Flatのガンプラ製作日記

Flatのガンプラ製作日記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

flat2775

flat2775

Calendar

2023.01.17
XML
カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「星をつなぐ手 桜風堂ものがたり」です。


星をつなぐ手 桜風堂ものがたり (PHP文芸文庫) [ 村山 早紀 ]

桜風堂ものがたりの続編です。
前巻でトラブルに巻き込まれ、銀河堂という書店を
やめることになった月原。
しかし彼の誠実な真摯な態度は周囲の人に届いて
いました。
イロイロな手助けもあり、桜風堂の店主から店を代わりに
守っていくこととなったのです。
もう一度本の仕事に関われることとなった喜び。
そして桜風堂のある桜野町の美しさ、町の人の優しさ。
町とそして桜風堂を守っていこうと決意したのです。

そして今作ですが、桜風堂の状況は芳しくはありません。
最悪というわけではありませんが、桜風堂が、というより
出版業界が、そして、本屋が全国的に厳しいのです。
素敵な本屋で様々な工夫を凝らした本屋であっても
閉店の憂き目に遭うこともあります。
この状況で地元民に愛されているとはいえ、安泰という
ことはありません。
そして、小さな本屋にありがちな「新刊が配本されない」
という事態に遭遇します。
出版社も取次もできるだけ売れそうなところに配本を
集中させる傾向があるのです。
そうなると田舎の小さな本屋はますます魅力がなくなり、
ますます寂れていってしまいます。

この小説の中だけではない、現代の本屋の苦境を描きながら
物語は進んでいきます。

月原はここでも周りの人な助けでサイン会を開催することが
でき、大成功を収めることができたのです。
月原は、自分は何もしていないのにこんなに親切にして
もらって良いのだろうか?と悩みます。
しかし、月原は何もしていないわけではないのです。
細やかな、ささやかな行動、発言が周りの人を惹きつけ、
月原のやろうとしていることを手伝いたくなって
しまうわけです。
途中で「人たらし」と月原は言われていますが、まさに
そういうことなんでしょうね。
人を思い通りに動かすために画策するのではなく、
無償の好意を周囲に振りまくことで、好意が戻ってくる
のだと思います。

素敵なお話ですね。

私も本屋好きです。インターネットで買うより実店舗で
買いたい派です。
ただ、最近はお金なくてなかなか本自体買わなくなって
しまいました。
最近はもっぱら図書館です。
本屋の未来が明るくないのは残念ですが、買えるだけ
実店舗で買っていきたいな。
実店舗を守るためにできることといったらそのくらい
ですからね〜
桜風堂みたいな本屋が一つでも多く存在し続けてくれたら
良いなあ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.01.17 22:17:21
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: