求めたという。BFARは、漁師らを対象に8000万ペソ規模の生計援助プロジェクトを立ち上げたほか、西フィリピン海上の漁船に対して燃料・飲料水・軽食など補給する事業を行っていると述べた。ドリオさんは政府の援助に感謝を示しつつも、これまでに行われた支援における運営のずさんさを指摘。過去に提案された海藻養殖事業は周辺の水質に合わず、寄贈された船は長期間の漁業には向かないものだったと振り返った。「海が荒れている時は、漁師の腹も荒れる」とドリオさんは言う。「不安を感じず家族のための漁業が再開できるよう、政府が支援してくれることを期待している」「日本の技術は最前線にいる」と専門家... CO2を「回収・貯留・有効利用」するCCUS技術に環境団体は反発も =前節==NewsWeek_ コラム:欧州インサイドReport / 2023年12月16日 / 木村正人[ドバイ発]アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議()は会期を1日延長した13日、「2050年までにネットゼロ(実質排出ゼロ)を実現するのに重要なこの10年に公正かつ公平で秩序だった形で化石燃料から脱却する」と合意して幕を閉じた。世界はネットゼロに向けエネルギー転換の道筋を描いた。「脱化石燃料」を明記したCOP28合意にはその道筋が列挙されている。・30年までに再生可能エネルギー発電容量を3倍、エネルギー効率の改善率を世界平均で毎年2倍にする。・排出削減対策を講じていない石炭火力発電を段階的に削減する努力を加速する。・21世紀半ばまでにゼロ・低炭素エネルギーを利用した排出ゼロのエネルギーシステムに向け努力を加速する。・再エネ、原子力、特に削減が難しいセクターではCCUS(二酸化炭素回収・有効利用・貯留)のような削減・除去技術、低炭素水素を加速する。・30年までにメタンを含む二酸化炭素以外の温室効果ガスを削減する。・ゼロ・低排出車やインフラを急速に普及させることで道路交通の排出量の削減を加速する。・非効率な化石燃料補助金を段階的に削減する。環境団体から反発が出ているのが「CCUS」と「原子力」が明記されたことだ。国際的シンクタンク、グローバルCCS(二酸化炭素回収・貯留)インスティテュートの調査によると、CCSプロジェクトは世界で急増。現在稼働中の41カ所のCCSの二酸化炭素回収能力は年間4900万トン。26カ所が建設中で、325カ所がさまざまな開発段階にある。米国が優勢で、英国、カナダ、中国も施設数を増やす。しかし自然エネルギーを促進する自然エネルギー財団(孫正義会長)は「CCS への過剰な依存を進めるエネルギー政策がもたらすのは日本の脱炭素化の失敗だ。日本は不完全な CCS の実施に多額のコストの支出を強いられ、回収・貯留できなかった二酸化炭素排出権の対価の支払いを求められる」と釘を刺す。しかし大気中の炭素回収を提唱する英オックスフォード大学のマイルズ・アレン教授(地質システム科学)は「化石燃料の使用を減らし、安全で恒久的な二酸化炭素の処理を拡大しなければならない。二酸化炭素をすべて地下に回収することで人類は2100年以降も化石燃料を使い続けることになる」と話す。COP28の日本パビリオンではCCUS技術に携わる三菱重工グループがその仕組みを説明していた。CCUSにおける二酸化炭素のバリューチェーンを「とる」「つなぐ」「つかう」の3つの枠組みに整理し、「とる」ではすでに世界で13基の商用機納入実績がある。COP28会場でアレン教授にCCS/CCUSについてインタビューした。──COP28合意に「CCUS」が明記されましたが、環境団体の反発もありますね。アレン教授「気候問題は廃棄物処理の問題になっている。私たちは二酸化炭素を廃棄物と考えなければならない。廃棄物の量を減らすだけでなく、排出される廃棄物を安全かつ責任ある方法で処理する必要がある。現在のところ二酸化炭素を大気中に放出することなく永久に処分する唯一の方法は二酸化炭素を回収して地下に注入することだ」「これをCCSと呼ぶ。COP28合意がこの技術について言及したのを見てとてもうれしく思う。化石燃料の使用による二酸化炭素の排出を減らす努力をせず、二酸化炭素の回収技術だけに頼れば、貯蔵できる量や大気中に排出できる量を超える二酸化炭素を発生させてしまう危険性がある」「私たちは短期的にはその両方を行う必要がある。気候への影響を減らす主な方法は二酸化炭素の排出量を減らすことだ。それが最も早くできることだ。メタンについても対策を講じることができる。自然を利用した解決策を講じることもできる。しかし私たちがやらなければならない主なことは短期的には二酸化炭素の生産量を減らすことだ」「しかし二酸化炭素の回収と貯留は絶対に必要だ。現在二酸化炭素を生産している割合をどんなに減らそうとしても過剰に発生してしまう。私たちは二酸化炭素を処理する世界的な産業を構築しなければならない。二酸化炭素の回収と貯留に今、投資するということだ」「二酸化炭素の排出量を減らすことと回収・貯留技術を確立すること、その両方を行うことが非常に重要だ。この両方への投資を確保する方法は二酸化炭素の削減と化石燃料の継続的な使用を結びつけることだ。両者は別個のものではない」・・・・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/19
