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ところが2回目、3回目と行く度に部屋がどうも汚くなっていく・・・・。
ある日、とうとう頭の線が切れてしまった。これから勉強する机がごみの山で
部屋はまるでごみ屋敷の状態、足の踏み場もない・・・。
「やる気あるんか!」「やめるんやったらいっでも辞めるぞ!」語気が荒く、
激しい。「・・・ごめんなさい。・・・・今まで彼がいてて、課題してない・・・。」
もう怒りを通りこしてあきれ返ってしまった。私は完全に舐められているんだろう。
こちらが無力間に襲われその日はもうこちらもやりたくなかったし、一応、母親に
中止の電話を入れた。母親は慌てて「今からすぐに行きますから・・・いて下さい・・。」と
涙声で必死に引きとめる。私も会って正式に断ろうと考えていたし、この際待つことにした。
親が来る前に怒鳴りちらしながら彼女に部屋の掃除を命じたが、余りの手際の悪さに
いたたまれず必死に掃除を手伝う情けない己の姿があった・・・・。
父親も来た。初対面である。額に汗をかき、汗のにじむTシャツ姿の姿を見て少し怪訝な
顔をしたようにみえたのは私の考えすぎか・・。
少しは人に見せられるような状態の部屋に両親は下座に座った。嫌だなと思う暇も
父親は名刺を差し出してきた。なんとなく名刺を眺めていると、うっ・・・え!・・町長!
とは声に出さず、多少驚いて見せた。兵庫県のある地方の町長である。ちなみに母親
も有名なベーカリーのお店を経営している。なるほど、財はあるわけだ、ときな臭い
想像をしてしまった。両親から彼女の中学時代からこんこんといろんな問題点を
涙を浮かべながら説明する・・・。父親も目を赤くしながらうんうんとうなずく。もちろん
この席に彼女はいない。彼女は若いのに壮絶な人生を歩んでいるようだ。少し彼女に
同情すら覚えてしまう破目になりながらもこの親のいい加減さ、自由気ままに甘えさせた
生活、批判されるのは両親かもしれない。でも彼女に心情的に支援する気はさらさらない。
大の大人が涙を流し、頭を下げられたらどうして断れよう・・・。小心者の自分自身を恨んだ。
ただし、この小心者にも意地がある。このまま引き受ける為には一つの条件を提示した。