鈴木 セイヤ 0
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水曜日の担当は、坂田博昭@札幌滞在中です。 いのちあるもの、いつかは…。 とはいえ、私たち誰もにとって、その知らせはあまりにも急なことでした。 一昨年の社台スタリオンステーションの種牡馬展示会で 競走馬現役の時は、私自身の生来の「あまのじゃく」「判官贔屓」の気質から、そのあまりにも強い姿をどこか斜に構えて、そして冷静に見つめていたような気がします。ディープインパクトが三冠を達成したあたりから、世の中に立ち上ってきた熱気を、受け止めきることが出来ていなかったような気がします。 当時、グリーンチャンネルのキャスターとしての自らの「取り上げ方」「語り方」があまりにも彼に傾倒しすぎることに、何度も自省を繰り返したりもしていました。 ディープインパクトのレースを生で見た機会で印象に残っているのは、2回。 1回は、ハーツクライに負けてしまった有馬記念。あのときの中山競馬場を包んだ、異様とも思える「驚き」そして「落胆」の雰囲気は、もう二度と味わうことはないだろうと思っています。「今日は飛ばなかったですね…」と武豊騎手が戦後語ったそのシーンまで目の当たりにして、私の心の中は(とても罰当たりなことに)深い「安堵感」に満たされていました。 ディープインパクトは、勝ちの世界にのみ身を置くヒーローなどではない。 「勝負」の世界に身を置く、最高の「競走馬」なのだと。 あの有馬記念は、丁寧に伝えれば競馬がまさに「スポーツ」であることを強烈に示すことが出来る題材だったはずだと、いまは確信しています。翌年凱旋門賞に至る一連の「熱狂」の間も含め、当時の私には、それをきちんと伝えるブロードキャスターとしての技量が、未だ備わっていなかったのかも知れません。 広く世間が凱旋門賞での彼の敗戦に落胆したあと、ディープインパクトはジャパンカップに出走しました。そのジャパンカップを、私はライブで観戦・取材することが出来ました。 私は当時、ネット上に日記的に公開しているブログに、こう書いています。 「彼が勝ったレースで、初めて感動できました。」 スタンドで、双眼鏡を使って彼の姿を追っていたら、直線で姿が消えた…とも。 あのときのスタンドで感じた場内の興奮と熱狂。そしてそれを湧き起こしたディープインパクト自身のパフォーマンス。誰も文句のつけようのない最高のアスリートとしての彼の姿を目の当たりにした観衆が、ブームでもフィーバーでもなく、かれが真の王者であると心から認めた瞬間に、立ち会ったような気がしました。 勿論、私もそう感じたひとり。このジャパンカップをライブで見ていなければ、私にとってのディープインパクトは周囲がなんと言おうと「ブームの中の馬の一頭」だったかも知れません。 実は、ディープインパクトが活躍し、世の中が彼の姿と話題に熱狂していたこの時期、競馬自体の状況はかなり厳しいものでした。このジャパンカップの直後、引退レースとなった有馬記念の売り上げは、それだけの世間の盛り上がりにもかかわらず前年対比マイナスで500億円を割り込み、年間のJRAの売り上げも大幅減。仕事として競馬に携わる中で、「ブームとは何か」ということを深く考えさせられた時期でした。 同じく、一昨年2月の社台スタリオンステーションにて 引退してから…ディープインパクトは現役時代のブームの「借り」とも言うべきものを、着々と返し続けてくれました。 産駒の活躍だけではありません。 現役時代に彼の姿を見た人たちが、長く彼の姿を記憶し伝え、「競馬を楽しむ」ということの広がりを強力にサポートしてきたことが、いままさに「ブーム」とも言われる第何次かの競馬の隆盛を支えているということ。 私は、ブロードキャスターとして競馬を伝える立場で、また、REXSやビギナーズセミナーなどの初心者教室に携わることを中心として、競馬の楽しみ方をお客様に語りながら、競馬に縁の薄い方々を競馬の世界に迎え入れるという役割を頂戴した立場で、現役時代よりも遙かに大きなディープインパクトの存在感を、肌で直接お客様方のリアクションから感じていました。 私にとって偉大なる競走馬・ディープインパクトの実像は、むしろ引退後にこそ実感することになったのです。 もうこれからは、ディープインパクトを知らない世代のひとびとを競馬の世界に迎え入れ、楽しんで頂く流れを作っていかなければなりません。 彼が築いてくれたもの。それは、ひとびとの心の中の、彼に関する記憶のつながり。そしてひいては、多くのひとびとの競馬とのつながり。 彼が遺してくれたものを、これからどうやって私たちは活かしていくべきなのか。 彼の訃報に触れ、そんなものごとへの想いを新たにしました。 ありがとう。ディープインパクト。 安らかにお休み下さい。
2019年07月31日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 JRA函館開催、終わっちゃいましたね… 先週函館競馬場で撮った写真の中で、最も「空の青」がわかるものがこれ。 1ヶ月半の間、曇りまたは雨という天候ばかりでハッキリしない陽気が続きました。 道南には、もう夏はないのかと。 そんな声も聞こえてくるほど。 あじさいの花がきれい 向こうに見えるのは、ご存じ「はせがわストア」の焼き鳥弁当の行列 競馬場の季節感というものも、少しずつ変わっては来るのでしょう。 それは、競馬そのものが息長く楽しまれるものだから。 今年は陽気がこんなだったので、かつて秋に函館競馬が行われていた頃の思い出話も数多く出て、一杯話したような気がします。 最終週の話題は、今年デビューの新人騎手 果敢に、最初の歳から北海道シリーズに参戦! 21日の7R ハクナマタタで勝利 菅原明良ジョッキー 取材サボって、ラーメン店「あじさい」の揚げパン食べてる間にレース始まってしまったので、残念ながらレースでの走行シーンの写真はなし。すまぬ……。 ここまでで8勝とまずまず。 本人に意欲のほどを伺うと「やはりもっと勝ちたい。いまは結果を出すことですね」…と、具体的な数字に前向きな意識を持っていることを伺わせました。 そしてもうひとり。 24日の8レース レッドサイオンで勝利 団野大成ジョッキー 前のレースで反省して、ちゃんとレースも撮影しようとしたのに… 撮影失敗 すまぬ…… 函館・札幌の間に10勝という目標を掲げて始まったという北海道シリーズ。 函館開催が終わって6勝という数字は、一応目標達成とみて良いでしょう。 「強い馬に乗せてもらって勝てているという面もありますし、減量の恩典もありますから。確かに勝ってはいるけれど、レースのたびに『もっときちんと乗らないと』と感じさせられます。」 強い馬に乗っているときはいいけれど、少し力が足りないような馬に乗ったときに、フラフラしたりして自分がきちんと操れていないと。他の人馬に迷惑をかけることもしばしばあったと話します。「そういうところを、きちんと乗れるようにしたい。そうすれば、自然に乗せていただけるようになるでしょうし、勝ち鞍も増えてくると思っています」 こちらは、菅原騎手とはまた異なるアプローチで仕事の有り様を捉えている、という印象を受けました。 まだまだ「頼もしい」というところまではいかないけれど、こうして北海道に滞在して取り組む彼らにとっての「新たな季節」に、どんなことに取り組み、どんなことを得て成長するのか、とても興味深く感じられます。 函館2歳S ビアンフェ 馬がセンターに合ってないのは、私の技量(泣) コンデジ素人写真なので、ご容赦を 藤岡佑介ジョッキー 日曜日、全てのレースが終了したあとには、函館リーディングジョッキーの表彰式が行われました.2開催6日間で15勝を挙げた、藤岡佑介ジョッキー 彼はインタビューで、後ろに並ぶ多くの後輩達、そしてひとりだけ先輩の池添ジョッキーの姿をチラリと見ながら話しました。 「若手が頑張ってくれたので、先輩達に勝ち鞍が集まらず、こうしてリーディングを取れた」 確かに、こうして若手が頑張ることで、見ている私たちにとっても彼らが「競う」ことの面白さを味わうことが出来る。 ○○から買えば当たるんだよ、と言われるようでは、競馬はつまらないですから。 最終開催日恒例の、馬場解放 始まった途端、皆さん 走る! 走る! やはり多くの方が、ゴール板の前で記念撮影をされていました。 函館の芝の深さ。 ふさふさの中に足を踏み入れると、文字通り足を取られるような感じになります。 講師の仕事をさせていただいているビギナーズセミナーの中で、よく冗談でゴルフになぞらえて「競馬場の芝の中に打ち込むと、簡単には出てきませんよ(笑)」なんて言う話をします。まさに、セントアンドリュースの担当者もびっくりするのではないかとすら思う、ラフ芝の深さでしょ? 私がいままで入った芝コースの中で、一番深いです。 それと、開催終わってもこんなにふさふさな今年の函館の芝コースは、ほんとうに素晴らしいコンディションが保たれていたと言うことがわかりました。 馬場造園課の皆さん、ありがとう! さあ、来週からは札幌ですよ! 残り6週間。短い夏を惜しみながら、北海道シリーズを楽しみましょう!! ※ ご紹介したふたりの若手騎手の、ヤングジョッキーズTR出場予定 団野大成騎手 7月30日のトライアルラウンド佐賀 菅原明良騎手 8月12日のトライアルラウンド盛岡
2019年07月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 そう…函館、もう早くもあと1週で終わりなんです……。 太田さんはイカ食べたらしいけど… いいな~(笑) これ、函館記念当日。 結局、8時35分に開門したんですけれども、恐らくそのときにはこれよりも多くの人々が集まり、長い列が出来ていたのでしょう。 そう、今週はまさに、競馬のお祭りの週末。 年に1度の盛り上がりでした。 その函館記念の話の前に、前日のメインレース・STV杯(2勝クラス・芝1200m)から。ホッカイドウ競馬から、エムオータイショウが遠征しました。 スピードがある馬だと言うことは伝わっていたらしく、戦前の評価では結構人気になっていましたね。昨季の戦い振り、そして今季緒戦を制しての挑戦、というのも話題を盛り上げたところなのかも知れません。 レースでは、外枠から先行して、先団グループを進んでいましたが… 大接戦のゴール前 残念…10着 輸送のあと、体調の維持に苦心したと、角川調教師は話しました。 これがほんとうの実力ではないと言うことも出来ますし、それも含めての「結果だ」と言う厳しい見方もあるでしょう。関係者は一様に残念そうな表情を見せていました。その表情も、競馬がスポーツであるということの証左。こうしたシーンに巡り会う度に、「勝ち」があれば「負け」もあるという、この世界の厳しさを肌で感じさせられます。 もう一度札幌で芝に挑戦するのか、それとも門別で重賞戦線を目指すのか。 エムオータイショウの今後の動向に、改めてご注目下さい。 ここでちょっと一息。 このようなものを見つけました。 先週から、芝コースには移動柵が設置されて、Bコースになりました。そのBコースにおける距離程を示す標識。勿論「1600ハロン」ってじゃなくて、「1600mのハロン棒の位置」という意味ですね。 このときのハロン棒の位置よりも手前に、Aコースのもありました。 普段から特に注意するものではないのですが… これって、他所の競馬場でコース設定がもっとたくさんある場所は、いちいち全部あるんでしょうかねぇ。 戦いの舞台をひっそりと静かに支える、目印。 こっちが、目印からコースを挟んで内側にすっくと立つ、ハロン棒 正真正銘、Bコースの残り1600mです 土曜日のレースのあとには、検量室前でイベントが行われていました。 ジョッキーとの写真撮影会 抽選で選ばれた方々だけが参加出来る、プレミアムなイベント。 この日は武豊騎手が登場とあって、抽選の倍率も相当高かったみたいです。 大人の皆さんも勿論大喜びでしたが… お子さんにとっては、心に残るでしょうね、こういう経験は 翌日曜日、函館記念当日 早い時刻から、すごく多くのお客様方が集まりました。 近隣の方々に加え、3連休中日とあって、遠方からのお客様方も多くお見えでした。 私も、ビギナーズセミナーの仕事の中で、そして仕事以外にも声をかけて下さった多くの方々と、この日巡り会いました。こうして、競馬を契機に人々が集うということの楽しさ、かけがえのなさを実感しました。 かなり年配の女性が、恐らくご家族の方とおぼしき女性に手を引かれてお越しになりました。 お近くにお住まいの方で、初めて来てみたと。ちょっと競馬場に来て、馬券というものを買ってみたくなったと。 ご冗談で「もうこれきりかも知れないから」なんておっしゃりながら、ゆったりとした笑顔で私の「馬券の買い方」話をお聞き下さり、ゆっくりと券売機の方へご一緒に行き、そして馬券を手にまた笑顔。(イメージです 函館記念当日) また来年もこの場所で、この方とお目にかかれるようにと心から願いながら、お別れしました。 そういえば…その女性、函館記念の前に「牝馬の馬券を買いたい」っておっしゃっていらしたんです。ところが、函館記念には牝馬は出ていない。なので、最終レースに出ていた2頭の牝馬の複勝をお買い求めになりました。 ……当たってますよね、片方。 その方、どんな風にレースを見て下さっていただろうか。 さて、函館記念 まさに「マイスタイル」の逃げ そしてマイネルファンロンに一旦前に出られながら、盛り返して… 見事でした。 丹内祐次騎手 2着 あと一歩だった… この日一日、「函館出身の人いますよね」「この丹内さんっていうひとは函館の…」みたいな感じで、彼の馬券を買いたいという初心者の方が大勢おられました。 「地元」ですよね、やっぱり。 だからこそ、勝ちたかったですよね、ほんとうは。 この写真は、検量室に引き上げる直前に、お客様から「丹内、ありがとう!」の声が飛んだのに応えた瞬間のもの。よく見ると、当たり前ですが表情は複雑…。 これもまた、勝負。 笑顔で白い歯がこぼれる 田中勝春騎手 4年3ヶ月ぶりの重賞制覇 「この馬には、最初に騎乗依頼を受けたときから思い入れがあるから」と語った、田中勝春騎手。 続けていれば、こういうこともある。自分の仕事を貫いていての、この日の殊勲でしょう。 その後、取材に応じて昆貢調教師も話しました。 「(騎手起用に関して)自分のやり方は、ずっと変わっていないから。」 年に一度、この競馬場の一番大切な日 大切なレース それにふさわしいドラマと、そして盛り上がりでした。 また来年も、この日に競馬場に来られるようにと願いながら、函館をあとにしました。 いよいよ来週は最終週。 函館2歳ステークス。 門別の実況放送を担当する太田アナウンサーから、馬を函館に送り出す角川調教師のインタビューの模様が届きました。 インタビュー動画は、こちらからご覧下さい。 アザワク・バブルガムダンサー・プリモジョーカー みんな頑張れ! みんなのそれぞれのスタイルで、頑張れ!
2019年07月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 6月中旬にJRAの函館開催が始まってから、ほぼ毎週函館競馬場にお邪魔しております。 仕事の傍ら、競馬場の様子を見たり、レースを見たり、プレイヤーの表情や言葉に触れたりして、私なりの夏競馬を楽しんでおります。 街歩きも、今年はあまりしていないのですが、夜に少し食事に出かけるついでに、散歩をしてみました。 金森赤レンガ倉庫群 函館駅から歩いて20分ぐらいでしょうか 夜は辺り一帯がライトアップされていて、スマホのカメラでもこんな感じの雰囲気ある風景が撮れます。 赤レンガ倉庫群の期限は、いまから150年前なんですって 時代が変わって、かつての用途とは異なり観光地化しましたが、やはりこの場所は確かに、往時の函館の雰囲気を忍ばせる場所であることは間違いありません。 倉庫の間を通る運河 水と光の景色は、えもいわれぬような幻想的な風景を醸し出します。 海岸沿い うみのあるまち はこだて 向の山の上の光っているところが、函館山展望台 この日は雲がかかっていなくてチャンスだったのだけれど… 函館開催が終わるまでには1度、行きたいと思っています。 そんな観光も楽しい、函館。 競馬場も勿論、楽しいです。 今年ここまで、週末はすっきりしない天候の日が多い函館。 向こうに見える立待岬・函館山まで一日中スカッときれいに、という景色には、なかなかお目にかかれません。私が行かなかった1週だけ、天気が良かったという噂も。 あとこの時期の函館の名物は、朝の猛烈な霧。これも今年お目にかかっていないですね。 先々週のイベント 引退名馬の来場は、お馴染みデルタブルースとともに、カレンミロティックがやってきていました。 カレンミロティック様 ご近影 じっとたたずみ、動かず… あれ、この馬気性的には、結構激しいところがある馬じゃありませんでしたっけ?そのためにセン馬になったぐらいですし。 じっと何かを思う、カレンミロティック かわいい… あっ! こっち向いた と思ったら、やおら水桶の方へ。 ほんとうに大人しくて、びっくりしました。 長く走った馬ですし、インパクトのある活躍もした馬。 「今日の目的はこれ」と、カメラ片手に話す女性のファンの方もいらしていました。 仕事の都合で、「餌やり」イベントの様子を見ることが出来なかったのが残念。どんな感じで、お客様方との触れ合いの時間を過ごしていたのでしょうね。 コースに青々と茂った芝 序盤天気の悪い中での開催でしたが、コースの状況はほんとうによさそう。 函館記念の前哨戦となる、巴賞 8歳馬スズカデヴィアスが59kgを背負って、差し切り勝ち 会心の勝利に、勝浦ジョッキーもこの笑顔 表彰式のあとには、次走の函館記念への期待感を語っていました。 今週はいよいよ、函館記念 この夏の函館開催、最大のハイライト きっと盛り上がることでしょう。 この週末、皆さん函館でお目にかかりましょう! さて、今日は一日だけ本州に戻って、千葉県にある場外発売所・エフケイバ成田にお邪魔してきました。 遠くに私の姿が微かに映っていますが… メインレースの前には、予想トークにこのように多くのお客様がお集まりになり、皆で一緒にレースの検討を行いました。 「○○はどうなんだ!?」みたいな感じで、お客様方からの「ご発声」も時折あって、盛り上がりましたね。 ジャパンダートダービー ゴール前ではモニターに向かってあちらこちらから声援が飛んでいました。 本場だけでなく、こうして場外発売所でもレースをきっかけにひとびとが盛り上がり、そして楽しむひととき。とても貴重なものだと感じます。数あるスポーツの中でも、公営競技独特の雰囲気だと思うんです、これって。こういう雰囲気を維持し続けていくことこそが、競技が長く栄えていくために必要なことなのではないでしょうか。 単なる賭け事、になったら、カジノには負けます、確実に。 カジノの方が賭け事としては、抜群に簡単ですから。 そんな楽しみをまたお届けするべく、この週末はまた北海道に帰って盛り上げさせて頂きます。今度は石狩市にあるサテライト石狩(Aiba石狩) この場所、平場のフロアの中で3つの公営競技全部の券が買えて、レースが楽しめるんです。なので、各競技のビッグレースが全部ある7月15日(月祝)は、全部やってしまおうと(笑)。 競馬は盛岡・マーキュリーCと、船橋ナイター。 私は競馬担当でいつものように場立ち予想します。 私も他の競輪やオートレースもやりますし(爆)、そちらのお客様の中で「今日はちょっと競馬もやるか」みたいな方には、私の予想を参考に(?)して楽しんで頂ければと思っております。 楽天競馬も競輪のKドリームズとコラボしていますけれども、競馬ファンの皆様方にとっても、ちょっと予想の時の「頭の働き方」みたいなものに刺激を与えるために、ちょっと別競技をやってみるというのもいいものですよ。別のものも見て、またこちらの良さを再認識する、みたいな。 7月15日(月祝)は、サテライト石狩(Aiba石狩)で皆様のお越しをお待ち申し上げます。
2019年07月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週も、札幌からです。 Aiba札幌駅前で、場立ち予想トークをやらせてもらっています。 メインレースと2~3個予想するとかいう、一般的なトークイベントとは違います。。 昼イチから夜の最終レースまで、全レース予想。 南関東など他場の重要な重賞がある時は、それも予想。 いまこのAiba札幌駅前では、門別開催日全日程で場立ち予想トークを行っています。私を含め、4名の予想パネラーが交代で担当。予想自体だけでなく、「その場にいるひと」としてのお客様方とのリアルな触れ合いを目的としています。それぞれに、お客様方から構って頂きながら予想トークに取り組んでおります。 賭け事としてはネットだけでも良いのでしょう。 ネット=孤独であっても、当たり外れの成果が求められるだけなので。 しかし、レジャーとしてはそうでもありません。 競馬という物事としての楽しみが、そこで感じられなければ、レジャーとして幅広く楽しむひとびとを維持し、増やしていくことは出来ません。 とりわけ、リアルな競馬が行われる場所に集まる機会が少ない北海道のひとびとにとって、こういうふうに競馬によってひとびとが集まる場所で、普段の生活とは違う賑わいや触れ合いを感じる場を提供することは、大変重要だと。 私はそう思うし、競馬を運営する側の方々も、そういう思いで私たちの活動を支援してくれています。 ところで、他のパネラーがどうしているかはわかりませんが…私は、こうして人前で喋った予想は、全てその通りの馬券を買います。それがある意味、仕事として予想を喋ることの、責任。例えば南関東にいる場立ちの予想屋さんなんかとは違い、私たちはその予想を当てることが仕事の目的ではないのだけれど。 それでも、喋ったことには責任を取る。 これは、喋り手としての、意地みたいなもんです。 昨年6月 浦和・大井・門別で11時間34個レースのマラソン場立ち予想トークを行ったときの惨状、地獄絵図 状況。 当たればお客様方から褒めてもらえば良いし、はずたら慰めてもらえばいい。それが、予想や馬券を通じた「ふれあい」だと思ってやらせてもらっています。 私どもの場立ち予想トークイベントに行き会った際は、生暖かく見守り、構ってやって下さい。お客様方と全力で楽しむことを旨として、頑張って行きますので。 今日明日とAiba札幌駅前での「戦い」を終えると、次の現場はこちら。 7月10日は、千葉県のエフケイバ成田にお邪魔します。 お客様方とのふれあい、そしてご一緒に競馬の楽しみが味わえるように、予想も喋りも頑張ります。
2019年07月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日は、この一週間のスナップ写真から。 先週の木曜日は、ヒダカソウカップの門別競馬場に出かけてきました。 レースが始まる前には霧が出ていたのですが、それも晴れてきて少しずつ天候も回復。まずまずの競馬日和となりました。 この風景も、独特ですよね。 どこの競馬場とも違う。 そして接戦 激戦 今日は、この方が門別初参戦でした。 名古屋の加藤聡一ジョッキー ヒダカソウカップでソーディスイズラヴの騎乗依頼を受けて、この日全部で3鞍騎乗。 残念ながら勝利には至りませんでしたが、この場所でこうして彼の姿を見られるのもまた新鮮でもあり、私としてはすごく親しみが持てるところでもあり。 「とても乗りやすかった。面白かった。」 また是非、機会をゲットして来て下さいね。 次は、いまノリノリのこの方。 7R バンカブルスターで見事勝利! 亀井洋司ジョッキー 今日26日のレースが終わった段階で、13勝 昨年はシーズントータルで5勝ですから 躍進してます! 彼が勝ったとき、騎手間でもっぱら言われているのが…「やっぱり、いまカメってるわ…」「そうそう、カメってるよね~」 ちょっとしたブームです。 本人に直撃! 「特に変わったことはしていないんですが…流れが良いとは感じます。頑張ります。」 相変わらず、談話は控えめな方です。 5年ぐらい前だったでしょうか。 亡くなった原孝明調教師から頻繁に管理馬の騎乗を依頼されていた時期があって、そのときもチャンスを得て勝ち鞍を伸ばしていました。今回のブームもまた、チャンスさえ掴めばこれだけやれる、ということの表れ。 馬券を楽しむファンの皆さん方も、いま彼に注目しない手はないですよ。今日も穴っぽい馬勝たせてましたし。 ちなみに、「カメッテル」は実在する馬の名前。いま3歳の牝馬で、昨年はここ門別の田中淳司厩舎に所属して1勝していました。現在は川崎に所属。そこそこ頑張っていますね。 昨年からこの馬の名前、気になってたんですよ… 「筋」が違うから、たぶん亀井ジョッキーが乗ることはないだろうなとは思っていました。いまこの「カメってる」タイミングで、「カメッテル」に乗れば、話題になること間違いなし!? ここで休憩。 今日の誘導馬テン太 かつては、出走馬の誘導をすっぽかして、騎乗者乗せたまま操縦不能で向正面までぶっ飛んでいくような馬だった、テン太。周囲の方々の指導と、テン太自身も年を取ったのか、随分大人しくなりました。一説には、「大人しいフリをしている」だけだという話もありますが(笑)。周囲の証言を聞くと、いまでもまだ油断はならないらしい。 門別競馬場に来たら、是非テン太を構ってあげて下さい。 パドックから馬場に向かう誘導路のところに、テン太がレースの間に休む馬房がありますので。 続いては8R アーネストウイシュが勝利! 善戦と敗退を繰り返し、苦節2年11ヶ月。 頑張り続けて、ついに久しぶりの勝利を得ました。 乗っていたのは、新人・小野楓馬ジョッキー だいたいが好走が続かない馬で、時々思い出したように3着ぐらいに来るような馬でした。それが、今年に入って連続好走。8歳ですが、今季は余程体調が良いのでしょう。 管理する田部和則調教師に聞いたところ「今年は、調教のパターンを変えてるんですよ。いい方に出たみたいですね。」 もうこの年の馬で、それも下級条件の馬なんですけれども、それぞれの馬の活躍に向けて、ひとびとの創意工夫というものはあるのだなと。それぞれの馬の戦いをサポートする、ひとびとの戦いがあります。 実はアーネストウイシュ、連闘で明日27日の8Rに出走します。 昇級で相手は厳しくなりますが、また頑張ってくれるでしょうか? 次の準備に余念がない、小野楓馬ジョッキー 時間があるときに、またゆっくり話を聞いてみますね。 夕方、ほんのり染まる、西の空 夜のレースもまた楽し いよいよ、メインレース 牝馬の重賞・ヒダカソウカップ 最後の直線の攻防 内回りコースの200mあまりの短い直線の攻防 クオリティスタートが、昨年覇者のディナスティーアに競り勝って、見事重賞初勝利 はじける笑顔 宮崎光行ジョッキー 久しぶりの重賞制覇 52歳での重賞勝利は、ホッカイドウ競馬の最高齢重賞勝利記録だとか 牝馬戦線に新星登場となるかどうか。 この路線の次の重賞は、7月18日のノースクイーンカップです。 最後に別の話題。 イベント情報。 今日26日、札幌の隣、石狩市にあるAiba石狩でトークイベントを行わせていただきました。 門別のレースの予想トーク 夕方からは、ゲストとして荘司典子さん(競馬キャスター)が出演 競馬ばなしの花が咲きました この2ショットが懐かしい! …とおっしゃって下さるお客様もいらして、有り難い限りです。 ホッカイドウ競馬からスーパーステションも参戦した、帝王賞をみんなで観戦。大いに盛り上がりました。 今晩、お集まり下さった皆様、ありがとうございました。 明日も、イベントやります!!! 地下鉄東豊線さっぽろ駅19番出口直結! Aiba札幌駅前のカフェバー・スタンピーズで、競馬パーティやります こちらにも荘司典子さん登場!! 私の誕生日会、というのはネタです(笑)。 でも、ほんとにやります。 歌も歌って、ケーキもみんなで食べましょう。 レースは、日本で最も早く行われる2歳重賞・栄冠賞 お店に居ながらにして馬券を買ってレースを楽しみながら、みんなでパーティで盛り上がります。 明日がお休みの方、お近くにお勤めの方、お帰りに札幌駅近辺にお寄りの方 皆様のご来場をお待ち申し上げます。
