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お盆休みも終わり、心を入れ替えて今日からお仕事させていただいています。
といいつつ今日は、お盆休みの旅について少しご報告。
今回、4泊5日で山口市→嬉野(佐賀)→平戸(佐賀)→長崎市→雲仙→島原→天草(熊本)をまわってきました。旅の主な目的は、明治時代以降、信者によってつくられた日本の教会建築を堪能すること…。

平戸から長崎に向かう途中にある田平教会。
田平教会のレンガの造作は目を見張るものがあります。
年月を経たレンガの風合いも素敵です。案内によれば、レンガを積むためのセメントのかわりに、細かく砕いた貝殻を使っているのだとか…。十分な量を得るためにどれだけ骨を折ったか…、あまりに建物の完成度が高いため、かえって想像できないほど。

こちらは、ちょっと飛びますが、天草の大江天主堂。入口の側面のステンドグラス。
どちらの教会も同じ設計者鉄川与助によるもので、先に挙げた田平教会は、彼の作品の中では最後のレンガ造。あとは、大江天主堂に代表されるRC造になります。
どの教会を訪れても、驚くのが窓のプロポーションの在り方。シンプルなステンドグラスをあしらった窓は、天を思わせるのびやかなデザインに。

私の愛読書のひとつに、そのまんまですが、遠藤周作先生の「沈黙」があります。
隠れキリシタンという存在を通じて、生身の人間の生きる葛藤を描いた作品。信心、信仰とは縁遠い私ですが、否定されることに対峙していく登場人物の姿に衝撃を受けました。きっと実態はわからないまでも、300年もの間、キリスト教が厳しく弾圧される中、脈々と受け継がれた隠れキリシタンの信仰は、「沈黙」に描かれているものに近いのではないかと…。開国し、晴れてキリスト教が認められた明治時代。人々はどんな想いで、教会を建てていったのか…。
西洋化も終わり、世界的にも時代を先行するようになった日本人の今の生活のルーツが、今回の旅で垣間見られたような気がします。これからの日本、いったいどの方向にすすんでいくのでしょうか。
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