鈴木 セイヤ 0
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週木曜日・栄冠賞当日の門別競馬場のリポートです。 とはいえ…もうレースの話も写真も古谷さんがあげているので。 「外伝」的な感じで、見聞きしたことあれこれ。 先週から、お客様をお迎えしての開催 お客様方がいない間にも、スタッフの方々がきちんと手入れしていた場内。地方競馬の競馬場はどうしても殺風景になりがちですが、門別競馬場のスタンド側やパドックサイドは、色鮮やかな花が目を楽しませてくれます。 これって、この競馬場の特徴。 レース開始前の検量室前では、まずこの方に行き会いました。 阿部龍騎手 プライベートの時間は、ふたりのお子さんの成長ぶりを堪能する日々 先輩からは「親バカ」と言われているとのこと…(汗)「上の子(女の子2歳)が、買ってきたばかりの服を着て、姿見で自分の姿を確かめてたりしてるんですよね。やっぱり女の子だなって。英語にも興味あるっていうか、口をついて急に単語が出てきて、びっくりさせられることがあります。」 この日の栄冠賞は、所属する角川厩舎から大挙参戦のところ、スーパーフレッシュチャレンジを勝ったモーニングショーに騎乗(結果は皆さんご存じの通り)。 「この馬は、(日頃の調教含めて)自分にとっては乗っていて、本当に『楽しい馬』ですね。」 聞けば、調教でも初めからすいすい動くような気性の馬でもなく、初めは「この馬走るのかな…」という感じだったとのこと。ところが、レースの直前になるといい動きになって、前回は本番レースで人気薄を覆すような快勝。「オンとオフがはっきりしている馬なのかな」 これが、龍ジョッキーのモーニングショーという馬に対する評。この日も、夜のレースを楽しみにしている様子でした。 8R プレシアンスで最後方一気の差し切り勝ち 先週の開催・24日まで終わって、今季28勝 昨季が64勝ですから、今季はなかなかのペースなのではないでしょうか。 小野楓馬騎手 なかなか思うように勝利数が伸びず、また騎乗技術についても指導を受けつつ、いまはとても深く考えたり試したりしながら仕事に当たっている様子です。 厳しい表情で仕事の準備にあたっていることも最近は多いのですが… 先週は、重賞のヒダカソウカップをルナクレアで勝利。 この日はカメラを向けると、いい笑顔を見せてくれました。「先週の勝利で、ちょっと流れが良くなると良いですね。目標は引き続き、リーディング5位以内。頑張ります!」 この日は1レース カンティーユで勝利 今季23勝 現在6位。昨年は67勝で7位でした。 狙えるところには、確実にいる。 でも、ここから上位の壁は厚い……。 シーズン中盤以降の彼の活躍からは、目が離せません。 新人の若杉朝飛騎手 まずは初勝利を目指して、勉強と研鑽の日々が続きます。 人間、進化の速度には、みんな違いがある。 人生は、同じ年齢で、同じようなパフォーマンスが発揮出来るかどうかを競う時間ではなくて…生きている間に、何が出来るか。どんな風に「生きている」ということを、表現できるか。 いま、何をやるか。大切なのは、それだけ。 彼は、彼の出来るやり方で、取り組んでいます。 一つ勝つこと、が目標じゃない。 騎手として何をしていくのか。そのための、いま。 そういう視線で、私は注目しています。 松井伸也騎手 昨日29日に撮影しました。 「以前取り組んでいた騎乗姿勢の改造が、1年半ぐらい前からいい感じで定まってきています。いまは馬の気持ちに合わせ乗ることを、特に意識しますね。(数字的な目標は?の問いに)数字的なものは、あまり持たないようにしました。一戦一戦、しっかり乗れるように頑張ります。」 今日29日9レース カツゲキライデンで勝利 普段の居住まいとは対照的に… 勝つときに、レース振りに「華」があるように感じるんですよね。 この日は2勝の活躍でした。 シーズン、ここから…です。きっと。 注目してみて下さい。 メインの栄冠賞のゴール前 残り100mで、一瞬田中淳司厩舎の3頭でワンツースリーの態勢 一番内のオレンジ帽がシャルフジン(服部茂史騎手) 中の桃帽がプライルード(岩橋勇二騎手) 外の黄帽がレディーアーサー(落合玄太騎手) プライルードの内側に狙いを定めてきているのが、モーニングショー あっという間に、間を突き抜けて来た! 「明」 一方…こちらを「暗」とは言いたくない。 プライルード(2着)と岩橋勇二騎手。 絶対、一瞬は「やった!」と思ったはずのレース。「残念…少しかかってしまいました。終いも反応はしてくれているんですけれども、やはり道中で力んだ分ですね。栄冠賞は、やはり勝ちたかったですね…。」 今季は正直、この表情が多い岩橋騎手。 私は、いまそういう時なんだと思ってる。見てて、勝手に。 騎手というのは、レースでの結果が全てなのか、実はそうじゃないのか。 レースでは、負けることの方が圧倒的に多い仕事。 そして、負けて、それで終わり、にはならない仕事。 このあと…何が形になっていくのか。 彼のそこに注目しています。 シャルフジン(4着)と、服部茂史騎手 前々で、厳しい競馬。力は見せた 話は聞けなかったけれど…レース内容に、どんな手応えを感じていたのだろうか……。 それぞれの表情。 ここからはじまる、馬と人のドラマ。 それが2歳馬戦の面白さじゃないでしょうか。 次は、また名古屋に出かけてみます。
2021年06月30日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずは、名古屋競馬からのお知らせ。 次週・6月29日火曜日に始まる開催から… 今年も、いよいよ始まります。 名古屋モーニングフィーバー! 詳しくは、↑のリンクをクリック(名古屋競馬公式発表へ) 9月までの期間中「12時より前」に発走するレースの3連単の払い戻し率が、驚きの! 77.7% お得です、むちゃくちゃ。 今年も、モーニングフィーバー・マグカップが制作されていました。 一足先に、そして秘密裏にひとつゲット!(汗) 間もなく、様々なチャネルでお客様方にもプレゼントされると思います。 是非みなさま、夏の名古屋の開催は、昼前から3連単でご参加下さいね。 それにしても… この「モーニングフィーバー」のお知らせをする頃になると、季節の移り変わりを感じます。 夏だな、と。 先週の名古屋競馬場 空の色が、もうすっかり夏空ですものね。 次週からは、名古屋競馬場も改めてお客様をお迎えしての開催になります。 世の中、別の話で「無観客・有観客議論」が喧しいんですけれども…(汗) 出来る状況なら、出来ることは、どんどんやっていかないと。 先週は、北海道にいて、札幌の隣町・石狩の場外発売所でも時を過ごしました。 競馬・競輪・オートレースの3競技を発売しているサテライト石狩(Aiba石狩) こちらは競馬エリア 金曜日で重賞がない日とは言え、やはり活気が一息 一度賑わいを削がれた場所が、また賑わっていくには、時間と改めての手間がかかるっていうことなんでしょうね…… そろそろ…やりますよ 励まして下さって、「やりなよ」と言って下さる方もいるので。 かつてやってた、騎手トークショー 左・石川倭騎手 右・大滝翔アナウンサー かつてやってた、場立ち予想トークイベント 夏から秋に向けて…反撃、します。 昨日見た、神奈川・八景島のあじさい いまは…出来ることを、できる限りに、ですね。 明日は、栄冠賞の門別競馬場に行ってきます。
2021年06月23日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日・6月15日火曜日 東海ダービーが行われました。 今年も…無観客のダービーデイ 1年前、無観客のダービーデイにどんなことを思っていたかを、改めて思い返してみました。正直、「競馬って、こういうことじゃないよな…」って思ってた気がします。馬券売ってレースやればいいってもんじゃないなと。 まるまる1年経って、その思いはずっと変わらず感じ続けていて、競馬の世の中の姿は何も変わらぬまま、またダービーデイ。 とは言え、レースの暦は変わらず巡ってくる、ということは、一つの救いではあるかな。こんな状況の中でも、1年経ったらまたダービーデイはやってきました。 落馬負傷で戦列を離れていた宮下瞳騎手が、今開催本日から復帰しました。 復帰初戦の2レース レース後、大恵陽子さん(左手前)の取材を受ける。 お話の中身は、NAR公式のレディスジョッキーズ特集サイトのコラムにてお楽しみ下さい。 今度の金曜日・18日に掲載予定だそうです。 復帰戦に乗った感想を問われた宮下騎手。 「気持ちよかったですね~。」 この言葉には、しびれました。 当たり前なんだけど…プロなんだな、と。 「楽しかった」とか「ホッとした」とかじゃなくて、馬に乗って実戦に出て「気持ちよかった」 彼女にとっての「日常」が戻ったことの、心地よさ、なのかな…。 ただ…負けたレースでは、いつもなら悔しそうな表情を画さない彼女が、この日は笑顔が絶えない一日でした。 またすぐに、いい活躍をしてくれるのではないでしょうか。 さて、メインレースの東海ダービー。 向正面から、馬場を1周半する1900m ただスタート直後で波乱が… 「自分の形で競馬を」の予定だったダイセンハッピーが、スタート直後にトモを滑らせたらしく立ち後れ。同じ厩舎のティーズダンキーが、この2走とは一転してロケットスタートを切り、逃げを図る人気のトミケンシャイリに競り駆けようかという流れ…。 最初の1コーナーの入り 先頭がトミケンシャイリ(黒棒橙の服) 控えたティーズダンキーが2番手(桃帽赤の服) その直後に、駿蹄賞3着のスプリングメドウ(緑帽桃の服) その右にいるのが人気のもう一方ブンブンマル(青帽黄色と青の服) 好位の内ラチ沿いにいるダイセンハッピー(緑帽赤と黄色の服)は、もうこのあたりで砂を被って首を上げ、気持ちの面でダウンという感じに…。 勝負所でも、先に行くトミケンシャイリの脚色は衰えることなく… ブンブンマルの脚色にも、いつもの脚色がなかったかな 夏はあまりよくない馬みたいで…。 トミケンシャイリ完勝 見事!駿蹄賞との2冠達成!! 今井貴大騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬公式Youtubeチャンネルの動画でご覧下さい。 敗れたひとたちにも、それぞれのダービーがありました。 加藤誓二騎手 スズノスケで4着 去年、門別への単騎移籍期間中に北海優駿には乗っていましたが、東海ダービーは初めて乗ることが出来たとのこと。「前と離されてしまって…もっとうまく乗れれば、仮に同じ4着でももう少し詰められていたかも。ダービーはやはり乗れて良かったけれど、悔いが残るレースでした。」 大ベテラン「名古屋のレジェンド」丹羽克輝騎手 フーククリスタルで8着 この1年は、大きな怪我で戦列を離れたこともありましたが、ダービーにはきっちり参戦。「…でも、ダービーは勝たないと。」 いつか、この人が勝つところも見てみたい。 62歳。でもまだまだ元気いっぱい、ぜんぜんやれてますしね。 レース後、取材に応じる今津博之調教師(右) ティーズダンキー11着 ダイセンハッピー12着 どちらも、それぞれの力を全く出せず、残念そうな表情。 でも…いまから8ヶ月も以前のこと。 ダイセンハッピーがゴールドウイング賞を勝ったときに、彼はこう話していました。「この馬で東海ダービーをと思っています。とにかく東海ダービーまで無事に行くことが大切」 その言葉通り、ダイセンハッピーは、多分凄くいい状態でダービーに駒を進めてきました。 その後1月に重賞を勝った、ティーズダンキーともども、ここに目標を置き、その通りきっちり仕上げてきました。 勝った負けたは、そのときだけのこと。 でも、競馬は刹那ではなく、つながりのスポーツ。 目指した2頭がこの舞台に揃って上がったことの素晴らしさを、この場所でずっと取材してきている私としては、強く感じずにはいられませんでした。 彼が次にダービーに、どんな馬を送り込んでくるのか。 ダービーを巡る興味は、尽きることがありません。 最後に…おまけ、じゃないんですけど(汗) 今井貴大騎手が、ダービーのあとの最終レースも勝って、デビュー通算1200勝を達成しました。 この日も3つ勝って、昨日までで今年の勝ち鞍が66勝。 トップの岡部誠騎手に追いつくには数が離れていますが… 年初からここでもお伝えしているように、非常に順調に勝ち星を重ねている今井騎手。 改めて、意気込みを伺ったところ… うーん、と考えたあとで「じゃ、シーズン終わるときまでに、150勝を目標にしてみましょうか。いま丁度年の折り返しだし、だいたい(ここまでの)倍、ということで。」 今年の成果に手応えがあるからこその、この意気込みではないかと。 このひとの場合は、いつも自身が言っているように「まずは怪我なく」が第一。 その上で年末、また振り返ってどんなふうに感じたことを話してくれるのか、成績とともに楽しみでなりません。 名古屋へ向かう途中の飛行機内から撮った、弥富トレーニングセンター 現在スタンドが、絶賛建設工事中! いまの、土古(どんこ・地名)にある名古屋競馬場での、最後のダービー。 本当に静かに幕を下ろしました。 競馬場移転により、来年はここへ場所を移して行われるダービー。 そこに向けての新たな1年が、また始まります。 さて…明日は、門別で北海優駿。 今夜の門別競馬場 その戦いの時は、着々と近づいてきています。
2021年06月16日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 丁度一週間前の、名古屋での話から。 取材日は、6月2日水曜日です。 もう十分見たよ、というかも知れませんが… 無観客で、お客様方が目にする機会がないので。 現役最高齢・17歳牝馬のヒカルアヤノヒメ。 開催初日に行けば、大抵最下級のレースが組まれているので、会うことが出来ます。 この日は800mの短距離戦でした。 引き続き、無観客の名古屋競馬場 来週の東海ダービーの開催も、緊急事態宣言が途中で解除されない限りは無観客でしょうか…。 ヒカルアヤノヒメ近影 パドックを回っている途中で、馬を引いていた井上哲調教師がメンコをとってくれました。 珍しい、ヒカルアヤノヒメの素顔 この日も、見た目には元気 メンコを周回中に取ったのは、私が写真撮影しようとしていたから…ではなくて、800m戦にしては気合いの乗りがいまひとつだったから、だそうです。 真ん中のオレンジ帽が、ヒカルアヤノヒメ 惜しい…3着に限りなく近い、6着…… 馬は、変わらず元気です。 この日10レース メイショウアワジが勝って、管理する坂口義幸調教師が、通算1000勝を達成! オレンジ帽がメイショウアワジ 所属の丸山真一騎手が、区切りの勝利を決めました 写真の右端の背中が、坂口調教師 坂口調教師のインタビューの模様は、名古屋競馬Youtubeチャンネルの動画でご覧下さい。 今後のことについて、「また改めて1勝からスタートという気持ちで」という言葉に、凄く重みを感じました。 この日は、最初と最後が木之前葵騎手でした。 最終レースは、モズザベストで3歳1組戦を勝利 東海ダービーは、いよいよ来週の火曜日・6月15日です。 この話題は、まだ早いか(汗) 今年もあります! 名古屋モーニングフィーバー 翌6月3日木曜日は、門別競馬場に取材に出かけました。 重賞の話は、もうみんなが書いているので… 私は、その日撮れた写真だけ。 門別競馬場への道すがら 放牧地に、馬の親子の姿を見つけました この時期の仔馬って、日中に見かけるとだいたい、こうやってぺたーっっと寝ているよね… タンポポも、半分以上がこんな感じの綿毛になっていました もう夏ですね 門別競馬場も、無観客でお客様方はいないとはいえ、スタッフの皆さんが場内はきれいに整備しておられます。 北海道も、もうすぐアジサイの季節 ダートの競馬場は、とかく色彩に乏しくなりがち こうして、花の色がある門別競馬場は、意外と色あいが目に鮮やかです そして、レース ゴール前接戦! 勝っているのは、一番外の8番です(汗) 北海優駿は、6月17日木曜日 こちらも無観客とは… まだまだ、なんだよね…いろんなことが。 来週は、名古屋の東海ダービーのリポートになると思います。
2021年06月09日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 5月30日日曜日 九州ダービー栄城賞を取材に、佐賀競馬場に出かけてきました。 新鳥栖駅近くにある朝日山からの景色 風景の色は、すでに初夏 例年、日本ダービーと同じ日に行われる「もうひとつのたービー」 私たち、地方競馬に携わる者にとっては、ある意味「真のダービー」 佐賀競馬場は緑に包まれているから この季節の風景は本当に気持ちがいいですね 「ダービーデイ」とあって、控えめながら人々が集まり、時を過ごしていました。 入場門を入ってそのままスタンドの入り口のところにある売店 「何でも焼く」は、小さく健在 イカ焼きが次々と売れていました ゴール板前からスタンドの方に振り返って中に入ったところに、この開催(つまり前日)から新たな店がオープンしていました。 お店の名前は、「369」と書いて「みろく」 飲み物や軽食などを売るお店なのですが… ポップにあるように、コーヒーが何と!100円 驚きのお値打ち価格 ちょっと見た目に雰囲気があるお店だなぁと思っていたら… 「くじ」っていうポップが出てて、興味津々 缶の中からくじをひくと、A~C賞が当たるそうです。 縁日みたいで楽しい!! 棚には、A賞の数々が陳列されていました 佐賀競馬場は週末開催なので、お子さん連れの姿も多く、まさにそのお子さんが喜びそうな縁日みたいな景品が並んでいました。 メモ帳を切ってくじを包んであります。 手作り感溢れてる~~ 私も、200円でひいてみました 何賞かな…… すんごいきれいな、エメラルドグリーンの石が出てきました。 きれいですが、残念ながらC賞(汗) チョコレート1枚頂きました。 競馬場も、定番の食べ物ばかりじゃなくて、売店にこういう楽しみがあってもいいですよね。 シンプルなくじ引きなんですけど、なんだか凄く楽しめました。 さて、レースの話。 昼イチで、新馬戦が2鞍行われました。 1レース サーカスノパレード(真島元徳厩舎) 速度に任せて一気の逃げ切り 900mを55秒1で上がってきたので、まずまず良い勝ち振りでした。 2レースは ハナトップ(池田忠好厩舎) 写真右の赤帽の馬 前が2頭でゴリゴリ競り合い、ハナトップは直線で後ろからしっかり。 タイムは56秒6と少しかかりましたが、これからの成長余地も感じさせる走り振りでした。 ダービーの日の新馬戦、私は好きです。 一巡して、次の年の同じ時に大きな舞台で戦っているかも、と思うと、本当にわくわくします。 さて、メインレース 九州ダービー栄城賞は、コースを1周半する2000mで争われました。 1周目のゴール板前 ル・プランタン賞から佐賀皐月賞と重賞連勝のトゥルスウィーが、スタート直後にあっさりと好位を取って、あとはもう抜け出すだけ…。 門別出身のトゥルスウィー 当時は短距離戦で速度の持続力を生かすようなレースをしていました。 馬が成長して、また佐賀の水も合ったのか、2000mの距離も難なくこなしてなおかつ後続をどんどん引き離していく、力強い走りを披露。 最後は追うところなく、4馬身差の圧勝。 本当に強い競馬でだったな…。 レース当日の段階では、このトゥルスウィー、6月20日の高知優駿を目指したい、という話も出ていましたよ。 山口勲騎手のレース後のインタビューの模様は、佐賀競馬Youtubeチャンネルでご覧いただけます。 イブニング開催で、ダービーの2つあとの最終レースの時には、ご覧の時に夕暮れ時。残ったお客様方がは、ダービーデイが終わるのを惜しむように、馬たちの走りに見入っておりました。 ダービーシリーズも、序盤が過ぎて、これから本格的に各競馬場で盛り上がってくるでしょう。 名古屋競馬場のダービー・東海ダービーは、6月15日(火)の開催。 今日は、事前の取材で名古屋競馬場を訪れてみました。 有力と目される馬たちの現状について、少しずつ話も聞けました。 ダイセンハッピー(前走は4月の東海クイーンC3着) 今津博之調教師「のじぎく賞の出否を考えていた時期に比べると、格段に状態が上がってきました。そのときは歩様のバランスが良くなかったけれど、それも大分良くなってきて、馬自体も暖かくなっていい感じになってきました。昨日は(もう一頭東海ダービーを目指す)ティーズダンキーと併せて追って、かなりいい時計が出ましたよ。レースの展開も今度はそれぞれに考えるでしょうから、必ずチャンスはあると思うし、ティーズダンキーともどもとても楽しみです。」 ブンブンマル(駿蹄賞2着) 川西毅調教師「調整は予定通り来ています。このまま順調なら、力を出せる状況でレースに行けると思います。(自信のほどは?との質問に)何とかするしかないでしょう。」 トミケンシャイリ(駿蹄賞1着) 今井貴大騎手「駿蹄賞までのローテーションが押せ押せで、厳しいレースを戦ったので、馬の回復に努めてきました。あと2週間で、どこまで状態を上げていけるかだと思います。」 ここ名古屋でも、戦いの時は近づいてきています。 東海ダービーは、6月15日火曜日 無観客…なのかな……
2021年06月02日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 行けませんね…競馬場。 競馬の世界は、ネットで収入が上がっているからか、他の事情があるからなのか、全体的に「保守的」。なかなか少しずつ日常を取り戻す方向にも、動いていけないようです。 他の競技では、感染拡大防止に支障のない範囲で、着実に前進しています。 開設記念競輪開催中の、北海道・函館競輪場に出かけてきました。 (取材日:5月15日土曜日) 函館競輪場外観 場内は、まばらな感じでお客さん方が入場 都会だと、普通に開けたらこうはいかないでしょうが、地方都市なのでこのぐらいの感じ 場内では、予想イベントもちゃんとレース毎に行われてました。 このように、みんな整然と観覧 ホールには、ほとんどお客さん方はいませんでしたが、このようにニコニコ動画の配信をやってました。本場映像とは別の映像ですね。配信場所としては大きすぎますが(笑)、場所の活用としてはそういうことなのかなと。 村上義弘選手 リアルでヒーローの姿を目の当たりにしてのお客さん方の喜びよう… これが レース場のありよう…。 こちらは、本場映像。 函館競輪場を担当する池田牧人アナウンサー 放送席を飾るポップの数々は、全て彼の自作。 プレゼントも自腹。 何とか、函館競輪がひとびとの心に刺さるようにと、奮闘。 いまこのような世の中の状況になり、本場放送がプレゼンス確保のためにどれだけ重要なのかと言うことを、彼と函館競輪はわかってる。だから、ここまで頑張る。 競馬は、頑張れているのか。 胸に手を当てつつ考えざるを得ません。 ため息しか出ません。正直。 他競技は、やってますよ。 とても前向きに。 競馬はどうなんだ。 世の中での存在感を取り戻すために、きちんと前向きに取り組んでいるのか。 たまたま上がってる売り上げにすがって、立ちすくんでいないだろうか。 函館の街の様子 ガラガラだ。 函館山展望台。ここもガラガラ あと1ヶ月あまりで、この街に競馬がやってきます。 そのときに…競馬がただ、その場所を利用するだけの存在でいいのか。 それで世の中は、競馬の存在価値を認めると思うのか。 ぼちぼち…考え、行動すべきときではないでしょうか。 湯の川温泉の入り口にある、湯倉神社 函館競馬場のすぐそばです もう…夏が意識される季節になりましたね。 明日は、門別競馬場に出かけてきます。
2021年05月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 名古屋競馬場も…この開催から無観客となりました。 昨日、開催初日の様子。 スタンドの一角で草を食む チップとポテトだけが出迎えてくれました。 相変わらずの塩対応ですが…(汗)。 賑わいが失せるのなんて、簡単だ… 誰もいないスタンドの前を、馬たちが走りすぎていく… 開催初日は、最下級条件のレース。 今回も、現役最高齢・17歳牝馬のヒカルアヤノヒメに会うことが出来ました。 ひいているのは、井上哲調教師 いつもと変わらぬ…と思いきや、メンコがいつもと違う。 この日はメンコを外してレースするとのことでした。 この日は久しぶりに、尾崎章生騎手が手綱を取りました。7着「去年よりも筋肉が落ちてて、衰えているのかなとは感じますね。調教でも、体調キープを意識して乗っています。ただ、馬自体はとても元気ですよ。」…とは、レース後の尾崎騎手の話。 最下級までクラスが下がってきたので、どこかで面白い見せ場が作れればいいのですが… まあ、まずは、元気な姿を目にすることが出来て何よりでした。 毎回、この馬を応援に来られる方もいらっしゃるそうなのですが… 今回は、写真だけで。また次回は、応援に来ていただけるようになっていればいいなと思います。 木之前葵騎手。ステッキがっ! フランスのトリコロールカラー…ではなくて、勝負服の色ですよね、これは。 自分でステッキを修理するときに、色をつけようと思い立ち、ただ赤だけじゃ…となってこの色にしたとのこと。 おっ! これは、なかなかじゃないですか? 放送や配信の映像ではなかなか見えない、小ネタでした。 ほんとそう… 来週、門別も無観客ですね…。
2021年05月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 門別競馬場に来ております。 本州方面は天気が良くないところも多いようですが… 北海道は、全道的に概ね晴天 ただ、吹く風は冷たく感じられます。 門別競馬場は、入場人数制限を設けた上で、お客様を迎えて開催しています。 5月27日のダートグレード競走・北海道スプリントカップ開催当日は、門別本場に入場するには、事前の応募が必要です。 くわしくはこちら。 本当に、密になることもなく、穏やかで静かな空間。 浮世の様々なことを、忘れてしまいそう… 今日12日水曜日は…この人の日でした。 桑村真明騎手 5レースから8レースまで4連勝して、全国通算1300勝達成(ホッカイドウ競馬では、JRAでの勝利も合わせてカウントします) 8レース アローイアロイで 1300勝達成! 左から 山本咲・石川倭・黒澤愛・小野楓・阪野額・阿部龍 そして本人 桑村真明 このシーズンオフ、南関東での単騎移籍では大活躍 インタビューでもその話が出たときには、桑村騎手の話も少し力が入っていたように感じました。その手応えがあっての、今シーズンなのかも。 まだまだシーズンは始まったばかり。 リーディング奪還!を予感させるような今日の活躍。更に一歩先へと向かう彼のプレーに期待し、注目して下さい。 さて、明日13日木曜日の門別。 メインレースは、3歳三冠路線の第一弾・北斗盃(H2)が行われます。5月13日 門別競馬場12R 北斗盃(H2)内・1600m 発走時刻 20時40分(主催者公式HPから取らせて頂きました) 豪華メンバーの顔合わせになりました。 昨年JBC2歳優駿を勝ったラッキードリームが、満を持しての今季緒戦。 石川倭騎手が春先の段階で「最初が一番の山場」と話したこの北斗盃を制すれば、三冠奪取に大きく近づくことになるでしょう。 しかし…ここに来てようやく強い調教を課されてきたソロユニット、今季一度使われてここに臨むテイクアターンやリーチといった有力馬も参戦しており、戦いの行方は予断を許しません。 激しいレースになりますよ…きっと。 必ず、見応えのある戦いが展開されることでしょう。 さらに、6Rの2歳新馬戦・JRA認定フレッシュチャレンジ競走には、4月1日の能力検査で800m47秒7という驚異の時計をマークした、シャルフジンが登場します。5月13日 門別競馬場6R JRA認定フレッシュチャレンジ競走外・1100m 発走時刻 17時15分(主催者公式HPから撮らせて頂きました) 4月1日 能力検査のときのシャルフジン 多分、予想印は左から右までシャルフジンにぐりぐりと集まると思いますが…能力検査の映像を見ると、それさえいなければ本命にしてもおかしくない馬が5~6頭います。 シャルフジンの走りだけでなく、それを巡っての他馬の走り振りも是非注目したい一戦になりました。 明日も引き続き、門別グランシャリオナイターでお楽しみ下さいね! 来週は…門別の話? それとも重賞はないけど、名古屋??
