FANTA-G

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2020.11.17
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今、自分がやっている仕事(ゲーム作り)って、これこそファミコン登場からまだ半世紀もたっていない、産業としては若いジャンルのはずです。それこそドット絵16色の時代から256色、フルカラー、ポリゴン、テクスチャー表現、リアルタイムの物理演算、VR、ARによる仮想現実、通信を使った位置情報ゲーム、世界中のプレイヤーとリアルタイムで対戦、共闘する・・・

 私が子供だった頃から考えるだけで、もっといえばプロとしてこの業界に入った時代からさえ、全くかけ離れた世界になっています。

 だからこそ、「こんな単純な内容はゲームじゃない」とか「こういうものをクリエイターが作るのは志が低い」とか、「ゲーム本来の面白さは映像じゃない」なんてのにも疑問があって。

 元々、テレビゲームというものが誕生する前はゲームという言葉はボードゲームやトランプ、玩具を使ったおもちゃ遊びが主流でした。が、今、遊びでゲームというとテレビゲームになる。いや、この「テレビ」という概念すらすでに過去のものになっていて、スマホなどのモバイル端末、VRのような視界をすべて包む空間表現など。しかも今だにそれらは発展途上で、同時に表現にもまだまだ実験の余地がある。

 昔、チュンソフトがSFCで弟切草という音と映像がついて文章を読ませ、選択肢で物語が変わっていくゲームを発表した際、「こんなのゲームじゃない」と言われたそうで。しかしこの手法も考えたらマイコン時代の古くからあるAVGの系譜であり。それが大ヒットするとジャンルとして「サウンドノベルゲーム」というのが発達し、さらに当時のPCアダルトゲームにそれがつながって様々な名作が生まれて・・・といった時代に流れも作った。

 ゲームの本質、などというものを賢しらに語れるほど、私たちは歴史を持っていない。唯一あるとしたら「電子ゲームは遊び手が画面(テレビも、VRも、スマホも)に介入できる反応の面白さ」がゲームであり、それを満たしていればすべてが「こんなゲームもあり」になるのではないかと。 

 面白い、つまらないはともかく。





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最終更新日  2020.11.17 08:49:44
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