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2006.01.08
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カテゴリ: 独り言
眠っていた。
その中で僕は暗くねっとりとした粘着質な泥の内部で背筋を丸め、真っ黒な底を覗いていた。
覗いた先に見えるのはかさかさとしたラクダの顔面だった。
そのラクダといえば、側頭部に突き出すように出た両眼いっぱいに目ヤニを溜めていたし、様々な種類のゴミを固めたかのようにできている体毛は世界の終わりを凝縮させていた。
ムクチュムクチュムクチュムクチュと左右左右に動かされる大きな下顎はこの世の欲望のすべてを噛み砕き、唾液で潤し、そしてその様子は僕の枠組を酷く不安定なものとさせた。
動かすごと口元に溜まる濁った泡が僕の目の前で増えていき顎の下で絶望的なほど垂れ下がり、極端に開かれた二つの穴から噴き出される鼻息は世界中の醜悪を詰め合わせたように退廃的だった。
ラクダは多少僕に対し笑いかけているように見えた。
下品の極みというのはこういうものなんだと思う。
考えるだけでみぞおちがしくしくと痛んでくる。
うんざりだ。

目を覚ますと携帯電話が鳴っていた。
窓の外はまだ暗い。3時か4時といったところか。
胃の底からはラクダが迫ってきている。
嫌な臭いが舌の根元で渦巻いていた。
右手を挙げ携帯電話をとり、通話ボタンを探り押す。
「もしもし。今お時間いただいて構いませんでしょうか。」
「構いませんが。」
構うも構わないも僕は寝ぼけているのだ。そんなことは太陽の下、地球の裏側で踊っているラテン人に聞けばいい。
「ありがとうございます。ところであなたは今どのような格好をなっさっていらっしゃるのでしょうか。」
「わかりません。」と僕が答える。実は僕、ねぎを背負って寝るんですよなんて言えばよかったのだろうか。
「そうですか。ではあなたは今お臍をお持ちでしょうか?」
「へそですか?へそと言いますとあの雷が鳴ったら隠さないと鬼にとられてしまうへそですか?」」
「ええ、そうです。へそです。お持ちでしょうか。」
「そりゃもちろんお腹の中央に付いていますが。」
「いいえ、付いているんではダメなんです。持っていないと意味がありません。」
なんだって真夜中にへそが持ってるだの、意味がないだのと聞かされなくてはいけないのだ。第一、この一体男は誰なんだ。
「失礼ですがあなたのお名前をきかせ・・・」
「お臍というものは不思議なものです。その人のあり様を圧縮させた形をしてしまうんです。ですから、私はお臍を二つ持っています。いえ、正しくはひとつを付け、もうひとつは持っているのです。」
「ふうんお。」言葉にならない言葉が漏れる。一体こいつは何を言っているんだ。 を言っているんだ。
「それではもっと下の話をしましょう。そうです、お臍の下です。そこあるのは・・・。」
そこで僕は電話を切った。もうどうでもよくなっていた。ラクダもお臍もその下にある物もどうだっていい。僕はもっと深い泥に包まれるんだ。だから再びそこでさまよっていた眠りを手に取りすっぽりと収まった。

だが、そこで僕を待っていたのは欲望を頬張り続ける大きな むかで だったんです。





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最終更新日  2006.01.13 00:26:39
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