2021年05月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 大型連休。 毎年、名古屋競馬が、最も熱く盛り上がる日。 5月3日が、ダートグレード競走のかきつばた記念 そして、5月4日が、3歳重賞路線の駿蹄賞 今週の開催は、指定席を除き一般エリア場内滞留1500名の入場制限を実施していました。入場門が1カ所なので、そこで厳密に出入りの数をカウントしているそうです。 リポートは、ベテランさんたちから。 すでに毎回お伝えしていますが…これは「吉例」なので(笑)。 マルカセンリョウ 23歳 ダートグレード競走の日の恒例 誘導馬 名古屋は、誘導馬がいるのはこのマルカセンリョウがいるときだけです。 この日も元気な姿を見ることが出来て、何よりでした。 あとは、こちらもまた会えました。 ヒカルアヤノヒメ。17歳牝馬 この開催も、元気に出走 パドックをゆっくりのんびり歩いていたので、見ていたお客様からは「やっぱり17歳じゃな…」みたいな声も上がってた。でも、いまはこのように毛艶がきれいで、体調はとても良さそうでした。 この日は、9頭立ての8着 ただ行き振りは決して悪くありませんでしたし、このあともうひとつ下クラスの最下級まで下がれば、もしかしたら掲示板に乗るような走りを見せてくれるかも知れません。 とにかく…マルカセンリョウも、ヒカルアヤノヒメも、まずは無事に。 また会える日を楽しみにしたいと思います。 同じ、5月3日の第4レースで、柿原翔騎手が通算1200勝を達成! 一番左は、加藤聡一騎手 その右が本人 さらにその右が、加藤誓二騎手 写真撮影が終わって、本人「この勝負服、俺以外が着ても、似合わないな…」 …と、一言…(笑)。「1200勝とは言っても、みんな続けていけばそのぐらいは行きますからね…まあ、自分の場合は一つ一つ、来年は年間1200勝目指してがんばります(笑)」 最後は冗談としても…確かに、積み重ねて行ってる、という存在感。 このときはそれがとても重くて、貴重なものに感じられました。 そのほかのひとコマ。 2年目・細川智史騎手 この日、エイシンハルニレでダートグレード競走初騎乗! 係の方から、馬主服を手渡されたところ。「すごく楽しみです!」…と話しつつ、お祭りの一日の雰囲気を味わっていたようです。 返し馬 新たな経験に、かれはどんなことを感じただろうか…… さて、その、かきつばた記念 1周目 ゴール板前の先行争い 正直…上位はここから殆ど何も変わりませんでした ゴールまで、残り100m レースを引っ張っていたらプタスガ、そのまま後続を突き放す 結局…ラプタスの強さだけが際立ちました。 昨年につづき、かきつばた記念連覇 今年は、ハンデ58kg 自分のペースで行って後続を消耗させて、最後は悠々とゴール この馬のこれまでの戦いの中で、最も内容のあるレースだったのではないでしょうか。 幸英明騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬公式Youtubeの動画でご覧下さい。 地方競馬所属馬の中では、兵庫から参戦のナリタミニスターが、4着と大健闘。 改めて馬の力を示しました。 レース後引き上げてくる、ナリタミニスターと吉村智洋騎手「(満足な動きでなかった)前走の東海桜花賞よりも、いい走りでした。交流重賞なので、あの位置取りになってしまうのは仕方がない。前回の状態なら、最後の競り合いでノボバカラに差し替えされてしまっていたと思いますが、今日は踏ん張ってくれました。道中の行き振り、終いの脚、今日は納得出来るレースをしてくれました。」 前回は残念そうな表情を見せた吉村騎手も、この日は馬の好感触を明るい感じで振り返ってくれました。 続いて、翌5月4日・駿蹄賞(SP1)当日のひとコマ。 まずは、先の開催からデビューした新人・塚本征吾騎手が2勝目をあげました。 3レース ノーブルルビー 外枠から果敢に行き切って1着 馬を管理する、倉地学調教師とともに。 レースを見ればわかるのですが…ふフカしすぎて、正直最後まで持つのか心配になるようなレース振りではありました。勝ちはしましたが…倉地調教師からは厳しい指導の言葉も出てた。 勝ったレースの後、何を学んだか。 そういうことが問われる段階なんでしょうね。 5レースは、ゴール前で女性ジョッキーふたりの競り合い 内・木之前葵騎手のバジガクハート、アタマ差凌いで勝利 木之前騎手 前日1勝 この日は2勝 馬と、厩務員さんと、最高の笑顔で(角田調教師が記念撮影していたところにお邪魔しました) (写真はイメージ画像です 本文と関係ありません) 4日の7レース、落馬事故にはほんとうにハッとさせられました。 見た目…大丈夫なのかと。 宮下瞳騎手は、事故現場でも検量前に搬送されてきた時にも、はっきり受け答えをしていましたが…負傷していたので病院へ。怪我の状況は、名古屋競馬HPでリポートされています。決して軽傷とは言えませんが…昨日現場で見聞きした範囲では、大事には至らず良かった、という状況でした。ファンの方で、ものすごく心配されている方がいらしたら、まずは少しご安心下さい。 今日は騎乗変更になっていますので、もしかしたら少し戦列を離れるかも知れません。 一日も早い快癒をお祈りいたします。 加藤利征騎手は軽傷だったようで、今日も騎乗。こちらはひとまず、安心。それでも、事故の直後、様子を厳しい表情で振り返っていて、本当に危ない事故だったことを窺わせていました。 ちょっと最近、事故が多いような気もするので… レースですから、気をつけられる範囲もあるでしょうけど、是非皆さん、無事でいいレースを! さて、メインレース 1800m戦は、向正面から馬場を1周半するコース設定 レースは、2歳時から重賞戦線で活躍してきたブンブンマルが主役。これに、JRAから転入後4戦4勝と、彗星のように現れてここに参戦してきたトミケンシャイリの、2頭の一騎打ちの様相。 1番枠と言うこともあり、ハナを主張したトミケンシャイリ(白帽)。さっとそれを追う位置を取った、ブンブンマル(赤帽)。 勝負所で、トミケンシャイリがブンブンマルを一旦離し、脚色的にもこれはセーフティリード?という形で直線を迎えました。 しかし…ここからブンブンマルが、猛追 というか、トミケンシャイリが、速度を失った感じ。 トミケンシャイリが、ブンブンマルを辛くも振り切って、辛勝。 今井貴大騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬Youtubeチャンネルの動画でご覧下さい。 竹下直人調教師(写真左)の話「転厩してうちの厩舎に来たときに、この馬は違うと感じていました。ただ、目標までの時間がなくて、押せ押せの日程になって、賞金の関係で前開催を使わなければならなくなって、仕上げの面では気を遣いました。今日は最後苦しくなって止まりましたが、一度1800mを経験しましたし、次は(東海ダービーまで)間隔があるので、余裕を持って調整できる分いいと思います。奥が深い馬。まだ伸びしろがあると思っています。」 一方、敗れたブンブンマルの川西毅調教師は…一言「馬場やな…」 内側の枠で、相手が行ききって、今日は昨日と違って逃げが有利な馬場状態。決して力負けではないという彼の思いは、最後相手を追い詰めたブンブンマルの走りを見た私たちも、共感できるものでした。 この続きは、東海ダービーで。 待て!次号!!(笑) 今日の締めは、かき揚げきしめんで。 来週は、門別の話になるかな…。
2021年05月05日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 3週間ほど前の話になりますが… 名古屋競馬の場外発売所、三重県にあるサンアール磯部に出かけてみました。 (サンアール磯部HPから拝借しました) なじみのない方にはわかりづらいかも知れませんが… 三重の観光で有名な「鳥羽」や、伊勢神宮の「伊勢市」、どちらからでも車で30分あまり。 正直、車がないと行けません(汗)。 三重の主要拠点から30分なら、決して遠くはない。 どこからでも、そこそこ頑張れば行ける場所。 出かけてみたら… 道の駅でした。 2棟建物があって、手前が道の駅。奥にあるのが競馬の場外発売所のサンアール磯部。 せっかくここまで来たので、道の駅も覗いてみようと入ってみると… もう、店内に溢れんばかりの、海の幸山の幸 おまけに、三重は関西なので、お店の人たちの「試食のおすすめ」がすごい! いまは観光客があまり来ないので、館内こんな感じですが… 往時の賑わいが、いまにも思い巡らせることが出来る、そんな感じの場所。 お店の外に泊まっている車も、キッチンカーじゃない 牡蠣のつかみ取り バケツに、生牡蠣これだけつかみ取りで取って、1000円ですよ! まさに海の幸ワンダーランド …っと、場外発売所の紹介でした(汗) こんな感じで、来るとついついはしゃぎ過ぎちゃうような、素晴らしい道の駅の敷地内にあります。 広々として、素晴らしい観戦環境 しかし…この日は桜花賞の前日の土曜日。 いま、JRAのレース映像は放映されていないので、どうしても地方競馬の場外発売所はこんな感じで、週末にむしろ閑散とする状況。 本当に…もったいないことです。 いつの日か… この場所でイベントやりたいな、それも大々的に。 外で焼いた牡蠣とか干物とか食べながら、馬券やるイベントとか(笑)。 リモートで、他の場外発売所に流したら、うらやましくて面白いんじゃないでしょうか? それぞれの場外発売所の場所の「ご当地食自慢」しながら、っていうのも、愉しいかもですね。 サンアール磯部。三重県唯一の競馬の場外発売所 機会があれば、是非お立ち寄り下さい。 名古屋競馬場には、先週の金曜日に行きました。 使われていないウィナーズサークルの近辺でみつけました。 桜の季節が過ぎると、様々な花の色が彩り豊かになってきますね。 この日のターゲットは、勿論この人。 塚本征吾(つかもとせいご)騎手 17歳 この開催でデビューして、4月19日に初勝利をあげました。 意外と、大きな話題になっていない「四兄弟ジョッキー」。 こうして征吾騎手がデビューし、実現しました。「それまで全く縁のなかった競馬の世界ですが、小学校低学年の時に、兄が競馬学校を卒業するときの騎乗供覧を見て、『かっこいい、自分も騎手になりたい。華やかに活躍したい』と思いました。それから、騎手以外の職業は全く考えていませんでした。」 年齢的に、恐らく長兄の甲賀弘隆騎手(金沢)の姿かと。 それがなければ、騎手・塚本征吾は多分なかったかと思うと、運命の力、そして家族の力というものを感じます。 それにしても、そこからの間全くぶれることなく騎手の道を目指し、頑張ってきたというのは、今日びなかなかない話じゃありませんか? 高知の塚本雄大騎手、岩手の塚本涼人騎手とともに、上の3人はまだあまり取材で話を聞いたり、プレー振りをじっくり見たことがなかったので、これからの興味にもつながります。それぞれのこれまで、そしていま。 デビューして最初の開催の、自らのプレーを振り返って…「判断がまだ悪いですね。周りの動きに対処して、どう自分が動くべきか。遅いというか…あとは、騎乗姿勢に気をつけて乗っています。それは、学校にいることから言われているので。」 レース後、厳しい表情で引き上げてくる「実習で競馬場に来たときから、馬を預かる責任、ということを痛感しています。馬主さんの馬を預かって、走らせているんだと。そこにはすごく大きな緊張感がありますね。これからもそれを意識しながら乗っていきたいです。」 同じような話は、夏に彼を取材したときにも、彼の口から出ていました。 競馬と、そして馬とを大切にしながら仕事に当たっていきたいという気持ち。デビューする前から、周囲の人々や様々な物事から、多くのことを吸収してきたことが窺われました。 ひたすら「なりたい」と思った仕事に就き、いよいよこれから活躍のシーンを目指す、塚本征吾騎手。皆さん是非ともご声援下さい! 次回も、名古屋の話。 来週月曜日3日は、ダートグレードのかきつばた記念(Jpn3) 火曜日4日は、3歳馬路線の駿蹄賞(SP1) どうかお楽しみに!! 時節柄、どうかご自愛下さいね。
2021年04月28日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 私も、開幕週の門別に1日だけですが行ってきました。 レースのことは古谷さんが書いているので、私は写真中心に。 こうしてみると、1日250組500名という「入場制限」は、門別競馬場としては現実的な数字。騒ぐ人もいないし、そもそも車がないとほぼ来ることが出来ないので、競馬場でお酒を飲む人もいません。 人が集まる以上、どの場所だから感染症リスクが高い低いというのはないと思うけれども、それぞれの場所に合った対策レベルがあっていいとは思います。 5月5日までの入場申し込みはすでに締め切り。 その後の開催日については、主催者発表をお待ち下さい。 この競馬場は広々としていて、馬が走る姿が見ていて心地よい感じがします。 落合玄太騎手 開幕2日間で5勝と、勝ち頭。 勝ってゴールで、昼レースからガッツポーズ?と思ったら… 砂よけの通称「下敷き」を上げる瞬間でした(汗) 小野楓馬騎手 検量室入り口脇のこの場所が、彼がレースの合間ごとに鞍を整え準備する「定位置」 昨年も全く同じ時期にこの場所で、「今シーズンの抱負」を聞きました。 当時の答えは「100勝して、見習いの減量脱出」 有言実行で、あっさりとクリアしました。 今年は…「リーディング5位以内で、南関東に行ってみたいですね。昨年の成績で行けるものだと思っていたのですが、どうも落合さん(玄太騎手)が行ったときとルールが変わっていたみたいで…。」 開幕週は勝ち鞍なく、なかなか笑顔が見られませんでしたが… まずは怪我なく戦いおおせて、そして昨年以上の活躍を。 この日・4月15日の9R 内側のヤマニンモンスーン、残念ながら差されて2着… 次はまた大きなチャンスがありそうです。 取材していると、あっという間に日が落ちてきて… このまま、森の向こうに消えていきました。 門別競馬場は、日が沈んでいくところが見える場所です。 日が沈んだ後の色合いは、季節によって変化します。 この日は、こんな感じ。 シーズン スタート 馬も人も、それぞれのスタート 長いようで短い7ヶ月 様々な風景を、追って行ければと思っています。 今日は、残念ながら名古屋に行けずに、自室でネット観戦でした。 東海クイーンカップ ニジイロ、強かった~ 次はのじぎく? それとも?? 流れでそのまま門別のレースを見ていたところ、先々週の稿で石川倭騎手の期待馬としてご紹介したモリデンブラックが、見事新馬戦を勝ちました。 芝が向くとの見立てで、とにかく認定競走を勝つことがテーマだった馬。 函館2歳Sに行くには、このあとダートで更に強敵相手に勝たなければなりませんが、札幌の舞台はなら狙って使いに行けます。夏の終わりには、この馬の「朗報」に触れられるのではないかと、いまからわくわくします。 こちらも、まずは無事で。 そして元気に活躍を。 来週は、たぶん名古屋の話で。
2021年04月21日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日は、先週金曜日・東海桜花賞(SP1)が行われた、名古屋競馬場のリポートです。 この日は、素晴らしい晴天。 全国的に桜の季節の進みが早くて、いつもならこの季節に花の色を楽しむことが出来る名古屋競馬場も、すでに花の姿を目にすることは出来なくなっていました。 その代わりに、風にそよぐ木々の緑が、日の光に照らされてまぶしく感じられます。見た目には、1ヶ月ぐらい進みが早い感じでしょうか。 それでも、吹く風はまだ冷たく感じられますから… 競馬場の季節感も、今年はなんだか不思議な感じがしますね。 開門とともに、お客様方も来場。 よく見ると、案内のスタッフの皆さん方のマスクが… 新しく出来た、名古屋競馬オリジナルグッズのマスク。名古屋競馬の金シャチマークが、マスク中央にどかんとあしらわれております。目立つ(笑)。 感染拡大防止のための住所氏名を、マークシードを記入するための台紙「エチケットカード」に記入して提出されたお客様方に配布されていました。 スタッフの皆さん、マスクの下は最高の笑顔です。 私も、もらってつけてみた。目立つ(笑) 競馬場へ通うときにつけていたら、これはさすがに電車の中とかで驚かれるかな…。 来週の開催では、またデザインの違うマスクがすでにスタンバイしているようです。楽しみ。 さて、今回のレーサーズファイルは、この人。 村上弘樹騎手 先週の水曜日・4月7日に通算500勝を達成しました。 インタビューの模様は、名古屋競馬公式のYoutube動画でご覧下さい。 今年が8年目 26歳 なんだか…もっと長くやってる感じがあるけどな…(汗)「数字は、この仕事を続けて行けば積み重なっていくものなので、それほど気にかけてはいませんでした。まあ、区切りが近づくと周囲には言われるので…(苦笑)」 すみません、聞きに行ってしましました(汗)。 2018年・2019年と100勝を超える勝ち鞍をマークしていましたが、昨年は69勝。「こればかりは、馬との巡り合わせもありますから。ただ、(自分のキャリアの)最初の3,4年に比べると、後の3年は自分の中ではしっかりやれていると思っています。」 例えばデビューの後、減量に苦しんだ時の姿を私は見ていません。 引退するかどうか、と思い悩んだこともあったと、当時の取材記事で目にしたりもしていました。 そういうことも含めていろいろな状況と思いがあって、軌道に乗り切れなかったここまでのキャリアの前半3,4年。 そして、そのあと、軌道に乗って勝ち鞍が揚がるようになってきた次の3,4年。 そんなステップアップの歴史が、500の勝利とともに刻まれてきたのかも知れません。 次の3年…なのかな。 数字とかタイトルなどの目標については「巡り合わせだから」と話し、具体的なものは聞かれませんでしたが……。「例えば、機会があればですが、他場に乗りに行くなどの経験を積んで変えていきたいですね。」 名古屋の中でリーディング○位、といった日々に決して満足することなく、思いを巡らせている彼の思いが、言葉の中に垣間見えました。 村上弘樹 26歳 これからだ! さて…各地ですでに新人騎手がデビューしていますが…… 名古屋は、開催や出場手続きの都合で、次開催からのデビューとなります。 塚本征吾騎手(写真は主催者提供) 19日のデビューをお楽しみに。 その取材に出かけた4月9日 朝からずっと岡部デーでした。 この日は12鞍、全レース騎乗 1Rをミトノロッキーで勝つと、その後もチャンスを次々とものにして勝利。 4Rエルヴィラブレイン 勝って引き上げてきて、ポーズを作って迎えるスタッフの方と勝利の喜びを分かち合う 6Rミスターサンライズ 口取り写真撮影のあと 角田輝也調教師とともに笑顔の2ショット メインレースの前までに、10戦して6勝 勝負事の世界ですから、「流れ」っていうものもありますよね。 そんな「流れ」も作用したのか、メインレースの東海桜花賞も… JRAから笠松経由で名古屋に移籍してきた、19年かきつばた記念の勝ち馬・ゴールドクイーンが1番枠を引き、やはりこれがハナ。しかし先行脚質の馬たちとの争いの中で前半3F35秒9のハイラップが刻まれました。 いつもより行き振りが悪くて中段の位置取りになったナリタミニスターと、こちらはいつも通りの位置取りですすむナリタミニスターが、勝負所の3コーナーから動き始めて、これに後方待機に徹していたメイソンジュニアが外を回って追い上げて加わる、直線は横に広がったきわどい攻防になりました。 ピンクのメンコがナリタミニスター トーセンレビュー(外から2頭目)も、岡部騎手のムチが飛ぶ そこに、一番外からメイソンジュニアが追い上げてきて… 文字通りの、首の上げ下げ 真ん中の、トーセンレビューの勝利 結局、岡部誠騎手、この日7勝「こんな日もあるよね…」 勝っている数の方にどうしても目が行くけど、負けることの方が断然多いのが競馬という競技。数たくさん乗って、たくさん勝って、そしてそれを遙かに上回る数多くの負けと向き合う岡部騎手だからこその言葉だと感じました。 勝つことの難しさ、勝つことの貴重さを、こちらも改めて感じた一日でした。 レース語のインタビューの模様は、名古屋競馬公式のYoutube動画でご覧下さい。 名古屋競馬、次の重賞は4月21日水曜日 3歳牝馬の重賞・東海クイーンカップが行われます それが終わると、大型連休にはかきつばた記念に駿蹄賞。 世の中の状況はちっとも変わらないけれども…季節が着々と進みゆくのは、むしろこころの救いでもあるのかな。 渥美半島 伊良湖岬灯台 夏も、もうすぐ来てしまうのでしょうね。 次回は、門別の話になると思います。 明日、「開幕翌日」の門別に出かけてくるつもりです。
2021年04月14日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先々週と先週の木曜日、2週続けてホッカイドウ競馬・門別競馬場の能力検査を取材してきました。 先々週3月25日の門別競馬場。 今年は、寒さが緩むのが早い北海道、とはいえ、3月はまだご覧のような寒空… 写真で見た目ほど冷えてはいないんですけれどもね 厩舎のある方角から、能力検査を受ける2歳馬たちが装鞍所へと向かう 見ると、まだちょっとかわいい… 何せ、人間の年かさで言えば幼稚園に上がる前ぐらいですからね。 スタンド建屋から、装鞍所を望む 能力検査は、サラブレッドが「競走馬」になるための、恐らく最後の関門。どんなに走るのが速い馬であっても、この能力検査に合格しなければ「競走馬」にはなれません。 人を背にしてゲートに向かい、ゲートに入り、 中でちゃんと立って発走合図を待ち そして、合図があればゲートを出て走り コースに沿って、鞍上に従って走り 最後に、タイムが合格タイムをクリアしているかどうか。 これまで学んできた多くのものが問われます。 正直、能力検査のレースに勝つ必要はないので…速く走ることよりも、大切なことはほかにたくさんあるようです。 しっかり走るのだから、立派です 幼稚園上がる前の、仔馬ですから。 馬たちだけでなく、人の方も臨戦態勢を整えつつあります。 私にとっては久しぶりに、このひとにお目にかかれました。 井上俊彦騎手 間もなく、4月14日で56歳 昨年は、夏に不詳で戦列を離れ、そのまま結局秋のシーズンラストまで復帰することが出来ませんでした。「肋骨6本かな、あと肺の方もちょっと傷ついていて…。最後にレース乗ろうと思ったんだけれども、医者が『やめとけ』っていうから(笑) もう今は全然大丈夫。全く問題ありませんよ。」 まさに、鉄人やな… この日は、ご覧のような笑顔。 そして、馬の上での様子も元気いっぱい。 左が、井上俊彦騎手 まだまだ全然、普通に活躍すると思います。今季も。 先週木曜日・4月1日は、素晴らしい晴天でした。 まさに、青い空白い雲 本番レースやっていれば、文字通りの「競馬観戦日和」 この日の3レース とんでもないものを見ました。 シャルフジン 牡 父へニーヒューズ 母シャーペンエッジ 田中淳司厩舎 コーナーで先行していて、スピード感もあったので、そのまま流して回ってくるのかと思ったら…かなり強めに追って来ました。 最後は余力残し 800m 47秒7! 能検では見たことのない時計が出ました 今年の能検、馬場状態が昨年とは異なるのか、結構時計が出ている印象。それでもこの時計は速いですね。 シャルフジン これは覚えておきましょう! プレイヤーズファイルは、このひと。 昨年のリーディングジョッキー・石川倭騎手 昨秋に門別のシーズンが終わったあと、すぐに短期移籍で佐賀競馬に参戦。1月まで佐賀で過ごして門別に戻ってきました。 「真島元徳厩舎所属でしたし、恐らくこれまでの実績も評価してもらったのか、いい馬に恵まれて、門別で活躍してきた流れで仕事をすることが出来ました。滞在中の成績は決して悪い成績ではないと思いますし、これまで身につけてきた物事も生きたと思います。」 佐賀では、通算600勝も達成! 騎乗ぶりは、明らかに目立っていました。「佐賀と門別では、日々の馬の調整パターンも違うので、単にコース形態に合わせるだけでなく、レースの中での馬の反応なども探りながら、このレース場の馬の乗り方をする必要がありました。あとは、いつも意識している『馬の気持ちの沿った騎乗』ですね。ただ、結果が出てくると、さすがにマークも厳しくなりますから(苦笑)。」 異なる場所での競馬は、また興味深い経験もあったようです。「門別に戻ってきて、2月。もう乗り慣らしというよりは、能検に剥けての準備をしている段階でした。スムーズにその流れに合流できたと思います。」 今季期待している馬の名前も出てきました。「モリデンブラック(桧森邦夫厩舎・父トゥザワールド 3月11日の能検で51秒0)。芝向きだと思います。(芝で活躍した)ヨハネスボーイとはタイプが違うんですが、それと同じか、あるいはそれ以上の手応えを感じます。」 古馬にも、楽しみな馬がいるとのこと。 こちらも、シーズン開幕の準備は、心身ともにしっかりと整っているようです。 佐賀で活躍している新人ジョッキー・飛田愛斗騎手が、石川倭騎手の佐賀滞在中、彼とたくさん話をしている、と聞いていたので、水を向けてみると…「(飛田騎手は)いろんな意味で『新人離れ』していますね。まず、聞いてくることが新人らしくない。騎乗ぶりも、周囲の動きの見方も。」 飛田愛斗騎手 12月撮影 彼が得て、これからまた門別で見せていくもの そして、彼が佐賀にのこしてきたもの 私たちにとっても興味深い、この冬の石川倭騎手のチャレンジでした。 ホッカイドウ競馬 門別開幕はもう1週間後 4月14日に迫っています。 来週は、名古屋の話をしますね。 明後日・9日金曜日には、古馬1400mで争われる重賞・東海桜花賞が行われます。 すごい好メンバー! 名古屋は、昨日ホリデーで、また今日から残り3日間の開催。 金曜日の東海桜花賞まで、是非ご注目下さいね!
