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書籍の感想です。今回は「転移先は薬師が少ない世界でした3」です。転移先は薬師が少ない世界でした(3) (レジーナ文庫) [ 饕餮 ]軽く読めました。前巻の料理ばかりの話は終わって良かったです。ポーション作ったりしていますが、神様にお祈りに行ったら、神様に会えて、色々な情報ゲット。本来は伝えないといけない事を伝え忘れがたくさんあったらしい。そんな中の一つがリンと同じく転生者がいるということ。しかもその転生者は優衣の前世での知り合いばかり。というのも、神様がリンの助けになると思って選別した人々だからです。リンほどの超強力なチートスキルはないようですが、とは言え十分強い彼ら、彼女ら。世界を変えられるくらいの力になるのかしら?
2024.10.30
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書籍の感想です。今回は「AI法廷のハッカー弁護士」です。AI法廷のハッカー弁護士 [ 竹田 人造 ]裁判官にAIが導入されたら、という少し未来のお話です。IFの話ではありますが、近い将来、あり得るかもしれません。人間の裁判官は恣意的な判断をするかもしれません。また、証拠資料をその場で読み、判断する事は無理なので証拠資料は事前提出が基本ですが、AI裁判官は一瞬で読み込んでしまうので、裁判の迅速化に繋がります。なので、うまく活用されれば非常に有用に思えますが、ハッカー弁護士の機島は逆にAIの不備をついて勝訴を勝ち取るという悪徳(?)弁護士です。被告の納得感などお構いなし、過程もどうでも良い、ただ勝ちさえすれば良い、というやり方で一審で無罪を勝ち取った機島ですが、被告の軒下は納得しません。ひよんな事から、機島がチートしている事が軒下にバレてしまい、控訴審では無罪は無罪でも被害者の自殺ではなく、真犯人を見つけて欲しいと頼まれた機島。果たして、機島は・・・そんな感じで転がり込んできた軒下は機島の良心(?)のような存在として活躍(?)していきます。話は、過去のAI裁判官による判決の謎を機島が求めている事が明らかになります。果たして、AI裁判官に隠された秘密とは・・・なかなか面白かったです。機島のどんな手段でも勝訴を勝ち取るという姿は破天荒でもあり、面白くもあります。またAI裁判官が導入されたらどうなるかという未来が克明に描かれ、ワクワクしながら読みました。機械には不要かもしれませんが、人間には「納得感」が必要です。AI裁判官には結論だけでなく、理由もキチンと説明できる機能があると良いかなと思いました。
2024.10.29
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書籍の感想です。今回は「瑕疵物件ルームホッパー 但し、幽霊在住に限ります」です。瑕疵物件ルームホッパー 但し、幽霊在住に限ります (集英社オレンジ文庫) [ 響野 夏菜 ]うーむ、微妙でした。瀬山冬は子どもの時から幽霊が視えてしまい、周りから気味悪がられ、孤立していました。そんな彼の元に仕事の依頼という事で幽霊がいる部屋に住むという話が来ます。部屋に住むだけでかなりのお金をもらえます。雇い主の花純からのリクエストは「死者が死に際に何を思っていたか」を聞き出すこと。何のためにそんな事をするのか良く分からないです。なので、冬が苦労して幽霊から事情を聞き出すのですが、何かスッキリしません。満足感がないと言うか。ちなみにルームホッパーって何だろうと思ったらジョブホッパーという言葉があるんですね。元の意味は違うみたいですが、「職を転々と変える人のこと」を指すようです。冬は幽霊のいる部屋から部屋へ引っ越しを繰り返すので、ルームホッパーということのようです。冬も不思議なんだけど、その相手である花純も不思議すぎて、ちょっと楽しめなかったです。
2024.10.24