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 五代目・クビライが国号を「大元」と定める(1271年)。 五代目ともなれば中華文明を睥睨出来たのであろう。☆ 犬好きの徳川綱吉によって史上最大の犬小屋がオープン、但し中に入れられたのはペットではなく野良犬なので念のため(1695年)。 赤穂藩主浅野長矩を即日切腹に処した第5代征夷大将軍・綱吉の“悪政”だった。☆ 上野にある西郷どんの銅像の除幕式(1898年)、資料写真が無く適当に像を造ったことから西郷未亡人からダメ出しされる。 &so 三菱の我欲的誘致によって、東京のターミナルが新橋から丸の内にお引越し(1914年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月18日 】アングル:中国船に南シナ海追われ、「借金の網」絡まるフィリピン漁師 =前節==Reuter Report / / 2023年12月17日 / Mariejo Ramos [マシンロック(フィリピン) 8日 トムソン・ロイター財団] - フィリピンの漁師ロニー・ドリオさん(56)は10代の頃から南シナ海の中心へと船を出し、スカボロー礁(中国名:黄岩島)で漁を行ってきた。だが、この場所は今、アジアで最も争いの絶えない係争海域の一つとなっている。ドリオさんによれば現在、フィリピン沿岸から約200キロ離れたこの海域で漁を行うことは、この環礁の領有権を主張する中国から「攻撃的な行動」を受けるために、ますます困難で危険なものになっているという。スカボロー礁は、フィリピンが自国の排他的経済水域(EEZ)内に位置すると主張しているが、2012年以降は中国が実効支配を続けている。漁村マシンロックの沖にあるサンサルバドル島で暮らすフィリピン人漁師らは、中国側はスピードボートや放水砲を使用して彼らがこの海域に近づくことを妨害してくると、トムソン・ロイター財団の取材に話した。こうした衝突は、フィリピンが南シナ海での警備体勢を強化する中で発生。同海は長年、米中衝突の火種にもなり得ると見られてきた。情勢の緊迫を受け、サンサルバドル島に住む漁師の収入は激減した。環礁で自由に漁を行うことが不可能になり、時には魚を捕る前に追い払われるため、公海に出ることを余儀なくされている。ただ、外洋での漁で燃料費がかさむため、漁師らは出漁の度にさらに遠くへと船を進めることを強いられている。漁に出るごとに借金が増えるという悪循環に陥り、より多くの漁獲を得なくてはならないからだ。「私たちはただ生計を立てようとしているだけだが、漁場から追い出されてしまう。多くの漁師が中国の沿岸警備隊に遭遇することを非常に恐れている」とドリオさんは言う。マシンロック出身の別の漁師ジミー・タバットさん(45)は、かつてはスカボロー礁に3日出れば、家族に十分に食べさせ、貯金もできるほどの漁獲量があったと話す。「環礁内で漁を行えば、消費する燃料は比較的少なく、深さのある公海に出るよりも多く魚を捕ることができた」スカボロー礁という名称は、1748年に同地で難破した英国の船名に由来する。フィリピンでは「バホ・デ・マシンロック」、もしくはタガログ語で「平穏」を意味する「パナタグ」という名で知られている。南シナ海の90%の領有しているとする中国の主張は2016年、仲裁裁判所により退けられた。だが、中国政府はこの判決を受け入れておらず、2012年に環礁を占領して以降、沿岸警備隊やトロール船の配備を継続している。在マニラ中国大使館に本件に関するコメントを要請したが、すぐには返答は得られなかった。ドゥテルテ前大統領が2016年に政権に就いて以降は中国との外交関係が改善。フィリピンの漁師らはスカボロー礁に戻ることができ、一時は平穏が訪れた。だが昨年、故マルコス元大統領の長男フェルディナンド・マルコス・ジュニア氏が大統領に就任し、親米路線を取ったことで、フィリピンと中国の緊張は再び高まっている。ドリオさんは、漁師らが経済的にも精神的にも苦しんでおり、不安による発作やトラウマを抱える人もいると明かした。「スカボロー礁で心穏やかに、自由に釣りができるようになること。望むのはたったそれだけだ」とドリオさんはサンサルバドル島沿岸に停泊する自身の漁船近くで腰掛けながら語った。