2021年04月07日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日の話題は、少し以前のことになってしまいましたが…先週火曜日の名古屋。 グランダムジャパン3歳シーズンの初戦・若草賞が行われました。 3月23日の名古屋競馬場 晴天。そして集まったお客様方が引き続き、新たな日常のルールを守りながら観戦していました。2週前の名古屋大賞典の日ほどではないけれど、暖かな陽気にも誘われて集まった人々が、のんびりとした雰囲気を醸し出していました。 まず最初の話題は、この馬から。 ヒカルアヤノヒメ 17歳牝馬 日本の現役最高齢の競走馬として、この日また戦歴を積み重ねました。 この日の2Rで、281戦目のレースに挑みました。 横断幕が出ているように、この馬が出る日には必ず応援に来るファンの方がおられます。お目にかかったことはないけれど、きっと(私と同じように、笑)熱心にこの馬の写真を取られていた方のどなたかなんだろうな…。 11頭立ての10着 ただこの日は昨年7月以来、1400mの走破タイムが1分36秒を切りました。馬場差もあるだろうけれども…調子が上がってきていることも伺わせました。 最近手綱を取っているのが、もうまもなく「新人」という呼ばれ方も終了の、細川智史(ほそかわさとし)騎手。 「今日はよかったです。馬がとても元気で、スタートもバンッって出て、元気に走ってくれましたよ。」…とは、この日の細川騎手のレース語の感想。 確かに、毛艶も1月にこの馬に会ったときの「冬毛ボサボサ状態」からすると、本当によくなっていますもの。 とにかく、一戦一戦。 元気に走る姿を見せてもらえれば有り難いですね。 お昼休みは、レストランあらぶへ。 レストランあらぶのブログ なるものが出来ております。 素朴な内容ですが、なんだかほっこりする書きぶり。 レストランの営業情報やお得情報も書かれるようなので、折に触れてご覧いただければと。 この日の昼食はこちら その名も「あらぶセット」 続いては、ジョッキーをクローズアップ。 やっぱりこの人でしょ、いまは。 今井貴大(いまいたかひろ)騎手 先週の開催が終わったところで、今年の勝ち鞍が38勝・リーディング2位と、順調に活躍を続けています。 この日10Rファスタザウインドで勝利!「僕なりには、チャンスを生かして勝てているかな、とは思います。でも、これだけ勝っても岡部さんが上にいるんだからなぁ…」 岡部誠騎手は、先週の開催が終わった段階で何と68勝 その「王者・岡部」にどれだけ迫っていけるか。 そのカギは彼の場合、やはり「怪我せず休まず乗っていけるか」なんだと思います。 開催日毎日、彼の姿と、そして笑顔が見られて、そして威勢のいい声が聞こえること。それがまず何より大切なことなんだと思います。 そして、その先の活躍。どこまでトップに迫っていけるか、注目していきたいですね。 さて、メインレースの若草賞 レースは、3コーナー前から進出したミラバーグマンと、これに番手から応戦したパールプレミアの一騎打ち。ミラバーグマンは、3コーナーで交わそうとしたセカイノホシが外に張ってきてしまい、そこでのロスで脚を使ってしまったのが、結果的には… 最後、この差ですから。 今日は、パールプレミアが終始流れをうまく掴んでいた、と言うことなのでしょう。 パールプレミアは、想定通り逃げる馬の直後の位置を取って、抜け出し。 最後詰め寄られたとは言え、周囲の動きとは関係なくこの馬の走りに注目してレースを見返せば、まさに「完勝」と言える内容だったと思います。 1,2着ともに、現所属場デビュー馬 南関東は少し以前から、そして兵庫もいまは、生えぬきの馬のレベルは間違いなく上がっています。賞金のことだけでなく、馬の周りの方々の「仕事」の成果なのでしょう。 笹田知宏騎手のレース後のインタビューの模様は、名古屋競馬の公式Youtube動画でご覧下さい。 仕草やたたずまいが、なんとなくかわいらしい馬ですねぇ… おめでとうございました! 名古屋競馬、来週の開催のメインは、4月2日金曜日 東海桜花賞(SP1)です。 昨日立ち寄った、成田・さくらの山で撮影 名古屋に行く前に、明日は門別の能検の取材に出かけてみます。(先週の様子です) ではまた!
2021年03月31日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週土曜日のイレネー記念当日。 ばんえい競馬オフィシャルYoutubeライブ「もうひとつのばんスタ」をご覧下さった皆様、ありがとうございました。 これは前週の13日の写真ですが…Youtube配信制作風景 思えば1年前。コロナが流行り始めてまだ間もない頃。競馬があちらこちらで無観客になり、お客様が身近に競馬を楽しむことが難しくなった中、「何か出来ないか」ということで始まったこの「もうひとつのばんスタ」。年度替わりのこの回で一区切りとなりました。 始まったときの経緯を考え、世の中や世の人々の気持ちの変化に思いを致すと、この1年という時間が実に感慨深いものに感じられます。そして、この「一区切り」がとても残念。 とりわけ秋以降は、私自身は「天の声」に徹してほとんど出演することはありませんでしたが、制作を通じてお客様の声にもふれ、思うところもありました。 帯広の主催者の皆さんや、太田アナはじめばんスタメンバーの方々の多大なるご協力と、見て参加して下さった多くの方々の「熱意」に深く感謝しています。 また面白いことを思いついたら、やっていきますよ! そのイレネー記念の当日は帯広にいたのですが、翌日ばんえい記念の日は、札幌に戻ってきて観戦しました。 Aiba石狩の様子 こちらは、Aiba札幌駅前 石狩の発売所でも、札幌駅前でも、常連のお客様方にすぐに発見されて(汗)、声をかけてもらいました。曰く「イベント、もうやらないの?」と。 有り難かったけど、正直、困惑しました。 やらないわけじゃなくて、やれない。 場外発売所は、まだ「大きく賑わう」というところまではいきませんが… それでも、集まったひとびとがホクショウマサルの勝利の瞬間を見届けていました。 たまたまその時刻に立ち寄った、若者のグループの姿もありました。 そういう人たちは、勝った馬が何者かもわからないのかも知れないけれど… しばしの時間、馬たちがそりを引き、山を登り、競り合いながら歩く姿に熱狂してくれれば、それはそれで貴重なこと。 久しぶりに触れる場外発売所の雰囲気を、少し楽しむことが出来ました。 昨日出かけた名古屋競馬場の話は、来週しますね。 春やね。もう。
2021年03月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 久しぶりに、取材に出かけてきました。 3月11日の名古屋競馬場。 名古屋大賞典が行われました。 緊急事態宣言が解除され、この2日前の開催初日から入場・観戦が可能になった名古屋競馬場。開門前から、このように多くの人々が列を作っていました。 10時半の開門を待っていては入場門の前が密になるという判断から、およそ15分前には開門。このあたりは、競馬場のスタッフの皆さん方も「新たな日常」に十分慣れてきた感じがします。 お客様方も、場内に入ると氏名や連絡先を記録する「エチケットカード」をすぐに手に取って記入。こちらも慣れてきてる。 名古屋のダートグレード競走の日には、おなじみになったこの馬の登場。 マルカセンリョウさま 23歳 19年前、名古屋所属馬として名古屋大賞典を勝ちました。 騎乗者の方にお話を伺ったところ、「なかなか年とらないですね~ むしろ力むところがあるぐらいで。」と、まだまだ元気なご様子。 5月のかきつばた記念の時も、またお互いに元気で会えるといいね。 無観客の間は閉まっていて行けなかった、きしめんのお店にも立ち寄りました。 往時より店の数は少なくなったとはいえ、またこうして明けてくれるとうれしい。 かき揚げきしめんと、串カツ(味噌とソース) こういう食べ物が、うまし。 あとこの競馬場なら、先ほどの串カツとか、どて煮とか。 祭りの露天と同じ。うちにじっとしてたら、ありつけない。 それが楽しみで競馬場に来る、という面も、ひとによってはあるよね。 この場所がまた改めて抗して賑わっているのを見て、つくづく思います。 競馬を目的に人々が集まるんじゃなくて 人々が集まるために、競馬というものがあるんだと。 久しぶりに名古屋に来たら、前回来たときに負傷欠場中だった騎手が、戻ってきていました。 尾崎章生騎手 48歳 欠場中に更に鎖骨を痛めて、結果的に5ヶ月にも及ぶ長期の休養になってしまいました。 「鎖骨は、もう4度目になるから…。復帰はしたものの、まだ乗れていないと自分でもわかっています。下半身が出来ていないから追うと(姿勢が)バラバラ。ぼちぼちやっていきます。」 まずは、戦列に復帰すること。 次は、1つ勝つこと。 続けていく、ということのかけがえのなさと難しさが、今日の姿から見て取れました。 次に来たときには、勝つシーンを見ることが出来るといいなと思いました。 暮れの落馬事故以降休養していた丸野勝虎騎手も、2ヶ月休んで先月復帰していました。 この写真は、惜しくも2摘… ただ、連戦「さすが」と思わせる騎乗ぶりでわかせていました。 さて、名古屋大賞典。 それぞれの戦いがありましたね。 向正面から1周半のコースで争われるこのレース。 最初の4コーナーまでに出入りのある展開。 結果レースを先導する形をとれたのは、重賞初挑戦のバンクオブクラウズ。「ハナに立ってくれたのが大きかった。スタミナタイプの馬だから」…とは、管理する石坂公一厩舎の、金折助手のレース語の話。 直線は、もう独壇場でした。 クリンチャー 今回もあきれるほどの強さで3馬身差。 道中タフに走っても、終いに使える脚の速さと持続力が違います。 川田将雅騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬公式のYoutube映像でご覧ください。 「3歳クラシックでも活躍し、そこからこれまで頑張ってきて、本当に頑張る馬。帝王賞やJBCクラシックを目標にしたいが、賞金がまだ厳しいと思う。」と、管理する宮本博調教師。現在のダート戦線の構図をガラリと変えるぐらいの力がある馬。今年は大きな舞台で戦う姿を是非見たいのですが…。 最後にお知らせ。 名古屋競馬では、オリジナルカレンダーを作りました。 その名も「PREMIUM CALENDAR『ありがとう名古屋競馬場』」 来年4月に予定されている名古屋競馬場の弥富移転まで、あと1年となりました。 その残りの1年間を、いまの土古にある競馬場の歴史を刻んできた名馬の姿で綴ったカレンダー。 毎月取り上げられている名馬の姿と思い出に、グッとくるものがあります。 このカレンダー。次の開催でも名古屋競馬場に来場して「エチケットカード」を記入した方に、プレゼントされます。 次の開催は、23日に行われる3歳牝馬の重賞・若草賞を中心に、26日までの4日間開催。感染拡大防止に取り組みながら、事情が許せば競馬場にも足をお運びください。 また来週も、名古屋の話題をお送りできるかな…。
2021年03月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 すみません…まだ競馬場に行けていないので…… 今日もこたつ記事ですが。 ちょっと昔のことを思い出していました。 10年ですから。 今年の名古屋大賞典は、その10年目の日である明日・3月11日に行われます。 いつもよりちょっと早くない?と思ったら、例えば10年前、2011年の名古屋大賞典は、3月21日の月曜日祝日に行われていました。 まだ、震災が起きてから1週間あまり。 世の中の状況が全然落ち着いていない頃、プラス、1週休んだ後再開されたJRAの阪神競馬がこの日開催されていたにもかかわらず、名古屋競馬場にとてつもない数の人々が詰めかけたことを、記録を見て思い出していました。 2011年3月21日 名古屋大賞典当日の開門前 開場を待ちきれない人々の列が、いわゆる「とぐろを巻く」ように入場門の前を埋め尽くしていました お客様方の目当てはこの馬 エスポワールシチー 前年秋のアメリカ・ブリーダーズカップ遠征以来の出走 メインレース発送前の様子 レース後 口取りでのワンショット 佐藤哲三さんとも、このときすごく長く話をしました。 エスポワールシチーのことも、そしてこのときの世の中の状況のことも。 とにかく、みんなで集まって、話して、盛り上がって そして先の見えないこの当時のことを、みんなで何とかしようとしていたような気がします。 最終レース終了後 JRAからの遠征騎手も参加しての義援金募集 帰りにもこのように長蛇の列 あれから10年。 また世の中は、このときとは全く様子の違う困難に直面しています。 こうして、人々が大勢集まって、何とかしようとすることも、いまは出来ない。 リアルには、あまり集まらない方がいい状況ではありますが… 多くの方が、明日は例えばネットのライブに集まっていた頂き、名古屋大賞典が盛り上がればとと思っています。 それでも、競馬はある。 ありがたいことです。 明日は名古屋で、勝負の行方を見届けてきます。
2021年03月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 久しぶりに東京に戻ってきました。 青森に行ったときには、地震の影響で動いていなかった東北新幹線。帰るときには復旧して乗ることが出来ました。いまこの状況でも、移動の需要は皆無ではないみたいで、若い人たち中心にパラパラと南に向かう乗客の姿もありました。 東京は…朝夕は人出てますよね。飲食店とかは夜8時までしかやっていないから、確かに人はまばらで商売あがったりなんでしょうが、そもそも街に人が出ていれば、状況は変わらないですよね。 2週間延長、ですか。 競馬場に行ける日が遠く感じられますし、競馬でまた仕事が出来る日なんて来るような気なんて、全くしない。他の仕事があって、少し競馬から距離を置く時間があって、色々考えさせられることもありました。 そうはいっても。 レースはやってるので。 馬たちや人々は頑張っているので。 きちんと見て、応援していかないと、ですね。 そう思いながらレースの予定や出走表を見ていたら… 明日4日は、エンプレス杯もさることながら、姫路で行われる兵庫ユースカップに、名古屋から2頭も遠征するじゃないですか! 前回兵庫で重賞を勝ったニジイロは勿論有力候補。 しかし、もう一頭の遠征馬・ドリームキャットも侮りがたい力の持ち主ですよ。 昨年10月27日 晩秋ドリーム戦を勝ったときのドリームキャット 北海道では、3戦して結果が出なかった馬。 ただそれでも、デビュー戦から速度のあるところは見せていました。 10月に勝ったあとの2走は、いずれもいま名古屋でトップを張るブンブンマルに歯が立ちませんでしたが、2回とも不利な外枠、前回の新春ペガサスカップは大きな出遅れを巻き返しての入着と、脚はあり、馬込み目にしないところを見せています。 人気はあまりないでしょうが、ひょっとすると、ひょっとするかな…と。 やはり3歳馬の重賞が楽しみな季節、ですね。 そういえば、7日日曜日には佐賀競馬場で、やはり3歳馬の重賞・飛燕賞が行われます。 登録馬を見ると、1月花吹雪賞のワンツー牝馬、トゥルスウィーとプリマステラの抗争がまた続きそうな感じがします。 トゥルスウィーは門別でも3勝の実績馬。戦ってきた相手を考えれば、このぐらいの活躍は当然。 一方のプリマステラは、門別で4戦して勝てずに佐賀へ移籍。門別での最後のレースは、まさにそのトゥルスウィーに敗れたもので、佐賀でまた相まみえる形になっても、2度敗退。前回の花吹雪賞では僅差まで詰めているだけに、今度こそ、の期待感も生まれてきます。 負けたレースですが…昨年6月、門別でのデビュー2戦目でのプリマステラ。2着。このときは、もう少し走れるんじゃないかと思ったんだけどな…。 このあと4月になれば、グランダム・ジャパン3歳シーズンのル・プランタン賞が控えるだけに、その前にここでの両馬の戦い振りが楽しみです。 そろそろ…佐賀にも出かけたいところですが…… もう少しの我慢かな。 早く、本当の「春」が来ると良いですね。
2021年03月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 いままた、雪深い北国にいます。 青森駅前 3日前の日曜日に到着したときの写真 当時は新幹線が不通だったために、夜行バスで来ました。 普通に写メにも写るぐらい、大粒のぼたん雪 今年は、青森も雪が多くて、どこもかしこもこのように雪が堆く積み上がっております。青森らしいと言えば、そんなこの時期の景色。まだ春が来るのはもう少し先か…。 ……と思えば 名古屋競馬場では、春の訪れを告げるその名も「スプリングカップ」が行われました。 3歳馬による距離1900mの重賞。勝ったのは、1番人気のブンブンマル。 勝利騎手インタビュー等詳報はこちらから。 北海道での実績馬や、園田から遠征の競合を退けての勝利は、この馬の力量の裏付けになる者。勝ち方も、自分から動いていって押し切る強い内容でした。 昨年のダービー馬ニュータウンガール(昨年のスプリングカップの勝ち馬でもあります)はじめ、近年の勝ち馬は全て東海ダービーを巡る戦線を賑わわせてきました。この何年か、3歳馬の春の戦線は牝馬が押しも押されもせぬ主役となり、東海ダービーもこの2年は牝馬が断然の1番人気で優勝。 3年ぶりに牡馬の東海ダービー優勝がなるかどうか。 ブンブンマルがその戦いの主役となったことは間違いありません。 古い写真ですが…昨秋、ゴールドウイング賞2着の時のブンブンマル いまは、このときよりも馬体も成長しているのではないでしょうか。 とはいえ、正月に敗れたあと巻き返しを期し、ダービーを最大目標に調整されている牝馬・ダイセンハッピーの動向も気になるところ。 昨年秋・2歳時のゴールドウイングでは ダイセンハッピー(左)が先着 2着がブンブンマル(右) 春の大キナ目標を巡っての話題が、楽しく嬉しい季節になってきましたね。 私も来週には、春を迎える本州でまた、競馬の話題に触れていければと思っています。
2021年02月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 週末明けに、北海道・稚内から戻ってきました。 稚内にいて、唯一朝から晴れたのが12日金曜日。 朝焼け、そして朝日が、雪に包まれた街の向こうのオホーツク海の方から輝いてきました。 昨日今日は、また大変な猛吹雪だとか… お見舞い申し上げます。 せっかく頑張って除雪された街も、またいまごろは雪に包まれているのでしょうか。 ということで、久しぶりに東京におります。 せっかく自室から徒歩15分の大井競馬場で重賞があるのに、行けないとは…(泣) 夕方6時の銀座コリドー街。ひとっこひとりいない。 店は、ほぼ全滅…そもそもあいてません。 まだ、時間が必要なのでしょう。 さて、先週ですが、NARが広く募集していた「第1回地方競馬MOST IMPRESSIVE HORSE 2020」ファン投票の、最終結果が出ました。 上位のラインナップを見るとやはり、ダートグレード競走の勝ち馬や、注目度の高い南関東での活躍馬が並びました。しかしその中で、ベスト10に佐賀のミスカゴシマと兵庫のステラモナークが入っていることは、とても「IMPRESSIVE」なことだと感じます。 昨年3月 名古屋で若草賞を勝った時の、ステラモナーク とてつもなく速くて 強かった! 楽しまれている人数の差が出るのは致し方ないとしても… それぞれの贔屓の競馬場、いつも楽しむ場所を湧かせた馬たちが、こうしてランクインしているのは、ちょっと嬉しくなりますね。それぞれの競馬場のサポーターの「心意気」のようなものを感じました。 今週土曜日のグリーンチャンネル『アタック!地方競馬』では、この「MOST IMPRESSIVE HORSE 2020」を取り上げるそうです。馬たちへの熱い思いを視聴者の皆さま方とともに語り合い、盛り上がると思います。私も出演させていただくので、いまから収録をとても楽しみにしています。 私は… なぜかベスト30にも入っていない「あの」馬の話をするつもりです。
2021年02月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 佐賀記念ですよ! Aiba札幌駅前にて撮影 ふざけているわけじゃなくて…(汗) 道新スポーツさんで、佐賀記念の予想記事を小さく出させて頂くことになり、カバー写真の撮影。 ボツ写真1枚分けて頂きました。 佐賀なので。 私としては、このぐらい気合いは入っています(笑)。 もしよかったら、道新スポーツの予想記事もご覧下さい。 佐賀記念の、公式特設ページはこちらhttps://www.sagakeiba.net/raceinfo/grade/g-18/ レースは明日、16時30分。 皆さんでご参加下さいね! 私は…残念ながら仕事のため、レースにも取材にも出かけることが出来ません。 いま、先週の帯広から更に北に移動して、北海道の…いや日本の北の端・稚内におります。 稚内市中心部にある宿からの風景 北海道稚内市と、佐賀競馬場がある鳥栖市とは、直線距離で1600km以上、道のりにすると2500km近くもあるんですって。 遠いね… それでも、いまは日本中どこにいても馬券を買ってレースを楽しめる時代。 私も明日は、仕事の合間に馬券を買って佐賀記念を楽しみたいと思います。 稚内でも、配信やってます。 来週は東京からかな。 引き続きコタツライターですが…(汗)、ネタを探していこう、うん。
