Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年11月19日
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カテゴリ: 霊魂論
第3章 眠りと死(31節/27-28)
27 非論理的神秘学者の問題
 さて、人生の諸原因を霊的なものに求める側にも混乱の種はある。霊的なことを曖昧に語り過ぎるのである。遺伝的特性が蓄積して人格が生じるという主張は、確かに部品がひとりでに集まって時計になるというのと同列である。しかし、多くの霊界擁護派は、部品がひとりでに集まるのでないのと同様、針の駆動力も霊的であるといった言い方をする。これよりも、時計の針の駆動には神秘的ものは不用で、そのメカニズムを知れば充分とする方がはるかに説得力を持つ。重要なのは、時計の背後に霊的存在(*時計職人)が存在する点ではなく、事前に時計職人の精神内にあり時計そのもので確認できる「時計という思考」を知る点なのである。
28 霊学の認識が正しいと仮定すると
 夢想的、乃至、空想的超感覚論は混乱の元凶で、「そのような空論は日常的事実の理解の助けにはならない」という反論に対抗することもでき得ない。そして、同じ反論は正当な霊学にも向けられる。それに対しては、原因が霊的で目に見えなくても、その結果は可視的な営みに顕現している点を指摘しておく。たとえば、次のように言える。魂は、死後の浄化を通過し、前世の特定の行為が人格の発展を妨げとなることを体験する。これは確たる霊的観察事項であるが、とりあえずはこれが正しいと仮定すると、この体験によって、その行為の結果を善きものに導きたい、という衝動が生れる。人はこの衝動を持って新しい人生に向かい、この衝動ゆえに、その改善を可能にする場に身を置こうとする。このような衝動全体を見れば、誕生に際した運命的な環境について、その原因がわかるはずである。
 他の仮定についても同じである。前世の果実は死後の霊界で霊的萌芽になり、そこで熟し、新たな人生での素質や能力に変化するし、前世で獲得したもの結果となるような形で人格が形成されると仮定してみよう。
 この仮定をもとに人生を囚われなく観察すると、この世での体験はすべて真実で有意義であると思えるだろう。また、霊界に目を向けるなら、感覚的諸事実だけでは判断しづらい事柄も理解できるようになる。「優れた人物は血統の最後に現れる、というのは素質の遺伝の証明である」といった非論理的な主張もなくなるだろう。霊学の超感覚的事実認識によって、人生を論理的に理解できるようになるのである。



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最終更新日  2022年11月19日 06時10分07秒
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