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仕事の合間に再び2階に上がる。「――夏恋、お風呂に入っちゃいなよ。」私はさっきの紙袋を夏恋に渡す。「――ママから?」「そう。さっき持って来てくれた。 有難いね、親ってのは。 お風呂出たら冷蔵庫にサイダー入ってるから、飲んでいいよ。 あっ、そうだ。夏恋、お腹は?」「・・ちょっとすいてる。」「分かった。 後でおにぎり持ってくるから。 話をたっぷり聞かせてもらうから、食べて体力つけときな。」《雪丸》ののれんを下げて、閉店後の片づけを恋相棒に任せ――押し付け、かな?――”夏恋に付き合ってヤケ食いするか。”《雪丸》の残りご飯全部で、おにぎりを7個作る。2階に上がる。夏恋を待たせて私もお風呂に入った。お湯に触ったという事が大事、と言い訳したくなるようなスピードで・・・。夏恋がお茶を入れてくれる。「お待たせ。 ――で、早速だけど、最初から話して。」夏恋が、順を追って話し始める・・・。 ―つづく―いつも楽しみにしてくださっている皆様、有難うございます!!気づけば・・・やったー!いつの間にか40000HIT超えてました。しかし、が~~~~~~ん。忙しい日々に流されて、40000人目の方がどなたか分からなかった・・・。でも、応援してくださる全員に感謝の思いでいっぱいです!私たちこれからもまだまだ頑張りますので、ヨロシクお願いしま~す!!携帯HPのチャレンジ版【ビロードの背中】です♪【http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/15350】『投票』していただけたら、めちゃめちゃ嬉しいです♪(PCより携帯からの方が投票簡単だそうです。。。)毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。 ―emy&aco―
Jul 27, 2007
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“でも、本当は・・・。”――分からなくなる。僕は喜春さんが好きなのか。・・・ただ、会いたくなる。笑顔を見るとホッとする。でもそれは、癒されるのとは違う。喜春さんが、一日幸せだったかを確認するような・・・。喜春さんが少しずつ色々な表情を見せ始めた事も僕に心を許し始めているから・・・とは思う。それが、他の人より自分が特別に思えて・・例えば八百屋の板倉さんに勝ったような気持ちになる。しかし、表情がクルクル変わる喜春さんを受けるのは僕には難しいとも思っている・・。心配? ・・・同情?どういう気持ちなのかはっきりしないけど、僕がこれだけ想ってるのに、喜春さんの目に僕が映っていないのが、面白くなかった。僕を叩いてガキだと言った、それにも・・・。ま、そんな事でカッカくる自体が、ガキなんだろうけど。対象外とか、問題外と言われた気がした。――だから、抱きしめた?自分がガキじゃないって証明するために。いや・・・、僕がついてるから大丈夫だよ、とも・・・。それとも、単純に泣いてるのが可哀想だったから?・・・ただ好きという気持ちとは、どれも違っているように感じる。――好きというのは、もっと対等なものだと思う。少なくとも、前の彼女への“好き”という想いとは全然違う・・・。“いったいどうしたいんだ、俺は――。”―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/悩み深き手代木先生・・・。これから、二人はどうなるの?!次回をお楽しみに~!携帯HPのチャレンジ版【ビロードの背中】です♪【http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/15350】『投票』していただけたら、めちゃめちゃ嬉しいです♪(PCより携帯からの方が投票簡単だそうです。。。面倒でごめんなさい(><)!)今回はエントリーのため章・節を分けたのと、内容ちょっとだけ修正しました。どこを修正したか見つけた方には『それ』をプレゼント?!・・なんちゃって。(でももし本当に分かった方がいましたら、ぜひ私書箱にてお知らせください!!)毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Jul 21, 2007
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みなさんこんにちは。昨日の新潟の地震のニュースにはみなさん驚いたと思いますが、私も出先で届いたケイタイニュースで知りました。私の母は小千谷の生まれで、実家は信濃川を見下ろす低い崖の上にあります。子供のころは毎年家族で母の実家にお世話になっていました。前回の中越地震では実家の中はめちゃめちゃになり、親戚たちは近所の体育館やガレージで寒くて苦しい避難生活をおくった話を、おじさんたちからリアルに聞いていたので、「また新潟?!」と愕然としました。その時、母は小さな芝居&歌謡ショーを見に行っていたらしいのですが演目の最中に座長さんが新潟の地震の事をすぐ知らせてくださり、新潟に親戚がいるお客さんたちはそれを聞いてすぐ動けたそうです。午後になりやっと実家に連絡が取れたという母が「兄貴達は山の畑にいて、すごく恐ろしくて這いつくばってたって。家の中は物が落ちただけで家族も無事だったそうだよ。」といったので、いくらか落ち着いたのです。・・・が。今年の夏休みに、勤め先の店長が海水浴に誘ってくれてたのがまさに柏崎で、宿泊を予定していた店長の知人のお宿宿は・・・、今回の地震で半分海に落ちてしまって、再起不能だそうです。。。周りには50メートルの地割れができ、『死ぬかと思った』と。そのお宿のお隣は全壊し、亡くなった方もおられたとか・・・。現地の人たちがどんなにお辛く大変かと思うと、本当に心配で・・悲しいです。自然の大きな力には人間はなんて無力なんだろう。それでも人間は立ち直って、力強く生きていけるんだと信じています。前の地震のあとのお正月、新潟のおばさんから少し遅れて届いた年賀状にはそれでも頑張っている人たちの姿と言葉がぎゅう~っと詰まっていたから。私もできる事から応援したいと思います。被害に遭われた方々の一日も早い回復と、亡くなられた方達のご冥福を心からお祈りしています。(aco)