2021年02月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 週末は帯広でして… レースの話は、太田アナと被るな。 仕事は仕事として…お正月とは一変した雪景色を楽しみました。 あ、間違えた これは帯広グルメのひとつ 六花亭のパンケーキ ふあふあのケーキにバターをたっぷり メイプルシロップもたっぷり 当然美味 一昨日2月1日月曜日 朝9時半頃の帯広競馬場 レースが始まる前の午前のひととき この時間だと、まだ調教中の馬の姿も見える 頑張っている。 頑張っている。 頑張っている。 もはや、何屋さんだかわからない…。 この週末の帯広では丁度、恒例の「おびひろ氷まつり」が行われておりました。 素晴らしい氷の彫刻の数々 本州の温かい方面の人々と、北の寒い地域の人々とは、「氷」というものに対しての感じ方考え方が根本的に違うのだと思います。 私は東京出身なので、氷というものに持つイメージは「溶けるもの」 時とともに溶けていき、その形実に不安定。そんな感覚 でも、寒い地域では、氷ってこうして確固たる形を保てる。 溶けないから。 そういうところが、このような氷の彫刻を見て「新鮮」に感じる所以なんだと思います。 帯広には放送局があるので、NHKも出展 チコちゃんはとりあえず、この類いの催しでは鉄板 年をまたいだ大河ドラマも、今週ようやく最終回なので、ここでは次回作の告知。 スゴすぎる 細かいところは、「氷ならでは」という「質感」になっているんでしょうね。 思いもかけず、楽しませて頂きました。 次回はすみません… こたつライターで。
2021年02月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週の名古屋競馬の開催は、昨日が初日。 今開催も、お客さまの入場はできません。 名古屋競馬オフィシャルHP 普段なら、開門時刻が表示される部分に「開門 しません」 競馬場の扉は、固く閉ざされたまま。 それでも、レースは変わりなく行われています。 観客のいないメインスタンド前を、馬たちは駆け抜ける 昨日、26日のトピック。 冬場も、元気に頑張っています。 現役最高齢 17歳牝馬のヒカルアヤノヒメ この日、278戦目となりました。 この日は、加藤聡一騎手を背にして出走。 ヒカルアヤノヒメを管理する、井上哲調教師「冬毛が出ていて、調子が良いとは言えないけれど、元気にレースに出てくれています。この馬は、冬はいつもこんな感じだから。」 高齢馬の体調管理には、とても気を遣うそうです。が、「いつも高齢の馬の面倒を見ているのだから」ということで、ふた桁年齢の馬の管理依頼が来たりもするとのこと。 井上哲調教師自身も、このほど40年以上の永年勤続者表彰を受けました。 人馬ともに、「続けていく」ことのかけがえのなさを感じます。 この日は2Rに出走して8着(手前の緑帽) 「いつも応援に来てくれる人たちも、(無観客で)来られないから…」と、井上哲調教師は、レースの結果よりもそちらの方が残念そうでした。 次に登場するときには、お客さま方の前で走る姿を披露出来ると良いですね。 このレースを勝ったのが、木之前葵騎手騎乗のクリップルクリーク 1つ前の1Rも、自厩舎のタカイチヒカリで勝って、朝から連勝! 今年から榎屋充厩舎に移り、新たな環境の中で仕事に打ち込む木之前騎手。その中でも… 「これまでへの感謝を忘れることなく、頑張りたいです。」 …と、話していました。続けて、 「仕事に対するモチベーションを高めていきたい」 とも。 この日は、更に10Rもへーメルで逃げ切り勝ち。 1日3勝の大活躍! 快勝に笑顔はじける 安部幸夫調教師(写真右)と、レースを振り返る 結果も出ていたし、そう思って見ていたからかも知れませんが… 出てる「雰囲気」が、とても良かった。 彼女の中で、変わっていく何か。そして、変わらない何か。 それぞれ感じられたような気がしました。 もう一人。 今日絶対会いたかったひとがいました。 名古屋のレジェンド 丹羽克輝騎手 61歳 昨年12月7日に、4頭競走中止の大事故に巻き込まれ、肩甲骨と肋骨を骨折。年をまたいで戦線離脱していました。この日が、今季初の実戦騎乗。 朝一番で話を聞くと… 「大けがしたのは30年ぶりとかかな…昔、20代の頃は「前厄、後厄、本厄」で3年連続入院するような怪我をしたりもしていたけれど(笑)。自分は、実戦に出れば常に全力投球になってしまうので、中途半端な状態では復帰出来ない。調教にも乗って、状態は確かめてから復帰しました。まずは、乗ってみないとね。」 うーん、いつもは元気いっぱいのレジェンド丹羽も、さすがに負傷明けではトーンダウン!? …と思っていたら、心・配・ご無用! 6Rをバイオレットモーヴで差し切り勝ち。 返す刀で、8Rもスマートラミアで勝って、この日2勝。 通算1600勝の区切りの勝利を、あっさりと達成してしまいました。 ゴーグル越しでもわかる、笑顔 そして、恐らくレース内容に納得の表情 やはり…このひとのファイト溢れるプレーには、本当に元気づけられます。その場の存在自体が、年を感じさせない。若い! この独特の存在感。 少し遅いスタートとなった2021年も、魅せてくれるでしょう。 さて、今日のメインレースは、3歳牝馬による梅桜賞。 向正面からスタートして、コースを1周半する1800m戦。 ここ3年は、サムライドライブ・エムエスクイーン・ニュータウンガールと、断然の存在がいたこのレースですが…今年は笠松所属馬の出走がなくなったこともあり、各馬の陣営それぞれに「チャンス到来」とばかりに、虎視眈々と勝利を窺っていました。 最初のゴール版前 スタートから果敢に出て行ったティーズダンキーが先手を取ってペースを握ると、兵庫から参戦したスマイルジャスパー(赤帽)や、オーゴンノキズナ(黄帽)といった人気馬たちが直後を固める。 最後の直線は、2頭の攻防 ティーズダンキーに、オーゴンノキズナが追いすがったが… ティーズダンキー逃げ切り 前開催に続いて、大畑雅章騎手が重賞制覇! 大畑雅章騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルのYoutube動画でご覧下さい。 名古屋競馬の今開催は、29日金曜日まで。引き続き無観客で行われます。 次の開催は、お客さま方と一緒にレースを見守ることが出来るのかな…。 週末は、一転して、帯広に行ってきます。
2021年01月27日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 1月14日 木曜日 名古屋競馬場 またふたたび、重い扉が閉まりました… 入場門の内側から 入場門の並びの、飲食店エリア こちらもまたシャッター街に お店の人たちの笑顔にも会えなくなった… この日は、緊急事態宣言再発出という日。 名古屋競馬場の担当者の方に敢えてお願いして、取材をさせて頂きました。 担当者の方曰く、「いまの状況をきちんと伝えて欲しいので、いつものように取材にいらして下さい。」と。 いまの状況です。これが。 また元に戻った。 朝、警備に当たるスタッフの方も、そのようにこぼしていました。 いま、競馬は売上がいいので、暗い話題はほぼ表れなくなってきました。 恐らく、競馬に携われなくなったひとびとは、粗方淘汰されてしまったのではないでしょうか。 いい方で目を向ける余地があるので、みんなそちらに目を向けるよね。 しかし、現実はこうです。 またふたたび、競馬は「ひとびとから距離を取る」ことになりました。 そして、ひとびとが競馬から離れていきました。 まだ続くのでしょうね…。 …とはいえ。 競技としてのレースは続き、馬の頑張りも、馬のまわりの人々の奮闘も、続いています。 この日は、重賞のマイル争覇開催日でした。 この日の表情 取材は、遠方から行ったので、近めのワンショット写真とかはなし。ごめんなさい。 まず最初は、宮下瞳騎手 昨年105勝。先日発表されたNARグランプリの優秀女性騎手賞にも選ばれました。 前日13日に、1日12個レース全レース騎乗と、今年も引き続き多くのレースに出場。一昨日月曜日の開催が終わった時点で、早くも79戦して10勝2着8回。2021年も活躍が続きそうです。 通算1000勝 1日12個全部乗る、は、「以前もちょくちょくありました」とのこと。 ただ、忙しいですよね、やはり。12個乗るのは。 この日は、6蔵に騎乗。 1レースのベアフューチャーで勝ち、引き上げてくるときにもこぼれる笑顔 無事に活躍し続けられれば、あと72勝で迎える国内通算1000勝の「区切り」には、今年中に到達するのではないでしょうか。 この人は、年末に頑張りました。 加藤聡一騎手 昨年は、大晦日に笠松・東海ゴールドカップをウインハイラントで勝ち、重賞制覇で締め。 その昨年は、怪我での戦線離脱もあり、やや不完全燃焼の一年になったようです。 「今年は、1年間『リズム良く』乗りたいですね。休むことなく1年間活躍したいです。」 徐々に活躍が緒についてきた感じがある、加藤聡一騎手 ずっと見てきているような気がしているけど…まだ25歳か(汗)。 これから、だし、ここから、でしょう。 通算400勝まで、あと7つです。 もうひとり、年末に頑張った人。 細川智史騎手 昨年末のヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドで、総合3位の活躍。 園田でも阪神でも、連戦活発なプレーが目を惹きました。「先生(所属の角田輝也調教師)は喜んでくれましたね。そして…他のジョッキーのひとたちには、疎まれました。活躍してしまったので(笑)。」 やはりあの活躍は、お客さま方だけでなく、名古屋のプレイヤーの皆が気にかけ、そして活躍に注目したみたい。 「『出来るんだ』という自信に繋がりましたね。これからもやっていけるっていう手応えを掴めた気がします。今年の目標は、50勝。ほんとは『人に言えない目標』もあるんですけれども…」 「人に言えない目標」の方は、彼が今年頑張って行く中で何かを掴んだら、また教えてもらえるのではないでしょうか。 あのときの気持ち、あのとき出来たことを携えながら戦い、きっといい活躍を見せてくれるはずと期待しています。 さて、メインレースのマイル争覇。 最初のコーナーまでの距離が短くて、それでなくても先行争いが激しくなりがちなコース設定。加えて兵庫から徹底先行のマイタイザンが参戦し、戦前から激戦が予想されました。 1周目の4コーナー マイタイザン(3頭の一番外の緑帽)がハナを取れず、内側に先手を主張したゴールドリング(青帽)と、そしてメモリートニック(黄帽)。やっぱり競ってる… ゴールドリングのすぐ後ろに垣間見えるのが、カツゲキキトキト。 最後の直線。 前がバテると、そのままカツゲキキトキトが先頭に。 一昨年5月のオープン特別以来の勝利 大畑雅章騎手も、このガッツポーズで喜び全開! これで重賞20勝。 「重賞」の中身は確かに違うけれど… 他場への遠征も含めたダートグレード競走での勝利が意識されるような、素晴らしい活躍を続けていたキトキトの姿を思い起こせば、この区切りの数字はすごく価値があると思います。 錦見勇夫調教師によると、次走予定は順調ならば「まだこの馬が取っていないタイトル」 2月10日(水)の梅見月杯(SP1)になるようです。 ほんと…不思議とこのレースには、縁がないんだよね……。 「まだ取ってない」の言葉、これまでも毎年冬になったら聞かれていた気がします。 カツゲキキトキトが勝つところ、沢山のお客さま方に見て頂きたかったです…。 キトキトが勝ったあとはいつも、口取り写真を撮る前にコース前に少し出てきて、お客さま方の記念撮影タイムがあって、多くの方々が喜びを分かち合うシーンがありました。 この日は、勿論それはなし。 表彰式も、勿論なし。 大畑騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬のYoutube動画でご覧下さい。 名古屋競馬の次の重賞は、来週火曜日の1月26日。 3歳牝馬の重賞・梅花賞です。
2021年01月20日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 連休中に、雪景色の北海道から今年初めて本州に戻ってきました。 人のとても少ない東京、そして競馬とは関係のない用事があってゆうべから、たぶん今日から緊急事態宣言が出て人出が少なくなるであろう名古屋に来ました。 すっかりリビングギャンブラー状態 コーヒーにスイーツと、態勢は万全(笑) 今日は別の用事で競馬場には出かけられず、自室でレースをチェック。いま名古屋の3Rが終わったところです。 今日なんですが… 宮下瞳騎手が、12個レース全部のレースに騎乗します。 とりあえず、全部のレースの単勝と複勝を買ってみましたが… さて、結果はどうかな?? 仕事はまた緊急事態宣言で飛んでしまい、競馬場への取材にも出かけづらくなり、すっかり「こたつライター」状態。自室で収集出来る話題しかお届け出来ないのがもどかしいのですが……。 まあ、しょうがない。 自宅でお届け出来る話題で。 まずは名古屋。 今週の開催は、水曜日ですが今日から。 明日14日木曜日は、重賞のマイル争覇(SP1)が行われます。 写真撮っても見えないな… 皆さんは、地全協HPの出走表でご確認下さい。 ネームバリューではカツゲキキトキトでしょうが…まだ良化途上の感は否めず。 昨年9月18日 1年ぶりに復帰を果たしたときのカツゲキキトキト 復帰戦9着のあとも特別戦を使われ3着・3着・2着。 どうしても期待感が先に立つので物足りなさも感じるところですが…今回は満を持して重賞に出てきた、という見方も出来るはず。どんな走りを見せてくれるのか注目したいところです。 兵庫から、徹底先行のマイタイザンが参戦してきて、激戦は必至。 最初のコーナーが短い名古屋の1600m戦ですから…それぞれ最初の正面でどういう位置が取れているかがカギになるでしょう。 大晦日に笠松で重賞・東海ゴールドカップを勝ったウインハイラントとか… 3走前、東海菊花賞7着だったときのウインハイラント 当時はレース振りに悔しさを噛みしめていた加藤聡一騎手だったけれど…大晦日にどんでん返しのVは見事。思えばあの悔しそうな表情は、馬に力があるとわかっていればこそだったんだなと実感。 あとは、明けて5歳になったアンタエウスとか…。 一昨年6月の東海ダービー出走時のアンタエウス 当時は、押せ押せのローテーションになったこともあり結果が出ませんでした。 昨年は、春から園田に移籍しましたが、1勝と大きな成果は得られず。 秋に名古屋に戻ってきてから、特別戦で2着・1着・1着とまずは順調そう。 前走の走り振りを見ると、道中は上手くタメが効いて、仕掛けていい反応。 前まで戦ってどこまで、という昔のイメージとはもう違う活躍が出来る馬になっているのかもと、期待しています。 鞍上には、昨秋から水野翔。手綱捌きにも注目です。 明日は、名古屋に行ってみようと思ってるんですけど… 果たして、行けるのかな??
2021年01月13日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 あけましておめでとうございます。 新たな年が、皆さまにとって一層素敵な一年になりますよう、心からお祈り申し上げます。 年末年始の帯広は、素晴らしい晴天に恵まれました。 調教用のソリが並ぶ調教場 年末年始も休まず調教は続いていました 今年もありがたいことに、帯広で年越ししました。 昨年は、ばんえい競馬実況中継「ばんスタ」のメンバーの間に混ぜて頂いて、ゲスト出演みたいな形で実況とキャスターを務めさせていただきましたが、今年は完全裏方で、年末にもお伝えしたばんえい競馬オフィシャルYoutubeライブ「もうひとつのばんスタ」の制作。 そのYoutubeライブ「もうひとつのばんスタ」 多くの方々にご覧頂き、ありがとうございました。 競馬場に集まることが出来ない中で、少しでも「競馬場に集まっている雰囲気」を、様々な話題とともにお伝え出来ればと思い、やらせていただいております。キーワードはズバリ、「現地」であり、「地域」。 そうしたことが、少しでも伝わっていれば幸いです。 次回は、1月31日(日)新設重賞の翔雲賞(BG2)当日。 また是非とも多くの方に配信にお集まりいただき、ご覧頂ければ幸いです。 今週は、札幌へ戻ってきています。 正面の丘の上に小さく見えるのが、大倉山のジャンプ台 札幌ではそれなりに雪は降っていると聞いていましたが、ドカ雪というほどでもなく、ほどよい雪景色。初詣に出かけた北海道神宮も、雪化粧した風景をともに楽しむことが出来ました。 おみくじ引いたら、番号が「キリ番」の「百番」でした。 キリ番ですが中身は「吉」 今年は悪くない運勢みたいに書いてあったので、競馬に関しても頑張って色々伝える機会があるかな…。 今年は裏方ばかりではなく、喋って物事伝えたり楽しんでもらったりする、私本来の機会があればいいなと思っております。 いまのところ担当場があるわけじゃないので、「競馬」に携わっていくのもなかなか難しいのですが…これからも何とか、今の状況の中で可能な限り、「競馬」をお伝えしていければと思っています。 今年も、どうぞよろしくお願い致します。
2021年01月06日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 2020年が終わろうとしています。 ほんとにみんな…おつかれさまでした。 2月23日に、東京競馬場で、とても多くのお客さま方とご一緒にフェブラリーステークスを見て以来、世の中の様子はあまりにも変わりました。競馬を巡る様々なことも。 今年2月23日(日) フェブラリーステークス当日の東京競馬場 午前中からこのようなお客さんの集まり具合 その日は、こんな風に富士山が綺麗に見えていたんだった… 競馬場のまわりでは、一足早く桜も咲いていたんだった… それから10ヶ月。 これらの場所を訪れる機会はなくなりました。 競馬は、開催が殆ど止まらず続いてきて良かった、と… 人々は、口々にそんなふうに言います。 売上も伸びて、むしろ良かったと。 でも…私の中では、本当にそうだろうか、と。 何回も繰り返し問い直す、10ヶ月間でした。 本当に「競馬」は続いてきていたのだろうかと。 レースは、続いてきています、確かに。 ただその中で…というよりだからこそ、「『競馬』とは何か」ということを、いま改めて考えさせられています。 9月1日 名古屋競馬場再開 競馬に、人の姿が戻る… 仕事としても、自分たちが伝えていたものは何だったのかということに気づかされました。単にレースじゃないんだよな、やっぱり、と。レースが行われていることと、「競馬」が行われていることは違う。それを実感しながら、この物事にこれからどうやって携わっていこうかと、模索する毎日を送り、いまこの年末までやってきました。 それはとりもなおさず、「競馬」を取り戻そうとする、そんな取り組み。 旧来のやり方の延長には… その答えは今ひとつ見いだせなかったな。 ばんえい競馬オフィシャルYoutubeライブ「もうひとつのばんスタ」 今日の放送中の風景 手元は、機材だらけ。 機材を前に座ると、つくづく私自身の仕事も変わったと、感じさせられます。 自分は、何屋さんなんだろうと(苦笑)。 手応えはあるが…まだまだだ、「競馬」を取り戻すまでには。 いつになるかはわかりませんが、粘り強くやっていきたい。 「競馬」を取り戻すことが出来るまで。 いまはただ、それだけ。 皆さま、良い年をお迎え下さい。
2020年12月30日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週12月18日金曜日、佐賀・岩永千明騎手が通算400勝達成! 佐賀競馬HPでの報道リリースはこちらから。(資料画像です 11月15日撮影) あと1勝になってからなかなか勝てず、私もハナ差惜敗っていうのも現地で目撃していました。その時の悔しそうな表情を思い起こし…そして、↑のHPに掲載された笑顔を見るにつけ、ついていた「重石」がひとつ取れたのかなと感じます。 あと…ネイルの効果もあったかな? やはりスポーツは気持ちが大切。 この勝利で、流れも変わってくるでしょう。 そして、次の注目は…やはりこの方、ですね。(資料画像です 12月12日撮影) 鮫島克也騎手。 地方競馬通算5000勝という大きな区切りまで、あと2勝と迫っています。(12月12日撮影) 年が明けて1月には58歳になる鮫島騎手。 どこの競馬場にも「レジェンド」と呼ぶべき騎手がいます。 いまの佐賀においては、やはり彼。 先週18歳の飛田愛斗騎手をご紹介しましたが…2世代違うよね。 そういう人たちが互いに戦っていると思うと、ワクワクします。 今週の開催で達成出来るでしょうか。 ご注目下さい。 さて! その今週末。佐賀では年末の大一番、ファン選抜の中島記念が行われます。 出走メンバーなどは、こちらから。 ミスカゴシマの名前がないのが残念ですが、それでも今年1年の佐賀競馬を盛り上げた馬たちが、ずらりと名を連ねました。 先週の稿で、アンバラージュとグレイトパールをご紹介しました。 出走予定馬の中からあと3頭取り上げてみましょうか。 直近の小岱山賞で、アンバラージュの2着に入ったのが、ゲットワイルド。(いずれも12月12日撮影) この馬、昨年3歳で門別にてデビューしてから、これまでに25回出走。馬券の圏内から外れたのは、佐賀に来る前にいた南関東で3回だけ。とりわけ佐賀では活躍につれて徐々に相手が強くなっていきましたが、それでも崩れることなく戦ってきました。3回前、初めての重賞挑戦となった九州大賞典でも、話されたものの3着と奮戦。その時と大きく替わらぬメンバー構成なら、馬券検討からは外せぬ一頭と言えるでしょう。 8歳の古豪・キングプライドも、休み明け2戦目の前走で復活を果たし、臨戦態勢が整ったようです。 (負けたときのものですが11月14日撮影 中央桃帽) 中島記念も、今回で5度目の挑戦になるこの馬。 前回は、力量に大きな衰えなしを印象づけた復活劇でした。 念願のタイトルに、今度こそ手が届くのかどうか。態勢さえ整っていれば、互角でしょう。 昨年のダービー馬・スーパージンガは、年の最後に復活を期します。 写真は今年6月。一時門別に転厩して挑戦した、ヒダカソウカップ(4着)の時のもの。中央赤帽が、スーパージンガ。 これを含めて、今年は8戦して勝利なし。レースの中では、力の片鱗は示しているだけに、大一番での完全復活なるかどうか、注目されます。 佐賀・中島記念 戦いの日は、12月27日日曜日 有馬記念を楽しまれる方はそこから引き続き 有馬記念を見ない方も夕方たぶん18時に行われる年末決戦に、是非ご注目下さい。 私は、グリーンチャンネルの地方競馬中継に出演させて頂く予定です。 全国の皆さま方と一緒に、この中島記念を目一杯楽しめればと思っております。 それぞれの、いいクリスマスと、いい年末を年末をお過ごし下さいね!
