記憶の記録

2007.12.09
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テーマ: 住宅コラム(1839)
カテゴリ: 僕の仕事
いやはや、
明日からの出張に備えて、朝からしたためていた書類も何とか仕上がりました。
あとは、スーツケースに衣類をしまいこみ、酒を飲んで寝るだけです。


さて

僕が住宅を造る仕事を受注した場合に、必ずする事を書いてみようと思います。
まず始めにすることは、お客様が現在住んでいる家を見に行くことです。
見に行くといっても、ただ見るのじゃありません。
家中の放射温度を測ります。
放射温度というのは、気温と違って物体の温度のことです。各居室の床と壁、それから収納の中などを測定して一覧表を作ります。何故そんな事をするのかというと、そのご家族が現在、どんな環境で生活をしているのかを知る為なのです。現在の状況がわからなければ、よりよい環境作りなんて、できるはずもありません。
新築したのにスリッパを履かなければ歩けないような寒い家じゃこまりますから。
次にするのは、問診です。
ご家族にアレルギーの方はいないか、アトピーは無いか、お年よりの具合はどうか、
などなどです。もしも花粉症やその他のアレルギーがある場合は、使用する木材が合わない可能性がありますから、パッチテストをしなければなりません。
さて、その次には、家をバリアフリーにしても良いか、デザインを任せていただけるかを確認します。お客様によっては、バリアフリーやユニバーサルデザインに抵抗のある方もいらっしゃるからです。また、温熱環境を快適で、省エネなものにする為には、間取りがオープンで開放感のあるものになりますから、プライバシーをゆうせんするご家族では、かなり綿密な打ち合わせが必要になります。
これ以外は、通常の家創りとあまり代わりの無い内容ですから、実際の工事に取り掛かり、数ヵ月後には、想像していた以上のできばえで家が完成します。
このあとが大変です。
お客様はすぐに入居したいのですが、ちょっと待っていただいて、気密測定とVOC測定をします。ご家族が健康に暮らしていく為には、住環境の保全が不可欠です。
万一、僕の見ていない間に、僕のスタッフが有害な建材を知らずに使用してしまっているやも知れません。VOC測定は、家族の健康を維持する為の環境を確認する為に、気密測定は、その家が、省エネで、かつ快適な温熱環境であることの確認と、僕の仕事の進化の過程を僕自身が確認する為のものです。
家創りは聖職であると、盟友の杉浦が言いました。いらい、そのことを僕は肝に銘じています。
聖職というからには、住まう人の健康のお手伝いをすることだけでなく、僕自身が、家創りに対して、絶えず研鑽し進化し続けていくことが必要です。今日よりも明日は、もっと厳しい自然環境になっているかもしれないのだから。





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Last updated  2007.12.09 21:10:45
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