事故の前に、大腸がん検査の検便を出していた。それが入院中に、陽性反応がでたので、早めに
精密検査を受けるように電話を受ける。身動きもできず、病院も許可しない。
さらに水上裕子さんピアノコンサートで平和の語り部をする約束もしていて、それが迫ってくる。
どうすればいいのだ。
こうなればリハビリを頑張るしかない。器具を使って歩けるになった。そしていつしかひとりで
歩ける。自信がついたので、退院を申し出る。
「無茶を言うな、それでもと言うなら、再び入院できませんよ」
覚悟の上で34日目に退院する。
語り部は、キャンセルして、胆管がんの主治医の検査を待つ。ともかく体調の回復を心がけて、
5月17日検診の前に、受付に書類を提出していたためか、いきなり大腸検診の担当の医師を決め
て、次週の検査。そして30日入院、6月1日に手術。テキパキと運んでくださった。
主治医は、手術にも立ち会い、毎日のように声をかけてくださる。胃にも転移していて一部切と
られます。
主治医から
「6年前とは全く違う症状が現れるからそのつもりでな」
その意味はしばらしくしてわかる。まず体力の衰え、皮膚も薄くなって、すぐに内出血する。
さらに怪我の後遺症が重なって、なかなか思うように動けない。日に3回のインシュリン注射。
「家では、朝1回だったのに」
と文句をいう。
「ここは病院です。先生の指示に従ってください」
とピシャリ。
ああ。