2020年12月23日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、「ほとめきナイター」の佐賀競馬の話。 先週土曜日・12日に出かけてきました。 …そのまえに、午前中に空いた時間を使って、学問の神様として知られる太宰府天満宮に立ち寄ってみました。 素晴らしい紅葉 佐賀競馬場は、佐賀と言っても博多から近く、いまはあまりあちらこちらをうろうろしない方がいいのかも知れませんが…いずれ旅打ち!なんて話になったときには、楽しみが多い場所と言えます。 昼一番、馬場管理に余念のない佐賀競馬場 この日は素晴らしい晴天でした 今回の取材の目当ては、この人に会うことでした。 飛田愛斗(ひだまなと)騎手 2002年8月生まれの18歳 今年10月デビューの新人ですが、早くも16勝を挙げる活躍 熊本出身の飛田騎手。 熊本とは言っても、馬とのつながりは競馬場に来るまでなかったそうです。 名前でググると、小学生のテコンドーの大会の出場者として名前が出ます。丁度時期と年かさがピッタリ。聞いてみると…「ああ、それ僕です。小学生の時は、毎回全国大会に行っていました。」 なかなかの使い手だったみたいですが…残念なことに、背が伸びなかった。 「テコンドーって、重量別はあるんですけれども、背が高い方が有利なんですよね。頭蹴れれば有利になるので。軽量級にも背の高い選手がいて、それでだんだん通用しなくなってきました。」 じゃあ馬でも、ってなるかというと、そうでもなくて。 いざ中学を卒業、という段になり、すでに地元・熊本の高校に進学まで決まっていたそうなんですが…なぜか競馬場に縁のある知り合い(大人)に促されて、佐賀競馬場に来ることになったとのこと。 「馬にも全く乗ったことなかったけれども、人に言われるままに競馬場に行って、そこで馬に関わるようになりました。」 乗馬経験も何もないまま地方競馬教養センターの騎手課程を受験して合格。既に経験のある同期生たちの間で、最初は悩んだと言います。そりゃそうだよね…きっかけらしいきっかけもないまま、競馬の世界に飛び込んでしまったのだから。 「デビューして、最初は緊張しましたね。でも、デビューから1開催乗って、自分の馬のこととか、相手関係とかがわかってくると、すぐに楽しくなって来ました。」 「現状は、馬の乗り方としては技術不足だなと。馬に乗るときの姿勢とか、レース運びとかで、自分の良くない『癖』が出てしまうこと。あと、考えて乗らないとダメだなと感じています。」 考えて、乗る。 新人のうちにはなかなか難しいことだと思うんですよね。 「先生(所属の三小田幸人調教師)も元騎手で色々と細かくアドバイスを暮れますし、日頃は山口勲騎手には、レースの後などに丁寧に教えてもらっています。いまは(短期移籍で来ている)石川倭騎手も話をしてくれる。周囲には本当に恵まれていますね。」 経験のないところからのスタート、というのも、そのあと身につけていくにはいい流れだと思いますし、本人の意識も前向き。それが「しっかり位置を取って運ぶ」というレース振りにも現れているのではないかと思います。 「頑張って、いずれは佐賀のトップになりたい。あとは全国区で活躍したいですね。(来年から出場の)ヤングジョッキーズシリーズにも勿論興味があります」 若いのに、思っていることをしっかり話す人だな。 これが私の、今回の取材での感想。 勿論、技術的にはまだまだなんでしょうが、これからの伸びしろも含めて楽しみにしたい騎手が現れた…そんなふうに感じます。 オッズを見ると、もうすでに「知る人ぞ知る」の域には来ているみたい。予想の上でも「飛田愛斗」を是非注目してみて下さい。 さて…この日はそのほかにも、色んな人に会ったよ。 岩永千明騎手「最近、レースのことも、日頃のことも、流れが良くなくて…」…と、少々テンションが上がらぬところを、ちょっと無理矢理取材。 気分も変えたいと、初めてのネイルアートに挑戦。 見せてもらうと、本当に綺麗でステキ! 聞いたら、お店ではなくて、厩務員の娘さん(確か中学生と言ってたような気が…)にやってもらったとのこと。いやいや~プロ並みのでき映え!! 男性騎手たちには、案の定「仕事のときにネイルなんかして」って言われてしまったそうなんですが…それはね、言う方がわかってない(笑)。ネイルって、常に目に入るものだから、メンタルをマネジメントするのには本当に効果的なんですよ。本当は「女子の特権」にしておくのはもったいないぐらい。 いま、女性のスポーツアスリートの間では、オフの間の精神的効果だけでなく、プレーするときの「勝負ネイル」をプレーの一部として取り入れている選手もいるぐらい。 流れが良くないと感じているなら、これは本当にいい気分転換だし、気持ちをあげていくには本当にいい方法だと思います。 通算400勝まで、あと1勝となっている岩永騎手。 達成すれば、大けがからの復帰後、初めての区切りとなります。 「リーチ」となってから結構時間がかかっていて、それも本人にとってはプレッシャー、達成出来ないストレスにもなっているみたい。 でもね…まずは「乗れる喜び」っていうことを知っているのも、岩永騎手。コツコツと乗り続けて、チャンスを掴んでまずは1勝。400勝の達成の報を、楽しみにしたいと思います。 ここで、今日の「何でも焼く」売店 今日はいわし天160円 美味 1階の売店では、カレーパンも焼いてくれます。 場内の売店は減ってしまったけれども、「何でも焼く」は健在です! 佐賀競馬場を訪れたら、是非焼いてもらって色々食べて下さい!! さて…この日のメインレースは、2週後に迫った佐賀競馬年末の大一番・中島記念の最終ステップレースになる特別「小岱山賞」1800m戦 ポンとゲートを出た牝馬のアンバラージュが、逃げてすいすい。 後続の追い上げも注目されましたが、勝負どころからはむしろ離れる一方… 5馬身差の圧勝! アンバラージュを管理する真島元徳調教師は 「馬体が増えすぎてるかと思っていたけど、良くなっていますね。このまま順調にいければ、中島記念でも楽しみです。」 一方、10月の九州大賞典を制した実績馬・グレイトパールは5着 最初のホームストレッチ 一番外の黒帽がグレイトパール 「落鉄していました。敏感なところがある馬で、こうなると自分で加減してしまう。1週目の1コーナーで外に張られた不利もあったし、負けた原因がハッキリしているので、次回は大丈夫でしょう。」…とは、管理する川田孝好調教師の話。 今回の結果はまた度外視して、中島記念では楽しみにして良さそうです。 佐賀の年末の大一番・中島記念は、JRAの有馬記念と同じ12月27日。 佐賀競馬オールスターの競演にご期待下さい! さて…ここからは宣伝。 昨日の太田アナウンサーに続いて、もう一度宣伝しちゃいます! 他場のYoutubeライブとはひと味違う、ばんえい十勝オフィシャルのYoutubeライブ。それが… 12月29日の放送は、以下のURLからご覧頂けます。https://youtu.be/zm3MV-84KDk↑いまからリマインダー設定して下さい! 年末年始、ドンと3開催日連続で放送されます。12月29日(火) ばんえいダービー当日12月30日(水) ヤングチャンピオンシップ当日 これが年内最終開催です。 1月 2日(土) 帯広記念当日 これが新年最初の開催です。 予想してレース見るだけの従来のYoutubeライブとは一線を画した内容で、競馬を、トークを、特別企画のエンターテインメントを、そして音楽を、皆さま方にたっぷりお楽しみ頂きます。 12月30日と1月2日の内容も、間もなく発表されます。 発表され次第、またこちらでお知らせしますね。 年末年始のひととき、行く年を惜しみ、そして来る年に新たな想いを致しつつ、ばんえい競馬Youtubeライブ「もうひとつのばんスタ」でお楽しみ下さい。
2020年12月16日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 もう12月も1週間が過ぎ、。今年も残り僅か。 しかし何か…年末という感じがしないなと思っていたら… 香港に行ってない。 どうりで、年の終わりが締まらないわけだ。 丁度1年前のハッピーバレー競馬場 インターナショナル・ジョッキーズチャンピオンシップ当日 これも去年 もう20年も続けて、取材なりレース観戦なりで、暮れのこの時期には出かけていた香港。今日は、香港国際競走直前の水曜日ですから、ハッピーバレー競馬場でインターナショナル・ジョッキーズチャンピオンシップが行われていたはず… いや、行われてました。 どうやら今年は、ザック・パートンが優勝した模様。 日本の騎手の参戦はなしでした。 実は香港でも、感染確認者数が増えてきています。 11月の終盤から今月にかけて、様々な制限が復活。 競馬場には、オーナー筋以外は入れず、一時はオープンした場外発売所も、12月2日からまたクローズ。競馬を楽しむ環境は、一進一退となっているようです。 それでもこの週末には、毎年恒例の香港国際競走が行われます。 去年の香港国際競走当日のシャティン競馬場 アドマイヤマーズ 今年も香港マイルに参戦し、連覇に挑戦! 今年も、人馬の渡航が自体が困難な状況にもかかわらず、有力馬が遠征。 今度の日曜日、映像ではありますが、レースを見るのが楽しみです。 香港でも、今時の状況の中でも競馬は季節を象徴するイベントとして、ほぼ止むことなく行われて来ました。そしていよいよ、いつもと違う香港国際競走。 当日を迎えれば…この日が来たなと感じることになるのかな。 これが終われば、もうすぐ日本では有馬記念。 いったい、どんな気持ちで迎えることになるのだろう…。 皆さま、くれぐれもご自愛下さいね。 そして、元気で有馬記念の日を迎えましょう。 あ…私は、中島記念も、だ(笑)。 週末には、ちょっと佐賀に行ってきます。 その模様は、また来週の稿で。
2020年12月09日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 日曜日、グリーンチャンネルの地方競馬中継で、佐賀競馬を担当させていただきました。 もう少し、競馬場の様子なんかを紹介できればと思っていたのですが…レースをライブで見るのが主眼の番組ですから、話す時間はなかなか。 夕方の競馬場の「色」佐賀はこんな感じです。 もう少し通えば、また違った競馬場の「色」に巡り合えるのかも知れません。いつも通っておられる皆さんは、この場所でどんな風景に出会っているのでしょうか…。 さて、今週は急遽北海道にやってきました。 一昨日あたりからとにかく雪が降って、そんな時にかぎって、行き先がなんと稚内。千歳から自家用車での移動は、途中吹雪にも見舞われて大変でした。 稚内に来た!というのが一番わかりやすい証拠写真 日本最北端のマクドナルド 帰りに通りかかった、幌延町にある「北緯45度通過点」 撮影している間に、急に吹雪いてきた! 稚内から南下していく途中で、名寄市にある競馬の場外発売所「ハロンズ名寄」に立ち寄ってみました。 座席には、何やら「空席」と書かれた札が立っています。 これは…? 席の後ろには番号札があり、お客様が着席すると「空席」の上に掲げるそうです。これによって、お客様が着席している席がわかるのと、あとは着席していたお客様がお帰りになった席もわかる。お帰りになった後の席は、すかさず係りの方が消毒を施して、また別のお客様が座れるように準備するそうです。 こまめな感染防止対策を、きちんともれなく行うための工夫。 頭が下がります。 消毒した席には、袋に入れたペグシルと消しゴムを準備。 お客様へのサービスになるとともに、消毒作業を行ったという確認にもなりますよね。 マークシートも、散乱して感染防止対策がおろそかになるのを防ぐために、5枚ずつゴムでまとめて提供しています。準備にはとても手間がかかると思うのですが…それでもここでは仕事きっちり。 雪だるまかわいい 競馬には関係ないことなんだけれども…こういうちょっとしたスタッフの方々の気配りが、心和んでありがたいものです。 いつもと違う状況だから、いつもと違うちょっとしたことから取り組んでいこう。 時々訪れる場所ではあるんですが…いまだからこそ、感じるところがありました。
2020年12月02日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日は、10月から始まった佐賀競馬場「ほとめきナイター」の様子を。 (取材日:11月14~15日) 昼の部の雰囲気は、こんな感じの佐賀競馬場 緑に包まれた、雰囲気のいい競馬場です。 これが、レースが始まり時間が経つにつれて、「夜の顔」に変わって行きます。 周囲が森なので、「漆黒の闇夜」に競馬場が照らし出されている感じ。 都会の競馬場のナイターレースとは、やはり雰囲気が違いますね。 レースシーンも… 昼と… 雰囲気は大分違いますね。 テレビの映像で見ているだけだと、なかなか味わいにくいナイターレースの雰囲気。現地で味わうと「ああ確かに、夜の愉しみなのだなぁ」と感じることが出来ます。 その夜の愉しみ。 意外と「夜イコール大人」っていう感じでもないみたい。 後ろ姿じゃわかんないか(汗) 結構若手の姿が多いです。 佐賀競馬場に来るの、ほんとに久しぶりなんですが…。 私が記憶しているデイレースのこの場所の客層とは、全然違う感じ。 若者のグループ観戦 コース際に並んで応援する(シーンを記念写真で撮っている)若者たち それぞれに、馬の雰囲気を愉しんでいる様子でした。 佐賀県競馬組合の、大串光事務局長にお話を伺いました。 「若い人が来て下さるようになり、場内の雰囲気は本当に変わりましたよ。」…と、手応えを感じている様子。 そうは言っても、週末のナイターが高知・ばんえい帯広に佐賀が加わり、3場ナイター開催というのはさすがに競合が厳しいのでは…?? 「それについても、互いにパイを取り合うというより、佐賀がナイターに加わることで、競馬のナイターレースを愉しむお客さまが増えて、パイ自体が大きくなればと思っているんですよ。」 電話投票が売上の相当部分を占める昨今の状況のなかでは、場内の様子と売上が直結するわけではありません。しかし、この場内の変化を目の当たりにすれば、確かに裾野は広がっているはずだということを実感することが出来ます。 いま、「新たな日常」の中でナイターレースが始まりましたので、なかなか場内でお客さま方を惹きつける策を打つことは難しいのですが… それでも、ナイターレースらしいスポットは用意されていました。 夜になると点灯する、馬のイルミネーション。 なかなか綺麗に輝いています。 正確に等身大ではないそうですが、私が見たところほぼ実物の馬の大きさ。 右側の馬には、山口勲騎手…の勝負服をまとった人形が騎乗しています。 左側の馬は、あいてる…。 そう…。 乗れます。(許可を得て撮影させていただきました) 乗れます。大人も。 …っていうか、見ていると、お子さんが乗るところを撮影しようと思って待っていたのに、お子さん連れがやってくると、子どもは恥ずかしがって乗らず、親御さんが「じゃあ乗る」と言いつつ、こんな感じ。 ぜんぜんおーけーです(笑)。 大人の方も大丈夫です。 写真は撮れませんでしたが(汗)、子どもの方ももちろん大歓迎です。 馬のイルミネーションに乗れるのは、毎週日曜日の開催日の夕方から。 競馬場におこしの方は是非お楽しみ下さい。 夜も結構賑わう場内 他場のレースも同時発売 この日はばんえい帯広の馬券を売っていたのですが、結構参加していて、第2障害では声も飛んでたな…。 帯広の馬券を買って応援していたお客さまのひとり(直近レース的中して上機嫌)に、お話を伺ってみました。 「ばんえいも、買うよ。売っていれば。ばんえいだからといって全然抵抗感はないね。もちろん主として買うのはJRAとか佐賀のレースだけど、佐賀がナイターだとこうして売っているから。」 このあたりは、先ほど紹介した大串事務局長の話を裏付ける、お客さまの様子でした。 佐賀競馬場の売店名物と言えば、「選んで焼いてもらって食うやつ」(笑) 1階の大きな売店に食材が並び、「これとそれ」って選ぶとそれを目の前で焼いてくれて、アツアツのを食べられるという、他に類を見ない競馬場グルメでした。 その1階の大きな売店が店じまいしてしまい、その「焼いてもらって」は滅びてしまったと聞いていたのですが… 1階と2階に残った小さな売店で、大分規模は小さくなりましたがまだやってました。 私は、コーン天を選択 このように、ガチで炭火焼き 焦げ目を見ているだけで、目の保養 もちろん、美味 今回はここまで。 次回もう少し、佐賀で見てきたことをお知らせしますね。
2020年11月25日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日は、2つの競馬場からの話題です。 まずは、11月11日金曜日の名古屋競馬場。 ダート1900mの古馬の重賞・東海菊花賞(SP1)が行われました。 既報の通り、勝ったのは兵庫から参戦したタガノジーニアス(新子雅司厩舎) 最後の4コーナーを回ってくるときには、まだ4~5番手でしたが… 外に持ち出されてからの、残り1ハロンを切ってからとんでもない脚を使いました (タガノジーニアスは写真右手の黒帽) 並んで… あっという間に後続を置き去り 下原理騎手も、ゴールを迎えるまでもなく勝利を確信 下原騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬Youtubeチャンネルの動画にてご覧下さい。 管理する新子雅司調教師(写真右)に、表彰式の後でコメントを求めました。 その第一声…「ホッとしました。いろいろありましたから…。」…この「いろいろ」に、本当に多くのことが込められている感じがしました。 金沢での出来事から、わずか5日間。もしかしたら、新子調教師やスタッフの皆さんや下原騎手にとっては、ものすごく長い5日に感じられていたのかも知れません。 順調なら、次走は12月9日の園田金杯 新子調教師が7月の名港盃の際に「この馬でダートグレード競走を」と語った言葉の通り、更に大きな舞台を目指すときも、もう間近に迫っているように思われました。 ここで、お知らせ。 名古屋競馬場では、レースにタイトルをつけて参加出来る「冠協賛レース」を、絶賛実施中です。 この日のとあるレースでは、お若いカップルの方が参加されていました。 このように、新聞につけたタイトルと、その由来の説明分が掲載されます。 勝ち馬との記念撮影に参加 こんなに馬の近くで写真撮影が出来ます 写真はすぐにプリントして、その場で受け取ることが出来ます。 今回、この協賛レースを申し込んだのは、カップルのうちの彼女さん。 関東方面からおふたりで旅行で愛知に来られていたのですが… その旅行で彼氏さんに「何かサプライズのプレゼントを」と思い立ち、「サプライズ」でググったところ、競馬の協賛レースというのが出てきたとのこと。 へー、そんなの紹介されてるんだ…知らなかった…… 表彰式では、プレゼンターも務めていただきます サプライズをプレゼントされた森さんが手にしているゼッケンは、競馬場からのプレゼント。レースタイトルが書いてあり、数字は確か4桁までで自由に指定出来ます。勝利騎手のサインももらえますが、どの騎手のサインになるかはレースの時を迎えてからのお楽しみ。 たぶんこのゼッケンの数字が、誕生日を迎えた年齢ですよね。これは記念になるわ~。 サプライズをプレゼントされた、森さんの話「いやー本当に知らなかったので、ビックリしました。旅行先で『どこ行く?』って聞いたら、『競馬場行く』って(苦笑)、なんで旅行にまで来て競馬場?と思いましたし、自分が競馬が好きなので気を遣ってくれてるのかなと思って、何も知らずに来てみたんですが…これは本当に嬉しいですね。協賛のメッセージには『予想は外れることが多いのでそろそろ当てて欲しい』と書かれてしまいましたが、このレースは当たりましたよ!(笑)」 同様に、レースにタイトルをつける事が出来るというサービスは、いくつかの競馬場で行われています。それぞれの競馬場でそれぞれのルールやサービスで行われていますので、是非チェックしてみて、もしご興味があれば参加してみてはいかがでしょうか? ちなみに、名古屋競馬の冠協賛レースについては、こちらからチェック。 さて…もう1場。 佐賀競馬場からの話題。 ホッカイドウ競馬の石川倭騎手と岩橋勇二騎手が、11月14日土曜日から佐賀競馬場にて、短期移籍で騎乗します。 15日に行われた、騎手紹介式の模様 九州らしく、ふたりがステージに登場する際には、時節柄控えめながらも「頑張れよ!」という声援が飛んでいました。 岩橋勇二騎手の話「シーズンオフにレースに乗れるところをということで、昨年初めて佐賀に来ました。今年は、北海道での仕事の都合で1ヶ月しかいることが出来ませんが、短い期間でも頑張ります!」 石川倭騎手は、翌15日に全国通算600勝を達成。 6R・シングンオリヴィア 映ってませんが、外から一頭猛然と追い込んで来ていて、ハナ差の勝利でした 石川倭騎手の話「数字については、門別でも周囲からもいわれていましたので、達成出来て良かったです。2年連続でリーディングになりましたが、数字については今年は騎乗機会が増えた中でのものなので、納得はしていません。まずは怪我がないように、そして佐賀での2ヶ月間を門別に戻って生かせるように頑張ります。」 前日の騎手紹介式の直後に石川倭騎手は、こんな風に話していました。 「初心にかえったような感じがします。」 知らない場所、周囲が全く知らない人たちばかりの環境に来てどれだけやれるか。 それが彼のいう「初心」の正体。 どれだけやれるか楽しみ、とも話していました。 「そういう環境の中で『何を学ぶ』と決めたり、学ぶべきことがわかっているというわけでもありません。学ぶべき事そのものを見つけ出して、それを身につける。それも含めて学び取っていきたいと。南関東での騎乗の時にも本当に多くのことが得られたので、今回もいい2ヶ月間にしたいですね。」 北海道での短期移籍から更に佐賀に転戦してきている、池谷匠翔騎手(右)とともに なお、この勝利は「地方競馬通算」では599勝目。 ホッカイドウ競馬では、JRAでの勝利数(石川倭騎手は1勝)も加えた「全国通算」が発表や表彰の対象になっているので、このタイミングで「600勝」になりました。 今週以降あと1つ勝った時点で、佐賀競馬場からも「通算600勝」ということで発表されることになると思います。 佐賀・ほとめきナイターについては、さらに来週の稿でご紹介しますね!