Jul 17, 2007
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――《咲花》から戻り、シャワーを浴びる。脱いだTシャツの胸元がまだ濡れていた。左手を僕の背中にまわし、右手を肩に置いて、しがみついて泣いていた。喜春さんの体は熱くて・・・。シャワーの湯を頭から浴びる。“『ガキのくせに――』 か。”叩かれた左頬に触る。シャワーからあがって、パソコンの前の椅子に座る。濡れた髪を拭きながら、ビールを飲む。まだ腕に、喜春さんの感触が残っている。細くて硬い、喜春の背中――。亡くなった旦那さんを想い、号泣する喜春さんを切なくてたまらなくなって、抱きしめてしまった。渡瀬の目の前で、母親を抱きしめるのはどうかと思ったが、漏れ聞こえる嗚咽に我慢できなくなってしまった。“でも、本当は・・・。”分からなくなる―――。 ―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/手代木先生ファンの方、お待たせしました~!先生、久々の登場です♪次回をお楽しみに~!携帯版☆『おやすみ前に読む物語』☆《http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=oyasumimae06》『束縛』完結までアップいたしました。毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Jul 15, 2007
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「―― 喜春ちゃん、来たよ。」夏恋と顔を見合わせる。「はーい。」とにかく返事する。いくら狭い店と言ったって・・・、土曜のこの時間なんて常連ばかりと言ったって・・、店の手を離して、階段の下まで声をかけに来た恋相棒にこれ以上の迷惑はかけられない。「夏恋、どうする? ・・・泊まって言ってもいいよ。」「・・・。」私は階段を降りる。「・・・夏恋は?」誰が見ても泣いたと分かる喜春が、階段下に立っている。「2階にいるよ。ひと晩泊まらせて帰すよ。」「私・・・。」「大丈夫。夏恋が帰らないって言ってるんじゃないよ。 喜春がボクちゃんぶっ飛ばしたって聞いたから、 その辺、夏恋から根掘り葉掘り聞こうと思って。」「・・・。」「大丈夫だって。」私は喜春の背中を押すように店内に戻し、出入り口まで連れて行く。今夜の店内の半分以上は喜春を知っている。この泣いて腫れた顔を見れば、心配と興味とでどうしたのかと絡んでくる客も。「親子ゲンカよ。そういう日もあるでしょ。」店内を出ると、喜春が頭を下げて自転車で帰っていった。私はそのまま《雪丸》の仕事に戻る。10分位すると再び喜春が来店する。夏恋の着替えの入った紙袋を届けに来た。再び一緒に店を出る。「・・・喜春、誰もアンタを責めてないよ。」喜春は何も答えず、軽く頭を下げると自転車で帰って行った――。 ―つづく― いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/次回をお楽しみに~!P.S 先日またキャンドルバスタイムしてたら、芯が短かったのか、ロウソクが突然消えました!ちょっと怖かった。。(^^;)お試しになる場合は入り口に予備やライターあったほうが良いかもしれません。(あんじぇさん、うちの田舎のお風呂は古くて暗くて。サメは出ないけど子供の時はシャンプー中にお化けが後ろから襲ってくるんじゃないかと怖くて!頭洗いながらず~っと大声で歌っていました。ロウソク風呂なんて、私も大人になったもんだ~☆)毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Jul 11, 2007
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みなさんこんにちは!連日、ストーリー以外の内容ですみません。(^^;)お友達のなまけいぬさんからバトンというものを頂きました。(6/18にもらっていたのに今頃気づいてごめんなさい)ブログ始めたばかりの頃にもどなたかから回ってきた記憶があるのですがよくわからなくてちゃんとお返事できませんでしたから、今回がちゃんと答える初のバトンです!普段あまり表に出ないemyちゃんの素顔が覗けるって、けっこう貴重かも?どうぞ楽しんでくださいませ~♪(※emyちゃんは忙しい時間を縫っての創作が中心なので、私が代わりにまたは一緒にお答えしている箇所もありますのでヨロシクです~。)(^0^)/では初バトン行ってみよ~!■01■回してくれた人【なまけいぬさん】の作品(絵、小説など)の印象 ☆お話:どのキャラもかなり立っている! それぞれの心の闇?を書く目が優しい。☆日記:かわいい! 若いのにしっかりしてる! 