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書籍の感想です。今回は「滅びの前のシャングリラ」です。滅びの前のシャングリラ (単行本) [ 凪良 ゆう ]あと1ヶ月で地球が滅ぶと知ったら、皆さんどうしますか?この小説はそんな質問を投げかけてくる物語です。そして家族とは何か、生きるとは何か、などを考える物語でもあります。1ヶ月後に巨大な隕石が衝突して、地上の殆どの生物が死滅する・・・ノストラダムスの大予言もあった、フェイクニュースも盛んです。でも今回は国内、国外の政府が発表している。嘘ではなさそうと思った時、その1ヶ月をどう過ごしましょうか。この小説では多くの人が無法者と化し、無秩序な世界が描かれます。主人公の一人、友樹はパシリとして使われる日々。世界の終わりを願ったこともあるし、自分が死んでしまえば良いと思ったこともあります。そんな時に報じられた隕石衝突のニュース。時間差で叶えられた世界の終わり。そんな時、初恋の相手が東京まで行きたいという話を聞き、彼女を守って東京行きを決意します。品川まで苦労して到着した友樹と雪絵だが、トチ狂ったクラスメイトに殺されそうになります。そんな時に出てきたのが、ヤクザのオジサン。誰かと思ったら、友樹の母親の元彼でした。チンピラの彼が最後に望んだのは友樹の母親の静香だったのです。チンピラの信士、静香、友樹、雪絵の4人による不思議な同居生活が始まります。4人はホントの家族ではないもののそれなりに幸せなひとときを過ごします。信士は友樹の実の父親なのですが、雪絵は友樹のクラスメイトに過ぎません。まだ友樹は告白もしてないしね。ですが、雪絵にとっては今までにないくらい幸せな時間を得ることができたのです。雪絵の家も複雑な事情を抱えていて、心から安らぐと感じる事ができなかったのです。そして、雪絵が望んでいるアイドルのラストライブ。友樹や雪絵はそのアイドルのライブを見たいだけだったけど、最終章はそのアイドル、路子の物語。表があるなら裏もある。隕石が落ちるその日、ラストライブが始まります。最後まで自分の命である歌を届ける者、その歌に希望を感じる者、愛する者を守る事に心血を注ぐ者、子どものやりたいことを叶えてあげるために頑張る大人たち。人間の理性の下には暴力が隠れていて、簡単に世界は壊れてしまうのかもしれません。しかし、暴徒となるだけが人間じゃない。希望も絶望もその人次第。
2024.10.22
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書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得7 伊賀越仁義」です。三河雑兵心得(7) 伊賀越仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]茂兵衛は鉄砲対象の隊長なのでもはや雑兵ではないですが、「元百姓」というところは変わりません。なので、何度か「かくなる上は腹を召して」とか「派手に戦って討ち死にも本望」みたいなシーンが出てくるのですが、茂兵衛にはその辺の心意気が分からない。仲間のために命を懸けるのは吝かではないので、臆病者ではないんですけどねー果てさて、信長が光秀に討たれ、状況は一変します。堺に物見に来ていた家康一行は三河まで何とか逃げ帰らないといけません。色々な伝手を頼って何とか戻れる目処が立ち、安堵する茂兵衛ですが、家康は既に先を見ています。すなわち、まだ安定していない甲斐、信濃です。旧武田領なので、信長亡き今、混乱しています。その混乱に乗じて、手中に収めてしまおうという魂胆です。やったことは火事場泥棒なのですが、今まで辛抱を重ね、様々信頼を得るための行動が家康の評価となり、「家康に叛意なし」と認めさせることができたのです。こうして、5ヶ国を保有する大名となった家康。その下に仕える茂兵衛はこの先どんな活躍をするのでしょうね。楽しみです。
2024.10.20