2020年11月18日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 珍しく東京にいます。 すっかり冬に入った北海道。 札幌の町も、「数字が上がってしまっている」こともあって、何となく寒々しい感じになってきました。 札幌はいいお天気でも、日本海に向かう北の方を見れば、こんな感じで低い雲が垂れ込めています。あの雲の下は、恐らく雪…。 狸小路のマスコットも、マスク姿 また、行き交う歩行者よりも飲食店の客引きの方が数が多くなってきた、すすきの交差点。 人の少ないこの場所は、寒さが一層身にしみる感じ…。 こんな感じの北海道に比べると、本州は随分温かい。 まだ冬はこれからという感じ。 しばらく北海道にいて、その季節の流れの中に身を置いていたので、私の中では季節がすごく逆戻りした感じです。 北海道で、新しいイベントにも挑戦しました。 11月1日には、北見市にあるミントスポット北見で 11月3日のJBC当日には、釧路市にあるハロンズ釧路で この稿でもお知らせした、謎のイベント サイレント場立ち予想 白板に書いてありますが…ほんとに、一切喋りません。 これも、新型ウイルス感染拡大防止策。 大勢に向かって大声で喋る、っていう今までのイベントのスタイルは、もう「かつての日常」ですから。 午後1時に場所がオープンして、全部のレースが終わってお客さまがお帰りにになる夜の9時まで、本当に全く喋りません。 ただひたすら、目で見てわかるように予想を大型モニターに表示させたり、白板に書いたり。そして場内を回って、滞在しているお客さま方と、身振り手振りでやりとりしたり。 普段、声を出して言葉を発して、お客さま方に様々なことをお伝え出来ることの有り難さを、身にしみて感じました。 それでも… この写真にあるように、お客さまが入れ替わり立ち替わり訪れて、私が出した予想を構ってくれたり、あるいはご自分の当たった馬券の自慢をしに来てくれたり。 コミュニケーションも、お客さまは勿論喋って頂いて構わないのですが… 私が喋らず身振り手振りでお客さまに対していると、お客さまの方も身振り手振りになったりして。 これはこれで、とても面白いお客さま方との「触れ合い」でした。 いい勉強させてもらいました。 すぐにこれが「新たなイベントの形」にはならないかも知れません。 でも、場外発売所に来るようなお客さま方の中には、そこにいる人々とのコミュニケーションを求めている人も、しかるべくいると言うこともわかりました。そこは、今こんな世の中になっても、全く代わっていません。それどころか、こういう状況だからこそ必要なことなのかも、という手応えすら感じることが出来ました。 もともと競馬って、そういうことのためにありながら、ずっと今まで続いてきたわけですからね。 馬券は、競馬のほんの一部だ。 競馬や、競馬が出来る場所にひとびとが集まり、それによって生まれる様々なこと。そのことの価値は全く変わっていないと確信しました。 いま、競馬に関して何が出来るか。 ようやく一歩踏み出せた感じがしました。 ネットでは、ばんえい帯広競馬のYoutubeライブ「もうひとつのばんスタ」 ばんえい競馬Youtubeライブ「もうひとつのばんスタ」 放送中の私の手元。 わちゃわちゃ(笑) 今回11月8日日曜日にも、多くの方々にご覧頂きました。 ありがとうございました。 次回の放送予定ですが… 12月29日のばんえいダービー当日と 12月30日のヤングチャンピオンシップ当日 更に1月2日の帯広記念当日 年末年始に集中的に放送されます。 またその時は是非多くの方々に、ばんえい競馬Youtubeライブ「もうひとつのばんスタ」にお集まり頂ければと思っております。 「いつもどおり」の本場の皆さん方の仕事とは違って… ネットにしても、場外発売所のイベントにしても、取材にしても 競馬場の周囲周辺では、まだまだもっと多くの工夫が必要みたいです。 お客さま方に何をお伝え出来るか。 まだ競馬が面白くなる方法は、あるんだと思います。 次回は、名古屋競馬場の話題…かな? 明後日13日金曜日は、東海菊花賞ですね。
2020年11月11日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 なんだか、JBCが間に挟まって印象が薄れましたが… 先週の名古屋、木曜日にも重賞があったんですよね。 このあとの名古屋の話は、取材日10月29日木曜日です。 あ…まだ月も変わってないわ。 その話はまた後ほどするとして…。 同じ日。先週も少し触れたこの馬が走りました。 プリンスオブジオン 母 セイラ ですよ! もうそれだけで、大興奮。 セイラのお母さんが、ナックオフィス。 ナックオフィスが、シャアをはじめとしたガンダムシリーズの母です。 JRAでは残念ながら勝てず、夏に名古屋に移籍。 間隔をあけながら使われ、この日までに5戦3勝とまずまず好成績を誇っています。 レースは…強かったです。 行ききって、最後の直線は独走! 順調に活躍して欲しいです。 また応援しに来よう。うん。 さて…メインレースのゴールド争覇。 12月3日に笠松で行われる大一番・笠松グランプリのステップレースです 1番人気が、JRAオープンから大井に移籍初戦だったダノンフェイス 2番人気が、兵庫のナリタミニスター 3番人気が、北海道から遠征のクインズプルート そのあとに、笠松のウラガーノや名古屋のアドマイヤムテキといった、地元東海勢が続くという下馬評でした。 この路線、このあとの笠松グランプリもしかりですが… 遠征馬がガチ狙ってくるから(汗)。 1番枠を引いたクインズプルートが、やや主張気味に先手。 ナリタミニスター(青帽・吉村騎手)が2番手 JRA時代は追い込み一手だったダノンフェイスは、その直後の位置を確保(黒帽・赤岡騎手) 勝負どころの3コーナーあたりでナリタミニスターが動き出すと、この3頭の争いになるかと思われましたが… 直線に向いて残念ながら、ダノンフェイスが故障を発生して脱落…… クインズプルートは、脚色いっぱい ナリタミニスターが、一気に襲いかかる 最後は3馬身 文句なしの快勝! 北海道から参戦のクインズプルートは、直線で力を失い4着… 小野楓馬騎手 上がってきてこの残念そうな表情… 右端が、安田武広調教師 小野楓馬騎手「自分の形には持ち込めましたが、3コーナーからスカスカした感じで、出て行くような感じがありませんでした。体調面なのか、あるいはこの馬には、1400mでこのテンのペースは速すぎたのかも知れません。そのあたりは、自分の乗り方もまだまだですね。やはり一番いいのは1600mですが、1400mにも対応は可能だと思っています。」安田武広調教師「悔しいですね…。馬体を減らしてしまったのが失敗だったか…。このあとは、体調が整えば予定通り笠松グランプリ(12月3日)でリベンジしたいです。」(以下11月11日追記) クインズプルートは、レースの後放牧に出て、今季のレースは終了となりました。 笠松グランプリには出走しません。 また来季の門別の開幕に合わせて指導・活躍を目指すそうです。 以上、事後の安田武広調教師の話。(追記ここまで) 一方、勝ったナリタミニスター。 吉村騎手のインタビューの模様は、名古屋競馬のYoutubeチャンネルの動画でご覧下さい。 「自分が乗って5連勝して、『現役最強馬だから!』と言っていたら、前回負けてしまって…(苦笑)今日は、強いところをお見せ出来て良かったです」 …と、吉村騎手。 暮れに園田で行われる大一番・兵庫ゴールドトロフィー(Jpn3)に向けては?と水を向けると、ここはやや慎重に「うーん、それはやっぱり、ハンデの差とかの条件が揃うかどうかですね。」 …とのお答えでした。 まずは、笠松グランプリに出てくるようなら。 そして、いい走りをまた見せてくれるなら… 楽しみ、ですよね。 笠松で、会えるかな…? そのときを、楽しみにします。 明日は、ホッカイドウ競馬もはやシーズン最終日。 スーパーステションが回避したことで…むしろ厳しいレースになるんじゃないかな。 明日11月5日 門別12R 道営記念(H1) 2000m(ホッカイドウ競馬公式HPから抜粋しました) 人も馬も、この日のためにシーズンここまでを過ごしてきた馬たちばかり。 それぞれが、門別で戦ってきた姿を思い起こすと、胸を熱くせずにはいられない。 すごいレースになるよ、きっと。 ご期待下さいね。
2020年11月04日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、名古屋からリポート。 昨日27日火曜日、東海地区で最初の2歳重賞『ゴールドウィング賞』が行われました。 昨週末から、朝晩は冷え込むものの、日中はいいお天気でぬくもる日々。 昨日も、朝から素晴らしい晴天に恵まれました。 雲の殆どない青空 吹く風は、少しだけ感じる冷たさが心地よい。 重賞の話題の前に、この日の「出会い」をいくつか。 まずは、今日の新人さん。 細川智史(さとし)騎手 21歳 髪を刈って、ちょっとイメージチェンジ 厩舎の外国人厩務員の方に、厩務員部屋でやってもらったそうです。 なかなか精悍な感じで、格好良い! そして、今日のレジェンド 名古屋のレジェンド・丹羽克輝騎手 61歳 今日も元気いっぱい! 日が出てきて、陽気が「暑いですね…」と声をかけたのですが…… 返ってきた答えが「おう!今日も熱く燃え上がってるよ!」 暑い…じゃなかった、アツい男は、やっぱり違います。 ファイト溢れるプレーをこの日も披露(中央の桃帽が丹羽騎手) 馬との出会いは、こちら。 この日の4R C27組 プリンセスララア 母ナックオフィス ご存じ、長兄のシャアから始まり、兄弟全てガンダム関係の名前がついている血統。 母のナックオフィスを馬主さん(たち)が所有されていて、JRAで走れる馬はJRAで、その後地方競馬に移籍する際には、馬主さん(たち)と関係の深い井手上慎一調教師が預かっているそうです。 なので、井手上厩舎にいま、ガンダム軍団大集結中! 明日29日木曜日の8Rには、プリンセスララアの姉・セイラの仔プリンスオブジオンが出走。いま新聞を買ってきたところ、上から下までグリグリお団子二重丸でした。 プリンセスララア、この日見事初勝利!! シャアが、門別で重賞のステイヤーズカップを勝ったとき、私、そのレース実況してました。それ以来、勝手にこの血統に注目して、また勝つところを直接目にすることが出来ました。 これからも、勝手に注目して(笑)応援して行こうと思っています。 さて…メインレースのゴールドウィング賞 各馬初の1600m戦に挑みます。 戦前から注目されたのは、2頭。 いずれも、名古屋デビューの馬です。 1番人気はダイセンハッピー ホッコータルマエの牝馬 今津博之厩舎 6月、東海ダービーの週に行われたスーパー新馬戦を勝ったあと、9月のJRA認定競走では敗れたものの、すかさず前走で巻き返して、ライバルを大差ぶっちぎり。当初から、素質を高く評価されている馬です。 2番人気はブンブンマル ナムラタイタン産駒 川西毅厩舎 こちらは、デビュー戦こそ敗れたものの、その後2連勝で認定競走を快勝。 レースでは、最内枠を引き突っ張り先行するかと思われたダイセンハッピーの発馬が決まらず、外からリッチアロマが先行。ダイセンハッピー2番手、ブンブンマルは想定通りその直後。 白帽がダイセンハッピー その右後ろの赤帽がブンブンマル 向正面で、人気2頭が動き出して、最後の直線 ダイセンハッピーが振り切って勝利! 大畑雅章騎手も、上がってきてこのホッとした表情 大畑騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutubeチャンネルに収録されている動画でお楽しみ下さい。 レース後、取材に応じる今津博之調教師 「この馬で、東海ダービーをと思っています」…そう衒いなく話す今津博調教師。 馬への期待のほどが窺われます。「調教では、砂をかぶせたり他馬と並んだり、様々な形で走らせています。馬体重も成長分。とにかくホッとしました。どこで一息入れて成長を促すか。とにかく東海ダービーまで無事に行くことが大切なので。」 ダイセンハッピーと周囲の人々にとっての長い旅路が、この日ここから始まった、ということなのかも知れません。 さて、今開催は重賞がもうひとつ。 明日29日木曜日には、古馬の1400m戦・ゴールド争覇(SP1)が行われます。 メンバーはこちら。 JRAでオープン2勝の実績を誇るダノンフェイスが、大井へ転じての緒戦。ここへ遠征してきました。実績は断然ですが、いかんせんJRA時代の戦い振りが、追い込み一手。名古屋の小回りコースに対応出来るかどうかがカギになりそうです。 もう一頭、ホッカイドウ競馬から、オープンで活躍中のクインズプルートが参戦。 7月・星雲賞を勝った時のクインズプルート 速度豊かなタイプ。前回の瑞穂賞では、控えてもレースが出来るところを示して、その後の戦いに備えました。結果次第で、12月初旬の笠松グランプリを目指すとのこと。 最内枠を引いた今回は、やはり逃げかな… 北海道から乗りに来る、小野楓馬騎手の手綱捌きにも注目したい一戦です。 東海勢では、やはり前走の新設重賞・ベイスプリントで初重賞制覇となった、ウラガーノでしょうか。 筒井騎手のガッツポーズが印象的な勝利でした こちらにとっては、笠松グランプリは「地元の大一番」 ここも勝って、本番に臨みたいところでしょう。 激戦必至のゴールド争覇(SP1)は、明日10月29日木曜日 是非お見逃しなく! 最後にお知らせ。 新型ウイルスの感染拡大防止に配慮し、イベントの実施や参加・出演を自粛して参りましたが、このたび、この状況になって始めて、地域の場外発売所にお邪魔することになりました。 11月1日(日)は、ばんえい十勝で重賞・北見記念が行われます。 昨年に続き、北海道・北見市にある場外発売所「ミントスポット北見」にお邪魔することになりました。 そして!11月3日(火祝)のJBC当日 ハロンズ釧路にお邪魔します(書いてありませんが、北海道の場外発売所「ハロンズ釧路」のご案内です) 重ねて。書いてありませんが… 北海道釧路市にある場外発売所「ハロンズ釧路」のご案内です。 まずは…地域の皆さま方とご一緒にレースを楽しむ機会に恵まれたことを、心から嬉しく思っています。お客さま方と、いい時間を過せると思います。 新型ウイルスの感染拡大防止のガイドラインに沿ったことしか出来ません。 かつてのように、口角泡を飛ばして(笑)予想を喋り倒すようなことは無理。 そこでいま、飛沫拡散防止とか、ソーシャルディスタンスの確保とかを保った形で、皆さま方とともにレースを楽しむ方法を模索中です。 題して サイレント場立ち なんじゃそりゃ???(笑) どんなイベントになりますか。 私自身も、この際試行錯誤で、お客さま方とともに楽しむ方法を模索していくつもりです。 11月1日日曜日は、ミントスポット北見 11月3日火曜日祝日は、ハロンズ釧路 お客さま方とお目にかかれるのを、楽しみにしております。
2020年10月28日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週木曜日の、門別のYoutubeライブ そして、日曜日のばんえい帯広のYoutubeライブ ご覧下さった皆さま、ありがとうございました。 放送の最後に、ふとしたやりとりからお見せすることになった、Youtubeライブの裏側。私の手元、こんな感じになっております。 次回放送も頑張ります。 もう私は、あまり出演しないと思います。YouTuberちゃんとやらないといけないので(笑)。 さて、そんなわけで、この週末は帯広競馬場におりました。 10月19日月曜日撮影 帯広は素晴らしい晴天で、日中は少しぬくもる感じ 空の色がほんとすてき とかちむらの入口脇の花の色もステキ 時間があったので、とかちむらの中を少し探訪してみました。 紫竹ガーデンカフェ 中に入ってみると… 座席の様子が変わってる! キャンプで使う机と椅子 並べられたキャンプ用品 雰囲気が、以前とは全く変わりました。 デスティネーション十勝ストア 十勝管内のアウトドアスポットの紹介だけでなく、アウトドアアイテムの販売やレンタルを行っています。 地元・十勝の方も、遠方から来た方も、ここに立ち寄り、ここから十勝の魅力ある場所に向けて旅立っていく、そんな場所を目指していると、スタッフの方は話していました。 この場所に来ると、必要なものが一通り揃うらしい。 アウトドアのアクティビティが、手軽に楽しめます。 いま、世の中がこのような状況になり、キャンプなどのアウトドアアクティビティを楽しむ方がとても増えているとのこと。そして、十勝はそんな楽しみに溢れている場所。 競馬場にあるこうしたスポットが、地域の新たな魅力を発信し始めています。 まだまだ、いろんな発展性があるぞ、とかちむら。 店内改装のためにしばらく休んでいた「ペイストリー・ストーブハウス」も、営業再開しておりました。 めっちゃケーキ買ってみた! どれでも1個300円 しかも激ウマ とかちむら入口付近 ちょっと来て、子どもさんが遊ぶのにもいい場所 競馬場にむかうテラス風の場所 陽差しが温かくてのんびり 帯広競馬場に行こうと思うと、ついつい素通りしてるという方~ 是非、とかちむらで足を止めて、少し時間を過ごしてみて下さい。 いつもとちがう心地よい時間を、味わうことが出来るかも知れませんよ!
2020年10月21日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 もう1週間も前のことになりますが… 門別競馬場で行われた、古馬の重賞・瑞穂賞(1800m) スーパーステション 復活! 昨年の旭岳賞以来、およそ1年振りの勝利。 「馬に気持ちが戻っていた」と、阿部龍騎手 大一番・道営記念は、11月5日。 まで、もうあと1ヶ月を切りました。 今季ここまで、昨年の道営記念を湧かせた馬たちに加えて、転入馬が次々と活躍。混沌とした戦況の中に、スーパーステションまで復活を果たしました。 面白いことになってきましたよ。 まずは各馬無事に過ごして、本番を迎えて欲しいと思います。 一昨日・12日月曜日の名古屋では、3歳馬の重賞・秋の鞍(1400m)で、この馬が復活! 川崎所属のヴァケーション。 兵庫のステラモナーク(写真内)の逃げを直線で捉えて優勝。 昨年の全日本2歳優駿以来、10ヶ月ぶりの勝利でした。 乗っていたのは、その全日本2歳優駿以来久しぶりにこの馬の手綱を取った、吉原寛人騎手。 レースの後の喜びの声は、名古屋競馬の公式Youtubeでご覧下さい。 高月賢一調教師(左から2人目)に、「『復活』と言っていいか?」と尋ねたところ…「(この日も見せたように)右回りだとコーナーリングが良くないですし、そういう課題を克服していく必要があると思います。あと、馬体があまり成長していませんね。もっと変わってきてくれればいいのですが…」…と、控えめなお話。それも、この馬への期待感の表れなのかも知れません。 次走は、右回りではありますが園田の楠賞(11月4日 1400m)を考えているとのことでした。 ところで…この日12日の話題。 宮下瞳騎手が1つ勝ち、地方競馬通算900勝にリーチ。 3レース デイオブサンダーで1着 これが899勝目 一方、前開催でリーチがかかっていたこちらは… 岡部誠騎手 残念ながら、この日は4000勝の大記録達成はなりませんでした。 前開催で数多く勝ち、一気に記録達成に近づいたので、私たちも期待感が先走っていますが…競馬で勝つのって、そんな簡単なことじゃないって(汗)。勝つより、負けることの方が断然多いのが、競馬というスポーツですから。チーム対チームのスポーツで勝率イーブンの5割、みたいな訳にはいかない競技。ただだからこそ、この記録が達成すれば、それはとても大きな勝ちがあります。 岡部誠騎手の地方競馬通算4000勝 宮下瞳騎手の地方競馬通算900勝 いずれも、今日14日水曜日に達成される可能性があります。 是非とも今日一日、名古屋のレースの行方にご注目下さい。 17時 最終レース直前の夕日 もう、レースも冬時間になる季節が近づいてきました。 今週は、昨日の稿で太田アナウンサーがご紹介のYouTubeライブ2本。 北海道内某所&帯広競馬場からお伝えします。 見て下さいね!
