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2004年02月01日
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 2月最初の日曜日の朝、大阪の冬空は晴れ渡り、風もなく、穏やかな陽光がただただ放水の如く降り注いでいる。私の心境といえば、中原中也の詩集「山羊の歌」同様、見たばかりの死にただ呆然としていた、とし、この陽光の恥じらいのなさに義憤めいた感情を覚えているといったところでしょうか。やはり人の死には荒れ狂う海のほうが似合うと思うのです。間違ってもこのような穏やかな陽光は場違いどころか、レッドカードにすべきです。

 昨夜告別式のあと家の片づけを終えて帰宅したら午後10を過ぎていた。よく冷えたビールを飲む。旨い。その間娘達から順番に風呂に入り、床についたのが1時前。
 カミさんは次女、長姉が15年前に亡くなっているので今は一人。義父は肺気腫という病気、入院こそしていないが自宅でずっと床に伏したまま。日常の看護は介護保険法に基づいて派遣されてくるヘルパーさんなどがお世話をしてくれている。
 もちろん喪主は義父となるのだが、そんな事情で私が喪主代理。加えて式の世話をしてくれる隣組(自治会)には式に不慣れというか初体験の方がほとんどで、経験者といえば私(自分地で町会長をしております)、そんなわけで私にかかる負担が大きかった。出しゃばっても行けないし、言わないと式次第では困ることもあるし、とにかく大変でした。
 これからまたカミさんの実家に行き、近隣への挨拶をしたあと、家の片づけをいたします。

 早春といえば藤沢周平に同名の小説があります。彼にとっては珍しく現代小説です。若くして妻を亡くした男と婚期にあるひとり娘の物語、不倫の恋に陥ってもがく娘、助言すらうまくいえないで苦悩する男。男の反対を押し切り、ついに娘が家を出た。若い頃にローンで買った家、ローンを払い終えたときに待っていたのは妻を亡くし娘にも捨てられた哀れな初老男。そんな男が、荷物が引き出されすっかり空になった娘の部屋にたたずみ、ふと天井を見上げながら、
「あああ、一人になるということはこういうことだったのか」
 と諦念にも似た言葉を吐くところでこの小説は終わります。

 小津安二郎タッチの味わいある小説です。「たそがれ清兵衛」で涙した中高年の皆さん、ぜひぜひご一読を。





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最終更新日  2004年02月01日 17時11分46秒
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