2019年06月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週末から、JRAの競馬シーンは北海道シリーズ開幕。 函館競馬場にお邪魔してきました。 開幕の15日土曜日は、一時晴天に恵まれました。朝一番の風景。着いたの、8時15分頃だったと思うのですが、すでに入場門にはお客様方の列が出来ていました。 開門時刻直前の様子。 早く場内に入って楽しみたい!というムードが充満 開場! ターフィーも、函館競馬場バージョンでお出迎え 地元の方々だけでなく、わざわざこの開幕の日のために遠方から来た、というお客様方にも、大勢行き会いました。G1レースが続く時期も良い季節なのですが、北海道シリーズが行われる時期というのはまたそれとは違う趣や楽しみがあるということなのでしょう。 こんな物を見つけました。 外国人のお客様向けの、マークシート記入用テンプレート テンプレートに挟み込めば、マークシートが英語表記に早変わり 一見するとよくある競馬のガイドブックですが、中国語のもの 中身が全部漢字(汗) 函館と言えば、日本には恐らくここだけにしかない、本格的なリゾート地にある競馬場。日本人の旅行客がまさにそうしているように、外国人観光客の方々にもちょっと立ち寄って楽しんでもらえれば、面白い流れになりそうですよね。 外に出ると、函館名物の低空を飛ぶ飛行機 芝の状態は、こうしてコースを見ても、そしてレースを見ても、相当良さそう 悪天候が心配された日曜日も、レース終盤に向けて一時雨が降った程度。1万人近いお客様が訪れ、場内は盛り上がっていました。 メインレースは、北海道シリーズの開幕を告げる函館スプリントステークス。 土曜日の朝には、「一晩中予想したのに、どうしてくれるんだ!」って、お客様に叱られたりもしたけど…私たち楽しむ側への影響は、そのぐらいでしょうか。プレイヤーや開催に関わる方々、日曜日の予想を書き直した記者の方々は、大変だったのではないかと思います。 頭数は少なくなったけれど、雨の中熱心なお客様方がパドックサイドまで出て馬たちの様子に視線を送っていました。 レースは… カイザーメランジェ! 見事逃げ切り勝ち。 江田照男騎手は、あのネコパンチの日経賞以来7年ぶりの重賞制覇だったそうです。巡ってきたワンチャンスを見事に生かした格好。これも勝負、ですよね。 また今週以降も、この季節の競馬ならではのシーンが、展開されていくのでしょうね。函館は7月下旬までの6週間。そこから9月1週目までの6週間の、札幌。 楽しみな季節の到来を、肌で感じることが出来ました。 私は毎週、北海道で皆様のお越しをお待ち申し上げます。 ここからは告知。 ひとつ前の太田アナウンサーのエントリーにあるように、私、週末の6月23日にはレラ・スポット北彩都にお邪魔して、あろうことかばんえい競馬の場立ち予想トークをします。 正直、平地の競馬ほどには自信はありませんが、私なりに新聞見ながら、そしてレースを見ながら予想をして、馬券を買っていこうと思っています。 お願いしたいことがあります。 会場で、馬券当たってたら、褒めてね(はあと)。 そしてそのあと 6月26日(水)にはダート最高峰の戦い・帝王賞(Jpn1)が行われます。 北海道でも、みんなで場外発売所に集まって盛り上がりましょう!(北海道の場外発売所・Aiba石狩のイベント情報です) 北海道・Aiba石狩に、競馬キャスターの荘司典子さん登場! トークに、予想に、馬券に、レースに、盛り上がっていきますよ!!! また、帝王賞には、ホッカイドウ競馬からスーパーステションが参戦予定です。予定通り出走する場合、トークイベントは「スーパーステション応援スペシャル」で実施します。スーパーステションを応援するパブリックビューイングみたいな感じで、盛り上がれればと思っています。 6月26日(水) お近くの方といわず、少々遠方の方々も含めて、是非ともAiba石狩にお集まり下さい。皆様のお越しをお待ち申し上げます。
2019年06月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日の話。 東海ダービーの名古屋競馬場にお邪魔してきました。 10時30分開門の直前 入場門の前には長蛇の列 一日が、始まる前から「ダービーデイ」の熱気むんむん 実は天気予報がまるはずれで、朝から素晴らしい晴天に恵まれました。 日が出ると、さすがに暑い! コース脇の横断幕に出ているように 名古屋競馬場は開設70周年 今年度に入ってから、様々な記念事業が行われています。 こちらがその一環で行われた写真展。 名古屋競馬場の古い写真が展示され、往時を偲ばせてくれます。 障害飛んでるよ…… 伊勢湾台風に見舞われた名古屋競馬場 右下の写真では、競馬場の建屋に避難した人々の姿がなまなましい 盛況! 大盛況!! 私が生まれる1年間の写真。 そして、こちらは記念事業というわけではありませんが… トークイベント! かきつばた記念に続いて呼んでいただきました。 2回の出演機会、どちらもお客様がお集まり下さり、有り難い限り。 「元夫婦」漫才(笑) 今日も見事に私の暴走を御する、秋田奈津子さま。 一緒にテレビには出られなくなったけど、いまでもこういう機会が頂けることに、感謝…。 さて、レースシーン。 こちらは正真正銘の、70周年記念事業として行われました。 何がスーパーって… 1着賞金が250万円!!! しかも、2鞍。 この賞金って、重賞なみか、それ以上ですから。 まずは7R 勝ったのは外。エムエスオープン。 名前でわかるように、メイン・東海ダービーで最大の注目馬となるエムエスクイーンと同じ馬主さんの馬。騎手も調教師も同じ。 父 バトルプラン 母 タケノチャンス この新馬戦を勝ったあとの、今井貴大ジョッキー。 佐藤友則ジョッキーと談笑。 レースを勝って上がってきたときの一言が印象的でした。「ここじゃないんだよな…」 なんと言っても、今日はダービーデイ。勿論この新馬戦も重要なレースですし、賞金も高いのだけれど…ここじゃない、確かに。 「やはりいままでの重賞とは違う。昨夜あたりから何かそわそわした感じ。」…と話せば、佐藤友則ジョッキーも「その地域地域のダービー、みんなそれへの思いはある。」…と返して、緊張感をサポート(?)。友則ジョッキーも、前回地元・笠松の「ぎふ清流カップ」を勝ったフォアフロントで、密かな野望を胸に抱く。 レース前の一コマ。今日という日の「意味」を感じさせるシーンでした。 さて、スーパー新馬戦2つめ。8レース。 激しい競り合いの末、勝ったのは外! ユーセイシューター 父 オーシャンブルーの初年度産駒 母 ステラシスネ オーシャンブルーは、2012年ゴールドシップの勝った有馬記念の2着馬。金鯱賞・中山金杯の重賞2勝。産駒13頭の中から、このような晴れがましい舞台の勝ち馬が出ました。 この馬、4月に門別の能検を合格しているんですよね。終い脚を伸ばして52秒台前半ですから、決して悪くない内容。 倉地調教師に尋ねたところ「ガレてしまっていたし、ソエも出て、正直何とかここに出られるようにという状況でした。ソエが収まるのを待っている間に体も増えてきて、立ち直ってきましたね。」 丸山真一ジョッキーも、この笑顔。「道中前とは離されていましたが、馬はきちんと真面目に走っていました。直線入り口で追いついた時には、勝てるんじゃないかと思いました。嬉しいですね。」 年度の番組要項が発表された時点で、このスーパー新馬戦についても競馬場の70周年記念事業行う旨が発表されていました。それも、2鞍行うと。この時期の名古屋で新馬2鞍というのは、果たしてどうなることかと心配半分、楽しみ半分でこの日を迎えました。 競馬として、掛け値なしに面白かったと思います。 みんな勝利を目指して戦い、まだ子供の2歳馬たちがそれに懸命に応えている姿が印象的でした。 レースも、2つとも競り合いになったし。 なんだか、このあとに控えるダービーにも通ずるような、特別なムードを感じました。 ここにエントリーさせた馬主の方々や、名古屋の厩舎関係者の皆さんの尽力で、成し遂げられたものと思います。 さて、いよいよ本番。 東海ダービー!! 1番人気は、ここまで10戦10勝のエムエスクイーン 前回の駿蹄賞は馬体も減って、「まだ7割」(竹下調教師)という出来。 この日の姿。 今回は、出来に関して陣営からは前向きな談話も出ていました。 恐らく、万全かどうかはともかく、上昇度に関しては相当な手応えを感じていたのでしょう。それは、冬場の出来が今ひとつだったときの話しぶりと比べて、とても強く伝わってきました。 果たして、レースは… 向正面でのスタート直後の攻防では、ゴールドリング(写真中央の赤帽)がハナを主張しようとしましたが、内側からエムエスクイーンが「突っ張り先行」。ゴールドリングが2番手。これも前々でと意識していたというフォアフロント(2頭の間に見える緑棒)がその後ろ。 ここからね… この馬の良いときの走り。2回目の向正面あたりからグングンライバルたちを引き離していきました。 文句なしの完全勝利! 11戦全勝での東海ダービー制覇となりました。 2歳馬のスーパー新馬戦、そして3歳でこの東海ダービーと、素晴らしい舞台で勝利の喜びを味わうことが出来た森哲オーナー(写真左から2番目)も、「今日は最高の一日になった」と笑顔。長らく馬主として競馬に携わってきて、初めてのダービー制覇となりました。 今井貴大ジョッキーのインタビューの模様は、名古屋競馬HPのYoutube映像でご覧下さい。 竹下直人調教師(この写真だと右から2番目)もダービー初制覇 「弟子(今井貴大ジョッキー)で勝てたのが嬉しい…」と、表彰式のあとしみじみと話していました。 出来に関しては、やはり相当な自信を持っていたとのこと。蹄鉄の減り方が冬場とは全く違ってきて、力強さが戻ってきているのがそこからもわかるとのこと。エムエスクイーンの調子が良いときには、他の馬よりも半分の期間で蹄鉄を替えなければならないんだそうです。 このあとの路線は、馬の様子を見ながらとのこと。地元中心のレース選択になるようです。 東海ダービー 敗れた陣営のジョッキーも調教師も、口を揃えて「また来年、頑張る」と。 競馬に携わっていたら、それと意識せずにはいられないのが、ダービー。 一つの区切りでもあり、また次に向けての「始まり」でもあります。 見る者にとっても、またここを出発点としてレースに注目し、応援していこう。 そんな気持ちにさせてくれる、言いダービーデイを過ごすことが出来ました。 今日出会ったひとびとや馬たちに、感謝…。
2019年06月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今夜は、東京ダービー。 皆さんは、どんな風に楽しみましたでしょうか? 昨年のダービーデイは確か悪天候にたたられた大井の本場でしたが、今日は多くのお客様方で盛り上がったみたいですね。 私は、先週お知らせしたように、本場ではなくこちらでお客様方と、そしてゲストの方とともにダービーの感動を味わいました。 元川崎競馬騎手の金子正彦さんがゲスト 2009年の東京ダービーをサイレントスタメンで制覇 当時の経験も生々しく語っていただきました。 他の公営競技に比べると、こうして現役を退いたプレイヤーがその経験を伝える機会がまだまだ少ないのが、地方競馬。競馬場に出かける機会の少ない場外発売所のお客様方であればなおのこと、こうしたプレイヤーの姿に触れる機会は少ないものです。 金子さんの軽妙で、実感のこもったお話に、お客様方は聞き入っていました。 この場所でのトークイベントで、こういうのは初めての経験。予想トークとはまた違った興味深さが、お客様方に伝わったのではないかと思います。 こういうの、私が一番の役得(笑) 楽しい時を過ごさせて頂きました。 え?俺がやるの? …と、金子さん戸惑っておられましたが…… やるんです。イベントなので(笑)。 プレゼント争奪じゃんけん大会 ここ成田でも、とても盛り上がった東京ダービーの夜でした。 来週は、名古屋に行きます! 6月11日(火)には東海ダービー。 こちらはかきつばた記念当日に続いて、イベントに呼んでいただきました。 詳細はこちら。https://www.nagoyakeiba.com/news/2019/05/6sp.html 1日限りよりを戻す「夫婦漫才」のようなお笑い競馬トークをお楽しみ下さい。 明日、6月6日(木)は、兵庫ダービーですが… 北海道では交流重賞・北海道スプリントカップ(Jpn3) 私は、Aiba札幌駅前のこちらのイベントでお待ちしています。 詳細はこちら 地方競馬の楽しい季節。 引き続きご一緒に楽しんでいきましょうね
2019年06月05日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 日本ダービーが終わりました。 すごく楽しい一日でした。 府中競馬正門前から競馬場につながる通路 このがらんとした通路に私が着いたのが、朝の8時15分。 あれ?競馬ない日に間違えてきちゃった?みたいなこの光景…。 もう皆さん、とっくに競馬場の中に入ったあとでした 朝から屋外は暑くて、皆さんスタンド内に まだレースまで1時間半近くもあるのに、この盛況 これ、ダービー直前じゃないですよ! 9時40分に行われた、1レースの直前 1レースはファンファーレから大変な歓声に包まれ、盛り上がりました。 写真はご紹介出来ませんが、仕事で担当させて頂いたビギナーズセミナーも大盛況。皆さん次々と会場を訪れ、わずか20分ではありますが馬券の買い方などのガイダンスを受けて、ダービーデイの競馬場へ戻っていきます。正真正銘の初心者の方が半分、1~2回競馬場に来たことあるけど、自力ではまだわからないという方があと半分ぐらい。 感銘を受けるのは…何十年ぶりに久しぶりに来てみた、という年配のお客様にも幾人か出会うことが出来たこと。その中のおひとりは年配のご婦人で、曰く「40年ぐらい前に、高崎と三条の競馬場に行ったことがある」と、少し恥ずかしそうな表情で告白。いやいや、立派な大先輩ですよ!私たち競馬ファンにとっては。 日本ダービーは、どこで見ようかと思案した結果、コース前の地べた、いわゆる「石畳」でお客様方と一緒に見ることにしました。 11万あまりのひとびとが集まった、東京競馬場 毎年思うのは、こんなにいっぺんに人が集まるスポーツイベントなど皆無であるということ。競馬というスポーツの「集客パワー」は、群を抜いています。 木村カエラによる、国歌独唱 勿論姿は全く見えず(笑) スマホを掲げているひとびとには、彼女の姿が見えているのだろうか… 集合合図がかかって、3,4コーナー中間の待避所からスタート地点に向かうサートゥルナーリアの姿。場内カメラはほぼずっと、この馬が首を激しく上げ下げしながら「何らかの」気持ちをあらわにしている姿を捉え、ターフビジョンが伝えていました。 さすがに場内のお客様方の間からも、あちらこちらから「やばくね」の声。 レースは果たして… スタートで後手を踏んだサートゥルナーリアの姿はすでに、ダノンキングリーの姿に隠れて見えません。 そしてゴール前。 いやぁ…興奮した。 全然ハズレだけど 浜中ジョッキーが「(自分が残っているかと)戸崎さんに聞いた」というのは、恐らくこの前後かと。 毎週同じことを言うようですが… もうね、令和の時代の競馬は…… でも逆にね。 ホーリックスとオグリキャップの2分22秒2って、とてつもない数字だったんだと、改めて思わせる流れでもありますよね。 何せ単勝90何倍ですから… 殆どの人たちが、馬券は外れてたはずなんです。 でも、勝者がスタンド前に帰ってくるまで、私の周りからは「はまなかー」という声が途切れることがありませんでした。こんなスポーツも珍しくないですか?みんな応援してなかったはずなのに、レースが終わると、かなり多くの人々が勝者をたたえる。 それも、お金がかかってて、みんな損してるはずなのに、ですよ。 競馬って、すごいよ。 ほんとうに。 さて、日本ダービーは終わりましたが… ダービーの感動は、一度きりじゃない!! 同じ5月26日に行われた、九州ダービー・栄城賞を皮切りに、全国8カ所の競馬場で行われる「ダービー」。そう、ダービーシリーズがいよいよ始まりました。 シリーズ全体としては「前半戦」の3番目に行われるのが、来週水曜日の東京ダービー。 地方競馬の最高峰は、やはりこのレースと言うことになりますね。 東京ダービーが行われる6月5日(水)には、このようなイベントやります!(千葉県の場外発売所・エフケイバ成田のイベント情報です) ダービーの話は、ダービージョッキーに聞けばよい。 2009年の東京ダービーをサイレントスタメンで勝った、元ジョッキーの金子正彦さんがエフケイバ成田に来場。トークイベントでは、経験を踏まえた東京ダービーの「真実」に迫ります。 必ず興味深いトークイベントになるはずなので、お越しになれる方は是非お集まり下さい。 勿論、東京ダービーの日は大井本場も盛り上がるでしょうし、全国でそれぞれのダービーを、それぞれの場所で楽しめるのがダービーシリーズの良さだと思います。 シリーズ最終最後の北海優駿まで続くダービーの熱気、楽しんでいきましょうね!
2019年05月29日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 いよいよ週末は、日本ダービーです。 1年間で2度。日本中に競馬の話題が広がり、注目を集める日です。 楽しみです。 楽しみでしかない。 熱心に研究中(笑) 材料は、いくらあっても足りないぐらい。 その分迷うけど、それが楽しい。 日本ダービーと有馬記念は、そういうレース。 北海道・札幌地区で日本ダービーを心待ちにしている皆様のために、「『世界一早い』日本ダービー予想トークイベント」が用意されております。 今日、5月22日(水)の18時から。 競馬の場外発売所・Aiba札幌駅前のカフェバー「スタンピーズ」で、競馬パーティ。「日本ダービー直前スペシャル」を開催します。 夕方から夜まで、門別と大井のメイン・大井記念(S1)を、馬券を買いながらライブで楽しむ。 同時に飲み放題で食事を楽しむ。 最終レース終了後「『世界一早い』日本ダービー予想トークイベント」 ゲストが、競馬キャスター・ライターであり、日本唯一の「馬場研究家」でもある、小島友実さん。昨日は暴風雨の中東京競馬場まで取材に出かけ、今日はいま私がこれを書いている時分には、美浦トレーニングセンターでダービーの直前取材をしてくれているはず。 それら情報が、全部! この競馬パーティに結集します!! ものすごく贅沢な、世界一内容も充実した日本ダービー予想トークイベント。 皆様ぜひお越し下さいね。 パーティ終了後の21時以降も「オフ会」と称して、小島友実さんを囲む会、的なこと(笑)をやります。仕事は残業禁止でパーティにお越し頂くのが理想ですが、遅れてしまう方も諦めずにスタンピーズにお越し下さい。 さて… 先週末の東京競馬場は、オークス。 朝一番。開門直後。 熱心な皆さん方は早くも場所取りや、横断幕掲出 この東京開催で、G1の日に競馬場に来るのが結構久々、と思っていたのですが、朝一番から来てみたら、それ以上に新鮮でした。これからメインレースに向けての、わくわくする時間が始まって、そして続いていくという「期待」に溢れた、独特の空気感。大昔は、こういう時間帯から競馬場来ていたなぁと我がことを振り返りながら、この久しぶりの空気感を私も満喫しておりました。 最初のレースが始まるまでの時間、お客様方は熱心に場内のイベントを巡って、楽しんでおられました。レースの時だけ競馬場にいるのでは、こういう部分のお客様方の様子はなかなか気がつかないもの。意外とたっぷりと時間があって、行列も「時間つぶし」と思えばそれほど苦にならないのかも知れません。まさに、待っている「行列が楽しい」ということもあるような気もしますし。 実際、競馬場にいると、メインレースまでの時間があっという間 先週同様、今週も本馬場入場のあとのこのシーンで、場内は大いに沸きました。 レースは激戦! 1コーナー 坂を上がる辺りで、早め勝負に出たカレンブーケドールが抜け出す 外からラヴズオンリーユーが猛追! 残り100mで捉えた!! オークスでこの時計… もう令和の時代の競馬は、私たちが見ていた頃のものとは違う競技みたいな感覚になります。これって大切なことで、もう過去にとらわれていたら競馬には勝てないし、私たちの立場なら馬券は取れない。物事は常に進化して、変化しているという、よく考えれば当たり前のことを、競馬ってものすごくわかりやすく教えてくれているような気がします。 その意味でも、カレンブーケドールの好走は印象的だし、意味のあるものだと感じました。早めに勝負に出た作戦は、関係者一同で事前に練りに練られたものだったと、あとから聞きました。「オークスって、こういうレースだから」とか、見た目の感覚だけで単に「馬場がいいからこう」みたいな既成概念にとらわれていては、もはやいい勝負は出来ない。 最後にそれを実現したのは、津村ジョッキー 本当に素晴らしい戦いでした。 でも負けた。それも競馬。 一方、勝ったラヴズオンリーユー 喜びを分かち合うミルコと、矢作芳人調教師 桜花賞には出られず、前走忘れな草賞を勝って3連勝。今回勝って4戦4勝の無敗でオークス制覇。経緯はすでに各所で伝えられているとおりで、ここまで順調に来られなかったからの「4戦4勝」と思うと、この喜びも私たちにはギュッと伝わってくる感じがします。 最高の舞台だからこその、最高の戦いと、最高の喜びと、悔しさと、いろんなものが見られるのだと思います。 今週の日本ダービーも、きっとそうなるはず。 楽しみにしましょう。
2019年05月22日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日は、JRAの競馬シーンの話。 5月に入り、東京競馬場が5週連続のG1シーズンに突入! 先週末も、ヴィクトリアマイル(G1)当日の東京競馬場に取材に出かけました。 大型連休は終わりましたが、週末毎に賑わう競馬場。 折に触れて、初心者競馬教室の「ビギナーズセミナー」の教導役を務めさせてもらっていますが、お客様方と直接触れあう感触からしても、ここに来て「なぜか」競馬熱が非常に高まっているのを感じます。 この日の私の「こころのメインレース」はこちら。 3歳ダートのオープン競走 青龍ステークス これから先の地方競馬の交流重賞戦線にも影響を及ぼすかもしれない高い素質の馬が揃い、見逃せない組み合わせになりました。 とりわけ注目を集めたのは、この2頭。 3戦3勝のデアフルーグ 父ベーカバド 母パイクーニャン(その父フレンチデピュティ) 祖母のパイアンが芝で5勝、セントウルS(G2)2着 その子からは活躍馬が出ませんでしたが、孫は活躍。 パイクーニャンの仔だけでも…ヨウメイモン(門別で2歳時ウィナーズch3勝)パイメイメイ(JRAダート4勝準OP)パイルーチェ(現役 ダート4勝準OP)ショーム (JRAダート3勝準OP) デアフルーグも早くも3勝。中山の伏竜Sではマスターフェンサーを破り、そのマスターフェンサーがなんとケンタッキーダービーに遠征して、終い伸びて見どころのある競馬をしたので、「あのマスターフェンサーを破った馬」という呼ばれ方も一部ではしていた模様。 もう一方の雄は… デュープロセスも初戦で2着に敗れたあと3連勝 ゴドルフィンの馬でイギリス生まれのいわゆる持ち込み馬扱い 父はダイワメジャー 母Rose New(その父New Approach) こちらも祖母のShort Skirtと言う馬がイギリスで重賞を飼った活躍馬みたいです。 写真をこうして並べてみると… 馬の形って、本当に全然違うんですね。 中距離でも勝ってきたデアフルーグ この時点で距離経験が1400mしかなかったデュープロセス 皆さん、どう思われますか? さてレース。 中段の外目のピンクの帽子がデュープロセス デアフルーグは後方から終始内ラチ沿いを通って進出 一騎打ちになりましたが… 先に抜け出したデュープロセスに凱歌「これまでずっと外目の枠でレースをしてきて、今回は初めての内枠だったから……でも今回がいい経験になったと思います。」 …とは、騎乗していた津村騎手のレース後の話。 表情は少々残念そうな感じにも見えますが…今後の戦いに向けての手応えはつかめたのかどうか。 1800mを勝っている馬に「距離適性」云々というのも失礼なのかも知れませんが、その辺りも含めての動向が気になるところです。 一方のミルコはこの表情。「後ろから来ただけ伸びる感じ」…という感触、よほどのものだったに違いありません。 どうやらこのあとは、ユニコーンSから夏の新潟のレパードSを目指す模様。 今年いっぱいはJRAのレースでチャンピオン路線を目指すことになるのかも知れません。 「こころのメインレース」のあとは、本当のメインレースのヴィクトリアマイル。 発走地点で待つ馬たち 内馬場のお客様方の数もすごい 私が競馬を始めた年。 ダイナアクトレスが中山の京王杯AHで1分33秒2という日本レコードを出しました。 一緒に見ていた先輩たちと一緒に、そのシーンを目の当たりにして目を丸くして驚いていたことを思い出します。 もうね…そこから「平成ジャンプ」して、令和の時代の競馬はこんな時計が出てしまうのか…。 年を取ったはずですわ(苦笑)。 アーモンドアイの時もそうでしたが、もう数字を見てどういう距離のレースなのかがよくわからないです。 2着プリモシーン 福永祐一ジョッキー 文字通りの「(苦笑)」という残念そうな表情で「うまくいったけどなー!!」 それだけに、結果を手にしたかったという気持ちが表れたものでしょう。 ダミアン・レーン騎手 前日の京王杯SCに続いて、メインレース制覇 この週末の話題を全てさらっていった、オーストラリアの若者。 みんな驚いて話題にしたけれど… 要するに、世界は広くて、私たちの知らないことの方が多いと。 それだけですよね。 彼だって、オーストラリアではヴィクトリア州のメトロの成績で4位。 抜群のトップというわけではありません。 世の中には、まだもっとすごいひとや物事が、たくさんある。 いま目の当たりにしているのは、ただただそういうことなんだと思っています。 オークスとダービーでも、好騎乗で勝利を取るのかどうか。 すごく高いレベルの話ではありますが、「真価」が問われるのはこれからなのかも知れません。
2019年05月15日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 このブログの日替わりライターの皆様方からも、各地の競馬場の様子がリポートされてきています。 本当にこの連休、競馬シーンも賑わったみたいですね。 私も有り難いことに全国各地で様々な機会を頂き、飛び回っている内に連休が終わりました。 先週リポートしたかきつばた記念の名古屋競馬場のあとも、競馬とともに、そしてお客様方とともに楽しい時を過ごさせて頂きました。 とりわけ、5月4日の旭川でのイベントが、心に残るものでした。 旭川で競馬を盛り上げようというイベントを行うことは、私個人としても「悲願」でした。実際、旭川で競馬の話をしてみると、お客様方の中にも、ショッピングセンターのスタッフの方々の中にも、当時のことを思い出しながら聴いて下さる方がしかるべくおられたのは、印象深いことでした。 廃止になった雨紛の競馬場ではなく、そのまえ街中の花咲の競馬場の時に通っていた、という方から、この日を機会に久しぶりに馬券を買ってみた、という声にも触れることが出来ました。 こういうことを続けていくことが、競馬が続いていくために意味のあることなのだという手応えを、お客様方と、旭川でイベントに関わったスタッフの皆様方から頂戴出来たような気がします。 また旭川でもやりたいですし、北海道内でもっともっと馬とか競馬に縁がありながら、いまは競馬と縁遠くなっている場所でも、何かやっていければと思っています。 さて、リポートは、少し戻って5月2日。 かきつばた記念翌日の名古屋競馬場です。 かきつばた記念が行われた前日とは、うって変わって素晴らしい晴天。 いったい、前日の悪天候は誰のせいだったのか…(笑)。 この日は、恒例の重賞肩掛けのパドック展示も行われていました。 駿蹄賞。東海の3歳クラシック戦線の緒戦。 話題はなんと言っても、名古屋で昨年6月にデビューして以来、9戦9勝。名古屋が誇る女王様・エムエスクイーン(竹下直人厩舎)。 7連勝まで、他を全く寄せ付けない圧勝続きで来ながら、8つめ・年末のライデンリーダー記念は薄氷を踏むような勝利。9つめ・年明けの梅桜賞も全く物足りない内容に、陣営も、また見ている私たちの方も「明らかに不調」と、その後のことも思い巡らせながら気を揉んだものでした。 今回のレース前の陣営の談話でも「まだ8割ぐらい」というもの。 さすがにこの駿蹄賞まで来ると、相手としても強力メンバーが揃ってきます。 そもそも、相手は男馬ですし。 アンタエウス(川西毅厩舎) 今年に入って、新春ペガサスカップとスプリングカップの2重賞制覇。その後JRAの芝の毎日杯への挑戦を経て、今回。エムエスクイーンとは11月に一度対戦して、7馬身差2着。それ以来の雪辱を期します。 サウスグラストップ(笠松・尾島徹厩舎) JRA未勝利で昨年暮れに転入。直近で笠松の重賞・新緑賞を勝ってここに臨む上昇馬。 果たして、レースは…… これは、1周半のレースの最初の1コーナー。 スタート直後、今井ジョッキーが押して前へと出て行ったエムエスクイーンがレースを引っ張る形。直後にアンタエウス、そしてサウスグラストップ。 ぐるっと回ってきて、最後の直線。 勝負どころで一瞬、サウスグラストップがエムエスクイーンに攻めかけるか、というシーンもありましたが…本当に一瞬。直線半ばで趨勢が決まりました。 今井貴大ジョッキーの表彰式でのインタビューの模様は、名古屋競馬HPからYoutube映像でご覧下さい。 取材を受ける竹下直人調教師(中) ホッとしたような様子でしたね。 当面の目標は次(東海ダービー)とはいえ、やはり土つかずで来ているわけですから。 ただ、馬の調子についてははっきりと「調子は上がってきている」と笑顔。馬の様子に手応えは感じていたようでした。 ぶっちぎりの圧勝にならなかったのが物足りないと思われるかも知れませんが…それは、他の馬たちも力をつけてきていると言うこと。とりわけ、サウスグラストップの成長ぶりには、周囲から評価する声が上がっていました。 東海ダービーは、6月11日(火) まずはそこまで順調に過ごして、エントリーすること。 そして、そこで全ての力を出し切ること。 これはまず、全ての馬にとっての勝ち負け以前の目標となります。 そう 連休が終わって、もう「ダービー」の声が聞かれる季節 競馬の一番いい季節が、もうすぐそこまで来ているようです。
