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みえこ55 @ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) お久しぶりです〜^o^ ブログにコメントを…
rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) kaoritalyさん コメントありがとうござい…
kaoritaly @ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) ご無沙汰してます。 ベスト10の映画、…
rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.03.19
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カテゴリ: 洋画(あ行)

原題: LE CONCERT

監督 : ラデュ・ミヘイレアニュ

出演 : アレクセイ・グシュコブ 、 メラニー・ロラン 、 フランソワ・ベルレアン


鑑賞劇場 : TOHOシネマズ六本木ヒルズ


映画『オーケストラ!』公式サイトはこちら。

「フランス映画祭2010」 公式サイトはこちら。


<Story>


かつてロシア・ボリショイ交響楽団で天才指揮者と呼ばれたアンドレ(アレクセイ・グシュコブ)は、今やさえない劇場清掃員。
ある日、劇場に届いた「出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探している」というFAXを目にした彼は、とんでもないことを思いつく。
それは彼と同じく、いまや落ちぶれてしまった、かつてのオーケストラ仲間を集め、ボリショイの代表としてこのコンサートに出場するというものだった…!(作品資料より)

[ 2010年4月17日公開 ]

オーケストラ! - goo 映画
オーケストラ! - goo 映画





<感想>

この日2本目は、昨年の 『イングロリアス・バスターズ』 でもクールな演技をしていたメラニー・ロランの新作。 来月公開ということでぼちぼちレビューも散見されます。 
一足お先にフランス映画祭にかかるので押さえました。







1970~80年代のブレジネフ政権下のソ連とフランスが舞台。 ということでこの時代背景を軽く思い出しておいた方が本作は頭の中でスムーズに展開する。
「ソ連知識階級のユダヤ人弾圧」が本作の背景にあります。 第二次世界大戦後かなりの年月が経っていたにも関わらず行われていた訳で、歴史の暗部と言えよう。 



そんな訳で映画はどちらかというと重ためな空気で始まる。
過去30年間、中断されてしまったオーケストラの記憶を引きずって生きてきた男。 そのアンドレが思いついたアイデア。 本当にそんなことは可能なのか? と思わせる展開なのですが、思うにこの映画自体が壮大な1つのファンタジーなのだろう。 リアルだったら絶対に実現しないから。


予告で流れているので、もうそれだけでこの映画の展開は予想されがちだが、
音楽面においては予測している以上のドラマを感じさせてくれた。 すなわち、30年ぶりの寄せ集め楽団が最初に奏でる音と、クライマックスのチャイコフスキーの音との違いなんかもそう。 そしてソリストのアンヌ=マリー・ジャケが奏でる音色が何とも切なく悲しげで、しかも心を震わせてくる。
この最後の曲と同時に展開される歴史的背景と、人物たちに隠された悲しい過去。
時は流れ、それらを打ち消すがごとく集まった彼らの想いというものに観客は圧倒されていく。
ラデュ監督の言葉から引用させていただくと、

「歴史や政治がつく嘘はは時に人間の運命を破壊する。
そしてそのような不可抗力によって破壊された人間たちもまた、小さな嘘をつくことによって、
自分たちが失ってしまった幸福を取り戻していく。」

ということになるのだろうか。

望んでも叶わない、またある時は生まれながらにして持っていないものが人間にはどうしてもある。
それがもしも他者の手によって歪められたものであったとしたら。
もはや完全に修復することは不可能かもしれない。 けれどせめて、そこに自分が取り戻せるものがあるとするのなら、それに向かってひたすら進んでいく。 そのためにつく小さな嘘は願わくば許されてほしい。
小さな嘘を発展させて行く過程で出てくる無茶ぶりもどこか可笑しく、ほほえましく許せるものだし、
その面白さの裏側で静かに露見する残酷さも観客はしっかりと受け止めることができる。
そして、メラニー・ロランはまさにそれを体現していく象徴として、美しく力強く存在している。 これも間違いなく彼女の代表作となるだろう。








上映後のトークショーのお話をします。


登壇者はラデュ・ミヘイレアニュ監督、主演のアレクセイ・グシュコブ氏、そしてゲストにシャンソン歌手のクミコさん。
いきなりカメラを持って現れた監督は、会場をパチパチ撮り始め、そして司会やゲストさんや通訳さんともツーショットを撮る茶目っ気たっぷり。


