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2006.01.05
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カテゴリ: 文学・詩

 村上春樹:訳(白水社)
本日の一言-----------------------
「で、僕がそこで何をするかっていうとさ、誰かその崖から落ちそうになる
子どもがいると、かたっぱしからつかまえるんだよ。つまりさ、よく前を見
ないで崖の方に走っていく子どもなんかがいたら、どっからともなく現れ
て、その子をさっとキャッチするんだ。その言うのを朝から晩までずっと
やっている。ライ麦畑のキャッチャー、僕はただそういうものになりたい
んだ。」

 -ホールデン・コールフィールド(J・D・サリンジャー)
----------------------------
 この本、ずいぶん寝かせておいた気がします。奥付を見ると2003年4
月。
なんだまだ2年くらいじゃないか。たいしたことないや。(笑)

 発売当時は、「あの名作を村上春樹さんが訳す!」と話題騒然でした。
村上春樹さんの翻訳(レイモンド・カーヴァーなど)が好きな私としては、
これははずせないと思ってすぐに購入したのです。

 以来2年間、某書店のブックカバーがついたまま実家の本の山に埋も
れていました。この間、某書店は撤退し、そのあとには大手チェーン書
店が入っています。

 なぜ購入してすぐに読まなかったのか?-その理由はこの原作にあ
るようです。青春期を描いた普及の名作といわれていますが、私にはい
まひとつピンときません。過去に何回も挫折して、ようやく読み通した本
です。(もちろん日本語で)

 それでも村上春樹さんの訳ならテンポ良く読めるだろうと、再びチャレ
ンジしたのですが、すぐに投げ出してしまい、結局本の山に埋まってしま
いました。

 今回は一気に勝負に出て(別に勝負してるわけじゃありませんが・・)読
みとおしました。どうやら読みにくいと思っていた原因は以下のようです。

 1.当時の若者たちの言葉をふんだんに使って原書が書かれているので、
  それを忠実に訳しているのが私の読むテンポとあわなかったようです。
   今回の訳では、村上春樹さんの小説のようになっているので読みや
  すく感じたのでしょう。

 2.主人公のホールデンのあまりの青臭さに感情移入しにくいのです。
  いくら青春期・反抗期とはいえ自分の同時期を振り返っても違和感だ
  らけでした。単なる下品なわがまま坊やという感じです。

 名作と思うのはあくまでも個人の価値観なんだと改めて実感しました。
私にはあまりあわないタイプの本なのですね。

 本書を読んでいて、以前読んだ「影響力の武器」を思い出しました。「周
囲が名作だというから」ということで社会的な権威に盲目的に従おうとして
いたのかもしれません。

 それにしても村上さん訳のおかげか、かなりきちんと今回は読めました。
さすがですね。おしむらくは翻訳の村上さんによる解説が原著者の要請
によってつけられていないことでしょう。残念なことです。

 そして勢いで、こちらも以前購入してほったらかしになっていた原書も読
み始めてしまいました。無事に読了しましたら報告しますね。
(いつになるやら・・)

●for Chain Reading

・「ライ麦畑でつかまえて」J・D・サリンジャー(野崎孝:訳)(白水社)
 -こちらは定番の新書版です。

・「The Catcher in the Rye」J.D.Salinger
 -ついでに原書も読んでみましょう。








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Last updated  2006.01.05 14:31:14
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