2019年05月08日
令和の時代も、水曜日の担当はとりあえず、坂田博昭です。 大型連休で、あちらこちらでレースイベントも目白押し。 ゆったりと令和の時代を感じ、ここに書き記すのは、次回以降にさせて頂きます。 そもそも、この項の更新も遅れてますから(汗)。 昨日は退位、今日は即位の様々な話題と、朝から世間は何かとそわそわした中、私はある意味「いつも通り」に競馬場にお邪魔させて頂きました。 令和最初のグレード競走は、名古屋競馬場のかきつばた記念(Jpn3)。 お天気は、あいにくの雨模様 それでも場内には多くのお客様が詰めかけ、大盛況でした 肩掛けも、悪天候のためパドックへの展示はなし 名古屋のグレードレース開催日恒例 ゲスト誘導馬のマルカセンリョウ 今月10日で21歳 15年前 2004年のかきつばた記念の勝ち馬 当時破った相手がノボトゥルーとかビワシンセイキとか この馬もまた、時代を超えてなおいまここにあるという存在感 この日も朝からウォーミングアップに精を出していました ヒカルアヤノヒメも、時代を超えて令和元年初日に出走! 4月10日に満年齢でも15歳になりました。 そういえば…ホッカイドウ競馬のクラベストダンサー(19歳)の名前が、出走に必要な開催の登録馬の中にありません。どうしているのだろうか。 ヒカルアヤノヒメ、着順はふるいませんが、レースには毎回最元気に出走しています。 さて、今日は場内のレース予想イベントに、このふたりとともに出演させて頂きました! 楽天競馬"ポッ”イントもらっちゃおう娘 津田麻莉奈さま(右) 守永真彩さま(左) (イベント風景ではなく控え室記念撮影) ポッ娘のコスチューム、この4月から変わりました。 乗馬ユニフォーム風。なかなかシックでかっこいい! CMもリニューアルしたそうです。 あの見てて苦しくなるハアハア運動するやつもなかなか良かったが。 「ポッ娘」の新たな展開にもご注目下さい!!! 雨のためにスタンドの端っこの方でのイベント実施に変更になったのですが、多くのお客様方が集まって構って下さり、その中で共演のふたりの楽しい競馬トークを私自身が楽しませて頂きました(笑)。 令和の最初から、いい時間を過ごさせて頂きました。 集まって下さったお客様方、ほんとうにありがとう! さて、メインレースのかきつばた記念。 名古屋1400mのスタート 1コーナーの入り 外枠にいたゴールドクイーンが速くて… 内の各馬はなすすべなく、ゴールドクイーンが飛ばす展開 ただ、1番人気のヤマニンアンプリメもいわゆる「絶好のハコ」 追いかける形でも鮫島良太ジョッキーは「勝負どころで、これならいけると思った」というのも無理もない、これ以上ない展開でした。 なのに… 止まらない… 全然止まらない…… ゴールドクイーン 完勝! ヤマニンアンプリメと鮫島良太ジョッキー ゴーグル越しにも残念さが伝わる… ゴールドクイーンと古川吉洋ジョッキー ゴーグル越しにも喜びが伝わる! 表彰式での勝利ジョッキーインタビューの模様は、名古屋競馬HP内のYoutube映像でご覧下さい。 口取り写真でカメラ目線 可愛い! 戦後談。 ヤマニンアンプリメの長谷川浩大調教師もまた、悔しそうにレースを振り返っていました。曰く「目標はJBC(レディスクラシック)なので…秋までに実績を積んで、その舞台に立たせたいのですが……」 そう、ことしのJBCレディスクラシックは、浦和の1400m。 いままでとは異なり、短距離に適性のある牝馬にとってはまたとない舞台となります。 しかし、このあとの牝馬の交流重賞は、みな中長距離。どうやって使っていくべきか、難しい問題に直面することになりそうです。「北海道SCも、ここを勝てば行こうと思っていました。しかし2着では…(出走可能枠に)入るかどうかもわかりませんし、長距離輸送も大変ですから。」 こちらは、勝ったゴールドクイーンの坂口智康調教師 この春開業で、今日の勝利が通算で3勝目。 坂口調教師にJBCに関して水を向けると、意識はしている模様。 距離は「短いところ」と話していましたので、やはりJBCはいずれ秋の大目標になってくるのではないでしょうか。 大舞台は半年先。ですが、早くもそこに向けてのひとびとの思いも感じた、レース後の取材でした。 明日5月2日の名古屋は、メインに3歳第1冠の「駿蹄賞」 いよいよあの女王・エムエスクイーンが復帰します。 大型連休も中盤。 最終最後のかしわ記念まで、地方競馬のシーンも大いに盛り上がっていきそうですね。 こちらも、よろしくお願いします。 5月6日(月祝)は、千葉県のエフケイバ成田で、井上オークスさんと予想トークやります!! また多くのお客様方とお目にかかるのを、楽しみにしています。
2019年05月01日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回はお知らせ。 この大型連休に、こういうイベントを行うことになりました。 かつては競馬場があったまち、旭川。 競馬を楽しみにするひとびとで賑わっていたこの場所に、また改めて競馬の賑わいを取り戻そうという企画です。 いま、場外発売所「Aiba旭川」がテナントとして入っているショッピングセンター「アモール」の運営会社と、競馬主催者含めてAiba旭川に携わるひとびとの力と思いが結集し、このようなイベントが実施の運びとなりました。 私も、旭川で競馬が行われていた頃を知っている者のひとり。 こういう動きが具体化したことと、そこに携われることに感銘を覚えています。 ばんえい旭川競馬 2006年に廃止 ホッカイドウ競馬の旭川開催 2008年シーズンをもって廃止 競馬場が、この市郊外の「雨紛」と呼ばれる地域の丘の上の方にあった時代よりも前、市中心部に近いいまのスタルヒン球場の辺りにあった頃の記憶をお持ちの方も、いらっしゃるかも知れません。 平地は3つ、ばんえいは4つの町の競馬場を1年間で巡りながら開催されていた頃、旭川で競馬の季節が近づくと、旭川の町は「馬のにおい」に包まれたそうです。それと同時に、競馬を待ちわびたひとびとはそわそわとし、先を競って競馬場を訪れていたんだとか。 1987年に、当時としては画期的な場外発売施設としてオープンした、旭川レーシングセンター。旭川から競馬場がなくなったあとも、競馬ファンを集める拠点として旭川駅近くの場所にあり続けました。 この場所も、老朽化を主な理由として昨年廃止、移転。 そもそも、北海道の道北地域では人々の生活に馬が密接につながりながら、時が流れてきました。その道北の中心都市・旭川でも、かつては街中を馬車が行き交い、そしてやがて競馬も盛んに行われてきた場所。この場所と馬との関係は、北海道の他の場所と比べても、とても濃いものがあったはずなのです。 やがて生活から馬の姿は消え、そして競馬のレースそのものも消えました。 いま人と馬とのつながり、この場所にあり続けた競馬というものが微かに残されている場所が、2カ所ある競馬の場外発売所。そのうちの1カ所が、昨年旭川レーシングセンターに代わってオープンした、Aiba旭川なのです。 Aiba旭川がテナントとして入居している、アモールショッピングセンター 旭川市内の豊岡地区にあります かつてもっともっと馬と関わりがあったはずの旭川 そして競馬そのものの熱気も満ちあふれていた、この旭川のまちに、その競馬の熱気を取り戻そう!というのが、今度行われる「あさひかわけいばまつり」の趣旨です。 もういっぺん、告知。 5月4日(土祝) Aiba旭川とアモールショッピングセンターで開催! 札幌よしもとからは「しろっぷ」のふたりが旭川にやってきます。 かつてホッカイドウ競馬のオフィシャルサポーターも務めていた彼らが、いま改めて旭川の地で笑いを巻き起こし、そして競馬を盛り上げてくれます。 ちょうどJRAの発売日で京都新聞杯がある日。NHKマイルカップの前日でその前売り発売も行っている日でもあります。予想トークは、私も予想に参加します。当たらんと思うけど(汗)。 14時からアモールショッピングセンター2階にあるAiba旭川内で始まる抽選会では、ショッピングセンター専門店の5000円商品券がドンと当たるほか、豪華景品が用意されているそうです。 ここだけの話ですが…13時半からの「しろっぷ」のライブをご覧頂くと、この抽選会に通常1000円分の馬券提示のところ、500円分の馬券提示で参加することが出来ます。是非早い時刻からアモールショッピングセンターにお越し頂き、買い物や競馬観戦の傍ら、イベントにも足をお運び下さい。 こういうことが続いていき、旭川に競馬の熱気が戻り、やってくる新たな時代にもかつてのように、一層多くのひとびとをわくわくさせるようになっていけばいいなと思っています。
2019年04月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今日はいよいよ門別開幕。しかし… あろうことか、私、日本におりません。 グリーンチャンネルさんのご厚意で海外ロケ付きの仕事を頂戴していまして。 このブログが更新される時には、私は機上のひと。 ありがたいぞ!楽天ブログの「予約」機能。 ですので、今回の話題は、先週お邪魔した名古屋競馬場。 先週木曜日、4月11日に、東海桜花賞の観戦取材に出かけました。 競馬場に隣接する、名古屋競馬会館脇の桜 手にした専門紙「競馬エース」には、「桜がこれだけ残っている中での東海桜花賞は最近では珍しい」と書かれていました。この前日は全国的な冷え込みで、名古屋も雨が降り激さむ。この大きな桜の木も、葉っぱは結構出ているのにピンク色の花もまた結構残っているという賑やかな状態。 コースのすぐ外側にある桜も、なかなかの「花盛り」でした。 1400mの発送地点 ゲートの向こうの桜も、よく咲いていました。 さて、いつものように検量室前で様子を窺っていると… こちら。今日の敢闘賞! 3Rを勝ったあと、この5レースでも騎乗機会連勝 丸山真一ジョッキー 天を仰いでいますが、失敗したわけではなく、むしろ巧みな立ち回りでゴール前見事なチョイ差し。「やりあげた!」という表情でしょう。 この日は連続騎乗でゆっくりお話を伺えませんでしたが… いずれじっくり。ひとつ、お聞きしたいこともあるので。 2011年4月デビュー 「中堅」の域からのブレイクが待たれるところです。 300勝までのあと22勝は、是非今年中に達成できるよう、期待しています。 7レース終了後には、丸野勝虎ジョッキーの地方競馬通算2500勝記念セレモニーが行われました。 ブレてますが、あえて。 この日1R マコトネネキリマルで1着 セレモニーの間も、おじさんファンから野太い声援が飛んでいた、丸野騎手。 玄人受けする騎乗振り。そして仕事ぶり。 大きなことを言うでもない。粛々とひと鞍ずつ仕事に向かい、結果を目指す。 「あるべき姿」はひとにより思い描いているものが異なるなかで、彼もまたはっきり彼が思う「ジョッキーこうあるべし」というひとつの姿を示しつつ、活躍を続けているように思えます。 何か大きなレースを勝って目立つ、というより、日々私たちに印象に残るシーンを提供し続けている。そんな感じなのかな…。 この日も、「名古屋にやはりこの人あり」の姿を私たちも楽しませていただきました。 その一方でレースの間には、若い「この人たち」もあり。 先々週に続いてのツーショット。 暴力ではない(笑) 村上弘樹ジョッキー(左)と、笠松・水野翔ジョッキー この二人も、仕事の中での表現のありようは、本当に対照的。 でも、「正反対」というわけでもないような気がするんですよね…。 そこはまた、すぐに話を聞いてお伝えするタイミングが出来ると思います。 もう今や、このふたりに注目せずして、東海で馬券の検討は成り立たないぐらいの状況。騎乗振りを見て欲しいです。注目してみれば、いまなぜこういう数字になっているか、すぐわかると思います。 さていよいよ、メインレース。 風が強くて、パドックに肩掛けが展示されていませんでしたが… レースは、戦前の予想通り激戦… 最初のゴール板前。 先行争いに決着がついたところで、断然の1番人気に推されたバンドオンザラン(川崎)はまさかの後方追走。レース後の赤岡ジョッキーの談話が、この日のレースの難しさを物語っていました。「これが、こういうコースでいつも走っている馬と、南関東の馬との違い」 パトロールを見るとよくわかります。 バンドオンザラン、決して出遅れたわけじゃない。でも、最初の何歩かのダッシュが、周囲の馬たちとは全く違いました。道中も「勝ち馬よりも先に行き始めているのに、すーっと外から行かれてしまった」とも。 強いか弱いか、という単純な比較では語れない、馬の走りのタイプ、とでも言いましょうか。このコースで勝つための「何か」を培う経験がなかったところが、この日の敗因なのでしょう。 それでも、3コーナーでは絶望的な位置になりながら終いは3着まで追い上げたところに、絶対的な力量は感じさせました。 ゴール前 独走態勢に入ったのはキクノステラ しかしここからふわふわと遊んだらしく… 終いは少し詰め寄られました。 とはいえ、向こう正面から見せた他馬とは全く異なる行き脚は、さすが実績馬と思わせるものでした。 レース後 田中範雄調教師(左)と岡部誠ジョッキー 勝利インタビューの模様は名古屋競馬HPからYoutube映像でご覧下さい。 キクノステラ 今年7歳 JRA未勝利のあと園田に転じ、一時JRA出戻り期間を挟んで園田では昨年暮れまでに11戦10勝2着は重賞の1回だけと、活躍ロードを歩み始めた馬。 ところが…そのあと12月、ここ名古屋の重賞マイル走覇に遠征でやってきたときには、競馬場に着いたときから手がつけられないほど馬がうるさくなっていて、レースも敗退。そのとき田中調教師は「もう連れてくるのは無理かも知れない」と話していました。 何せ、その直後の地元園田の交流重賞・兵庫ゴールドトロフィでは、僅差3着あわやの走りを見せたわけですから。恐らく馬の周りの皆さん方も、馬の力を信じて力を尽くしてきたのでしょう。 前回、「大人しかったが、レースの前に終わってしまっていた」(田中調教師)という高知の黒船賞のあとも様々な工夫をしたそうです。「今回も、鼻革などの馬装を工夫しましたし、装鞍所に入る時間なども見計らったり、いろいろ考えて取り組みました。どうすればいいか、少しわかってきたところです。」 今回のパドックでのキクノステラ 12月マイル走覇の時のキクノステラ 確かに、口周りの装備も大分違っているように思えます。「かきつばた記念(交流重賞 5月1日名古屋)に登録します。いま、岡部騎手にも依頼しました。」 キクノステラと、周囲の人々のこれからの戦い振りが一層興味深くなった、今日の勝利でした。 今週は、ちょっと遠くに出かけてきますね。
2019年04月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日の太田アナウンサーから引き継いで、北海道の話。 先週の稿を書いたあと、北海道に2往復。まだ寒さが身にしみるような陽気ではありますが、太田さんもおっしゃるように競馬の季節はもうそこまで来ています。 毎週木曜日行われてきた門別の能力検査も、ここまで来るともう開幕間近。 先週4月4日の能検も2歳馬14鞍、古馬が4鞍の全部で18鞍が行われました。 厩舎エリア 能検の受検馬が装鞍所へと向かう 装鞍所に馬たちが集結 能検のレースの時を待つ パドックの周回はないので、装鞍所(写真右の方)からこのように列をなしてコースへと向かっていきます。 速いタイムを出すことではなく、しっかり走って試験に受かることが目的。 ジョッキーたちも馬たちの様子を掴み、いつも以上に馬とのコミュニケーションを重視しながら走っているように見えました。 素直に走る馬も居れば、コースに向かう時からジョッキーに叱られまくっている馬もいます。 それはそうですよね。人間で言えば今の時期の2歳馬は、幼稚園に上がるか上がらないかぐらいの年かさですから。そう考えたら、よく頑張って走っています。 日一日と成長するはずの彼ら。 レースシーンでその姿を見るのが楽しみです。 この日の受検馬の中に、活躍馬の仔を見つけました。 右側 石川倭ジョッキー騎乗 52秒7のタイムで僅差2着 キングキャヴィア 牡 父 クロフネ 母 ゴールドキャヴィア 母は門別で10月と遅い時期に新馬勝ち。南関東では桃花賞・雲取賞と2つの準重賞を連勝して、桜花賞のあとは羽田盃や東京ダービーに駒を進めた馬です。そのあと優駿スプリントを制して、スピードのあるところを見せました。 このキングキャヴィアを管理するのは、田部和則調教師。 今年で定年の田部調教師は、能検のあとこの馬について水を向けると「この馬でもう一花咲かせたいね。最後(のシーズン)だから。お母さんぐらい走ってくれればいいけどね。」 …と、楽しみにしている様子でした。 最初の開催には使わず、タイミングを見計らってのデビューになるようですが、お母さんよりはずいぶん早くデビューできそうです。 もう来週からは、本番レースが始まります。 まだ北海道は(というか、今日は全国的に寒かったですが)春が待ち遠しくなるような陽気が続いています。それでも、こうしてデビューを待つ馬たちの走る姿を見ていると、「もうその時期がやってくる」という気持ちが自然と湧いてくるもの。 ホッカイドウ競馬 開幕は4月17日(水) あとわずか1週間に迫りました。 太田アナから、本場のキャンペーンなどについては紹介がありました。 場外発売所でもイベントが行われますよ。 競馬パーティがおなじみとなっている、Aiba札幌駅前。シーズン開幕4月17日にも勿論競馬パーティ『エキマエ競馬MTG(ミーティング)』が行われます。 飲んだり食べたり食事を楽しみながら、その場に居ながらにして馬券が買えるAiba札幌駅前のカフェバー「スタンピーズ」。今シーズン最初のゲストは競馬ライターの村本浩平さんです。MCは太田アナが登場! Aiba札幌駅前ではそのほか、地下3階の一般発売エリアで門別開催日毎日、全レースの場立ち予想トークが行われます。(本場ではなく、Aiba札幌駅前のイベント情報です) シーズン最初の2日間。「開幕投手」よろしく最初を任されたのは、昨年から門別の実況アナウンスを担当している若手・島田祐希アナウンサー。予想に関しては一家言あるみたいなんですが…まあお客様方に負けないよう頑張って欲しいです(笑)。 石狩市にあるAiba石狩でも、開幕の4月17日には場立ちトークイベント。(本場ではなく、Aiba石狩のイベント情報です) こちらは、同じく門別実況担当の大滝翔アナウンサーが予想を担当します。 石狩も、開幕当日多くのお客様方で賑わうといいのですが。 北海道にも、競馬の春は気候よりも一足早くやってきます。 北海道の皆様は勿論、遠方の皆様も映像を通じてレースをご覧頂き、「北海道の春」を感じお楽しみ下さい。
2019年04月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 新年度に入っても、そして来たるべき新たな時代となっても、引き続きこのブログのある限り頑張って取材していきます。引き続き、どうぞよろしくお願い致します。 今週の話題は、名古屋。 先週、3月25日(水)の若草賞の取材に出かけました。 開門前の様子 ファンサービスで抽選券が配布されることもあってか、ご覧のように長蛇の列。100人ぐらいは開門を待っているでしょうか…。名古屋の熱気も、負けてない! いつも私が来ると、雲一つない快晴になるはずの名古屋競馬場ですが、今日の天気はこんな感じの曇天。でも、ちょっと前までは雨予報が出ていたんですって。やはり俺って晴れ男だー(笑)。 …などと、くだらないことを言っていないで取材。 何度かこの場所で出会っている馬なのだけれど、わたしが取り上げるのは初めて。 1R 800m戦の最後の直線 取り上げたいのは、断然ぶっちぎりの勝ち馬じゃなくて… うわ!かろうじて姿撮れた!! 間にいる青帽子・宮下瞳ジョッキーが乗っている馬が、ヒカルアヤノヒメ 2004年生まれの15歳 この日は残念ながら出遅れて後方からの競馬でしたが、最後まできちんと走って8着でした。宮下瞳ジョッキーは「2番手につけるつもりだったのに出遅れて…」と、レース後残念そうな表情。 井上哲調教師は「春になって大分調子も良くなってきたし、また4月になったらクラスも下がるから、もう少しやれるんじゃないかな。なんとかもう1回勝てるように頑張るよ!」と、まるで自分が走るかのような気合いで話してくれました。 この馬のことは、4回前に笠松で出走したときに、大川アナウンサーが別ブログで取り上げておられるので、そちらを是非ご覧下さい。 折に触れて、地元メディアがこの馬の取材に来ているのも目にします。 この日は、名古屋のあるテレビ局のディレクターの方(夕方の報道番組担当)が、カメラを持って取材に来ていました。今日取り上げるというわけではなく、以前一度取り上げたあとの追跡取材で、また取り上げるきっかけがあるときのためのもの。 その取材にいらしていた若い女性のディレクターの方に、話を聞いてみました。 こうした馬を報道として取材し、取り上げることにテレビ的にどんな意義があるのかということを。「私自身、この馬の取材をするまで競馬というものに全く縁がありませんでした。周りに競馬見に行ったりする友達もいませんでしたし。こんな街中にあるのに、競馬場にも来たことはありませんでした。でもこのヒカルアヤノヒメの取材を通じて、いまは競馬とか競走馬というものに興味を持つようになりました。」 そもそも、この番組でヒカルアヤノヒメを取材することになった放送企画自体、この彼女ではなく別の人が書いたもの。担当番組の異動で彼女に担当が回ってきて、よくわからないままに取材し始めたのがきっかけだったんだそうです。それが今回は、具体的な放送予定はないものの、追跡取材ということで志願してレース出走のタイミングで取材に訪れたとのこと。 そう聞くと…馬がしっかりと、ひとびとを繋いでくれているよね。 競馬と、馬と、ひとびとと。このヒカルアヤノヒメがそのつながりを作ってくれていると思うと、頑張りにすでにずいぶん下がっている私の頭も、更に「最敬礼」というところまで下がっていきます。 「いまのところ、まだ取り上げると言ってもなかなか上司の理解をすんなり得られるというわけには…昨年けがで苦労したところからまた復帰してきたこととか、お客さんの反応とか、伝えたいことはあるんですけれども……。」 彼女の取材がいつか近いうちに日の目を見て、ヒカルアヤノヒメの「活躍」が多くの人々に伝わる機会が出来ればいいなと、心から思いました。 私も、若手の素晴らしい放送人に、競馬を通じて出会うことが出来ました。 さて、そんな取材をしている間に、このふたりを発見! 右:村上弘樹ジョッキー 左:水野翔ジョッキー いま35勝で名古屋リーディング2位の村上ジョッキー。水野ジョッキーを嫌がっているわけではなくて(笑)、売れっ子なだけに騎乗依頼も増え、連続騎乗で少々疲労も蓄積している様子。うまくコントロールをして、いい活躍を続けてほしいものです。 一方の水野ジョッキーは、前回の予告通り髪は赤くなってた! こちらも26勝で笠松リーディング3位(ほかに名古屋で1勝)。 騎乗についての取り組みは、着々と成果につながっているようです。 このふたり…同期だとは気がつきませんでした。 那須の教養センターで、一緒の部屋だったんですって。 うーん、どんなルームメイト関係だったんだろうか。 「キャラ違い」でむしろかみ合っていたのかもしれませんね(笑)。 そうこうしている間に、レースシーンでは取材すべき出来事が発生! 7R 左がメモリーパール 友森翔太郎ジョッキー あとひとつで300勝とか、全く気がついていなかったよ… 控え室で一休みしつつ映像を見ていて、自力で写真を撮ることが出来ませんでした。 2枚のレース映像は、主催者・広報担当の太田さんから公式に頂戴しました。 太田さんは、私たち取材陣に情報提供等含めて大変よくして下さっていましたが、この4月で競馬場内の別の部署に異動。そういう季節ですね… 太田さん、これまで本当にありがとう! そして新たな部署でも、よろしくお願いします。 本人も、人に言われるのであと1つと気にはしていたようですが、そこまでの意識はないそうです。「一時良かったときに比べて、成績が落ちているような気がします。また盛り返して頑張っていきたいです。」 実は…朝、所属の塚田隆男調教師と話したときに、似たようなことをおっしゃっていました。「今年に入ってなかなか…いいときもあれば良くないときもあるので。」と。 確かに、勝ち鞍においては少しペースダウンしているようですが、重賞勝ちを含めて中身は充実と外から見れば思える、最近の活躍。そういう脚質の活躍馬が多いのかも知れませんが、上手に先行して勝たせる、というイメージがあります。派手さはなくても、これってすごく重要なことだと思うんですよね。 実際、今日のメインレースも… 恒例のパドックへの肩掛け展示 この日の重賞は3歳牝馬の若草賞(1400m) グランダムジャパン3歳シーズンの主要レースとして、他地区からの遠征馬も含めて12頭が集まりました。 友森翔太郎ジョッキー騎乗のゴールドリングの独壇場 外枠でしたが、好スタートからハナを奪い、そのまますいすい 直線はリードを広げるばかり 後ろのビジョンで、どれだけちぎってしまったかがわかりますね 主役のエムエスクイーンが復帰に手間取る中、主役不在と思われていたこの路線に、圧倒的なパフォーマンスを発揮する新たなヒロイン候補が登場しました。 この写真でもわかるように、馬っぷりがいいんですよね。この日の馬体重が前走から増減なしの460kg 門別ではデビューも遅く1勝しか出来なかった馬ですが、東海に来てからは1月の笠松・ゴールドジュニアのような激しい先行争いで揉まれ、前回の1800m戦のスプリングカップではピタッと折り合って見せ場を作り、そして今回は圧勝劇。まさに見違えるような活躍を見せています。 馬、かわいい… 友森ジョッキーのインタビューの模様は、名古屋競馬の公式HPから、Youtube映像でご覧下さい。 右が塚田隆男調教師 前週の笠松・マーチカップでのメモリージルバに続いて、このコンビで重賞制覇となりました。 それぞれにとって、楽しみな春。 新たな季節への期待感を存分に感じた、名古屋の一日でした。