2020年10月14日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、名古屋リポート。 といっても…出かけたのが10月1日木曜日。 これはタイミングがあまりよくなかった。 だって… 宮下瞳騎手、キャリアハイの年間85勝達成! は、翌日… こちらは、キャリアタイの今季84勝目 10月1日9レース ムテキノオジョウで1着 父サウスヴィグラス 母カアチャンコワイ 記録達成は、翌日の3R こちらは、名古屋競馬HPの記事でご覧下さい。 そしてさらに…岡部誠騎手 あ、こちらはまだ記録達成してないか。 10月1日6レース サングノーブルで1着 これが地方競馬通算3997勝目 この翌日にあと2つ勝って、昨日6日までの段階で3999勝と、リーチがかかっております。何となく、今日7日の笠松で達成してしまいそうな予感…。早ければ1レースで可能性があります。こればかりは「地元名古屋に取っておく」というわけには行きませんからね。 今日、この稿を朝にご覧になった方は、朝一番からの岡部誠騎手にご注目下さい。 さて、この日のメインレースは… 新設重賞・ベイスプリント(SP1) 古馬の1400m戦 今年から始まった「北陸・東海チャンピオンシップ」のシリーズ第一弾。 久しぶりの肩掛けパドック展示 レースは、向正面から仕掛けて前へと攻め込んでいった1番人気のウラガーノ(笠松)が、抵抗するアドマイヤムテキをねじ伏せるよう押さえて、最後の直線。 先頭に立つウラガーノ その内側にアドマイヤムテキ 外からミトノアミーゴ(白帽)も急追 筒井勇介騎手 会心の勝利にこのガッツポーズ 上がってくるときにも、ガッツポーズを見せてくれました 筒井勇介騎手のレース後のインタビューの模様は、名古屋競馬のYoutubeチャンネルの動画でご覧下さい。 田口輝彦調教師の話「前走(秋桜賞2着)は転入初戦で手探りのところもありましたが、今回は調教で思いのほか時計が出て調子も良かったのではないかと思います。長くいい脚を使う馬で、今日のように自分で仕掛けて行くようなレースが合っていますね。このあとは、状態次第でゴールド争覇(10月29日名古屋)へ向かい、そこから目標は勿論地元の笠松グランプリ(12月3日)ですね。あっ、この馬地元一回も使ってない、っていう話になっちゃうね(笑)。まあそこは大丈夫でしょう。」 残念ながら、名古屋は表彰式は無観客で行っています。 お客さまが集まってしまう、ということを考えると、これは仕方がありませんね。 ああ…もう12月の話が出るとは、時の経つのは早い。 それぞれの目標に向けての挑戦は続きます。 最終レースの後の、ゲートの「車庫入れ」 これは難しそう… 来週は門別の話かな? あるいは、また名古屋かな? 次回も、どちらかの話で。
2020年10月07日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 北海道・札幌でも一気に季節が進んだ感じで、朝晩は肌寒くなりました。 市内にある北海道神宮 緑の木々が少しずつ色づいてきています まだあんましわからないか…(苦笑) では、こちらはどうでしょう? 大通公園 一部ですが色づいている木も テレビ塔 一本だけ、葉の色が赤い木がありました もうすぐに…街でも雪の便りが聞かれるようになるのかな? さて、先週は門別競馬場に出かけてきました。 火曜日に新設重賞のウポポイオータムスプリント 木曜日には2歳の重賞・イノセントカップが行われました。 パドックに、こんな感じでビジョンが出来ました。 門別競馬場は無観客のままですが、JBCでお客さまををお迎えする準備だけは着々とすすんでいます。 いまの時点で、JBCのときにどうなっているか…門別の場合言い換えると、今シーズン中にお客さま方をお迎えすることになるのかどうか、全くわかりません。 しかし、無理する必要はないと思います。いまこの状況ですと、都会が危なくて地方が安全、とも一口には言えない状況。なにせGOTOですから。「ひとが集まる」こと自体にリスクがあると思えば、門別には門別の「いまあるべき形」があると思います。 せっかくのJBC…と思わなくても、JBCは来年もある。またその先も頑張って開催地に選ばれれば、JBCは行うことが出来る。競馬は長く続くもの。「いま」を大切に思うより、競馬が続いて行くと言うことそのものを大切にしながら、様々なことが考えられてしかるべきではないかと思っています。 さて、ウポポイオータムスプリント(1200m) 戦前に、ゴール前にスタンバイするカメラマンの方々と話していたんですよね…絶対に外から追い込んでいる馬がいるから、ゴールは難しくなるよねって。 内ラチ沿いに、逃げたゴールドベイリー(黄色帽青服) その外に各馬がやってきた! ん?どれ!?? ぶれぶれ… 修行が足りん(汗) 一番外のメイショウアイアンが勝利 より大きな舞台、JBCスプリントを目指すそうです。 今度はどこまでやれるか。夢のある挑戦です。 2日後の木曜日、イノセントカップ こちらは、ハッキリ決着 内から抜けたリーチが勝利 こちらは、南関重賞に向かうという話が出ていました。 もう…そういう季節になってきたんですね。 もう一頭。この日24日の11レースで、JRAから南関東を経て門別に転入してきた、クインズサターンが出走。転入2戦目となったこの日も、強さを見せました。 クインズサターン 落合玄太騎手が、日頃の調教から担当。 前回は馬が差し合って乗れませんでしたが、今回はともに勝利。 まだ転入から2戦しかしていないため、来週7日の瑞穂賞には出られず、さりとて使わないと道営記念の出走権が得られません。安田武広調教師(写真左)によると、特別戦をあと1回使って本番に臨むとのことでした。 JRAでも重賞で再三好成績を上げながら、まだタイトルはないクインズサターン。道営記念を目指す新勢力として、また目の離せない馬が加わりました。 最後に、誘導馬テン太 テン太も、我々いつも同じ顔の報道陣だけでなく、お客さま方に会いたそうな感じだよな… テン太、元気で頑張ってますから。 また、皆さまが門別競馬場に来られるようになったときに、構ってあげて下さい。 次週は、名古屋リポートの予定。 明日行われる新設重賞・ベイスプリントを見てきます。
2020年09月30日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週の名古屋の話。 9月17日木曜日に、重賞の秋桜賞の取材に出かけてきました。 当日の開門時の様子 すでにお客さまをお迎えして開催している、名古屋競馬場。 この日は、入場再開後最初の重賞デーということもあり、このように10時半の開門の段階から、お客さま方が大勢お越しでした。 名古屋競馬場では、来場したらまず、マークシートに記入するための「下敷き」である「エチケットカード」を受け取り、裏面に氏名や連絡先などを記入して頂きます。 これ、名古屋競馬場の「新たな日常」のルール。 皆さん、訪れた際にはよろしくお願いします。 案内所前に列が出来る場所のソーシャルディスタンスの目印をきちんと直す担当者の方 開門時に私も門のところに立ち、お客さま方の様子を見ていました。 何かと不自由で不便なことがある中でも、こうしてみんな集まり、競馬を楽しもうとしてくれている。お客さま方の側から見たら、こうしてみんなで集まれる場所がある。 お客さま方の姿に、少し胸が熱くなりました。 お越しになったお客さま方の中には、私の姿を見つけて声をかけて下さる方もおられました。久しぶりだねと。何してた?と…。 きっとお客さま方同士で、そういうことが起きているんだと思います。 競馬はライブで見た方がいい、見せた方がいい。 そういうことも確かにあるかも知れません。 しかしそれ以上に、人間というものはやはり、集まって生きていくものだということ。 いま改めて実感しています。 ここでもう一度申し上げますが… いま、無理をする必要はありません。 わざわざ「頑張って」競馬場に行くべき状況では、決してない。 競馬自体、そして馬券は、自宅でも十分楽しめますから。 いまは、競馬場がごくごく近くて、様々な新しいルールを守ることも含めて、無理なく競馬場という場所に集まれて、滞在出来ると思えば、行けばいいと思います。そうして、自然体で機会がある身近な方々が少しずつ訪れて支えて、そしていずれまたかつてのようになるのかどうか。 いまは、それでいいんだと思っています。 今日、競馬場で見つけた話題。 とても小さい馬に出会いました。 トリックトラック 牝2歳 父ダノンレジェンド 母マスターセイレーン この日、デビュー2戦目に臨みました。 馬体重340kg 先月デビューしたときより7kg増えました それでもこの数字。 デビュー戦は333kgでした 形はとっても整ってて、なかなかいいシルエットの馬 ただ、やはり背が低いです この日騎乗したのは、木之前葵騎手。 いいスタートダッシュだったのですが… 結果は残念ながら8着 管理する今津博之調教師に話を聞きました。 「馬主さんの方針で、間隔をあけながらゆっくりやっていくことになっています。食いが少しずつで、なかなか大きくなってきませんが…レースでわかるように一瞬の速度はあるので、騎手も小柄な減量騎手ということで、女性に依頼しています(デビュー戦は宮下瞳騎手)。もう縦とか、幅とかはなかなか大きくならないと思うので、少し長さが伸びて、走れるところが出てくればと思っています。」 木之前騎手は、乗ってみて「バランスの取り方が難しい」と話していました。 あのメロディーレーンも、デビュー時は336kgでした。 少し開催あきながらの出走になると思いますが、目にした際はご声援下さい。 さて、メインレースの秋桜賞 もうわかっている話なので…とにかく残念な出来事でした。 前の位置争いはやや厳しいものになり、アークヴィグラスは最初のゴール板前で自ら取りに行く形で2番手。サラーブは、宮下瞳騎手の向こう側5番手 勝負どころからのサラーブの動き。 陣営の作戦でもあったようです。 勝つならこういうレースだと。 アークヴィグラスとサラーブが並んで、最後の直線 この写真のシャッターを切ったときには、ゴールまで2頭並んだままで競るんだろうと、そう感じていました。しかし…もしかしたら、サラーブが出し抜けで並んだ時点ですでにレースの「決着」はついていたのかも知れません。 起きた出来事が出来事だけに、どうしてももやもやした気持ちが残ります。 私個人も、門別で2歳の時から見てきた馬だけに、残念さが募る。 競馬に限らず、こういうことがあるのがスポーツ みな、ギリギリのところで戦っているので。 でも今日は、「みんなでレースを終えて、みんなで無事に帰ってくる」ということのかけがえのなさを、改めて思い知らされました。 競馬を何年も見聞きしていれば、何度もあること。 でも、いつも見ていると、ついわすれがちになること。 そういうことを、突きつけられた気がしました。 勝負としては…今日のサラーブは、完璧に勝ち切りました。 相手を一頭に絞り、自ら動いていった作戦は、文字通りライバルの「不意を突く」形に。いい作戦だったし、馬も良くそれに応えた。サラーブとしては、素晴らしい走りだったと思います。 グランダムジャパン・古馬シーズンのトップに立ちました。 次週は、門別での話になるかな。 今日も、みんな無事でいい競馬を見せてくれることを祈っています。
2020年09月23日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 引き続き、北海道で暮らしております。 ひとつ前の太田アナウンサーからリレーで。 サンマ、頂きました。 定食屋さんで出ていました。 札幌市清田区 札幌里塚食堂にて どこで獲れたものか聞かなかったな… もしかしたら、日本で上がったものではないかもです。 とはいえ、やはりこの季節はこれを頂かないと、ですね。 取材で、日高地方を巡っております。 日高と言っても、馬産に縁の深い中西部だけでなく、東の方も含めて回っています。 日高の南東の端 襟裳岬 「襟裳の春は、何もない春です~」は森進一ですが 襟裳の秋は…やはり風が吹いていた(笑)。 えりも町内の牧場風景 仔馬も、もう大きくなりました 紅葉とかは、いくら北海道でもさすがにまだで、これから季節を感じさせる物事が増えてくるのでしょう。 こちらは、胆振の安平町役場前 安平は、ノーザンファームとかがある町ですね ナナカマド これが見られると、北海道は秋です。 さて、秋のホッカイドウ競馬・門別競馬場は重賞続き。 明日17日木曜日には、2歳牝馬の重賞・フローラルカップが行われます。9月17日(木) 門別12R フローラルカップ(H3)2歳牝馬 内回り1600m 20時40分発送 (公式HPより抜粋) 1000mの重賞・フルールカップの勝ち馬マーサマイディアが登場します。 8月12日 重賞・フルールC勝利時のマーサマイディア 内回り1600mは、外回り1000mとも1200mとも全く違う素養が求められるだけに、そこが今回のポイントになるでしょうか。 私の注目は、こちら。 ケープホーン(外) 5月28日 フレッシュチャレンジを勝ったときの姿 「仕上がり具合はイマイチだった(当時の田中淳司調教師)という状況で、若馬には難しい内回り1500mのデビュー戦を勝利。その後間隔も開けながら1度使われ、じっくりと育てられてきました。実績はまだこれからですが、持っているものは恐らくかなりのハイレベル。今回は文字通りの「試金石」になりそうです。 ハイペース必至のメンバー構成で、序盤からドキドキするレースになると思いますよ。 私もこのフローラルカップは現地で…と申し上げたいところなのですが すでに、北海道を離れて名古屋に来ています。 明日の名古屋は、大詰めとなってきたグランダムジャパン・古馬シーズンのラス前、秋桜賞が行われます。こちらには、ホッカイドウ競馬からアークヴィグラスが参戦。 6月17日 門別競馬場 ヒダカソウカップ 内のアークヴィグラスは、クオリティスタートに惜敗 門別への復帰初戦でめどを立て、その後グランシャリオ門別スプリントを経て、前走の読売レディス杯は東京2歳優駿牝馬以来となる、およそ1年8ヶ月ぶりの勝利。長かったな… 明日の秋桜賞、アークヴィグラスは勝てばグランダムジャパンのポイントは一気にトップに立ち、大井での最終戦・レディースプレリュード挑戦も視野に入ってきます。 ただここは、ジェッシージェニーやエイシンセラード・サラーブといった、シリーズ上位を窺う馬たちが数多く参戦。このレースの行方がシリーズ全体の様相を左右することになりそうです。 古馬シーズンは、賞金も1000万円と高額。 それだけ、古馬牝馬の路線でチャンピオンになるということに価値があるということ。 明日の名古屋・秋桜賞にもご期待下さい。 来週は、名古屋か門別のリポートになると思います。
2020年09月16日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は取材はお休みです。 すみません…。 いま、私が取材にお邪魔出来るのは門別か名古屋だけなので…取材に出かけない日は、もっぱらステイホーム。時間だけはありますから、手持ちの写真をちょびっとだけ整理して眺めておりました。 今日のテーマは、門別競馬場の「色」 これ、先週のサッポロクラシックカップのスタートシーン 門別グランシャリオナイターの特徴は、周囲に建物がほぼないため、競馬場の明かりの向こうが漆黒と言っていい暗い闇夜になることです。 大井や川崎の風景とは随分違います。 一番対極にあるのはたぶん、香港・ハッピーバレー(笑) 面白いのは、日の沈むタイミング。 今年の7月撮影 門別競馬場は、4コーナーの方角に日が落ちていきます。 夕方になると、こんな感じで「ゆーやけこやけ」の景色に。 これが、もう少し時間が経つと… もうちょっと経つと… 時々刻々と、色が変わっていく様子がわかりますでしょうか。 いずれ、門別競馬場にお越しになることが出来るようになったら、是非楽しんで頂きたいのがレースが進むにつれて変わる、この競馬場の表情です。 2017年6月撮影 これは、夕暮れ空が青かったので、スタンドの黄色とのコントラストがいい感じ 2019年10月撮影 この場所の空で見える「赤」って、本当に無限に色合いが違うんですよね… 2018年6月撮影 夕暮れ時の「赤」も、この場所からだとこんな感じ この写真を撮ったタイミングで、スタンドの方に出てみると… 赤の延長で、紫 この瞬間が見られるときは、ラッキーです。 これからの「秋」の門別競馬場の風景は、心にしみるものがあります。 夏が過ぎると、すぐに冬が近づいてくるという、なんとも言えぬ季節感。 そして、秋の光の色。 北海道も暑いのは今日までで、明日からは本格的に秋の陽気になるみたいですけれどもね。すぐに寒くなるのかな…。 JBCの時には、お客さま方と一緒にこの場所で過ごすことが出来るのだろうか…。 明日の門別競馬場では、古馬の重賞・旭岳賞が行われます。 距離2000mは、シーズンラストの大一番である道営記念と同じ距離。まだ来月瑞穂賞もありますが、同距離という意味ではやはり前哨戦として注目されるレースになりますよね。 (主催者ホームページから取らせて頂きました) JRAから転入後2連勝のルールソヴァールが注目されますね。 ルールソヴァール 前走8月11日 モーリスプレミアム1着 一歩ずつ着実に、という感じに、3戦目で当地重賞挑戦。 JRA時代に交流重賞勝利がある馬だから…とは言え、門別の2000mはまたひと味違うタフさがあります。道営記念を狙うなら、今回どんな勝ち方をするか、が問われる、まさに試金石の一戦と言えるでしょう。 私が好きな馬は、ヤマノファイト。 ヤマノファイト 8月11日 モーリスプレミアムのパドックにて レースは2着 この、でっぷりとした腹目は、2歳時にこの場所で走っていたときからの体型。 でも、全体の形はすごく競走馬らしくシャープになりましたよね。 羽田盃など、南関東で重賞4勝。3年ぶりに門別に帰ってきました。 南関東の最後はややらしくないレースが続いていましたが、復帰初戦はなかなかの走り。目標は先でも、少しずつその力を発揮してくるのではないでしょうか。 明日の門別の重賞・旭岳賞にも、ご注目下さいね!
2020年09月09日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日、名古屋競馬場の様子を見て参りました。 久しぶりに、お客さまをお迎えしての開催。 2月27日から無観客だったそうなので、およそ半年ぶり… どんな様子なのか、開門前から取材に行こうと思っていました。 しかし…… あおなみ線・名古屋競馬場前駅に着く寸前から、ものすごいゲリラ豪雨 5分歩いたら競馬場なのに、全く動けん… あとで競馬場スタッフの方に話を聞いたところ、開門前には約30名のお客さまが待っていたそうです。ただ、開門直前に雨が降ってきたので、10時半予定の開門を少し早めたとか。 入場門 まるで関所…ですが、とにかくいまは、感染拡大防止のための取り組みが大切。来場されるお客さま一人ひとりが、そのことに気を配って競馬場に滞在して頂くことを前提としています。・マスクを着用していること・発熱がないこと(37度5分を目安にしています)・その他体調に問題がないこと(自覚症状等がないこと) サーモグラフィーも、至る所ですっかりお馴染みになった昨今。 もういまは、立ち止まったりしなくてもそれなりの制度で温度を検知することが出来るそうです。 ただ、こうしてサーモグラフィーを常時見ている人員をひとりつけなきゃならない。これもなかなか大変な仕事です。 入口では、出走表の配布 そして、今の状況で共用出来ないペグシル(ちっちゃい鉛筆)の配布 そしてもうひとつ配布しているものがあります。 エチケットカード 厚手のボール紙で出来ています。 これ、名古屋競馬では、先にオープンした場外発売所で試験的に導入していたものです。 密集を避けるために、場内の記載台(マークシートを書くための台)を全て使えないようにしているので、マークシートをこのカードを下敷きがわりにして書いてもらおうというものです。 場外発売所で使い始めたときからはグレードアップしていまして… 裏返すと 万が一、来場者の中に感染確認者が出た場合、他の来場者に幅広く確認の連絡が取れるよう、連絡先を書いてもらうようになっています。このエチケットカードは、お客さまがお帰りになるときに回収し、感染拡大防止のための情報収集に役立てています。 この、来場者の個人情報の確保は、さすがにお客さま側に抵抗感があり、イベント会場や飲食店含めてなかなかうまくいっていないのが実情。 なので…もので吊る、わけではありませんが…カードに個人情報を記入して提出してくれるお客さまには、粗品を進呈しております。 この日は、名古屋競馬オリジナルマスク これ、欲しかったんだ(笑) 先着で一定数。日によって、配布するアイテムは異なるそうです。 すいません…モデルが悪くて(汗)。 地全協HPのプレゼント告知では、宮下瞳騎手と木ノ前葵騎手が着用している写真がありましたね。見るならそっち見て!(笑) 座席は、座面にバッテンしても座れてしまうので、このように可能なところは立体的にバッテンして、お客さま方が自然に座れる場所を選んで座れる工夫をしています。 ただこれ、このバッテンがわりあいすぐ摩耗してしまうのが悩みどころだとか。 この日は、お客さま方がほぼほぼルールを守って、平穏に楽しんでおられました。 問題は… かつてのように、これ以上お客さま方がいらしたとき、ですよね。 あとは、巷でもそうですが、マスクなどの感染拡大の取り組みは、徐々に慣れて緩んできます。ソーシャルディスタンシングも、そもそも言葉が難しすぎるし、2m離れるっていう感覚は世の中には全く定着していないように感じます。 そう考えると、本当に小さな第一歩、ということになるのでしょう。 パドックも、きちんときょりをとると、そんなに大勢は入れません 雨も上がって、お客さま方の中にはコース際でご覧の方もおられました。 コース際、とくにゴール前は、人数が多くなってきたらベンチに座ってもらい、座れない方はフェンスから距離を開けて、そして人同士の間隔を取って観戦して頂くルールになっています。この日は雨上がりということもあり、幾人かのお客さま方はこのように、コース際で馬の走る様子を楽しんでおられました。 名古屋競馬場の担当者の方の話も伺いました。 「(お客さまをお迎えするに至った理由は)、勿論お客さま方の要望があったこともありますが、大きかったのはやはり、周囲の状況ですね。売上自体は好調でしたが、競馬場に関わっている諸団体、場内で仕事をしている外注の業者の方々の雇用とか収入のことも考えなければなりません。」 競馬って、本当に多くのひとびとや物事で成り立っています。いま、見た目競馬は行われているように見えても、競馬の中のかなり多くの物事が止まってしまっています。 競馬をやるかやらないか、競馬場にお客さまをお迎えするかしないか、ということの判断においては、やはりそうしたこともひとつの大きな判断要素になっているようです。いざコロナが終息したときに、競馬を支えていた物事が壊滅してしまっていては、もう元には戻りませんから。 お昼には、パドック脇のお店でいつものきしめん 競馬主催者からの補助もあり、飲食店毎にサービス券の配布やサービス目乳の提供などのキャンペーンを行っています。 「勿論、大前提は、愛知県庁を初めとして関係各所と協議を重ね、安全にお客さまをお迎えする体制が整ったと判断されたことです。」 実は、愛知県のガイドラインでは、イベント等にお客さまを集める場合の取り組みとして、個人情報の収集と感染確認アプリの活用を促すことの2点が明確に示されています。名古屋競馬では、先ほどご紹介した「エチケットカード」の活用でこの点をクリアする取り組みを実現。ただ現実には、スマホ自体持っていなくて感染確認アプリ自体そもそも使えない人が多かったり、個人情報の回収率を高めるためにオリジナルグッズを用意するなど、競馬場としての感染拡大防止の取り組みには苦労をしているようです。 せっかく来て下さるお客さま方も、もしかしたら「規制が色々面倒だな…」と感じられるかも知れません。マスクもそう。きょりを取る云々もそう。 しかし…いまはそういう時なのです。 何かを楽しむなら、みんなで気をつけながらしないとしょうがない。 なので、いまは無理する必要はないと思います。 ルールが守れて、行ける状況が整っている方は、行ってもよいでしょう。 しかし、ルールが面倒とか、あとは遠方の方とか、無理して競馬場に行かなくても競馬を楽しめる方は、またかつてのように楽しめる状況になったときに、競馬場を訪れれば良いと思います。 競馬場のスタッフの皆さん方も、大変複雑な思いで頑張っていると思います。 開けてはいても、積極的に「ご来場お待ちしています」「ぜひお越し下さい」とは言えない状況。たくさんお客さまがお越しになったら、たちまち密…。 その中でも、諸般の事情を鑑み、手間やコストもかけて、お客さまをお迎えする準備を整えて、この日を迎えました。 くれぐれも、いまはね。 無理しないように。少しずつ。 とにかく、競馬が続いて行くこと。 これに尽きると思います。
2020年09月02日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 俄に、競馬の世の中が喧しくなってきました。 よりによって、私の担当の日に(苦笑)。 私、コロナの影響でいまほとんど仕事で競馬に携われていないので、現場の状況とか感触とかもよくわかりません。 それを先にお断りした上で、外から見た感想。 心配するようなことはないと思います。 潮時だったのではないでしょうか。 いまが、「ゼロ地点」に戻って一息入れて、はじめからやるためのいいタイミングなのではないかと。 何せ、競馬は動きを止めることなく、ずっと走り続けてきましたから。 問題が顕在化した時点でまだシーズンに入っていなかったスポーツは、例えばプレイヤーやスタッフの定期的な「全員検査」などの非常に大きな対応対策を取らなければ、物事を始められない状況でした。一方の競馬は、動きを止める理由もなかったし、止めるわけにも行かなかったために、そこには至っていませんでした。 例えば、野球やサッカーは、全球団全選手スタッフのPCR検査を2週間に1度行う、と発表して遅れてシーズンインし、恐らくいまもそれを続けていますよね。それが実質的に感染拡大防止につながるかどうかは諸説あるようですが、それでも何かあったときの対処方針が明確化するという意味では、いい取り組みなんだと思います。 いまこの稿を執筆している段階で、明日明後日の川崎はまだ発表されていませんが、来週の船橋までは中止が確定。関係する方々のご苦労がしのばれますし、経済的な影響も大きなものがあるのでしょう。しかし…それは、世の中の多くの人々とか、競馬の世界でも仕事が飛んだ人々は、すでに経験してきたことなので。それが「ようやく」やってきたということなのでしょう。 いま、世の中の注目だけでなく、競馬運営サイドの興味が「競馬場にお客さまを迎えるかどうか」ということに少々偏っているように思われます。しかし、実はいま、世の中の多くのスポーツ競技において知恵を絞り、力を尽くして、それでもなかなかうまくいかずに苦労しているのは、まず競技そのものをどのように運営していくかということ。これはプロスポーツでも競技スポーツでも、全く同じ状況です。 競馬も、そこに立ち戻る時が来たのかなと。 私はそう理解しています。 心配には及ばないと思います。 ここからが本当に、競馬という物事、競馬の世界が今時の状況の中でしっかりやっていけるかどうかという、力量の見せ所です。 私たちが競馬場に戻るまでには、まだ時間がかかるのかも知れません。 しかし、それもまず、競馬がちゃんとあっての話ですから。 競馬を楽しむお客さま方もそうだし、私たちのように仕事で携わる者にとってもそうです。 いま競馬に携わっている皆さんには、勿論かなり大きな責任も伴う中にはなりますが…その役割を果たして頂いて、私たちは競馬場に戻れる時を待ちましょう。 先々週訪れた、北海道の日高・新冠にて 仔馬たちも、もう大きくなっています。 時は、ちゃんと流れていますよ。 私も引き続き、感染拡大防止と、競馬が続いて行くことの「邪魔」にだけはならないように細心の注意を払いながら、頑張っていければと思っています。 こういう状況ですので… 来週のテーマは未定です。 また何か見つけて、お知らせしますね。
2020年08月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日は、ホッカイドウ競馬・門別競馬場の話。 門別競馬場の映像を見ていると、時々向正面の更に向こうに見える、海の姿を映し出してくれているときがありますよね。その海の方に行ってみました。 富浜、というそうです。 海岸線も、なかなかの景観 左手は富浜の小さい漁港 狭いですが砂浜部分もあって、家族で遊ぶ姿も ざっぶーん って音が耳に聞こえてくるそのたびに、心洗われるような感じ。太平洋は、ひろい。そしておおきい。 競馬場では、この海から陸の方へ押し寄せてくる霧がレースの邪魔をすることがあるのですが…そうした海との関係、そして後ろに目をやれば、今度は山との関係。これが北海道なのかなと感じます。 鳥は、海を見て何を思っているのだろうか…。 さて、競馬場。 先週の門別。レースの話は太田アナウンサーが大方書いているようなので、行き会った人々の話をふたつほど。 まずはこの人から 加藤誓二騎手 先週までで、3ヶ月の門別への短期移籍期間が終了しました。 まず、年初の怪我で、本来シーズンオフから北海道にわたり、この場所の競馬に参加しようとしていたプランが頓挫しました。怪我から回復して、「今年はやめておけば?」という周囲の声もあったと聞きました。新型コロナの影響もありました。 それでも、怪我から復帰してすぐに北海道に渡り、この夏までのおよそ4ヶ月。 今年も、恐らく様々なことを感じながら、過ごしたのではないでしょうか。 「今年は、色んなことか噛み合いませんでした。例えば(レースの)スタート。周囲には『気持ちの問題』なのではないかと言われました。勝ち鞍も6勝と、昨年(期間が少し長かったとは言え12勝)より少ないですし。」 どうやら、今年は反省の方が先に立つ様子。「また、名古屋に帰って頑張ります。」 8月13日の最終レース 重賞のエトワール賞 エイシンバランサーに騎乗 2年連続で挑んだ、門別での日々 改めて歩んでいる騎手としての人生の中での出来事として、きっと思うところもあるのでしょう。 それはまた、9月に復帰する名古屋での姿で、表現してくれるのではないでしょうか。 ご注目下さい。 13日木曜日 メインレースのブリーダーズゴールドカップ 実にいいものを、みました。 実にいいレースでした。 位置を取り、他馬の動きと関係なく自らのタイミングで馬を促し勝負に出るという、正攻法のレースでプリンシアコメータを久しぶりの勝利へと導いた、岩田康誠騎手。 ゴールでは、めっちゃ声が出ていました。 まさに「勝利の雄叫び」という言葉がピッタリ 実は…レースの前に結構長く彼と話す機会に恵まれました。 肋骨13本 プラス手が左右1本ずつ 計15本 痛くて眠ることも出来ない程の大けが 本来ならば半年かかるところを、およそ1ヶ月半後の函館開催で復帰 戦列を離れている間にテレビで見た自分不在のオークス・ダービーを見て、復帰したいと心から思った、という彼の言葉は、復帰のタイミングで広く伝えられ、そこからの彼に注目していた方もおられたのではないかと思います。「自分には、馬に乗ること。そして馬に乗って勝つことしか出来ないから。」 そう語る、競馬界の勝負師ならぬ「勝ち師」にふさわしい、この夜のプレー振りでした。 勝利騎手インタビューで「岩田康誠を忘れないで下さい」と話したのは、彼なりの本心だったのではないかと、私は思っています。それほどの状況の中で、復帰も含めてそれほどの葛藤だったのではないかと。 勿論、岩田康誠ですから…私たちから見たら「彼ほどの人が」。 でも、彼自身の側から自分自身を見つめれば、それは誰とも同じ「一人ひとり」のなかのひとり。彼が難しい上々の中でこの仕事を続けることを決意して歩み出した、その心中にあるさまざまなものが、あの言葉に集約されていたのかなと。 そういえば、この写真。右手で示しているのは「1」 記念撮影の間、ずっとこのポーズでした。 あの「1」の意味もまた、彼の心の中には確たる意味があったのでしょう。 それが、この夜の勝利に対しての、思い。 今年いっぱいは、髪型も色(染めない)もこれで行くと話していました。 年末には、また競馬場で行き会って話を聞かせて貰える状況になっているといいな…。 最後は、今週の誘導馬・テン太 来週は…何を書こうかな?
