Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年04月27日
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カテゴリ: 夢有無有
「時間」を紐解く(49)仏教哲学-時間観(二十)華厳経1
 龍樹と同じ大乗仏教に立ちながら、時間に関して真っ向反対の立場にあるのが、インドで伝えられてきた様々な経典が、3世紀頃の中央アジア(西域)でまとめられた華厳経の十世隔法異成門です。龍樹が「時間」を流れるどころか静止さえ儘ならない本質さえ持たない実在非ざるモノで、歴史さえ変化・変遷の単なる標しであり、人間の表象における仮想として現れるとするのに対して、華厳経の十世隔法異成門では、過去・未来・現在の三世にはそれぞれに於いて過去、未来、および現在があり、現在がたとえ時間の中では特異なものとして在るとしても、過去にはその現在が現在で有ったのであり、その現在にも過去及び未来が有る。当然に過去にも、その時点の現在は過去であった時点を持ち、未来の時点を持つ。未来はというと過去・現在を因として成立するのであるから、その時点の現在は過去であった時点を持ち、未来の時点を持つ。過去・未来・現在の三世にそれぞれ過去、未来、および現在が働きとしての変化を齎すのであるから其々の時世は九世となる。しかも、この九世が互いに即応し、入り混じり合うことから、それによってただ一つの包括的な一つの総括的時間存在が出現する。それ故、これらの総括的表現と個別的表現とを合わせて十世となるとします。此のことは、同時に顕現して縁起を成り立たせるから、即応し入りあうことができる。即ち、「流動する現在、時間線で観れば、各時間線を移動して行く運動および変化と捉えている様に見受けられます。此処に時間を縁起としては捉えない龍樹と、過去・未来・現在の三世を縁起を成り立つとする華厳経の時間観の際立つ違いがあります。但し、竜樹は得意の三者問破でその矛盾を暴いて見せます。

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最終更新日  2013年04月27日 06時31分26秒
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