2019年04月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週木曜日は、北海道の石狩。 そして今日は千葉の成田で予想イベントをさせていただいてきました。 先週木曜日のサテライト石狩(Aiba石狩) イベント開始前にスタッフの皆さん方と この日は「的場祭(まとばさい)」と題して、的場文男騎手フィーチャーするイベントを行ってみました。場立ち予想イベント会場周辺に的場騎手のインタビュー映像(特別にこの日のために収録させていただいたもの)などの展示を行うほか、記念Tシャツなどのアイテムが当たるガラポン抽選会も大々的に実施。スタッフの皆さん方と一緒にTシャツを着て、会場全体が真っ赤に燃え上がりました。 予想会場風景 的場騎手映像も注目を集めておりました デイレースの大井と笠松、そしてナイターの高知まで。 朝から11時間耐久で全36レース。 高知の最終レースが終わったときには、こんな感じに… 的中6個レースという体たらくでは、体力も財力も尽き果てました。 ある意味、42.195kmを走りきるよりも過酷な、馬券マラソン。 来場のお客様方やスタッフが、白板に張られたハズレ馬券を見て「大丈夫か…」と心配して構って下さり、励まして下さいました。応援を力に、なんとか完走! また体勢を整えて、半年ぐらい後にやりたいと思っています。 こんなイベントに需要があれば、ですが。 競馬の話題は、先週土曜日のJRA中山競馬場。 日経賞(G2)に、ホッカイドウ競馬所属のハッピーグリンが臨みました。 なんだか、この馬の姿をJRAの競馬場で見るのも、普通のことのように思えてきました。馬も、姿を見ていて全くなじんでいて、何の違和感もありませんし。 そういう馬だからこそ、このような挑戦を繰り返すことが出来るのでしょうね。 鞍上には、ホッカイドウ競馬の服部茂史騎手。 地方競馬の所属馬がJRAに出走。 イコール「特別な挑戦」というのが、通常持たれる印象。 しかしこの馬の場合、そういう感じがもはや一切しません。 勿論、馬を連れてくる関係者の尽力は、いくら慣れがあるとしても並大抵者もではないはず。それでもそれをあまり感じさせないところが、この馬の立派なところなんだと思っています。 そして、それはレースでも。 コースを1周半して、最後の直線の攻防 こうしてみると、中山の坂はやはりゴール前の「最後の難関」 3番手争いを繰り広げるハッピーグリン わずかに及ばず、4着… 正直、見ている私たちにとっては、本当に楽しいレースでした。 終始見せ場があって、最後の直線でも「これは? もしかして??」という期待感を十分に持たせてくれるぐらい、ハッピーグリンは「普通に」頑張ってくれました。 しかし… レースが終わって馬と騎手を迎える会田オーナー、そして田中淳司調教師の表情には、笑顔は一切なかったかな…… 写真中央が田中淳司調教師 会田裕一オーナーと今後について懇談「使えるレースがない…」 馬の成長とともに、以前思い描いていたマイル前後での活躍よりも、距離の長いレースへの適性が浮き彫りになってきたハッピーグリン。今回権利を取って天皇賞(春)への出走を目指していましたがそれもかなわず。 今回の4着というのは、悪くない成績。しかしこれからのことを考えると残念な結果、ということなのでしょう。 日本国内に出走可能でこの馬に適したレースがないので、ハッピーグリンは4月28日の香港・チャンピオンズデーに登録しています。新聞等ではJRAから発表された馬だけを見て「日本馬の登録状況」として伝えられていますが、ハッピーグリンも登録しています。 第1希望がクイーンエリザベス2世C(芝2000m)、第2希望がチャンピオンズマイル(芝1600m)です。もしここで招待されれば、状況によってはそのまま滞在させて5月26日のチャンピオンズ&チャターカップ(芝2400m)にも続けて出走する、というプランも、会田オーナーは話していました。 今回4着。招待されるかどうかは微妙な情勢ですが、朗報を待っていると会田オーナーは話していました。 服部茂史ジョッキー「日々の調教も含めて、この馬にはずっと乗せてもらっているので、この馬のことはわかっているつもり。」 出たなりでレースの流れに乗れたシーン、勝負所でエタリオウ(2着)を行かせたあとのタイミングで内に押し込められて最後窮屈なレースになってしまったこと、それでも直線では馬の間から伸びてくれたこと。この馬への騎乗に関して自信と期待感を十分に持っているからこそのレース回顧は、残念さを胸の内に秘めながらもいつもの彼らしいすがすがしさを伝えていました。 多くのお客様方の求めに応え、グリーティング ハッピーグリンにとっても、周囲の人々にとっても続くこれからの挑戦。 「このチームだからこそ」の馬の活躍を求める戦いは、このあとも続いていきます。
2019年03月27日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まず。週末日曜日・24日のばんえい記念。 私も「セルフィー」なるものに参加させて頂きました。 みんなそれぞれで撮影する、っていう趣向が面白かったですね。 楽天競馬のばんえい記念キャンペーンページからご覧下さいね! 今年は私も晴れてばんえい記念に参加できる身になりましたので(笑)、帯広競馬場で参加させて頂きます。仕事もあるので完全に観戦…とはいきませんが、いい一日になるような気がしています。 仕事の合間に場内も見て回るつもりなので、多くの方々とお目にかかれればと思っています。 それより前。明日! 先週の私の稿でお知らせしたように、北海道のサテライト石狩で「的場祭」…やります! ご案内はこちらから。 多くの方々のお越しを、お待ち申し上げております。 さて、ようやくここからが今日の話題。 大井競馬場で一日時間をつぶすという珍しい用事が出来たので…指定席に入ってみました。 正門を入ってすぐの所にあるスタンド「G-FRONT」 指定席売り場も洗練された感じで、期待感十分 なぜかこの状況で、あの古いスタンドの「穴場」にお金出して指定席券を買い求めていた風景を、思い出しました。隔世の感がありますよね。 プライムシート3000円也 ふんぱつ… 案内されるがままに3階まで上がってきたところ、またこのような素晴らしい受付完備のフロアになっておりました。 フロアの色合いから醸し出される雰囲気が、いかにもプライムな感じ。 月曜日の昼間でしたが、このあともお客様が訪れて盛況でした。 座席は革張りで、ちょうどいい弾力があって座り心地良好 テーブルの大きさも文句なし これで電源が来ていれば…ネットカフェがわりにここで仕事しながら過ごせるのだけれど。残念ながら通常電源はなし。USBケーブルは写真中央の白い部分にささります。 大井競馬場のHPの案内には「ゴール直前の興奮」って、正確に書いてあります。直線が見渡せるし、騎手も馬も頑張りながら目の前を過ぎていくし、いいロケーションです。 今回、この席に入ったのは、試したいものがあったから。 はい!入場と同時に渡されましたよ。 キャッシュレス投票用のカード このG-FRONT3階は、専用端末によるキャッシュレス投票専用フロアになっています。 席にあるでっかい液晶モニターは、様々な情報が映し出せる上に、このモニターに触って入力するだけで投票(つまり馬券を買うこと)も出来ます。 要するに、席を一切立つことなく馬券を勝ってレースを楽しめると言うこと。 便利です。私のように指定席をネカフェ代わりにして遊びたいひとには(笑)。 実際、プライムシートのお客様の行き来は本当に少なくて、フロア自体がすごく落ち着いた感じになるのはそのこともあるのだと思います。 どうしても席を立たなければならないのは、ここに来る必要が生じたとき。予め入金しておいたお金を使い切ってしまったら、ここで補充します。一見券売機のように見えますが、全部入出金機でした。 私が使ったのは、その日限り拝借する「当日用」のカードでした。 登録して、自分だけの会員カードを持てば、このようにポイントがたまって還元されるみたい。次来たときにはカード作ります、必ず。 3000円っていう値段をどう考えるか、なのですが。 私はいま大井競馬場の近所に住んでいるので、気分転換に競馬場に行ってこの場所使うのはありかなと。 勿論、普通に競馬場に遊びに来て、この場所でゴージャスに楽しむというのもいいのですが… 「居場所」ですから。 このプライムシート、居場所としては悪くないと思いました。 例えば、この場所に1冊本を持って行って、競馬たまにやりながらあとは読書、で半日過ごす。 贅沢でいいじゃありませんか。 競馬場は、そういう場所でもあるべきだと、私は常々思っています。 この日不満に感じたことがあるとすれば、パソコン用の電源がなかったことと、食事。 どちらも、競馬観戦という意味では絶対必要というわけではないものなのかも知れませんが、「居場所」と思えば充実させて欲しいところ。 食事はむしろ1階の一般フロアにいろいろあるので、それを買って持ち込めば良かったかなと思いました。(競馬場外からの持ち込みは出来ません) 馬券を当てれば、席代の3000円ぐらいはすぐに…とは思わない方がいいかな(苦笑)。 一本かぶりの「ナニスンネン」がスタート直後に落馬して、本当に「何すんねん!」となってこの日の勝負を終えたことは、内緒。そのレース、一点勝負したもう一方の馬が勝ちました(泣)。 次は、夜の時間帯にぶらりと来てみたいと思います。
2019年03月20日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は競馬から離れて、長野県・軽井沢町に来ています。 カーリングの「ミックスダブルス」って、まだ耳慣れないのかも知れませんが… れっきとしたオリンピック種目。 文字通り男性と女性のペアで行うカーリングです。 ちょうど1ヶ月前に札幌で行われた4人制のカーリングの日本選手権に続き、そのミックスダブルスの競技の日本選手権が行われています。 カーリング競技を巡る様子は、昨年の平昌オリンピックで女子の日本代表チーム「ロコ・ソラーレ」が銅メダルを取ってから、すっかり様相が変わりました。 多くのお客様方が会場までわざわざ足を運んで競技を見て下さるようになり、その前とあとでは注目度の違いが歴然。 私は、試合のインターネット中継放送を担当しているのですが… 特設放送席での、中継放送実施風景。 奥が実況担当の梅中悠介アナウンサー。 手前が解説者の持田靖夫さん(ミックスダブルスカーリング元日本代表) 先月の札幌での4人制カーリングの日本選手権では、インターネット中継放送でご覧下さる方の数が、もうそれまでの年とは桁が違いました。あまりの注目度合いの変化(しかもいい方の変化)に正直びっくり。 そのときに感じたお客様方の「興味と関心」が今回のミックスダブルスカーリングでも続いていると言うことは、インターネット放送の視聴者数やSNSを使った放送への参加度合いではっきりと手応えとして感じられます。 注目度が増すにつれて、中継放送に求められるレベルも高くなってきます。 一度でもインターネット中継放送を見に来て下さったお客様方が、この競技の「ファン」になってくれているかどうかが実は問題。いま、このカーリングという競技の「ブーム」が一過性のものに終わらないために何をしていくべきなのか、こうして注目されたらされたで新たに生まれる「課題」に取り組みながらやっております。 いま、地方競馬においても、交流重賞が行われるたびに「売り上げレコード」というニュースに接しています。要するに、インターネット投票で競馬に参加する方々がどんどんと増加する中、そのルートで上がる売り上げが寄与して、そのような記録につながっているものでしょう。 その場売れることが重要。これしかり。 それと同時に、その「売れる」状況が続いていくことは、同じように重要。なぜなら、一度大きく売れたら、もうそれで競馬をやめてしまっていいかと考えれば、そうはいきませんので。 続いていくために何をしていくべきなのか。 そこが考えられているかどうかが、競馬の、とりわけ地方競馬の「これから」が支えられていく上で、とても大切な観点になるのだと思っています。 「ブーム」は、いつまでもは続かない。 そのブームの先に、それほど大きな熱狂でなくても、ずっと着実に続いていけるような流れが作り出せるかどうかが、どんな物事でもポイントになるように思えてなりません。 さて、競馬は「ブーム」を本当に脱することが出来るのでしょうか。 最後にお知らせ。 北海道・石狩市にある場外発売所「サテライト石狩(Aiba石狩)」で、再来週イベントやります。 (イベント当日、的場文男騎手が来場するとかはありません) 大井競馬の開催日に合わせて行う「的場祭」。 当日は、「マトT」をみんなで着て、サテライト石狩全体が真っ赤に染まります。 もちろん、私も着ます。 そして、夜は高知ナイターの開催もあるので、「夜さ恋まつり」 私は朝から夜まで、またマラソン場立ち予想トーク。 これ、本当にきついんだから…(苦笑)。 3月21日(木祝)には、北海道のサテライト石狩で、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
2019年03月13日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 しばらく北海道を離れ、東京におります。 気温10度を超える暖かい日もあれば、雨が降って気温が上がらず、一日中肌寒い日もあり。確かに札幌にいるときに比べれば、寒さはましですが…。 もう3月。寒暖を繰り返しながら、日一日と春に近づいていくのでしょう。 今日、大井競馬場に出かける途中で見つけた 花 どんどん花が開いていくのでしょうね これからは春が近づくにつれ、競馬場の風景も変わっていく季節。 それもまた、競馬場を訪れる楽しみになる季節でもあります。 先々週から、ようやく週末も競馬場に出かけることが出来るようになりました。 先週日曜日の中山競馬場 正門前の河津桜が、例年通り一足早く花盛り この季節になると、競馬シーンはG1前哨戦の季節 毎週、タイトルを窺う馬たちの戦い振りに、競馬場が大いに沸きます。 先々週は、中山記念。 中山記念の日は、めっちゃお客様いらしてました 坂上ではまだこんな感じなのに… あ、写真はゴール過ぎた(泣) レースは、ゴール前で捕まえてました! ウインブライト 松岡騎手も、この喜びよう 昨年の夏、この馬が北海道までやってきながら順調にレースに参加していけなかったことを、松岡騎手が残念そうに話しているところを見ました。一時戦列を離れている間に季節は進み、少しタイミングはあとになりましたが、期待しているパートナーの成長と頑張りに、満足していたのではないでしょうか。 さて、この馬に本当の春が訪れるのか…興味は尽きませんね。 ホッカイドウ競馬から出走した ハッピーグリン 8着 位置取りはともかく、終い34秒を切る脚は披露しました。 次は23日の日経賞と聞いています。 どんな競馬になるのか、こちらも楽しみ。 わたくしも大概北海道と本州の間を行ったり来たりしていますが、この馬はすごい!だって、馬は飛行機に乗れないんですよ。毎回フェリーと車の輸送で行ったり来たりには、帯同するひとびとの労苦も含めて本当に頭が下がります。 次回はとうとう、ハッピーグリンの方が私よりも短いスパンで行き来することになりそうです。 先週の日曜日は、あいにくの雨模様… そのせいばかりとは言えませんが、WIN5がキャリーオーバーになるぐらい、レースは波乱の連続でした。5つのうち単勝万馬券が2つも出ては…でもその時点で残っていたひとがいるというのだから、むしろ驚きます。 開門と同時に、雨をついてお客様方が思い思いの場所を目指す どうか、けがだけはされないように… お出迎えのポニーたちも、雨のためにキャノピーの下でお出迎え。 ちょっと窮屈そうだけど、仕方ありません… せっかく3月3日なので飾りをつけておめかししてもらったのに… ちなみに2頭ともオス。 3月3日なので飾ってきたけれど、「ひなまつりの飾り」というわけではないとのこと。 雨でなにがいいかと言えば… 花粉症がやわらぐこと(笑) この季節の競馬場としては、今日はあるいみ過ごしやすかったような気がします。 皐月賞トライアルの弥生賞も、波乱… 完勝! メイショウテンゲン 母メイショウベルーガは古馬重賞2勝と活躍もしたし、最後のレースで競走を中止するような故障をしたものの大事には至らず繁殖入りしたという経緯も含めて、ファンの多かった馬。戦前の評価はともかくとして、ここ一番でチャンスをものにし、母に劣らぬ活躍を見せ父の背中を追うような活躍へ、第一歩を踏み出しました。 いま取材にいけない状況なので、写真はここまでですが… 池添騎手の上がってきたときの表情を、お伝えしたかった。 「思い」は、みんなの想像通りだったのだろうか。 地方競馬にもいかないと! 今日はフジノウェーブ記念を取材・観戦に、大井競馬場に出かけました。 誘導馬というのは、本当に見栄えがするもの。 馬の素晴らしさもさることながら… 係の方の手入れと、そして乗り振りなんだと思っています。 初心者教室でパドック見学に出かけると、少なからず「あの馬の馬券買う」と誘導馬を指さして言われることがあるのを、今日改めて馬たちの姿を見て思い出しました。 誘導馬の姿を見ていると、こちらも背筋が伸びる。 そして…写真を撮りたくなる(笑)。 こちらも、写真を撮りたくなる、ふたり(でいいのか?呼び方は) うまたせ君&ウマタセーヌ 重賞レースの前にカメラを向けると、いつもこのようにポーズを取ってサービスしてくれます。 さて、レースの方は… 流れのままに、キャプテンキングが先頭に躍り出る こちらも完勝! 奥が敗れたキャンドルグラス 「(斤量差)1キロもらっているのに、向こうは行き振りが違った」と、御神本騎手も今日の所は脱帽。 インタビューを受ける、坂井英光騎手 騎手時代同期の的場直之調教師から託され、馬といいコンビネーションを築きつつあるようです。 「(的場直之調教師からの依頼は)正直言って、思いはある。立場が変わってもこうして依頼してもらえてうれしい」 全く衒いを感じさせることなくこのように話したのが、印象的でした。 花粉症に負けず競馬場に通って、またいいシーンと巡り会っていきたいです。 春はもうすぐそこまで来ているのですから。
2019年03月06日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずお礼。 今日のサテライト成田(エフケイバ成田)の場立ちトークイベントにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。 平日日中でしたが、昼前後からお客様方が集まり盛況。 川崎最終レースまで予想トークをしながら、お客様方とともに私もレースの時間を過ごさせていただきました。 朝一番、この予想を書きながら、競馬歴50年60年という年配のお客様方と懇談させていただきました。皆さん、馬券の買い方含めてそれぞれのスタイルで競馬を楽しんでおられる様子。私も大概長く競馬を楽しんでいますが、何せその倍ですから。「○○が乗ってるときから見てる」の「○○」がもう、私にとっては文献で見ただけのうろ覚えの名前なんですよね。それがすいすいと出てきて記憶もそれなりに明確。 「やっぱ競馬好きなんだよな…」 パチンコだ何だと他のことも楽しみながら人生過ごして、結局は競馬。 最後は血圧がどうのとか薬飲んでよくなるかどうかとかいう健康話にも及び、話は終わりました。 結論は 「健康だよね。健康でいないとな。」 そのお客様方と比べたら、私もまだ競馬歴折り返し地点。 健康で頑張らないと、ですね。 そうしたお客様方の姿を見ていると、競馬ってまだまだずっと長く楽しんでいられるものみたいなので。 そんなことも含めて、お客様方との触れ合いがとても楽しい一日でした。 さて、ここからは今週の話題。 月曜日、地方競馬の年間表彰・NARグランプリの表彰式にお邪魔してきました。 毎年お邪魔するこのセレモニー すでに2019年の新たな戦いは始まっていますが、それでもやはりこの場は一つの区切り。昨年一年間の地方競馬を巡る様々なシーンに思いを致し、また次への希望を新たにするという特別な場と言えます。 表彰式に先立って行われる記者会見の会場 名古屋からは、プレイヤー部門で今年も2名が受賞しました。 川西毅調教師 最優秀勝率調教師賞 インタビューの冒頭、枕のような決まったやりとりのあと、川西調教師から出た言葉に、私は注目しています。 「昨年は重賞を勝っていない。タイトルにもこだわりがあるので。」 昨年のこの表彰式で、毎年の目標として「重賞10勝 年間獲得賞金1億円」と話していたのを思い出しました。昨年も記者会見では前年成績への反省の弁に終始していた川西調教師。今年も、受賞しての喜びの声、というよりは、これからに向かっての決意表明、という話しぶりで、川西調教師らしい自身の仕事の表現なのだと私は改めて感じていました。 「無心になって、じっくり行くこと。慌てても仕方がない。生き物なので。ぼくの都合のいいように走ってくれるわけではないから。」 そんな仕事ぶりが大きな成果になって表れる日を、待ちたいと思います。 宮下瞳騎手 最優秀女性騎手賞は2年連続10回目 今年は、勝利回数では木之前葵騎手に譲ったものの、ポルタディソーニでの重賞勝利(2月・梅見月杯)が大きく評価されての受賞となりました。 養成中の女性騎手も数が多くなってきて、折しもJRAで女性騎手の減量制度の改正が予定され、女性騎手を取り巻く環境が徐々に変化しつつある中の彼女の受賞。復帰初年度に受賞となった昨年以上にタイムリーな感じがしました。 今年の目標は「1勝でも多く」。改めてポルタディソーニの名前も話しながら、活躍を期していました。 他にも、回数数え切れないぐらい何度も「ファンの応援のおかげで」と話した的場文男騎手の、昨年からの心境の変化とか、興味深い話にあふれた記者会見でした。 授賞式で印象に残ったのは、このシーン。 最優秀2歳牝馬に選ばれたアークヴィグラスの表彰 登壇した関係者の方の中に… ホッカイドウ競馬所属時代に管理していた、小野望調教師の姿 一頭の馬を、地域地区とか競馬のルールとか、そういうものを越えたチームとしての思いが込められているような気がして、感じ入るものがありました。時間にしたら1~2分なんですけれども、本当に印象に残るシーンでした。「前年のグラヴィオーラのことがあったから、その前に南関東に転厩してもらいました。北海道にいたままでは、ローレル賞は多分勝てなかったと思います。」 これに続いて私との懇談の中では、仕事の上での「欲」ということに話が及びました。 自分のところで走らせたい勝たせたいという「欲」よりも、これからのことも含めて馬のため、そして馬主さんなど馬の周囲の人々みんなのために考えていくことが、先々に向けての「欲」なのだと。 これも、小野調教師らしい話でした。 また、馬の周りに多くの人々の思いがかかる、競馬ならではの話だとも感じました。 私が普段お世話になっている方面の方々だけピックアップしましたが…それ以外も含めて、今年も、馬に関わるひとびとの、様々な思いに触れることが出来た授賞式でした。 翌日には、早速その思いを具体的に確かめるべく、競馬場に取材観戦の旅。東京から日帰りで、名古屋競馬場に出かけてきました。 雲一つない青空 空気は冷たいですが、ひなたにいれば競馬観戦には最高! この日のピックアップは、お隣・笠松の騎手ですがこのひと。 水野翔騎手 紙は現在軽く赤色 このあともう間もなく、また白くなるそうです 先週の笠松では、あと一歩で開催リーディングという活躍で、勝ち鞍も伸びている彼。 最近は名古屋でも姿を見る機会が多く訪ねてみると、笠松全休日の日曜日には弥富に調教を手伝いに行っているとのこと。ほとんど休みなしの競馬漬けの毎日を送っているようです。「いろいろ考えながら取り組んでいることが現れていて、いまは競馬がとても楽しい」 今の素直な心境をこのように話しました。 「目標は、(開催日)1日に1勝。それ以上には数字的なものにはこだわっていません。乗り方、レースの仕方など色々なことを考えて、試してみて、身につけていくこと。そのことだけを考えています。」 馬の乗り方的な話は、私たちが聞いてもこうした場でそのニュアンスを正確に表現することが難しいのですが…馬の仕草やちょっとした動きから感じるものを、レースでどう反映させていくか、みたいなことも含めて、一言で言ったら「馬の乗り方」の追求、ということになるのだと思います。それを突き詰めて、1日1つと思って勝っていけば、成績的には自然についてくるものだと。 「この週末は、北海道に行ってきたんです。先輩方に会って、話もして。『頑張ってるね』と言われると、やはりうれしいですね。」 私も含めて、当時の姿を見ていたひとびとからしたら、今の彼の姿は果てしなくまぶしい。そのときの彼からしたら、経過した時間以上にものすごく様々なことを身につけて、いまのありようを日々表現しながら着実に歩いている彼。きっとこの先、存在感はずっと増していくことでしょう。 さて、この日のメインレースはこちら。 恒例の重賞肩掛け展示 この日の重賞は、3歳1800mの重賞・スプリングカップ レースは、新春ペガサスカップを勝ったアンタエウスが登場して、断然の注目を集めて始まりました。 外枠で、好位からのレースになったアンタエウス(桃帽) 勝負所で前へと攻めて行き、直線半ばで先頭に。 今日のところは、完勝と言っていいでしょう。 山田祥雄騎手の表彰式でのインタビューの模様は、名古屋競馬HPのYoutube動画でご覧下さい。 レースの直後、他の馬にアクシデントがあって、口取り写真は撮れませんでした。 かわりにレースの後の様子を。 メンコには、馬の名前の刺繍が。 アンタエウス=ギリシャ神話に登場する無限の力を備えた巨人 まだ気性的に成長の余地が「相当」あるという、この馬。 フィジカルも含めた成長が、この馬のこれからのカギになるのでしょう。 この世代にはエムエスクイーンという女王がいます。 彼女は冬場には1回走っただけで、春を迎えるまでの時間を休養に充てました。 東海の3歳馬戦線も、春近し。 目が離せませんよ! 次開催・再来週の名古屋 3月13日(水)は3歳馬地元場の重賞・中京ペガスターカップ 14日(木)は交流重賞・名古屋大賞典(Jpn3) もう3月ですか…競馬を見ていると、本当に早いですね。
2019年02月27日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週お知らせした、Aiba札幌駅前とカフェバー「スタンピーズ」での競馬イベント、昨日今日と開催して無事に終了しました。 ゲストで来て下さった井上オークスさん、そして参加して下さったみなさま、本当にありがとうございました。 ゲストは、競馬ライターの井上オークスさん Aiba札幌駅前の地下3階・馬券発売エリアでの予想イベント 昨日19日のイベントMCは、門別・帯広の実況担当の大滝翔アナ この日は、ホッカイドウ競馬の場外発売所では珍しい高知競馬の開催日。なかなか高知競馬になじみのないお客様方に馬券も楽しんで頂くには、この方しかいない!という人選で、はるばる北海道までお越し頂きました。 夕方6時からは、Aiba札幌駅前地下1階にあるカフェバー「スタンピーズ」に場所を移してのパーティ。その名も『競馬ミーティング』 今日のMCはわたくし。 オークスさんに馬や騎手の情報とか、高知競馬独特の新聞の読み解き方などを指南して頂き、その場のみんなで馬券を買ってレースを楽しむ、競馬そのものが楽しい時間。 レースが始まると、皆さんモニターをじっと見て、思い思いに声援。 ゴールの時「よし!」の声も結構飛んでいたな… 皆さん、馬券もお上手。見習わないと。 カフェバー「スタンピーズ」の席で、タブレット端末を使って馬券を購入する井上オークスさん。このように席を立ったり、券売機の前に行列したりすることなく、従ってストレスなく馬券を買ってレースを楽しめるのが、このカフェバー「スタンピーズ」の良さ。 食事もお酒も、ご一緒の方とのおしゃべりも楽しみながら、その中に競馬がしっかり入って楽しめる。競馬パーティに参加するたびに実感します。 ちなみに、この井上オークスさんが来ているジャンパーは、あと1ヶ月に迫った高知競馬の交流重賞・黒船賞のオリジナル。自腹で馬券買って、普通に客としてゲットしたんですって。さすがオークスさん……競馬ファンの鏡! 2日間とも、井上オークスさんに会いたいから来た、というお客様が大勢いらっしゃいました。オークスさんも写真撮影とか握手とかサインとか応じて下さり、イベントの後同じ場所で「飲み直しの二次会」として行われた「競馬オフ会」にも参加して下さいました。お客様方がオークスさんと楽しそうに接している姿が、本当に印象的でした。 イベントの多い、あるいは開催している競馬場に気軽に行ける東京や大阪などの大都市にいれば、普段テレビなどで見ているこうしたゲストの方々の姿を直接目にする機会も、それなりにあるもの。しかし地域にいると、そういう機会は本当にわずかか、あるいはまずないんです。そもそもまず、ライブの競馬をやっている期間が短いですから。 そんな中で、このように「特別な時間だけれども、飲食を一緒にしたりして身近」な感じで過ごす機会は、やっぱり貴重なものなんですよね。私自身、自分が仕掛け人であるにもかかわらず、オークスさんとか大滝さんと過ごす時間とか、馬券を買ってみんなと一緒に声を上げてレースを見る時間が、楽しくて仕方がありませんでしたから。 最後にみんなで、記念撮影 高知・黒船賞は3月21日(木祝)開催! ホッカイドウ競馬の発売所では当日、高知競馬の全レースの発売があります。 なんだか、最近「イベント旅芸人」(笑)みたいになっていますが… 来週は、千葉県の場外発売所・エフケイバ成田にお邪魔します。 2月27日(水) 川崎の交流重賞・エンプレス杯当日。 場立ち予想トークやります。 近隣の方は、是非早い時刻からお越し下さい。 この1週間は全く競馬場に行けませんでしたが… 週末からはまた現場復帰したいと思っています。 また競馬場でお目にかかりましょう!