2020年08月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 どうも、ネタが1週間前のものになってしまうのですが… 先週水曜日、8月5日の名古屋競馬場の話。 重賞の湾岸スターカップ(SP2)当日でした。 まず暑い! そして、ひとが少ない…。 この1週間ぐらいで、急激に「数字」が増えてきた愛知県 街中の人々も、道を行き交う車も、数が少なかったな… 名古屋競馬は引き続き無観客 状況が状況だけに、とにかく無理せずトラブルなく、開催を続けていって欲しいと心から思っています。名古屋だけではなく、他の競馬場も。 朝一番の競馬場では、この人が準備に精を出していました。 今年4月デビューの細川智史騎手 この日は、メインレースで初めての重賞騎乗(ミサキシャンティ)の機会が巡ってきました。 「意識はしますか?」と質問すると… 「やはり意識はしますね。親には伝えました。『お客さんいないけど頑張ってね』ぐらいの反応でしたけど。ひとつでもいい着順になるよう頑張ります。」 まだまだ勉強しなければならないこともたくさんありますし、厩舎のスタッフの方々としても「伝えたい」「学んで欲しい」ことがたくさんあるはず。 これからどんな風に成長していけるか。 この日の重賞初騎乗も、小さなものだけれども、ひとつの道しるべのようになればと感じました。 つづいては、このひと。 今井貴大騎手 2レース タイガーロックで勝って 通算1100勝達成! 文字通り「破顔一笑」 道中なかなか気持ちが入らずに苦労する馬を、レースの間中しっかり促して動かしての勝利でした 勝利のあとのインタビューの模様は、名古屋競馬Youtubeチャンネルのこちらの動画でご覧になれます。(私がインタビューさせていただきました。たまたまいたので、笑) インタビューは、動画の2分のあたりから始まります。 続けること、続いて行くこと。 そのかけがえのなさを感じさせてくれる話でした。 続いては、騎手候補生シリーズ 塚本征吾さん 櫻井今朝利厩舎で実習中「弥富(トレセン)と競馬場での生活にも慣れました。実戦を走る馬は、馬に馬力があって、学校にいる馬とは全然違いますね。あとは、馬主さんから預かっている馬だ、というプレッシャを感じながら乗らせて頂いています。ファンの期待に応えることが出来る騎手になりたいです。」 16歳。若いですね… いい形で経験値を積んで、頑張って頂きたいです。 このひと、戻ってきました! 加藤聡一騎手 膝の故障で6月中旬から戦列を離れていましたが、7月31日の開催から復帰。 先週までの開催ですでに3つの勝利を挙げています。 膝の靱帯…ですって。アスリートがよくなる故障らしい。 レースではない、仕事の中でのちょっとしたアクシデントだったそうで、「少しのことで防げた」とやや残念そうな表情も見せていました。「少し迷いましたが、医師とも相談して休んで治療することにしました。30歳までで現役終わりならそのままでも良かったけれど、そうではないので。」 まだ騎乗数はぼちぼちですが…完全回復とともに、もっともっと活躍が見られるといいですね。 さて、メインレースの湾岸スターカップ 東海デビュー馬限定の3歳重賞 このあと笠松で行われる岐阜金賞(8月末)や西日本ダービー(9月中旬)につながっていく一戦です。 東海ダービー2着のエムエスオープンが1番人気 1月に大敗後春を休養に充て、前回7月に復帰戦快勝のインザフューチャーが2番人気 名古屋1600m戦は、3コーナーからスタートして、すぐに4コーナー レース序盤の先行争いと位置取りが、非常に重要 この日も、緊張感ありました 予想通り、内目の枠を引いたメタリフェル(黒帽)が、主張して先行 課題の発馬がうまくいったインザフューチャー(その外青帽)は、その直後 エムエスオープンは、その2頭の間に見えるオレンジ帽オレンジ服 残念ながらエムエスオープンは、勝負どころでもう追随出来ず後退 勝負どころで、メタリフェルが一度インザフューチャーとの差を広げて、「やったのか!?」っていうシーンがあったのですが…手 インザフューチャー(青帽)が、また追いついてきた!!(主催者提供) 結果的には快勝でした(主催者提供) 戸部尚美騎手の優勝インタビューの模様は、名古屋競馬Youtubeチャンネルのこちらの映像でご覧下さい。 川西毅調教師(写真右)も、嬉しそうな表情を隠しませんでした。 この笑顔が、勝利の価値を物語っているのではないでしょうか。 デビューから3連勝で期待した馬。大敗したとは言え、ダービーを諦めて立て直しの道を選択するのは、外からいうほどたやすい決断ではなかったと思います。しっかり立て直して、復帰後文句なしの2連勝。手応えのある勝利だったのだと推察します。「今日は自分自身との戦い。スタート、位置取り。他の馬は意識していなかった。勝てて、やったな、という感じです。」 次走予定としては、一応西日本ダービーの名前が挙がりました。 遠征勢に強豪が現れそうな情勢ですが、迎え撃つ東海でも、候補として十分という馬が、復活を果たしました。 エムエスオープンは、6着…。 騎乗していた今井貴大騎手の話。「やはり休み明けの分ですかね…あとはこの暑さと。道中の走りも本物ではありませんでした。先のことは、改めて相談ですね。」 この時期の名古屋の暑さは、半端ない。 この場所で夏を乗り切るために、人馬ともに味わう労苦がしのばれます。 名古屋の次の重賞は、9月17日木曜日の秋桜賞(SP1) 主な重賞の舞台は、これからしばらくの間笠松に移ります。 重賞はしばらくないとは言っても、夏の終わりの名古屋も、暑さとライバルを相手にしての熱戦が繰り広げられます。 名古屋モーニングフィーバーも絶賛開催中ですよ~ 午前中発走のレースの3連単の払い戻し率が、77.7% 10月2日までやってます!! 次週は、お盆開催の門別の様子をお伝えする予定です。
2020年08月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、少し古ネタになりますが… 先週火曜日に門別競馬場で行き会ったひとびと。 (取材日:7月28日火曜日) 以下全て、ソーシャルディスタンシングに配慮して取材を行っています。 前週までは雨とか霧とか、天気が良くない門別競馬場でしたが、この日はいいお天気。ようやく夏らしくなってきました。 1レースを勝ったのは、山口竜一厩舎所属のブローディア 昼イチから、写真を撮る練習 ごめんなさい… とりあげるのは桑村騎手じゃなくて こちら。モハメド・ミッサー厩務員 インドからやってきて、いま門別で頑張っています。 「元々、向こうでは見習い騎手だったんだって。生涯成績は1勝、頑張ってやってくれていますよ。」 …とは、山口竜一調教師の話。 いま、地方競馬の現場では、こうして外国人の厩務員の方々がとても多くなり、それぞれの厩舎でそれぞれの馬に携わり頑張っています。私がよくお邪魔する門別と名古屋は、特にそう。北海道は、浦河町中心に早くから外国人労働者の受け入れに力を入れていましたし、名古屋は大きな町で外国人のひとびとが集まりやすい状況でもあります。競馬場の斜め向かいに入国管理局もありますし(笑)。 海外=彼らのふるさととの行き来が出来なくなったいま、彼らはどんな気持ちで日本での日々を過ごしているんだろうか…。 せめて、仕事に打ち込んで彼らの人生をしっかりと歩み、またふるさとに家族を残して日本に来ているのであれば、同じように大変な状況のふるさとに、経済的な恵みをもたらせるよう頑張れればいいなと、応援しています。 勝てたときの記念写真って、彼らにとっては文字通り、ほんとうにいい「記念」になるそうです。ふるさとの家族や仲間にもSNSで送ったりして、いい報告にもなるみたい。 そもそも…競走馬は、調教師と騎手だけでなく、ほんとに多くの人々の手で創り上げられているものだから。彼らの活躍にも注目し期待していきたいです。 騎手候補生シリーズ 若杉朝飛(あさと)候補生 怪我で2期1年遅れとなっていますが、現地実習までこぎつけました。 川島雅人厩舎で訓練を行っています。 毎朝、攻め馬に乗っているという若杉さん「実戦を走る競走馬は、教養センターにいる馬とは次元が違いますね。自厩舎だけでなく、他の厩舎の馬にも乗せて頂いていて、それぞれの馬の違いも感じています。」 いまは見るもの聞くもの全てが糧になる時期。 そして来年の春には、勝負服を身に纏った姿を目にすることが出来ますように。 とにかく、まずは(これ以上の)怪我がないよう、頑張って下さい! 彼も、またおいおい、話が出来たらお伝えしますね。 7R スティールアンジュで阿部龍騎手1着 全国通算600勝達成! 門別は、JRAでの記録も足してカウントしてます。 600勝のうち、JRAでは昨年函館であげた1勝 インタビューでは、勝った重賞がこれで中身が濃い云々と聞かれ、戸惑いの表情を見せていました。私がこれまでの取材から知る限り、このひと、そういう「大きいレースを勝つ」ということには、殆ど執着がないはず。昔からそうだし、たぶんいまも。 秋になると、その時の活躍馬のことよりも、すでに気持ちは次の2歳馬。 また次の世代に強い馬を作って、そして次の春にいい形で活躍させてあげること。 そんな話を彼から何度も聞いています。 これから、どんな風に馬とかかわっていくのか。 常に自らに問いながら、いまここにあるはず。 いまは、あまり時間を取って彼の言葉を聞くことが出来ないのだけれど… またどこかで、馬の面白い話を聞かせて欲しいな。 その時は、お客さま方も一緒に。どこかでイベントでも開いて、ですね。 この日は、競馬場の色も時々刻々と変化していきました。 メインレースの話は…先週金曜日に古谷さんが書いていたから…… なかなか、激しいレースでした 騎手たちがみんな「井上さんがまだ頑張ってるんだから…」と、改めて自らを奮い立たせるわけですね…。この日も素晴らしい!! みなさん、おめでとうございました。 最後に、今日の誘導馬テン太 テン太も、おつかれ~ 今日は、名古屋競馬場に行ってきます。
2020年08月05日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週の執筆時点ではどこにも取材に行けなかったのに… その後の1週間で名古屋にも門別にも行けました。 今週は、先週火曜日・名港盃(SP2)当日の名古屋競馬場の話です。 梅雨の合間 何とか一日天気はもちそうなかんじ… 依然として無観客の、名古屋競馬場 実は、感染拡大が一時収まり書けた段階で、場内にお客さまを迎えるべく準備は進んでいた名古屋競馬場。 今の状況では… まだもう少し先なのかな。 準備は整っているんですが。 私なんかは、一刻も早くお客さま方が競馬に戻ってきて下さらないと本当に困るのですが…でも、競馬が出来なくなっては元も子もない。 まだ開けてない場所は、急ぐ必要は何もないと思います。 競馬が出来ていること。それが一番大事。 今回も、行き会ったひとびとを取り上げていきますよ。 以下は全て、ソーシャルディスタンシングに十分配慮して撮影・取材しています。 笠松の水野翔騎手 4月から南関東で騎乗し、存在感溢れるプレーを展開しました。 私は南関東への取材には行けないので、行き会うのは久しぶり。 ほんと、目立っていたよね。南関東にいる間、3ヶ月間で20勝。「行く前は(勝ち鞍)20ぐらいと話していたけれど、結果的には30勝行きたかったです。あとは、重賞を勝ちたかった…」 東京プリンセス賞のリヴェールブリス(2着) 東京ダービーのブリッグオドーン(4着) 重賞でも、惜しいレースはありました。 「しばらくは、笠松ですね。笠松でリーディングを取ること。どこの場所でも、どんな形でも『リーディング』を取れば、色んな道が開けてくる可能性がありますから。」 まずは、今年これから。 東海にいなかった分をどのぐらい巻き返していくのか、目が離せません。 村上弘樹騎手 村上騎手は、落馬のため2ヶ月半休養して7月上旬の開催から復帰。 落馬はゴール後でしたが、私も現地で見ていて「えっ!?」と声が出るほどの大きな転倒で、村上騎手は首と背骨を痛めて休んでいました。「運が良くて、怪我した場所の割には体が麻痺して動かない、ということがなかったので、リハビリ含めて早くに回復することが出来ました。むしろ今は、夏場の気候と、減量との間で、体調の維持の方が少し大変ですね。」「ぼちぼちいきます」 焦らず、気負わず。 村上騎手が口癖のように(笑)言うこの「ぼちぼち」の歩みの感覚が、いまは貴重なものなのかも知れません。 笠松・東川公則調教師 管理馬を1頭使っていて、検量前に姿を見せました。 「変わっていきたいけどね~ なかなか難しい。(コロナの影響で行けなかった)北海道に久しぶりに出かけてきました。お世話になっている牧場を巡って、名刺配り(笑)。」 立場は変わっても、この表情を見るとなんかホッとする。 6月5日に調教師としての初勝利を挙げ、いまはふたつめ、次の勝利が待たれます。 気がつくと、検量前で宮下瞳騎手を前にして、女子トークが展開されていました。 手前右は、アナウンサー・リポーターの大江陽子さんです。 左は?? あっ! 土曜日担当の竹之上アナが紹介されていた、佐々木世麗騎手候補生ではないですか! 管理馬の出走がある新子調教師とともに、この日名古屋競馬場を訪れていました。 話はいずれおいおい聞いていくことになると思うのですが…「技術で馬を操れるようになりたいですね。パワーをつけていくことも取り組んでは行きますが、パワーではどうしても男性とか他の人たちには敵わない。その分技術で勝負出来る騎手になることを意識して勉強していきたいです。」 今は身近なことから。頑張って欲しいものです。 東海地区の騎手候補生については、次回以降に徐々に取り上げていきましょうか。 さて、メインレースの名港盃 向正面からスタートして、半周回って正面に出てきたところ 人気どころは、地元のアドマイヤムテキが好位(写真右のピンク服の岡部誠騎手) その内側にタガノジーニアス(紫服の下原騎手) エイシンニシパは、外枠のため外を通って好位の後ろ(写真右橋桃帽) 勝負どころでエイシンニシパがしびれを切らしたように前に進出していくと、アドマイヤムテキが意外とあっさりと後退。こうなると、内で一呼吸あとから追い上げたタガノジーニアスには絶好の展開。 外から、ストーンリバー(黒帽赤黒服吉村騎手)も追い上げてきますが… 見事!重賞初挑戦で初制覇 下原騎手の表彰式でのインタビューの模様は、こちら 名古屋競馬公式Youtubeチャンネルで公開されています。 管理する新子調教師(写真一番左)は、「距離適性も含めて、これから色々探っていく段階。」…と話しつつ、期待感を寄せていました。「この馬で、ダートグレード勝ったら、泣くわ~~」 恐らく、この馬の兄・タガノジンガロで果たせなかった大きなタイトルへの夢を、この馬に重ね合わせているのではないでしょうか。 タガノジンガロは、名古屋・かきつばた記念の勝ち馬。 JRAからの転入戦を1度園田で使って、名古屋でタイトル獲得という経歴を、弟のタガノジーニアスもまたなぞっているようにも思えます。 血統と場所の縁って意外とあるものですから、タガノジーニアスも名古屋でひとつ勝ち、また大きな舞台へ飛躍する過程で、名古屋でその姿を見ることになるかも知れませんね。 ほんとそう。 来週は、昨日の門別で行き会った馬やひとびとの話をしますね。
2020年07月29日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 夕方、東京を出ました。 勿論、GOTOキャンペーンではありません(苦笑) まあ、そうはいっても普通に賑わってきた、新幹線… こんなにたくさん走ってるの、久しぶりに見たわ… 取材OKという競馬場には、日頃から本当に重々「気をつけた」上で、迷惑をかけない、という確信とともに取材に出かけさせてもらっています。 そうでないと、もう競馬自体縁遠くなってしまって…。 週末は、地方競馬からの遠征馬がレースに出てくる時間になると、応援のためにテレビをつける、みたいな生活。 先週日曜日も、リコーワルサーの福島テレビオープンの時間になり、馬券を買ってテレビの前に正座(笑)。 一瞬、夢見たって… あのレースで、結果が7着とは、切なすぎる。 でも、本当に頑張ってくれました。 その前の週のシンボ まあ、なにがしかレースに向けての「楽しみ」があるのは、いいですよね。 次の日曜日には、ホッカイドウ競馬のフジノロケットが札幌に遠征。 前走の盛岡が、芝を狙って出かけて行ったにもかかわらずレース自体がダート変更という憂き目に遭っただけに、今度こその芝への挑戦に注目したいです。今週は、このレースだけは最低限見ないと。 いずれにしても、余程の用事がなければ、もう外には出ない方がいい状況。 なかなかね…我慢しないではしゃぐ方だけでは、いい方には向かないですよね。 台湾のニュース GOTOキャンペーンよろしく、給付金的な施策「振興三倍券」で、旅行需要が凄いと。 はやく、みんなで競馬場や場外発売所で、気兼ねなくはしゃげる時が来るといいのですが…。 この調子だと、まだまだ時間がかかりますね。 仕事のとき以外は、うちにいることにします。 はやく、競馬のお客さま方と競馬場で会えるように。
2020年07月22日
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