「あの場所は私たちのものだ」<「赤字漁」>フィリピンの漁業者団体「パマラカヤ」によれば、豊かな水質を持つ浅瀬のスカボロー礁へのアクセスが制限されることにより、ザンバレス州の漁師は収入の約70%を失ったという。タバットさんは、2012年以前は週に8000─1万フィリピンペソ(約2万─2万6000円)得られることもあった漁師の収入が、約2000─3000フィリピンペソにまで激減したと話す。つまり、従来と同程度の生計を立てるには3倍の時間がかかることもある。「損失を出しながら漁に出ている。時には、家に何も持って帰れないこともあった」フィリピン漁業水産資源局(BFAR)によると、南シナ海は38万5000人を超える登録済み漁師にとっての重要な漁場で、2018年から22年までの期間で30万4000トンの水揚げ量があったという。資産の再構築や地方の発展を専門とする非政府組織「人民開発研究所(PDI)」が昨年行った研究によると、2012年以前には、スカボロー礁で一度の漁を行うたびに、さまざまな種類の価値の高い魚が最高3トン水揚げされることもあったという。だが現在では、漁獲量の減少やサンゴ礁の破壊、中国船舶による「嫌がらせ行為」、荒れやすい天候の中でも漁師が浅瀬に避難できないといった影響から、この海域での漁が「経済的に実行不可能」になりつつあると同研究は指摘している。同研究はまた、中国がオオシャコガイ採取のため岩礁を掘り起こしたために、スカボロー礁のサンゴ礁が破壊されたと指摘した。フィリピン沿岸警備隊は9月、西フィリピン海(南シナ海のフィリピン名)の沿岸から200カイリまでの海域にあたるEEZ内で「中国側が頻繫に出入りする区域で広範囲に及ぶ被害が見られる」と発表した。PDIのアウレア・ミクラテベス代表は、同地域での漁業権を保護するフィリピン政府の義務をまとめた憲章の作成を望んでいると述べた。・・・・・・・・明日に続く・・・・・古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/18
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ノースカロライナ州で兄弟が機械を空に飛ばしたって?冗談じゃないのかな(1903年=人類初の動力飛行に成功)。☆ 日本初のモノレールが上野動物園で営業開始、サルが運転しているのかと噂される(1957年)。☆ 我らの偉大なる金正日将軍様が、農民≪特に女性≫へのあまりに熱心な指導の末に過労死により息を引き取られた(2011年)。 追伸、正日氏と後継争いを演じいた故金日成主席の実弟・英柱氏が死去の報が昨日あった。100歳前後だったと言う。 さぞや天国は騒がしく成ろう。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月17日 】中国が暗躍した「野党陣営の一本化」は不発に、 来年1月に迫る台湾の総統選挙で笑うのは誰か? =後節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者)柯文哲(コー・ウェンチョー)は、14年に民進党の盟友を装って台北市長選を制した人物だが、民進党の全面的な支援を受けていたにもかかわらず、当選した途端に「両岸一家親(中台は一つの家族)」と言い切った狡猾な日和見主義者だ。今は中道派の有権者に取り入るため、国民党ほど中国寄りではないという点を強調している。そして最後に、世界中で販売されているiPhoneの65%を製造するフォックスコン(鴻海科技集団)の創業者であるテリー・ゴウこと郭台銘(クオ・タイミン)。生産拠点の多くを中国に置いているため、立場上、中国からの圧力には弱い。柯とは友人関係にあり、起業家精神を説く一方で中国に擦り寄り、有事には必ず台湾を守るというアメリカの約束には疑問を呈していた。ところが各種の世論調査では、民進党の頼が一貫して35~40%の支持を得てトップを走っていた。侯と柯はそれぞれ15~30%の支持率で2位を争い、郭の支持率は10%に達しなかった。そこで中国側は考えた。まずは郭に出馬を断念してもらい、一方で侯と柯を正副総統候補のセットにして一本化しよう。そうすれば票の分散を防ぐことができ、親中派の統一戦線を組めるはずだった。テリー・ゴウを封じたがそれで中国政府は、10月23日にフォックスコンの経理に不正の疑いありとして調査に乗り出した。たちまち同社の株価は3%ほど急落し、郭は公の場から姿を消した。1カ月後、フォックスコンの中国子会社に2万元(約40万円)というささやかな罰金が科された。そして郭は、出馬に必要な100万超の有権者の署名を集め、副総統候補も指名していたのに、11月24日の期限までに正式な立候補届を出さなかった。だが、まだ中国は手放しで喜べない。水面下で国民党と民衆党の候補一本化に向けた必死の努力を続けていた。