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書籍の感想です。今回は「終焉の詩 フェンネル大陸 偽王伝」です。【中古】 終焉の詩 フェンネル大陸 偽王伝 講談社ノベルス/高里椎奈【著】シスタスが全世界を支配するかのように攻勢に出ますが真意が分かりません。フェンはそんな曖昧なものに自分の命も仲間の命もかけられないと感じます。相手の目的を知り、話し合いでも解決できない時、仲間を守るために戦うことは仕方のないことかもしれません。そのためには相手の真意を直接聞くことです。もっとも戦争が始まってしまえば相手の一番偉い人に侵略する目的を聞き出すことなんて非常に難しい話なわけですが。フェンはそれを言い訳にはせず、皇王の元に向かい話を聞くことを選択します。偽王を名乗っていますが、仲間に命じることもなく、ただやりたい事を言うのみです。その思いに賛同した者たちが、続きます。多くの仲間たちに助けられ、六神長クレイノアと皇王のいる寝所まで辿り着きます。皇王は病に冒され、長くは保たない病状ですが、クレイノアから語られた侵略の真意は・・・これはなかなか予想していませんでした。なるほどねーという感じですかね。一つ思ったのは、死ななすぎかなという感じですかね。プロにグサッとやられて、深手、というか即死でもおかしくないはずだけど実は生きていたというパターンが何回か繰り返されれるとちょっと微妙に感じました。もっとも戦争終結後の事後処理に必要な方々ばかりなので、生きていてもらわないと困るわけですが。フェンが名乗った偽王は結果大きく人を動かし、戦争を止める事に貢献できました。頑張ったね。
2024.10.18
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書籍の感想です。今回は「転移先は薬師が少ない世界でした2」です。転移先は薬師が少ない世界でした(2) (レジーナ文庫) [ 饕餮 ]リンが大活躍の2巻です。今回は食べ物、料理のお話が多めでした。どの世界だろうが、美味しい物が大好きなのは誰でも同じ。なので、リンが今まで食べた事もないとなれば群がるのは道理ではあります。さらに魔獣のテイムもガンガン増えていきます。最初のスライムは薬師と相性が良い魔獣ということだったので、ありかと思いますが、凶暴な魔獣をあっさりテイムしちゃうのはテイマーでもないのに何でもアリな感じですかね。神様のチート付きだから、良い事づくめなのかな。
2024.10.13
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書籍の感想です。今回は「同志少女よ、敵を撃て」です。同志少女よ、敵を撃て [ 逢坂 冬馬 ]第11回アガサ・クリスティー賞の大賞作品です。面白かったです。独ソ戦が舞台です。ソ連に侵攻したドイツ軍兵士に一方的に村に破壊され、母親を殺されたセフィラマ。それを助けたソ連軍の士官イリーナですが、有無を言わさず母親の死体を焼いてしまいます。イリーナはセフィラマに問います。「死ぬか、戦うか」ドイツ軍への復讐、そして母親の遺体に敬意を払わなかったイリーナへの復讐を胸にセフィラマは戦うことを決意。訓練学校に入隊し、狙撃兵を目指すことになるのでした。知らなかったのですが、第二次世界大戦でソ連軍では100万人を超える女性兵士が従軍したそうです。救護などの役割という訳ではなく、兵士として戦った方も結構いたようです。セフィラマはその中の1人、狙撃兵として戦ったという設定ですね。戦局は史実通り進みます。スターリングラード攻防戦に勝利したソ連軍はついにドイツ軍を押し返し、ソ連軍優位に傾きはじめます。そしてケーニヒスベルク要塞の攻略戦の果てに彼女が見たものとは・・・イリーナは仇の1人な訳ですが、狙撃兵としての教官でもあり、これまで生き延びてこられたのはイリーナの徹底した教えのおかげです。ここにセフィラマの迷いかあります。またセフィラマはソ連という国の熱烈な愛国者という訳ではありません。ドイツ軍に肩入れしているわけではありませんが、母親を殺した狙撃兵を殺すことが、生きる意味になっているだけです。そして、イリーナに戦う意味を聞かれた時、セフィラマは女性を守るため、と答えています。通常時でも、女性は生きづらかったのでしょう。ましてや、戦時となれば女性は被害に遭いやすい。そんなことも含めてセフィラマは女性を守れる存在になりたいと思ったのかもしれません。その思いはラストの行動に大きな影響を与えます。果たしてセフィラマは誰(自分も含めて)を救い、誰を殺すのか・・・いやー、良かったです。
2024.10.13
