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2019.09.03
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亡き父は晩年なぜ「ネット右翼」になってしまったのか

 非常に悲しい、でも、思考として納得できる、自分も将来、体が不自由になったときに陥らないとは言い切れない、多くの人に読んでおいてほしいお話です。

 自分が生まれたのは戦後の既に日本の経済が復興し、民主主義や平和教育、平等主義社会が当然の時代の日本で、いわゆる日本国憲法に準じた社会形成が一応確立していた時代でした。が、祖父や父の世代は違います。それこそ軍国主義、焼け野原からの復興、貧困ゆえの激しい生存競争・・・それまでの思想や常識が敗戦で180度強制的に覆された時代を経験しています。

 このコラムの父親は、自分が社会から必要とされなくなった後、そういった思想に急に染まり始める。これは、老化というだけでなく、若者であっても貧困やパワハラといった社会的ストレスの理由として「今の自分の生活がよくないのは韓国や中国、そして在日の既得特権者が甘い汁を牛耳っていて、それによって自分たちは搾取されているんだ」という、わかりやすい民族ヘイト感情をくすぐる言説に飛びつき、それらをよく言う「ネットDE真実」の思考に染められる。

 自分の上手くいかない人生の苛立ちの矛先を「中韓によって失われた日本」というところに理由を求める。

 ちなみに、これは別に今の日本に限ったことではない。先の大戦の前、日本が不景気であった時代ほど、当時の新聞や読み物で「日本は素晴らしい」「世界に誇れる日本」という記事が増えたという統計がある。それまでは日本は遅れているから海外を手本に世界を知ろう!という時代風潮が変わったのだと。

 民族的ナショナリズムが高まるのは、たいがい不景気で国内に問題が山積し、その打開策が見いだせない状況の国民の目を逸らすため外に敵を作る。古今東西、政治の常とう手段。今の日本は内政の失敗をごまかすため、完全にそれを行っている。

 年金問題も低賃金問題、高齢化、消費増税も、もっといえば公文書の偽造、隠蔽、それらの説明を求める予算委員会を開かない、など、よく考えたら日韓問題より優先すべき国内の課題。

 上のコラムの最後の方にある





 が胸に刺さる。他人を国籍で差別、迫害してまで得られる快楽など幻影にすぎない。





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最終更新日  2019.09.03 16:55:44
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