一本化すれば勝利の確率は高くなるから、侯にとっても柯にとっても悪い話ではないはずだった。だが問題は、どちらが副総統に甘んじ、どちらが総統候補になるかだった。どちらも譲らず、やむなく総統経験者で国民党の長老である馬英久(マー・インチウ、習との個人的パイプも太い)が割って入り、自党の侯を説き伏せ、民衆党・柯の求める条件で一本化する合意を取り付けた。これが11月半ばのこと。タイミングといい強引なやり方といい、習からの強い圧力があったのは間違いない。だが、この上意下達の合意はすぐに崩れ去った。図に乗った柯が条件を追加し、普段は温厚な侯を怒らせたからだ。それに、そもそも副総統には何の権限もない。だから個人的な野心は別にしても、どちらの陣営も自党の候補者が副総統に納まることには抵抗していた。交渉はぎりぎりまで続いたが、折り合いはつかず、最後は互いに責任を押し付け合う非難の応酬で終わった。中国は悔しくて歯ぎしりしていることだろう。さて、最後に笑うのは誰か。現地の政界事情に通じた中央研究院(台湾)の吳叡人(ウー・ウェイレン)に、この重要な選挙の行方を占ってもらった。──最大野党の国民党は今回の選挙にどう臨んでいるのか。また中国との関係は?時がたち、国民党でも中国大陸生まれの政治家は馬英久あたりが最後。だから国民党に対する中国の影響力は弱くなっている。ちなみに、今回の総統候補の侯友宜は台湾で生まれた世代だ。彼は中国大陸ではなく台湾島を故郷と見なす国民党「本土派」の一員であり、大陸への復帰を希求する旧世代とは一線を画している。それで民衆党の柯文哲と組もうとしたが、失敗に終わった。しかし「本土派」の票だけでは勝てないから、馬率いる親中派に軸足を移した。現に彼は、最終的に馬の推薦した人物を副総統候補に選んでいる。一方で中国は、必ずしも侯を信用していない。彼を警察のトップに起用したのは民進党出身の陳水扁(チェン・ショイピエン)総統(当時)だったからだ。──柯と中国の関係は? また民衆党が若者の支持を集められたのはなぜか。柯は臓器移植専門の外科医として成功し、その優れた技術を中国に売り込み、多くの中国政府要人と親しくなり、反体制派からの生体臓器摘出に関与したと疑われたこともある。しかし以前は陳と親しい関係にあったし、これまでのところ「一つの中国」原則を受け入れてはいない。だから中国は、彼のことも全面的に信用してはいない。若者の大半はアンチ国民党であり、かつては民進党を支持していたが、民進党は過去24年間のうち16年も政権を握っている。だから、若者には飽きられている。そのため、柯が19年に民進党と国民党を批判し、民衆党を設立すると、若者のほとんどに支持された。台本なしの自由な演説スタイルも若者には好評で、若者はそれを誠実さの証しと考えていた。だが急に国民党との候補一本化で話し合いに応じ、水面下の交渉で怪しげな行動をしたことで、民衆党創設の理念を裏切ったという声もあり、若い支持者の一部が離れていったのも事実だ。──そうであれば、1月の総統選で勝つのは誰で、議会選で笑うのはどの党か?総統選では与党・民進党の頼清徳が勝つ可能性が高い。台湾で言う「棄保」(それなりに主張の似ている候補が2人以上いる場合に、勝ち目の薄い候補の支持者が次善の策として勝ち目のある候補に票を集め、共倒れを防ごうとする投票行為)が大規模に起きれば話は別だが、候補一本化をめぐって国民・民衆両党の関係が冷え切っている現在、それはありそうにない。ただし議会選では、与党が現在の議席数を維持するのは難しいとみる。 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/17
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 北アメリカ在住のイギリス人が、ボストンで開いたティーパーティーにて破目を外して納税を拒否するぞー!!って放言(1773年=ボストン茶会事件)。巡り巡って200年以上たった今日でも、同じ様なことをやらかす連中がかの国には多いそうで……。☆ コレド日本橋の辺りでクリスマスのイルミネーションがエスカレートして、ファイヤーストームに(1932年=「白木屋」で火災)。この一件のお詫びとして、この年のクリスマスではパンツのセールが盛んだったとか。☆ ブルックリンでユナイテッド航空とトランスワールド航空のドリームマッチ、あまりにエキサイトしたため無関係な方々を含めて134人がお逝きになる(1960年=ニューヨーク空中衝突事故)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月16日 】中国「信用バブル崩壊」へのカウントダウンが、「影の銀行」破綻から始まる=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / ジェームズ・パーマー(フォーリン・ポリシー誌副編集長)11月下旬、中国の大手資産運用会社の中植企業集団(中植)は自社が「深刻な債務超過」に陥ったと発表した。