風―両極の挟間―
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『世界を活性化するもの、それは嵐だ。自然は沈黙する(自分自身の中に引きこもった生として)存在だが、嵐を通して引き裂かれて現れる。事物や生命の押し黙った闇からは、それまで何も現れなかったが嵐はその上で炸裂する。嵐は根源的に他なるもの、まったく異なるものであり、荒々しくその威容を現し、いかなる限界をも越えたもの、他界のものを自らと共に押し立てる。人間は、嵐の中でこの世の生の中に産み落とされる。人間は、まさに嵐のもたらす生を糧として生きる。嵐とは、大きく身を開き、受け容れようとしている自然の上方に、真っただ中に現れる危険の総体である。しかしそれは、危険からの庇護や優しく守る愛ではないだろう。人間は、閃光を放つその世界において、生存すること(エグジスタンス)が人間にもたらす苦しみの広がり全体を満たす。同時に人間は高ぶりのうちに燃え上がり、虚無と実現された可能なものの全体に、彼の外にあって空虚に投げかけられた無限の沈黙にほかならぬもの全体に、火を放つ。炎は嵐の全体を包み込み、それは嵐そのものとなる。そして嵐は、すべてから無限に離れながらも現れているものという、引き裂かれた光景を内に秘める。今や忘我の叫びが、言い知れぬ歓喜に打ち震え、太陽の中で永遠に響き続ける。』聖なる陰謀―アセファル資料集―よりだから私は嵐が好きなんだ。
2008.01.17
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