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書籍の感想です。今回は「雲の花嫁 フェンネル大陸 偽王伝」です。【中古】 雲の花嫁 フェンネル大陸 偽王伝 講談社ノベルス/高里椎奈【著】前巻で偽王と名乗ったフェンですが、土地もないし、お金もないし、民はサチとテオだけ。とてもシスタスに対抗できる存在とは言えません。しかし、王を敵と見做すシスタスなので、ソルドと偽王に関係があると思わせてはいけません。と言うわけで、南のエキナケアに入ります。そこから旅は道連れ、シスタスへ。そこでは無実の罪の商人の娘が処刑されようとしていました。シスタスの無道を捨て置くことはできず、助け出しますが、村人が大挙してフェンたちを取り囲みます。娘を差し出さなければ村ごと滅ぼされると言うのです。部外者のフェンにはできることはないのでしょうか?テオの一言がフェンの気持ちを固めることができました「俺達グールは皆の為に生き、皆に生かされて生きる」そうだ。自分の人生は皆の為に使って良いんだ。サチの種蒔きと、フェンの真っ直ぐな気持ちが少しずつ仲間を増やしていきます。果たしてフェンたちはどこへ向かうのでしょうか。
2024.10.07
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書籍の感想です。今回は「ゴミの王国」です。ゴミの王国 [ 朝倉宏景 ]面白かったです。潔癖症の男、朝陽とゴミ集めしてしまう女、友笑のお話です。朝陽は潔癖症の父親が支配する実家が嫌で半ば強引に家を出て東京で一人暮らしをしています。父親に抵抗するように、選んだ仕事はゴミ収集の仕事です。こんな汚い仕事を子どもはやっているんだぜという意趣返しのつもりのようですが、部屋はほぼ荷物がなく、きれいにゴミ一つありません。ずっと綺麗にする環境で育った朝陽は結局同じ事をしています。ある日、隣の部屋の女性がゴミを部屋に運び込んでいるのを見かけます。当然、部屋はゴミ屋敷と化しています。なんとか出ていってもらいたいと思っていた朝陽でしたが、友笑の生い立ちを聞いているうちに、朝陽と友笑はネガとポジのように単に裏返しなだけで、根っこは同じなのではないかと思い始めるのでした。ゴミ問題、ゴミの捨て方の問題、不法投棄の問題なども話しつつ、自分の生い立ちを認め、他人との距離感を保つ術を得ていくさまはとても良いです。各自、自分の中の王国があって、それを折り合いつけながら、関わりを持っている。例え家族でも、夫婦でも、完全に同一になることなどありえない。お互いの国を認めあって友好条約を結ぶのでしょう。なので、清潔の国生まれの朝陽と、ゴミの国生まれの友笑だったとしても、ダメではないのです。ぶつかって、喧嘩しても、また拾えば良いのです。リサイクルされるように。読みやすいし、キャラも良かった。意地っ張りなミントというキャラも良かった。
2024.10.03
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書籍の感想です。今回は「たまごの旅人」です。たまごの旅人 [ 近藤 史恵 ]海外旅行の添乗員として頑張る遥のお話です。添乗員とかバスガイドさんも大変ですよね。たくさんの方をひとつにまとめて、予定の工程をこなさないといけないわけですから。海外旅行の添乗員ともなると心細さは凄いでしょうね。遥の初添乗はアイスランドです。まったく知識もなく、そもそも海外旅行の経験も一年留学したことがあるくらい。それでも自信があるように見せて、参加者を安心させないといけない。面倒な参加者もいる。気の良い参加者もいる。そんな中で遥は頑張る。そんな遥を寿ぐかのように最終日にオーロラが見られたのでした。アイスランド、ちょっと行ってみたいなと思っちゃいました。その次のクロアチア、スロベニアも素敵な感じで行ってみたいと思いました。こういう知らない国の素敵なものを知るのはとても嬉しいですよねーその後、コロナで海外旅行ができなくなり、遥は沖縄でコールセンターの仕事で食いつなぎます。もう旅にか変わる仕事は無理だと思っていたけど、ある人との出会いがまた挑戦する気持ちにさせてくれたのでした。頑張れ、遥。
2024.10.01
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