監督:この映画は、人間の尊厳を取り戻すという意図を持って作りました。
悲劇と困難を経験した人は幸福を探していくように思います。 
1人の人間の中にも必ず栄光があり、それを引き出していくのが我々の仕事のように感じます。


アレクセイ:(レストランのシーンで、上着がブカブカであったという要素に関しての質問に対して)ロシアのありのままの姿を観ていただくということです。 こういったこと1つ取っても、本作ではロシアは大きな愛を持って描かれています。
人間の喜びや悲しみは国を超えたものであると思っています。


監督:チャイコフスキーを選んだ理由ですが、まず「ロシアらしい」ということ。
そしてクレッシェンドしていく楽曲であるということです。
希望を持って立ち向かえる曲がここには必要でした。
そしてそれとは裏腹に、ソロのアンヌ=マリー・ジャケが奏でる、引き裂かれるような悲しみの2つの要素が対話している曲はと考えるともうこれしかなかった。
リズム感(一体感という意味?)としても、ロックコンサートのように盛り上がるようにしていきたかった。



監督はルーマニア出身。
80年に亡命、ユダヤ人ジャーナリストの息子としてイスラエルの保護下に入りのちに渡仏という経歴の持ち主。
この映画の根底には、こうした彼の人生観が色濃く表れている。
彼が今まで作った映画の中には必ず「なりすまし」という要素が入っています。
「なりすます」ことによって、本来手にするはずであった幸福を取り戻す。 それは恐らく、彼の生き方そのものでしょう。
実際お目にかかった時のひょうきんさとは裏腹の人生を知るにつけ、そう感じます。
今後も彼の作品が楽しみになりました。








今日の評価 : ★★★★★ 5/5点


















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Last updated  2010.03.23 06:42:21
コメント(20) | コメントを書く


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おはようございます。  
えい3  さん
>チャイコフスキーを選んだ理由ですが、まず「ロシアらしい」ということ。
そしてクレッシェンドしていく楽曲であるということです。
希望を持って立ち向かえる曲がここには必要でした。

なるほど。だからチャイコフスキーなのですね。
あのクライマックスのヴァイオリン協奏曲は実に効果的でした。 (2010.03.23 09:46:51)

えいさん  
rose_chocolat  さん
こんにちは~

これ本当に素晴らしかったです。
元気をもらえる、希望をもらえる映画なんて、
この時代、うれしいことこの上ないですね。
(2010.03.27 16:47:13)

尊厳を・・  
Cartouche さん
下書きしておいて、今日アップしました。
あ・そうそう。監督さんのお言葉、私もメモしていたのに書くの忘れてました。付け足さないと・・
あ~そうでした!!
<人間の尊厳を取り戻す
これこそ一番大事でしたよね!!
私の記事に追記させていただいてもいいでしょうか (2010.04.13 22:05:34)

Cartoucheさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

今思い出しても鳥肌が立ってきますよね。
もう1回行きたいなあ。

そしてどうぞ追記なさってください。
それこそがこの映画の真髄ですから・・・
(2010.04.13 22:12:42)

おお~  
KLY さん
roseさんも満点だ!
前半のコメディ部分に色んな伏線を潜ませつつ、どこでまとめるのかと思いきやあの12分間の演奏でとは。
レアの存在は大体想像がつく範囲だけれど、そもそもレアがアンドレイに、楽団員にとってどれほど大切な存在だったのか。30年の時を経てアンヌに引き継がれたレアのヴァイオリンの音色。音が彼らを導き、そして彼らが、レアが願ってやまなかった究極のハーモニーの完成をみる。感動で涙が止まらなかったです。
何しろコテコテのコミュニストのイワンをもってして神を信じさせるのですから。(笑)
ツイッターでroseさんも言ってましたけど、もう少し空いたら私ももう一回行きます。 (2010.04.21 21:15:02)

KLYさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

そりゃもう満点に決まってます(笑
ガチガチのシリアスものじゃないところも、適度に空気を入れてて、
それがクライマックスに繋がっていく訳ですからね。
KLYさんあちこちでネタばれしないでよ~ん(笑

今は激混みですが、空いたらじっくりともう1回鑑賞したいです。
(2010.04.21 21:29:34)

