FANTA-G

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2024.09.27
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クオリティーとコストについて。

 昨今のゲーム業界だけではありませんが、たとえばあるアニメの技の、その中でも数フレームの動きに対して何度もリテイクが出されたことがあり。で、何度説明を受けて、自分なりに解釈し、再提出をしてもOKが出ない。で、「もういい、俺がやる」とデータを引き取られた。
 その時はやはり自分なりにしょげていたのですが、その本人がやったデータを見比べてみた。
「・・・どこがかわったの?」

 正確には確かに止め絵で、それもコマ送りで見比べると微妙な差はある。が、通しで見ると全く差が分からない。気になって隣の席にいる人に初見で「このデータの違い、わかる?」と聞いたのですが、どっちがリテイクでどっちがOkかわからない、あまり変わったように見えないと・・・

 この時思ったのは、たとえば自分の背中がかゆい時、自分なら一発でそのかゆいところがわかります。が、これが他人に掻いてもらおうとするとなかなか意図通りに説明するのはむつかしい。「そこじゃなくてもっと下・・・じゃない!もうちょっと左…行き過ぎ!戻って・・・ああ、そっちじゃない!どうしてわからないかなあ!」と・・・
 ですが、このこだわりは客観視すると多くの人にとって「背中を搔いているのには変わらないのに」になる。

 さらにいえば、この差が一般ユーザーのゲームの売り上げ(魅力)に通じるか?というと、そうでもない。ではいったい「何のためのこだわりだったのか?」になってくる。

 ゲーム業界の高コスト化って、一事が万事、こういうことが原因だと思っています。高速で流れて行ってしまう背景のビルの、窓枠の質感にこだわることでクオリティーアップになるのか?それらが積み重なって高コストになっているけど売り上げは以前より減っているとしたら・・・

「神は細部に宿る」という言葉があります。が、それは「細部のこだわりによって売り上げが破壊される」でもあり。





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最終更新日  2024.09.27 10:42:26
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