DreamTreeの上原日記

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2009.07.04
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カテゴリ: 昼住人の街
たまに来客との面談で訪れるか、あるいは宿泊するか、それ以外でホテルの客室を訪れることはあまりない。まして「マンダリン オリエンタル」ならなおさらだろう。

実は「マンダリン・オリエンタル」には忘れられない思い出がある。社会人二年目で初めて送られた海外出張がHK‐ロンドン‐NY‐トロントの「アラウン・ザ・ワールド」。その時、最初に泊まった香港の宿が「マンダリン・オリエンタル」だった。

その後何度かアフタヌーンティータイムに面談で37階まで上がったことはあったけど、まさか20年ぶりでマンダリン・オリエンタルの客室を覗くことになるとは予想もしていなかった。

近年全日空ホテルを買収したインターコンチネンタルにいた友人に、久しぶりにコンタクトしてみた。すると「今はもうマンダリン・オリエンタル東京で、ホテルをご案内したいからおいで下さい」との返信が届いた。

一階ロビーで待ち合わせ、久しぶりに会った友人は以前よりもずーっと落ち着いた雰囲気で、その会話の内容も語り口もとても魅力的なナイスガイだ。二年程前にこちらのホテルに引き抜かれたらしい。以下はそんな彼と楽しい会話を交わしながらの一時間半の「マンダリン・オリエンタル東京」ツアーのハイライト。

もともと日本橋界隈をよく散歩していることもあり、この辺りにまつわる歴史はそこそこ知っていたつもり。この土地も三井総本山「越後屋」発祥の地で日本橋の象徴の一つ。そんな日本橋の再開発を進める三井グループ総本山の上に聳え立つタワービル入居にあたり、厳しい審査を通り抜けたのはマンダリン・オリエンタルならではの経営哲学があったから。

「センス・オブ・プレイス」という言葉がある。その場所、土地が持つ歴史や伝統、文化を生かしたマンダリン・オリエンタルのホテル経営がまさにそうだ。「自然」を表現するために、タワーのコンセプトを「大木」に見立て、一階ロビー脇にある滝の水が大木の根元に吸い込まれていく。その水がエレベーターを伝い最上階に吸い上げられ、そこから木の枝葉に見立てた階下の客室に流れ落ちる仕組みだ。ホテル内に散らばるドリアンのようなインテリアアートは、この木の実に見立てている。大人の遊び心があちこちに散りばめられているということだろう。

ホテルのインテリアデザインには「着物」の柄がふんだんに盛り込まれている。そのために担当したLim Teo & Wilkes Design Works(LTW)社が白羽の矢を立てたのが須藤玲子さんというデザイナーだ。「呉服店」で創業した越後谷の歴史に掛け合わしてあるあたりが大人の悪戯感があふれている。ソファーの表面の文様などもファブリックの優しさを基調にしてデザインされているそうだ。

このあたりはお部屋のインテリアにも生かされている。江戸小紋の文様の型を額縁に入れて壁かけにしたり、パジャマ代わりの浴衣はベットの足もとの着物入れに入れてある。チェックインカウンターの後ろから日が昇り、オープンスペースから眺められる富士の向こうに沈む西日は広重の日本橋から眺めた富士の絵を彷彿させる意図で作られている。

こんなホテルの話を交わしながら客室、レストラン、フィットネス、スパーなどなど、迷路のようにつながっているホテル内をエレベーターで上がったり下がったりしながらのツアーを堪能してきた。

「フィットネス」はメンバー制ではなく、宿泊客限定だそうだ。一方「スパ」のコンセプトは「ジャーニー=旅」。サウナやジェットバスを楽しんでいただいた後、足湯をしながらコンサルティングを受けて、ゲストあった「トリートメントの旅」にご案内するらしい。サウナはスチームと80度の低温で眺望を15分楽しめる二種類がある。

このスパのギフト券が人気らしく、大きな取引の前に男で二人やって来て、高層ビルから眺める眺望を堪能しながら並んでアロママッサージ、終了後お茶を飲みながらの契約なんてのもあるらしい。僕がそういう契約をするまであと何年生きていたら辿り着くのか分からないけど、こういうロマンと遊び心は大切にしていたい。

さて待望のレストラン、「シグネチャー」、「センス」、「タパス」とミシュラン星がついたお店を三つも抱えるているのも、ホテルの自慢の一つ。その中であまりミシュランとは関係ない世界で暮らしていいるDTが気になったのは「タパス」。

「モラキュラーキュイジーヌ」というのがあるそうで、一日二回、七席のカウンターでエンターテイメントディナーを堪能できるらしい。ディナーはきっかり6時と8時半のスタート。7人で貸切ディナーなんてのは結構盛り上がりそう。

ツアーの最後に立ち寄ったのは「Kshiki」。定番の「マンダリン弁当」をごちそうになりながらビジネストーク。ホテルのバーフードの紹介やら、ゴルフ事業の紹介やらあっという間の90分がタイムアップ。

一緒にエレベーターで一階まで戻り、カウンターで紙袋を頂く。その中の筒に入っていたのが写真の証書というわけ。「DTさんも僕のツアーを終了したので証書を上げます」とにこやかに手渡されたのが実は客室の浴衣の上に載せてあるゲストのお土産商品の扇子。ゲストルームを見ながら欲しいなーと思っていたもの。

ホテルのロゴ(ゴールドの扇子)にかけた扇子の中には日本橋と越後谷の絵が描かれている。最後まで遊び心いっぱいの「マンダリン・オリエンタル 東京」ツアー90分、十二分に堪能させていただきました。




ホテルのコンセプトは
http://www.enjoytokyo.jp/TK/TK050826mandarin.html
とそのシリーズを

ホテルのデザイン関連は
http://www.enjoytokyo.jp/TK/TK050922mandarin.html

スパに関する詳細は
http://www.enjoytokyo.jp/TK/TK051130mandarin.html

前回のレビューは
http://plaza.rakuten.co.jp/DreamTree/diary/200606280000/





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Last updated  2009.07.05 02:48:15
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DreamTree @ Re:そーですか?(05/22) 上原住人さん >ふくは良く行きますが、…
上原住人@ そーですか? ふくは良く行きますが、味もバツグンだし…
DreamTree @ 一句 Melmo_Chanさん >の写真を見ていると、…
Melmo_Chan @ 「穏やかな海」 の写真を見ていると、一句(出てこなくて…
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Melmo_Chan @ すごいな パリに3回もいったことあるんですか!い…
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