2019年02月20日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずはお知らせから。 (Aiba札幌駅前のイベント情報です。) ホッカイドウ競馬の場外発売所では、この季節貴重なナイター開催日。 来週は月に1度の船橋開催で、ナイター競馬をお楽しみいただけます。 Aiba札幌駅前では1週間通じてイベントデー。 とりわけ19日(火)20日(水)は高知競馬「夜さ恋ナイター」の発売もあり、競馬パーティで盛り上がります。 昨年11月 同じ場所で行われた楽天競馬ファン感謝デーの際の模様 食事とレース観戦で盛り上がる「スタンピーズ」の競馬パーティ 昨年秋、Aiba札幌駅前がオープンしてから盛り上がってきていた、地下1階カフェバー「スタンピーズ」での競馬パーティ。高知競馬に詳しい井上オークスさんがゲストで来てくれます。 「スタンピーズ」での食事やお酒 居ながらにして馬券が買えるこの場所で、みんなで盛り上がる競馬観戦 2月19日(火)と20日(水)の2夜連続。 各日60名様と、枠に限りがあります。 お仲間でお誘い合わせの上日を決めて、お席のご予約はお早めに! さて、この中間の競馬の話。 山中アナウンサーも触れていた、大井の3最重賞・雲取賞。 今年から重賞に格上げとなって、第1回。 「第1回」っていうのはめでたい。なかなかない機会なので(笑)、観戦と取材に出かけてみました。 もう結果はわかっているので書きますが、レースを勝ったヒカリオーソの姿はこのような感じ。ボリューム感はありますが、馬の形を見ればもしかしたら「まだこれから」の馬なのかも知れません。パドックを回っている間、ずっとステップを踏んでいましたね。 位置取りが悪くなり、追い上げたものの2着に終わったミューチャリー。 期待感が高かっただけに結果は残念でした。 馬場状態も差し馬不利でしたし、力は見せたと思えばそうなのかも知れません。 マイコート 昨年2歳時に門別でサンライズカップを勝った実績のある馬。 ホッカイドウ競馬での戦歴からしてもっと走らないといけない馬なのですが…今回は好位の内目のいい位置をとりながら、勝負所から早々に後退。騎乗していた石崎駿ジョッキーによれば「馬格があるのに馬がまだゆるくて、道中内側で走りが窮屈になってしまってよくなかった」とのことでした。馬がよくなれば走りそうだ、とも。 2歳時に活躍したとは言っても、今はまた力を蓄える時なのかも知れません。 逃げたヒカリオーソが、リードを保ったままゴール前 瀧川寿希也ジョッキー ガッツポーズ この日は、スタートしてからのおそらく一瞬の判断で逃げの手に出たヒカリオーソ。 このあとは、戦いぶりも含めて目が離せない存在になりそうです。 今日は、桜花賞の前哨戦・ユングフラウ賞もありましたし。 クラシックの足音は、着実に近づいてきましたね。
2019年02月13日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずは先週水曜日・川崎記念当日の場外発売所でのイベントのご報告から。 北海道の場外発売所・Aiba石狩では、毎年恒例のホッカイドウ競馬ジョッキートークイベントが開催されました。今年のゲストは、山本咲希到騎手。 私服でご登場のひとコマ 後半は騎手服で登場! 進行は門別・帯広の実況担当 大滝翔アナウンサー 大盛況!じゃんけん大会(写真撮影:O Project) 私は、例年同様「イベント被り」で参加出来ず、携われたのは事前の企画構成だけ。大変残念…。トークも興味深かったし、お客さまもお越しになって盛り上がったと聞きました。 プレイヤーの姿、それもプレー中ではなくこうしてプレーを語る場で触れるのは、お客さま方にとってはなかなかない機会。実はそれは、私たちにとってもそれほど多くはない貴重な機会でもあります。より競馬を身近に感じてもらえると思うんですよね、プレイヤーの姿って。他のスポーツでも同じですよね。 それも、大都市にいればそういうスポーツイベントも折に触れてあるのでしょうが、地方にいると機会はそう多くはありません。ならば、せっかく北海道ですし、競馬がそういう機会を作りだしていく先頭に立っていくのも、ありなんじゃないかなと。 ホッカイドウ競馬の場合、シーズンが近づいてくると騎手の皆さんも大変忙しく、なかなかこのような機会を地方競馬の開催日に作ることが難しくなってきます。今年も、こうしたいい機会に恵まれて本当に良かったですし、こうしたことを続けて行ければいいなと心から思っております。 一方、千葉県の場外発売所・サテライト成田(エフケイバ成田)では、競馬キャスターの岡部玲子さん・小堺翔太さんが来場しての予想イベントが行われました。 成田空港の2本の滑走路に挟まれた場所にある、サテライト成田 ふたりの予想トークに耳を傾けるお客さま方 やっぱりいいよね! この2ショット いまは週末にはグリーンチャンネルの映像が地方競馬の場外発売所(J-PLACE)に流れている時代。ですので、このおふたりもテレビをご覧の皆さま方だけでなく、場外発売所の皆さま方にもおなじみの存在です。そんないつもは映像で見ているひとの「実物」が目の前に現れるのですから、お客さま方にとっては興味深いし、親しみもわきます。 場外発売所は、続けて通って来て頂きたい場所。でも、競馬場みたいに、実物の馬が走っているわけではありません。正直、毎日モニターにらめっこして、マークシート塗って、券売機の前に立つのでは、いくらレースはそれぞれ違うと言ってもそれだけでは変化に乏しいのも事実。 こうして、折に触れて「特別な楽しみ」。それも、競馬そのものとともにある楽しみもやはり必要。そういう楽しみがこの場所の「魅力」となり、またひとびとを惹きつけていくことになるのでしょう。 この日来場されたお客さま方にも、この出演者のふたりが創り出してくれた「この日特別な楽しみ」を味わって頂けていれば幸いです。 こういう楽しみづくりに、引き続き携わって行ければと思っています。 次回は自分でも出演して、お客さま方とともに楽しめればいいかな(笑)。 さて、競馬が行われている現場も、勿論大切。 週末には、JRA中京競馬場に出かけてみました。 名鉄・中京競馬場前駅から競馬場までの坂道 フローラルウォーク 駅と競馬場の、丁度中間地点ぐらいでしょうか… ちょっと気がつけば、道ばたに遊び心 この日は重賞はなし。天気もあまり良くなかったのですが… それでも若い人たちとか家族連れが多く訪れていました。 かつてよりも開催が増えた中京競馬場も、季節的には「春の盛り」と「秋」がありません。いまは花の季節も早くなり、次の開催、高松宮記念の頃には花の季節に入っているでしょうか。 スタンドから名古屋の中心市街を望む 冬場天気が良ければ、ビル群もクッキリ見えるのでしょうか いつものように、レースの写真も撮ってみました。 ゴール前、混戦になりそうな予感! 案の定、内外離れて大接戦! 内側の馬の鮫島克駿ジョッキー、ゴールの瞬間外側を見てる!! そちらが勝ってました ウィナーズサークルで勝ち名乗りを受ける馬の表情 お客さまの集まり方すごい! 開催が増えたと言っても、多くのお客さま方にとっては貴重な「地元開催」。熱心な皆さん方の視線は、最終レースまで馬たちに注がれていました。 こういう風に競馬場で競馬を楽しむ機会は、「競馬場がある街」に住んでいる方以外のひとびとにとっては、当たり前じゃないですよね。こうして競馬場に来て思うのは、場外発売所で皆で楽しむ機会が、そのように競馬場で「本当の競馬の良さ」を味わってもらうための橋渡しになれば、ということです。 やはりね…馬の姿を見たり、この場所でものすごく多くのひとびとと一緒に時を過ごしたりするのは、ひと味違う楽しさがありますから。 3月末の高松宮記念の時の盛り上がりが、今から楽しみです。
2019年02月06日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 久しぶりに長く北海道を離れて、本州に滞在。これを良い機会にとばかりに、あちらこちらの競馬場に取材でお邪魔しています。 この1週間は、笠松にも名古屋にも足を運んで、馬やひとびとの姿に触れてきました。 先週1月24日木曜日には、笠松競馬場へ。 笠松競馬場前の土手の上の道路。 丁度名鉄電車が通りかかりました。 折からの晴天続き この日もこのように青空の下にスタンドの風景 さすがにこの季節の笠松は寒い! それでも馬たちはあつい戦いを展開しています そしてひとびとも… JRA 山田敬士ジョッキーの姿が見えました。 前日とこの日、JRA交流のレースに騎乗するため、笠松競馬場に登場。他のレースの騎乗依頼も数多く受けて、さながら「プチ武者修行」の様相でした。 長い騎乗停止のあとまだ勝利がなく、ひとつはそこ。 あとは、この日行われるメインレース・ゴールドジュニアで重賞に初めて騎乗するのも話題となり、今日は普段JRAで取材する記者の方が笠松に彼の様子を取材に来ていました。 同じ「小桧山門下」の青木調教師が一日「付き添い」(本人談)として彼の姿を見つめ、アドバイスをしていました。 JRA交流での騎乗姿 さて、そのメインレースのゴールドジュニアは、明けて3歳馬の重賞。 結果は、土曜日に竹之上さんも書かれているように… 兵庫から参戦のオオエフォーチュンが、後方一気の差し切り勝ち 馬が引き揚げてくると、喜びに包まれる デビューからおよそ10年での重賞初勝利 私たち取材陣からの求めに応じて、こんな笑顔でポーズを取ってくれた山田雄大ジョッキー。10年という数字には、「やはり長かった」とひとこと。それでも笑顔と、彼独特の心地よい語り口で、喜びを語っていました。笑顔も素晴らしい!「今日はもう、メンバーとか枠番とかコース形態を考えたら、末に賭けるしかないと思っていました。流れが向いたにしてもよく走ってくれました。これからこの馬と、あと楽しみな牝馬もいるので、(重賞を)どんどん勝っていきたいです。」 報じられたように… 山田敬士ジョッキーは、返し馬で馬が暴走してしまい、放馬して競走除外。重賞デビューはお預けの形になりました。 本当に申し訳なさそうに取材に応じる山田敬士ジョッキー。 人馬ともに怪我がなかったのが何よりでした。 競馬とは、そうしたもの。 スポーツとは、こういう中から掴む何かを追い求めるもの。 次に彼の姿を目にするのが、楽しみになりました。 昨日1月29日火曜日には、名古屋競馬場に出かけました。 びっくりするような青空 素晴らしい晴天 検量室前の景色も、いつもと違って見えます 今日は、3才牝馬の重賞・梅桜賞に、8戦8勝のエムエスクイーンが登場。 しかしその前にも、終盤で注目の馬たちが次々と登場しました。 まずは2つ前の9レースのA-5組 以前もこのブログでご紹介したこの馬。 メモリーファルコン 父スマートファルコン 母メモリーアフリート 故障を克服して競走生活を続け、ここまで13戦13勝 しかし、昨年後半はわずか2回走っただけでまた休養に入ってしまいました。 管理する塚田隆男調教師に伺うと、諸々ケアが必要な部分が出てきて休養したところ、それが長引いたとのこと。この日は4ヶ月半ぶりの実戦でした。馬体重はマイナス33キロ。レース後塚田調教師自身が「最低のデキ」と自ら話した馬の状況でしたが… この日も5馬身差の圧勝 やはり力があるところを示して、これで成績を14戦14勝としました。「乗っていて、やはりいい時とは全然違うなと感じましたが、勝負どころで仕掛けてみるとグーンと行きだして、『ああ、勝ったな』と。調子は全然でしたが、やはり力はあります。」…とは、騎乗した今井貴大ジョッキーの話。 たぶん、馬の気持ちがすごいんでしょうね。 今後のことは予断を許しませんが…肉体的に厳しい状況の中でどこまでやれるのか、今後のメモリーファルコンの動向から目が離せません。 続く10RのB-2特別には 10戦8勝という成績の4才牝馬、ホウライマリーンが登場 昨年秋まで7連勝のあと、2ヶ月半休んで臨んだレースで惜敗。その後はまた2連勝してきましたが、内容は一杯一杯でまだこの馬らしさが出ていませんでした。調教での動きも戦前の評価も、本来のものには及ばぬ状況の中でのレース。 今日も、終い詰め寄られて辛勝。 とはいえ、早めに出ていって最後負けなかったわけですから。 力は見せたと感じましたよ。 村上弘樹ジョッキー 私はこの馬を見るのがこの日初めてだったのですが、村上ジョッキーから「すごく走る、楽しみな馬がいるんです」と教えてもらっていました。 その村上ジョッキーをして、レース前から「今日は自信ない」と弱気な談話。 恐らく、本来の彼女の状況にないことを、最もよくわかっていたからでしょう。 まずは無事勝てたこと。これが大きいですよね。 村上ジョッキー自身、これでこの日4勝。 今年早くも14勝(1月29日現在)。 人馬ともに更なる飛躍を期待しましょう。 さていよいよ、メインレース。 この日の主役が登場! エムエスクイーン デビューから8戦8勝 7勝目まではライバルを「秒」でちぎる強さを見せていた彼女が、前走年末のライデンリーダー記念では周囲も見るものも彼女の負けを一瞬悟ったという、ヒヤヒヤの差し切り勝ち。改めて「仕切り直し」とも思われるこの日のレースに、注目が集まっていました。 何せ、単勝オッズ1.0倍ですから。 返し馬での姿 果たしてレースでは… 3コーナーでフカしていこうとしても、後ろから2頭追随してきて、なかなか後続を引き離すことが出来ませんでした。結局そのまま逃げ切ったものの、見た目明らかにパンチを欠く走り振りでした。 勿論、7戦目までの圧勝続きのイメージもあるからかも知れません。しかし、冷静に反芻してみても、「普通に勝ったな」と。そんな印象でした。まわりで見ていたひとびとも、皆そう思ったみたい。 でも、負けなかったからね。 今井貴大ジョッキーのレース後のインタビューの模様は、こちらをご覧下さい。(名古屋競馬オフィシャルのYoutube映像です) 囲み取材に応じる、竹下直人調教師「今日は冬毛も出て毛づやも良くなくて、状態は良くなかった。恐らく季節的なものだと思う。(2,3月の出走予定について)状態を見ながらになるかな。」 この馬の本当の強さを改めて目にするのは、やはり春が訪れてからになるようです。 楽しみな馬たちが、春の訪れを待っています。 馬たちが飛躍を期する春が待ち遠しく感じられます。 この春はきっと盛り上がりますよ、東海も。
2019年01月30日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週、Aiba札幌駅前の船橋ナイターイベントでご来場下さった皆様、ありがとうございました。 場立ち予想トークの模様 最終レースが夜7時50分ということで、会社などでの仕事が終わって駆けつけた、という方もご来場下さり、貴重なナイターレースの時間をともに楽しもう!という熱気が感じられた先週の船橋開催4日間でした。 返す返すも、早い時刻に終わってしまうのが残念。 来年は冬場のナイターも是非、9時前までの開催を! 南関東のナイター競馬は、2月18日(月)からの5日間までまたしばらくお休みです。 あの夜の楽しみを、春になる前にもっと早く! と切望される皆さま方に朗報。(昨年11月1日の楽天競馬ファン感謝デーのKEIBAナイトの模様)Aiba札幌駅前 カフェバー「スタンピーズ」で「KEIBAナイト」やります!2月19日(火) 20日(水)の2日間連続開催18時から21時まで 船橋と高知で遊びますゲスト:井上オークスさん(競馬ライター) 詳しくは、近々おしらせ出来ると思います。 日程を明けて、あるいはお知り合いを集めてお待ち下さい。 さて、先週末は北海道の道北・名寄という町にいました。 旭川から更に北へ77キロ 雪深い道北の地にも、競馬の場外発売所 ばんえい帯広の場外・ハロンズ名寄 日本で最も北にある競馬の場外発売所だそうですね 土曜日の日中。帯広は丁度1レースが始まる頃。JRAの馬券の発売も始まっていますが対象レースは8レース以降で、リアルタイムのレース進行にはまだ少し時間がある頃合いです。 雪降りの中でも、このように集まり、競馬を楽しむひとびとの姿。 レースになると、モニターに向かって声が飛ぶ この日この時この瞬間、どうやら見たところ私が場内のお客さん方の中で最年少。 これは競馬がどうと言うことではなく、「地域」というものの状況を考えると致し方ないところかも知れません。日曜日には若い人たちも馬券を買いに訪れるし、G1の日にはこの場所もひとであふれるとのこと。そんな賑わいの日に、この場所で馬券を買ってレースに声援を送る、という経験もしてみたいなと思いました。 雪深い地域では、楽しみ自体が少ないのも事実。 そんな中、この場所には競馬があって、それを楽しみにしているひとびとがいる。 帯広だって230キロ、京都に至っては1600キロ以上も離れたこの名寄という町で、その遠くで行われている競馬に声援を送っているひとびとがいる。 「競馬って、すげえな」 素直にそう思います。 週明けに北海道から東京に来まして、昨日と今日は都会のど真ん中のこちら。 TCK 大井競馬場 夕暮れ時の空の色とスタンドを照らす色とりどりの照明 不思議な風景 昨日22日(火)の準重賞・桃花賞 7番人気のゼットパッション(山崎誠士騎手)が勝利 後ろの2頭も人気薄で、3連単550万円以上の超高配当に こちらは今日23日(水)のメイン TCK女王盃 直線半ばで、すでにビスカリアが圧勝態勢! ゴール後、森泰斗騎手もこのガッツポーズ この場所の競馬の熱気が、1300キロ離れた名寄にも伝わっているかな。 遠く離れた場所で、同じものを見て楽しみとしている、というところが、何とも言えず不思議な感じがします。 次の1週間は、また別の場所で競馬してみます。
2019年01月23日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 さっそくですが…今週は札幌にいます。 船橋ナイター開催中、毎日場立ち予想トークをやらせていただいています。 Aiba札幌駅前の場立ち予想トーク(イメージです これは過去画像) 船橋のナイターがいつもより1時間早く終わってしまうので、会社帰りに寄って頂いても楽しめるのはメイン辺り2個レースぐらいからなのですが、それでも熱心なお客さま方がレースを楽しんでおられます。 ナイターが早く終わってしまうので、明日17日木曜日と18日金曜日は、船橋の最終レース後にイベントを行うことにしました。 題して…「明日の競馬予想オフ会」 Aiba札幌駅前の馬券発売エリアから、そのままみんなで2フロア上にあるカフェバー「スタンピーズ」に移動して、お酒や食事を楽しみながら新聞を広げてワイワイとレース予想します。 私、坂田も、レースが終わったらすぐに参加しますよ! 盛り上がるカフェバー「スタンピーズ」店内(イメージ 過去の画像です) 完全割り勘(笑)、飲み放題1時間半で1500円 翌日の競馬専門紙は各自持参 17日木曜日のお題は翌日の船橋 18日金曜日のお題は週末のJRAのレースが、オフ会のお題。 とにかく集まれば楽しいのが、競馬ファンの集い。 20時前に船橋が終わって、晩ごはんにも丁度いい頃合いですよね。 船橋のレースに間に合わない方でも、カフェバー「スタンピーズ」でのオフ会だけの参加も勿論大歓迎です。 今週のナイター開催も、残り明日明後日の2日間。 近隣にお勤め、お住まいの方など、Aiba札幌駅前にお集まり下さい。 さて、週末は久しぶりの現場。 中山競馬場に行って来ました。 3連休の最後、成人の日14日にようやく出かけることが出来ました。 JR船橋法典駅直結の通路 おしゃれなデザインで随分雰囲気が変わりました。 年末の開催には、すでにリニューアルされていたそうですね。 有馬記念などのお楽しみの際に、すでにこの雰囲気を味わった方も多いのではないでしょうか。 そうね…うまれかわるのね… まさに!ウマれかわってる!! 入場門までの殺風景だった地下道が、まるで夢の世界へ続く通路になりました。 壁には、こんな感じで馬に関する先達の言葉が記されています。 うーん、深い これはイベント 人力車とはびっくり お客さまを乗せ、通路を疾走する人力車 なんか意外としっくりくる風景 競馬場スタンドまでの通路の壁面を彩る、歴代有馬記念&皐月賞勝ち馬 早くもブラストワンピースの姿を見ることが出来ました 真っ青な空 スタンドの影が落ちて少々寒さは感じますが… この季節らしい競馬場の風景 成人の日 思えばいまから30年前…私も…… 私は案内が来ていた成人式の式典を当然のようにサボり、まさにこの場所で時を過ごしていました。実家も都会で、成人式のために帰省という状況でもありませんでしたし、子どもの頃から学区外通学でしたから、住んでいる場所の成人式に出たからといって知っているひとも誰もいない状況でもありましたし。 まあそれ以上に、成人式の式典のために「競馬場を休む」という発想が一切なかったかな(笑)。競馬場に行って「大人の仲間入り」みたいな感慨も全くなくて、「競馬場にいるのが当たり前」って言う状況にすでになっていました。その段階では。 そこから、随分長い時が経っていたのだなと、なぜ過去の段階で実感。 競馬場に、若いひとの姿も増えました。 さて、メインレースは3歳の重賞・京成杯 地方競馬からナイママの参戦も注目されました。 丁度、取材証がなくて検量前に行けなかったので、直線半ばあたりで他のお客さま方の間に入れて頂いて、写真撮影を楽しみました。相変わらずコンデジだけど。 このままラストドラフトが押し切り 何だか「あっさり」という感じで、新馬・重賞の連勝達成! 開幕週を休んだルメール騎手 もう重賞勝ち… 今年も彼の年になりますかどうか。 ノヴェリストの産駒は重賞初勝利だったんですね。 パドックでのラストドラフトはこんな姿。 まだこれから競走馬としての「形」に成長していくような感じがしました。 競馬場に来て、馬を見て、レースを見て、何がわかると言うことが具体的にあるわけでもないのですが…やっぱり現場はいいですよね。様々なものに触れて、もう何十年も競馬をしているにもかかわらず、また新たな興味が湧いてきます。 次は、地方競馬の現場へ。 その時だから目にすることの出来る何かを探しに出かけてみます。 また来週!!