こんばんは  
バラサ☆バラサ さん
あの曲は、素晴らしく合っていましたね。他の曲はあり得ない。

ライトスタッフも観たくなりました。ビル・コンティの曲がソックリなんですよね。

最初は、コメディだったのかと思いましたが、コンサート前日からの展開が素敵でした。今年一番の感動作です。 (2010.04.22 00:30:46)

rose_chocolatさん☆  
mig さん
おはよう~★

KLYさんもroseさんも満点だもんね!
わたしはそこまでじゃなかったけどやっぱりラストシーンが良かったです、
映画祭での様子も分かる記事で貴重な記事ですね~★

あとメラニーロランだなぁやっぱり。今後も楽しみ!
(2010.04.23 09:23:00)

こんにちは♪  
風情♪ さん
前半の人種差別的なジョークとドタバタチックな
コメディからガッチリとした人間ドラマに流れて
行く展開がオモシロかったですし、何よりラスト
の感動MAXの12分間のオーケストラシーンは最高
でしたよね。
旧ソ連時代の文化や宗教の規制なんかで才能ある
人たちの前途を潰され歪められた暗い時代背景を
改めて観ることが出来た有意義な作品でもありま
した。
M・ロランの憂い気な目つきと涙を流しながら演
奏のシーンもこれまた最高でした♪ (゚▽゚)v (2010.04.23 11:45:37)

バラサ☆バラサさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>あの曲は、素晴らしく合っていましたね。他の曲はあり得ない。
ほんとほんと。 あり得ません! 心に持つ悲しみを表現する曲、ということで使用したそうです。

>ライトスタッフも観たくなりました。ビル・コンティの曲がソックリなんですよね。
ライトスタッフは、朝10で出てくる、あの作品でしょうか。 私も観てみたいです。

>最初は、コメディだったのかと思いましたが、コンサート前日からの展開が素敵でした。今年一番の感動作です。
-----
はい、私も暫定1位です。
果たして今年、これを上回る作品は出てくるかなあ・・・
(2010.04.23 20:00:14)

migさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>ラストシーンが良かったです、
>映画祭での様子も分かる記事で貴重な記事ですね~★
お話とかエピソードとか伺ってしまうと、この作品の裏側に隠された想いっていうのが伝わってきて、好きになっちゃうんですよね。。
監督のキャラも面白かったです^^

>あとメラニーロランだなぁやっぱり。今後も楽しみ!
-----
私も好きな女優さん。 ホントに楽しみです。
(2010.04.23 20:02:49)

風情♪さん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>前半の人種差別的なジョークとドタバタチックな
>コメディからガッチリとした人間ドラマに流れて
>行く展開
そう。 終わりがあの演奏なだけに、最初は笑いから入っていったんでしょうか。 適当な、いい加減な感じもありましたけど、そこも可笑しかったです。

>感動MAXの12分間のオーケストラシーンは最高
>でしたよね。
もう1度観たくなってしまいますね。

>旧ソ連時代の文化や宗教の規制なんかで才能ある
>人たちの前途を潰され歪められた暗い時代背景を
>改めて観ることが出来た有意義な作品でもありま
>した。
>M・ロランの憂い気な目つきと涙を流しながら演
>奏のシーンもこれまた最高でした♪ (゚▽゚)v
-----
隠された歴史を発掘するような映画ってもともと好きです。
こうした不遇な人たちにスポットが当たることは、必要な作業のように感じました。
メラニーの表情もよかったですね。
(2010.04.23 20:05:57)

ロシア  
にゃむばなな さん
この映画を見て、少しロシアのイメージが変わりましたね。
何と言うか、冷たいイメージ先行から、怒鳴り会話があっても人情味がある、どこか大阪人みたいな感じがしましたよ。 (2010.05.01 20:41:30)

にゃむばななさん   
rose_chocolat  さん
こんばんは~

たぶん実際はこういう展開はあり得ないんですが(笑)、
ロシア人はあったかい雰囲気を出していましたよね。
当時は冷徹な鬼に見えちゃったかもしれないけど。

こんなにウォームハートなら、当時もそうしてくれたらよかったのにという想いを禁じ得ないかも。。。
(2010.05.01 22:04:45)

