11月8日(土)蔵王町ふるさと文化会館(ございんホール)にて,「蔵王山の火山活動と防災体制~巨大地震発生後の火山活動に備える~」をテーマに防災気象講演会を開催しました。
当日は地域住民の皆さんをはじめ,多くの方々にご来場いただき,会場はほぼ満席となりました。蔵王山の火山活動活発化がニュース等でも報道されており,今回は特に県民の皆さんの関心の高いテーマとなりました。
講演会では,はじめに,山形大学理学部の伴教授から「蔵王山の噴火の歴史と今後について」というテーマで,蔵王山の噴火の歴史を紹介しながら,噴火歴に鑑みて現在の蔵王山の活動状況をどう理解すればよいのかについて講演をいただきました。
次に,気象キャスターで気象予報士の鈴木智恵さんから「気象キャスターからみた自然災害への備え」というテーマで,いかにして災害から身を守るべきかについて,地域の地形などの環境要因を事前に確認しておき,気象現象の情報を早く得て行動することにより,災害に遭遇することを防げるということを,様々な具体例を示しながらご説明いただきました。
また,後半のパネルディスカッションでは,時事通信社の解説委員である中川和之さんをコーディネーターにお迎えし,講師のお二人と蔵王町,宮城県,仙台管区気象台の代表者がパネラーとなって,住民と行政・報道機関が一体となった火山防災体制について議論しました。パネラーの皆さんの議論を通じて,関係機関で現在どのような火山防災対策がされており,今後更にどのような対策がされていくのか,来場者の皆さんの理解が深まったように思います。
今後も県民の皆さんへの防災知識の普及・啓発と防災情報の提供に努めてまいります。
たくさんのご来場,ありがとうございました。
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