約2000億元(約4兆600億円)の保有資産に対し負債は推定4600億元(約9兆3400億円)。数日後に捜査が始まり、12月1日には同社と関係の深い2社の会長2人と連絡が取れなくなった。問題は、中植が中国のシャドーバンキング(影の銀行)の重要なプレーヤーであることだ。シャドーバンキングはノンバンク企業による融資や投資で、中国では盛んに行われている。もっとも、中国の多面的な経済危機の中で破綻するシャドーバンクは、中植だけではなさそうだ。中国のシャドーバンキングにはマイクロファイナンスや信用保証会社、さらには質屋なども含まれ、3兆ドル規模に発展している。中国の銀行は国有で融資業務に対する規制も厳しいが、シャドーバンキングは銀行が規制をかわす手段になっている。2015年のある報告書は、中国のシャドーバンキングの3分の2が銀行からの資金と推定している。「影」の濃さも多様で、中国最大のシャドーバンクの1つは政府系の資産運用会社とみられる。また、業務の多くはグレーゾーンで、当局から正式に承認されていない。2008年の金融危機以降、中国では大規模な景気刺激策により信用が拡大し、シャドーバンキングの役割が急激に広がった。資金の大半は不動産市場に投資され、株式市場や商品市場にも流れ込んだ。当局はリスクを認識しつつ「その場しのぎの規制」に追われたと、ローディアム・グループのアナリスト、ローガン・ライトは言う。 規制が強化されると銀行は手法を変え、通常の融資で提供していた資金もシャドーバンキングを経由するようになった。ライトによると、2016年には「中国の規制当局は、金融システム内の資金の流れを監視するのに必死だった」。規制強化で成長が減速シャドーバンキングに対する締め付けは厳しくなっていったが、新たな規制は2つの望まない副作用をもたらした。まず、民間企業、特に中小企業が信用を得るのが難しくなり、経済成長が鈍化した。さらに、不動産バブルが拡大した。銀行は高金利の住宅ローン、特に販売前のローンを奨励した。不動産開発業者は、これらの資金を元手に信用取引を行った。このような信用、規制、不動産建設の結び付きは、不正や腐敗の機会を生んだ。あるスキームが危機にさらされた際に規制当局は、誰が利害関係者で、誰をつぶせば影響は小さいかを見極めなければならない。例えば、2018年に中国でネットワーク金融業者が相次いで破綻し、オンライン投資の手軽さに流れた一般の人々が深刻な影響を受けた。政府は抗議デモを鎮圧しつつ、部分的な補償を提供して、業者の詐欺的行為に対する国民の怒りを鎮めた。しかし、中植の顧客は、中国共産党幹部とつながりのある裕福な個人や企業だ。経済にこれ以上ダメージを与えることなく、利害関係者の莫大な富を混乱させることなく、状況をどう整理すればいいか。中国政府は厳しい課題を突き付けられている。中国が暗躍した「野党陣営の一本化」は不発に、 来年1月に迫る台湾の総統選挙で笑うのは誰か? =前節==NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / 練乙錚(リアン・イーゼン、経済学者)中国は民主的な選挙に関心がないって? とんでもない、大ありだ。好きな候補を当選させるため、常に本気で選挙戦に参加する──ただし、よその国の選挙だが。それが顕著に表れるのが、台湾の選挙だ。台湾では来る1月13日に総統選挙と議会(立法院)の総選挙が行われる。なお現職総統の蔡英文(ツァイ・インウェン)は、3選禁止規定により出馬できない。中国の肩入れがとりわけあからさまなのは総統選だ。そう遠くない将来に台湾を併合したい習近平(シー・チンピン)国家主席にとって、親中派の候補を勝たせ、中国に従順な政策を取らせることは死活的に重要だ。しかしここへきて、急に雲行きが怪しくなってきた。なぜか? 立候補届け出期限(2023年11月24日)までの展開が、あまりに中国の思惑どおりだったせいだ。その時点までは、長年にわたる統一戦線工作(親中派を結束させ、その勝利を確実にする作戦)が功を奏する気配だった。立候補を表明していた4人のうち、現職副総統で与党・民主進歩党(民進党)候補の頼清徳(ライ・チントー)を除けば、ほかの3人は(程度の差はあれ)親中派と言えた。最大野党の国民党が立てたのは元警政署署長(警察庁長官)で新北市長の侯友宜(ホウ・ヨウイー)。有能な官僚だが政治的には無色透明だ。党是として中国との統一を目指す国民党は、民進党の進める台湾の軍備拡大に反対してきた。蔡政権が最新鋭潜水艦の自主建造計画を発表したときは、必要な資金の拠出を止める法案を提出した。そして技術面で協力する予定の複数の韓国企業の名を暴露し、中国が韓国政府に圧力をかけるよう仕向けた。一方、野党第2党として躍進中の台湾民衆党(民衆党)は、党の創設者である柯文哲(コー・ウェンチョー)をかついだ。14年に民進党の盟友を装って台北市長選を制した人物だが、民進党の全面的な支援を受けていたにもかかわらず、当選した途端に「両岸一家親(中台は一つの家族)」と言い切った狡猾な日和見主義者だ。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/16