羨ましい♪  
mezzotint さん
rose chocolatさん
こんにちは。わあ~フランス映画祭ですか!
監督やアレクセイさんのトークショーに参加
されたんですね。羨ましい限りです。
最後の12分間、素晴らしかったです。
チャイコフスキーはあまり馴染みがありませんが、
クラッシックの真髄を教えてもらったような
気がします。 (2010.05.03 11:45:19)

mezzotintさん   
rose_chocolat  さん
こんにちは~

そうなんです。 フランス映画祭はトークショーがありますので、時間が許せば参加させていただいています。
映画の背景をお伺いすると、深みが増しますよね。
素晴らしい映画でした。
(2010.05.03 14:09:23)

拝見させてもらってはいたのだけれど・・  
latifa さん
roseさん、こんにちは!
この記事、トークショーでの監督さんのインタビューの様子とかも書かれていて、とっても参考になったのだけれど、なにせ私の感想がアレなもんで・・そのままこっそり立ち去っちゃったんです(^^ゞ

ところで、パンの話題なのですが、ホットケーキミックスを使うと、なんかどれも似た味になっちゃうのが不満です(爆)一時それを使ったお菓子を色々作ってみたんだけれど・・・
だから最近はやっぱり粉から面倒でも作らなくちゃダメかも・・って思い始めたところです^^

100歳の少年と12通の手紙、凄く興味があったのだけれど、難病ものとか子供が病気とかってのが凄い苦手で、躊躇してたんです。roseさんの感想を読ませてもらって、やっぱりレンタルまで待つことにしようっと。 (2010.11.20 11:53:54)

latifaさん  
rose_chocolat  さん
こんにちは~

>この記事、トークショーでの監督さんのインタビューの様子とかも書かれていて、とっても参考になったのだけれど、なにせ私の感想がアレなもんで・・そのままこっそり立ち去っちゃったんです(^^ゞ

ああもうほんと、そういうのは全然OKですっ(笑)

>パンの話題なのですが、ホットケーキミックスを使うと、なんかどれも似た味になっちゃうのが不満です(爆)一時それを使ったお菓子を色々作ってみたんだけれど・・・

ホットケーキミックスはあくまでもホットケーキ用なので、添加物はかなりありますね。
なので何を作っても、あれに近い味にはなりますし、食感も似てますねー。

>だから最近はやっぱり粉から面倒でも作らなくちゃダメかも・・って思い始めたところです^^

パンを作りたいなら、パンの作り方を、
お菓子を作りたいなら、お菓子の作り方でしないと、たぶんだめだと思います。
あくまでもミックスは「代用」だしね。

>100歳の少年と12通の手紙、凄く興味があったのだけれど、難病ものとか子供が病気とかってのが凄い苦手で、躊躇してたんです。roseさんの感想を読ませてもらって、やっぱりレンタルまで待つことにしようっと。
-----
評価が高い作品なんですが、
私はピンとこなかったんですよね。
お笑いで真実を丸めこんじゃってる気がして。
医師と看護師が最後にしたことがどうしても納得がいかなかったんです。
DVD出たら観てみてね。
同じ難病ものなら『私の中のあなた』のほうがずっとよかったです。。。
(2010.11.20 15:34:53)

お邪魔します  
悠雅 さん
やっと辿り着けました。livedoorがTBを勝手に弾くからブロガーは困ります(笑)

よく考えたら、あり得ないようなお話なんだけど、そんなお話こそ、あったら嬉しい♪と思う人間なので、
わかっていても交響楽の演奏は拍手喝采、心は爽快な高揚。
映画でこそ、こういうお話を観たいですね。
わたしもこの作品を昨年観ていたら、ベスト作品の上位に挙げたこと間違いなしです。 (2011.03.22 16:54:37)

悠雅さん   
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>やっと辿り着けました。livedoorがTBを勝手に弾くからブロガーは困ります(笑)

そうなんです~。 今朝から急にです。
つい先日はgooブログさんでこれがありました。
ライブドアさんも去年あった(涙) 今お問合わせ中です。

>よく考えたら、あり得ないようなお話なんだけど、そんなお話こそ、あったら嬉しい♪と思う人間なので、
>わかっていても交響楽の演奏は拍手喝采、心は爽快な高揚。
>映画でこそ、こういうお話を観たいですね。
>わたしもこの作品を昨年観ていたら、ベスト作品の上位に挙げたこと間違いなしです。
-----
そうですか。 嬉しいですね~。
去年はもうこれに尽きました。
何と言っても、あの演奏ですよね。 演奏中のお話も。
あり得ないお話と思っても、そこがまた和んだりします。
(2011.03.22 22:41:20)

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