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2019.08.29
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容疑者「京アニ大賞」に執着 やはりそうか 懸賞小説の闇ってあるんだよ 僕も懸賞小説を唯一の手がかりにもの書きの世界に這い上がっただけに その闇のおぞましさは承知してるのよ

 作家:志茂田景樹さんの文です。さすが直木賞の人気作家さんだけあって引き込まれる文章です。

 この文章を読んで思い出したことがあります。それはもう10年以上前でしょうか。「伯林裁判」というものを。

 週刊少年チャンピオンにおいて連載されていた「しゅーまっは」というギャグマンガがありました。可愛いキャラとえぐい描写のコントラストが際立つ、とても面白い作品で私も大好きでした。

 が、その作品について2ちゃんねるの掲示板に「この作品の作者のペンネーム(伯林)は同級生であった私の苗字からとったものである、作者は謝罪し、ペンネームを変えろ」という書き込み。まあ、この程度ならおかしな奴が来た、とさらっと流れるのが当時の2ちゃんねるでも常識でした。が、この男は執拗にこれを書き込み続け、それこそ本スレの大半をそれで埋め尽くす。

 さらに内容もどんどん過激になっていって「彼の作品を見ると自分の惨めさが際立たされるようで不快だ!作者は弱者に譲るべき!この作品をやめろ」と・・・意味不明の書き込みになっていって、やがて、作者の個人情報をさらす(同級生であったことは本当らしい)、秋田書店に轢死体の写真を送るなどエスカレートしたため、秋田書店がこの男を提訴します。

 で、裁判の結果、史上初の「名誉棄損による満額回答」という結果に。また、連載もしばらくして終了となったため、事件はそのままフェードアウトしていきました。

 これで終わった…かにみえましたが、2年後ぐらいにこの男、「住んでいたアパートに放火した」ということで逮捕されたと新聞に載ります。幸い、けが人などいなかったよいうですが。

 この男と今回の京都アニメーション放火犯の違いは、全くない、と。この男、実は別雑誌の漫画の奨励賞を取っている経験があり(本人がスレッド内で自慢げにその賞状などを公開していた)、でも、芽が出なかった。それに対して同級生がプロとして漫画家になっている、これに対する嫉妬という形でもあったと思います。

 「自分の人生の中では、誰もがみな、主人公」 

 これはさだまさしさんの名曲「主人公」 の一節です。しかし、自分も含めた99.99%の人は華やかな、それこそテレビに出たり、作家や芸術家、アスリートなどで注目を集めるトップにはなれない、ごくありふれたモブの人生です。

 志茂田氏が指摘するように「懸賞小説の闇の中であがいている」人生。自分には才能がある、それが認められないのは誰かが圧力をかけた、出来レースで消された、アイデアだけパクられた・・・

 こういう思考の沼に落ち込んだ結果の凶行であり、これは他人がどうやっても防ぐことができない。

 だからこそ、そのとばっちりで亡くなった「才能がある方々」が無念でならないんです。





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最終更新日  2019.08.29 07:47:32
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