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ナポレオンの遺骸がアンヴァリッドに安置(1840年)。以降、オテル・デ・ザンヴァリッド(通称アンヴァリッド)は、パリの歴史的建造物の一つなれど、廃兵院/癈兵院であり皇帝が永眠する所ではない。☆ セ・リーグが結成される(1949年)が、今に至るまで巨人とそれ以外との様々な格差は埋められていない。☆ 米大統領J・カーターが中華人民共和国を承認し、中華民国と断交することを表明(1978年)。 &so イラクで戦争が終わった!とアメリカが宣言(2011年)。その後は政治の演繹で、全てが秘密のひみつだ!!【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月15日 】「試練の時代」への覚悟〝大国〟誇示する中国との向き合い方 =後節==Wedge_Report 【21勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授)世紀の安全保障論】 / 2023年12月11日 / 勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授)1年ぶりとなった首脳会談では両国間の懸案は何ひとつ解けず、外相会談でも中国は従来の主張を居丈高に繰り返しただけだった。 今回、安全保障に加え、経済と環境など対立するジャンルが拡大する中で行われた首脳会談だったが、習近平国家主席は「戦略的互恵関係の位置付けを再確認し、新たな意味合いを持たせ、新時代の要求を満たす中日関係の構築に尽力すべきだ」と注文を付けた。そして、外相会談で王毅共産党政治局員兼外相は、処理水問題を持ち出し、中国に独自のモニタリング調査をさせるよう要求した。 中国・武漢で初確認されたコロナウイルスによる新型肺炎を巡って、中国は発生源を巡る国連機関や主要国等の調査要請を一切拒否し続けてきたにもかかわらず、日本に対し独自調査を求めるなど厚顔無恥も甚だしい限りだ。上川陽子外相には、中国の弱みであるコロナウイルスの発生源調査を持ち出し、皮肉を交えて反論してほしかった。中国にとっての戦略的互恵関係とは しかし、中国が居丈高な態度を示す根底にあるのは、習主席が発した「(日本は)新時代の要求を満たす中日関係の構築に尽力すべきだ」という言葉だろう。日本が「戦略的互恵関係」を持ち出した06年当時とは、軍事も経済も力の差は歴然であり、日本はその現実を自覚したうえで、大国である中国が求める関係の構築に努めよという意味にほかならない。 正直、見下されたと言っていい。それは日中首脳会談の前に行われた米中首脳会談でも顕著で、習主席は気候変動などで協力したいのなら、まず米国が敵対的な対中政策を改めよと注文をつけている。米国に対してもこの態度である。 大国化し、強面となった中国とどう向き合うか。そのヒントは、コロナ禍以降この数年間における国際社会の中国に対する評価だろう。 前述したウイルス発生源の解明調査では、米豪など主要国から非難され、ロシアのウクライナ侵攻でも、孤立するロシアを支援する中国は、自ら国際社会との溝を深めている。中国も世界が自分たちに厳しくなっているという自覚はあるだろう。日本はそこにつけ込む余地がある。中国の弱みにつけ込む知恵と勇気 戦略3文書で示したように、同盟国や同志国との連携をこれまで以上に深め、彼らの支持を得ながら中国との間で起こる難題に取り組むことが重要となる。それは尖閣諸島の領有権を巡っても、日中間だけで問題の解決が図れないことで明らかだろう。 そのためには、日本は国防の備えを怠らず、暴挙は許さないという態度を示し続けるとともに、中国の弱みを巧みにいかす工夫が求められる。例えば、14億の人口を抱える中国の弱点でもある食料安全保障について、日本が協力するという姿勢を見せることで、意思疎通を図り、衝突に至らせないという知恵が必要となる。まさに今、日本にとって長く続く「試練の時代」がはじまったのである。まるでスパイ映画、 台湾軍人に米チヌーク・ヘリを盗ませて中国空母に着艦させる計画が露見=NewsWeek_ Opinion / 2023年12月12日(火) / アディル・ブラール台湾の地元誌が12月11日に報じたところによると、同国の防諜組織は、台湾から中国に亡命しようとしていた台湾軍のパイロットを捕まえた。