2019年01月16日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日まで北海道にいまして、初詣も昨年に続き北海道で済ませました。 円山公園 朝の風景 年末年始にかけて、ようやく冬らしい景色になった札幌 昨今は、この季節らしい寒さです 年始には賑わったであろう、北海道神宮の本殿 私は来るのが遅すぎましたが…この日は少し遅めの御用始めという会社も多かったらしく、早朝からネクタイ姿の男性の姿が多く見られました。 お参りをしていたら、本殿の屋根に積もった雪がどさどさっとずれ落ちて雪を巻き上げていました。 物音のあとに戻ってくる静寂。冬の景色に染みいる感じがします。 境内では、何事か神事が行われていました。 私にとって年に1度、この場所でしかひかないおみくじ。 小吉とは、微妙な…(苦笑)。 おみくじの教えを胸に、頑張ってみます。 年始は、Aiba札幌駅前とAiba石狩で、イベントに参加させて頂いていました。 Aiba石狩は、JRAの開幕日・金杯の当日のイベント。 私自身、こういう日に競馬場でもなくテレビの仕事でもなく、お客さまと直接触れあう現場に身を置く機会がこれまでなく、事前からとても楽しみにしていました。 Aiba石狩の駐車場 当日は、絵に描いたような冬型の気圧配置。 天気予報で言うところの「日本海側」にあたる石狩市は、このような吹雪に見舞われましたが…それでも熱心なお客さま方が早い時刻から駆けつけて、競馬を楽しんでおられました。 中山金杯を観戦するお客さま方 この日は老若男女、家族連れのお客さま方も多くお越しになり、会場の方に伺ったところG1デーなみの盛況だったとか。この楽しみを多くの方々が待ち焦がれていたということ、そしてこの場所がその楽しみを実現して提供していくことの大切さを、改めて実感しました。 テレビの仕事では勿論直接感じることはなく、競馬場でお客さま方の姿から感じるものともまた異なる雰囲気。いまこの立場になって味わう私にとっての感覚が、とても新鮮でした。 豪華景品の抽選会 こういう企画もお正月らしさ レース予想会 メインレースで結構多くのお客さま方がお帰りになったのだけれど…そのあと最終レースだけはきちんと当たりました。お客さまがたくさんおられる時に当てなきゃダメなんだけど、その辺が私は「もってない」です(泣)。 テレビとか競馬場よりも、集まるお客さまの数は断然少ないのだけれど… ひとりひとりが競馬の楽しみを「濃密に実感」する場所。 競馬がひとびとの支持を受けて続いていくためには、こういう場所でのお客さま方の経験が何より必要なことなのだと、改めて感じます。 こういう楽しみを、北海道中に、あるいはそれ以外の他の場所でも広めて行ければと思っています。 最後にお知らせ。 いつも告知ばっかりで済みません…。(北海道の場外発売所・Aiba札幌駅前のイベント情報です) 今年から、南関東・船橋競馬がオールナイターになりますよね。 来週1月15日(火)から18(金)は、その船橋開催。 夜しか地方競馬を楽しめない皆さまこそ、是非Aiba札幌駅前にお立ち寄り下さい。 私、予想を喋りながら皆さまのお越しをお待ちしています。 ナイター時間からということで、後半7Rから。 いつものナイターより、全体に1時間早くレースが進むみたいですので、お気をつけ下さい。夜8時ちょっと前にはレースは終了します。 次の1週間は、どこかレースの現場に出かけてみます。
2019年01月09日
あけましておめでとうございます。 新たな時代を迎える、2019年。 皆さまにとって素晴らしい一年になることを、心からお祈り申し上げます。 水曜日の楽天競馬「日替わりライターブログ」 これまで同様、私、坂田博昭が担当させていただきます。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 例年同様、帯広に呼んで頂き、太田アナウンサーたちと一緒に正月開催の実況・放送業務で新年の仕事始めとなりました。 メインイベント・今日2日の帯広記念以降の話は、太田アナウンサーに託すとして、私は新年の帯広競馬場の一コマを。 昨年の元日は、帯広の元日としては珍しくものすごい雪の一日になりましたが、今年は晴天。雪が少ないからか体に感じる寒さもそこまで身にしみて堪えることのない、穏やかな陽気でした。 開門前、門の前でお待ち下さる長蛇の列のお客さま方 手前は、お客さま方に「前説」する大滝翔アナウンサー 入場は騎手たちがお出迎え 「柳月」のお菓子が振る舞われました こちらもおなじみ 十勝の伝統芸能・平原太鼓 毎年思うのですが、こういう伝統芸能に触れることが出来るのも、地域の競馬場にひとが集まるからこそ。そしてこういう場で披露出来る芸が、若い人たちによって脈々と受け継がれているさまに触れ、感動を覚えずにはいられません。 太鼓の音だけでなく、彼らの姿に、例年新年早々から気持ちを引き締められています。 新年の挨拶をする 西謙一騎手会長 オープニングセレモニーの最後は、騎手からお客さま方へプレゼント レースシーンでは、帯広記念に天馬賞とBG1が続く今日2日以降がメインとなる、お正月の帯広開催。しかし新年の始まりにはこのようにお客さま方が集まり、まずはこの場所にとっての2019年賀スタート。 今年はこの場所が今まで以上に一層賑わうといいですね。 私は、年に何回か呼んで頂いてする、ばんえい競馬のオフィシャル実況。 レース実況の仕事は、どれだけ回を重ねても「トライ」の連続。 その時のレースと向き合い、そしてその時の自分自身と向き合う仕事です。 年の初めにこれをやらせて頂くことで、今年一年に向けての自分自身を見つめることができる、本当にいい機会。 今年も、頑張って行きます。 競馬を伝えることと、競馬を楽しむことに。 最後に宣伝。 私、今日の帯広の開催が終わったら札幌に帰って、明日1月3日はAiba札幌駅前でイベントをさせて頂きます。(北海道の場外発売所 Aiba札幌駅前のイベント情報です) 南関東の今年最初の重賞・報知オールスターカップの場立ち予想トーク。 Aiba札幌駅前地下1階のカフェバー「スタンピーズ」で行います。 朝から夕方まで、ずーっと! 1000円でワンドリンクつき、一日中お店の席に座って競馬を楽しめます。キャッシュレス投票で、お店に居ながらにして馬券が買える「スタンピーズ」なので、快適なことこの上なし! 2000円出して頂くと、何と!一日中(川崎のレース終了まで)アルコールも含めたドリンクが飲み放題!! 軽食も500円ワンコインで販売しますので、この場所で一日中楽ちんな競馬を楽しむことが出来て、飲み物代も含まれていて大変おトクです。 レースの合間には、札幌駅周辺の初売りで集めた福袋をプレゼントする大抽選会も実施。 スタンピーズで一緒に競馬を楽しんで下さるお客さまだけの大盤振舞です。 明日は、Aiba札幌駅前のカフェバー「スタンピーズ」で、ご一緒に競馬を楽しみましょう! 札幌で直接お目にかかれない方々とは、こちらのイベントでお目にかかれればと思っています。 こちらは…もう告知に書いてあるとおりです。 1日中、ゆるーくやります。 「スタンピーズ」にお越し頂ければ、ご一緒にゆるーく競馬を楽しむことが出来ますよ!(笑) Youtubeのライブ放送は、こちらをクリックしてお楽しみ下さい。 念のためURLhttps://www.youtube.com/channel/UC7KysjPdbxjBSROo396vsdQ/live お正月のひととき、皆さまそれぞれの場所、それぞれの方法で、引き続き地方競馬をお楽しみ下さいね!
2019年01月02日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 年末年始、競馬を楽しむことの昂揚感。 なんでしょうね…単に大きなレースを楽しむ、というのとは全く別の心持ちになるのは。 いまNARが宣伝しているキャンペーンのキャッチフレーズは『競馬やるなら、年末年始。』 これ、面白いキャッチフレーズで、私は好きです。 本来ならば、「年末年始は競馬をやろう」という言葉の順番のはず。 競馬は年中やっているし、年末年始よりも面白いレースはほかにいくらでもあるから。 敢えて逆にすることで狙っている「何か」は表現しづらいものですが、何となくわかるような気がします。年末年始の競馬の楽しみの特別さ、楽しみやすさが伝わるような気がしました。 実際、公営競技にとって年末と年始(特に年末)は最大のかき入れ時。どこのレース上にもお客さま方が集まって下さり、思い思いに楽しんで下さいます。 告知宣伝で恐縮ですが… 私も、そんな盛り上がりのお相伴にあずかり、イベントに参加してお客さま方とご一緒に競馬の盛り上がりを味わう機会を頂きました。(千葉県の場外発売所・エフケイバ成田のイベント情報です) サテライト成田(エフケイバ成田)のイベントは、去年の東京大賞典からお手伝いさせて頂いて、1年間一巡するところまで来ました。 以前紹介したように、成田界隈は空港が出来る前に長らく御料牧場があったことから、馬とか競馬とかに大変縁の深い土地柄。お客さま方も大変競馬に詳しく、私が予想を披露すると言うよりも、イベントの中でお客さま方から諸々教えて頂いたりしながら、楽しい時間を過ごさせていただいています。 私も、取材に出かけて馬やひとびとの様子をお伝えしていますが、それがお客さま方の競馬の楽しみに繋がっていれば幸いと思い、お話をさせて頂いています。 大井競馬場には多くのお客さまが集まるのでしょうが、競馬場に行けない方々が場外発売所にも集まり、競馬が盛り上がっていけばいいなと思っています。 一方、北海道・札幌にこの秋新たに出来た場所、Aiba札幌駅前 毎日地方競馬の馬券を楽しみにいらっしゃるお客さまが、今少しずつ増えてきている状況。カフェバーが競馬の発売所、という日本に類を見ない新たな場所が、競馬の新たな楽しみを生み出し続けて、年末までやって来ました。 こちらも年末、今年最後のイベントが12月30日に行われます。(北海道の場外発売所・Aiba札幌駅前のイベント情報です) Aiba札幌駅前のカフェバー「スタンピーズ」で、爆笑ライブを行うのは、ホッカイドウ競馬応援隊師として門別競馬場のイベントなどでも活動している、よしもと芸人・しろっぷ。ステージでいわゆる「ネタ」を披露していただきます。 よく、お笑い芸人の方々がレース場で予想トークだけ、っていうケースが最近増えてきているんですけれども…私は、それは芸人の皆さん方には失礼だと思ってまして。 だって「芸人」さんたちは「芸」が仕事なんだから。 一方、レースが進行している間は、「ネタ」をやっていただく時間がないんですよね。すぐ次のレースが来てしまうから。予想は予想でやらなければならないし、馬券も買って頂かなければならないし。 特に場外発売所だと、意外ととないでしょ?「ネタ」披露。 こういうのも、座席に座ったままタブレットで馬券を買えるAiba札幌駅前と「スタンピーズ」だから出来るイベントだと思っています。 私もイベント時間中、会場にいます。しろっぷさんたちではなく、私の予想が「お笑い」という話にならないよう、頑張ります(爆)。 明日、28日が今年のJRA最終開催日。 明日の出演をもって、私のグリーンチャンネル「中央競馬中継」への出演も、最後となります。 この機会に、これまでの私を応援して下さった皆様、そしてこの仕事を続けて行くに当たってお世話になった皆さま方に、心から感謝申し上げます。 いまようやく、地方競馬も含めて多くのお客さま方に存在を知って頂き、競馬が楽しまれる現場でのお客さま方との、あるいは現場そのものとの関係も築き始めていたところだったのですが…このタイミングでせっかく出来てきた流れが断たれてしまうことが、とても残念でなりません。 この『日替わりライターブログ』は来年も続けさせて頂けることになりました。 これからも、お客さま方にとって「新鮮なもの」と思える話題を提供していけるよう、力を尽くしていきます。 まだもう少し、競馬のために、自分自身のために、頑張って行こうと思います。 皆さま、年末も競馬を楽しみ、そして良い年をお迎え下さい。
2018年12月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 有馬記念ウィーク。 皆さん楽しんでおられますか? 資料画像 晴れ渡る冬の中山競馬場 資料画像 有馬記念直前(2016年) 年末には向かっていても、押し詰まってくる感じがするにはまだ少し早い時期。 いくら28日にJRAの開催があるとは言っても、有馬記念の後が少し長くなりそうな今年の年末ハイライト。 6年前の2012年にも12月23日に有馬記念が行われていますが、この時の勝ち馬はゴールドシップでした。 この内田博幸ジョッキーの勝利のアピールは感動的でした ちなみに、その翌年2013年はもう一日早い22日に行われていて、あのオルフェーブルの圧勝劇。 有馬記念って、接戦僅差のレースになることが多くて、1秒以上離したオルフェーブルはともかくとして、2馬身より大きい着差をつけて勝った馬は過去30年さかのぼってもたったの5頭しかいません。3頭の三冠馬含め、いずれも最高級の名馬。2013年 オルフェーブル 1秒3差 8馬身2006年 ディープインパクト 0秒5差 6馬身2003年 シンボリクリスエス 1秒5差 9馬身1996年 サクラローレル 0秒4差 2馬身1/21994年 ナリタブライアン 0秒5差 3馬身 あとはみんなコンマ1秒とかコンマ2秒とかいう接戦! だから有馬記念はゴール前で盛り上がるはずですよね。 ジェンティルドンナ 有馬記念まであと4日。 連日、目一杯楽しみましょう!! と、こ、ろ、で…… 有馬記念で、競馬は終わりじゃないですよね~(北海道の場外発売所 Aiba石狩の告知です) 翌日24日(月祝)には、名古屋大賞典(Jpn2)。 カツゲキキトキトも出ます。 JRAからはグリムなんかも出ます。 そして私、石狩で予想トークやります!(笑) 有馬記念終わったら、すぐに北海道に帰ります。(こちらはAiba札幌駅前のイベント情報です) Aiba札幌駅前には、横山ルリカさんが来場! こちらの司会は、帯広・門別実況担当の大滝翔アナウンサーです。 クリスマスイブも、競馬三昧。 そのあとも、レースが目白押し。 有馬記念の後は、地方競馬でお楽しみ下さいね。
2018年12月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週末、グリーンチャンネルの香港国際競走の中継放送をご覧下さった皆様、ありがとうございました。 資料映像 シャティン競馬場 勝敗を決する最後の直線 馬券が買えるようになってからは、かつて海外の競馬を見ていたときのように出走馬たちの大雑把な戦歴を漠然と思い描いてレースを見ているときとは明らかに異なる楽しみを味わえるようになってきています。それが最もハッキリわかるのが、香港。過去の戦歴は詳しく調べることが出来て、レースリプレイもほぼ事前チェックが可能。地元の馬の分含め調教や陣営の談話まで踏まえながら考えられる。 最後の香港カップの「兄弟馬行った行った」(1着と3着)なんて、前哨戦を見てむしろ狙って馬券をお取りになった方もおられるのではないでしょうか。 ほんと、私が海外競馬中継に携わらせて頂くようになった頃のことを考えると、隔世の感があります。これからも日々進化していくのでしょうけれども、いまはいまで長らく続けている間に、競馬のいい時代を楽しめているなと。 これからも競馬というものが続いていく限り、馬やレースだけでなくこのような「楽しみ方」というものも時とともに変化し進化していくのでしょう。 今年も楽しい香港国際競走の一日でした。 さて、ここからが本題。 日本が世界に誇るローカルレーシングの話。 先週金曜日に、名古屋競馬場に取材に出かけてきました。 空の色が、いかにも冬 っていう感じになってきました。 それでもお日さまが出るととても暖かく、風が出ると冷たく。 季節が葛藤しながら、冬の気配が少しずつ増してきているというところでしょうか。 もう週が明けて今週は、完全に冬、ですけどね。 レースの迫力は、日本のローカルレーシングも負けていません。 今日のメインレースは、マイル争覇(1600m)。 聞き覚えのあるレース名ではあっても、どういう経緯かまでは承知していませんでした。2009年まで名古屋で行われていたレースがその翌年から福山に移り、福山が廃止になった2013年を最後に行われていなかった重賞です。かつてはあのキングスゾーンが名古屋と福山にまたがって4連覇したり、更に昔の勝ち馬にはヨシノイチバンボシの名前があったり。 名古屋で言えば9年ぶりに復活したレースと言うことになります。 重賞なのですが、ランクがSPⅡだからか残念ながら肩掛けはなし。 したがって、恒例のパドックでの肩掛け展示もなし…。 何と!こちらさまがお出ましだったんです… 名古屋が誇るエース カツゲキキトキト 前回の東海菊花賞が、JBCクラシックからわずか中10日。 当面の目標は暮れの名古屋グランプリと思われていただけに、今回更に中2週でこのレースに出走予定であることを知ったときには正直驚きを禁じ得ませんでした。 しかし、これがまさにカツゲキキトキト。 疲れも微塵も感じさせることなく、この日のレースに臨みました。 これがだいたいゴール前あたり ゴール後 口取り写真撮影の前に、いつものようにお客さま方の前で写真撮影タイム 大畑騎手の優勝インタビューの模様は、名古屋競馬HP掲載のYoutube映像でご覧下さい。 「2歳の夏に少し休んだ後は、去年ちょっと爪の関係で休んだだけ。3年間殆ど休まずに、調子も落とさずに走ってくれている。これはすごいこと。今後は、交流重賞もそうなんだけれど、出るレースは全部勝つというつもりで走らせたい。」 …とは、管理する錦見調教師(写真左から2番目)の話。 これは、いつも名古屋・笠松の馬券を買うときに手にしている専門紙「競馬エース」のコラムの受け売りなんですが… カツゲキキトキトが勝っていない名古屋の古馬重賞は、2月の梅見月杯と、今回復活したマイル争覇の2つだけだったとのこと。この日マイル争覇を勝ち、最後の「ターゲット」も明確になりました。 「梅見月杯は、まだ一度も出たことのないレースだからね。獲らせたい。」 次走は勿論名古屋グランプリ。ここでもJRA勢を迎え撃つ「大将」としての奮闘にも大いに期待しつつ、「そのあとのカツゲキキトキト」からも目が離せなくなりました。 年末、名古屋の大一番。名古屋グランプリ。 今年は12月24日(月振休)です。 お楽しみに!!
2018年12月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 月曜日に日本を発ち、取材に出かけてきております。 毎年自分の中で恒例行事にしている香港国際競走の調教取材。 レースの日には東京にいなければならず、いつも週末前に帰国して観戦は日本で映像だけ。その後、たまたま中継放送の司会の仕事を頂戴するようになりましたので、見聞きしてきたものをそこに活かす、というモチベーションにも支えられて、もう14年も毎年通い続けてきました。レース本番は現地ライブでは見られないのに(笑)。 その前3年間ぐらいは、土曜日に仕事が終わってから香港に駆けつけてレースを見ていたっけ。これまでの香港での様々な経験は、もはやかけがえのないものになっております。 競馬をきっかけに香港を訪れ、たくさんのものを得てきました これも縁。ありがたいことです。 今回は取材の前に寄り道。 出来たばかりの「港珠澳大橋」を通ってみたくて、月曜日にはマカオに出かけてみました。 車窓風景 巨大な珠江デルタの、三角に開いた端と端をつないでしまおうという発想がすごすぎる。全長50キロ以上の一部トンネル部分を除いて、こんな感じでずっと海の上を車が走ります。東京湾アクアラインなんて、目じゃないって。 帰りは一番前の座席から 景色なんて殆ど何もないのだけれど…まさに壮観 海を渡っている間の風景(笑) 木造の漁船の姿 陸地や建物が見えると、ちょっとホッとします 正式着工から9年。当時は「本当に出来るのか?」などと周囲の人たちと話していたのですが…こんなに早く出来てしまった。こうして実際に橋を渡って香港マカオ間を行き来することが出来て、感慨深いものがありました。 こういうのって、「やり始めたら早い」中国人のいい意味の凄さですよね。だからもたもたしてる人たちを出し抜ける。 日本の高速道路とか鉄道なんて話ばっかりで、いつまで経っても全然出来ないし(苦笑)。 これでもう思い残すことは何もありません(嘘)。 そろそろ馬の話に行きましょう。 香港での取材は、今日と明日の2日間だけなので。 天気が良くて暑い!と聞いていたのですが… 太陽が高くなり始めたあたりで低い雲が垂れ込めてきました。 一時雨がぱらつく陽気。でもそのおかげで今朝は涼しい朝になりました。 戦いの舞台 シャティン競馬場 恒例の馬場状態チェック 草の長さも、歩いた感じも、殆ど変わらないと思います。 相変わらず、まとわりつくような「粘りけのある」歩き心地。 今回も、コンデジで馬たちの調教風景の撮影を敢行しました。連写機能もないカメラで、馬の姿というのはいったいどれだけ撮影出来るものなのか。 右(外)がリスグラシューとモレイラ騎手 左(内)がモズアスコットとルメール騎手 サングレーザー 後ろ脚の蹴りのすごさが伝わる ひとしきり走り終えた後、取材陣の撮影に応じるサングレーザー きちんとポーズを取ってかわいい… ディアドラ。めちゃ元気そう ヴィブロス こちらの瞬間は「収縮の美」 記者の皆さん方の取材風景 中央が友道康夫調教師 毎年続けて同じように取材に来ていたのだけれども、取材風景の様変わりを感じるようになったのは海外のレースの馬券を日本国内で売るようになってからですから、本当にこの1~2年のこと。当然それに伴い、日本に居ながらにして得られる情報量は格段に増え、この場所のレースをより一層楽しめるようになったことは間違いないでしょう。 香港までいらっしゃる記者の皆さん方も、人によってはいつもとは違う勝手の中での取材。本当にご苦労の多いことだと思います。かつて「日本馬頑張れ!」だけで良かったときとは異なり、他の国からやって来た馬、地元香港の馬、おしなべて情報を得なければなりませんから。 この馬も、そんな取材対象に間違いなくなる一頭。 香港ヴァーズ出走予定の、ヴァルトガイスト。 サンクルー大賞やフォア賞の勝利から挑んだ凱旋門賞でも善戦したこの馬の名前は、憶えておられる方も多いことでしょう。 実際の馬を見ると…こんな感じでずいぶん「シャープな」体つきの馬なんですね。この体であのパフォーマンスを示すのだからびっくり!! 今回、初めてレースで馬体重が計測され発表されるわけですが…どのぐらいの数字なんでしょうか。 決戦は日曜日!