歯に衣着せぬ物言いが痛快。(aco)■02■創作を始めたのはいつ頃ですか? ☆いつかの、acoさんとブログの話をした11/2から(emy)■03■アイデアってどんな時に思い浮かびますか? ☆芸能人の写真とかマクドナルドで斜め前にすわった人とか。 見てるとドラマが出てくる。(emy)■04■どんな性格のキャラクターが好きですか? ☆ちょっぴりわがままな美青年(emy)■05■自分にとって創作とは? ☆潤い(emy)■06■キャラ設定、どこまで決める? ☆ビジュアル。性格。家庭環境。(emy)■07■今までの創作の中でもっとも好きなキャラは?☆ ”束縛”の篠原恭一(emy)★ ”ビロードの背中”の彼(aco)■08■書いていて楽しいシーンは?☆恋人になるギリギリのところ(emy)■09■作品として表に出せる作品の製作時間は平均するとどれくらい? ☆アップする一文章で一週間くらい。(emy)■10■スランプに陥った時の対処法は? ☆acoさんに褒めて貰い励ましてもらう(emy)■11■創作に欠かせないものは何ですか? ☆ノート、シャープペン、acoさん(emy)■12■今後、描いていきたいジャンルは? ☆やっぱり恋の話(emy)■13■最近描いていて楽しいキャラは?☆"片想いの体温”の手代木尚人(emy)■14■大好きな創作家さん10人にバトンタッチ(絵、文章の印象付きで)★無理です~!ごめんなさい。大好きな方はたくさんいるのですが皆さんお忙しいですから負担にさせたくないので。。。「このバトンもらってあげてもいいよ~」という方がいましたらぜひお声をかけてください!追伸以下のような■ルール■があるそうです。★次に回す時に2~13の質問のうち一つを削って自分がききたい質問を入れること
Jul 9, 2007
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突然ですが、皆さんは100万人のキャンドルナイトご存知でしたか?「2007年の夏至の日、6月22日夜の8時から10時の2時間、 みんなでいっせいに電気を消しましょう」という呼びかけがあったそうです。もう今年で何度目かで、今話題の『セカンドライフ』の中でも行われたそう。acoが気づいたのは22日の夜遅くで、しかも仕事柄お店の電気は消せず・・。残念だったものですから、その夜お風呂に入るときに電気を消してキャンドルを持って入りました。そしたら、自分でもびっくりするほどリラックスできました「これ、いいかも!」と、それから数日おきにキャンドル・バスタイムを。平べったい形のを選んだせいか湿気があっても全然消えないです。灯りを落とすだけでも副交感神経が優位になりリラックスできるという理屈もあるようですが、視覚が制限されるからでしょうか、お湯の感触が数倍気持ちよく、ゆらゆら揺れるやわらかい光もほんとに心地いい。。。お部屋じゃないから消し忘れて火事になる心配も少なく、気持ちよくって地球に優しいこれぞ一石二鳥♪暑さが厳しいと疲れもたまりますよね。こんなリラックス法もおもしろそう、と思った方はぜひ試してみてください♪(怖がりな方はムリしないで。)ただし、いい気持ちになって眠ってしまったりぽわ~んとしてキャンドルの上に座らないようにご注意を。そんな人いないとは思いますけど、私は危機一髪だったので・・。これもリラックス効果のあらわれ・・かな。(^^;) -aco-
Jul 8, 2007
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・・・夏恋もボクちゃんが好きだろう。おそらく、コロちゃんよりも。喜春もボクちゃんには好意を持っている。ボクちゃんは、喜春とビューティーちゃんのどちらか?喜春のためには喜春を、だけど、夏恋のためにはビューティーちゃんを選んでほしい。私は、夏恋には少しずつさりげなく話の端に「ボクちゃんは喜春が好きかもしれない。」と口にしてきた。夏恋も可能性はゼロではないと思ってはいたはず。・・・しかし、現実に目の前で、母親が若い男に抱きしめられる生々しさ。母親の中の「女」と、先生の中の「男」を目の当たりにした夏恋のショックは、私には想像もつかない。そして、それまで気丈にも 娘にも見せなかった涙をボクちゃんの腕の中で見るとは思いもしなかったろう・・・。私は、娘の前だから逆に泣けなかった喜春を充分理解できる。しかし、夏恋にそれを分かってもらう事は難しい・・・。また、それを見た時 コロちゃんちより《雪丸》に来た。今の夏恋は、コロちゃんで心を満たすことはできない。自分が思った以上にボクちゃんを好きかもと気づいてしまった今は――。自分の家を飛び出し、コロちゃんの家にも行けず、《雪丸》に来た夏恋が哀れだった・・・。夏恋は泣くこともなく、考えるような表情をしていた。あまりにも一瞬にショックがやってきて、涙も出ないのかもしれない。階段下から恋相棒の呼ぶ声がする。“まだ20分たってないじゃない!”「―― 喜春ちゃん、来たよ。」 ―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/今日は2007年7月7日!七夕ですね。縁起の良い『7』がみっつも並んで!なんだか願いが叶いそうな気がします。7が好きな私acoはなんかうれしいのです♪片想いのみんなの願いも叶うといいなぁ・・・。次回をお楽しみに~!毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Jul 7, 2007
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