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2026.03.16
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テーマ: 健康・薬(130)
カテゴリ: 健康


『子ども達に贈る12章』第6章―「寿命」とは何か
真弓定夫先生の著書『子ども達に贈る12章』、今回は第6章をご紹介します。
平均寿命が延びた本当の理由
終戦後60年あまりで、日本人の平均寿命は大幅に延びました。2008年時点で女性86歳(世界1位)、男性79歳(世界3位)。では、なぜここまで延びたのでしょうか。
一般には「栄養状態の改善や医学の進歩のおかげ」と説明されることが多いですが、真弓先生はその見方を真っ向から否定します。
平均寿命が延びたのは、若くして死ぬ人が激減したからにすぎない、と。
数字が示す現実
昭和30年、新生児死亡率(千人あたりの死亡数)は22.3でした。それが10年ごとに11.7、6.8、3.4、2.6、2.4と激減し、現在は1.4。60年間で約16分の1にまで減っています。
また、かつては赤痢や下痢腸炎、肺炎で多くの子どもが命を落としていましたが、抗生物質の登場がこれを大きく変えました。昭和30年代には結核で若くして亡くなる人も少なくありませんでした。
つまり、平均寿命80歳とは「ひとりひとりが長生きになった」ということではなく、「ゼロ歳や若い年齢で死ぬ人が減ったことで、統計上の数値が押し上げられた」ということなのです。
そして今、20歳代の死因の第1位は自殺です。かつては感染症や結核だったものが、いまや心の病が若者の命を奪っています。これは見過ごせない現実です。
「長寿村」と「短命村」の条件
では、本当に長生きするために何が必要なのでしょうか。
食生態学者の西丸震哉さんは世界各地の長寿村を調査し、共通する7つの条件を挙げています。
 1 水・空気の質がよい
 2 気候がやや厳しい
 3 労働がややきつい
 4 ストレスが少ない
 5 大食をしない(摂取カロリーが少ない)
 6 美食をしない(摂取タンパク質が少ない)
 7 野菜の摂取量が多い(いも類・海藻類を含む)
一方、短命村の条件はこの正反対です。
 1 水・空気が汚染されている
 2 冷暖房が完備して快適
 3 文明の利器に囲まれて身体を動かさなくてよい
 4 さまざまなストレスにさらされている
 5 飽食におぼれている
 6 タンパク質を思い切り食べられる
 7 野菜をほとんど食べない
これを読んで、どう感じますか。短命村の条件は、現代の日本の日常生活そのものではないでしょうか。
「41歳寿命説」が示す警告
西丸さんはかつてベストセラーになった「41歳寿命説」の中で、終戦後に生まれた人々が長寿村の条件とは正反対の環境で20歳を迎えた場合、長寿は望めないと指摘しています。
真弓先生もこの見解に同意し、こう述べています。
「ここ50〜60年の間に、動物性食品を中心にたらふく食べて育ってきた人に80歳の寿命は望めない」
遺伝より環境が寿命を決める
寿命を規定する要因は、遺伝が25%、環境が75%とされています。つまり、長生きできるかどうかは、親からもらった体質よりも、生まれてからどんな環境で育ってきたかの方がはるかに大きいのです。
体質や免疫力の土台は、成人するまでの生活環境によってほぼ決まります。現在80歳のお年寄りが長生きできているのは、成長期に長寿村の条件を満たした環境で育ったからだ、と真弓先生は説明します。
だからこそ、子どもの頃の生活環境が重要なのです。
「逆さ仏」から子どもを守る
西丸さんは昭和34年を「経済発展元年」であると同時に「短命化元年」と位置づけています。そして現在、68歳以上の親が67歳以下の子どもの葬式を出す「逆さ仏」の時代が現実になりつつあります。
真弓先生の章の結びは、静かながら切実な訴えです。
「長寿村・短命村の条件をしっかりと認識して、日本の伝統文化に則った生活環境に整えることによって、人生最大の不幸である逆さ仏から子どもたちを守っていただきたい」
脱薬薬剤師より
「平均寿命が延びた=みんなが長生きになった」と思っていた私にとって、この章は目から鱗でした。
統計の裏側にある現実を正しく理解すること。そして、子どもの頃の生活環境が一生の健康を左右するという事実。薬剤師として日々感じている「治療より予防」という信念が、数字の面からも裏付けられた気がします。
短命村の条件が現代の「当たり前」になっている今だからこそ、意識的に長寿村の条件へと暮らしを整えていくことが大切ではないでしょうか。
次回は第7章をご紹介します。
治療より予防。薬に頼る前に、まず健康的な生活習慣を。
子どもたちの未来のために、今できることから始めませんか。





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最終更新日  2026.03.16 19:06:42
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