Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2020年06月27日
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カテゴリ: 時間考察
時間の陥穽194
 ナーガールジュナの持論である「空と自性」は当に彼の思想の根幹を成さしめた世祖であるシッダルタの哲学を一歩進めたものとなります。ナーガールジュナ、漢訳した龍樹によれば、世界の森羅万象を物理科学的には捉えず、人間の精神面から世界を俯瞰します。先ず「空」、空とは「ものが究極的には存在していないこと」を指す言葉でもなく、将又、「ものの存在の仕方が幻想のように主観の創作にすぎないこと」を指す言葉でもなく、且つ。「存在の仕方が何となくぼんやりしていること」を指す言葉ではなく、「空」とはものに自性が欠如していることを指す、極めて意味の明確な語彙を持つ言葉だというのです。「空」が「自性」を欠如したとする一方の「自性」とは「スヴァバーヴァ」(svabhava)というサンスクリット語の漢訳で、直訳すれば「自己自身のみの存在」と捉えられますが、大乗が縁起を説く以上。現代日本語訳では「実体」と訳されること多いようですが此の訳からは「自性」の真意が見えません。何れにしても、虚無主義者として竜頭を批判する、西洋哲学の諸々のものはあるように見えるだけで真実には無いのだというようなこととは的外れです。例えばナーガールジュナは、「空」が、もないことを意味しているのではないことを表現して『「実」として「有」ではないもの』として表現しています。例えば、観測地点から一億光年離れた新星爆発も現在現実に在るものとしては「無い」ことになるからです。「すべてが空である」とは「すべてに自性が欠如している」ということ、空の理解とは自性の理解であるとも云えます。



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最終更新日  2020年06月27日 06時04分44秒
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