このパイロットは、中国のスパイから、1500万ドル(約22億円)と引き換えに台湾軍が持つ米国製の大型輸送ヘリコプター「CH-47チヌーク」ごと亡命するようそそのかされたという。台湾の中国語メディア「CTWANT」によれば、この台湾軍中佐は、台湾海峡を航行する中国海軍の空母「山東」にチヌークで着艦できれば、1500万ドルと本人および家族の安全と中国への亡命を認める、ともちかけられていたという。台湾国防部(国防省)は、報道の詳細に対するコメントを拒んだが、12月11日に出した声明のなかで、逮捕のきっかけは「内部通報」だったと述べた。「この事件による被害を最小限に抑えるための対策をとっている」と国防部は述べる。「中国共産党の諜報活動は必死さを増しており、潜入の手段や手法がますます多様になっている」無謀な着艦計画問題の中佐は2023年6月、タイのバンコクを訪れ、人民解放軍のために働くスパイを名乗る中国人と面会した、とCTWANTは伝えている。当初、中国側が提示した報奨金は「毎月20万台湾ドル(約92万円)」と低く、家族全員のタイ華僑ビザと、台湾有事の場合の優先避難の保証だけだった。中佐は拒絶したが、中国側が報奨金をチヌークの値段の半分(1500万ドル)まで引き上げ、空母を台湾本島から24海里(約44キロ)まで接近させることに同意したため、考えを変えたという。米海軍はチヌークを空母に着艦させたことがあるが、中国で同じような大きさのヘリコプターの着艦に成功した記録はない。そもそも、中国空母が台湾本島にそこまで接近しようとすれば台湾軍が黙っていないはずだと、台北の防衛アナリストは報道内容の一部に疑問を呈した。台湾の邱国正・国防部長(国防相)は11日、立法院(国会)で、「こうした事件が発覚したことに、私も心を痛めている。関係したとされる者には、法に従って処分しなければならない」と発言した。台湾立法院(立法府)は、問題の中佐や、交渉を仲介した者について、可能なかぎりの厳罰に処すことを求めている。検察は、同様の事件を防ぐには重罰が必要だと述べている。(翻訳:ガリレオ)CH-47 Chinook: Witness the Beast in Action! 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/15
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ ノルウェーのロアール・アムンセンらが南極点に到達(1911年)。約一か月後、R・F・スコットが到達するも帰路全員が遭難死。 &so ソビエト連邦の南極探検隊が南極大陸の到達不能極≪最も海から遠い点≫に史上初めて到達(1958年)☆ 在日朝鮮人の朝鮮民主主義人民共和国への帰国船第一便が出航(1959年)。当時は日本人も含めて総じてお祝いモードだったが実は日本政府の厄介払いだった。☆ 日本が米輸入の部分開放を決定、その結果タイ米に対するヘイトスピーチが広まる(1993年)。【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年12月14日 】「試練の時代」への覚悟〝大国〟誇示する中国との向き合い方 =前節==Wedge_Report 【21勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授)世紀の安全保障論】 / 2023年12月11日 / 勝股秀通 (日本大学危機管理学部教授) 年の瀬を迎えても、これほど暗澹たる思いに駆られることはそう多くはない。好転する兆しのない日中関係である。 日中首脳会談が11月16日(日本時間17日)に、そして日中外相会談が同月25日、それぞれ米・サンフランシスコと韓国・釜山で開かれた。1年ぶりとなった首脳会談では両国間の懸案は何ひとつ解けず、外相会談でも中国は従来の主張を居丈高に繰り返しただけだった。 新聞各紙の社説の見出しも「戦略的互恵の内実が重要」(毎日)、「互恵の確認では物足りない」(読売)など、日本にとって成果の乏しい会談であったことへの評価は厳しいが、両会談を通じて明らかになったことは、中国は大国意識を全面に押し出し、日本に対中姿勢の改善を求める立場を鮮明にしたことだろう。裏を返せば、日本はこれから長く続くであろう「試練の時代」への覚悟を持たなければならないということだ。大国化した中国の居丈高な振る舞い 今回の両会談でキーワードとなったのは、「戦略的互恵関係」という言葉だ。会談の成果が乏しい中にあって、日中の両首脳が顔を合わせ、戦略的互恵関係の包括的推進を再確認したことについて新聞各紙は一定の評価をしてはいる。