2018年12月05日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 ホッカイドウ競馬が閉幕し、北海道地区でのイベントの仕事が少し落ち着いてきたところで、先週は久しぶりにまるまる1週間本州に滞在。しばらく出かけることが出来なかった取材にお邪魔してきました。 11月22日(木) 笠松グランプリ当日の笠松競馬場 春には花の色に染まる競馬場への階段も、ご覧のように「いかにも冬」という雰囲気。この日はたまたま時々このように雲が空を覆っていたので、余計にそんな雰囲気を感じます。 笠松は、季節の移り変わりが本当にハッキリ感じられる競馬場ですね。この日は木枯らしが吹いて空気は冷たく、それでも雲がとれて陽の光が差せばふわふわと暖かく、秋と冬の間に身を置いたような感じがする一日でした。 競馬場には少し遅刻して、2Rから観戦 勝ったのは、渡邊竜也ジョッキー そのまま検量前(スタンド側から徒歩5分の1~2コーナー中間地点にあります)に取材に赴いたところ、次のレースで装鞍所騎乗になっていた渡邊ジョッキーを発見。 頼んでもいないのにピースサイン(笑) 目の前を通った一瞬のカットが、奇跡的に撮影出来ました。 撮影したときにはピースサインかと思ったのですが…よくよく考えたら渡邊ジョッキー、この時既に1レースと2レースで連勝。「もう2つ勝ったよ!!」っていう意味だったのかな? レースの合間には、ヤングジョッキーズシリーズ本戦出場の取材を受けていました もうひとり若手 私が笠松に来られないでいた間、彼も不在でした 水野翔ジョッキー 鎖骨骨折の大けがで2ヶ月休養。11月上旬の笠松開催から復帰していました。 「休んでいた2ヶ月のうち、最初の1ヶ月は入院。何も出来ず退屈でした。でも、あとの1ヶ月はいい休養になりましたよ。マカオに競馬を見に行ったりもしましたし、色んなことを考える機会にもなりました。」 とりわけ、思い切って海外に出かけたのは、いい刺激になったみたい。 競馬に限らず、毎日同じ場所で同じ仕事をしていれば、どうしても見聞きする世界が「閉じてきてしまう」のは仕方がないこと。その仕事がしばらく出来ない状況になって、外の空気に触れて、感じる。そこから産まれるものもたくさんあるのでしょう。 これはプレイヤーだけでなく私たちのように見聞きして伝える立場でも同じなんですけれども、競馬の仕事のいいところは、思い切って外に出てみると、そういう身近なものをは別の世界がものすごく幅広く、そして奥行き深く広がっているところ。 「自分のこれから、という大きな部分だけではなく、日常の騎乗の中でも色々考えて実践しています。勝ち負けは別として、思い描いたことが少しずつ出来て、『ああこういうことか』という手応えも様々に感じています。」 実は話している間には気づかずに、他の方に言われて「あっ」と気づいたのですが… 髪型と紙の色が、ほぼ普通になっていました。 今津博之調教師 最終レースのサザンオールスターの遠征で臨場していて、行き会うことが出来ました。 金沢で10歳にして重賞勝ちしたアサクサポイント 昨年も出て2着の北國王冠で、今年は1着。「デキは昨年よりもいいと思っていたけれども、まさか勝ってくれるとは。展開含めていろんなことがかみ合いました。」 一時はちょっと走る気持ちを失っているのではないかと思われるレースぶりが続いていただけに、この勝利には驚かされるとともに、デキが良くなっていたと聞くと感動すら憶えました。馬が、まだ競走馬としてのポテンシャルを失っていないということですから。 このあと、一昨年優勝・昨年2着のゴールドカップ(笠松)に向かうのか、それとも思い切って交流重賞の名古屋大賞典に向かうのか。はたまた…? いまは「交流競走の旅人」を演じているアサクサポイントだけに、動向が注目されます。 さて、メインの笠松グランプリ レース前半、1~2コーナー。 注目されたラブバレットは、2番手のタイセイバンデット(吉原騎手)の向こう側に隠れています。完全に馬群の中。さすがにスムーズには運ばせてもらえませんでした。このあとポジションを下げて苦戦。 激戦を制した、エイシンバランサー 実況にもありましたが、やはりダートグレードを勝つような馬の底力。 「対応力」のようなものが違うと感じました。 次来るときは年明けかな… 春の気配を感じる頃よりは前に、また訪れたいです。 一昨日、名古屋にも行って来たので、そちらも少しだけ。 街中だけに、画像で季節感というのも… この日はとても暖かくて、コートを着ていると日中は汗ばむ陽気でした。 「最近全然勝てていないから…」と話す加藤誓二ジョッキー ズボンを新調して心機一転? よく見ると、文字が勝負服の模様 なかなかかっこよい ある機会に、身につけるものを色々と購入したらしく。 騎手が必ず着ているプロテクターは、4万円もするんですって(驚) 以前ボートレースの取材をしているときにも「レースの時に履くシューズが一足3万円」「手袋が1万円」とか聞いて驚きを禁じ得ませんでしたが…ボートレーサーとも親交がある彼曰く「競馬の方が道具にはお金がかかる」とのこと。 皆さん、手入れしながら大事に使われているのは、必ずしも金額だけではないと思いますが、それでも道具を大切にする気持ちというのもある意味納得。 馬具もそうですし、プロテクターのように身を守るものなら尚更、ですよね。 普段見えないところの「大切な部分」を教えてもらいました。 ラス前のレースでお仕事が終わった、今井貴大ジョッキーに、帰る前に直撃。 普段着ショット 帰る前に、取材で足を止めて頂きました。 話は勿論、デビューから6連勝で前走ゴールドウィング賞を勝ったエムエスクイーン。 今日28日水曜日の名古屋10Rセレクトゴールドに出走します。 この取材に行った日、騎手や調教師幾人かの方々と話をしたのですが、どこからともなしに話が及ぶのがこのエムエスクイーン。誰に聞いても一目置く存在で、「あの馬は違う」との声があちらこちらから連発しておりました。「バネがいいですね。どんなレースでも出来るし、すっと反応して走れるところがいいです」…とは、今井ジョッキーの話。 今回は地元戦ですが、このあとどんな道を歩んでいくのか楽しみです。「まだいまのところ、騎乗していてレースで緊張するということもありません。水曜日はライバルも強そうなのがいますが(3連勝で来ているアンタエウス)、とにかく無事にいって欲しいです。」 今日のレースにも注目しましょう。 最後。この日の最終レースで、やっぱり区切りの勝利達成! どうして私が名古屋に行くと、区切りの勝利が出るのだろう…。 ゴール後の写真 3頭の競り合いを制した、一番外のシンパンジャ 管理する安部幸夫調教師が、開業2年3ヶ月で通算100勝を達成しました。 騎手としては3000勝以上を挙げた、安部幸夫調教師。「(騎手の時とは)立場が違うので…いまはとにかく『がむしゃら』にやっています。」…という言葉は、偽らざる気持ちなのかも知れません。「馬主さんやスタッフのおかげで、こうして区切りの勝利を挙げられて良かったです。またこれからも一戦一戦頑張って行きます」 私、誕生日7日違いの同い年なので。 ひそかに応援しています。 名古屋も、まだまだ話題豊富。 来週また出かけて、いろんな話題を掘り下げていければと思っています。
2018年11月28日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 ホッカイドウ競馬の最終日、道営記念当日は、Aiba札幌駅前もイベントで盛り上がりました。 Aiba札幌駅前地下3階 発売エリアでの予想トーク ゲストは須田鷹雄さん 岡部玲子さん 手前がわたくし このあと夜に行われた地下1階のカフェバー「スタンピーズ」でのパーティイベントも盛り上がりました。 毎週イベントを行ってきて、私も多くのお客さま方と出会うことが出来ました。 イベントだけでなく、この場所をこれまでに訪れて下さった皆さまに、心から感謝申し上げます。 勿論、ホッカイドウ競馬の開催が終わったあとでも、Aiba札幌駅前では南関東中心に元気よく営業しております。 イベントも、折に触れて行われる予定です。 次のイベントデーは12月12日(水)の船橋・クイーン賞当日。 その時に改めてお知らせしますね。 土曜日に東京に戻ってきまして、また東京競馬場に出かけました。 今年最後の東京競馬場かな…。 メインレースの頃には日も傾いて、光の色もご覧のように全体的にオレンジがかった感じになります。写真1枚とってみても、季節の進み具合がわかりますよね。 レースの方は… 皆さまご存じのように大激戦! すでに残り1ハロンで大接戦の予感 並んだ!! これが、少し後ろからですがゴールの直前 完全に隠れている一番向こう側の馬が勝ち馬ニシノデイジー 検量室前 激戦を勝ちきった勝浦騎手 ニシノデイジーは、9月の札幌2歳ステークス以来の出走でした。 当時のパドックでの姿がこちら 今回のパドックでの姿は… 馬体重は+12kg ふっくらしたというより、体のラインにメリハリがついているような気がしませんか?これで馬体が増えているわけですから、恐らく全体的に成長した上にいわゆる「競走馬らしく」なってきたということなんでしょう。 パッと見た目シャープな感じに見えてしまったので、どうなのかな?と思ってしまったのが、馬券的には敗因。強いところをせっかく札幌で見ていたのに…。 今週はいよいよ、ジャパンカップですね 最後にご案内。 今日から、東京・汐留で馬の写真展が開かれています。 高層ビルが建ち並ぶ汐留 正面がゆりかもめの汐留駅 JRですと新橋駅が近いです この写真のすぐ向こうにあるのが、ウインズ汐留 日テレタワーから広い道路を隔てて向かい 共同通信社のビル「メディアタワー」のアネックス1階 汐留ギャラリーが会場です。 競馬写真家展『彩 サラブレッド 2018』 10名の写真家の方々が撮影した、馬と、馬の周りの人々と、そして競馬場 実に様々な風景が、実に様々なタッチで描き出されています 行きなれている場所、見慣れている風景のように思えても 写真の撮り方っていうんでしょうか… シャッターを切るときの「観点」みたいなものなんだと思うんですが こんなふうに見えるものなんだと。 馬や人々や場所の姿が、見たことがあるはずなのに見たこともないようなもののように感じられ、とても不思議でした。 「『個性』なんですよね。それで同じ馬の写真でも、こんな風にそれぞれの写真家によって伝えるものが違うんです。」 …とは、今回の出展者のひとり・岡田修平さん(写真右) まさにそこがこの展示の興味深さ面白さです。 「普段皆さんがよくご覧になるゴール前写真とか、口取り写真とはまったく違う、馬とか馬のいる風景を感じて、シャッターを切ります。そのシーンに出会ったその瞬間に『あっ』と感じて撮影したときに、こういう作品が生まれるんですよね。」 例えば、コースの脇の紅葉の色づき方がいつもの年と違って鮮やか、とか 馬が水浴びしている水しぶきの感じの清々しさ、とか 感じるものも、個性 それを写真として表現する仕方も、個性 写真家の皆さんって、写真を撮るプロ、だと思っていたんですが…。 違いました。ここにある写真の数々を見てわかりました。 「その瞬間」を感じることの、プロ それが写真家 写真として切り取ったときに伝わる何かを、感じて、シャッターを切れる人 それが写真のプロ そんな「特別な才能」を持った方々の作品に、皆さんも是非触れて下さい。 明後日23日金曜日までが東京のこの場所で。 12月14~20日の間には大阪にある「富士フォトサロン大阪」で開催されます。
2018年11月21日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 結局、7月に福島に行ったあとからは毎週夏競馬の取材で北海道に通い続けて、そのあとも9月26日のAiba札幌駅前オープンがあって、その前後からもずっと毎週北海道に通い続けて… ようやく冬が来ました。 まだ雪は降らないけれど 空の色とか、街の景色、人々の着るものなど、目からはいるもの、そして肌で感じる感覚などからは、季節が進んできたことがハッキリと感じられます。 あとはもう、山あいだけでなく街に雪が降れば、一気に北海道らしい気候になってくるのではないでしょうか。週間予報では、昨日今日あたりにようやく全道で初雪、と言われていたのですが…昨日も断続的に降ってきたのは、土砂降りの雨。今日は少し冷えるけれども、降水確率は全道的に20%前後だとか。 寒いのは嫌ですけれども、それらしい陽気でないと何だか落ち着かない感じがしますから。 待ってるぞ!冬将軍(笑) 先週末の土曜日の東京競馬場では、武蔵野ステークスが行われました。 府中の杜も、木々が色づく 例年よりは少し遅いでしょうか… 雲がとれると、空の色がこの季節らしい青さ 例によって、スタンドからコンデジでレースの写真を撮る練習(笑) 今週はダートだから、スタンドから遠いな… 「いつもほどスタートで遅れなかった」という、サンライズノヴァ レース半ばでは中段の後ろまでとりつき、あとは外を回って追い上げ 残り1ハロンではこの写真の左端にようやく接近してきましたが… あっという間に、追いついてきた! 突き抜けた!!!!! 検量前に上がってきた戸崎圭太ジョッキーも、会心の勝利だったかこの表情 これからもこの馬のスタイルで勝利を目指していくのでしょう。 次走はチャンピオンズカップとのこと。 そのあとには、年末・大井の東京大賞典にもやって来るでしょうか? 今年のダート戦線も、いよいよクライマックスが近づいてきているようですね。 さて、お知らせが遅くなってしまいましたが… 東京競馬場内の競馬博物館で行われている、こちらの展示 もうご覧になりましたか? かつて、日本の競馬界を特別な存在感をもって支えていた、メジロ牧場 その歴史を、馬たちの活躍だけでなく、メジロ牧場をめぐる人々の想いや功績を通じて知る展示企画です。それなりに長く競馬をご覧になっている方々にとっては、「かつてのあの」名シーンの背景を改めて感じることが出来る、堪えられない内容になっています。 展示や、協力された方々の言葉ひとつひとつに、「あの頃の俺たちの競馬」が感じられます。 興味を持たれるのはさぞや、年配の方が多いのかなと思っていたのですが… 現地で募集されて行われる、ガイドツアー 参加者は30代から40前後の方が多いんですって。 そのあたりの年齢の競馬ファンの方は、もうメジロ牧場の大活躍には直接は触れていないと思うのですが…それでもこのように興味を持たれていることには、驚かされました。 まずは、競馬ファンって、本当に熱心。 あとは、競馬ってでもそういうものだよね、ということ。 自分が見聞きしていない部分の競馬の時の流れも、本当に興味深く味わえるのが、競馬のいいところなのかもしれません。 ちなみに、この写真の中央でガイドツアーの案内役を務めているのは、競馬博物館の岡野館長。 スタッフの皆さま方のこの展示にかける気合いを、館長自ら示しておられました。 競馬博物館 折に触れて訪れて下さいね 皆さん方が競馬に関して味わいたいと感じる何かが、きっとあるはずです。
2018年11月14日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日の太田アナウンサーの稿で取り上げられていた「楽天競馬ファン感謝デーin札幌」 イベント運営に携わらせて頂いたものとして、参加して下さったお客さま方に心から感謝申し上げます。 恐らく、これは大げさではなく、日本における競馬のイベントとしてかつて類を見ないような特別な雰囲気のレースイベントになったと思っています。参加された方々にはそれを実感して頂けたのではないかと思います。 詳しい内容のご報告は、昨日の太田さんの記事で尽くされていますので、そちらをご覧下さい。 お詫びしなければならないこともあります。 開始してすぐに会場が大入り満員になり、せっかくお越し下さったのに参加出来なかった方が大勢おられたはずです。本当に申し訳ございませんでした。 少しでも多くの方々と、競馬の素晴らしい時間を共有出来るように、考えてまいります。またの機会に是非ともご参加下さい。 あっ! またの機会って、明日8日だ(笑)。 小堺翔太さんとともにお待ちしていますよ!! もうひとつ。 昨日の日中、グリーンチャンネルを通じてメルボルンカップをご覧下さった皆様、ありがとうございました。 資料画像です。 10年前に私が見に行った時のメルボルンカップのスポンサーはエミレーツ航空。なので前回の色が鮮やかだったのですが…レクサスは少々見た目には地味でしたね、レースには全然関係ないけど(苦笑)。 映像を通じて、メルボルンカップの特別な雰囲気は、果たしてどれだけ伝わっただろうか… 解説の合田さんも話しておられましたし、メルボルンカップに出かけたことのある私も番組を通じてそこを強調して話をさせて頂いたつもりです。 もし、少しでもメルボルンカップというレースに興味を持たれた方がおられたら…是非頑張って一生に一度でいいから現地で観戦されることをお勧めします。必ず、競馬の世界観が変わると思いますよ。 さて、先週末はJBCもさることながら、土曜日の東京競馬場も大いに盛り上がりました。 9R南部特別 パドックでのオジュウチョウサン 平地競馬への挑戦も、第2ステージに進んできました。 今度は1000万条件。相手も骨っぽくなり、人気は僅差でしたが3番手。 レース直前。 重賞なみの注目度合いでした。 オジュウチョウサンの勝負服を着て応援しているお客さまの姿も オッズに現れているように、正直レースの前は前回以上に「半信半疑」っていう雰囲気が合ったと思うんですよね。それが実際走ってみると… このクラスとしては、なかなかの勝ち方 このあと、ジャパンカップに向かうとか、今日のスポーツ新聞ではまた有馬記念に直行だとか。 いずれにしても、次に挑む山は相当に高いものになりそうです。 このオジュウチョウサンのチャレンジって、未知のものごととか、すごく高い目標に向かっているのがいいんだと思うんですよね。なにせ、ひとつも勝っていないうちから目指しているのが有馬記念、ですから。そのようにチャレンジしている間に、ひとつまたひとつと「結果」がついてきました。 どこまで行けるのか。次の山はあまりにも高くそびえていますが、そのチャレンジの姿は注目に値するものにきっとなるはず。レースを楽しみにしましょう。
2018年11月07日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週も、東京競馬場の話。 いま話題のキャッシュレス投票、東京競馬場にも体験に行って来ました。 キャッシュレス投票に必要なカード「UMACA」の申込窓口 この日もなかなかの盛況でした キャッシュレス投票用のカードを作ると、説明書以外に色々ついてきました。 一番左は見えづらいですが、ネックストラップつきのカードホルダー 競馬場でこれを首に提げている人は、キャッシュレス投票を利用しているということですね。 まずお金をカードにチャージ 入れたお金が当面の軍資金となります。 キャッシュレス投票の購入風景 皆さん、揃って機械に向かって右手を上げている… これには理由があるんです。 静脈認証。個人の確認にも最新の技術が使われています。 うまく認識されるために、手の当て方に少し慣れる必要がありますが、例えばカードを落としてしまった時などに他人に利用される恐れをなくすには、これはかなりのセキュリティレベルと言えるでしょう。 カード登録時の選択で、馬券を買うときにはこの静脈認証を使わずに暗証番号の入力で買うことが出来ますが、その場合でも払い戻し金の受け取りは静脈認証が必要になります。 UMACAでの投票には、スマートフォンでのアプリ操作で手軽に「買い目を作る」ことが出来る「スマッピー投票」が便利。お客さま方に話を聞いてみても、普段からスマートフォンのインターネット投票を利用しているというお客さまは積極的に利用されていました。 このように多くの賭け式の馬券をいっぺんに買うときにも、スマッピー投票なら本当に簡単。 以前もリポートしましたが、マークシートを塗るのとは異なり、買い目をチェックしやすくて間違い防止にも役立ちます。 馬券のように出ているのは、言わば「レシート」 馬券そのものではなく、キャッシュレス投票で購入した馬券の「控え」です。 JRAのキャッシュレス投票では、レシートの要不要は選択できず、必ずレシートが出てくる仕様になっているみたいです。 仕様と言えば、少々不満だったのはこちら。 タッチパネル投票。 表示画面の上で選択入力しながら馬券を買う方法です。 買い目を作るときの使い勝手はむしろこのように大変見やすいのですが… 例えばある馬の単勝と複勝を両方買う、というような場合、一度に購入することは出来ません。 カード認証から静脈認証を行ってからまず、単勝。一旦操作を全て終了してからまたカード認証から静脈認証、そして複勝購入… 異なるレースや賭け式の馬券の買い目をストックして全部いっぺんに買う、ということが出来ないんですね。すごく手間がかかります。 このタッチパネル投票だけは、期待していただけに少々ガッカリしました。 もしかしたら、タッチパネル投票は例えば券売機の混雑防止などの理由で、あまり推奨されていないのかも知れませんね。 「よし、買おう」とか「こういう馬券を買いたい」と思い立ったときに即そのまま券売機に並んでその買い目を入力して買うという、なんて言いますか「直情的に」馬券購入できる、と言う意味では、タッチパネル購入って客側からするとストレスフリーなんだけどな…。 そこは、スマートフォンで同じようなことが出来る「スマッピー投票」があるので、そちらを、ということなのでしょう。 先々週と先週、東京競馬場を訪れてみて、このキャッシュレス投票の投票機が並ぶ3階のフロアでは、結構な数のお客さま方が利用している、という印象を受けました。 これから各競馬場に拡大していくと、このJRAのキャッシュレス投票も認知度が上がり、それにより更に利用も広がっていくでしょう。 何しろ「技術の粋」を集めた仕組みですから。 体験してみて「ほー」「へー」という体験の連続でした。 さて、先週土曜日のレースシーン。 メインは2歳牝馬の重賞・アルテミスステークス。 坂を上がり、このように馬が密集して大混戦 これでもゴールから100mもないところでの写真なのですが… 11番ビーチサンバが「やったか!」というところに、ほぼ最後方から追い込んで来た3番のシェーングランツ。ものすごい脚を使いました。 見事でした! 夏に札幌で未勝利を勝った時にも、レースの後半だけ脚を使ってすごい勝ち方をしたこのシェーングランツ。「慎重なところがある馬」とは、藤沢和雄調教師の話。なので現状どうしてもこのように、前半は後ろに置かれる競馬になるのでしょう。 8月に札幌で未勝利を勝った時のシェーングランツ 今回のパドックでのシェーングランツ 札幌での勝利から2ヶ月半後 札幌でルメール騎手は、顔がお母さんのスタセリタにそっくり、と話していました。 フランスのオークスを勝ったお母さん同様の活躍を遂げることが出来るかどうか。これから先も目が離せません。
2018年10月31日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 週末土曜日、久しぶりに競馬場に行くことが出来ました。 JRA・東京競馬場の開催も、もう3週目ですよ… 最寄り駅・府中競馬正門前駅の改札を出てすぐの競馬場入口。 看板には主要な重賞レースの名前がずらり。 この季節は、競馬的にも見どころが多い季節だと言うことがわかります。 俗に言われるように、空が高い! 「馬肥ゆる秋」という言葉は本来「戦争の前触れ」という意味だそうですが、競馬のレースシーンにも同じことが言えるかも知れぬと感じさせるような、この季節らしいいいお天気です。 フジビュースタンド内 壁に掛けてあるモニターは3場分のレースが放映されていて、いつもならその下で幾人かのひとびとがレースを観戦していたのですが… この日来てみたら、モニターの下は別の目的の場所になっていました。 先般から始まった、キャッシュレス投票の投票機 こうしてコンパクトで、あまり場所を選ばず置けるのが特長 お客さまが結構利用していましたから、早速その特長が生きているということなんでしょう。 場内、至る所にこの端末が配置されると、もはや馬券を買うためのストレスはフリーになってしまう? 画面をよく見ると、発売しているレース上名には日本の3場のほかに「コーフィールド」の文字。 何かワクワクしますよね、これって。 その下にもっと一杯レース場名が並んで、全部買えるようになってもいいんですけど(笑)。 キャッシュレス投票会員の募集コーナー お客さま方がひっきりなしに出入りして、関心の高さを窺わせました。 地方競馬では既に一部導入されているキャッシュレス投票。 私がいまお手伝いしている北海道の場外発売所・Aiba札幌駅前でもカード会員数が増え、発売所でそのカード片手にレースを楽しむ方々が増えてきました。 この仕組みは、単にその場で馬券をキャッシュレスで買う、というところからどの方向に「もう一歩」進むか、というところがミソ。JRAではWIN5や海外馬券が買えたりという方向で現時点で少し拡大しています。一方Aiba札幌駅前では、カフェバーで居ながらにして馬券を買ってレースが楽しめる、という、言ってみれば「競馬空間の広がり」みたいな方向での使い勝手を模索しているところ。 これから導入する場所も増えてくるのでしょうが、ポイントはこの仕組みを使って「もう一歩」の進歩をどの方向に求めるかに寄るのでしょう。ただ「現金扱わなくて良くなる」というだけの発想では、お客さま方にとってのメリットは限定的ですから。 これは個人的な感想ですが、馬券を買うという機能面だけでも、マークシートを塗らず画面を指で押して操作して馬券を買う「タッチパネル投票」は、マークシート導入以来の馬券購入における革命になると思うのですが… 私の知る限り、馬券先進国のオーストラリアや香港、あとは北米でも、タッチパネル式の馬券購入機は一般的ですし。 それはともかく。 レースシーンも興味深いレースがいくつか。 とは言っても、ウオッカの仔は私が朝に北海道から帰ってくるのが間に合わなくて、写真ないです(涙)。 2歳の芝1800m・アイビーステークス 私たちの時代は芝1400mのレースというイメージがあるレース名ではあります。 この馬が…思われていたより遙かに強かった! クロノジェネシス ハロン棒の左脇に見える白帽 追いついて、抜き去る脚の速いこと… 少しテンションが上がっていた、とは北村友一ジョッキーの話 この時期の2歳馬ですから、課題は様々に見つかってからの成長 楽しみな馬の走りを見ることが出来ました。 メインレースの富士ステークスは、勿論この馬 ホッカイドウ競馬から参戦 ハッピーグリン パドックでの人馬も、いい姿です まさかの人馬ともカメラ目線(なわけない、笑) 馬の背景 横断幕も出ていました 可愛いイラストが、実馬とそっくり!! レースの方は… 後方追走から、コーナーで外を回らざるを得なくなったハッピーグリン。残り400ではずらーっと横に広がった馬たちの一番外の最後方。これでは苦しい… 一方の勝ち馬 ロジクライ 2年近くも休んでいたのに、すごい馬です ハッピーグリンは、最後伸びてこの馬群は全部交わしての、着順11着。走ったと言えば、走った。でももう少し何とかならなかったかという思いは… レースの直後の田中淳司調教師と内田博幸ジョッキー 残念さは、私たち外から応援する者も含めて、皆が共有すべきものになりました。 次は順調なら11月最終週、もう一度東京でチャレンジ 期待して応援しましょう! 翌日の菊花賞も勝って、4開催日連続重賞制覇ですって 今週もこの人? 土曜日はモズアスコット 日曜日はレイデオロだ… 明日のAiba札幌駅前(カフェバー「スタンピーズ」)イベント 昨日太田アナウンサーが告知しているように、守永真彩さん楽しみです。 近隣の方、こぞってお越し下さい。お待ちしています。
2018年10月24日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 毎週、北海道・札幌に来ています。 夜になると、気温は10度を割り込む感じ。 街中でも毎週出歩くのに1枚また1枚と着るものを増やしていく感じで、あっという間に季節が進んできています。 繁華街・すすきの界隈でタクシーの運転手さんに話を聞くと、やっぱり今のところ景気はあまりよくないと。「地元の人たちが、少ないですよね。地震の後は。」 巷では、観光客のキャンセルが相次いで北海道大変、みたいな話になっていますし、東京にいるときに聞こえてくるのはそういう声ばかりなのですが…現地地べたでいつもひとびとの姿を見続けている向きの感じているものは、ちょっと違うみたい。 景気は「ひとのこころ」から醸し出される者でもあるでしょうから…仕方ない部分もあるんでしょう。外のひとびとが動向と言うよりも前に、地元のひとびとがしっかりと立ち直っていくこと。まずはそこからということなのでしょう。 北海道の競馬も、北海道の中でまず頑張って行かないと。 自分もいつも以上に熱を込めて競馬に参加しながら、仕事としても頑張って行きたいです。 今日は、札幌の隣の石狩市にある場外発売所・サテライトいしかり(Aiba石狩)で予想イベントをやらせて頂いて来ました。 交流重賞のエーデルワイス賞が行われた昨日も、重賞の瑞穂賞が行われた今日も、お客さま方は時間帯によって入れ替わりながらなかなかの盛況。思い思いにレースを楽しんでおられました。 今日は毎週ご紹介しているAiba札幌駅前とダブルで場立ち予想イベントが行われました。そこでこんな感じで、石狩と札幌駅前のイベントの様子をYoutubeでライブ配信。それぞれの会場で相手方の会場の様子をモニターに映し出しながらイベントを進めていきました。 お客さま方、こちら石狩で予想パネラー(私)が出した予想と札幌で出ている予想(大滝翔アナウンサー担当)を見比べたり、それぞれの予想に対して感想を述べて行かれたり。こうして映像を出しているだけなんですけれども、意外とリアクションがあってそのことが興味深く感じられました。 あとは…Aiba札幌駅前の宣伝効果としては抜群でしたね。 石狩は札幌の隣町ですから、札幌で勤めたり出かけたりされる方も多く、その駅前の発売所とあって興味を持たれる方が多かったようです。「これは札幌駅前のどこにあるの?」「あのパチンコ屋の上の場外、復活したのか?」 「あのパチンコ屋の上の場外」っていうのは、3年前に閉鎖されてしまった駅前の場外発売所のこと。その時にはよく通っていた、というお客さま方もおられて、これもまた興味深いリアクションでした。 新しいAiba札幌駅前は、「パチンコ屋の上」ではありません(笑) 札幌駅前のビッグカメラの向かい、東急百貨店の脇 ビルの1階にココカラファインが目印になるビルの、地下3階から地下1階 地下鉄東豊線の「さっぽろ駅」の改札のすぐ脇に入口があります 地下1階が、併設されているカフェバー「スタンピーズ」です まだまだ出来てから1ヶ月も経たない場所。 いくら頑張って告知しているつもりでも、お客さま方に浸透して、認知認識されていくのは難しいことなのだなと、改めて感じます。 3年前まであった旧札幌駅前の場外発売所は、連日大変賑わい、売上も上がっていました。しかし、その場所が一旦失われると、そこを行き来してきたひとびとも、そして勿論ひとびとが持っていて使うお金も、みんな霧のように散ってなくなってしまうんですよね。 巷では、ネット全盛の時代と思われているみたいですが、全盛なんかじゃない。やはり大事なのは場所。ひとびとやリアルなお金が行き交う、リアルな場所があるからこそ、リアルな流れが維持されているのでしょう。 いま新しく出来たAiba札幌駅前も、まだまだこれからですね。 以前の場所の近くに復活したから、すぐに当時のひとびとやお金が戻ってくるわけじゃない。 オープンから賑わうAiba札幌駅前 また改めて、ひとびとが訪れ、そして育んでいく場所が出来たと言うこと。 この素晴らしい場所に、きっとまたひとびとがひとりまたひとりとやってきて、かつての札幌駅前場外を遙かに上回り、そして新たな楽しみに満ちた賑わいが、これから膨らんでいくことでしょう。 そのAiba札幌駅前、毎週木曜日に併設されているカフェバーで「競馬パーティー」が行われています。 明日18日木曜日が既報の通りパフォーマー・KUROさんのイベント。 そして来週木曜日のゲストは… 楽天競馬「ポッ娘」来場、第2弾! 守永真彩さん登場です。 競馬の予想だけでなく、守永さんのジャズライブも実施。 いよいよパーティーらしくなってきていますよ! 是非ともご都合を合わせてお越し下さいね。
2018年10月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週から始まりました! 北海道にある場外発売所・Aiba札幌駅前の特別企画 その名もSAPPORO駅前 競馬パーティー 初回のスペシャルゲストは、我らが!楽天競馬PR大使『ポッ娘』の津田麻莉奈さん 地下3階~地下1階の3フロアに分かれている、Aiba札幌駅前。 地下3階の馬券発売フロアでは場立ち予想 フロア全体の照明の関係で何となくテクノな雰囲気に撮れました。 今日の司会進行は、ホッカイドウ競馬の実況も担当している島田祐希アナウンサー。 8日の南部杯当日には、JRAの開催が終わる頃合いからお客さま方がどっと押し寄せ、南部杯を観戦して行かれたそうです。JRAの発売所から転戦というお客さまもいらした模様。札幌駅に地下道直結というロケーションが、また新たな需要とか、一旦地下に潜って失われた需要をこれから吸収していく可能性を感じる、お客さま方の動きでした。 (写真はイメージです) 18時からは、地下1階に併設されているカフェバー『スタンピーズ』に場所を移して、食事やお酒を楽しみながらのパーティー 今日は大入り満員の盛況になりました このフロアは馬券売り場として登録されているので、キャッシュレス投票を利用して券売機でも、タブレット投票でも馬券を買えます。 みんなで馬券を買って、レースはステージの大画面で観戦。 会場全体から声援も上がり、一気に熱気に包まれます。 メインレースのあとの抽選会 当選者には、津田麻莉奈さんの手製の馬のアクセサリーがプレゼントされました プレゼント贈呈風景 最終レースが終わったあとも、名残を惜しんで記念撮影 競馬を通じて皆で集まり盛り上がる。 競馬という物が持つ力を感じた夜になりました。 来週からは、ホッカイドウ競馬のシーズンファイナル・道営記念が行われる11月15日までの間 毎週木曜日 SAPPORO駅前 競馬パーティー開催 そうです、札幌駅前にこんな競馬の盛り上がりが、毎週やって来ます。 10月18日(木)の内容は、こちら! 巷で行われているパフォーマンスショーが大人気。 パフォーマーのKUROさんが来場して、Aiba札幌駅前でパフォーマンスを披露してくれます。 超一流のジャグリングの腕前や、マジック。様々なパフォーマンスを堪能できます。 噂によると、パフォーマンスと競馬のコラボで、パフォーマンスの結果で競馬を予想する奇想天外な企画も用意されているとか。あ、予想するの私だ(汗)。 来週、10月18日(木)も、どうか皆さまお誘い合わせの上、Aiba札幌駅前とカフェバー「スタンピーズ」にお越し下さい!
