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今の日本では、人口減少の対策として 子育て支援 が声高に叫ばれている。地方の県でも、その中の田舎町でも、子育て支援 に大きな支出をしているところが多い。しかし今の日本の社会情勢のなかでは、これがかえって地方を疲弊させるように思う。 なぜなら、こうした地方財源を使って成長した若者は、優秀な者ほど首都圏を中心とした大都会の大学に進学する。その在学中に、親は多額の仕送りをする。そして卒業後、大企業に就職してそのまま大都会に住み続ける。そして生活物資を大都会で買い、住民税を大都会に納める。出身の田舎町には税金を納めない。買い物もしない。つまり地方の自治体も、個人も、乏しいお金を大都会のために払い続け、結果的に大都会に若い人材と富が集まる。それに反して地方には優秀な若者はいなくなり、経済的にも貧しいままとなる。政府は 平衡交付税 を地方の県や市町村に交付しているが、地方からの持ち出しには及ばない。ふるさと納税など微々たるもので、地方の景品目当てが多い。子供が定年退職しても田舎へは帰らないので、歳とった親が、仕方なく大都会周辺へ移る例もある。昨年、中国地方の町に住んでいた私の友人が、息子の住む首都圏へ転居した。90歳近くなっての引っ越しは、大変だったろうと思う。つい先日、近くの町で県議会議員の選挙があった。一人の定数に二人が立候補した。候補者の一人は女性で、現職の町長や地区選出の民主党衆議院議員の積極的な応援を受けて、もっぱら「子育て支援 ! 子育て支援 !」と叫び続けて車で走り回った。それで、この女性候補が当選すると思った人が多かったが、落選した。どうやら、首都圏から遠く離れた地方に住む中高年者は、子育て支援 が、自分たちにとっても、住んでいる自治体にとっても、マイナスになる、ということを知り始めたようだ。今の高年者が 子育て をした時代には、子育て支援 も 子供手当 もなかった。「それでも、夫婦が努力し倹約して、何人もの子供を育てたのだ。今の若い者たちは、支援してもらわないと、自分の子供も育てられないのか ! 」という気持ちが強くなったのだろう。大都市から遠く離れた地方では、子育て支援 による自治体の財政支出によって、かえって地域が疲弊し、老年者は捨て置かれてしまうという結果をもたらす感じがしてならない。 ------------------------------------------------------------私は「チューさんの今昔ばなしと野菜ワールド」というホームページも書いています。そちらもぜひご覧ください。
2015年04月23日
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