だが、問題の本質は「戦略的互恵関係」を巡る解釈が、日中間で大きくずれてしまったということではないだろうか。 そもそも「戦略的互恵関係」とは、2000年代前半に靖国神社への参拝など歴史認識を巡って小泉純一郎政権下で政冷経熱となった日中関係を改善するため、安倍晋三首相が2006年に訪中し、当時の胡錦涛国家主席との会談で合意したものだ。その内容は、両国間で互いの立場が違っていても、安全保障やエネルギー、環境、経済などさまざまな分野で共に協力し、貢献する中で、互いに利益を得て日中関係を発展させていこうという考えだった。 その後、胡主席が08年に来日、福田康夫首相との間で、戦略的互恵関係の推進を掲げた共同声明に署名するまでに至ったが、10年に中国が国内総生産(GDP)で日本を抜いて世界第2位の経済大国となると同時に、戦略的互恵関係という言葉は外交の表舞台から姿を消し、日中は次第に対立の時代へと突入する。 まず同年9月、尖閣諸島を巡って中国漁船による海上保安庁巡視船への衝突事件が発生、翌11年には、東日本大震災に乗じて中国は東シナ海で大規模な海軍演習を実施するなど行動を活発化させ、一部が私有地だった同諸島を国有地化した日本に対し、13年になって中国は尖閣諸島を含む東シナ海に防空識別圏(ADIZ)を設定、海上自衛隊の護衛艦に中国海軍のフリゲート艦が火器管制レーダーを照射するといった暴挙を企てるに至った。日本の明確な脅威となった中国 尖閣での対立は現在に至るまで激しさを増して続いているが、この間、17年の中国共産党大会で、習近平国家主席が「2049年(建国100年)に中華民族の偉大なる復興の夢を実現する」と宣言して以降、中国は「戦狼外交」と称される強硬姿勢と躊躇ない実力行使によって、国際秩序の現状変更に挑み続けている。 その一端は昨年7月、中国海警局の巡視船2隻が尖閣諸島の領海に64時間にわたって侵入し、翌8月には、米国の下院議長の訪台に反発、台湾周辺海域に弾道ミサイルを発射し、そのうちの5発を沖縄・先島諸島周辺に広がる日本の排他的経済水域(EEZ)を標的に着弾させたことだ。 しかも、ロシアとの軍事連携を強化する中国は、ロシアがウクライナを侵略して以降、その姿勢を強め、中露の爆撃機による日本周回飛行に加え、露軍の大規模軍事演習(ボストーク2022)に中国は陸海空軍を初参加させ、北海道西方沖に日本海で機銃掃射などの訓練を実施している。こうした中国の日本に対する威圧の直後に行われたのが、昨年11月に訪問先のタイで行われた日中首脳会談だった。習主席に対し岸田文雄首相は「重大な懸念」を表明したが、今回の首脳会談と同様に、中国を巡るさまざまな懸案は何ひとつ前進しなかった。 この直後、政府は国家安全保障戦略など戦略3文書を改定し、中国を事実上の脅威と位置づけ、「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と明記。さらに「我が国の総合的な国力と同盟国・同志国等の連携により対応する」と表記して、対中姿勢を鮮明にした。日中間で拡大し続ける対立局面 対中姿勢を強めた日本に対し、中国は昨年12月、沖縄南方の西太平洋で、空母「遼寧」と3隻のミサイル駆逐艦を出動させ、南西諸島への攻撃を想定した打撃訓練を実施。防衛省によると、空母艦載機の発着艦は320回に達したという。常軌を逸したレベルだが、ロシアとの連携も強化し、中露は今年7月、両国海軍による合同パトロールを実施、太平洋沿岸から時計回りに日本列島を周回した10隻の中露艦隊が、島根県沖の日本海で射撃訓練を行っている。 挑発はこれだけではない。尖閣諸島を巡って中国海警局は2月、「中国の領海に不法侵入した日本漁船を退去させた」と公表、7月には日本に無断で、同諸島沖のEEZ内に潮流などを観測するブイを設置した。あたかも中国が同諸島周辺海域を管理しているという虚偽の既成事実を積み重ねようとしている。 これら安全保障での対立に加え、中国は3月、日本の製薬会社の現地法人幹部をスパイ容疑で拘束(10月に逮捕)したほか、国際原子力機関(IAEA)が安全性を検証したにもかかわらず、東京電力福島第1原発からの処理水の海洋放出に反対し、日本産海産物の輸入を全面的に停止し、処理水を「核汚染水」と呼び、日本を非難し続けている。・・・・・・・・明日に続く・・・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- 【壺公夢想;如水ホームページ http://thubokou.wordpress.com/】【閑仁耕筆;冒険譜・歴史譜 http://blog.goo.ne.jp/bothukemon】・・・・・ クリック 宜しく・・・・・・ 再会を期して, 涯 如水 ・・・・・
2023/12/14
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