2018年10月10日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 先週の土曜日、北海道・空知地方のまち、砂川に営業に出かけました。 その帰り道、立ち寄ったのがこちら。 日本唯一の馬具メーカー・ソメスサドル この場所で育まれた馬具づくりの技術が、いまでは素晴らしい革製品の数々を送り出していることは、広く知られていますね。 新千歳空港や東京などにショールームがあり、お店やお店に並ぶ賞品をご覧になっている方も多くおられるのではないでしょうか。 そのソメスサドル。 北海道・砂川のまちに、メイン拠点となるファクトリー&ショールームがあります。 北海道の空知地方は、札幌のある石狩と旭川のある上川の間の地域。砂川市は札幌からも旭川からも車で1時間ぐらいのところにあります。 もともと、北海道・空知の歌志内というまちでいまから50年以上前に始まった、この場所での馬具づくり。衰退した石炭産業に代わる産業として誘致され、この場所に根付いた馬具づくり。北海道開拓を支えた「馬」や「馬文化」ともとても深い関係があったからこそ、この場所に長く続いてきたのでしょう。(情報:ソメスサドルのHPより) 駐車場にはこのように大きな馬の像が 広々とした芝生が広がる敷地に、素敵な趣の建物 この場所にオフィスや工場・ショールームなどがあります 私が出かけた日には丁度、「馬の日」というイベントが行われていました。 来場者が馬と触れあう体験、革のアクセサリーづくりの体験などのイベントが行われていました。 革のアクセサリーづくりは、この夏のJRA札幌競馬場のUMAJOスポットのイベントでも行われているのを目にしました。 いよいよショールームの中へ。 落ち着いた雰囲気の中、バッグや小物類など、様々な革製品を見ることが出来ます。 お店の方が「どうぞ手にとってご覧下さい」と勧めて下さるので、恐る恐る(笑)手にとって見せていただくのですけれども… 驚くのは、どの鞄も見た目よりとっても軽いこと。 聞けば、革の裏側を丁寧に削って、形にしていくのだとか。 恐らく革を「操る」ような技術で、このような素晴らしい製品に仕上げていくのでしょう。 こちらは、1枚革で作るベルト サイズを測ってその場でベルトづくりを実演し、そのまま販売していました ベルトの素材となる革を見せていただきました。 独特の質感と手触り そして感じたことのない「しなり」の感覚 これで本物が出来るのだなぁと実感します。 工場長の方がこのベルトづくりの実演と説明を担当されていました。 曰く「一生使えるベルトが出来る」とのこと。 素晴らしい… 勿論、馬具も売られていました。 乗馬用の重たい鞍もありましたし、騎手が使うような軽くて小さい物も実際に目にして、手に取って見ることも出来ます。 武豊ジョッキーのサイン入りの鞍が展示されていました。 この場所の「雰囲気」を差し引いても、すごく楽しめました。 その場で販売されているんですけれども、頑張って手にしてみたい、使ってみたいと思えるものもいくつもありました。 それ以上に、この砂川という場所、決して大きくはないこのまちに、この技術と、このように作られている品々があるということに感動しました。 札幌でも旭川でもなく、この場所でずっと、こうして馬具や革製品が作られて長い時が流れていったことが、とても貴重なことに思われました。 ソメスサドル 砂川ショールーム 道央自動車道の砂川スマートインターチェンジ(砂川サービスエリアの中にある、ETCがあると出入りできる簡易インターチェンジ)で出ると、2,3分行くことが出来ます。 車で移動の途中に、是非一度お立ち寄り下さい。 最後に。 先週オープンした場外発売所・Aiba札幌駅前のイベント情報!※ 北海道の場外発売所 Aiba札幌駅前のイベント情報です 今日は、札幌よしもとのお笑い芸人「スキンヘッドカメラ」が来場! 競馬予想だけでなく、19時からは地下1階に併設されているカフェ&ダイニングバー「スタンピーズ」にて爆笑!ライブステージを行います。 お時間のある方、会社帰りに札幌駅を通る方々など、是非お越し下さい。 Aiba札幌駅前は札幌駅南口 ビッグカメラの向かい 東急百貨店の脇 1階に「ココカラファイン」があるビルの地下3階 地下1階のカフェバー「スタンピーズ」もランチから夜のバータイムまで営業中です
2018年10月03日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 北海道に来ています。 新しい場外発売所・Aiba札幌駅前。 今日、オープンしました。 テープカットセレモニー Aiba札幌駅前、華々しくオープン 多くのお客さまが訪れ、オープン初日から盛況 エントランス付近では、震災復興支援の日高特産市も開催 オープン日イベントゲストとして、元ジョッキーの「まゆゆ」 鈴木麻優さんが来てくれました。大滝翔アナウンサーとの丁々発止の予想トーク。 まゆゆ、もうジョッキーは引退しているので、本当は騎手服姿での登場はなし、なんですが… 今回はこのAiba札幌駅前のオープン記念ということで、特別にお願いしてこのような形でご出演頂きました。 先週もお話したように、このAiba札幌駅前には商業ビルの地下3階に一般エリア、地下2階の指定席エリアがあるほか、地下1階には一般の飲食客向けのカフェバー「スタンピーズ」が併設されています。 今日はこのカフェバー「スタンピーズ」もイベントで盛り上がりました。 この日のゲストで来場していた、上杉周大さん(ホッカイドウ競馬オフィシャルサポーター)。 ランチタイムに行われたライブでは、上杉さん目当ての女性客の方も来店したりして、皆で音楽に合わせて手を打って、大いに盛り上がりました。 ディナータイムには、「まゆゆ」も登場! 夜の時間、お酒や食事を楽しむお客さま方と一緒に乾杯!したりして、こちらもみんなで盛り上がりました。 このカフェバーに居ながらにして、キャッシュレス投票で馬券を購入することが出来ます。 タブレットもお店の中で借りることが出来ますので、キャッシュレス投票のカードさえ手に入れれば、手軽に競馬も楽しめます。 まだまだ場所の魅力は語り尽くせないんですが… また潜入して、その都度お知らせしますね。 来週水曜日・10月3日には、札幌吉本の競馬大好き芸人・スキンヘッドカメラが来場します。 お近くの方、通勤で札幌駅を通られる方など、皆さまどうぞこぞってAiba札幌駅前と、カフェバー「スタンピーズ」にお越し下さい。
2018年09月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週も、月曜日の夜から札幌に来ています。 相変わらず、すすきのの象徴の看板は消灯したまま 正直、ひとは少ないです。 観光客がゴッソリいなくなると、こういうことになるのかと、改めて思い知らされています。 いつもなら外国人観光客であふれている狸小路もガラガラで、どのお店も閑古鳥。 結局、観光だけで国をじゃないんだと思うんですよね…北海道のような場所がうまく行く方法は。 こちらで待っていて、来てもらって、じゃ、何かあったとき対応出来ない。 北海道の外でお金を稼いで、北海道に持ってくる方法を考えないと、いつまでたってもこんなことの繰り返し。自分の力で「外貨」を外で稼いで持ってこないと。 その意味では、競馬はもっと頑張って、幅を利かせていいはずの存在です。 いまの世の中。競馬はネット発売という方法で本州方面から外貨を稼ぐルートを確かなものにしているのですから。 北海道で競馬をやって、本州方面のお客さま方に馬券を買って頂くことが出来れば、北海道が潤う。とにかく、競馬をやることが大切なのです。 ようやく体制が整い、来週からはデイ開催とは言え北海道に馬の蹄の音が戻ってきます。 是非多くの方々に門別のレースに馬券を買ってご参加頂きますよう、お願いします。 これに先立って週末土曜日から、全道的に見合わせとなっていた馬券の場外発売が再開されました。 「場所」に皆で集って競馬を楽しむ久々の機会を、多くの競馬ファンが待ち遠しく思っておりました。ネット投票が出来る環境にある方々にはピンと来ないでしょうが、場外発売所しか競馬を楽しむことが出来ないファンの方々というのはたくさんいらして、そうした方々にとっては本当に久しぶりに競馬を楽しむことが出来る日になりました。 私は、いつもお世話になっているサテライト石狩(Aiba石狩)に「災害ボランティア(笑)」としてお邪魔して、チャリティ場立ち予想イベントをさせて頂いて来ました。 朝9時にはこのように駐車場に車がずらり 皆さん車の中で会場のオープンを待っているんですけれども、中には待ちきれずに建物の前で列を作るお客さま方の姿も。 久しぶりに競馬を楽しむ方々が多くて、いつもに増して盛り上がる場内。 シャイなお客さま方が多い北海道なのですが、この日はレース映像に向かっての声援がひときわ数多く、そして大きく飛んでおりました。 競馬って、独りで静かに楽しんでも楽しいのだけれど… こうしてみんなで集まってわいわいやる方が楽しい、という方も多い遊び 私のチャリティ場立ち予想も、お客さま方が代わる代わるにやってきて構って下さりながら、それぞれの思いの馬券を買ってレースを楽しんでおられました。 競馬の話もたくさんしたし 競馬がなかったこの1週間 色んなことが不安だったこの1週間の話も、たくさんしました 私は、競馬の時を過ごしながら、災害が起きたときによく言われる「生活を取り戻す」「日常にかえる」ということを、深く思っておりました。 人間なのだから、ただ命が繋がることだけが「生活」ではないはず。 毎週競馬を楽しみながら働き、生を営むということもまた「生活」。 いま北海道にいる私たちが取り戻すべきものは何なのか、改めて考えさせられました。 一方、本州に戻ってみれば、何事もなかったかのように平穏。この週末もJRAの競馬開催があって、それも土日だけではなく祝日の月曜日まで含めて3連続開催。 月曜日には、千葉県の成田にある場外発売所・サテライト成田(エフケイバ成田)にお邪魔して、予想イベントをさせて頂きました。 J-PLACEでお客さま方が見ている映像はグリーンチャンネルの中継番組。毎週日曜日には映像を通じてお目にかかっている皆さまに、共演している秋田奈津子さんと一緒にこうしてリアルでお目にかかりながら一日競馬を楽しませて頂きました。 テレビに出させて頂いているのとはまったく違う感触…ワクワクするような興奮があるのは、やはり競馬はこうして大勢の人々が集まって、時の流れや経験を共有すべきレジャーということなのでしょう。 場所にひとが集まるということ。 いくらネット発売が全盛の時代になったとしても、競馬というそういうことから離れては存在し得ないのではないか。そんなふうに感じる石狩と成田での経験でした。 来週、9月26日水曜日。 北海道・札幌に、そんなふうにひとびとが集い競馬を楽しむことが出来る新しい場所がオープンします。 Aiba札幌駅前 札幌駅から地下直結で徒歩3分。 これまでにない便利な場所で、競馬をお楽しみ頂くことが出来ます。 競馬を楽しむ場所としても、これまでにない斬新な発想で作られた場所。 これからここが、競馬を楽しむ方々は勿論、それだけでなくこの地域の方々、札幌を行き交うひとびと、遠方から札幌にやってくるひとびとまで、幅広く集い楽しむ場所になります。 Aiba札幌駅前は、9月26日水曜日 10時オープン 当日は、ゲストも来場します。 上杉周大さん(ホッカイドウ競馬オフィシャルサポーター) 11時頃登場です 鈴木麻優さん(元騎手・競馬評論家) 12時頃から夜まで随時登場です 多くの方々のお越しをお待ち申し上げております。
2018年09月19日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 全国的に冷え込んで、気分はすっかり秋! 競馬の季節感も、一気に秋の雰囲気へと変わっていきました。 この1週間は…地方競馬の競馬場には行けなかったな…… ごめんなさい。昨日の名古屋も行けなかった。 色々あって、月曜日から札幌にいます。 スーパーやコンビニで乳製品が売られているのを目にすることが多くなりました。 某コンビニエンスストアの棚 ガラガラの棚に奇跡的に牛乳(右端)とサンドイッチ(左端)の姿が! ご飯ものはどこのコンビニでも目にするのですが、パン系がいまはレアキャラ 大丈夫です! 少なくとも市街地は、着々と日常を取り戻しつつあります!! というわけで、今日は週末に出かけたJRA中山競馬場の様子を。 前線の影響で土日とも雨降りだった阪神とは対照的に 晴天に恵まれた開幕週の中山競馬場 スタンド前はいわゆる「石畳」。 函館札幌では、連日芝生にシートをひいて楽しむお客さま方の姿を目にしていただけに、久しぶりに見るこの観戦スタイルが新鮮に感じられました。それでものんびりとレースを待つ姿は同じかな。 4月中旬に春の開催が終わってから、整備されてきた芝コース。 びっしりと生えそろう芝生の何と美しいこと… コースの芝。今開催は野芝オンリーで行われています。 こちらが札幌競馬場。複数種類の洋芝の混生。 見た目にも雰囲気が違うのがわかりますね。 馬たちも気持ちよさそうに駆け抜けていきます 地下1階のベンジャミンプラザ このほど顕彰馬に選ばれたロードカナロアの巨大展示 おお、古谷さんのテキストも巨大展示 血統の方は栗山求さんです パドックもロードカナロア装飾 ブルーの雰囲気がとても新鮮… 9月29日(土)には記念レース「ロードカナロアメモリアル」も行われます。 この日のメインレースは、秋華賞トライアルの紫苑ステークス。 早いですね…もうG1トライアル。 最後の直線! おお!坂下で馬がいったん消える!! 坂を上がってきた! 強すぎ… インタビューに答える、クリストフ・ルメール 秋の始まりもこの人でした。 この場所で有馬記念を迎えるまで、あっというまですよ、きっと。 最後に。 今日、気が気でなくて行ってみました。 この場所で、馬たちが、そしてひとびとの思いが駆け巡るときが 早く戻ってきますように……
2018年09月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずは先週水曜日、門別競馬場でのハッピースプリントの復帰戦。 重賞でもないのに、レースの前には「どういうことが起きるのだろう」と、普段あまり味わわない「ドキドキ感」がありました。 結果は「無事に」勝利。 宮崎光行ジョッキー 畑中唯志厩務員 まずは復活への「第一歩」をクリアしての心中はいかばかりか。「長い間休んでいた馬なので、カタさがあってその分走りにロスがある感じ。でもこれは仕方ないよね。」…とは、乗っていた宮崎ジョッキーの話。 それに続いて「またJRAの馬とやりたいね。これだけの馬だから。」 大きな期待感も口にしました。 田中淳司調教師には、喜びの表情はありませんでしたね。「まずは無事に行って、道営記念へ。」 まだその目標までは、途轍もない緊張感が続くのでしょう。 順調なら、来週木曜日の特別戦(たぶんメイン前)に登場します。 更に順調なら 10月10日(水)の瑞穂賞まで使ってようやく道営記念の出走権獲得。 (「今季転入馬」なので、10月のファン投票〆切までに出走3回が条件) 復活への道のりは、まだまだ険しいものがありそうです。 そのあゆみから目が離せません。 次の話題。 私も一昨日月曜日の帯広に出かけておりました。 昨日太田アナウンサーが書いた、レディースヴィクトリーラウンド(LVR)のエキシビションの盛り上がりもさることながら… もう9月に入ったというのに、日中の場内の盛り上がりには驚かされました。 多くの方が13時半の開門から競馬場を訪れて、まずバックヤードツアーの申し込みに長蛇の列。 LVRのイベントは夕方あたりからでしたが、それまでの時間帯は競馬自体が目当ての観光客も含めたお客さま方で賑わっていました。 私の今回の興味はこちら。 いま改めて、とかちむら 今年で8周年なんですって。時の経つのは速い… 競馬場の入口近くのシンプルにまとまったスペースに、物販と飲食のお店。 出来たときには「競馬場付帯施設」「競馬場への顧客吸引策」といった趣旨だったはずですが、いまやまさにこの場所のために来ても損はない場所になったと思ってます。 この日は競馬場が開門する前のお昼の時間帯にお邪魔しました。 まずはなんと言っても、広々としたスペースでお買い物が出来る「産直市場」 遠来のお客さま向けの土産物だけでなく、地元の方々も買い物に訪れるこの場所。 色々言っても、やっぱり北海道は野菜だよね! トウモロコシ。「朝採り」だって。 値段を見て下さい、値段を。この安さ! 帯広だけに、豚丼のタレだけでもこんなにたくさんの種類が売られています。 商品棚で見つけたのが、いまや北海道名産品となったこちら。 サイコロキャラメル!!! 大手メーカーによる全国発売が終わったあと、ライセンス生産していた道南にある会社が引き継ぎ、このように北海道名物として改めて世に出されています。 いまは、通常のサイコロのもの(中央)だけでなく、北海道の地名サイコロ(左の青いもの)や、メロンキャラメル(右のオレンジ色のもの)も発売されて、より北海道らしい物件になっております。 よく見ると…地名のもメロンのも、ちゃんとサイコロになってます。 北海道みやげに是非。 おなかがすいたときの選択肢も複数あるのですが…この日はここ 洋食系がよければ、ミリオンサンテ 十勝食材95%使用、という、これ以上ない「北海道らしい食事」が楽しめます。 ちょっと逆光ごめんなさい 落ち着いた雰囲気の店内は居心地もいいです ランチで頂きやすい『十勝十種のワンプレート(ポーク)』 1300円 カタラーナ デザートも美味 金曜日はスイーツバイキングをやっているそうなのですが… 人気がすごくて予約しないと入れないみたい あとほかに、肉を食べたい方のためには、肉の五右衛門があります お車でお越しの方は、ビールはなしでお願いします 肉はやばいですよね、やっぱり(笑)。 帯広は本当に焼き肉店やジンギスカン店が多いし、焼肉に関して独特の「文化」のようなものを感じます。食べ方が違うと言うより、とりあえず肉は食べる、みたいな。 お肉屋さん直営 この店ならではの肉のうまさをお楽しみ下さい。 旅行の流れで帯広競馬場に寄ろうという方も、是非この「とかちむら」で過ごす時間を計算に入れて、買い物や食事を楽しんで下さい。
2018年09月05日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 訪問が少々遅くなってしまいましたが、3月に旧来の旭川レーシングセンターから新たな場所に移転・開業した、ホッカイドウ競馬の場外発売所Aiba旭川にお邪魔してきました。(取材日:8月22日) かつての「旭川レーシングセンター」にまつわる経緯や、その場所の様子については、2年前に取材した際の記事をご参照下さい。 旭川における競馬事情、「この場所の競馬」のこれまでのありようについても、当時少し掘り下げて調べて記してあります。https://plaza.rakuten.co.jp/dailykeiba/diary/201606010000/https://plaza.rakuten.co.jp/dailykeiba/diary/201606080000/ 今年のホッカイドウ競馬の開幕を間近に控えた3月下旬に、Aiba旭川は誕生しました。 場所は、それまでの「旭川レーシングセンター」があった場所から、東へおよそ2kmほどのところ。 アモーレというショッピングセンターの2階にテナントとして入居しました。 「豊岡」と呼ばれる地域にある、アモーレ・ショッピングセンター このショッピングセンターの2階に、テナントとして場外発売所が入っています。 以前はダイエーだったというこのショッピングセンター。変遷がありながらも、もうこの場所で30年以上もあり続けている場所です。建物などには少々「歴史」を感じさせますが、中はご覧のようにテナントが元気よく営業中。取材に出かけたのは平日の日中でしたが、店舗の雰囲気からこの場所の賑わいが想像できる感じがしました。 1階の売り場の真ん中に、2階にあるAibaの中に直接行けるエスカレーターがありました。直接馬券を売っているフロアに入っていけるのですが…一応、Aibaの入口も見ておきたいので、通常のエスカレーターを上がって入口の前まで来ました。 Aiba旭川のエントランス もとは家具の量販店が入っていた場所だそうです。 広々としたフロアの作りはそのままに 明るい雰囲気は、従来のレーシングセンターの雰囲気からは一新されました 座席数が多いのも、これまでの良いところを引き継いだ感じ。お客さま方は、普段のそれぞれの場所に席を確保して、早い時間帯からレースを楽しんでいました。 従来はなかったテーブル席のエリア。いつも馴染みのひとびとが自然に近くの席に座って、グループが出来ていく感じだそうです。まさに「寄り合い」という雰囲気が醸し出されています。 例えばお父さんが券を買っている間に子供を遊ばせておくための場所、キッズエリア。以前のレーシングセンターにもありましたが、リニューアルして引き継がれました。 かつての旭川レーシングセンターが、やはり設備的に古さから来る限界があっただけに、場所を新たにしてこのような雰囲気の場所に生まれ変わったことには、とても価値があると感じました。 この日お話を伺った、所長の若杉敏之さん 交代制で3人務めている所長のうちのおひとりで、勤続2年 まずは所長同士の情報の共有を含めて、きちんと業務を遂行できる体制を整えることだと、若杉さんは話しました。それがあっての、お客さまが安心して楽しんでいただける場所になると。 この場所に移ってからおよそ5ヶ月。JRAの日のお客さまの数は横ばいで、地方競馬の日は以前の場所の状況に比べわずかに減っているとのこと。例えば、以前の場所の近隣に住んでいた方々が、移転によってこの場所に来づらい状況になったり、あとは時折来られるような方々にまだ移転した事実が伝わっていなかったりということもあるようで、問い合わせが来れば単に場所を知らせるだけでなく、車のナビでの目的地の入力の仕方まで伝えるなど、きめ細かい案内に努めているそうです。 丁度、JRAで札幌記念が行われた直後にお邪魔したのですが、その日は目測ではG1デーなみにお客さまがお越しになったとのこと。だいたい滞在で250名といいますから、場所の広さを考えるとこれはなかなかの数字。 このようなJRA開催日の賑わいに、この場所の潜在的な力も感じられます。 かつてはあったリアルな競馬が、廃止によってなくなってしまった旭川。 新たに時を刻み始めたこの場所が、この旭川という街や、その周辺地域に住まうひとびとにとっての「競馬」を取り戻す役割を果たすことが出来るかどうか。 雰囲気も一新されたこの場所を訪れて、この地域の競馬のありように対しての期待感を、改めて持つことが出来ました。 場所は整いました。 あとはこの場所を拠点にして、どのように競馬を楽しむひとびとにそれを提供し、その人々とともにあゆんでいけるか。そのための具体的な努力が期待されます。 競馬の気配が希薄になってしまった道北に競馬を取り戻すための拠点として、この場所がどんな風に時を刻んでいくのか、これからのあゆみに注目していくつもりです。
2018年08月29日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 最初は、先週千葉県の場外発売所・サテライト成田で行われたトークイベントのご報告。 競輪・競馬・オートレースの3競技の女性選手(騎手)が一堂に会してのトークショーを行いました。 サテライト成田2階 競馬の発売エリア(エフケイバ成田)にて マイクを持って話す別府真衣ジョッキー。 その右がオートレースの片野利沙選手 更にその右が競輪の田中まい選手 一番手前が司会の二宮歩美さん レースに出場する日が予め決まっていて、それ以外の日の日程調整がしやすい競輪やオートレースの選手と違い、競馬の騎手はレース日程以外の日にも攻め馬があるから、こうしたイベントに来てもらうのは本当に大変なこと。 この日の別府ジョッキーにも、昼前の飛行機で高知から遠路はるばる来て頂きました。 この日のトークイベントは、このサテライト成田では一番広い競輪エリアでのトークがメイン。 競輪のお客さま方は競馬、とりわけ地方競馬に縁のない方は多いので、こうしたイベントで競馬のような他の競技の選手の姿を直に見るのは、とても新鮮だったみたい。 お客さまの中には、トークイベントの合間に「彼女はどこで騎手をやっているの?」と興味を持って下さる方々も少なからずおられました。 競輪の指定席エリアで、お客さま方の席を巡ってのグリーティング(ご挨拶) いま地方競馬に、女性の騎手はばんえいまで含めても5人しかいません。 なので、こういうトークイベントを行ってお客さま方に広くアピールしようとしても、スケジュールが合わなくてなかなか実現しないというのが実情です。 この日の別府ジョッキーの存在感には、こうしたイベントで企画をしたり司会をしたりさせて頂いている私でも、感じるものがありました。 他の公営競技に目を転じれば、女性の選手はどんどん増えて注目度も増しているところ。 考えたいのは、女性の仕事としての「公営競技の選手」というジャンルが、競馬においてはどうして成り立ちがたいのかということです。 男ばかりだから? パワーが必要だから? それはとりわけ男性と一緒にレースを戦うオートレースやボートレースでは、大きな障壁とはなっていません。 結局、アピールする機会がないと、広がって行かないんですよね。わからないから。 逆に機会があって、お客さま方の心の中に「今日競馬の女性の騎手を見た」という記憶を僅かにでも残すことが出来れば、そこからまた何かが生まれる可能性に繋がる。 そういう機会なんだと思いました。 ましてや、場外発売所のお客さま方は、直接プレーやプレーヤーの姿に触れる機会がないのだから。お客さまの中には、レース場に全く出かけたことのない方もおられるわけですし。 握手サイン会のひとこま この日は私は企画運営担当の裏方でしたが、その場にいるのがとても楽しかった。 選手たちのトークも、そしてお客さま方のリアクションも。 またこういう機会を創り出すことが出来ればと思っています。 別府ジョッキー、本当にありがとうございました。 m(_ _)m 後半ここからは、毎週通っている札幌競馬場の風景。 っていうか、自分自身が楽しんだ記録(笑)。 先週に引き続き、新装なった内馬場エリア「ターフパーク」 セイテンスタンド1階に2件並んだお店では、開催期間中毎週週替わりでラーメン店とスープカレー店が対決中! 先週はこの2店でした 煮干しラーメン 合成の添加物を使ってないとか。確かに優しい感じの味 スープカレー 鶏肉がゴロゴロ入っていて、スープも美味 ええ、両方食べましたよ、お昼に(爆)。 スープカレー屋さんは、会計を済ませるとこのようなカードをくれました。 裏にお店の場所とかメニューとかが書いてあります。 地方のレース場では、こうしてイベントで出店することが地元でのお店自体の宣伝という効果もありますよね。出店するのにどういう仕組みになっているのかわかりませんが、有名店を呼ぶ、というよりも、こういう機会から有名店になっていく、というプロセスも良いのではないかと思いました。 食事をしていると、レースが始まりました。 馬が目の前通るーーー!!! 近すぎて、撮りそびれた! いやほんとうに、このコースの内側からの観戦、レースの結果が確認しづらい出来ないことを除けば、迫力という面では最高です。 おなじみになりました、おみくじ馬券 今回は私もチャレンジ どれを選ぶかが運命の分かれ道。 運命は、中に入っている馬券だけではなく、おまけでついている「くじ」にもかかっています。 私は残念ながら馬券だけしか入っておらず、「くじ」の方ははずれ。 この日「くじ」で一番いい景品は、こちら。今治タオル。 欲しかった…。 レースシーンでは、ハイライトはやはりこちらかな。 スタセリタの仔、ソウルスターリングの妹 シェーングランツ(父ディープインパクト) 緒戦は全く反応するところがなくて敗れましたが、レースを経験して目覚めたか、この日は快勝。関係者や取材者からは「さすが!」の声も出ていました。 この馬もお母さんに体のラインが似ているんだとか。あと耳が大きいところも(笑、ルメール騎手談)。 こう言う馬の走り始めが見られるところも、北海道シリーズの楽しいところですよね。 場内は、すでにトンボが飛び交っておりました。 もう夏の名残というよりも、秋の気配が強く感じられるようになりました。 JRAの北海道シリーズも、あと2週を残すのみ。 今週はワールドオールスタージョッキーズ。そして再来週は札幌2歳ステークス。 思い残すことのないよう、残り2週間を楽しみたいと思います。 お近くの方で、まだ今シーズン札幌競馬場にお越しでない方、少しの時間でも良いので是非ともお出かけ下さいね!
2018年08月22日
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